JP6199509B2 - シューズアッパーの編成方法、およびシューズアッパー - Google Patents

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Description

本発明は、伸び止め部を形成するシューズアッパーの編成方法、および伸び止め部を備えるシューズアッパーに関する。
シューズは、着用者の足裏を覆うソールカバーと、着用者の甲側の部分を覆うインステップカバーと、で構成されるシューズアッパーを備える。外履きのシューズでは、このシューズアッパーのソールカバーに、合成樹脂などでできたアウターソールが取り付けられる。近年、シューズアッパーを構成するインステップカバーとソールカバーのうち、インステップカバーを一枚の編地で構成し、生産性良くシューズを作製することが試みられている。例えば、特許文献1では、平面展開された状態のインステップカバーを一枚の編地で作製し、それをソールカバーと共に合成樹脂などでできたアウターソールに接合することで、シューズを完成させている。
上記シューズアッパーは、熱融着糸と非熱融着糸とを含む編糸で編成され、編成後に熱処理を施すことで成形される。その結果、シューズアッパーを構成する編目の形状、即ちシューズアッパーの形状が崩れ難くなる。このようなシューズアッパーには、特に強度が要求される箇所が幾つか存在する。例えば、特許文献1では、靴紐を通す鳩目孔(eyelet)の近傍からインステップカバーの側面にかけての部分にインレイ編糸を編み込んだ伸び止め部を形成し、当該部分を補強している。
国際公開WO2012/125473号公報
インレイ編糸を利用してシューズアッパーに伸び止め部を形成した場合、インレイ編糸の一部がシューズアッパーの表面に見える。表面に見えるインレイ編糸は、シューズアッパーの装飾として利用することができる。しかし、近年では消費者のニーズが多様化しており、上記インレイ編糸による装飾を好まない消費者もいる。そのため、従来の伸び止め部とは異なる新規な伸び止め部を形成することができるシューズアッパーの編成方法、およびその編成方法で得られたシューズアッパーが求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、従来の伸び止め部とは異なる新規な伸び止め部を形成することができるシューズアッパーの編成方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、従来の伸び止め部とは異なる新規な伸び止め部を有するシューズアッパーを提供することにある。
本発明のシューズアッパーの編成方法は、前後に対向する前針床および後針床を備える横編機を用いて、着用者の足を覆うベース編地部を有するシューズアッパーを編成するシューズアッパーの編成方法である。このシューズアッパーの編成方法では、下記編成Iまたは編成IIを行うことで、天竺組織の編地で構成され、そのウエール方向の一端部が前記ベース編地部に編成によって接続され、ウエール方向の他端部が前記ベース編地部に接続されずにカールする伸び止め部を編成する。
[編成I]…前記ベース編地部のうち、前記伸び止め部が形成される形成領域の編目が一方の針床に係止された状態で、他方の針床に前記伸び止め部の編出し部を編成する工程αと、前記編出し部のウエール方向に連続する複数段の新規編目列を編成する工程αと、最終段の新規編目列を前記形成領域の前記ベース編地部の編目に接続する工程αと、を行う。
[編成II]…前記ベース編地部のうち、前記伸び止め部が形成される形成領域の編目が一方の針床にのみ係止された状態で、他方の針床に前記ベース編地部から分岐させた分岐編目列を編成する工程βと、前記分岐編目列のウエール方向に連続する複数段の新規編目列を編成する工程βと、最終段の新規編目列を伏目処理する工程βと、を行う。
本発明のシューズアッパーの編成方法として、[手順1]前記シューズアッパーを履き口側からソール側に向かって編成すると共に、前記伸び止め部を前記編成Iで編成する、あるいは[手順2]前記シューズアッパーをソール側から履き口側に向かって編成すると共に、前記伸び止め部を前記編成IIで編成する形態が挙げられる。
