JP5964025B2 - 階段用巾木の取付構造 - Google Patents

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Description

この発明は、一般家屋のひな壇階段等の屋内階段に適用される階段用巾木の取付構造およびその関連技術に関する。
一般家屋の木質製屋内階段において、斜め方向に沿って等間隔おきに水平に配置される複数の段板と、段板の各間に配置される蹴込板とを備えるものがある。このような屋内階段のうち、ひな壇階段と称されるものは、段板や蹴込板の側端面が屋内壁面に直接接触させた状態に組み立てられている。従って、屋内壁面と、段板および蹴込板との間の入隅部には、治まりを良くするために巾木が取り付けられる。
この階段用の巾木は、段板の上面に沿って配置される横巾木と、段板先端面から蹴込板前面にかけて配置される縦巾木とを備えており、横巾木と縦巾木とが互い対応する端部同士が接合されるように取り付けられている。
例えば特許文献1に示す階段用巾木の取付構造は、横巾木および縦巾木の対応する端部をそれぞれ斜め45°に切断(留め切り)して、互いの切り口を突き合わせて接合するようにした留め接ぎ(留め加工)によって、巾木間を接続している。
特開2004−76459号
しかしながら、上記特許文献1に示す従来の階段用巾木の取付構造において、横巾木や縦巾木の切り口の加工精度が悪かったり、組付誤差等の影響によって、巾木、段板、蹴込板の取付精度が悪かったりすると、横巾木および縦巾木の接合部間に隙間が生じることがあり、美観が損なわれてしまうという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、横巾木および縦巾木間に隙間が生じるのを有効に防止でき、良好な美観を得ることができる階段用巾木の取付構造およびその関連技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]壁面と、段板および蹴込板との間の入隅部のうち、前記段板の上面に沿って横巾木が配置されるとともに、前記蹴込板の前面に沿って縦巾木が配置される一方、前記横巾木および前記縦巾木の対応し合う端部が各巾木の長さ方向に対し斜めに切断されて、互いの切り口が接合するように留め接ぎされる階段用巾木の取付構造であって、
前記横巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する横巾木側接続具取付溝が形成されるとともに、
前記縦巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する縦巾木側接続具取付溝が形成され、
接続具の一側部が、前記横巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定されるとともに、その接続具の他側部が、前記縦巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定されたことを特徴とする階段用巾木の取付構造。
[2]前記接続具の両側端面に、前記横巾木および前記縦巾木の各接続具取付溝の側壁面に係合して、前記接続具の抜け止めを図るための抜け止め片が設けられる前項1に記載の階段用巾木の取付構造。
[3]前記横巾木側接続具取付溝が、前記横巾木の長さ方向に沿って形成されるとともに、前記縦巾木側接続具取付溝が、前記縦巾木の長さ方向に沿って形成され、
前記接続具が、その一側部が他側部に対し直角に配置されるL字状に形成される前項1または2に記載の階段用巾木の取付構造。
[4]前記接続具における壁面と接触する側の面を裏面、接触しない側の面を表面として、その表面側に座ぐり凹部が形成され、
前記接続具が、その座ぐり凹部の底部を貫通する固定手段によって壁面に固定される前項1〜3のいずれか1項に記載の階段用巾木の取付構造。
[5]前記横巾木および前記縦巾木が壁面に貼着手段によって貼り付けられて固定されている前項1〜4のいずれか1項に記載の階段用巾木の取付構造。
[6]前記横巾木における壁面と接触しない側の面を表面、前記段板と接触する側の面を下面として、その表面および下面間のコーナー部に、前記横巾木の長さ方向に連続する切欠段部が形成されるとともに、
前記縦巾木における壁面と接触しない側の面を表面、前記蹴込板と接触する側の面を後面として、その表面および後面間のコーナー部に、前記縦巾木の長さ方向に連続する切欠段部が形成された前項1〜5のいずれか1項に記載の階段用巾木の取付構造。
[7]壁面に沿って段板および蹴込板が設けられる階段であって、
壁面と、前記段板および前記蹴込板との間の入隅部のうち、前記段板の上面に沿って横巾木が配置されるとともに、前記蹴込板の前面に沿って縦巾木が配置される一方、
