JP2010059617A - 手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造と笠木取付方法 - Google Patents

手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造と笠木取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一般部用笠木とコーナー部用の役物笠木の突合せ端面を隙間や段差のないように精度良く合致させて、端正な連続性を形成するのに好適な手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造及び笠木取付方法を提供する。
【解決手段】断面蟻形の凸部22と凹溝33とが互いに嵌合し得るように形成された、雄部材2と雌部材3との対からなる接合部材のうち一方を、一般部用笠木41又は役物笠木42のいずれか一方の突合せ端面に取り付け、接合部材の他方を、他方の笠木の突合せ端面に形成した堀込部43内部に取り付け、上記一方の笠木を手摺壁等の天端に取り付けた後、上記他方の笠木の突合せ端面を上記一方の笠木の突合せ端面に沿わせて摺動させつつ、雄部材2と雌部材3とを嵌合させることにより、両笠木41、42の突合せ端面を引き寄せて隙間無く接合する。
【選択図】図5

Description

本発明は、家屋内の階段や吹抜け周りに設けられる手摺壁や腰壁(本発明において、「手摺壁等」と称する。)のコーナー部において、その天端に笠木を取り付けるための取付構造と取付方法に関する。なお、「手摺壁等」には、手摺子を主体として形成された、壁面材がほとんどない手摺構造物も含むものとする。
階段や吹抜け周りに設けられる手摺壁等においては、その天端に手摺を兼ねる笠木が取り付けられる。この笠木の施工は、手摺壁等が屈曲して連続するコーナー部では、突合せ部分を上面視45度にカットして留め加工とするのが一般的である。しかし、この留め加工を精度良く実施するのは面倒であり、留め合わせた継ぎ目に段差や隙間が生じて外観が悪くなったり、一方の鋭角的な先端が突出して安全性が損なわれたりすることがある。
このような問題を解決しようとした笠木の納まりとして、例えば特許文献1には、手摺壁等の直線状部分に取り付ける一般部用笠木と、手摺壁等のコーナー部に取り付ける役物笠木とを別体に形成し、一般部用笠木と役物笠木との突合せ部に段差目地を形成する納まりが提案されている。また、同文献には、役物笠木の厚みや幅を一般部用笠木の厚みや幅よりも大きくして、役物笠木の突合せ面に形成した凹部内に一般部用笠木の端部を挿し込むようにした納まりも提案されている。
特開平8−144463号公報
上記特許文献1記載の納まりは、一般部用笠木とコーナー部用の役物笠木との間に、あえて高低差や段差目地を形成して笠木の連続性を切ることにより、段差やズレ、木目違い等を目立たなくしようとしたものであるから、意匠的にはやや端正さを欠き、あまり好ましくない。
そこで、本発明は、一般部用の笠木とコーナー部用の役物笠木の厚みや幅を揃え、互いの突合せ面も隙間や段差のないように精度良く合致させて、端正な連続性を形成するのに好適な手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造及び笠木取付方法を提案するものである。
上記した目的を達成するため、本発明の手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造は、手摺壁等の直線状部分に取り付ける一般部用笠木(41)と、コーナー部に取り付ける役物笠木(42)とが別体に形成されて突合せ接合される笠木取付構造において、上記一般部用笠木(41)と役物笠木(42)とは互いの突合せ端面が同一形状となされ、断面蟻形の凸部(22)と凹溝(33)とが一方向に摺動しつつ互いに嵌合し得るように形成された、雄部材(2)と雌部材(3)との対からなる接合部材のうち、そのいずれか一方が、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか一方の突合せ端面に取り付けられるとともに、いずれか他方が、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか他方の突合せ端面に形成した堀込部(43)内に取り付けられて、上記雄部材(2)と雌部材(3)とを上記堀込部(43)内で互いに嵌合させることにより、一般部用笠木(41)と役物笠木(42)の突合せ端面同士が引き寄せられて接合されることを特徴とする。
この笠木取付構造によれば、雄部材(2)と雌部材(3)との対からなる接合部材を介して、一般部用笠木(41)と役物笠木(42)の突合せ端面同士が精度よく接合され、端正な連続性を有するコーナー部の笠木意匠が形成される。
