JP2010058625A - 自動車車体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペースフレーム構造車体をサブアッシにより組立て可能として、モノコック構造車体と共通の生産ラインで混流生産できる自動車車体の製造方法を提供する。
【解決手段】センタピラー15の傾斜部21がサイドシル9の凹部Sの直上になるように位置を合わせる。その後、アッパボデー3を下降させて、傾斜部21が凹部Sに嵌入するように配置する。傾斜部21とサイドシル9との境界線部分L1,L2をビーム溶接で連続的に溶接する。本車体構造を採用したことで、アンダボデー2とアッパボデー3との独立した組立作業が可能となり、サブアッシステーションを有する既存のモノコック構造用生産ラインを用いてスペースフレーム構造車体を混流生産することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、モノコック構造車体とスペースフレーム構造車体とを同一の生産ラインを用いて混流生産可能な自動車車体の製造方法に関するものである。
従来、自動車の車体構造は、軽量で比較的高い剛性を有するモノコック構造が主流となっている。また、管状フレームを車体の骨格部材として用いるスペースフレーム構造が存在している。このスペースフレーム構造は、薄板を組合せたモノコック構造に比べて、外部入力による影響を受け難く、剛性に優れている反面、モノコック構造車体と構造上の大きく異なるため、専用の生産ラインを用いた一部の少量生産の車体に対して採用されていた。
近年、アルミニウム等軽量素材の普及、並びに衝突安全性ニーズの向上から、剛性の高いスペースフレーム構造車体が着目されている。これに伴い、スペースフレーム構造車体の衝突特性向上に関する様々な提案がなされている。
特許文献1では、ピラー部材に側方からの荷重が入力された場合、ピラー部材がキャビン内に大きく変位するのを抑制するため、ルーフやフロアのクロスメンバやフレーム部材とピラー部材とを交差結合すると共に、ピラー部材とクロスメンバとの曲げ強度の連続性をピラー部材とフレーム部材との捩り強度の連続性に比べて相対的に低くする技術が提案されている。
特開2004−338419号公報
特許文献1によれば、ピラー部材とクロスメンバとの曲げ強度の連続性をピラー部材とフレーム部材との捩り強度の連続性に比べて相対的に低くされるため、クロスメンバに曲げ変形、フレーム部材に捩れ変形を発生させることで、入力荷重を分散し、キャビンの内方への変位を抑制できる。
一方、モノコック構造車体とスペースフレーム構造車体とは、その車体構造が異なっていることから、その組立生産ラインも夫々独自の形態となっている。図9に示すように、一般的なモノコック構造用の生産ラインは、車体のフロントフレームをサブアッシするステーションS21、フロントフロアパネルをサブアッシするステーションS22、リヤフレームをサブアッシするステーションS23、リヤフロアパネルをサブアッシするステーションS24が並列状に配置され、夫々独立作業可能に設けられている。
サブアッシステーションS21,S22でサブアッシされたフロントフレームとフロントフロアパネルはフロントボデー組立ステーションS25に搬送されてフロントボデーに組立てられる。同様に、リヤフロア組立ステーションS26にてリヤフロアが組立てられる。
夫々の組立ステーションS25,S26で組立てられたフロントボデーとリヤフロアとはアンダボデー組立ステーションS27で組立てられてアンダボデーが形成される。ステーションS21〜S27はアンダー仮付工程であり、スポット溶接により、最小の打点数で組付位置精度を保証している。ステーションS28,S29では、アンダー仮付工程で溶接された部分の間を追加スポット溶接するアンダー増打工程を行う。
アンダー増打工程を終えたアンダボデーはステーションS30に搬送される。ステーションS30に隣接して、サイドフレームアッシを組立てるサブステーションS31と、ルーフアッシを組立てるサブステーションS32とが夫々設置され、サイドフレームアッシとルーフアッシとがステーションS30に搬送されてアンダボデーに組付けられることによって、ボデーシェルが形成される。
ステーションS30はアッパー仮付工程であり、スポット溶接により、最小の打点数で組付位置精度を保証している。ステーションS33〜S35は、アッパー仮付工程で溶接された部分の間を追加スポット溶接するアッパー増打工程であり、この一連の工程によってモノコック構造車体が完成する。