前記横巾木および前記縦巾木の対応し合う端部が各巾木の長さ方向に対し斜めに切断されて、互いの切り口が接合するように留め接ぎされ、
前記横巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する横巾木側接続具取付溝が形成されるとともに、
前記縦巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する縦巾木側接続具取付溝が形成され、
接続具の一側部が、前記横巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定されるとともに、その接続具の他側部が、前記縦巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定されたことを特徴とする階段。
[8]壁面と、段板および蹴込板との間の入隅部のうち、前記段板の上面に沿って横巾木が配置されるとともに、前記蹴込板の前面に沿って縦巾木が配置される一方、前記横巾木および前記縦巾木の対応し合う端部が各巾木の長さ方向に対し斜めに切断されて、互いの切り口が接合するように留め接ぎされる階段用巾木の取付方法であって、
前記横巾木として、壁面と接触する側の面である裏面側に、前記切り口において開放する横巾木側接続具取付溝が形成されたものを準備し、
前記縦巾木として、壁面と接触する側の面である裏面側に、前記切り口において開放す る縦巾木側接続具取付溝が形成されたものを準備し、
前記横巾木および前記縦巾木のうち、いずれか一方の巾木の対応端部における接続具取付溝に、接続具の一側部を嵌合固定して、その接続具の他側部を前記一方の巾木の切り口から突出するように配置しておき、
その後、前記一方の巾木を、対応する入隅部において壁面に取り付けて、
次いで、他方の巾木の対応端部における接続具取付溝に、前記接続具の他側部を嵌合固定しつつ、その他方の巾木を、対応する入隅部において壁面に取り付けるようにしたことを特徴とする階段用巾木の取付方法。
[9]前記一方の巾木が、前記他方の巾木の上側に配置される前項8に記載の階段用巾木の取付方法。
[10]前記一方の巾木を壁面に取り付けた後、前記他方の巾木を壁面に取り付ける前に、
前記一方の巾木に固定された接続具の他側部を壁面に固定するようにした前項8または9に記載の階段用巾木の取付方法。
発明[1]の階段用巾木の取付構造によれば、横巾木および縦巾木の対応し合う端部同士が接続具を介して強固に接続できるため、巾木の各切り口の加工精度や、巾木、段板および蹴込板の取付精度が多少悪くなっても、接続し合う巾木の互いの切り口全域を隙間なく接合することができ、良好な美観を確実に得ることができる。
発明[2]の階段用巾木によれば、巾木に対し接続具を嵌め込むだけで簡単に固定することができる。
発明[3]の階段用巾木の取付構造によれば、上記の効果をより確実に得ることができる。
発明[4]の階段用巾木の取付構造によれば、ビスや釘等の固定手段によって、接続具を壁面に強固で安定した状態に固定することができる。
発明[5]の階段用巾木の取付構造によれば、接着剤や両面テープ等の貼着手段によって、横巾木および縦巾木を壁面に確実に固定することができる。
発明[6]の階段用巾木の取付構造によれば、横巾木および縦巾木の切欠段部によって、横巾木と段板との間に太い陰影線が表出されるとともに、縦巾木と蹴込板との間にも太い陰影線が表出され、見栄えが良くなり、美観をより一層向上させることができる。
発明[7]の階段によれば、上記と同様に、同様の作用効果を得ることができる。
発明[8]の階段用巾木の取付方法によれば、各巾木を入隅部に取り付ける前に、各巾木に予め接続具を取り付けておくものであるため、接続具の巾木への取付作業を容易に行うことができる。
発明[9]の階段用巾木の取付方法によれば、巾木を上側から順に下方に施工するものであるため、例えば横巾木を施工するに際して、その横巾木の後端部を、上側の縦巾木の下端部に接続する際に、横巾木が周辺の部位に干渉することがなく、横巾木を簡単かつスムーズに取り付けることができる。
発明[10]の階段用巾木の取付方法によれば、接続具を壁面に強固で安定した状態に固定することができる。
図1はこの発明の実施形態である階段用巾木の取付構造が適用された階段を示す斜視図である。 図2は実施形態の階段において巾木の一部を取り外した状態で示す斜視図である。 図3は実施形態の階段を示す側面断面図である。 図4は実施形態の階段に適用された横巾木および縦巾木を接続した状態で裏面側から見た斜視図である。 図5は実施形態の階段に適用された横巾木および縦巾木を取り外した状態で裏面側から見た斜視図である。 図6は実施形態の階段に適用された接続具を示す図であって、同図(a)は表面図、同図(b)は一側端面図、同図(c)は他側端面図である。 図7は実施形態に階段における巾木接続部を示す断面図である。 図8は実施形態の階段における巾木接続部を分解して示す断面図である。