上記手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造において、接合部材を構成する雄部材(2)は、背板部(21)の前面略中央に突出する断面蟻形の凸部(22)を有し、雌部材(3)は、背板部(31)の前面両側部から突出して蟻形の凹溝(33)を形成する一対の雌係合片(32,32)を有するものとすることができる。
さらに、雄部材(2)における凸部(22)の中心軸に沿って窪み部(23)を形成し、該窪み部(23)内にビス孔(26)が形成されもよいし、雌部材(3)における凹溝(33)の底部に窪み部(34)を形成して、該窪み部(34)内にビス孔(36)が形成されてもよい。このような構成によれば、雄部材(2)、雌部材(3)のそれぞれの背板部(21、31)を、笠木の突合せ端面に対して容易にビス固定することができ、かつ、そのビスが断面蟻形の嵌合面に干渉するのも回避することができる。雄部材(2)及び雌部材(3)は、樹脂成形品とするのが実用的である。ビス孔(26、36)は、取り付け位置の微調整を可能にするために、長孔とされていてもよい。
さらに、上記接合部材における雄部材(2)の凸部(22)と雌部材(3)の凹溝(33)には、摺動方向に沿うテーパが形成されていてもよい。この構成によれば、雄部材(2)と雌部材(3)との嵌合操作が容易になる。
さらに、上記手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造においては、接合部材の取付方向の選択によって、雄部材(2)と雌部材(3)とが互いの突合せ端面に沿う上下方向に摺動して嵌合するように構成することもできるし、互いの突合せ端面に沿う横方向に摺動して嵌合するように構成することもできる。これにより、施工部位や笠木の断面形状に応じて、接合方向を好適に選択することが可能になる。
また、本発明の手摺壁等のコーナー部における笠木取付方法は、手摺壁等の直線状部分に取り付ける一般部用笠木(41)と、コーナー部に取り付ける役物笠木(42)とを、互いの突合せ端面が同一形状となるように形成し、断面蟻形の凸部(22)と凹溝(33)とが一方向に摺動しつつ互いに嵌合し得るように形成された、雄部材(2)と雌部材(3)との対からなる接合部材のうち、そのいずれか一方を、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか一方の突合せ端面に取り付け、上記接合部材の他方は、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか他方の突合せ端面に堀込部(43)を形成して、該堀込部(43)の内部に取り付け、上記接合部材の一方が取り付けられた一方の笠木を手摺壁等の天端に取り付けた後、上記接合部材の他方が取り付けられた他方の笠木の突合せ端面を、上記一方の笠木の突合せ端面に沿わせて摺動させつつ、上記雄部材(2)と雌部材(3)とを上記堀込部(43)内で互いに嵌合させることにより、上記両笠木(41、42)の突合せ端面同士を引き寄せて接合することを特徴とする。
この笠木取付方法により、上記笠木取付構造を簡単に、かつ、精度良く実施することができ、端正な連続性を有する美麗な笠木意匠を得ることができる。また、この笠木取付方法は、施工部位や笠木の断面形状に応じて、雄部材(2)・雌部材(3)と、一般部用笠木(41)・役物笠木(42)との組合せや固定順序、接合方向を適切に選択することができるので、施工性の向上にも大いに寄与する。
上述のように構成される本発明の手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造と笠木取付方法によれば、雄部材と雌部材との対からなる接合部材を介して、一般部用笠木と役物笠木の突合せ端面同士が引き寄せられて隙間やズレなく接合されるので、端正な連続性を有する美麗な笠木の意匠が得られる。
笠木の突合せ端面に接合部材を取り付ける作業は、予め工場の加工工程にて行うことができるので、加工品質を確保しやすく、事前の仮組みチェックも可能であり、施工性が著しく向上する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造及び笠木取付方法に使用される接合部材の詳細な構成について、図1〜4を参照しつつ説明する。
接合部材は、図1、2に示す雄部材2と、図3、4に示す雌部材3との対により構成される。雄部材2及び雌部材3はいずれも、適度な剛性と潤滑性を有する合成樹脂材料により成形される。
雄部材2は、略平板状の背板部21と、背板部21の前面から突出した凸部22とを有する。背板部21の大きさは縦横各25±5mm程度、厚さは3±1mm程度である。
凸部22は、この雄部材2を雌部材3に嵌合させる際の摺動方向となる対称中心軸20に沿って、背板部21の一辺(上辺)から対辺(下辺)まで略等幅で突出する。ただし、厳密には、雌部材3との嵌合時に先端になる側(図示の形態にあっては下側)が、後端になる側(同、上側)よりもやや細くなるよう、凸部22の正面形状に若干のテーパが付与されている。対称中心軸20との直交方向における凸部22の断面は、基端側よりも前端側が拡幅した、いわゆる蟻形をなしている。背板部21の前面からの突出寸法は5〜6mm程度である。