本発明のシューズアッパーの編成方法として、下記工程γ〜工程γを行うことで、前記伸び止め部のカール形状の外周面に巻き付いて、前記伸び止め部のカール形状を保つ保持編目を編成する形態を挙げることができる。
[工程γ]…前記伸び止め部を編成する前に、前記形成領域の前記ベース編地部の少なくとも一部の編目のウエール方向に連続する前記保持編目を編成する。
[工程γ]…前記保持編目のみが前記他方の針床に係止された状態とし、前記編成Iまたは前記編成IIの手順に従って前記他方の針床で前記伸び止め部を形成する。
[工程γ]…前記保持編目を前記ベース編地部に接続する。
本発明のシューズアッパーは、着用者の足を覆うベース編地部を有するシューズアッパーである。このシューズアッパーは、前記ベース編地部に一体に形成される伸び止め部を備える。前記伸び止め部は、天竺組織の編地で構成され、そのウエール方向の一端部が前記ベース編地部に編成によって接続され、ウエール方向の他端部が前記ベース編地部に接続されずにカールしている。
本発明のシューズアッパーとして、前記ベース編地部の編目のウエール方向に連続して編成され、カールしている前記伸び止め部のカール形状の外周面に巻き付いた状態で前記ベース編地部に繋げられる保持編目を備え、前記保持編目によって、前記伸び止め部のカール形状が保持されている形態を挙げることができる。
本発明のシューズアッパーの編成方法によれば、カールした天竺組織の編地で構成される伸び止め部を備える本発明のシューズアッパーを編成することができる。天竺組織の編地はそのウエール方向端部がカールする特性を持っており、そのため、天竺組織で構成される伸び止め部のうち、ベース編地部に固定されていない側は必然的にカールする。天竺組織の編地がカールすることで形成される伸び止め部は、他の部分よりも厚くなっているため、シューズアッパーの伸びを効果的に抑制することができる。また、厚みのある伸び止め部は、シューズアッパーを補強し、シューズアッパーの全体形状を立体的に保持する骨組みの役割を果たす。加えて、厚みのある伸び止め部は、シューズアッパーの他の部分から浮き上がり、シューズアッパーの装飾としての役割も果たす。
上記[手順1]あるいは[手順2]を行う本発明のシューズアッパーの編成方法によれば、伸び止め部がカールする方向がシューズアッパーの下方側となるように伸び止め部を編成することができる。シューズアッパーの下方側にカールする伸び止め部であれば、カール形状が解け難いし、カールした伸び止め部の内部にゴミが溜まり難い。また、後述する実施形態に記載されるように、シューズアッパーの履き口に伸び止め部を形成する場合、伸び止め部がカールする方向が下方側となっていれば、カールした伸び止め部が履き口の内部に入り込むことを防止することができ、伸び止め部がシューズアッパーの着用の邪魔とならない。
伸び止め部を外周から押さえる保持編目を編成するシューズアッパーの編成方法によれば、保持編目によって伸び止め部のカール形状が保持されたシューズアッパーを編成することができる。
実施形態1のシューズアッパーの概略斜視図である。 (A)は、実施形態1のシューズアッパーに備わる伸び止め部の概略図、(B)は、(A)の伸び止め部がカールした状態を示す概略図である。 実施形態1のシューズアッパーの編成手順を模式的に示す編成イメージ図である。 実施形態1のシューズアッパーに備わる伸び止め部の編成工程図である。 (A)は、実施形態3に示す伸び止め部と保持編目の概略図、(B)は、B−B断面図である。 実施形態3に示す保持編目の編成工程図である。
以下、本発明のシューズアッパーとその編成方法の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する前針床(以下、FB)と後針床(以下、BB)、および編糸を給糸する給糸口を備え、BBが左右にラッキング可能で、かつ編目の目移しを行うことができる2枚ベッド横編機を用いた編成例を説明する。もちろん、使用する横編機は、2枚ベッド横編機に限定されるわけではなく、例えば4枚ベッド横編機であっても構わない。
<実施形態1>
≪全体構成≫
図1に示すシューズアッパー1は、足の甲側の部分を覆うインステップカバー2と、足裏を覆うソールカバー3と、で構成されており、横編機によって無縫製で編成されている。インステップカバー2とソールカバー3はいずれも、着用者の足を覆うベース編地部である。なお、ソールカバー3は、インステップカバー2と別に用意したものをインステップカバー2に一体化しても良い。