図1〜3はこの発明の実施形態である階段用巾木の取付構造が適用された階段を示す図である。
これらの図に示すように、本実施形態の階段は、室内の壁面(屋内壁面)1および支持部材15間において、斜め方向に所定の間隔おきに水平に配置される複数の段板2と、段板2の各間において垂直に配置される複数の蹴込板3と、屋内壁面1と段板2および蹴込板3との間の入隅部に沿って設けられる巾木4,5とを基本的な構成要素として備え、後に詳述するように隣り合う巾木4,5の各間が接続具6によって接続されている。
なお、本明細書において、階段という場合、段板2および蹴込板3とに加えて、これらを支持する屋内平面1および支持部材15や、に巾木4,5も含むものである。さらに階段本体と言う場合には、段板2と、蹴込板3とで構成される階段部分を示し、屋内壁面1および支持部材15や、巾木4,5を含まないものである。
各蹴込板3は、その上側の段板2における先端(前端)位置から後方に間隔をおいて配置されて、各段板2の先端部によって段鼻26が形成されている。
各段板2の一端側は、その端面が屋内壁面1に接合された状態で図示しない支持部材によって支持されるとともに、他端側は、その端面が露出された状態で支持部材15に支持されている。
さらに各蹴込板3の一方側端面は、屋内壁面1に接合されるように配置されるとともに、他方側端面は、露出されるように配置される。
また各段板2および各蹴込板3の露出側端面(他方側端面)は、化粧板40,50によって被覆されている。
図示は省略するが、階段における屋内壁面1とは反対側の開放側端部(他方側端部)には通常、手摺が取り付けられる。
屋内壁面1と、段板2および蹴込板3との間の入隅部に沿って設けられる巾木は、横巾木4と、縦巾木5とを備えている。
横巾木4は、入隅部のうち、段板2の上面に沿って段板2の後端から段鼻26の近傍にかけての横入隅部に配置されている。
縦巾木5は、入隅部のうち、蹴込板3の前面に沿って、段鼻26の周辺から蹴込板3の下端にかけての縦入隅部に配置されている。
なお本実施形態において、横巾木4の幅サイズと、縦巾木5の幅サイズとは同じサイズに形成されている。
図4,5に示すように、横巾木4は、その前端および後端が、横巾木4の長さ方向に対し斜め45°にそれぞれ留め切り(切断)されて、階段に組み付けた状態において、前端切り口41が斜め下向きに配置されるとともに、後端切り口42が斜め上向きに配置されている。
さらに横巾木4における屋内壁面1と接触する側の面を裏面、その反対側の面を表面として、裏面側における幅方向の中間部には、横巾木4の長さ方向に連続する横巾木側接続具取付溝43が形成されている。この取付溝43の前端は、前端切り口41において前方に開放されるとともに、後端は、後端切り口42において後方に開放されている。
また横巾木4における段板2との接触面と、表面との間のコーナー部には、横巾木4の長さ方向に連続する切欠段部45(図7,8参照)が形成されている。なお、図7,8において、括弧抜きの符号と括弧付きの符号とが並記されている部分において、括弧抜きの符号は、横巾木4における接続具6との接続部周辺の断面図を示し、括弧付きの符号は、縦巾木5における接続具6との接続部周辺の断面図を示している。
縦巾木5は、その上端および下端が、縦巾木5の長さ方向に対し斜め45°にそれぞれ留め切り(切断)されて、階段に組み付けた状態において、上端切り口41が、斜め後方に向けて配置されるとともに、下端切り口52が、斜め前方に向けて配置されている。
縦巾木5における屋内壁面1と接触する側の面を裏面、その反対側の面を表面として、裏面側における幅方向の中間部には、縦巾木5の長さ方向に連続する縦巾木側接続具取付溝53が形成されている。この取付溝53の上端は、上端切り口51において上方に開放されるとともに、下端は、下端切り口52において下方に開放されている。
縦巾木側接続具取付溝53の溝幅は、上記横巾木側接続具取付溝43の溝幅と同じ大きさ(長さ)に形成されている。
また縦巾木5における蹴込板3との接触面と、表面との間のコーナー部には、縦巾木5の長さ方向に連続する切欠段部55(図7,8参照)が形成されている。
さらに縦巾木5の上部における段鼻26に対応する部分には、段鼻26を収納可能な段鼻収納用切欠凹部56が形成されている。
ここで本実施形態の巾木4,5は、木質製であるが、合成樹脂等の他の材料によって構成しても良い。巾木4,5を合成樹脂で形成する場合には、切り口41,42,51,52は、必ずしも実際に切断した面で構成する必要はなく、型成形によって成形された成形面によって構成するようにしても良い。
