JP2010060554A - トルクボックス穴代用治具および車両固定装置 - Google Patents

トルクボックス穴代用治具および車両固定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トルクボックス穴を有しない被試験車両にもトルクボックス式車両固定装置を使用可能にする。
【解決手段】トルクボックス穴を有しない被試験車両に取り付けてトルクボックス穴の代わりをさせるトルクボックス穴代用治具1である。トルクボックス穴代用治具1は、トルクボックス式車両固定装置201の車両固定アダプタ208を挿入する穴2を設けた被固定体3と、該被固定体3を着脱可能に被試験車両201の底面102に組み付ける被固定体組付部材4と、で構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、シャシーダイナモメータで被試験車両の走行試験を行う場合に、被試験車両がトルクボックス穴を有しない車種であっても、トルクボックス式車両固定装置、即ち被試験車両のトルクボックス穴を使用して被試験車両を固定するトルクボックス式車両固定装置を使用可能にするためのトルクボックス穴代用治具および該トルクボックス穴代用治具を備えた車両固定装置に関するものである。
シャシーダイナモメータで被試験車両の走行試験を行う場合に、被試験車両を固定する車両固定装置が必要になる。車両固定装置として、図18に示す被試験車両101の底面102に設けられたトルクボックス穴103を利用して被試験車両101を固定する車両固定装置、所謂トルクボックス式車両固定装置が知られている。トルクボックス穴103は、貨車やトレーラーによる輸送の際に固定するのに用いられる。なお、104は車輪を示す。
トルクボックス式車両固定装置201は、図19,図20に示すように、試験室にレール202に沿って矢印A方向(被試験車両101の前後方向)にスライド可能に設置される装置基部203と、この装置基部202の上面側に配置された支持部204と、この支持部204に片持ち支持された連結部205と、で形成されている。
支持部204は装置基部203の上面に設けられたレール206に沿って矢印B方向(被試験車両101の幅方向)にスライド可能に支持されており、また連結部205は支持部203の側面に設けられたレール207に沿って矢印C方向(被試験車両101の上下方向)にスライド可能に構成されている。
そして、連結部205の先端に設けた取着部(以下、車両固定アダプタと称する)208をトルクボックス穴103に挿入することにより被試験車両101を固定するようになっている。209はシャシーダイナモのローラである。(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。
特許第3175587号公報(段落0004〜0006等) 特許第3109396号公報(段落0029〜0034等) 特許第3617231号公報
ところで、上述のトルクボックス式車両固定装置を使用して被試験車両101を固定するためには、車両固定アダプタ208を挿入するトルクボックス穴103が必要であり、トルクボックス穴103を有しない被試験車両にはトルクボックス式車両固定装置を使用できないという問題点があった。
本発明の目的は、トルクボックス穴を有しない被試験車両にもトルクボックス式車両固定装置を使用可能にするトルクボックス穴代用治具および該トルクボックス穴代用治具を備えた車両固定装置を提供することにある。
請求項1の発明は、トルクボックス穴代用治具を、トルクボックス式車両固定装置の車両固定アダプタを挿入する穴を設けた被固定体と、該被固定体を着脱可能に被試験車両の底面に組み付ける被固定体組付部材と、で構成した。
請求項2の発明は、請求項1に記載のトルクボックス穴代用治具において、前記被固定体組付部材を、前記被固定体を挟んで配置されて被試験車両の底面に設けられている梁またはサイドシルを挟着する一対の挟着体と、これら一対の挟着体を前記梁またはサイドシルに圧着させる複数のボルトとナットで構成した。
請求項3の発明は、請求項2に記載のトルクボックス穴代用治具において、前記被固定体を、金属で形成し、上下面の略中央部を貫通して前記穴を形成するとともに、対向する側面を貫通させて複数のボルト挿入孔を形成し、前記一対の挟着体を、前記ボルト挿入孔に挿入した前記ボルトと該ボルトに螺合したナットにより前記被固定体を挟んで取り付けた。
請求項4の発明は、請求項1に記載のトルクボックス穴代用治具において、前記被固定体を、金属で形成し、長さ方向の略中央部に上下面を貫通させて前記穴を形成するとともに、長さ方向の両側部には一対のアーム部を設け、これらアーム部に前記複数のボルト挿入孔を形成し、前記ボルトとナットにより前記アーム部を挟んで前記一対の挟着体を取り付けた。
