JP2010050529A - パルス位相差検出回路及びこれを用いたa/d変換回路 - Google Patents

パルス位相差検出回路及びこれを用いたa/d変換回路 Download PDF

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Abstract

【課題】高分解能かつ高速なパルス位相差検出回路及びこれを用いたA/D変換回路を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様は、それぞれが等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、入力された第1のパルス信号を遅延して第2のパルス信号として出力する第1の遅延回路と、それぞれが前記遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、且つ、第2のパルス信号が入力される第2の遅延回路と、前記第2のパルス信号に対する遅延量を調整して第3のパルス信号として前記第1の遅延回路に再度入力する第1の遅延調整回路と、前記第3のパルス信号が伝送する前記第1の遅延回路の各遅延ユニットの出力と前記第2のパルス信号が伝送する前記第2の遅延回路の各遅延ユニットの出力とに基づいて、前記第1のパルス信号のパルス到達位置を検出するパルス到達位置検出回路と、を備えることを特徴とするパルス位相差検出回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルス位相差検出回路及びこれを用いたA/D変換回路に関する。
一般的に、アナログ信号をデジタル信号に高速で変換するA/D変換回路(ADC:Analog to Digital Converter)には、フラッシュ型や逐次比較型などがある。しかし、フラッシュ型や逐次比較型では、分解能に応じた多数の基準電圧と比較回路が必要になるため、回路規模が大きく、デバイスのコストが高くなる。また、基準電圧と比較回路の精度を高めるためには、アナログ特性に優れた半導体プロセスやデバイスが必要になる。さらに、レイアウトパターンによるADCの電気的特性変動を防ぐため、ハードマクロで構成されたライブラリから選択する必要があり、レイアウト配置などの設計自由度が制限される。
そこで、低コストで回路規模が小さいADCとして、遅延素子の遅延量が電圧依存性を有することを利用したものが知られている(特許文献1及び特許文献2)。アナログ信号である入力電圧に応じたパルスの位相差を生成し、デジタル回路で位相差を検出する。
図9は、特許文献1の図1に記載のパルス位相差検出回路である。このパルス位相差検出回路はゲート遅延回路10と同期パルス検出回路20とから構成されている。ゲート遅延回路10では、入力パルス信号PAが、インバータ41に入力され、インバータ41の出力がインバータ42の入力に接続されているとともに、出力パルス信号P1として出力される。以下、同様にしてインバータ43からインバータ4Lまでの出力と入力とが接続され、かつ偶数番目のインバータ44〜4Lの出力が出力パルス信号P2〜Pnとして出力される。すなわち、インバータ41〜4Lによる遅延時間を利用して出力パルス信号P1〜Pnを発生している。
同期パルス検出回路20は、ゲート遅延回路10の出力パルス信号P1〜Pnをデータとして入力し、かつパルス信号PBをクロックとして入力するDフリップフロップ(D−FF:Delay flip-flop)51〜5nを有している。さらに、D−FF51の出力QとD−FF52の反転出力−Qを入力し、同期パルス信号P01を出力するANDゲート61を有している。以下、同様にD−FF52〜5nの出力Q及び反転出力−Qを入力し、同期パルス信号P02〜P0mを出力するANDゲート62〜6mを有している。
一般的に、インバータの電源電圧を変化させると、インバータによる遅延量が変化することが知られている。具体的には、電源電圧が高いと遅延量が小さくなり、電源電圧が低いと遅延量が大きくなる。特許文献1では、インバータ41〜4Lの電源電圧が低いと、入力パルス信号PAがインバータ4Lに到達する時間が長く、逆に電源電圧が高いとインバータ4Lに到達する時間が短くなる。このパルス位置をデジタル化すれば、インバータの電源電圧をアナログ入力電圧とするADCとして動作する。
特許文献1に記載のパルス位相差検出回路を用いて高分解能なADCを実現するには、所望のビット数に相当する遅延ユニット数が必要となる。そのため、高ビットになるほど遅延ユニットの総遅延時間が長くなり、入力パルス信号PAが入力されてからパルス位置を検出するまでの時間(いわゆるADCのサンプリング時間)が長くなる。よって、高速動作が困難になる。