また巾木4,5を階段に取り付けた状態において表出される面、つまり横巾木4の表面および上面や、縦巾木5の表面および前面には、化粧が施される。化粧方法としては、突板や樹脂シートを貼り付けたり、巾木4,5が無垢材の場合には、着色する等の方法が好適に用いられる。
言うまでもなく、巾木4,5を階段に取り付けた状態において表出されない面にも、化粧を施すようにしても良い。
また各巾木4,5の厚さは、接続具取付溝43,53が形成されない部分で、5mm〜15mmに設定するのが好ましい。すなわち、薄過ぎる場合には、割れたり、欠損したりするおそれがある。逆に厚過ぎる場合には、階段に取り付けた際に見栄えが悪くなってしまう。
さらに巾木4,5の幅は、見栄えを考慮すると、30mm〜70mmに設定するのが良い。
また巾木4,5の長さは、直階段の場合には、200mm〜300mmに設定されるのが通例である。さらに廻り階段の外廻りに取り付けられる横巾木4の長さは、900mm〜1200mmに設定されるのが通例である。言うまでもなく、各巾木4,5の長さは、階段の段板2の幅(前後寸法)や、蹴込面の高さ(段板間の寸法)等に応じて適宜設定される。
また巾木4,5の接続具取付溝43,53の深さは、2mm〜5mmに設定するのが良い。すなわち、この深さが深過ぎる場合には、割れてしまうおそれがある。逆に深さが浅過ぎる場合には、後述する接続具6を確実に収容できず、巾木4,5の施工が困難になるおそれがある。さらに接続具取付溝43,53の幅は、10mm〜50mmに設定するのが良い。この幅が狭過ぎたり、太過ぎたりする場合には、接続具6を精度良く取り付けることが困難になるおそれがある。いずれにしても、接続具取付溝43,53の深さや幅は、接続具6の厚さや幅に応じて適宜設定するのが良い。
本実施形態においては、接合し合う横巾木4および縦巾木5間が、接続具6によって接続固定されている。
図4〜8に示すように、接続具6は、例えば硬質合成樹脂の一体成形品によって構成されている。なお接続具6は、後述するように屋内壁面1に沿って取り付けられるものであり、以下の説明においては、屋内壁面1に接触する側の面を裏面、その反対側の面を表面として説明する。
接続具6は、図6(a)に示すように表面側から見た状態で、L字型の形状を有しており、互いに直角に配置される2つの嵌合部61,61が設けられている。この接続具6における両嵌合部61,61は、仮想の直線Aを対称軸とする線対称形状(反射対象形状)の関係にあり、実質的に同じ形状(構成)を有している。
本実施形態においては、2つの嵌合部61,61のうち、一方が一側部を構成し、他方が他側部を構成するものである。
接続具6の各嵌合部61,61の幅サイズは、横巾木4および縦巾木5の接続具取付溝43,53の溝幅とほぼ同じ大きさ(長さ)に形成されている。
接続具6の表面側には、各嵌合部61,61の両側縁部を除く領域が凹陥形成されて、座ぐり凹部63が形成される。
さらに接続具6における各嵌合部61,61の両側端面には、突筋状の抜け止め片64が形成されている。この抜け止め片64は、両側端縁に沿って連続し、かつ並列配置に複数形成されている。
なお、本実施形態の接続具6は、合成樹脂製であるが、金属や木質材等の他の材料によって構成しても良い。
また接続具6の厚さは、座ぐり凹部63が形成されない部分で、2mm〜5mmに設定するのが好ましい。この厚さが薄過ぎる場合には、割れてしまうおそれがある。また厚過ぎる場合には、巾木4,5の接続具取付溝43,53の溝深さを深くする必要があり、巾木4,5が割れてしまうおそれがある。
接続具6の各嵌合部61,61の幅は、15mm〜50mmに設定するのが良い。この幅が狭過ぎる場合には、横巾木4および縦巾木5間の固定を十分に行えない場合がある。逆に太過ぎる場合には、巾木4,5への取付作業等が困難になるおそれがある。
接続具6の各嵌合部61,61における外側の長さBは、50mm〜100mmに設定するのが良い。すなわち、この長さが短過ぎる場合には、横巾木4および縦巾木5間の固定を十分に行えない場合がある。逆に長過ぎる場合には、巾木4,5への嵌合作業等が困難になるおそれがある。
また接続具6の座ぐり凹部63の深さは、1mm〜3mmに設定するのが良い。この深さが浅過ぎる場合には、後述するようにこの座ぐり凹部63にタッピングビス65をねじ込んだ際に、ビス頭部が、接続具6の表面から飛び出してしまい、接続具6を巾木4,5に取り付けることができないおそれがある。逆に凹部63が深過ぎる場合には、割れてしまうおそれがある。
言うまでもなく、本実施形態において、接続具6における上記の厚さ、幅、長さ、凹部深さ等は、用いられる巾木4,5のサイズに応じて適宜変更するのが良い。
本実施形態においては、巾木4,5を、接続具6を用いて、屋内壁面1と階段本体との間の入隅部に取り付ける場合、以下に示すように、巾木4,5を階段の上側から下側に向けて順次取り付けていくものである。