請求項5の発明は、請求項4に記載のトルクボックス穴代用治具において、前記被固定体の上面側に前記梁またはサイドシルの下端部を挿入する溝部を設けた。
請求項6の発明は、請求項4または5に記載のトルクボックス穴代用治具において、前記一対の挟着体の下端部の対向面に互いに係合して前記締付ボルトで締め付ける際に支点となる凹,凸部を設けた。
請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれかに記載のトルクボックス穴代用治具において、前記一対の挟着体の上端側の対向面で、且つ前記梁またはサイドシルとの接触面を粗面に形成した。
請求項8の発明は、請求項4〜7のいずれかに記載のトルクボックス穴代用治具において、前記被固定体の一対のアーム部の先端に該アームの長さ方向に伸びる複数の軸を設けるとともに、前記一対の挟着体には、前記軸を挿入する複数の軸受孔を設け、これら一対の挟着体のうちの少なくとも一方の挟着体の前記軸受孔を、挿入した軸に対して所定の遊び隙間をもたせて形成し、前記一対の挟着体を締付ボルトで一対の挟着体を締め付けたときに、前記遊び隙間によって一対の挟着体が互いに接近して前記梁またはサイドシルを挟着する構成にした。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかのトルクボックス穴代用治具と、該トルクボックス穴代用治具の被固定体に設けた穴に挿入する車両固定アダプタと、を備えていて、車両固定アダプタを前記トルクボックス穴代用治具に設けた穴に挿入することにより被試験車両を固定する構成にした。
(1)請求項1の発明のトルクボックス穴代用治具は、被固定体を被固定体組付部材で被試験車両の底面に組み付けることができる。そして、被固定体に設けた穴にトルクボックス式車両固定装置の車両固定アダプタを挿入して、被試験車両を固定する。従って、トルクボックス穴を有しない被試験車両でもトルクボックス式車両固定装置で固定することが可能となる。
(2)請求項2のトルクボックス穴代用治具は、前記ボルトとナットによる締め付けにより、前記一対の挟着体で前記梁またはサイドシルを挟着、固定することができる。
(3)請求項3のトルクボックス穴代用治具は、被固定体に形成した複数のボルト挿入孔を利用して前記ボルト、ナットにより被固定体の両側に前記一対の挟着体を組み付けることができる。そして、前記ボルト、ナットの締め付けにより前記一対の挟着体で前記梁またはサイドシルを挟着して、被固定体を前記梁またはサイドシルに取り付ける。
(4)請求項4のトルクボックス穴代用治具は、前記アーム部に形成した複数のボルト挿入孔を利用してボルト、ナットによりアーム部の両側に前記一対の挟着体を組み付けることができる。そして、前記ボルト、ナットの締め付けにより前記一対の挟着体で前記梁またはサイドシルを挟着して、被固定体を前記梁またはサイドシルに取り付ける。
(5)請求項5のトルクボックス穴代用治具は、前記被固定体の上面側に形成した溝部に前記梁またはサイドシルの下端部を挿入することにより、これら梁またはサイドシルのより根元に近い部分を確実に挟着することができる。
(6)請求項6のトルクボックス穴代用治具は、締付ボルトを締めると、前記一対の挟着体は、前記凹,凸部を支点にして前記一対の挟着体の上端側が互いに接近して、前記梁またはサイドシルを確実に挟着する。
(7)請求項7のトルクボックス穴代用治具は、前記一対の挟着体の上端側の前記梁またはサイドシルとの接触面を粗面に形成したので、前記梁またはサイドシルとの間に滑りが発生するのを防止して、確実に梁またはサイドシルを挟着することができる。
(8)請求項8のトルクボックス穴代用治具は、前記一対の挟着体の間に前記梁またはサイドシルの下端部を挿入して、前記締付ボルトを締めると、前記軸と軸受孔との間の遊び隙間によって、前記一対の挟着体が互いに接近して前記梁またはサイドシルを挟着して、前記被固定体を前記梁またはサイドシルに取り付ける。
(9)請求項9の車両固定装置は、車両固定アダプタを被試験車両に取り付けたトルクボックス穴代用治具に設けた穴に挿入することにより被試験車両を固定することができる。