特許文献2の図1〜4には、2つのインバータから構成される遅延ユニット同士の間に、互いに反転レベルが異なるm個のインバータが接続されたパルス位相差検出回路が開示されている。このような構成により、速度を低下させずに、ビット数にしてlogm分の高分解能化を達成している。
特許文献1及び2に開示されているように、遅延ユニットはインバータ2段で構成される。なぜなら、インバータ出力がLowからHighへ切り替わる立ち上がり時間(tr)とHighからLowへ切り替わる立ち下がり時間(tf)とが異なるため、1つのインバータで遅延ユニットを構成すると、インバータパルスの出力論理によって検出時間にばらつきが生じるからである。
特開平3−125514号公報 特開2004−357030号公報
ところで、パルス位相差検出回路を用いたADCでは、正確なパルス位置を検出する必要があるが、パルス位置を検出するD−FFがデータを取り込むためには、所定のデータ設定時間もしくはデータ保持期間を確保する必要がある。これらはCMOSプロセスにより決定される。
また、高速、高分解能で1LSBあたりの電圧が低いADCを実現するためには、遅延時間が少なく、かつ、1LSBあたりの電圧に対する遅延量の変化量が大きい遅延特性を有するインバータが必要とされる。例えば、電圧に対する遅延変化量が大きいインバータとしてCMOSトランジスタを閾値電圧Vth近傍で動作させて使用してもよい。しかしながら、閾値電圧Vth近傍でインバータを使用すると、遅延ユニット全体の遅延量が増大して、ADCのサンプリング時間が長くなり高速動作が困難になる。さらに、Vth近傍のトランジスタ動作は不安定であるため、インバータの遅延ばらつき(ジッター)が増加し、ADCの変換精度が低下する。そのため、一般的に、トランジスタ動作が安定するように十分に高い電圧でインバータを動作させる。
ところが、トランジスタ動作が安定する電圧近傍でインバータを動作させると、インバータの電源電圧に対する単位遅延ユニット当りの遅延変化量は小さくなる。そこで、もしインバータの電圧に対する単位遅延ユニット当りの遅延変化量が、D−FFがデータを取り込むために必要なデータ設定時間もしくはデータ保持時間より小さいと、D−FFが単位遅延ユニットを1LSBとした遅延変化量すなわち1LSBごとのパルス位置検出ができない結果となる。そのため、通常、D−FFを用いたパルス位置検出に十分な単位遅延ユニット当りの遅延変化量を得るために、パルス位相差検出回路の前段に遅延時間を稼ぐための遅延ユニットを多段に直列に接続する必要があった。以下により詳細に説明する。
パルス位相差検出回路を用いたADCでは、パルス位置検出を実行する時間は、ADC入力電圧の上限値に相当する最も遅延が少ない場合に、パルスが全ての遅延ユニットを走行する時間に設定する。すなわち、パルス位置検出を実行する時間は、ADC入力電圧が上限値の場合に、パルスがパルス位相差検出回路の先頭に位置するMSB(Most Significant Bit)まで到達するように設定される。さらに、そのパルス位置検出を実行する時間は、ADC入力電圧が下限値の場合、パルスがパルス位相検出回路の後端に位置するLSB(Least Significant Bit)に到達するように設定される。
ここで、入力電圧が上限値でのパルス位相差検出回路の遅延ユニットの総遅延量と、下限値での総遅延量の差分:ΔT、ADCビット数:n、入力電圧が上限値の時の単位遅延ユニット当たりの遅延量:Td1、入力電圧が下限値の時の単位遅延ユニット当たりの遅延量:Td2とすると、ΔT=2×(Td2−Td1)の関係が成立し、この総遅延量の差分ΔTだけパルス位相差検出回路の前段に遅延時間を設ける必要がある。
例えば、0.35μmルールのCMOSプロセスを用いて入力電圧が2.2V〜1.6Vで1LSB=10mVの精度を有する6ビットADCを設計すると仮定する。ここで、遅延ユニットはインバータ2段で構成されるとする。また、各インバータは、ゲート長L=1μm、ゲート幅W=2μmのPchトランジスタと、L=1μm、W=1μmのNchトランジスタとから構成されるとする。このインバータ2段から構成される単位遅延ユニットの遅延量は、図10に示すような、電圧依存性を有する。具体的には、入力電圧2.2Vの場合に約1.2ns、入力電圧が1.6Vの場合に約2.3nsとなる。すなわち、入力電圧が1.6Vの場合の遅延量は、入力電圧が2.2Vの場合の遅延量の約2倍となる。ここで、入力電圧2.2Vの場合の10mVの変化に対する単位遅延ユニット当たりの遅延量変化量は約10psである。したがって、D−FFを使用した場合、2.2V近傍の入力電圧値の変化に相当する遅延変化量を検出することができない。なお、この条件では、入力電圧が上限値の場合のパルス位相差検出回路の遅延ユニットの総遅延量と下限値の場合の総遅延量との差分ΔTはΔT=(2.3−1.2)ns×64個=70nsとなる。
