JPH0861329A - アルミニウム製押出材同士の継手構造 - Google Patents

アルミニウム製押出材同士の継手構造

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JPH0861329A
JPH0861329A JP19697594A JP19697594A JPH0861329A JP H0861329 A JPH0861329 A JP H0861329A JP 19697594 A JP19697594 A JP 19697594A JP 19697594 A JP19697594 A JP 19697594A JP H0861329 A JPH0861329 A JP H0861329A
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JP
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extruded material
extruded
joint structure
slit
materials
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JP19697594A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Iwameji
範行 岩目地
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1押出材1の真直部1aに細部6が設けら
れると共に、第2押出材2の曲がり部2aの内周側にス
リット部7が形成され、該スリット部7に細部6が嵌合
された状態に押出材1、2同士が組み合わされ、溶接等
により直接接合一体化されている。 【効果】 軽量な継手構造を実現しえ、しかも、安定よ
い仮止め状態に組み合わせることができ、加えて、スマ
ートな外観接合形態を実現しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車のスペ
ースフレーム構造などにおいて用いられるアルミニウム
製押出材同士の継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の車体構造として、今
日、モノコック構造と称されるフレームレス構造が用い
られているが、その一方で、鋼管やパイプを溶接するこ
とによって骨組を構成した、いわゆるスペースフレーム
と称される車体構造も、高い剛性を発揮しうるなどのメ
リットを有して、その採用が進められる傾向にある。
【0003】そして、近時、このスペースフレーム構造
の骨材としてアルミニウム製の押出材を用い、全体を軽
量化することが種々検討されているが、その場合、特に
押出材同士の継手構造としてどのような継手構造を採用
すべきかが重要な検討課題となっている。
【0004】具体的には、図10(イ)(ロ)に示され
るように、第1押出材(1)の真直部(1a)に対し、該
真直部(1a)と直交する平面内において該真直部(1a)
から、互いに所定の角度をなして2つの押出材部分(2
b)(2b)が延ばされた構造において、2つの押出材部
分(2b)(2b)と第1押出材(1)の真直部分とを接合
した構造を実現することが求められる場合がある。この
ような態様の継手構造として、例えば、次のよう継手構
造が考えられる。
【0005】即ち、第1には、アルミニウムダイカスト
製の継手部材を用いて接合した継手構造である。第2に
は、第1押出材(1)の真直部(1a)に対して二本の相
独立した個別の押出材(2b)(2b)を直接突き合わせ状
態にして溶接等により接合した構造である。第3には、
図11に示されるように、上記真直部(1a)を有する第
1押出材(1)に対して、曲げ加工により曲がり部(2
a)を有する第2押出材(2)を用い、第1押出材
(1)の真直部(1a)の外周側ないしは内周側に該曲が
り部(2a)を配置し、両者を溶接などにより接合した構
造である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の継手構造では、継手部材の使用によって部品点数の
増加を招くのみならず、特にスペースフレーム構造のよ
