JP2010063057A - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの使い方に応じて、動作中の電力消費を抑制し、バッテリ駆動での使用可能時間を延ばす。
【解決手段】省電力モード時にキー操作が行われた場合(ステップS401)、省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替える(ステップS402→S403→S404)。これにより、例えば、動作モードが「上」,「中」,「下」の3段階であった場合、自動的に「下」まで落とされて行く。ユーザは、動作モードが「下」に切り替えられた状態で、不満を感じた場合、手動で「中」や「上」の動作モードに切り替えることができる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、携帯電話機などのバッテリで駆動される携帯端末に関するものである。
一般に、携帯電話機は、キー操作が行われない状態(キー入力待ち状態)が所定時間以上続いた場合に省電力モードに移行する機能を備えている。この携帯電話機では、省電力モードに移行した後、キー操作が行われると、省電力モードに移行する直前の動作モードに戻る。
例えば、特許文献1には、キー入力待ち状態が所定時間以上続いた時に、CPUの動作クロック周波数を下げることによって省電力モードに移行し、電力消費を抑えるようにしている。また、特許文献2では、省電力モードにおいて、CPUの動作クロック周波数を下げるとともに、CPUの動作電圧を下げるようにしている。
また、特許文献3では、現在時刻と最新の操作時刻との差が10分以上あり、現在の動作モードがアクティブ(動作クロック周波数がH)であれば、CPUの動作クロック周波数をL(サスペンドモード)に変更制御し、ユーザ入力があった通知を受けたときに現在の動作モードがサスペンドモードであれば、CPUの動作クロック周波数をH(アクティブモード)に変更制御するようにしている。この特許文献3では、サスペンドモードが特許文献1,2における省電力モードに対応する。
特開平4−130510号公報 特開2008−107962号公報 特開2002−44874号公報
しかしながら、上述した携帯電話機では、キー操作が行われない状態が所定時間以上続いた場合にのみ電力消費が抑えられるだけで、省電力モード時にキー操作が行われた後、再び省電力モードに切り替えられるまでの間(以下、間を動作中と呼ぶ)の電力消費の抑制についは何ら考慮されていない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ユーザの使い方に応じて、動作中の電力消費を抑制し、バッテリ駆動での使用可能時間を延ばすことができる携帯端末を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、キー操作が行われない状態が所定時間以上続いた場合に省電力モードに移行する携帯端末において、省電力モード時にキー操作が行われた場合、省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替える動作モード自動切替手段と、ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも高消費電力の動作モードに切り替える動作モード手動切替手段とを設けたものである。
この発明によれば、省電力モード時にキー操作が行われると、省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替えられる。例えば、動作モードとして、動作クロック周波数と動作電圧との組合せによってその消費電力の大小が定められる「上」,「中」,「下」の3段階の動作モードが用意されており、省電力モードに移行する直前の動作モードが「中」であった場合、省電力モード時にキー操作が行われると動作モードが「下」に自動的に切り替えられる。動作モードが「下」に切り替えられた状態で、ユーザが不満を感じなければ、その状態を維持することによって、動作中の電力消費が抑制される。ユーザは、動作モードが「下」に切り替えられた状態で、不満を感じた場合、手動で「中」や「上」の動作モードに切り替えることができる。
本発明の一構成例として、動作モード手動切替手段によって現在の動作モードが高消費電力の動作モードに切り替えられた場合、動作モード自動切替手段による動作モードの自動切替を禁止する動作モード自動切替禁止手段を設けるようにしてもよい。例えば、動作モード手動切替手段によって現在の動作モードが「中」に切り替えられた場合、省電力モード時にキー操作が行われても動作モードの「下」への自動切替が行われないようにして、動作モードを「中」の状態に保つようにする。
また、本発明の一構成例として、動作モード自動切替禁止手段を設けるようにした場合、キー操作が行われない状態が予め定められた一定時間以上続いたとき、もしくは電源がオフとされたときに、動作モードの自動切替の禁止状態を解除するようにしてもよい。