上記インステップカバー2(ベース編地部)には、履き口5の縁部を含む環状の伸び止め部20が形成されている。伸び止め部20は、シューズアッパー1の伸びを抑制する機能、およびシューズアッパー1の立体形状を保持する骨組みとしての機能を持ち、かつシューズアッパー1を装飾する。ここで、以降の説明では、インステップカバー2のうち、伸び止め部20よりも上側の部分を甲部21、下側の部分を側部22と呼ぶ。
≪伸び止め部≫
図1に示す伸び止め部20のうち、丸で囲った部分を例にして伸び止め部20の構成を図2に基づいて説明する。図2では、紙面上側が履き口5側、紙面下側がソールカバー3側である。
図2(A)に示すように、伸び止め部20は、ベース編地部1F(図1の側部22の左側部分)に接続された平面状の編地である。ベース編地部1Fと伸び止め部20は、後述する編成方法に従って編成されており、ベース編地部1Fの編成方向(編目の向き)は紙面下向き、伸び止め部20の編成方向(編目の向き)は紙面上向きとなっている(各部の編成方向は白抜き矢印で示す)。伸び止め部20は、そのウエール方向の始端部20sがベース編地部1Fに繋がっておらず、ウエール方向の終端部20eがベース編地部1Fに編成によって繋がっている。
本例の伸び止め部20は、天竺組織の編地であって、図2(A)の紙面手前側から見たときに裏目となる編目で構成されている。天竺組織の編地は、編目の抜ける方向、つまり裏目に見える面が外側になるようにカールする特性がある。そのため、紙面手前側から奥側に抜ける裏目で構成された伸び止め部20は、図2(B)に示すように紙面下側にカールする。伸び止め部20は全体的に丸まった筒状となっており、伸び止め部20の横断面を見ると、伸び止め部20を構成する編地が渦巻き状に丸まっている。
ここで、伸び止め部20の形成位置は、図1に示される位置に限定されるわけではない。例えば、インステップカバー2とソールカバー3との境界部に伸び止め部20を形成しても良い。その他、図1の二点鎖線で示すインステップカバー2の踵部分にアーチ状に斜め方向に伸びる伸び止め部20を形成しても良い。アーチの一端がインステップカバー2の右側面に、アーチの他端がインステップカバー2の左側面に配置され、アーチの中間が踵の履き口5寄りの位置に配置された伸び止め部20は、踵の型崩れを抑制する。
≪シューズアッパーの編成方法≫
上記伸び止め部20の編成手順の説明をする前に、まずシューズアッパー1の全体的な編成手順を説明する。シューズアッパー1は、例えば、図3に示す手順で編成することができる。図3に示す手順では、シューズアッパー1を針床上で横向きに編成している。この図3には、伸び止め部20が形成される部分、側部22、およびソールカバー3については右側部分のみ図示されており、それらの左側部分は右側部分の奥側にある。
図3では、まずFBとBBに編出し部1sを形成する。その編出し部1sに続いて、FB(あるいはBB)を用いてインステップカバー2の甲部21を編成する。次いで、FBとBBを用いてインステップカバー2の側部22の一部を編成し、伸び止め部20を編成し、側部22に接合する。さらに、FBとBBを用いた筒状編成や往復編成によってインステップカバー2の側部22を編成する。そして、FBとBBとで別個に往復編成を行って、ソールカバー3の右側部分と左側部分を編成し、最後にそれら右側部分と左側部分とを編成で接続する。
≪伸び止め部の編成≫
図3に示す伸び止め部20は、図4に示す編成工程図に従って編成することができる。図4の左欄の『アルファベット+数字』は編成工程の番号を示し、右欄にはFBとBBにおける編目の形成状態が示されている。各工程で実際に編成を行った部分は太線で示す。また、図中の大文字アルファベットは編針の位置を、二重マークは重ね目を示す。
S1には、図3の甲部21の編成が終了した後、FBとBBで側部22の一部を編成した状態が示されている。FBの編針A〜Jに係止されるベース編地部1F(丸マーク)は、側部22の右側部分に相当し、BBの編針A〜Jに係止されるベース編地部1B(五角形マーク)は、側部22の左側部分に相当する。ベース編地部1F,1Bを構成する編糸には、ウール糸、弾性糸、あるいは熱融着糸などを利用することができる。特に、ベース編地部1F,1Bは熱融着糸で構成することが好ましい。