凸部22の中央部分には、対称中心軸20に沿って、断面略溝形の窪み部23が形成されている。この窪み部23によって凸部22が2ヶ所に分割されるので、窪み部23を挟んで対向する両側各部分を雄係合片24と称する。つまり、凸部22は一対の雄係合片24、24によって構成されている。
窪み部23には、この雄部材2を笠木の突合せ端面に固定するためのビス孔26が、背板部21を貫通して形成されている。例示形態にあっては、ビス孔26は対称中心軸20に沿う2ヶ所に形成され、うち一ヶ所は、対称中心軸20との直交方向に延びた長孔になっている。
なお、例示形態の雄部材2は、雌部材3との嵌合時に先端になる側(下側)の両角部が丸みを帯びた形状に加工されている。
雌部材3は、略平板状の背板部31と、背板部31の前面両側部から突出する一対の雌係合片32、32とを有する。背板部31の大きさは雄部材2と略同一で縦横各25±5mm程度、厚さは雄部材2よりもやや厚い7±1mm程度である。
一対の雌係合片32、32は、この雌部材3に雄部材2を嵌合させる際の摺動方向となる対称中心軸30を挟んで対向している。そして、両雌係合片32、32間に形成される凹溝33内に、上記雄部材2の凸部22(雄係合片24、24)が嵌合される。したがって、凹溝33の深さ(雌係合片32の背板部31からの突出寸法)は、上記雄部材2の凸部22の突出寸法に略合致する。また、凹溝33の幅(両雌係合片32の対向間隔)は、雄部材2の凸部22に付与した上記テーパに合わせて、雄部材2との嵌合時に入口になる側(図示の形態にあっては上側)が、奥になる側(同、下側)よりもやや広くなっている。対称中心軸30との直交方向における凹溝33の断面は、上記雄部材2の凸部22の断面形状に合わせて、溝底側よりも前端側が縮幅した蟻形をなしている。
凹溝33の中央部分には、対称中心軸30に沿って、断面略溝形の窪み部34が形成されている。窪み部34は、凹溝33の溝幅よりもやや狭い幅で背板部31を堀り込んで形成されているので、その箇所にあっては、背板部31の厚さが3±1mm程度になっている。
窪み部34には、この雌部材3を笠木の突合せ端面に固定するためのビス孔36が、背板部31を貫通して形成されている。例示形態にあっては、ビス孔36は中心部1ヶ所に形成されているが、雄部材2と同様に複数個形成されていてもよいし、ビス孔36が長孔となされていてもよい。
なお、例示形態の雌部材3は、雄部材2との嵌合時に奥になる側(下側)の両角部が丸みを帯びた形状に加工されている。
図5は、上記接合部材を用いた手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造及び笠木取付方法の概略を示す説明図であって、図中には2通りの実施形態を示している。同図において、符号45は手摺壁等の天端に設けられる笠木取付用の下地材である。符号41は手摺壁等の直線状部分に取り付けられる一般部用笠木であり、符号42はコーナー部用の役物笠木である。一般部用笠木41、役物笠木42のいずれも、平坦な板材の両肩縁部を面取りした形状をなしており、突合せ端面の形状は同一である。
例示形態にあっては、一般部用笠木41の突合せ端面に、上記接合部材のうちの雄部材2を2個、並べて取り付ける。また、役物笠木42の突合せ端面には、底面側にも開口する堀込部43を形成し、その内部に2個の雌部材3を、雄部材2と合致する位置に取り付ける。そして、まず先に、一般部用笠木41を手摺壁の下地材45に固定する。その固定手段は、例えば接着剤と、下地材45側からの斜め釘との併用などによる。
次いで、役物笠木42を一般部用笠木41に突合せて接合する。本発明においては、この接合に際し、接合部材を上下方向に嵌合させる図中Aの形態(これを第1実施形態とする。)と、接合部材を横方向に嵌合させる図Bの形態(これを第2実施形態とする。)との2通りの実施形態を選択することができる。以下、それぞれの形態について詳述する。
[第1実施形態]
接合部材を上下方向に摺動させて嵌合させる第1実施形態を、図6及び図7に示す。例示形態にあっては、一般部用笠木41の突合せ端面に、2個の雄部材2、2が、横方向に並んで取り付けられる。雄部材2は、雌部材3との嵌合に際して先端になる側を上向きにし、その底面を一般部用笠木41の底面に揃えて、一般部用笠木41の突合せ端面にビス固定される。図示した形態では2個の雄部材2、2が接しているが、雄部材2同士が適当な間隔を隔てて離れていてもよい。この形態を、一般部用笠木41の上方又は側方から見ると、突合せ端面に雄部材2が突出している。