そこで、この64個の遅延ユニットから構成されるパルス位相差検出用の遅延ユニットの前段に、これと同数すなわち64個の遅延ユニットを接続すると、パルス位相差検出回路にパルスが到達するときには、入力電圧2.2Vの場合の10mVの変化に対する遅延量変化は約10ps×64個=640ps上積みされることとなる。したがって、D−FFが十分に応答できる時間が確保される。その結果、D−FFによって10mVの変化に対応するパルス位置を検出することが可能となる。
上記の通り、従来は、パルス位相差検出回路の前段に遅延時間を稼ぐための遅延ユニットを多段に直列に接続する必要があった。そのため、ADCのサンプリング時間が長くなり、高ビットになるほど高速動作が困難になるという問題があった。
本発明の一態様は、
それぞれが等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、入力された第1のパルス信号を遅延して第2のパルス信号として出力する第1の遅延回路と、
それぞれが前記遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、且つ、第2のパルス信号が入力される第2の遅延回路と、
前記第2のパルス信号に対する遅延量を調整して第3のパルス信号として前記第1の遅延回路に再度入力する第1の遅延調整回路と、
前記第3のパルス信号が伝送する前記第1の遅延回路の各遅延ユニットの出力と前記第2のパルス信号が伝送する前記第2の遅延回路の各遅延ユニットの出力とに基づいて、前記第1のパルス信号のパルス到達位置を検出するパルス到達位置検出回路と、を備えることを特徴とするパルス位相差検出回路である。
本発明では、第1の遅延回路を、遅延時間を稼ぐための遅延ユニットとして利用するとともに、パルス位相差検出用の遅延ユニットとしても利用することができる。そのため、ADCのサンプリング時間が短くなり、高ビットであっても高速動作が可能となる。
本発明の他の一態様は、
アナログ入力信号の電圧レベルに応じて変化する等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、且つ、入力された第1のパルス信号を遅延して第2のパルス信号として出力する第1の遅延回路と、
前記第1の遅延回路の遅延ユニットと等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、且つ、前記第1の遅延回路を伝送した前記第1のパルス信号を第2のパルス信号として入力する第2の遅延回路と、
前記第2のパルス信号に対する遅延量を調整して第3のパルス信号として前記第1の遅延回路に再度入力する第1の遅延調整回路と、
前記第3のパルス信号が伝送する前記第1の遅延回路の各遅延ユニットの出力と前記第2のパルス信号が伝送する前記第2の遅延回路の各遅延ユニットの出力とに基づいて、前記第1のパルス信号のパルス到達位置を検出する第1のパルス到達位置検出回路と、
前記第1のパルス信号のパルス到達位置に基づき前記アナログ入力信号を示すデジタルデータを生成するデジタルデータ生成回路と、を備えることを特徴とするA/D変換回路である。
本発明によれば、高分解能かつ高速なパルス位相差検出回路及びこれを用いたA/D変換回路を提供することができる。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、実施の形態1に係るパルス位相差検出回路を用いたADCの回路図である。図1に示すように、実施の形態1に係るADCは、パルス位相差検出回路101、レベルシフト回路102、パルスエッジ検出回路103、バイナリ・エンコーダ104を備える。
パルス位相差検出回路101は、図1に示すように、1つのNORゲートNG及び(2x+2)個のインバータI0、I1、I2、I3、・・・、Ix−2、Ix−1、Ix、Ix+1、Ix+2、・・・、I2x−1、I2x、I2x+1を備えている。図中、インバータI4〜Ix−3及びインバータIx+3〜I2x−2は省略されている。ここで、xは当該ADCの分解能をnビットとした場合、x=2で表される。全てのインバータは、基準電圧Vrefと入力電圧Vinとの間で動作する。例えば、基準電圧Vrefを接地電圧(0V)とし、入力電圧Vinを変化させれば、インバータの遅延量に変化が生じる。なお、ここで重要なのは基準電圧Vrefと入力電圧Vinとの間の電位差であるから、一方を基準電圧Vrefとせずに、両方を入力電圧Vin1、Vin2などとして変化させてもよい。