また、本発明の別の構成例として、省電力モード時にキー操作が行われた場合、省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替える動作モード自動切替手段と、ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも高消費電力の動作モードに切り替える高動作モード手動切替手段と、ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも低消費電力の動作モードに切り替える低動作モード手動切替手段と、高動作モード手動切替手段によって現在の動作モードが高消費電力の動作モードに切り替えられた場合、動作モード自動切替手段による動作モードの自動切替を禁止する動作モード自動切替禁止手段と、低動作モード手動切替手段によって現在の動作モードが低消費電力の動作モードに切り替えられた場合、動作モード自動切替禁止手段による動作モードの自動切替の禁止状態を解除する動作モード自動切替禁止解除手段とを設けるようにしてもよい。
本発明によれば、省電力モード時にキー操作が行われると、省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替えられるものとなり、ユーザが不満を感じなければ、その切り替えられた状態を維持することによって、動作中の電力消費が抑制されるものとなり、バッテリ駆動での使用可能時間を延ばすことができるようになる。また、ユーザが不満を感じた場合には、手動で高速度の動作モードに戻すことができ、バッテリ駆動での使用可能時間を延ばしつつ、動作速度を優先するユーザに対しても快適な使用環境を提供することが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る携帯端末の一実施例の要部を示すブロック図である。この例では、携帯端末を携帯電話機とするが、本発明の携帯端末は携帯電話機に限られるものではない。
図1において、101は制御部、102は動作用メモリ、103は保存用メモリ、104はクロック生成部、105は電源供給部、106はバッテリ、107は表示部、108は操作部である。
この携帯電話機100において、制御部101は、各部の制御を執り行う部分で、プログラムを実行するCPUや各種のペリフェラル回路で構成されている。動作用メモリ102は、CPUの動作プログラムと固定データの格納用、CPU動作時のワーク用として使用するものである。保持用メモリ103は、ユーザデータや履歴等を保持するために主に不揮発メモリで構成されるものである。尚、動作用メモリ102と保持用メモリ103の一部は、物理的に同一のデバイス内で領域を分けて実現されるのが一般的である。
操作部108は、ユーザ操作や各種機能の設定入力を行ったりするために用いられ、キーマトリクスやタッチパネルで構成される。表示部107には、操作部108と連動した各種入力内容の表示などが行われ、通常は暗所での視認性を確保するため、バックライト機能を併せ持つ。
電源供給部105は、バッテリ(電池)106からの供給電圧を制御部101に適した所定の電圧に変換し、制御部101に動作電圧として供給するブロックである。クロック生成部104は、水晶振動子等を発振源としてクロックを生成し、制御部101に動作用クロックとして供給するブロックである。
この携帯電話機において、電源供給部105が供給する制御部101への電圧(動作電圧)とクロック生成部104が供給する制御部101への動作用クロックの周波数(動作クロック周波数)は、制御部101からの制御により変更可能とされている。
この例において、制御部101は、動作クロック周波数を上げる場合には、予め所定のタイミングで動作電圧を上げておき、動作クロック周波数を下げる場合には、動作クロック周波数が切り替わってから所定の時間をおいて動作電圧を下げるというような制御を行う。一般的に、低速で動作させる場合には電圧を落とすことができ、高速で動作させる場合には電圧を上げる必要があるので、低速かつ低電圧で動作させると省電力効果が得られる。
制御部101は、動作用メモリ102に格納されている動作プログラムに従ってその処理動作を実行するが、本実施例特有のプログラムとして、キー操作が行われない状態が所定時間以上続いた場合の省電力モードへの移行プログラムに加え、省電力モード時にキー操作が行われた場合に動作モードの自動切替を行う動作モードの自動切替プログラムと、ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも低消費電力の動作モードや高消費電力の動作モードに切り替える動作モードの手動切替プログラムが格納されている。これらのプログラムは、独立したプログラムとして設けてもよく、1つの組み合わされたプログラムとして設けてもよい。
なお、この実施例では、動作モードの自動切替プログラムの実行時に切り替えられる動作モードとして、動作クロック周波数と動作電圧との組合せによってその消費電力の大小が定まる「上」,「中」,「下」の3段階の動作モードが用意されており、デフォルトとして「中」の動作モードでスタートするものとする。この「上」,「中」,「下」の動作モードでは、「上」,「中」,「下」の順で消費電力が小さくなる。なお、省電力モードにおける消費電力は、「下」の動作モードの場合の消費電力よりもさらに小さい。