うに接合すべき箇所の多い構造体において継手部材の使
用は全体重量を非常に大きなものにしてしまうという不
利を招く結果となる。
【0007】また、上記第2の継手構造では、接合に際
して、押出材相互を適正な向きに向けた状態に保持する
のが非常に面倒であり、接合作業が厄介なものになると
いう問題がある。
【0008】また、第3の継手構造では、押出材の部品
点数を少なくすることができるというメリットがあって
有利ではあるものの、上記第2構造の場合と同様に接合
時の押出材同士の位置決めが厄介であるのみならず、継
手部に出っ張りなどを生じてスマートな外観接合形態を
実現し得ないという欠点がある。
【0009】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、第1押出材の真直部に対し、該真直部と直交する
平面内において該真直部から互いに所定の角度をなして
2つの押出材部分が延ばされた継手構造を実現する上に
おいて、継手部材の使用を排除して部品点数の減少及び
軽量化を実現することができ、しかも、押出材同士をそ
れら自身で安定した相互位置決め状態に組み合わせるこ
とができて接合作業性を向上することができ、加えて、
押出材同士をスマートな外観接合形態を有するものに接
合することができるアルミニウム製押出材同士の継手構
造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的において、第1
の発明は、第1押出材の真直部に、第2押出材の曲がり
部が、該曲がり部を挾む両側押出材部分を第1押出材の
真直部と直交する平面内において延ばす配置態様におい
て接合されたアルミニウム製押出材同士の継手構造であ
って、前記第2押出材の曲がり部の内周側又は外周側に
所定深さの周方向スリットが形成されると共に、第1押
出材の真直部に切欠き加工による細部が形成され、該細
部が前記スリット内方に嵌合された状態に第1及び第2
の押出材同士が組み合わされ、溶接、ろう付け、接着剤
等により直接接合一体化されてなることを特徴とするア
ルミニウム製押出材同士の継手構造を要旨とする。
【0011】また、第2発明は、上記第1発明におい
て、前記第2押出材のスリットは、第2押出材の長さ方
向中間部の側面部に切欠き部が形成され、該切欠き部領
域において第2押出材が該切欠き部を内周側として曲げ
加工されて形成されたものであるアルミニウム製押出材
同士の継手構造を要旨とする。
【0012】また、第3発明は、第1押出材の真直部
に、第2押出材の曲がり部が、該曲がり部を挾む両側押
出材部分を第1押出材の真直部と直交する平面内におい
て延ばす配置態様において接合されたアルミニウム製押
出材同士の継手構造であって、前記第2押出材の曲がり
部の外周側に切欠き部が形成され、該切欠き部に第1押
出材の真直部が嵌合された状態に第1及び第2の押出材
同士が組み合わされ、溶接、ろう付け、接着剤等により
直接接合一体化されてなることを特徴とするアルミニウ
ム製押出材同士の継手構造を要旨とする。
【0013】また、第4発明は、上記第3発明におい
て、前記第2押出材の曲がり部の切欠き部は、第2押出
材の長さ方向中間部に所定深さの周方向のスリット部を
形成し、該スリット部を開くように曲げ加工して形成さ
れたものであるアルミニウム製押出材同士の継手構造を
要旨とする。
【0014】第5発明は、第1押出材の真直部に、第2
押出材の曲がり部が、該曲がり部を挾む両側押出材部分
を第1押出材の真直部と直交する平面内において延ばす
配置態様において接合されたアルミニウム製押出材同士
の継手構造であって、前記第1押出材の真直部の側面部
に切欠き部が形成され、該切欠き部に、第2押出材の曲
がり部がその外周側から嵌合された状態に、第1及び第
2の押出材同士が組み合わされ、溶接、ろう付け、接着
剤等により直接接合一体化されてなることを特徴とする
アルミニウム製押出材同士の継手構造を要旨とする。
【0015】
【作用】上記第1発明では、溶接、ろう付け、接着剤等
による接合であるため、継手部材が排除されて軽量な継
手構造が実現される。しかも、第2押出材の曲がり部の
内周側又は外周側に所定深さのスリットが形成されると
共に、第1押出材の真直部に切欠き加工による細部が形