一方、図10に示すように、一般的なスペースフレーム構造の生産ラインは、車体のフロントフレームをサブアッシするステーションS41、リヤフレームをサブアッシするステーションS42とが並列に設けられている。フロントフレームとリヤフレームとは次のステーションS43に搬送され、ダッシュパネルが組付けられる。ステーションS44,S45では夫々フロントフロアパネルとリヤフロアパネルが組付けられ、ステーションS46でアンダボデーが形成される。
アンダボデーはステーションS47に搬送され、サブステーションS48から供給されるサイドフレームインナが組付けられる。アンダボデーは、ステーションS49〜S52において、ルーフフレーム、サイドフレームアウタ、ルーフパネル、リヤエンドパネルが夫々組付けられて、ステーションS53でスペースフレーム構造車体のボデーシェルが完成する。
前述のように、モノコック構造用の生産ラインは、パーツ毎に並設されたサブステーションでサブアッシを組立てた後、メインラインに各パーツを集めて、組立を行うのに対し、スペースフレーム構造の生産ラインは、フレームを形成した後にパネルを組む、所謂直列状のステーション配置となっている。
モノコック構造用の生産ラインは、既に普及しているにも拘らず、スペースフレーム構造車体を新たに生産する場合、新たにスペースフレーム構造用の生産ラインを新設する必要が生じる。現状のスペースフレーム構造の生産ラインを変更するためには、既存のスペースフレーム構造自体の見直しが必要となる。特許文献1では、衝突特性改善は提案されているが、生産性に関する検討は一切なされていない。
本発明の目的は、スペースフレーム構造車体をサブアッシにより組立て可能として、モノコック構造車体と共通の生産ラインで混流生産できる自動車車体の製造方法を提供することである。
請求項1の発明は、モノコック構造車体と管状フレームからなるスペースフレーム構造車体とを複数の生産ステーションを備えた共通の生産ラインで組立てる自動車車体の製造方法であって、スペースフレーム構造車体は、閉断面を形成するサイドシルとクロスメンバとを含むアンダボデー側要素と閉断面を形成するピラーを含むアッパボデー側要素とに区分され、ピラー下端部分は、サイドシルに接合されると共に、アンダボデー側要素のクロスメンバの一部と一体形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明では、スペースフレーム構造車体をアンダボデー側要素とアッパボデー側要素とに区分したため、サブアッシステーションにおける独立組立作業が可能となる。また、アンダボデー側要素にサイドシルとクロスメンバとを配置したことから、アンダボデー側要素自体の剛性が確保でき、個別搬送時の変形が防止できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ピラー下端部分は、サイドシルに接合されると共に、サイドシル内方側のフロア上に延設され、アンダボデー側要素のクロスメンバの端部と接合されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、クロスメンバ端部部分は、サイドシルに接合されると共に、アッパボデー側要素のピラー下端部分と一体成形されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかにおいて、サイドシルの閉断面は凹部を有し、ピラー、またはクロスメンバは、サイドシルの凹部内に嵌入する状態でサイドシルに接合されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、スペースフレーム構造車体は、閉断面を形成するサイドシルとクロスメンバとを含むアンダボデー側要素と閉断面を形成するピラーを含むアッパボデー側要素とに区分され、ピラー下端部分は、サイドシルに接合されると共に、アンダボデー側要素のクロスメンバの一部と一体形成されたため、スペースフレーム構造車体をサブアッシにより組立て可能とし、モノコック構造車体と共通の生産ラインで混流生産することができる。