ここで、NORゲートNGの出力端子はインバータI1の入力端子に接続され、インバータI1の出力端子はインバータI2の入力端子に接続されている。以下同様に、インバータI2の出力端子は、インバータI3の入力端子に接続され、順にインバータI2x+1まで接続されている。ここで、NORゲートNGにパルス信号Pinが入力される。
そして、同寸法で遅延量の等しいインバータI2〜Ix−1は、第1の遅延回路DC1を構成している。一方、同寸法で遅延量の等しいインバータIx〜I2x+1は、第2の遅延回路DC2を構成している。第1の遅延回路DC1の出力すなわちインバータIx−1の出力端子が、第2の遅延回路DC2の入力端子すなわちインバータIxの入力端子に接続されている。ここで、第2の遅延回路DC2における最後端のインバータI2x+1はダミーのインバータであり、必須ではない。しかしながら、インバータI2xの遅延量を他のインバータと等しくするため、付加した方が好ましい。
また、第1の遅延回路DC1の出力端子すなわちインバータIx−1の出力端子は、インバータI0の入力端子にも接続されている。インバータI0の出力端子は、NORゲートNGの一方の入力端子に接続されている。上述の通り、NORゲートNGの出力端子はインバータI1の入力端子に接続されている。これらインバータI0、NORゲートNG及びインバータI1から遅延調整回路105が構成されている。この遅延調整回路105の出力すなわちインバータI1の出力端子は、第1の遅延回路DC1の入力端子すなわちインバータI2の入力端子に接続されている。従って、第1の遅延回路DC1から出力された信号は、遅延調整回路105により遅延量を調整され、第1の遅延回路DC1へ再入力される。
ここで、遅延調整回路105を構成するインバータI0の遅延量は、第1及び第2の遅延回路DC1、DC2を構成するインバータI2〜I2x+1の遅延量と等しい。一方、遅延調整回路105を構成するインバータI1の遅延量は、他のインバータよりも小さい遅延量を有し、インバータI1とNORゲートNGとの遅延量をあわせた遅延量が、他のインバータの遅延量と等しくなっている。
ここで、第1の遅延回路DC1及び第2の遅延回路DC2は、いずれも複数の遅延ユニットDUを備えている。図1に示すように、遅延ユニットDUは2段のインバータ、例えば、インバータI2及びI3から構成される。第1の遅延回路DC1は、2段のインバータI2及びI3、I4及びI5、I6及びI7、・・・、Ix−4及びIx−3、Ix−2及びIx−1からそれぞれ構成される(x/2−1)個の遅延ユニットを備えている。一方、第2の遅延回路DC2は、2段のインバータIx+1及びIx+2、Ix+3及びIx+4、・・・、I2x−3及びI2x−2、I2x−1及びI2xからそれぞれ構成されるx/2個の遅延ユニットを備えている。
図1に示すように、インバータI1〜Ix−1では、奇数番目のインバータすなわちインバータI1、I3、・・・、Ix−3、Ix−1から、信号P1、P3、・・・、Px−3、Px−1が出力される。また、インバータIx〜I2xでは、偶数番目のインバータすなわちインバータIx、Ix+2、・・・、I2x−2、I2xから、信号P0、P2、・・・、Px−2、Pxが出力される。パルス位相差検出回路101から出力された信号P0、P1、P2、・・・、Px−2、Px−1、Pxは、レベルシフト回路102に入力される。
レベルシフト回路102は、パルス位相差検出回路101から出力された信号のレベルを、パルスエッジ検出回路103を構成するD−FFへ入力するために、適正なレベルへ切り替える回路である。レベルシフト回路102へ入力されたパルス信号P0、P1、P2、・・・、Px−2、Px−1、Pxは、レベルシフト回路102からパルス信号P0'、P1'、P2'、・・・、Px−2'、Px−1'、Px'として出力される。
パルスエッジ検出回路103は、(x+1)個のDフリップフロップFF0〜FFx及びx個のANDゲートAG0〜AGx-1を備える。DフリップフロップFF0のデータ入力端子Dには、レベルシフト回路102から出力されたパルス信号P0'が入力される。また、DフリップフロップFF1のデータ入力端子Dには、レベルシフト回路102から出力されたパルス信号P1'が入力される。以下同様に、DフリップフロップFF2〜FFxのデータ入力端子Dには、レベルシフト回路102から出力されたパルス信号P2'〜Px'がそれぞれ入力される。各Dフリップフロップのリセット入力端子Rには、リセット信号Resetが必要に応じ入力される。各Dフリップフロップのクロック入力端子には、位置検出用パルスPpが入力される。