また、この実施例では、動作モードの手動切替プログラムの実行時に用いられる画面として、「速度UP」と「速度DOWN」を選択可能とする選択画面G1(図2参照)が用意されている。この選択画面G1は表示部107に表示される。選択画面G1では、本画面表示が行われている際にそれぞれを選択するためのキーアサインが定義されている。例えば「*」キーで「速度UP」、「#」キーで「速度DOWN」が選択できようにする。
この実施例において、「速度UP」は、制御部101へ供給される動作クロック周波数と動作電圧を上げることに直結し、動作速度を上げることを意味する。「速度DOWN」は、制御部101へ供給される動作クロック周波数と動作電圧を下げることに直結し、動作速度を下げることを意味し、動作速度よりも省電力を優先させることを意図している。
以下、制御部101が実行する本実施例特有の処理動作について、図3〜図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
〔省電力モードへの移行〕
制御部101は、キー操作が行われない状態が所定時間以上続くと(図3:ステップS301のYES)、省電力モードに移行する(ステップS302)。そして、省電力モードに移行する直前の動作クロック周波数と動作電圧を前回履歴として更新する(ステップS303)。
〔動作モードの自動切替〕
制御部101は、省電力モード時に何かしらのキー操作が行われると(図4:ステップS401)、速度UPの履歴があるか否かを確認する(ステップS402)。速度UPの履歴については後述する。ここでは、速度UPの履歴は未だないものとする。
制御部101は、速度UPの履歴がないことを確認すると(ステップS402のNO)、前回履歴で示される省電力モードに移行する直前の動作クロック周波数と動作電圧、すなわち前記履歴で示される動作モードをチェックする(ステップS403)。この例において、省電力モードに移行する直前の動作モードは、デフォルトとして定められた「中」であったとする。
制御部101は、ステップS403において、前回履歴で示される動作モードが動作クロック周波数と動作電圧の下限値、すなわち「下」の動作モードであるか否かをチェックする。この場合、前回履歴で示される動作モードは「中」であるので、制御部101は、動作クロック周波数および動作電圧を下げ、「下」の動作モードへの切り替え(自動切替)を行う。
なお、制御部101は、省電力モードに移行する直前の動作モードが既に「下」であった場合(ステップS403のYES)、動作モードの自動切替の限界であると判断し、省電力モードに移行する直前の動作クロック周波数および動作電圧を維持する(ステップS405)。
このようにして、本実施例では、動作モードの自動切替が行われ、動作モードが「下」に切り替えられた状態で、ユーザが不満を感じなければ、その状態を維持することによって、動作中の電力消費が抑制される。これにより、バッテリ駆動での使用可能時間を延ばすことができるようになる。
〔動作モードの手動切替:速度アップ〕
ユーザは、動作モードが「下」に自動的に切り替えられている状態で、不満を感じた場合、手動で「中」や「上」の動作モードに切り替えることができる。
この場合、ユーザは、表示部107に選択画面G1(図2)を表示させる。そして、この選択画面G1において、「速度UP」を選択する。この例では、「*」キーを操作することによって、「速度UP」を選択する(図5:ステップS501)。
すると、制御部101は、この「速度UP」の選択を認識し(ステップS502のYES)、現状の動作クロック周波数と動作電圧が上限であるか否か、すなわち現在の動作モードが「上」であるか否かをチェックする(ステップS503)。
この場合、現在の動作モードは「下」であるので、ユーザからの指示により速度UPが実行されたことを示す情報として速度UPの履歴を保存すると共に(ステップS504)、動作クロック周波数および動作電圧を上げ(ステップS505)、動作モードの「中」への切り替え(手動切替)を行う。また、この切替後の動作クロック周波数および動作電圧を前回履歴として更新する(ステップS506)。
ユーザは、動作モードを手動で「中」に切り替えてもまだ不満を感じれば、「速度UP」をもう一度選択する。すると、制御部101は、この「速度UP」の選択を認識し(ステップS502のYES)、現在の動作モードが「上」であるか否かをチェックする(ステップS503)。
この場合、現在の動作モードは「中」であるので、速度UPの履歴を保存すると共に(ステップS504)、動作クロック周波数および動作電圧を上げ(ステップS505)、動作モードの「上」への切り替え(手動切替)を行う。また、この切替後の動作クロック周波数および動作電圧を前回履歴として更新する(ステップS506)。
なお、制御部101は、選択画面G1において「速度UP」が選択されたとき(ステップS502のYES)、現在の動作モードが既に「上」に達していた場合、動作モードの手動切替の限界であると判断し、「速度UP」の選択操作を無視する。
〔動作モードの自動切替の禁止〕
この実施例において、「速度UP」の選択操作によって動作モードが「中」や「上」に切り替えられた場合、省電力モード時に何かしらのキー操作が行われても、低速度の方向への動作モードの自動切替は行われない。