なお、以下の説明では、横巾木4および縦巾木5のうち、最上段の位置に最初に横巾木4を取り付ける場合を例に挙げて説明する。
まず横巾木4を、対応する入隅部において屋内壁面1に固定する前に予め、横巾木4に接続具6を固定しておく。
すなわち横巾木4の接続具取付溝43における前端部に、接続具6の一方側の嵌合部61を嵌め込んで固定して、他方側の嵌合部61を横巾木4の前端切り口41から下方に突出するように配置しておく。このとき、接続具6の表面側(座ぐり凹部63が形成される側)を、横巾木4の裏面側における接続具取付溝43の底面に押し当てるようにして配置する。
この状態においては、接続具6の裏面が、横巾木4の裏面に対し同一平面内もしくは、少し内側(表面側)に配置されている。
さらにこの状態では、接続具6の一方側の嵌合部61における両側端面の抜け止め片64が、横巾木4の接続具取付溝43における両側壁内面に食い込むように係合し、これにより横巾木4に対し簡単に外れることなく所定の強さで固定されている。なお、必要であれば、接着剤や両面テープ等の貼着手段を用いて、接続具6を横巾木4に固定するようにしても良い。
ここで本実施形態においては、2つの部材を接続固定する際に、接着材、両面テープ、粘着剤等のように、接合面間に介在して接合するものを貼着手段と称している。
こうして前端に接続具6を固定した横巾木4を、必要に応じて接着剤や両面テープ等の貼着手段を用いて、屋内壁面1に取り付けて、横巾木4を最上段の段板2もしくは階上の床面と、屋内壁面1との間の横入隅部に沿って取り付ける。
この状態では、既述したように、接続具6の他方側の嵌合部61が、横巾木4の前端切り口41から下方に突出し、かつ屋内壁面1に沿って配置されている。
次に図7,8等に示すように、下方に突出した接続具6の嵌合部61における座ぐり凹部63の底壁に、タッピングビス65等の固定手段を貫通させて屋内壁面1にねじ込む。これにより、接続具6を屋内壁面1に固定する。
ここで本実施形態においては、2つの部材を接続固定する際に、ねじ(ビス)、釘等ように、部材同士を機械的に接続するものを固定手段と称している。さらに上記貼着手段と固定手段とを含むものを固着手段と称している。
既述したように横巾木4を取り付けた後、その横巾木4の前端下方に縦巾木5を取り付けるが、その前に、縦巾木5に予め接続具6を固定しておく。
すなわち縦巾木5の接続具取付溝53における下端部に、接続具6の一方側の嵌合部61を嵌め込んで固定して、他方側の嵌合部61を縦巾木5の下端切り口52から前方に突出するように配置しておく。このとき、接続具6の表面側(座ぐり凹部63が形成される側)を、縦巾木5の裏面側における接続具取付溝53の底面に押し当てるようにして配置する。
この状態においては、上記と同様、接続具6の裏面が、縦巾木5の裏面に対し同一平面内もしくは、少し内側(表面側)に配置されている。
さらにこの状態では、上記と同様、接続具6の一方側の嵌合部61における両側端面の抜け止め片64が、縦巾木5の接続具取付溝53における両側壁内面に係合することによって、縦巾木5に対し簡単に外れることなく所定の強さで固定されている。なお必要であれば、接着剤や両面テープ等の貼着手段を用いて、接続具6を縦巾木5に固定するようにしても良い。
こうして下端に接続具6を固定した縦巾木5を、既に施工された上記横巾木4の前端下方に取り付ける。このとき、縦巾木5の接続具取付溝53内にその上端切り口51から、上記横巾木4の前端において下方突出状に配置された接続具6の嵌合部61を挿入して、その嵌合部61を縦巾木側接続具取付溝53の上端部に嵌合し、縦巾木5の上端切り口51を横巾木4の前端切り口41に隙間なく接触させる。さらに縦幅木5の段鼻収容用切欠凹部56内に、対応する段板2の段鼻26を収納配置する。これにより、縦巾木5を、対応する段板2の段鼻26周辺からその下側の蹴込板3の下端にかけての縦入隅部に沿って取り付ける。
なおこの縦巾木5は、上記横巾木4と同様、必要に応じて接着剤や両面テープ等の貼着手段を用いて、屋内壁面1に固定するものである。
こうして縦巾木5を屋内壁面1に貼り付けた状態では、既述したように、接続具6の他方側の嵌合部61が、縦巾木5の下端切り口52から前方に突出し、かつ屋内壁面1に沿って配置されている。
次に図7,8に示すように、この前方に突出した嵌合部61における座ぐり凹部63の底壁に、タッピングビス65を貫通させて屋内壁面1にねじ込む。これにより、接続具6を屋内壁面1に固定する。
その後、次に施工する予定の横巾木4の接続具取付溝43における前端部に、上記と同様に予め、接続具6の一方側の嵌合部61を嵌め込んで固定し、他方側の嵌合部61を横巾木4の前端切り口41から下方に突出するように配置しておく。