ベース編地部1F,1Bの編幅内には空針が形成されておらず、詰んだ編目からなるベース編地部1F,1Bとなっている。この状態から、ベース編地部1Fの全幅にわたって伸び止め部20を形成する。この場合、編針A〜Jの全てが、伸び止め部20の形成領域となる。伸び止め部20を構成する編糸は特に限定されないが、熱融着糸とすることが好ましい。熱融着糸を用いた伸び止め部20であれば、熱処理によって伸び止め部20の強度を向上させることができ、その結果として伸び止め部20の機能を向上させることができる。
S2では、ベース編地部1Fの一部を編幅方向の左側に移動させ、ベース編地部1Fの編幅内に空針を形成する。また、S3では、ベース編地部1Bの一部の編目を編幅方向の右側に移動させ、ベース編地部1Bの編幅内に空針を形成する。S1とS2の編目の移動には、編針に編目を一時的に預けておくことができるホールディング機構を用いる。空針の形成は、伸び止め部20を編成するための準備である。本例では、S2においてFBの編針B,D,F,H,Jに係止される編目を紙面左隣の編目に重ね、S3においてBBの編針A,C,E,G,Iに係止される編目を紙面右隣の編目に重ねることで、FBの編針B,D,F,H,Jと、BBの編針A,C,E,G,Iと、を空針としている。
S4では、FBの編針A,C,E,G,Iに係止されるベース編地部1Fの編目を、BBの編針A,C,E,G,Iに目移しする。(工程αの一部)。この編成によって、伸び止め部20の形成領域であるFBの編針A〜Jにはベース編地部1F,1Bの編目が一つもない状態になる。そのため、以降の工程で伸び止め部20を編成しても、伸び止め部20がベース編地部1F,1Bに編み込まれることはない。
S5,S6では、FBに伸び止め部20の編出し部、即ち図2に示す伸び止め部20の始端部20sを編成する(工程αの一部)。具体的には、S5では、FBの編針A,E,Iに掛け目を形成し、S6では、FBの編針C,Gに掛け目を形成するインターロック編成を行うことで、伸び止め部20の編出し部20sを編成している。
ここで、伸び止め部20を編成する編糸は、ベース編地部1Fの編糸と同じ編糸としても良いし、素材、質感、太さ、あるいは色の異なる編糸としても良い。後者の場合、伸び止め部20を目立たせることができる。伸び止め部20の編糸とベース編地部1Fの編糸を同じとする場合、伸び止め部20の編成には、ベース編地部1Fの編成に利用した給糸口を利用することもできる。
S7では、編出し部20sのウエール方向に連続する新規編目列20nを編成する。この新規編目列20nのウエール方向にさらに新規編目列20nを編成することを、所定回繰り返す(工程α)。繰り返しの回数は、伸び止め部20の始端部20sから終端部20eまでの長さ(図2の上図参照)をどの程度とするかによって適宜選択することができる。
S8には、最終段の新規編目列、即ち図2(A)に示す伸び止め部20の終端部20eがFBの編針A,C,E,G,Iに係止された状態が示されている。この状態からS9では、FBの編針A,C,E,G,Iに係止される最終段の新規編目列20eと、S4でBBの編針A,C,E,G,Iに預けておいたベース編地部1Fの編目と、を重ね合わせる(工程αの一部)。
S10では、S9で形成した重ね目のウエール方向に続くベース編地部1Fの編目を形成し、最終段の新規編目列20eをベース編地部1Fの編目に接続する(工程αの一部)。
シューズアッパー1を履き口5側からソール側に向って編成すると共に、その編成の途中に、図4の編成工程に従って伸び止め部20を編成することで、図2(A)に示す終端部20eがベース編地部1Fに接続された伸び止め部20を編成することができる。伸び止め部20は、天竺組織の特性によって、図2(B)に示すように、自然にソールカバー2側にカールする。
ここで、図4のベース編地部1Bに対しても伸び止め部20を形成することができる。その場合、S4〜S10に示す手順と同様の手順でベース編地部1Bに伸び止め部20を形成することができる。その他、S10において、空針の位置に編目を形成し、編幅方向の編目の数を、S1に示す数と同じに戻しても良い。
<実施形態2>