例えば、今、「速度UP」の選択操作によって、動作モードが「中」に切り替えられたとする。動作モードが「中」に切り替えられている状態で、キー操作が行われない状態が所定時間以上続くと、省電力モードに移行する。制御部101は、省電力モード時に何かしらのキー操作が行われると(図4:ステップS401)、速度UPの履歴があるか否かを確認する(ステップS402)。
この場合、速度UPの履歴があるので(ステップS402のYES)、制御部101は、前回履歴で示される動作クロック周波数と動作電圧を維持する(ステップS405)。すなわち、動作モードが「中」に切り替えられている状態を維持し、動作モードの「下」への自動切替は行わない。これにより、動作速度を優先するユーザに対して、快適な使用環境が提供される。
〔動作モードの手動切替:速度ダウン〕
ユーザは、高速度の方向へ動作モードを手動で切り替えた後、必要に応じて手動で、低速度の方向への動作モードに切り替えることができる。
この場合、ユーザは、表示部107に選択画面G1(図2)を表示させる。そして、この選択画面G1において、「速度DOWN」を選択する。この例では、「#」キーを操作することによって、「速度DOWN」を選択する(図5:ステップS501)。
すると、制御部101は、この「速度DOWN」の選択を認識し(ステップ507のYES)、現状の動作クロック周波数と動作電圧が下限であるか否か、すなわち現在の動作モードが「下」であるか否かをチェックする(ステップS508)。
ここで、例えば、現在の動作モードが「上」であったとすると(ステップS508のNO)、速度UPの履歴を消去すると共に(ステップS509)、動作クロック周波数および動作電圧を下げ(ステップS510)、動作モードを「中」に切り替える。また、この切替後の動作クロック周波数および動作電圧を前回履歴として更新する(ステップS511)。
〔動作モードの自動切替の禁止の解除〕
この場合、制御部101は、ステップS509において速度UPの履歴が消去され、ステップS510で動作モードが「中」に切り替えられるので、省電力モード時に何かしらのキー操作が行われた場合(図4:ステップS401)、ステップS402,S403のNOに応じてステップS404へ進み、動作モードを「中」から「下」に自動的に切り替える。すなわち、動作モードの自動切替の禁止を解除し、動作モードの自動切替を再開する。
この動作モードの自動切替の再開によって、動作モードが「下」に下げられ、ユーザがこの状態で特に不満がなければ、「下」の動作モードのままで使い続けることになる。不満があれば、「速度UP」の選択操作により、「中」や「上」の動作モードに切り替えることになる。
なお、制御部101は、選択画面G1において「速度DOWN」が選択されたとき(ステップS507のYES)、現在の動作モードが既に「下」に達していた場合(ステップS508のYES)、動作モードの手動切替の限界であると判断し、「速度DOWN」の選択操作を無視する。
図6に、制御部101の要部の機能ブロック図を示す。制御部101は、省電力モード時にキー操作が行われた場合、省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替える動作モード自動切替部101Aと、ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも高消費電力の動作モードに切り替える高動作モード手動切替部101Bと、ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも低消費電力の動作モードに切り替える低動作モード手動切替部101Cと、高動作モード手動切替部101Cによって現在の動作モードが高消費電力の動作モードに切り替えられた場合、動作モード自動切替部101Aによる動作モードの自動切替を禁止する動作モード自動切替禁止部101Dと、低動作モード手動切替部101Cによって現在の動作モードが低消費電力の動作モードに切り替えられた場合、動作モード自動切替禁止部101Dによる動作モードの自動切替の禁止状態を解除する動作モード自動切替禁止解除部101Eとを備えている。
以上の説明から分かるように、本実施例の携帯電話機100では、CPU等の制御部101の動作クロック周波数と動作電圧をソフト制御により切り替えられるよう構成し、動作クロック周波数と動作電圧が自動で下げられて行くようにし、必要に応じて手動で動作クロック周波数と動作電圧を上げたり下げたりできるようにすることにより、ユーザの使い方に応じた最適な動作クロック周波数と動作電圧で動作させることが可能となる。特に、低い動作クロック周波数で不満のないユーザに対しては、ユーザに意識させることなく無駄な電力消費を抑え、バッテリ駆動での使用可能時間を延ばすことが可能である。また、動作速度を優先するユーザに対しては、自動で動作速度を落とすことを回避し、快適な環境を維持させることが可能である。
なお、上述した実施例では、選択画面G1に「速度DOWN」を設けたが、「速度DOWN」を設けずに、一定時間以上操作がなかった場合や電源がオフとされた場合に、自動的に速度UPの履歴を消去するようにしてもよい。すなわち、図6に示した低動作モード手動切替部101Cを省略し、キー操作が行われない状態が予め定められた一定時間以上続いた場合、もしくは電源がオフとされた場合に、動作モード自動切替禁止部101Dによる動作モードの自動切替の禁止状態を解除するようにしてもよい。