こうして前端に接続具6を固定した横巾木4を、上記施工済の縦巾木5の下端前方に取り付ける。このとき、横巾木4の接続具取付溝43内に、その後端切り口42から、上記縦幅木5の下端において前方突出状に配置された接続具6の嵌合部61を挿入して、その嵌合部61を横巾木側接続具取付溝43の後端部に嵌合し、横巾木4の後端切り口42を縦巾木5の下端切り口52に隙間なく接触させる。これにより、横巾木4を、対応する段板2の上面に沿って、段板2および屋内壁面1間の横入隅部に沿って取り付ける。
なおこの横巾木4においても、上記と同様、必要に応じて接着剤や両面テープ等の貼着手段を用いて、屋内壁面1に固定するものである。
以下同様にして、横巾木4および縦巾木5を上から順に交互に取り付けていき、階段本体の表面と屋内壁面1との間の入隅部全域に巾木4,5を配置する。これにより巾木4,5の取付作業が完了する。
なお本発明において、巾木4,5の取付手順は、上記の手順に限られることなく、どのような手順で取り付けるようにしても良い。例えば下側から上方に向かって順次、巾木4,5を取り付けていくようにしても良いし、上下方向の中間位置から、上方または下方に向けて適宜、巾木4,5を取り付けるようにしても良い。
さらに上記実施形態においては、1番目に横巾木4を施工する場合を例に挙げて説明したが、言うまでもなく、施工現場の状況に応じて、1番目に縦巾木5を施工する場合もある。
また上記実施形態においては、巾木4,5を入隅部(屋内壁面1)に固定する前に、予め接続具6を取り付けるようにしているが、この接続具6の巾木4,5への取付作業は、階段施工現場で行っても良いし、現場搬入前に工場等で予め行っておいても良い。さらに接続具6が取り付けられていない巾木4,5を屋内壁面1に固定した後、その巾木4,5の切り口から接続具6の一方側嵌合部61を挿入することにより、後付けで、接続具6を巾木4,5に対し取り付けるようにしても良い。
以上のように、本実施形態の階段によれば、横巾木4および縦巾木5の対応し合う端部、例えば横巾木4の前端部と、縦巾木5の上端部とが接続具6を介して強固に接続されるため、巾木4,5の各切り口41,42,51,52の加工精度や、巾木4,5、段板2、蹴込板3の取付精度が、許容範囲内で多少悪くなったとしても、横巾木4の切り口41,42の全域を、対応する縦巾木5の切り口51,52の全域に隙間なく接合(留め接ぎ)することができ、良好な美観を確実に得ることができる。
さらに本実施形態においては、接続具6の両嵌合部61,61における両側端面に抜け止め片64を形成しているため、嵌合部61,61を巾木4,5の接続具取付溝43,53に嵌め込んだ際に、抜け止め片64が、接続具取付溝43,53の側壁に係合することにより、接続具6の接続具取付溝43,53からの抜け止めが図られる。つまり接続具6を接続具取付溝43,53に嵌め込むだけで簡単に、接続具6を巾木4,5に対し固定することができる。このように接続具6の取付作業を簡単に行うことができ、ひいては巾木4,5の取付作業および階段施工作業を簡単に行うことができる。
また本実施形態においては、接続具6の他方側嵌合部61にタッピングビス65をねじ込んで壁面1に固定するものであるため、接続具6を安定状態で強固に固定することができる。
さらに本実施形態においては、接続具6の表面側に座ぐり凹部63を形成し、その凹部63にタッピングビス65をねじ込むようにしているため、ビス65の頭部が座ぐり凹部63内に収容される。このため、接続具6のビス止め部に、巾木4,5の端部を嵌め込んだ際に、ビス頭部が巾木4,5に干渉する等の不具合を確実に防止することができる。
また本実施形態においては、横巾木4の表面側下端縁に、横巾木4の長さ方向に連続する切欠段部45を形成するとともに、縦巾木5の表面側後端縁に、縦巾木5の長さ方向に連続する切欠段部55を形成している。従ってこの切欠段部45,55によって、横巾木4と段板2との間に太い陰影線が表出されるとともに、縦巾木5と蹴込板3との間にも太い陰影線が表出され、見栄えが良くなり、美観をより一層向上させることができる。
また本実施形態においては、各巾木4,5の一端部に予め接続具6を取り付けてから、各巾木4,5を屋内壁面1に貼り付けるようにしているため、壁面1に取り付けられていないフリーな状態の巾木4,5に対し、接続具6を取り付けることができる。このため、接続具6を巾木4,5にほぼ制約なく取り付けることができ、接続具6を簡単に取り付けることができる。
さらに本実施形態においては、多数の巾木4,5を上から順に下方に施工するとともに、施工済の上側(一方の)巾木に嵌合された接続具6の他方側嵌合部61を、下側(他方の)巾木の対応端部に差し込んで固定しつつ、その下側巾木を対応の入隅部において壁面1に取り付けるようにしているため、接続具6の他方側嵌合部を、下側巾木の対応端部に差し込む作業を容易に行うことができる。