一方、役物笠木42の突合せ端面には、2個の雄部材2を納め得る大きさの堀込部43が形成されて、その堀込部43内に2個の雌部材3、3が取り付けられる。堀込部43を突合せ端面側から見た奥行きは、雄部材2と雌部材3とを嵌合させた接合部材の厚さに合致している。また、堀込部43の高さは接合部材の高さに合致し、堀込部43の幅は接合部材を2個並べた幅に合致している。2個の雌部材3、3は、いずれも、雄部材2との嵌合に際して入口になる側を下向きにし、底面を役物笠木42の底面に揃えて堀込部43内に配置され、堀込部43の奥側面にビス固定される。なお、雄部材2及び雌部材3の角部に丸みを形成したのは、それらを納めるための堀込部43をルータで切削する場合に、その隅部が丸く加工されることに配慮したものである。
そして、先に一般部用笠木41を下地材45に対して固定し、その雄部材2に対して上方から雌部材3を嵌合させるようにして役物笠木42を固定する。この実施形態によれば、後述する第2実施形態に比べて、堀込部43の切削範囲を小さくすることができる。
[第2実施形態]
接合部材を横方向に摺動させて嵌合させる第2実施形態を、図8に示す。例示形態にあっては、一般部用笠木41の突合せ端面に、2個の雄部材2、2が、横方向に並んで取り付けられる。2個の雄部材2、2は、少なくとも接合部材1個分の間隔をあけ、雌部材3との嵌合に際して先端になる側を横向きにし、その横向き姿勢における底面を一般部用笠木41の底面に揃えて配置され、一般部用笠木41の突合せ端面にビス固定される。この形態を一般部用笠木41の上方又は側方から見ると、突合せ端面に雄部材2、2が突出している。
一方、役物笠木42の突合せ端面には、上述した第1実施形態よりも幅の広い堀込部43が形成されて、その堀込部43内に2個の雌部材3、3が、雄部材2との嵌合に際して入口になる側を横向きにして取り付けられる。雌部材3は、横向き姿勢における底面を役物笠木42の底面に揃えた状態で配置され、堀込部43の奥側面にビス固定される。
堀込部43を突合せ端面側から見た奥行きは、雄部材2と雌部材3とを嵌合させた接合部材の厚さに合致し、堀込部43の高さは、横向き姿勢における接合部材の高さに合致しているが、堀込部43の幅は、横向き姿勢の接合部材を少なくとも4個並べた大きさをなしている。この幅は、各雌部材3において雄部材2の入口になる側に、接続部材1個分のスペースを確保したものである。
役物笠木42の施工に際しては、堀込部43の上記スペースに雄部材2を挿し込むようにして一般部用笠木41と役物笠木42とを突合せ、その状態から役物笠木42を横方向に摺動させることにより、雄部材2と雌部材3とを横方向に嵌合させる。このように接合部材を横向きに嵌合させる実施形態によれば、上述した第2実施形態に比べて、一般部用笠木41と役物笠木42との天面段差を小さくしやすいという利点がある。
上述した第1実施形態、第2実施形態のいずれにあっても、接合部材は、予め木材加工工場等において、一般部用笠木41及び役物笠木42の所定位置に固定しておくのが望ましい。ただし、一般部用笠木41については、施工現場で所定長さにカットして、その端面に接合部材を取り付けるのも容易である。
一般部用笠木41と役物笠木42の接合手順としては、まず、接合部材が突合せ端面から突出している側、つまり上述の実施形態にあっては雄部材2を取り付けた一般部用笠木41を下地材45に対して先に固定する。次いで、突合せ端面に堀込部43を形成した側、つまり上述の実施形態にあっては雌部材3を取り付けた役物笠木42を、その堀込部43を雄部材2に被せるようにして取り付ける。このような作業手順により、両笠木41、42同士が接合部材を介して隙間無く引き寄せられるとともに、接合部材が突合せ端面の堀込部43内に隠れた美麗な仕上がりが得られる。
なお、本発明の他の実施形態として、接合部材を構成する雄部材2と雌部材3の位置関係を互いに入れ替えることもできる。つまり、一般部用笠木41の突合せ端面に雌部材3を突出させて取り付ける一方、役物笠木42の突合せ端面に堀込部43を形成して雄部材2を取り付けるものである。この場合も、接合部材を上下方向に嵌合させる形態と、接合部材を横方向に嵌合させる形態の2通りを選択することが可能である。
また、本発明のさらに他の実施形態として、固定する笠木の先後順を入れ替えることもできる。つまり、役物笠木42の突合せ端面に接合部材の一方を突出させて取り付けておき、一般部用笠木41の突合せ端面には堀込部43を形成して、相手方の接続部材を取り付けておく。そして、役物笠木42を先に下地材45に対して固定した後、それに合わせて一般部用笠木41を取り付けるものである。この場合も、接合部材を上下方向に嵌合させる形態と、接合部材を横方向に嵌合させる形態の2通りを選択することが可能である。
このような接合形態の選択は、笠木の断面形状や施工部位の状況によって適切になされればよい。また、雄部材2及び雌部材3の詳細な形状についても、本発明の要旨を逸脱しない範囲で多少、改変可能である。