成され、該細部が前記スリット内方に嵌合された状態に
第1及び第2の押出材同士が組み合わされたものである
ことにより、接合前に、押出材同士が互いに安定した仮
組状態に組み合わされ、接合作業が作業性良く遂行され
る。加えて、そのような組み合わせ状態において押出材
同士が溶接、ろう付け、接着剤等によって接合されたも
のであることにより、押出材同士がスマートな外観接合
形態を有して接合される。
【0016】第2発明では、上記第1発明において、第
2押出材のスリットは、第2押出材の長さ方向中間部の
側面部に切欠き部が形成され、該切欠き部領域において
第2押出材が該切欠き部を内周側として曲げ加工されて
形成されたものであることにより、第2押出材が、その
切欠き効果により、曲率半径の小さい、形状良好な曲が
り部を有するものに容易に曲げ加工される。
【0017】第3発明では、同じく、溶接、ろう付け、
接着剤等による接合であるため、継手部材が排除されて
軽量な継手構造が実現される。しかも、第2押出材の曲
がり部の外周側に切欠き部が形成され、該切欠き部に、
第1押出材の真直部が嵌合された状態に、第1及び第2
の押出材同士が組み合わされたものであることにより、
押出材同士が相互位置決め状態に安定良く組み合わさ
れ、接合作業が作業性良く遂行される。加えて、そのよ
うな組み合わせ状態において押出材同士が溶接、ろう付
け、接着剤等によって接合されたものであることによ
り、押出材同士がスマートな外観接合形態を有して接合
される。
【0018】第4発明では、上記第2発明において、第
2押出材の曲がり部の切欠き部が、第2押出材の長さ方
向中間部に所定深さの周方向のスリット部を形成し、該
スリット部を開くように曲げ加工して形成されたもので
あることにより、スリット部のみの形成により切欠き部
が得られ、しかも、スリット部の形成により第2押出材
の曲げ加工が容易なものになる。
【0019】第5発明では、同じく、溶接、ろう付け、
接着剤等による接合であるため、継手部材が排除されて
軽量な継手構造が実現される。しかも、第1押出材の真
直部の側面部に切欠き部が形成され、該切欠き部に、第
2押出材の曲がり部がその外周側から嵌合された状態
に、第1及び第2の押出材同士が組み合わされたもので
あることにより、押出材同士が相互位置決め状態に安定
良く組み合わされ、接合作業が作業性良く遂行される。
加えて、そのような組み合わせ状態において押出材同士
が溶接、ろう付け、接着剤等によって接合されたもので
あることにより、押出材同士がスマートな外観接合形態
を有して接合される。
【0020】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【0021】本実施例では、自動車の車体構造の一つで
あるスペースフレーム構造を形成する上において用いら
れる押出材同士の継手構造について説明する。なお、本
発明の継手構造が採用される構造物の種類に特段の制限
はなく、各種構造物に広く適用することができる。
【0022】図1及び図2には、第1実施例にかかる継
手構造を示す。(1)は第1アルミニウム製押出材、
(2)は第2アルミニウム製押出材である。
【0023】第1押出材(1)は、直径が50mmの円
筒部(3)内の軸芯部に同心状に芯部(4)が配設さ
れ、円筒部(3)と芯部(4)とが半経線方向に延ばさ
れた複数のブリッジ部(5)…にて一体に連接されたも
のに一体押出成形されている。一方、第2押出材(2)
は、一辺の長さが50mmで肉厚2mmの角パイプ材に
押出成形されたもので、周方向4つの平面部のうちのい
ずれかの平面部において内側に曲成されていく態様にお
いて曲げ加工された曲がり部(2a)を有し、該曲がり部
(2a)を挾む両側に2つの押出材部分(2b)(2b)が互
いに所定の角度、例えば90°をなして延ばされてい
る。いずれの押出材(1)(2)も、例えば、A606
3s−T5材による。
【0024】そして、第1押出材(1)は、図1(ロ)
に示されるように、その真直部(1a)に、第2押出材
(2)の一辺の長さに対応する長さ範囲、即ち50mm
長さ範囲において、芯部(4)を残す態様において円筒
部(3)とブリッジ部(5)…とが切削などによる切欠
き加工により切除されて細部(6)が形成されている。