車底に梁を設けた車両の底面図。 (A)は第1実施形態のトルクボックス穴代用治具の平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。 (A),(B),(C)は組立方法の一例を示す説明図。 (A),(B)は使用方法の一例を示す説明図。 トルクボックス式車両固定装置で車両を固定している状態を示す説明図。 車底にサイドシルを設けた車両の底面図。 第2実施形態のトルクボックス穴代用治具の使用状態を示す説明図。 第2実施形態のトルクボックス穴代用治具の側面図。 第2実施形態のトルクボックス穴代用治具の底面図。 (A)は第2実施形態のトルクボックス穴代用治具の要部の拡大図、(B)は(A)の側面図。 (A)は第2実施形態のトルクボックス穴代用治具の被固定体組付部材の平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。 (A),(B),(C)は第2実施形態のトルクボックス穴代用治具の組立方法および使用方法の一例を示す説明図。 第2実施形態のトルクボックス穴代用治具を使用して車両を固定している状態を示す説明図。 (A)は第3実施形態のトルクボックス穴代用治具の斜視図、(B)は同正面図、(C)は同側面図。 (A)は第3実施形態のトルクボックス穴代用治具をサイドシルに取り付けた状態の斜視図、(B)は同正面図、(C)は同側面図。 (A)は第4実施形態のトルクボックス穴代用治具の斜視図、(B)は同正面図、(C)は同側面図。 (A)は第4実施形態のトルクボックス穴代用治具をサイドシルに取り付けた状態の斜視図、(B)は同正面図、(C)は同側面図。 トルクボックス穴を有する車両の底面図。 トルクボックス式車両固定装置で車両を固定している状態を示す説明図。 トルクボックス式車両固定装置の一例を示す斜視図。
以下、本発明のトルクボックス穴代用治具について説明する。図1〜図5は、第1実施形態のトルクボックス穴代用治具1および該トルクボックス穴代用治具1を使用する被試験車両101を示す。第1実施形態のトルクボックス穴代用治具1は、図1に示す被試験車両101の底面102に設けられている補強用の梁105に取り付けて使用される。104は車輪である。
図2(A),(B),(C)に示すように、トルクボックス穴代用治具1は、トルクボックス式車両固定装置201Aの車両固定アダプタ208A(図5参照)を挿入する穴2を設けた被固定体3と、該被固定体3を着脱可能に前記梁105に取り付ける被固定体組付部材4と、を備えている。
前記被固定体3は、厚肉の金属板により四角形に形成されていて、一方の平行(対向)する一対の側面にゴム等の弾性部材5が配置されているとともに、他方の平行(対向)する一対の側面の近傍にはボルト挿入孔6,6が形成されている。
前記被固定体組付部材4は、前記被固定体3を挟んでその両側に配置されて前記梁103を挟着する一対の挟着体7,7と、これら一対の挟着体7,7を前記梁103に圧着させる複数のボルト8とナット9と、で構成されている。
前記一対の挟着体7,7は、略四角形の金属板で形成されていて、一辺の近傍には前記被固定体3の側方に配置したときに、前記被固定体3のボルト挿入孔6,6の端部に連なる複数のボルト挿入孔10,10を備えているとともに、一側面にはゴム等の弾性部11が設けられている。
次に、前記トルクボックス穴代用治具1の組立方法の一例を説明する。先ず、図3(A)に示すように、弾性部11を内側(被固定体3側)に向けた状態で一方の挟着体7を被固定体3の一側部に配置して、挟着体7のボルト挿入孔10を被固定体3のボルト挿入孔6の位置を合わせる。次に、図3(B)に示すように、ボルト8をボルト挿入孔10,6に挿入し、その先端を被固定体3の外部に突出させる。次に、図3(C)に示すように、前記ボルト8の先端を他方の挟着体7のボルト挿入孔10に挿入して、該ボルト8の先端にナット9を螺合することによりトルクボックス穴代用治具1は組み立てられる。
次に、前記トルクボックス穴代用治具1の使用方法について説明する。先ず、図4(A)に示すように、ナット9を緩めて、一対の挟着体7,7の間隔を広げて、これら挟着体7,7間に被試験車両101の梁105を挿入する。しかる後に、図4(B)に示すように、ナット9の締め付けを行なうことにより挟着体7,7で前記梁105を挟着することによりトルクボックス穴代用治具1は、前記梁105に取り付けられる。
そして、図5に示すように、前記トルクボックス穴代用治具1の被固定体3の穴2にトルクボックス式車両固定装置201Aの車両固定アダプタ208Aを挿入することにより被試験車両101を固定する。
トルクボックス式車両固定装置201Aは、図15,図16で説明したトルクボックス式車両固定装置201と外形は異なるが構成は略同じであり、試験室にレール(図示省略)に沿って被試験車両101の前後方向にスライド可能に設置される装置基部203Aと、この装置基部202Aの上面側に配置された支持部204Aと、この支持部204Aに片持ち支持された連結部205Aと、で形成されている。
支持部204Aは装置基部203Aの上面に設けられたレール206Aに沿って被試験車両101の幅方向にスライド可能に支持されており、また連結部205Aは支持部203Aの側面に設けられたレール207Aに沿って被試験車両101の上下方向にスライド可能に構成されている。
