JP2010063426A - 長尺体用スプール - Google Patents

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Abstract

【課題】扉部を容易に開き姿勢と閉じ姿勢とに切換でき、閉じ姿勢に切換えた扉部により任意の位置で長尺体の端部を確実に保持できるうえ、巻装部の収容容積を大きくできるようにする。
【解決手段】円筒状に形成された胴部(2)と、胴部(2)の両側端から径方向外側へ延設した一対のフランジ部(3)とを備え、両フランジ部(3)間で胴部(2)の周囲に巻装部(5)を形成する。フランジ部(3)の外周縁部(6)に環状の扉部(7)を延設し、扉部(7)の基端側に薄肉の凹溝部(8)を環状に形成する。凹溝部(8)で屈曲させることにより、扉部(7)の先端側を他方のフランジ部(3)側へ変位させた閉じ姿勢(X)と他方のフランジ部(3)から離隔させた開き姿勢(Y)とに切換える。
【選択図】図2

Description

本発明は、釣糸や手芸糸、金属線などの糸条体のほか、包装用テープなどの帯状体を巻きつけておき、必要量を随時引き出すことができる長尺体用スプールに関し、さらに詳しくは、扉部を容易に開き姿勢と閉じ姿勢とに切換でき、閉じ姿勢に切換えた扉部により任意の位置で長尺体の端部を確実に保持できるうえ、巻装部の収容容積を大きくして長尺体の収容長さを長くできる、長尺体用スプールに関する。
一般に、釣糸などの長尺体が巻回されるスプールとしては、例えば、円筒状の胴部とこの胴部の両側端から径方向外側へ延設した一対のフランジ部とを備え、長尺体が巻回される巻装部をこの両フランジ部間で上記の胴部の周囲に形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上記のスプールに巻回された長尺体は、巻き終わりの端部が、例えばフランジ部の適所に形成された切込み部に係止され、長尺体が不用意に解けたり引き出されたりしないようにしてある。しかしながら、この切込み部はフランジ部の周縁の一箇所にのみ形成してあり、長尺体は必ずしもこの切込み部に対応した位置で切断されるとは限らないので、長尺体の長さによっては、巻装部の一周分以上の長さが、この切込み部からはみ出す場合がある。
そこで上記の問題点を解消するため、従来、上記の両フランジ部の外周縁部にそれぞれ扉部を延設し、両扉部の外周縁部を互いに近接した閉じ姿勢と互いに離隔した開き姿勢とに切換可能に構成したスプールが提案されている(例えば、特許文献2参照、以下、従来技術という。)。この従来技術では、両扉部を閉じ姿勢に切換えることで、周方向の任意の位置で長尺体の端部が両扉部間に挟持される。
特開2002−153189号公報 特許第3878196号公報
上記の従来技術は、上記の扉部を薄肉の弾性変形可能な合成樹脂で形成してあり、その先端に環状で厚肉の挟持板を付設してある。この薄肉の両扉部は、上記の挟持板同士が一定の押圧力で確りと押しつけ合うように、フランジ部の径方向外方へ凸となる形状に湾曲させてあり、これにより、閉じ姿勢の両扉部間に長尺体の端部が確実に保持される。
上記の扉部は、上記の湾曲形状を表裏反転させることで閉じ姿勢と開き姿勢とに切換えられるが、この扉部には先端側周縁部に上記の挟持板が付設されているため、上記の姿勢切換は必ずしも容易でなく、フランジ部の径方向に対して扉部を大きく傾斜させることができない。しかもこの扉部は径方向外方へ凸状に湾曲されているため、フランジ部の径方向に対する扉部の傾斜角度は扉部の先端で最大であり、フランジ部に近接するほど、即ち基端側ほど小さくしてある。これ等の結果、この扉部はフランジ部の半径方向に長い寸法が必要とされ、その分、上記の巻装部が小容積となって、この巻装部に収容できる上記の長尺体が短く制限される問題がある。
また上記の扉部は薄肉であるため径方向に変形し易く、しかも扉部先端に付設した上記の挟持板は互いに突き合わせただけであるので、閉じ姿勢において挟持板が偏心したり楕円状に変形したりして、一部が径方向へ互いにズレる場合があり、両扉部間に隙間を生じてその部分では上記の長尺体を挟持できなくなる問題がある。