すなわち仮に巾木4,5を下から順に上方へ施工する場合、例えば下側の巾木を縦巾木5とし、上側の巾木を横巾木4としたとき、施工済の縦巾木5の上端部に固定した接続具6の他方側嵌合部61は、後方に突出するように配置されており、その後方突出状の他方側嵌合部61に、後方から横巾木4の前端部を嵌め込むことになる。その場合、横巾木4の後端部が、蹴込板3等と干渉することによって、横巾木4を、縦巾木5に固定された接続具6に嵌め込む作業が困難になるおそれがある。
これに対し本実施形態においては、巾木4,5を上から順に施工するものであるため、例えば上側の縦巾木5の下端部に、横巾木4を取り付ける場合、上側の縦巾木5の下端部に固定した接続具6の他方側嵌合部61は、前方に突出するように配置されており、その前方突出状の他方側嵌合部61に、前方から横巾木4の後端部を嵌め込むことになる。この場合、横巾木4に対し干渉する部位が存在せず、横巾木4を、縦巾木5に固定された接続具6に嵌め込む作業を容易に行うことができる。
なお上記実施形態においては、巾木4,5の両端における切り口41,42,51,52を、巾木4,5の長さ方向に対し45°の傾斜角度に形成しているが、この切り口の傾斜角度は必ずしも45°に設定する必要はない。例えば、横巾木4と縦巾木5との幅サイズが異なるような場合には、その幅サイズに合わせて、各切り口の傾斜角度を45°以外に設定して、巾木4,5の対応し合う切り口のサイズが等しくなるように調整すれば良い。
さらに上記実施形態においては、各巾木4,5に形成される接続具取付溝43,53を各巾木4,5の長さ方向全域にわたって形成するようにしているが、本発明においては、接続具取付溝を、少なくとも各巾木の端部のみに形成するようにすれば良い。
また上記実施形態においては、巾木4,5を接着剤や両面テープ等の貼着手段によって壁面1に固定するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、巾木を、ビスや釘等の固定手段によって壁面1に固定するようにしても良い。
さらに上記実施形態においては、接続具6を、タッピングビス65によって屋内壁面に固定するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、ビス以外の固着手段によって、接続具を壁面に固定するようにしても良い。例えば釘、接着剤、両面テープ等の固着手段を用いて、固定するようにしても良い。
また巾木4,5が壁面1に確実に固定される場合には、接続具6を必ずしも壁面1に固定する必要はない。逆に、接続具6が壁面1に確実に固定されている場合には、巾木4,5を必ずしも壁面1に固定する必要はない。
また上記実施形態においては、接続具6の表面側における広範囲の領域に、座ぐり凹部63を形成するようにしているが、それだけに限られず、接続具6の一部、つまりビス止め部だけに座ぐり凹部を形成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、接続具6を表面視L型に形成しているが、本発明において、接続具の形状は必ずしもL型に形成する必要なく、対応する巾木の端部間を跨がることができるような形状であれば、どのような形状のものを用いても良い。
この発明の階段用巾木の取付構造は、屋内の木質製階段に適用可能である。
1:屋内壁面(壁面)
2:段板
3:蹴込板
4:横巾木
41:前端切り口
42:後端切り口
43:横巾木側接続具取付溝
45:切欠段部
5:縦巾木
51:上端切り口
52:下端切り口
53:縦巾木側接続具取付溝
55:切欠段部
6:接続具
61:嵌合部(一側部、他側部)
63:座ぐり凹部
64:抜け止め片
65:タッピングビス(固定手段)

Claims (9)

  1. 壁面と、段板および蹴込板との間の入隅部のうち、前記段板の上面に沿って横巾木が配置されるとともに、前記蹴込板の前面に沿って縦巾木が配置される一方、前記横巾木および前記縦巾木の対応し合う端部が各巾木の長さ方向に対し斜めに切断されて、互いの切り口が接合するように留め接ぎされる階段用巾木の取付構造であって、
    前記横巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する横巾木側接続具取付溝が形成されるとともに、
    前記縦巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する縦巾木側接続具取付溝が形成され、
    接続具の一側部が、前記横巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定されるとともに、その接続具の他側部が、前記縦巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定され