ANDゲートAG0には、DフリップフロップFF0の出力端子Qから出力された信号と、DフリップフロップFF1の反転出力端子−Qから出力された信号とが入力される。また、ANDゲートAG1には、DフリップフロップFF1の出力端子Qから出力された信号と、DフリップフロップFF2の反転出力端子−Qから出力された信号とが入力される。以下同様に、ANDゲートAG2〜AGx-1には、DフリップフロップFF2〜FFx−1の出力端子Qから出力された信号と、DフリップフロップFF3〜FFxの反転出力端子−Qから出力された信号と、がそれぞれ入力される。そして、ANDゲートAG0〜AGx-1は、それぞれ信号A0〜Ax−1を出力する。ANDゲートを介して出力することにより、パルス位置検出精度を高めることができる。
バイナリ・エンコーダ104は、パルスエッジ検出回路103から出力された信号A0〜Ax−1をバイナリ変換し、バイナリ・デジタルデータとして出力する。
次に、図2及び図3を用いて、実施の形態1に係るパルス位相差検出回路を用いたADCの動作について説明する。ここで、図2は、入力電圧Vinが高く、遅延が小さい場合のタイミングチャートである。一方、図3は、入力電圧Vinが低く、遅延が大きい場合のタイミングチャートである。図2及び3に示すように、測定開始前に、パルスエッジ検出回路103を構成するDフリップフロップFF0〜FFxのリセット入力端子Rに、リセット信号Resetが入力される。
図2及び3に示すように、測定開始により、パルス位相差検出回路101に負論理のパルス信号Pinが入力される。ここで、パルス信号PinがHighの場合、インバータI1及び第1の遅延回路DC1を構成する奇数番目のインバータすなわちI3、・・・、Ix−3、Ix−1から出力される信号P1、P3、・・・、Px−3、Px−1はHighである。一方、第2の遅延回路DC2を構成する偶数番目のインバータすなわちインバータIx、Ix+2、・・・、I2x−2、I2xから出力される信号P0、P2、・・・、Px−2、PxはLowである。
パルス信号PinがLowに切り替わると、インバータI1から出力される信号P1がLowに切り替わる。その後、インバータI2及びI3から構成される遅延ユニットDUを経て、すなわち、インバータ2つ分の遅延時間経過後、インバータI3から出力される信号P3がLowに切り替わる。以後順番に、インバータ2つ分の遅延時間経過毎に、出力信号P5、P7・・・、Px−3、Px−1がLowに切り替わる。パルス信号Pinが入力されてから、当該パルスが最初にインバータIx−1から出力されるまでの時間は、所定の遅延量を稼ぐために使用される。後述するように、このインバータI1〜Ix−1は、遅延量を稼ぐためだけでなく、パルス位相差検出にも用いられる。そのため、従来のように遅延量を稼ぐためのみに用いる遅延ユニットが不要になる。これにより、遅延ユニット数を約半分にすることができる。
第1の遅延回路DC1すなわちインバータIx−1から出力された信号Px−1の一方は、第2の遅延回路DC2へ入力される。そして、インバータ1つ分の遅延時間経過後、インバータIxから出力される信号P0がLowからHighに切り替わる。次に、インバータIx+1及びIx+2から構成される遅延ユニットDUを経て、すなわち、インバータ2つ分の遅延時間経過後、インバータIx+2から出力される信号P2がLowからHighに切り替わる。以後順番に、インバータ2つ分の遅延時間経過毎に、出力信号P4、P6・・・、Px−2、PxがLowからHighに切り替わる。
第1の遅延回路DC1すなわちインバータIx−1から出力された信号Px−1の他方は、他のインバータと同じ遅延量を有するインバータI0を介して、NORゲートNGの入力端子に再入力される。上述の通り、インバータI1とNORゲートNGとの遅延量をあわせた遅延量が、他のインバータの遅延量と等しい。そのため、インバータIx−1から出力された信号Px−1がLowに切り替わってから、インバータ2つ分の遅延時間経過後、インバータI1から出力される信号P1がLowからHighに切り替わる。以後順番に、インバータ2つ分の遅延時間経過毎に、出力信号P3、P5・・・、Px−3、Px−1がHighに切り替わる。
そのため、図2及び3に示すように、P0、P1、P2、P3、・・・、Px−2、Px−1、Pxの順番に、インバータ1つ分の遅延時間経過毎に、LowからHighに切り替わる。このように、パルス信号が奇数番目に到達する出力端子(P1、P3、P5・・・)と偶数番目に到達する出力端子(P0、P2、P4・・・)とにおいて、同一論理信号でパルスを検出できるように工夫されている。従って、インバータ1つ分の遅延時間の間隔でパルス位相差を検出することができる。ここで、インバータ出力の立ち上がり時間(tr)と、立ち下がり時間(tf)とは異なるため、パルス位置検出を実行する遅延ユニットは必ずインバータ2段で構成し、同一論理信号でパルスを検出する必要がある。そのため、従来は、インバータ2段分の遅延時間より短い間隔でパルス位置検出を実行することができなかった。本発明では、インバータ1段分すなわち従来の半分の遅延時間の間隔でパルス位置を検出することができる。