本発明の技術的課題は、上記の問題点を解消し、扉部を容易に開き姿勢と閉じ姿勢とに切換でき、閉じ姿勢に切換えた扉部により任意の位置で長尺体の端部を確実に保持できるうえ、巻装部の収容容積を大きくして長尺体の収容長さを長くできる、長尺体用スプールを提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1から図6に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち本発明は長尺体用スプールに関し、円筒状に形成された胴部(2)と、この胴部(2)の両側端から径方向外側へ延設した一対のフランジ部(3)とを備え、長尺体(4)が巻回される巻装部(5)をこの両フランジ部(3)間で上記の胴部(2)の周囲に形成した長尺体用スプールであって、少なくとも一方のフランジ部(3)の外周縁部(6)に環状の扉部(7)を延設し、この扉部(7)の基端側に薄肉の凹溝部(8)を環状に形成して、この凹溝部(8)で屈曲させることにより、この扉部(7)の先端側を他方のフランジ部(3)側へ変位させた閉じ姿勢(X)とこの他方のフランジ部(3)から離隔させた開き姿勢(Y)とに切換可能に構成したことを特徴とする。
上記の凹溝部は、上記のフランジ部や扉部に比べて薄肉に形成されるので、あたかもヒンジのように容易に屈曲でき、この凹溝部で屈曲させることで、上記の扉部が上記の閉じ姿勢と開き姿勢とに切換えられる。このとき、上記の扉部は上記の凹溝部を屈曲することで姿勢が切換えられるので、この扉部を薄肉に形成する必要がない。即ち、この扉部の肉厚は、例えばこの扉部を延設した上記のフランジ部の肉厚の70%以上に、より好ましくは75%以上にすることができ、この結果、閉じ姿勢に切換えた扉部の先端側周縁部は、簡単に変形することなく所定の位置に保持される。
また上記の扉部は薄肉に形成する必要がないので、長尺体を確りと保持するために湾曲させる必要がない。例えばこの扉部は、上記のフランジ部の中心軸心を中心軸とする截頭円錐面に形成すること、即ち、軸心方向の断面形状が、フランジ部の径方向に対し傾斜した直線状に形成することができる。この結果、フランジ部の径方向に対する扉部の傾斜角度は、径方向の全幅に亘って大きな角度に設定され、これによりこの扉部は、フランジ部の半径方向の寸法が短くされる。
ここで、上記の長尺体とは、上記の胴部へ捲回可能な糸条体や帯状体をいう。この糸条体とは、例えば釣糸や手芸糸などの繊維製品のほか、金属線などをも含む。また上記の帯状体とは、装飾や包装などに用いられるリボン、テープなどをいう。これらの長尺体は、太さや幅は特定の寸法のものに限定されず、合成樹脂製のほか天然繊維製や金属製、紙製などであってもよく、特定の材質に限定されない。
また上記の胴部やフランジ部は特定の材質に限定されないが、通常、好ましくは合成樹脂材料で形成される。一方、上記の扉部は、上記の閉じ姿勢と開き姿勢とに切換できる程度の柔軟性を備えた材質で形成され、通常、好ましくは合成樹脂材料で形成される。この扉部と上記のフランジ部とは、別体に形成して互いに接着などにより接合してもよいが、例えば合成樹脂材料により一体的に成形すると、接合手段や接合工程が不要であり、安価に実施できて好ましい。
上記の扉部は、上記の両フランジ部の外周縁部にそれぞれ延設してもよいが、一方のフランジ部にのみ延設してもよい。即ち、一方のフランジ部を他方のフランジ部よりも大径に形成するとともに、小径のフランジ部の外周縁部に上記の扉部を形成し、上記の閉じ姿勢に切換えたこの扉部が上記の大径フランジ部の外周縁部へ当接するように構成することができる。
この構成によれば、上記の大径フランジ部は外周縁部が真円形など所定形状に保持されているので、閉じ姿勢に切換えた扉部は、このフランジ部に当接することでその外周縁部の形状に沿うこととなる。この結果、閉じ姿勢に切換えた扉部とこれが当接するフランジ部との間に隙間を生じる虞がなく、この閉じ姿勢に切換えた扉部で長尺体の端部を一層確実に保持することができる。
この場合、上記の大径フランジ部の外周縁部を薄肉に形成して、上記の閉じ姿勢に切換えた扉部がこの薄肉外周縁部へ当接するように構成すると、この薄肉外周縁部で扉部の押圧力を緩衝し、この薄肉外周縁部を扉部へ沿わせることができるので、扉部とこの薄肉周縁部との間に隙間を生じる虞を一層低減でき、閉じ姿勢に切換えた扉部で長尺体の端部を一層確実に保持することができて好ましい。