つまり、アンダボデー側要素とアッパボデー側要素との独立した組立作業が可能となり、サブアッシステーションを有する既存のモノコック構造用生産ラインを用いてスペースフレーム構造車体を生産することができる。しかも、アンダボデー側要素にサイドシルとクロスメンバとを配置したことから、アンダボデー側要素自体の剛性が確保でき、アンダボデー側要素とアッパボデー側要素とが夫々変形を生じることなく個別にステーション間の搬送が可能となる。更に、ピラー下端部分とサイドシルとの接合部を内装材で隠れる部位に移動することが可能となり、外観上も優れたものとできる。
請求項2の発明によれば、ピラー下端部分は、サイドシルに接合されると共に、サイドシル内方側のフロア上に延設され、アンダボデー側要素のクロスメンバの端部と接合されたため、側突に対して強固な車体を得ることができる。更に、クロスメンバ内に節が形成でき、クロスメンバの捩り剛性が向上できる。
請求項3の発明によれば、クロスメンバ端部部分は、サイドシルに接合されると共に、アッパボデー側要素のピラー下端部分と一体成形されたため、側突に対して強固な車体を得ることができる。更に、ピラー内に節が形成でき、ピラーの捩り剛性が向上できる。
請求項5の発明によれば、サイドシルの閉断面は凹部を有し、ピラー、またはクロスメンバは、サイドシルの凹部内に嵌入する状態でサイドシルに接合されたため、サイドシルに節効果が期待でき、正突に対して強固な車体を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施例に係るスペースフレーム構造車体の斜視図、図2は本実施例に係るスペースフレーム構造車体の下方からの斜視図、図3は図1のIII−III線断面図を示す。
スペースフレーム構造車体1は、アルミニウム等の軽金属材料にて個々の部位に応じた最適な断面形状で押出成形された所定断面を有する中空長尺材を適宜組合わせて溶接したスペースフレームの構成とされており、大別して、アンダボデー側要素としてアンダボデー2とアッパボデー側要素としてアッパボデー3とから構成される。
アンダボデー2は、フロントフロアパネル4aとリヤフロアパネル4bとからなるフロアパネル4上に互いに断面積の異なる、第1クロスメンバ5、第2クロスメンバ6、第3クロスメンバ7、第4クロスメンバ8が車体フロア前方から順に、車幅方向に延設配置されている。各クロスメンバ5,6,7,8の左右端部には車体前後方向に延びる左右一対の管状部材からなるサイドシル9が配置されている。
アンダボデー2の前方側には先端にバンパレインフォースメント10が設置される左右一対のフロントサイドフレーム11、後方側には左右一対のリヤサイドフレーム12が夫々設けられている。以上の構成により、アンダボデー側要素2の外周の骨格は閉断面を有する管状のサイドシル9、またサイドシル9間は各クロスメンバが車幅方向を連結している格子状となっているため、アンダボデー側要素2単独であっても所定の剛性を保有し、個別の搬送を行っても搬送に伴うアンダボデー形状の変形は生じない。
アッパボデー3は、左右一対のフロントピラー13、フロントピラー13から後方に延設されたルーフサイドメンバ14、ルーフサイドメンバ14の略中央部に接続されて上下方向に延設されるセンタピラー15、ルーフサイドメンバ14の後方に接続されて上下方向に延設される一対のリヤピラー16、各左右ピラー等の表面に設けられるサイドフレーム17で構成される。
アッパボデー3の上端部には、複数のルーフクロスメンバ18とルーフパネル19とが配置されており、前方側にはダッシュパネル23が配置されている。以上の構成により、アッパボデー3の外縁端部の骨格は閉断面を有する管状の各ピラー及びメンバから構成され、アッパボデー3単独であっても所定の剛性を保有し、個別の搬送を行っても搬送に伴う形状の変形は生じない。
図3に基づいて、センタピラー15とサイドシル9との接合構造について説明する。図3に示すように、アッパボデー3のセンタピラー15は、上下方向に延びる鉛直部20と、この鉛直部20から車体内方に向かって傾斜する傾斜部21と、傾斜部21の下端から車体内方に向かって水平方向に延設される水平部22とから構成される。センタピラー15とサイドシル9とは傾斜部21とサイドシル9との境界線部分L1,L2、水平部22と第3クロスメンバ7とは境界線部分L3で夫々接合される。
サイドシル9には、車体内方の上方部分に三角柱状の凹部Sが形成されている。凹部Sは、車体前後方向に垂直な三角面9a,9bと、三角面9a,9bの底辺から連続する傾斜面9cで構成している。