本発明に使用する接合部材のうち雄部材の構成を示す斜視図である。 上記雄部材の正面図(a)及び上面図(b)である。 本発明に使用する接合部材のうち雌部材の構成を示す斜視図である。 上記雌部材の正面図(a)及び上面図(b)である。 上記接合部材を用いた手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造及び笠木取付方法の概略を示す説明図である。 接合部材を上下方向に嵌合させる第1実施形態の要部斜視図である。 上記第1実施形態における突合せ端面の正面図と上面図・断面図を組み合わせた説明図である。 接合部材を横方向に嵌合させる第2実施形態の要部斜視図である。
符号の説明
2 雄部材
21 背板部
22 凸部
23 窪み部
24 雄係合片
26 ビス孔
3 雌部材
31 背板部
32 雌係合片
33 凹溝
34 窪み部
36 ビス孔
41 一般部用笠木
42 役物笠木
43 堀込部

Claims (6)

  1. 手摺壁等の直線状部分に取り付ける一般部用笠木(41)と、コーナー部に取り付ける役物笠木(42)とが別体に形成されて突合せ接合される笠木取付構造において、
    上記一般部用笠木(41)と役物笠木(42)とは互いの突合せ端面が同一形状となされ、
    断面蟻形の凸部(22)と凹溝(33)とが一方向に摺動しつつ互いに嵌合し得るように形成された、雄部材(2)と雌部材(3)との対からなる接合部材のうち、そのいずれか一方が、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか一方の突合せ端面に取り付けられるとともに、いずれか他方が、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか他方の突合せ端面に形成した堀込部(43)内に取り付けられて、
    上記雄部材(2)と雌部材(3)とを上記堀込部(43)内で互いに嵌合させることにより、一般部用笠木(41)と役物笠木(42)の突合せ端面同士が引き寄せられて接合されることを特徴とする手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造。
  2. 請求項1に記載の手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造において、
    接合部材を構成する雄部材(2)は、背板部(21)の前面略中央に突出する断面蟻形の凸部(22)を有し、雌部材(3)は、背板部(31)の前面両側部から突出して蟻形の凹溝(33)を形成する一対の雌係合片(32、32)を有することを特徴とする手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造。
  3. 請求項2に記載の手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造において、
    雄部材(2)の凸部(22)と雌部材(3)の凹溝(33)には、摺動方向に沿うテーパが形成されたことを特徴とする手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造において、
    接合部材を構成する雄部材(2)と雌部材(3)は互いの突合せ端面に沿う上下方向に摺動して嵌合することを特徴とする手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造において、
    接合部材を構成する雄部材(2)と雌部材(3)は互いの突合せ端面に沿う横方向に摺動して嵌合することを特徴とする手摺壁等のコーナー部における笠木取付構造。
  6. 手摺壁等の直線状部分に取り付ける一般部用笠木(41)と、コーナー部に取り付ける役物笠木(42)とを、互いの突合せ端面が同一形状となるように形成し、
    断面蟻形の凸部(22)と凹溝(33)とが一方向に摺動しつつ互いに嵌合し得るように形成された、雄部材(2)と雌部材(3)との対からなる接合部材のうち、そのいずれか一方を、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか一方の突合せ端面に取り付け、
    上記接合部材の他方は、一般部用笠木(41)又は役物笠木(42)のいずれか他方の突合せ端面に堀込部(43)を形成して、該堀込部(43)の内部に取り付け、
    上記接合部材の一方が取り付けられた一方の笠木を手摺壁等の天端に取り付けた後、
    上記接合部材の他方が取り付けられた他方の笠木の突合せ端面を、上記一方の笠木の突合せ端面に沿わせて摺動させつつ、上記雄部材(2)と雌部材(3)とを上記堀込部(43)内で互いに嵌合させることにより、上記両笠木(41、42)の突合せ端面同士を引き寄せて接合することを特徴とする手摺壁等のコーナー部における笠木取付方法。
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