実施形態1では、図4の編成工程図に示すように、ベース編地部1Fとは独立して伸び止め部20を編成し、伸び止め部20の終端部20eをベース編地部1Fに接続する例を説明した。これに対して、ベース編地部1Fを分岐させ、伸び止め部20を編成しても構わない。
図4の編成工程図を利用して伸び止め部20を分岐させる手順を簡単に説明する。まず、図4のS3まで行った後、FBの編針A,C,E,G,Iに係止されるベース編地部1Fに割増やしを行う。割増やしを行うことで、FBの編針A,C,E,G,Iに係止されるベース編地部1Fの編目がBBの編針A,C,E,G,Iに目移しされると共に、FBの編針A,C,E,G,Iに分岐編目列が編成される(工程βに相当)。
ここで、分岐編目列は、割増やしによって形成されるものに限定されるわけではない。例えば、FBの編針A,C,E,G,Iに係止されるベース編地部1Fの編目をBBの編針A,C,E,G,Iに目移しした後、ベース編地部1Fにタックを行うことと、FBの編針A,C,E,G,Iに掛け目を形成することと、を行うことで、掛け目からなる分岐編目列を編成することができる。
分岐編目列を編成したら、その分岐編目列のウエール方向に連続する複数段の新規編目列を編成する(工程β)。所定の数の新規編目列を編成したら、最終段の新規編目列を伏目処理する(工程β)。
以上説明した手順によっても、ベース編地部1Fの伸びを抑制する伸び止め部20を編成することができる。
ここで、分岐によって伸び止め部20を編成する場合、シューズアッパー1はソール側から履き口5側に向って編成することが好ましい。そうすることで、ソールカバー部3側(下方側)に自然とカールする伸び止め部20を編成することができる。
<実施形態3>
実施形態3では、伸び止め部20のカール形状を保持する保持編目40を形成したシューズアッパーを図5,6に基づいて説明する。図5(A)の白抜き矢印は、ベース編地部1Fの編成方向を示す。
図5(A)、図5(B)に示すように、保持編目40は、伸び止め部20のカール形状の外周面に巻き付いている。黒いアローヘッドで示す保持編目40のウエール方向の下端(紙面上側)と、白いアローヘッドで示す保持編目40のウエール方向の上端(紙面下側)と、はベース編地部1Fに編成によって接続されている。つまり、カール形状の伸び止め部20の外周に巻き付いた保持編目40のウエール方向は、伸び止め部20の周方向に沿う。この保持編目40によって、伸び止め部20のカール形状が解れないように、伸び止め部20の周方向から伸び止め部20が抑えられ、伸び止め部20のカール形状が保持される。
また、図5に示す例では、ベース編地部1Fと伸び止め部20との境界部を縁取る縁取り部41が形成されている。この縁取り部41は、保持編目40を編成する際にベース編地部1Fに編み込まれた編目で構成されている。
図5に示す保持編目40と縁取り部41は、例えば図6に示す編成工程図に従って編成することができる。図6の見方は、図4と同じである。
T1には、FBのA〜Jにベース編地部1Fが係止された状態が示されている。T2では、FBの編針B,D,F,H,Jの編目を、FBの編針A,C,E,G,Iに目移し、FBの編針B,D,F,H,Jに空針を形成する。
T3では、FBの編針A,C,E,G,Iに係止されるベース編地部1Fの編目のウエール方向に続く編目を編成すると共に、FBの編針B,D,H,JとBBの編針C,Iに掛け目を形成する。本例では、FBの編針A,E,Gの編目が縁取り部41の編目に、FBの編針C,Iの編目が保持編目40となる(工程γ相当)。
T4では、T3で形成した掛け目を針床から外す。掛け目を形成した分だけFBの編針A〜Jの間にある編糸の長さに余裕ができ、保持編目40を大きくすることができる。
T5では、FBの編針A,E,Gに係止される編目を、BBの編針A,E,Gに目移しする。このT5によって、FBに保持編目40のみが係止された状態としてから、T6では、FBの編針A,E,Gを用いて伸び止め部20の編成を行う(工程γに相当)。伸び止め部20の編成は、図4のS5〜S8(工程α,αに相当)と同様の手順で行うことができる。
T7では、BBの編針A,E,Gに係止される縁取り部41の編目を、FBの編針A,E,Gに係止される伸び止め部20に重ね合わせる。そして、T8では、FBの編針A〜Jにベース編地部1Fを形成し、伸び止め部20をベース編地部1Fに接続する(工程αに相当)と共に、縁取り部41の編目と保持編目40をベース編地部1Fに接続する(工程γに相当)。