図4aに示すように、固定されたアンダボデー2の上方にアッパボデー3を配置するに当り、センタピラー15の傾斜部21がサイドシル9の凹部Sの直上方になるように位置を合わせる。その後、図4bに示すように、アッパボデー3を下降させて、傾斜部21が凹部Sに嵌入するように配置する。このとき、傾斜部21の前後面21a,21bは隙間なく凹部Sの三角状の側面9a,9bと面接触し、傾斜部21の傾斜面21cは凹部Sの傾斜面9cと面接触している。このように3つの面が面接触した状態で、傾斜部21とサイドシル9との境界線部分L1,L2をビーム溶接で連続的に溶接している。
次に、図5及び図6に基づいて、スペースフレーム構造車体のボデーシェルの組立工程を説明する。尚、各組立ステーションは、モノコック構造車体の組立ステーションも兼ねており、本生産ラインは、図9で示した組立ステーションのレイアウトとされ、スペースフレーム構造車体とモノコック構造車体とを混流生産可能となっている。
車体1のフロントフレーム11とバンパレインフォースメント10と第1クロスメンバ5とダッシュパネル23とをサブアッシするステーションS1、フロントフロアパネル4aと第2クロスメンバ6と第3クロスメンバ7とをサブアッシするステーションS2、リヤサイドフレーム12をサブアッシするステーションS3、リヤフロアパネル4bと第4クロスメンバ8とをサブアッシするステーションS4が並列状に設けられ、夫々のステーションは独立作業可能に設けられている。
サブアッシステーションS1,S2でサブアッシされたフロントフレーム11とフロントフロアパネル4aはフロントボデー組立ステーションS5に搬送されてフロントボデーユニットU1に組立てられる。同様に、サブアッシステーションS3,S4からリヤサイドフレーム12とリヤフロアパネル4bとが搬送されて、リヤフロア組立ステーションS6でリヤフロアユニットU2が組立てられる。
夫々の組立ステーションS5,S6で組立てられたフロントボデーユニットU1とリヤフロアユニットU2とはアンダボデー組立ステーションS7で組立てられると共に、フロントフロア4aとリヤフロア4bとの左右両端にサイドシル9が接合されてアンダボデー2が形成される。サイドシル9には、前述したように、車体内方の上方部分に三角柱状の凹部Sが形成されている。
アンダー仮付工程である各ステーションS1〜S7では、スポット溶接が行われ、最小の打点数で組付位置精度を保証している。なお、ステーションS7以降には、図示しないアンダー増打ステーションが配置されており、アンダー仮付工程で溶接された部分間を追加のレーザ溶接等の連続接合により車体強度を保証している。
フロントピラー13とセンタピラー15とリヤピラー16とルーフサイドメンバ14とサイドフレーム17とによりサイドフレームアッシP1を組立てるサブステーションS8と、ルーフクロスメンバ18とルーフパネル19とによりルーフアッシP2を組立てるサブステーションS9とが夫々設置されている。ここで、センタピラー15は、図3及び図4に示したように、上下方向に延びる鉛直部20の下方に、車体内方に向かって傾斜する傾斜部21と水平部22とを有している。
アンダー増打工程を終えたアンダボデー2はボデーシェルステーションS10に搬送される。一方、サイドフレームアッシP1とルーフアッシP2とは、図示しない搬送治具によって別途ボデーシェルステーションS10に搬送される。尚、予め、サイドフレームアッシP1とルーフアッシP2とを組立ててアッパボデー3を形成してボデーシェルステーションS10に搬送することも可能である。
ボデーシェルステーションS10では、アンダボデー2に対してサイドフレームアッシP1を組付ける。アッパボデー3は、センタピラー15の傾斜部21がサイドシル9の凹部Sの直上になるように配置され、センタピラー15の傾斜部21が凹部Sに嵌入するように下降された後、境界線部をビーム溶接する。同様に、センタピラー15の水平部22と第3クロスメンバ7との境界線部分を溶接している。
更に、ボデーシェルステーションS10では、その他のピラーとサイドシル9との接合、リヤエンドパネルの接合、及びルーフアッシP2の接合を行い、ボデーシェルBが形成される。なお、ステーションS10以降には、図示しないアッパー増打ステーションが配置されており、アッパー仮付工程に相当するS8〜S10で溶接された部分間を追加のレーザ溶接等の連続接合によりボデーシェルBの車体強度を保証している。
本実施例に係る製造方法の作用、効果について説明する。