上記の大径フランジ部の外径は、その外周縁部が上記の閉じ姿勢に切換えた扉部へ単に当接する大きさよりもやや大径に形成して、上記の扉部をこの大径フランジ部の外周縁部へ押圧するように当接させると、両者間で上記の長尺体の端部を一層確りと保持することができて好ましい。
本発明は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
(1)上記の扉部は、上記の凹溝部で屈曲させることで、容易に開き姿勢と閉じ姿勢とに切換えることができる。
(2)扉部は上記の凹溝部を屈曲することで姿勢が切換えられるので、この扉部を薄肉に形成する必要がない。この結果、この扉部を厚肉に形成できるので、閉じ姿勢に切換えたこの扉部の先端側周縁部を所定の位置に容易に保持でき、この扉部により任意の位置で長尺体の端部を確実に保持することができる。
(3)上記の扉部は薄肉に形成する必要がないので、長尺体を確りと保持するために湾曲させる必要がない。この結果、フランジ部の径方向に対する扉部の傾斜角度を、径方向の全幅に亘って大きな角度に設定することができ、この扉部におけるフランジ部の半径方向の寸法を短くできるので、巻装部の収容容積を大きくして長尺体の収容長さを長くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1から図3は本発明の第1実施形態を示し、図1は長尺体用スプールである釣糸用スプールの一部破断斜視図、図2は扉部を閉じ姿勢に切換えた状態の釣糸用スプールの断面図、図3は扉部を開き姿勢に切換えた釣糸用スプールの要部の拡大断面図である。
図1と図2に示すように、この釣糸用スプール(1)は円筒状に形成された胴部(2)と、この胴部(2)の両側端から径方向外側へ延設した一対のフランジ部(3)とを備え、この両フランジ部(3)間で上記の胴部(2)の周囲に、釣糸(4)が巻回される巻装部(5)を形成してある。
上記のフランジ部(3)は、一方のフランジ部(3a)を他方のフランジ部(3b)よりも大径に形成してあり、この小径フランジ部(3b)の外周縁部(6b)に、環状の扉部(7)が延設してある。この扉部(7)と上記の両フランジ部(3)と胴部(2)とは、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂材料で一体に成形してあり、扉部(7)の肉厚は、小径フランジ部(3b)の肉厚の70%以上に、好ましくは75%以上に形成してある。
上記の扉部(7)は、フランジ部(3)の中心軸心(L)を中心軸とする截頭円錐面に形成してあり、従って図2に示すように、軸心方向の断面形状が、フランジ部(3)の径方向に対し傾斜した直線状に形成されている。このため、上記のフランジ部(3)の径方向に対する扉部(7)の傾斜角度を、径方向の全幅に亘って大きな角度に、例えば約45度に設定することができ、この扉部(7)におけるフランジ部(3)の半径方向の寸法を短くして、巻装部(5)の収容容積を大きくすることができる。
上記の扉部(7)の基端側には薄肉の凹溝部(8)が環状に形成してある。この凹溝部(8)は上記の小径フランジ部(3b)や扉部(7)に比べて薄肉に形成されているので、あたかもヒンジのように屈曲することができる。従って図3に示すように、この凹溝部(8)で屈曲させることにより、上記の扉部(7)は、先端側を大径フランジ部(3a)側へ変位させた閉じ姿勢(X)とこの大径フランジ部(3a)から離隔させた開き姿勢(Y)とに切換られる。なお、本発明における上記の凹溝部(8)の断面形状は特定の形状に限定されず、底の浅いU字形や半円形など、任意の形状に形成することができる。
上記の大径フランジ部(3a)は、外周縁部(6a)が薄肉に形成してあり、この薄肉外周縁部(6a)の外径は、上記の閉じ姿勢(X)に切換えた扉部(7)へ単に当接する大きさよりもやや大径に形成してある。一方、上記の扉部(7)の外径は、上記の大径フランジ部(3a)の外径よりも大径に形成してある。このため、上記の閉じ姿勢(X)に切換えた扉部(7)は、大径フランジ部(3a)を包み込むように取り囲み、その先端周縁(9)から内方へ入り込んだ位置で、上記の大径フランジ部(3a)の外周縁部(6a)へ押付けるように当接する。このときの押圧力は、上記の外周縁部(6a)が薄肉であるので良好に緩衝される。この結果、この閉じ姿勢(X)に切換えた扉部(7)は、大径フランジ部(3a)の薄肉外周縁部(6a)に沿った形状となり、この薄肉外周縁部(6a)との間に隙間を生じることなく、均一に押し付けた状態で当接する。