また、上述した実施例では、速度UPの履歴を設けるようにしたが、速度UPの履歴を設けずに、毎回、前回設定よりも動作クロック周波数と動作電圧を下げて動作開始するように構成するようにしてもよい。すなわち、図6に示した動作モード自動切替禁止部101Dを省略し、動作モード自動切替部101Aによる動作モードの自動切替を常に有効とするようにしてもよい。このようにすることにより、動作速度に関してユーザが不満がなければ、ユーザは意識せずに省電力効果を得ることができる。図7に本発明を適用した場合の制御部101の最低限の構成例を示す。
また、上述した実施例では、動作モードとして「上」,「中」,「下」の3段階の動作モードが用意したが、この動作モードは3段階に限られるものではない。
また、上述した実施例では、動作モードを動作クロック周波数と動作電圧との組合せによってその費電力の大小が定まるモードとしたが、消費電力に大小の差をつけることができればよく、必ずしも動作クロック周波数と動作電圧との組合せによらなくてもよい。
本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の一実施例の要部を示すブロック図である。 この携帯電話機の表示部に表示される「速度UP」と「速度DOWN」を選択可能とする選択画面を例示する図である。 この携帯電話機における制御部が実行する省電力モードへの移行時の処理動作を説明するためのフローチャートである。 この携帯電話機における制御部が実行する動作モードの自動切替時の処理動作を説明するためのフローチャートである。 この携帯電話機における制御部が実行する動作モードの手動切替時の処理動作を説明するためのフローチャートである。 この携帯電話機における制御部の要部の機能ブロック図である。 本発明を適用した場合の制御部の最低限の構成例を示す図である。
符号の説明
100…携帯電話機、101…制御部、102…動作用メモリ、103…保存用メモリ、104…クロック生成部、105…電源供給部、106…バッテリ、107…表示部、108…操作部、G1…選択画面、101A…動作モード自動切替部、101B…高動作モード手動切替部、101C…低動作モード手動切替部、101D…動作モード自動切替禁止部、101E…動作モード自動切替禁止解除部。

Claims (5)

  1. キー操作が行われない状態が所定時間以上続いた場合に省電力モードに移行する携帯端末において、
    前記省電力モード時にキー操作が行われた場合、前記省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替える動作モード自動切替手段と、
    ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも高消費電力の動作モードに切り替える動作モード手動切替手段と
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 請求項1に記載された携帯端末において、
    前記動作モード手動切替手段によって現在の動作モードが高消費電力の動作モードに切り替えられた場合、前記動作モード自動切替手段による動作モードの自動切替を禁止する動作モード自動切替禁止手段
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  3. 請求項2に記載された携帯端末において、
    キー操作が行われない状態が予め定められた一定時間以上続いた場合、もしくは電源がオフとされた場合、前記動作モード自動切替禁止手段による動作モードの自動切替の禁止状態を解除する動作モード自動切替禁止解除手段
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された携帯端末において、
    前記動作モードは、動作クロック周波数と動作電圧との組合せによってその消費電力の大小が定められるモードである
    ことを特徴とする携帯端末。
  5. キー操作が行われない状態が所定時間以上続いた場合に省電力モードに移行する携帯端末において、
    前記省電力モード時にキー操作が行われた場合、前記省電力モードに移行する直前の動作モードよりも低消費電力の動作モードに自動的に切り替える動作モード自動切替手段と、
    ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも高消費電力の動作モードに切り替える高動作モード手動切替手段と、
    ユーザからの指示に応じて現在の動作モードをそのモードよりも低消費電力の動作モードに切り替える低動作モード手動切替手段と、
    前記高動作モード手動切替手段によって現在の動作モードが高消費電力の動作モードに切り替えられた場合、前記動作モード自動切替手段による動作モードの自動切替を禁止する動作モード自動切替禁止手段と、
    前記低動作モード手動切替手段によって現在の動作モードが低消費電力の動作モードに切り替えられた場合、前記動作モード自動切替禁止手段による動作モードの自動切替の禁止状態を解除する動作モード自動切替禁止解除手段と
    を備えることを特徴とする携帯端末。
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