以上の構成により、アンダボデー2とアッパボデー3との独立した組立作業が可能となり、サブアッシステーションを有する既存のモノコック構造用生産ラインを用いてスペースフレーム構造車体を混流生産することができる。しかも、アンダボデー2にサイドシル9と各クロスメンバとを配置したことから、アンダボデー2自体の剛性が確保でき、アンダボデー2とアッパボデー3とが夫々変形を生じることなく各ステーション間の搬送が可能となる。更に、アンダボデー2の第3クロスメンバ7の端部と接合され、クロスメンバ内に節を形成したため、側突に対して強固な車体を得ることができ、また、サイドシル9内に前後方向の節を形成できるため、正突特性にも優れている。尚、サイドシル9に三角柱状の凹部Sを設けたが、センタピラー15が接合可能であれば良く、単に穴形状でもよい。
図7に基づき、実施例2に係る車体の製造方法について説明する。尚、本生産ラインの組立ステーション及び各組立ステーションの配置等については、実施例1と同様である。
実施例1との相違点は、実施例1では、センタピラー15の下端部分がサイドシル9内方側のフロア4a上に延設され、第3クロスメンバ7の端部と接合されているのに対して、実施例2では、第3クロスメンバ7の端部部分がサイドシル9に接合されると共に、センタピラー15下端部分と一体形成される点である。
図7に示すように、サイドシル9は、実施例1と同様に、車体内方の上方部分に三角柱状の凹部Sが形成されている。凹部Sは、車体前後方向に垂直な三角状の側面9a,9bと、側面9a,9bの底辺から連続する傾斜面9cで構成している。
第3クロスメンバ7は、フロントフロアパネル4a上を車幅方向に延設される中央部25と、中央部25から延設され、サイドシル9に接合される接合部26と、接合部26から鉛直方向上方に立上り、センタピラー15の下端部を形成する立上り部27から構成している。
接合部26は、シートブラケットを兼ねているため、断面矩形形状とされ、鉛直方向の高さが中央部25及びサイドシル9よりも高くなるように構成され、車幅方向端部には凹部Sの傾斜面9cと面接触可能な傾斜面26aが車幅方向外側下方に形成されている。接合部26の前後面は、凹部Sの三角状の側面9a,9bと隙間なく面接触するように構成され、接合部26と凹部Sとが嵌入された状態で、略L字状の境界線部分L4を連続的に溶接される。
立上り部27は、接合部26の車幅方向端部から鉛直方向上方に向かって立上っている。
立上り部27は、断面鉤状形状とされ、車幅方向端部が内側に比べて低くなるように構成され、鉤状形状とされたセンタピラー15の鉛直部20の下端部20aと境界線部分L5で連続的に溶接される。尚、28,29はドア用のヒンジ取付部であり、センタピラー15及びサイドシル9等はサイドフレーム17によって覆われている。
以上の構成により、実施例1と同様に、アンダボデー2にサイドシル9とこれに接続されるクロスメンバとを配置したことから、アンダボデー2自体の剛性が確保でき、アンダボデー2とアッパボデー3とが夫々変形を生じることなく各ステーション間の搬送が可能となる。また、クロスメンバをピラー下端部分と一体形成することで左右のサイドシル9を一体的に連続して連結するため、側突に対して強固な車体を得ることができる。しかも、サイドシル9との接合面積を大きく取れると共に、サイドシル9内に前後方向の節を形成できるため、正突特性にも優れている。更に、ピラー内に鉤状形状の節が形成でき、ピラーの捩り剛性が向上できる。
図8に基づき、実施例3に係る車体の製造方法について説明する。尚、本生産ラインの組立ステーション及び各組立ステーションの配置等については、実施例1及び2と同様である。実施例2との相違点は、実施例2では、第3クロスメンバ7の接合部26がサイドシル9の凹部Sと嵌合されているのに対して、実施例3では、第3クロスメンバ7の接合部26に矩形の凹部を形成し、この凹部がサイドシル9に接合される点である。
図8に示すように、サイドシル9は、第3クロスメンバ7に対応する領域では凹部等有しておらず、内辺9dと上辺9eとを有する断面略矩形形状とされている。第3クロスメンバ7は、フロントフロアパネル4a上を車幅方向に延設される中央部25と、中央部25から延設され、サイドシル9に接合される接合部26と、接合部26から鉛直方向上方に立上り、センタピラー15の下端部を形成する立上り部27から構成している。