上記の扉部(7)の肉厚は、小径フランジ部(3b)の肉厚の70%以上に、好ましくは75%以上に形成されており、大径フランジ部(3a)の薄肉外周縁部(6a)へ確りと、周方向の全域にわたって均一に押付けられる。この結果、釣糸(4)の端部が巻装部(5)の周方向のいずれの位置にあっても、図2に示すように、この閉じ姿勢(X)に切換えた扉部(7)と大径フランジ部(3a)との間の任意の位置で、この釣糸(4)の端部を確実に保持することができる。
また上記の閉じ姿勢(X)に切換えた扉部(7)の先端周縁(9)は、大径フランジ部(3a)との当接位置よりも外方へ突出した状態となっている。このため、作業者はこの突出した部分に指先を引っ掛ける等により、扉部(7)を大径フランジ部(3a)から簡単に分離でき、上記の凹溝部(8)で屈曲させることで、この扉部(7)を開き姿勢(Y)へ容易に切換えることができる。
上記の第1実施形態では、上記の凹溝部(8)を扉部(7)の基端側の外面に形成した。しかし本発明はこの凹溝部(8)を扉部(7)の基端側のいずれの面に形成してもよい。
即ち、図4に示す変形例1では、凹溝部(8)を、扉部(7)の基端側の、巻装部(5)に臨む内面に形成したものである。また、図5に示す変形例2では、凹溝部(8)を、扉部(7)の基端側の、外面と内面との両面に形成したものである。
図6は本発明の第2実施形態を示す、扉部を閉じ姿勢に切換えた状態の釣糸用スプールの要部の拡大断面図である。
この第2実施形態では、第1実施形態と同様に、円筒状に形成された胴部(2)と、この胴部(2)の両側端から径方向外側へ延設した一対のフランジ部(3)とを備え、釣糸(4)が巻回される巻装部(5)を、この両フランジ部(3)間で上記の胴部(2)の周囲に形成してあるが、第1実施形態と異なり、上記の両フランジ部(3)の外周縁部(6)にそれぞれ環状の扉部(7)が延設してある。なお、上記の胴部(2)とフランジ部(3)と扉部(7)は、上記の第1実施形態と同様、合成樹脂材料で一体に形成してあり、扉部(7)の肉厚は、フランジ部(3)の肉厚の70%以上に、好ましくは75%以上に形成してある。また扉部(7)は、フランジ部(3)の中心軸心を中心軸とする截頭円錐面に形成してある。
上記の各扉部(7)は基端側に薄肉の凹溝部(8)が環状に形成してあり、この凹溝部(8)をヒンジのように屈曲させることで、それぞれ扉部(7)の先端側を他方のフランジ部(3)側へ変位させた閉じ姿勢(X)とこの他方のフランジ部(3)から離隔させた開き姿勢(Y)とに切換可能に構成してある。
上記の両扉部(7)は、その外径(D1・D2)を互いに異ならせてあり、大径扉部(7a)と小径扉部(7b)とから構成してある。そして両扉部(7)をそれぞれ閉じ姿勢(X)に切換えると、大径扉部(7a)は小径扉部(7b)の先端周縁(9b)を包み込むように取り囲み、この大径扉部(7a)の先端周縁(9a)から内方へ入り込んだ位置で、小径扉部(7b)の先端周縁(9b)と当接するように構成してある。一方、上記の小径扉部(7b)の外径(D2)は、その先端周縁(9b)が上記の閉じ姿勢(X)に切換えた大径扉部(7a)へ単に当接する大きさよりもやや大径に形成してあり、従って、大径扉部(7a)はこの小径扉部(7b)へ押付けられるように当接する。この結果、両扉部(7a・7b)は、両者間に隙間を生じることなく、均一に押付けた状態で互いに当接する。
また大径扉部(7a)の先端周縁(9a)は、小径扉部(7b)の先端周縁(9b)から外方へ突出しており、作業者はこの突出した部分に指先等を引っ掛けるなどして、大径扉部(7a)を小径扉部(7b)から簡単に分離させて開き姿勢(Y)へ切換えることができる。