【0025】一方、第2押出材(2)は、その曲がり部
(2a)の内周側に周方向のスリット部(7)が形成され
ている。
【0026】このようなスリット部(7)の形成は、例
えば、図3(イ)に示される曲げ加工前の第2押出材
(2)に、図3(ロ)に示されるように、側面視三角形
状の切欠き部(9)を形成し、しかるのち、図3(ハ)
に示されるように、この押出材(2)に曲げ加工を施す
というようにして行われてもよいし、あるいは、例え
ば、図4(イ)(ロ)に示されるように、第2押出材
(2)の曲げ加工を施したのち、図4(ハ)に示される
ように、その内周側に切り込み加工を施すというように
して行われてもよい。前者の場合、切欠き部(9)の存
在により曲げ加工が容易になる利点がある。
【0027】なお、このスリット部(7)は、その最奥
部(7a)が中間部よりも幅広く形成され、上記第1押出
材(1)の細部(6)が最奥部(7a)内に抜け止め状態
に嵌合されるようになされている。
【0028】そして、上記第1及び第2押出材(1)
(2)は、第1押出材(1)の真直部(1a)の細部
(6)を第2押出材(2)の曲がり部(2a)のスリット
(7)内に嵌合していくことによって、図1(イ)に示
されるように、組み合わされる。この嵌合の際、第2押
出材(2)の曲がり部(2a)を若干開くように変形させ
ることによって第1押出材(1)の細部(6)は、容易
に第2押出材(2)のスリット部(7)の内方に嵌合さ
れていく。
【0029】また、第1押出材(1)と第2押出材
(2)とを組み合わせる態様として、そのほか、図5
(イ)(ロ)に示されるように、曲げ加工前の切欠き部
(9)が形成された第2押出材(2)の該切欠き部
(9)内に第1押出材(1)の細部(6)を配置し、そ
の配置状態において、図5(ハ)に示されるように、第
2押出材(2)の曲げ加工を施して組み合わせ状態を形
成するなど、各種組み合わせ方法によって行われてよ
い。
【0030】そして、その組み合わせ状態において、押
出材(1)(2)同士は、溶接あるいはろう付けあるい
は接着剤などにより互いに接合一体化されて、所期の継
手構造が得られる。
【0031】上記継手構造では、第1押出材(1)の真
直部(1a)と第2押出材(2)の曲がり部(2a)とが直
接に接合された構造であるから、継手部材の使用が排除
され、軽量な継手構造を実現することができる。
【0032】しかも、第1押出材(1)の真直部(1a)
に芯部(4)のみを残す切欠き加工を施して細部(6)
が形成される一方、第2押出材(2)の曲がり部(2a)
にスリット(7)が形成され、該スリット部(7)内方
に細部(6)が嵌合されて第1及び第2押出材(1)
(2)同士が仮組状態に組み合わされるものとなされて
いるから、この組み合わせ状態において、押出材(1)
(2)同士が相互に安定良く適正な位置決め状態に保持
され、溶接等の接合作業を作業性良く遂行することがで
きる。
【0033】加えて、第1押出材(1)の真直部(1a)
に芯部(4)のみを残す切削加工を施して細部(6)が
形成される一方、第2押出材(2)の曲がり部(2a)に
スリット部(7)が形成され、該スリット部(7)内に
細部(6)が嵌合されて第1及び第2押出材(1)
(2)同士が仮組状態に組み合わされて接合された構造
であるから、第1押出材(1)と第2押出材(2)との
接合部において、スマートな外観継手構造を実現するこ
とができる。
【0034】また、上記実施例では、スリット部(7)
が第2押出材(2)の曲がり部(2a)の内周側に形成さ
れていることにより、第1及び第2の押出材(1)
(2)同士の嵌合状態において、スリット部(7)が外
部から視認されにくく、きれいな接合部を実現すること
ができる。
【0035】更に、上記実施例では、第1押出材(1)
の横断面外周形状が円形状にされているから、第1及び
第2の押出材(1)(2)同士の嵌合状態において、第
2押出材(2)の曲がり部(2a)の円弧状の外周側と第
1押出材(1)の外周面との形状面での連続性が高いも
のになり、いよいよ外観形態のよいスマートな接合部を
実現することができる。
【0036】なお、上記第1実施例では、スリット部
(7)は第2押出材(2)の曲がり部(2a)の内周側に