そして、連結部205Aの先端に設けた車両固定アダプタ208Aを前記トルクボックス穴代用治具1の穴2に挿入することにより被試験車両101を固定するようになっている。車両固定アダプタ208Aは連結部205Aの先端に着脱可能になって、トルクボックス穴代用治具1の穴2の大きさ等に応じて取り替えることが可能になっている。
図6〜図13は、第2実施形態のトルクボックス穴代用治具21および該トルクボックス穴代用治具21を使用する被試験車両101を示す。第2実施形態のトルクボックス穴代用治具21は、図6に示す被試験車両101の底面102の車幅方向の両側部に設けられているサイドシル106のジャッキアップポイント107,107に取り付けて使用される。
図7に示すように、トルクボックス穴代用治具21は、トルクボックス式車両固定装置の車両固定アダプタを挿入する穴22を設けた被固定体23と、該被固定体23を着脱可能に前記サイドシル106のジャッキアップポイント107,107間に組み付ける一対の被固定体組付部材24と、を備えている。
図8,図9に示すように、前記被固定体23は、金属により直方体形状に形成されていて、長さ方向の略中央部に下面23aから上面23bに向けて前記穴22が形成されていると共に、長さ方向の両側部には一対のアーム部25,25が設けられている。前記一対のアーム部25,25には長さ方向に沿って多数のボルト挿入孔26が形成されている。
図10(A)に示すように、前記一対のアーム部25,25は、前記上、下面23a,23bと平行な底壁25aと、該底壁25a上に立設された起立壁25bとによって逆T字状に形成されている。前記起立壁25bに前記多数のボルト挿入孔26が長さ方向に所定の間隔をもって列設されている。図10(B)に示すように、前記起立壁25bは、底壁25aの中央部に立設されている。前記起立壁25bの両側部には、次に説明する被固定体組付部材24を構成する一対の挟着体27,27が配置されている。
図10および図11に示すように、前記被固定体組付部材24は、前記起立壁25bを挟んでその両側に配置されて前記起立壁25bを挟着する一対の挟着体27,27と、これら一対の挟着体27,27を前記起立壁25bに圧着させる複数のボルト28とナット29と、で構成されている。前記一対の挟着体27,27のジャッキアップポイント107との接触面には弾性部材30が取り付けられている。
次に、前記トルクボックス穴代用治具21の組立方法および使用方法の一例を説明する。図12(A)に示すように、前記被固定体23の両側部において、アーム部25の起立壁25bを挟むようにして一対の挟着体27,27を配置し、これら挟着体27,27に設けたボルト挿入孔31を前記起立壁25bに設けたボルト挿入孔26の位置に合わせて、これらボルト挿入孔31,26にボルト28を挿入し、その先端にナット29を螺合させることにより、被固定体23の両側部のアーム部25に被固定体組付部材24を取り付けることによりトルクボックス穴代用治具21は組み立てられている。
そして、その使用に際しては、図12(B)に示すように、ナット29を緩めて、一対の挟着体27,27の間隔を広げて、これら挟着体27,27間にサイドシル106のジャッキアップポイント107を挿入する。しかる後に、図12(C)に示すように、ナット29の締め付けを行なって挟着体27,27でジャッキアップポイント107を挟着、固定することによりトルクボックス穴代用治具21は、サイドシル106のジャッキアップポイント107,107に取り付けられる。
そして、図13に示すように、前記トルクボックス穴代用治具21の穴22にトルクボックス式車両固定装置201Aの車両固定アダプタ208Aを挿入することにより被試験車両101を固定する。なお、前記一対のアーム部25,25には多数のボルト挿入孔26を形成したので、これら多数のボルト挿入孔26を選択使用することにより、前記穴22の位置を被試験車両の車長方向に変位させることができる。なお、上記実施例においては、第1実施形態のトルクボックス穴代用治具1を被試験車両101の底面102に設けられている補強用の梁105に取り付けて使用し、第2実施形態のトルクボックス穴代用治具21を被試験車両101の底面102に設けられているサイドシル106のジャッキアップポイント107,107に取り付けて使用する場合を示したが、第1実施形態のトルクボックス穴代用治具1をサイドシル106のジャッキアップポイント107,107に取り付けて使用し、第2実施形態のトルクボックス穴代用治具21を梁105に取り付けて使用してもよい。
図14,図15は、第3実施形態のトルクボックス穴代用治具31を示す。