以上説明した編成工程に従えば、図5に示すような、伸び止め部20のカール形状を保持する保持編目40と、ベース編地部1Fと伸び止め部20との境界部を縁取る縁取り部41と、を形成することができる。
≪変形例≫
図5に示す縁取り部41を渡り糸で構成することもできる。また、保持編目40は、ウエール方向に連続する複数の編目で構成されていても良い。
<実施形態4>
実施形態1,2と異なり、伸び止め部20を備えるシューズアッパーを、踵から爪先に向かって編成する、あるいは爪先から踵に向かって編成することもできる。その場合、シューズアッパーの鉛直方向や斜め方向に伸びる伸び止め部20をシューズアッパーに形成することもできる。
FB 前針床 BB 後針床
1 シューズアッパー(編地) 1s 編出し部
2 インステップカバー 21 甲部 22 側部
3 ソールカバー
1F,1B ベース編地部
20 伸び止め部
20s 始端部(編出し部) 20n 新規編目列
20e 終端部(最終段の新規編目列)
40 保持編目 41 縁取り部
5 履き口

Claims (5)

  1. 前後に対向する前針床および後針床を備える横編機を用いて、着用者の足を覆うベース編地部を有するシューズアッパーを編成するシューズアッパーの編成方法において、
    下記編成Iまたは編成IIを行うことで、天竺組織の編地で構成され、そのウエール方向の一端部が前記ベース編地部に編成によって接続され、ウエール方向の他端部が前記ベース編地部に接続されずにカールする伸び止め部を編成するシューズアッパーの編成方法。
    編成Iは、前記ベース編地部のうち、前記伸び止め部が形成される形成領域の編目が一方の針床にのみ係止された状態で、他方の針床に前記伸び止め部の編出し部を編成する工程αと、前記編出し部のウエール方向に連続する複数段の新規編目列を編成する工程αと、最終段の新規編目列を前記形成領域の前記ベース編地部の編目に接続する工程αと、を行う。
    編成IIは、前記ベース編地部のうち、前記伸び止め部が形成される形成領域の編目が一方の針床にのみ係止された状態で、他方の針床に前記ベース編地部から分岐させた分岐編目列を編成する工程βと、前記分岐編目列のウエール方向に連続する複数段の新規編目列を編成する工程βと、最終段の新規編目列を伏目処理する工程βと、を行う。
  2. 前記シューズアッパーを履き口側からソール側に向かって編成すると共に、前記伸び止め部を前記編成Iで編成する、あるいは
    前記シューズアッパーをソール側から履き口側に向かって編成すると共に、前記伸び止め部を前記編成IIで編成する請求項1に記載のシューズアッパーの編成方法。
  3. 下記工程γ〜工程γを行うことで、前記伸び止め部のカール形状の外周面に巻き付いて、前記伸び止め部のカール形状を保つ保持編目を編成する請求項1または請求項2に記載のシューズアッパーの編成方法。
    前記伸び止め部を編成する前に、前記形成領域の前記ベース編地部の少なくとも一部の編目のウエール方向に連続する前記保持編目を編成する工程γ
    前記保持編目のみが前記他方の針床に係止された状態とし、前記編成Iまたは前記編成IIの手順に従って、前記他方の針床で前記伸び止め部を編成する工程γ
    前記保持編目を前記ベース編地部に接続する工程γ
  4. 着用者の足を覆うベース編地部を有するシューズアッパーにおいて、
    前記ベース編地部に一体に形成される伸び止め部を備え、
    前記伸び止め部は、天竺組織の編地で構成され、そのウエール方向の一端部が前記ベース編地部に編成によって接続され、ウエール方向の他端部が前記ベース編地部に接続されずにカールしているシューズアッパー。
  5. 前記ベース編地部の編目のウエール方向に連続して編成され、カールしている前記伸び止め部のカール形状の外周面に巻き付いた状態で前記ベース編地部に繋げられる保持編目を備え、
    前記保持編目によって、前記伸び止め部のカール形状が保持されている請求項4に記載のシューズアッパー。
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