設けられたものとなされているが、外周側に設けられた
ものとなされてもよい。また、上記実施例では、第1押
出材(1)として、芯部(4)を有する中空材が用いら
れているが、中実材であってもよい。その場合、細部
は、上記のように芯部分を残す態様において切欠き加工
が施れたものであってもよいし、あるいは、細幅の平板
部を残す態様において両側に切欠き加工を施して形成さ
れた細部構成が採用されてもよい。
【0037】図6には、第2実施例にかかる継手構造を
示す。同図において、(1)は第1押出材、(2)は第
2押出材である。これらの押出材(1)(2)は、いず
れも、一辺が50mmで肉厚2mmの横断面正方形状の
同じ形状・サイズのアルミニウム製中空押出材、例えば
A6063s−T5材による。
【0038】そして、第2押出材(2)は、その長さ方
向中間部に曲げ角度90°の曲がり部(2a)を有し、該
曲がり部(2a)の外周側に、内周側の平面部(10)のみ
にて両側の押出材部分(2b)(2b)が連接される態様
の、切欠き部(11)が形成されている。
【0039】この切欠き部(11)の形成は、図7(イ)
(ロ)に示されるように、曲げ加工前の第2押出材
(2)に対して、周方向4つの平面部のうちの1つの平
面部(10)を残す態様において、周方向にスリット(1
2)を形成し、そして、図7(ハ)に示されるように、
連接平板部(10)を軸にスリット(12)を開いていくよ
うに第2押出材(2)に曲げ角度90°の曲げ加工を施
すというようにして行われる。なお、図8(イ)(ロ)
(ハ)に示されるように、曲げ加工後にその曲がり部
(2a)の外周側に切欠き部(11)を形成するようにして
もよい。
【0040】そして、図6(イ)に示されるように、こ
の第2押出材(2)の曲がり部(2a)の外周側の切欠き
部(11)内に第1押出材(1)の真直部(1a)を嵌合し
て第1及び第2押出材(1)(2)同士を仮組状態に組
み合わせる。そして、この組み合わせ状態において、押
出材(1)(2)同士を溶接、ろう付け、接着剤などに
よって接合一体化する。
【0041】このように、本実施例の継手構造は、第2
押出材(2)の曲がり部(2a)の外周側に切欠き部(1
1)が形成され、この切欠き部(11)に第1押出材
(1)の真直部(1a)が嵌合され、溶接、ろう付け、接
着剤などによって接合一体化されたものであるから、継
手部材を排除し得て軽量な継手構造を実現することがで
き、しかも、押出材(1)(2)同士を互いにしっかり
とした仮止め状態に組み合わせることができて溶接、ろ
う付け、接着剤等による接合を作業性良く遂行すること
ができ、加えて、押出材(1)(2)同士の接合部を出
っ張り等のないスマートな外観形態を有するものに形成
することができる。
【0042】また、本実施例では、曲がり部(2a)を有
する第2押出材(2)において、曲がり部(2a)の形成
のための曲げ加工前に第2押出材(2)にスリット部
(12)を形成し、該スリット部(12)を開いていくよう
に曲げ加工が施されて、所定の曲がり部(2a)と切欠き
部(11)とが形成された構造が採用されているから、第
2押出材(2)に対する曲げ加工及び切欠き部(11)の
形成を容易に行うことができる。しかも、このように第
2押出材(2)に対して加工を施すだけで、第1押出材
(1)に対しては接合のための特別の加工は不要である
構成であるから、簡素で生産性に優れた継手構造が実現
される。
【0043】図9には、第3実施例にかかる継手構造を
示す。同図において、(1)は第1押出材、(2)は第
2押出材である。これらの押出材(1)(2)は、上記
第2実施例の場合と同様に、いずれも、一辺が50mm
で肉厚2mmの横断面正方形状の同じ形状・サイズのア
ルミニウム製中空押出材による。
【0044】そして、第2押出材(2)は、その長さ方
向中間部に所定の曲がり角度、例えば90°の曲がり部
(2a)が形成されている一方、第1押出材(1)の真直
部(1a)には、その隣り合う2つの平面部(14)(14)
にわたる態様において、第2押出材(2)の幅に対応す
る長さ範囲に切欠き部(15)が形成されている。そし
て、第1押出材(1)のこの切欠き部(15)に第2押出
材(2)の曲がり部(2a)がその外周側より嵌合され、