図14に示すように、トルクボックス穴代用治具31は、トルクボックス式車両固定装置の車両固定アダプタを挿入する穴32を設けた被固定体33と、該被固定体33を着脱可能に前記梁或いはサイドシル106に組み付ける一対の被固定体組付部材34と、を備えている。
前記被固定体33は、金属により直方体形状に形成されていて、前記穴32は上,下面を貫通していると共に、長さ方向の両側部には一対のアーム部35,35が設けられている。前記一対のアーム部35,35は、平面視I字状に形成されていて、一端側がボルト36によって前記被固定体33の側面に取り付けられているとともに、他端側に前記被固定体組付部材34が取り付けられている。
前記被固定体組付部材34は、一対の挟着体37,38と、これら一対の挟着体37,38の締め付けを行なう締付ボルト39と、で構成されている。一方の挟着体37は、上下一対の軸40,40により前記アーム部35の先端部に取り付けられている。前記一対の軸40,40は、挟着体37に形成した軸受孔37a,37aに所謂遊び隙間なく挿入されている。
他方の挟着体38は、2つに分割されていて上下一対の軸41,41により前記アーム部35の先端部に、前記一方の挟着体37に対して前記サイドシル106を挿入可能な隙間δをもって取り付けられている。前記一対の軸41,41は、挟着体38に形成した軸受孔38a,38aに所定の遊び隙間をもって挿入されている。
前記軸40,41の先端には挟着体37,38の脱落を防止するためのナット等の挟着体脱落防止部材(図示省略)が取り付けられている。
そして、前記締付ボルト39で一対の挟着体37,38の締め付けを行なうと、他方の挟着体38は、前記一対の軸41,41と軸受孔38a,38aの間の遊び隙間によって、一方の挟着体37に接近する方向に移動して、一対の挟着体37,38でサイドシル106を挟着する。
前記一対の挟着体37,38の上端は、前記被固定体33およびアーム部35の上面よりも所定の高さH突出している。
前記一対の挟着体37,38の上端側の対向面は粗面42になっている。前記粗面42は、ローレット加工等を施すことにより形成されている。また、前記一対の挟着体37,38の下端側の対向面は互いに係合(嵌合)している凹,凸部43,44が設けられている。これら凹,凸部43,44は、複数の締付ボルト39で前記一対の挟着体37,38を締め付ける際に支点となる。
前記締付ボルト39は、2つに分割された挟着体38のそれぞれに2本ずつ取り付けられていて、先端が他方の挟着体37に螺合されている。
次に、前記トルクボックス穴代用治具31の使用方法について説明する。先ず、図15に示すように、前記一対の挟着体37,38の間に前記サイドシル106等を、その下端が前記被固定体33およびアーム部35の上面に当接するまで挿入する。しかる後に、前記締付ボルト39を締め方向に回転させる。前記締付ボルト39の回転により、前記一対の挟着体37,38は、前記凹,凸部43,44を支点にして、前記軸40,40および41,41を若干撓ませながら互いに接近する方向に移動してきて、上端側の対向面に形成した粗面42で前記サイドシル106等をしっかりと挟着するのである。
図16,図17は、第4実施形態のトルクボックス穴代用治具51を示す。図14,図15に示す第3実施形態のトルクボックス穴代用治具31との主たる相違点は、被固定体33およびアーム部35の上面に前記サイドシル106の下端部を挿入する溝部(凹部)52を設け、該溝部52内に前記サイドシル106の下端部を挿入可能にした点にある。
図16(C)に示すように、前記溝部52は、深さDに形成されていて、前記隙間δに連通している。
図14,図15に示す第3実施形態のトルクボックス穴代用治具31においては、被固定体33およびアーム部35の上面をフラットに形成していたために、図15(C)に示すように、被固定体33およびアーム部35の上面から突出している高さHの範囲内でしか前記サイドシル106を挟着することができず、サイドシル106の先端部(下端部)を挟着することになるためにサイドシル106が変形する原因等になっていた。前記変形を防止するためには、サイドシル106の肉厚の大にしなければならない。
第4実施形態のトルクボックス穴代用治具51は、図17(C)に示すように、前記サイドシル106を前記溝部52の底面に当接するまで挿入することができので、サイドシル106の根元に近い部分を挟着してサイドシル106の変形等を抑制することができるとともに、被試験車両101の位置を下げることができる。なお、その他の部分は第3実施形態のトルクボックス穴代用治具31と略同じであるので同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、各実施形態においては、被固定体を金属で形成した場合を示したが、必ずしも金属に限定されるものではなく、金属と同等の機械的強度を有するものであれば、その材質を問わない。