接合部26は、鉛直方向の高さが中央部25及びサイドシル9よりも高くなるように構成され、車幅方向端部にはサイドシル9の内辺9dと上辺9eとに面接触すると共に、矩形の凹部を形成する側辺26bと下辺26cとを有している。接合部26の側辺26bと下辺26cとサイドシル9の内辺9dと上辺9eとが夫々面接触された状態で、略L字状の境界線部分L6が連続的に溶接される。
立上り部27は、実施例2と同様に、接合部26の車幅方向端部から鉛直方向上方に向かって立上り、車幅方向端部が内側に比べて高くなるように断面鉤状形状に構成されている。立上り部27は、鉤状形状とされたセンタピラー15の鉛直部20の下端部20aと境界線部分L5で連続的に溶接される。
以上の構成により、実施例1及び2と同様に、アンダボデー2にサイドシル9とこれに接続されるクロスメンバとを配置したことから、アンダボデー2自体の剛性が確保でき、アンダボデー2とアッパボデー3とが夫々変形を生じることなく各ステーション間の搬送が可能となる。また、クロスメンバをピラー下端部分と一体形成することで左右のサイドシル9を一体的に連続して連結すると共にサイドシル9との接合面積を大きく取れるため、側突に対して強固な車体を得ることができる。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、例えば、スペースフレーム構造車体を軽金属材料でなく鉄材料等で構成する場合等の変更形態を包含するものである。
本発明の実施例に係るスペースフレーム構造車体の斜視図である。 本発明の実施例に係るスペースフレーム構造車体の下方からの斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 実施例1に係るセンタピラーとサイドシルとの組付け工程を示す図であって、(a)はセンタピラーをサイドシルに組付ける前の状態、(b)はセンタピラーをサイドシルに組付けた後の状態を示す図である。 実施例1に係るアンダボデーの生産工程を説明する図である。 実施例1に係るアンダボデーからホデーシェルまでの生産工程を説明する図である。 実施例2に係るセンタピラーとサイドシルとの接合部分の断面図である。 実施例3に係るセンタピラーとサイドシルとの接合部分の断面図である。 モノコック構造車体における生産ラインを説明する図である。 スペースフレーム構造車体における生産ラインを説明する図である。
符号の説明
1 車体
2 アンダボデー
3 アッパボデー
5 第1クロスメンバ
6 第2クロスメンバ
7 第3クロスメンバ
8 第4クロスメンバ
9 サイドシル
13 フロントピラー
15 センタピラー
16 リヤピラー
20 鉛直部
21 傾斜部
22 水平部
25 中央部
26 接合部
27 立上り部
S 凹部
L1,L2,L3 境界線部分
L4,L5

Claims (4)

  1. モノコック構造車体と管状フレームからなるスペースフレーム構造車体とを複数の生産ステーションを備えた共通の生産ラインで組立てる自動車車体の製造方法であって、
    スペースフレーム構造車体は、閉断面を形成するサイドシルとクロスメンバとを含むアンダボデー側要素と閉断面を形成するピラーを含むアッパボデー側要素とに区分され、
    前記ピラー下端部分は、前記サイドシルに接合されると共に、前記アンダボデー側要素のクロスメンバの一部と一体形成されたことを特徴とする自動車車体の製造方法。
  2. 前記ピラー下端部分は、前記サイドシルに接合されると共に、前記サイドシル内方側のフロア上に延設され、アンダボデー側要素のクロスメンバの端部と接合されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車車体の製造方法。
  3. 前記クロスメンバ端部部分は、前記サイドシルに接合されると共に、前記アッパボデー側要素のピラー下端部分と一体形成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車車体の製造方法。
  4. 前記サイドシルの閉断面は凹部を有し、
    前記ピラー、またはクロスメンバは、前記サイドシルの凹部内に嵌入する状態で前記サイドシルに接合されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車車体の製造方法。


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