この嵌合組み合わせ状態において、押出材(1)(2)
同士が溶接、ろう付け、接着剤などによって接合一体化
されている。
【0045】このように、本実施例の継手構造は、第1
押出材(1)の真直部に切欠き部(15)が形成され、こ
の切欠き部(15)に第2押出材(2)の曲がり部(2a)
がその外周側から嵌合され、溶接、ろう付け、接着剤な
どによって接合一体化されたものであるから、上記各実
施例の場合と同様に、継手部材を排除し得て軽量な継手
構造を実現することができ、しかも、押出材(1)
(2)同士を互いにしっかりとした仮止め状態に組み合
わせることができて溶接、ろう付け、接着剤等による接
合を作業性良く遂行することができ、加えて、押出材
(1)(2)同士を形状的に連続性を有するスマートな
外観接合形態を有するものに接合することができる。
【0046】
【発明の効果】上述の次第で、第1発明にかかるアルミ
ニウム製押出材同士の継手構造は、第2押出材の曲がり
部の内周側又は外周側に所定深さの周方向スリットが形
成されると共に、第1押出材の真直部に切欠き加工によ
る細部が形成され、該細部が前記スリット内に嵌合され
た状態に第1及び第2の押出材同士が組み合わされ、溶
接、ろう付け、接着剤等により直接接合一体化されたも
のであるから、継手部材を排除し得て部品点数減少及び
軽量化を実現することができ、しかも、押出材同士を相
互位置決め状態に安定良く組み合わせることができて溶
接、ろう付け、接着剤等による接合を作業性良く遂行す
ることができ、加えて、押出材同士をスマートな外観接
合形態を有するものに接合することができる。
【0047】また、第2発明にかかるアルミニウム製押
出材同士の継手構造は、上記第1発明において、第2押
出材のスリットは、第2押出材の長さ方向中間部の側面
部に切欠き部が形成され、該切欠き部領域において第2
押出材が該切欠き部を内周側として曲げ加工されて形成
されたものであるから、第2押出材を、その切欠き効果
により、曲率半径の小さい、形状良好な曲がり部を有す
るものに容易に曲げ加工することができる。
【0048】また、第3発明にかかるアルミニウム製押
出材同士の継手構造は、第2押出材の曲がり部の外周側
に切欠き部が形成され、該切欠き部に第1押出材の真直
部が嵌合された状態に第1及び第2の押出材同士が組み
合わされ、溶接、ろう付け、接着剤等により直接接合一
体化されたものであるから、同じく、継手部材を排除し
得て部品点数減少及び軽量化を実現することができ、し
かも、押出材同士を相互位置決め状態に安定良く組み合
わせることができて溶接、ろう付け、接着剤等による接
合を作業性良く遂行することができ、加えて、押出材同
士をスマートな外観接合形態を有するものに接合するこ
とができる。
【0049】また、第4発明にかかるアルミニウム製押
出材同士の継手構造は、上記第3発明において、第2押
出材の曲がり部の切欠き部が、第2押出材の長さ方向中
間部に所定深さの周方向のスリット部を形成し、該スリ
ット部を開くように曲げ加工して形成されたものである
から、スリット部のみの形成により切欠き部を得ること
ができ、しかも、スリット部の形成により第2押出材の
曲げ加工を容易なものにすることができる。
【0050】また、第5発明にかかるアルミニウム製押
出材同士の継手構造は、第1押出材の真直部の側面部に
切欠き部が形成され、該切欠き部に、第2押出材の曲が
り部がその外周側から嵌合された状態に、第1及び第2
の押出材同士が組み合わされ、溶接、ろう付け、接着剤
等により直接接合一体化されたものであるから、同じ
く、継手部材を排除し得て部品点数減少及び軽量化を実
現することができ、しかも、押出材同士を相互位置決め
状態に安定良く組み合わせることができて溶接、ろう付
け、接着剤等による接合を作業性良く遂行することがで
き、加えて、押出材同士をスマートな外観接合形態を有
するものに接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例にかかる継手構造を示すもので、図
(イ)は押出材同士を組合わせ状態にした斜視図、
(ロ)は分解状態にして斜視図である。
【図2】同実施例にかかるもので、図(イ)は第2押出
材の側面図、図(ロ)は組み合わせ状態における第2押