    前記接続具の両側端面に、前記横巾木および前記縦巾木の各接続具取付溝の側壁面に係合して、前記接続具の抜け止めを図るための抜け止め片が設けられることを特徴とする階段用巾木の取付構造。
  2. 前記横巾木側接続具取付溝が、前記横巾木の長さ方向に沿って形成されるとともに、前記縦巾木側接続具取付溝が、前記縦巾木の長さ方向に沿って形成され、
    前記接続具が、その一側部が他側部に対し直角に配置されるL字状に形成される請求項に記載の階段用巾木の取付構造。
  3. 前記接続具における壁面と接触する側の面を裏面、接触しない側の面を表面として、その表面側に座ぐり凹部が形成され、
    前記接続具が、その座ぐり凹部の底部を貫通する固定手段によって壁面に固定される請求項1または2に記載の階段用巾木の取付構造。
  4. 前記横巾木および前記縦巾木が壁面に貼着手段によって貼り付けられて固定されている請求項1〜のいずれか1項に記載の階段用巾木の取付構造。
  5. 前記横巾木における壁面と接触しない側の面を表面、前記段板と接触する側の面を下面として、その表面および下面間のコーナー部に、前記横巾木の長さ方向に連続する切欠段部が形成されるとともに、
    前記縦巾木における壁面と接触しない側の面を表面、前記蹴込板と接触する側の面を後面として、その表面および後面間のコーナー部に、前記縦巾木の長さ方向に連続する切欠段部が形成された請求項1〜のいずれか1項に記載の階段用巾木の取付構造。
  6. 壁面に沿って段板および蹴込板が設けられる階段であって、
    壁面と、前記段板および前記蹴込板との間の入隅部のうち、前記段板の上面に沿って横巾木が配置されるとともに、前記蹴込板の前面に沿って縦巾木が配置される一方、
    前記横巾木および前記縦巾木の対応し合う端部が各巾木の長さ方向に対し斜めに切断されて、互いの切り口が接合するように留め接ぎされ、
    前記横巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する横巾木側接続具取付溝が形成されるとともに、
    前記縦巾木における壁面と接触する側の面を裏面として、その裏面側に、前記切り口において開放する縦巾木側接続具取付溝が形成され、
    接続具の一側部が、前記横巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定されるとともに、その接続具の他側部が、前記縦巾木側接続具取付溝に嵌合されて固定され
    前記接続具の両側端面に、前記横巾木および前記縦巾木の各接続具取付溝の側壁面に係合して、前記接続具の抜け止めを図るための抜け止め片が設けられることを特徴とする階段。
  7. 壁面と、段板および蹴込板との間の入隅部のうち、前記段板の上面に沿って横巾木が配置されるとともに、前記蹴込板の前面に沿って縦巾木が配置される一方、前記横巾木および前記縦巾木の対応し合う端部が各巾木の長さ方向に対し斜めに切断されて、互いの切り口が接合するように留め接ぎされる階段用巾木の取付方法であって、
    前記横巾木として、壁面と接触する側の面である裏面側に、前記切り口において開放する横巾木側接続具取付溝が形成されたものを準備し、
    前記縦巾木として、壁面と接触する側の面である裏面側に、前記切り口において開放す る縦巾木側接続具取付溝が形成されたものを準備し、
    前記横巾木および前記縦巾木のうち、いずれか一方の巾木の対応端部における接続具取付溝に、接続具の一側部を嵌合固定して、その接続具の他側部を前記一方の巾木の切り口から突出するように配置しておき、
    その後、前記一方の巾木を、対応する入隅部において壁面に取り付けて、
    次いで、他方の巾木の対応端部における接続具取付溝に、前記接続具の他側部を嵌合固定しつつ、その他方の巾木を、対応する入隅部において壁面に取り付けるものとし、
    前記接続具の一側部および他側部を前記一方の巾木および前記他方の巾木の接続具取付溝に嵌合した際に、前記接続具の側壁面に設けられた抜け止め片を前記接続具取付溝の側壁面に係合することにより抜け止めを図るようにしたことを特徴とする階段用巾木の取付方法。
  8. 前記一方の巾木が、前記他方の巾木の上側に配置される請求項に記載の階段用巾木の取付方法。
  9. 前記一方の巾木を壁面に取り付けた後、前記他方の巾木を壁面に取り付ける前に、
    前記一方の巾木に固定された接続具の他側部を壁面に固定するようにした請求項7または8に記載の階段用巾木の取付方法。
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