上記各実施形態においては、車両固定装置をシャシーダイナモメータで被試験車両の走行試験に用いる場合を示したが、被試験車両の走行試験に用いる場合以外にも広く車両を固定する場合に用いることができる。
1…第1実施形態のトルクボックス穴代用治具
2…穴
3…被固定体
4…被固定体組付部材
5…弾性部材
6…ボルト挿入孔
7…挟着体
8…ボルト
9…ナット
10…ボルト挿入孔
11…弾性部材
21…第2実施形態のトルクボックス穴代用治具
22…穴
23…被固定体
24…被固定体組付部材
25…アーム部
26…ボルト挿入孔
27…挟着体
28…ボルト
29…ナット
30…弾性部材
31…第3実施形態のトルクボックス穴代用治具
32…穴
33…被固定体
34…被固定体組付部材
35…アーム部
36…ボルト
37,38…一対の挟着体
39…締付ボルト
40,41…軸
42…粗面
43,44…凹,凸部
51…第4実施形態のトルクボックス穴代用治具
52…溝部
101…被試験車両
102…底面
103…トルクボックス穴
104…車輪
105…梁
106…サイドシル
107…ジャッキアップポイン
201,201A…トルクボックス式車両固定装置
208,208A…車両固定アダプタ

Claims (9)

  1. トルクボックス式車両固定装置の車両固定アダプタを挿入する穴を設けた被固定体と、該被固定体を着脱可能に被試験車両の底面に組み付ける被固定体組付部材と、を備えていることを特徴とするトルクボックス穴代用治具。
  2. 前記被固定体組付部材は、前記被固定体を挟んで配置されて被試験車両の底面に設けられている梁またはサイドシルを挟着する一対の挟着体と、これら一対の挟着体を前記梁またはサイドシルに圧着、固定させる複数のボルトとナットで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトルクボックス穴代用治具。
  3. 前記被固定体は、金属で直方体形状に形成されていて、上下面の略中央部を貫通して前記穴が形成されているとともに、対向する側面を貫通させて複数のボルト挿入孔が形成され、前記挟着体は、前記ボルト挿入孔に挿入した前記ボルトと該ボルトに螺合したナットにより前記被固定体を挟んで取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のトルクボックス穴代用治具。
  4. 前記被固定体は、金属で直方体形状に形成されていて、長さ方向の略中央部に上下面を貫通させて前記穴が形成されているとともに、長さ方向の両側部には一対のアーム部が設けられていて、これらアーム部に前記複数のボルト挿入孔が形成されていて、前記挟着体は、前記ボルト挿入孔に挿入した前記ボルトとナットにより前記アーム部を挟んで取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のトルクボックス穴代用治具。
  5. 前記被固定体は、上面側に前記梁またはサイドシルの下端部を挿入する溝部を備えていることを特徴とする請求項4に記載のトルクボックス穴代用治具。
  6. 前記一対の挟着体は、下端部の対向面に互いに係合して前記締付ボルトで締め付ける際に支点となる凹,凸部を備えていることを特徴とする請求項4または5に記載のトルクボックス穴代用治具。
  7. 前記一対の挟着体は、上端側の対向面で、且つ前記梁またはサイドシルとの接触面が粗面に形成されていることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のトルクボックス穴代用治具。
  8. 前記被固定体の一対のアーム部の先端に該アームの長さ方向に伸びる複数の軸を設けるとともに、前記一対の挟着体には、前記軸を挿入する複数の軸受孔を設け、これら一対の挟着体のうちの少なくとも一方の挟着体の前記軸受孔を、挿入した軸に対して所定の遊び隙間をもたせて形成し、前記一対の挟着体を締付ボルトで一対の挟着体を締め付けたときに、前記遊び隙間によって一対の挟着体が互いに接近して前記梁またはサイドシルを挟着することを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のトルクボックス穴代用治具。
  9. 請求項1〜8のいずれかのトルクボックス穴代用治具と、該トルクボックス穴代用治具の被固定体に設けた穴に挿入する車両固定アダプタと、を備えた車両固定装置。
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