出材の断面図、図(ハ)は図(ロ)のI−I線断面矢視
図である。
【図3】図(イ)ないし図(ハ)は同実施例における第
2押出材の製作工程の一例を示す側面図である。
【図4】図(イ)ないし図(ハ)は同実施例における第
2押出材の製作工程の他の例を示す側面図である。
【図5】図(イ)ないし図(ハ)は同実施例における押
出材同士の組み合わせ工程の他の例を示す第2押出材の
側面図である。
【図6】第2実施例にかかる継手構造を示すもので、図
(イ)は押出材同士を組合わせ状態にした斜視図、
(ロ)は分解状態にして斜視図である。
【図7】図(イ)ないし図(ハ)は同実施例における第
2押出材の製作工程の一例を示す側面図である。
【図8】図(イ)ないし図(ハ)は同実施例における第
2押出材の製作工程の他の例を示す側面図である。
【図9】第3実施例にかかる継手構造を示すもので、図
(イ)は押出材同士を組合わせ状態にした斜視図、
(ロ)は分解状態にして斜視図である。
【図10】図(イ)及び図(ロ)は従来例を示す押出材
の斜視図である。
【図11】従来例として考えられる継手構造の一例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1…第1押出材 1a…真直部 2…第2押出材 2a…曲がり部 2b…押出材部分 6…細部 7…スリット 11…切欠き部 15…切欠き部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1押出材の真直部に、第2押出材の曲
    がり部が、該曲がり部を挾む両側押出材部分を第1押出
    材の真直部と直交する平面内において延ばす配置態様に
    おいて接合されたアルミニウム製押出材同士の継手構造
    であって、 前記第2押出材の曲がり部の内周側又は外周側に所定深
    さの周方向スリットが形成されると共に、第1押出材の
    真直部に切欠き加工による細部が形成され、該細部が前
    記スリット内方に嵌合された状態に第1及び第2の押出
    材同士が組み合わされ、溶接、ろう付け、接着剤等によ
    り直接接合一体化されてなることを特徴とするアルミニ
    ウム製押出材同士の継手構造。
  2. 【請求項2】 前記第2押出材のスリットは、第2押出
    材の長さ方向中間部の側面部に切欠き部が形成され、該
    切欠き部領域において第2押出材が該切欠き部を内周側
    として曲げ加工されて形成されたものである請求項1に
    記載のアルミニウム製押出材同士の継手構造。
  3. 【請求項3】 第1押出材の真直部に、第2押出材の曲
    がり部は、該曲がり部を挾む両側押出材部分を第1押出
    材の真直部と直交する平面内において延ばす配置態様に
    おいて接合されたアルミニウム製押出材同士の継手構造
    であって、 前記第2押出材の曲がり部の外周側に切欠き部が形成さ
    れ、該切欠き部に第1押出材の真直部が嵌合された状態
    に第1及び第2の押出材同士が組み合わされ、溶接、ろ
    う付け、接着剤等により直接接合一体化されてなること
    を特徴とするアルミニウム製押出材同士の継手構造。
  4. 【請求項4】 前記第2押出材の曲がり部の切欠き部
    が、第2押出材の長さ方向中間部に所定深さの周方向の
    スリット部を形成し、該スリット部を開くように曲げ加
    工して形成されたものである請求項3の記載のアルミニ
    ウム製押出材同士の継手構造。
  5. 【請求項5】 第1押出材の真直部に、第2押出材の曲
    がり部が、該曲がり部を挾む両側押出材部分を第1押出
    材の真直部と直交する平面内において延ばす配置態様に
    おいて接合されたアルミニウム製押出材同士の継手構造
    であって、 前記第1押出材の真直部の側面部に切欠き部が形成さ
    れ、該切欠き部に、第2押出材の曲がり部がその外周側
    から嵌合された状態に、第1及び第2の押出材同士が組
    み合わされ、溶接、ろう付け、接着剤等により直接接合
    一体化されてなることを特徴とするアルミニウム製押出
    材同士の継手構造。
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