上記の実施形態で説明した長尺体用スプールは、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部の形状や寸法、材質などをこの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、上記の各実施形態では胴部とフランジ部と扉部を合成樹脂材料で一体に形成したので、安価に製造することができる。しかし本発明では、例えば胴部とフランジ部とを別体に形成して組み付けるものであってもよい。また、上記の各実施形態では扉部を截頭円錐面に形成したが、本発明の上記の扉部は、湾曲させた形状であってもよい。
さらに、上記の実施形態では長尺体が釣糸である場合について説明したが、本発明に用いる上記の長尺体は、他の糸条体や、巻装部と同じ幅の或いはこれよりも狭い幅の帯状体等であってもよいことは、言うまでもない。
本発明の長尺体用スプールは、扉部を容易に開き姿勢と閉じ姿勢とに切換でき、閉じ姿勢に切換えた扉部で長尺体の端部を確実に保持できるうえ、巻装部の収容容積を大きくして長尺体の収容長さを長くできるので、特に釣糸用スプールに好適であるが、手芸糸や包装用テープなど、他の長尺体に用いるスプールにも好適である。
本発明の第1実施形態を示す、釣糸用スプールの一部破断斜視図である。 第1実施形態の、扉部を閉じ姿勢に切換えた状態の釣糸用スプールの断面図である。 第1実施形態の、扉部を開き姿勢に切換えた釣糸用スプールの要部の拡大断面図である。 本発明の変形例1を示す、釣糸用スプールの要部の拡大断面図である。 本発明の変形例2を示す、釣糸用スプールの要部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態を示す、扉部を閉じ姿勢に切換えた釣糸用スプールの要部の拡大断面図である。
符号の説明
1…長尺体用スプール(釣糸用スプール)
2…胴部
3…フランジ部
3a…大径フランジ部
3b…小径フランジ部
4…長尺体(釣糸)
5…巻装部
6…フランジ部(3)の外周縁部
6a…大径フランジ部(3a)の外周縁部(薄肉外周縁部)
6b…小径フランジ部(3b)の外周縁部
7…扉部
8…凹溝部
L…フランジ部(3)の中心軸心
X…閉じ姿勢
Y…開き姿勢

Claims (7)

  1. 円筒状に形成された胴部(2)と、この胴部(2)の両側端から径方向外側へ延設した一対のフランジ部(3)とを備え、長尺体(4)が巻回される巻装部(5)をこの両フランジ部(3)間で上記の胴部(2)の周囲に形成した長尺体用スプールであって、
    少なくとも一方のフランジ部(3)の外周縁部(6)に環状の扉部(7)を延設し、この扉部(7)の基端側に薄肉の凹溝部(8)を環状に形成して、この凹溝部(8)で屈曲させることにより、この扉部(7)の先端側を他方のフランジ部(3)側へ変位させた閉じ姿勢(X)とこの他方のフランジ部(3)から離隔させた開き姿勢(Y)とに切換可能に構成したことを特徴とする、長尺体用スプール。
  2. 上記の扉部(7)の肉厚を、この扉部(7)を延設した上記のフランジ部(3)の肉厚の70%以上とした、請求項1に記載の長尺体用スプール。
  3. 上記の扉部(7)を、上記のフランジ部(3)の中心軸心(L)を中心軸とする截頭円錐面に形成した、請求項1または請求項2に記載の長尺体用スプール。
  4. 上記のフランジ部(3)と扉部(7)とを合成樹脂により一体的に成形した、請求項1から3のいずれか1項に記載の長尺体用スプール。
  5. 一方のフランジ部(3a)を他方のフランジ部(3b)よりも大径に形成するとともに、小径のフランジ部(3b)の外周縁部(6b)に上記の扉部(7)を形成し、上記の閉じ姿勢(X)に切換えたこの扉部(7)が上記の大径フランジ部(3a)の外周縁部(6a)へ当接するように構成した、請求項1から4のいずれか1項に記載の長尺体用スプール。
  6. 上記の大径フランジ部(3a)の外周縁部(6a)を薄肉に形成して、上記の閉じ姿勢(X)に切換えた扉部(7)がこの薄肉外周縁部(6a)へ当接するように構成した、請求項5に記載の長尺体用スプール。
  7. 上記の大径フランジ部(3a)の外径を、その外周縁部(6a)が上記の閉じ姿勢(X)に切換えた扉部(7)へ単に当接する大きさよりもやや大径に形成した、請求項5または6に記載の長尺体用スプール。
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