そして、パルス信号PinをHighからLowへ切り替えた開始から所定の時間(ADCのサンプリング時間)が経過後、パルスエッジ検出回路103を構成するDフリップフロップFF0〜FFxのクロック入力端子に、位置検出信号Ppを入力する。図2では、出力信号Ax−3においてパルスエッジが検出されている。また、図3では、出力信号A2においてパルスエッジが検出されている。ADCのサンプリング時間は、最も遅延が少ない条件であるADC入力電圧の上限値に相当するパルス走行時間を設定すればよい。
最後に、パルス信号PinをHighに戻して動作を停止させる。
本発明により、インバータ1段に相当する遅延時間の間隔でパルス位置を検出することができるため、従来の1/2のインバータ数で構成することができ、パルス位相差検出回路101の総遅延量が1/2に短縮される。その上、パルス位置の検出時間(ADCのサンプリング時間)が1/2に短縮され、高速化が実現できる。
インバータ数の削減により、回路規模やチップレイアウトのサイズも縮小できる。さらに、レイアウト設計において遅延ユニットをまとめて配置しやすくなるとともに、相互の遅延ユニットDUの相対配置距離が短縮される。そのため、遅延ユニットを構成するインバータ間の遅延量の相対精度が向上し、安定したパルス位相差検出精度を保つことができる。
実施の形態2
次に、他の実施の形態について説明する。図4に本発明の実施の形態2に係るADCの回路図である。実施の形態1と同一の構成要素は、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。図4に示すように、実施の形態2に係るADCでは、図1におけるANDゲートを、NORゲートと置換したパルスエッジ検出回路203を備える。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
NORゲートNG0には、DフリップフロップFF0の出力端子Qから出力された信号をインバータで反転させた信号と、DフリップフロップFF1の出力端子Qから出力された信号とが入力される。また、NORゲートNG1には、DフリップフロップFF1の出力端子Qから出力された信号をインバータで反転させた信号と、DフリップフロップFF2の出力端子Qから出力された信号とが入力される。以下同様に、NORゲートNG2〜NGx-1には、DフリップフロップFF2〜FFx−1の出力端子Qから出力された信号をインバータで反転させた信号と、DフリップフロップFF3〜FFxの出力端子Qから出力された信号と、がそれぞれ入力される。そして、NORゲートNG0〜NGx-1は、それぞれ信号A0〜Ax−1を出力する。
ここで、パルス位相差検出回路101から出力されるパルス到達時間が早い方の出力信号PmがHigh、隣接する出力信号Pm+1がLowの場合、パルスエッジの存在を示す結果が出力される。一方、出力信号Pmと隣接する出力信号Pm+1とが前記の条件と異なる論理の場合、NORゲートからは、パルスエッジが到達していないもしくは通過したことを示す結果が出力される。
なお、パルス到達時間が早い方のDフリップフロップの出力をインバータで反転させているのは、NORゲートで判定された出力結果の安定性と正確性を高めるため、それぞれの入力に時間差を設けるためでもある。
実施の形態3
次に、他の実施の形態について説明する。図5及び6は、本発明の実施の形態3に係るパルス位相差検出回路の回路図及びこれを用いたADCのブロック図である。実施の形態1と同一の構成要素は、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
実施の形態1及び2に係るパルス位相差検出回路101を構成するインバータは、CMOSトランジスタの閾値電圧Vth近傍で使用すると、電圧変化に対する遅延変化量が大きくなる。そのため、遅延ユニットの総遅延量が増大して、ADCのサンプリング時間が長くなり高速動作が困難になる。その上、Vth近傍のトランジスタ動作は不安定であるため、インバータの遅延ばらつき(ジッター)が増加し、ADCの変換精度が低下する。従って、CMOSトランジスタ動作を安定させるためには、ADCの入力電圧Vinの範囲を、高位側電圧VDD−低位側電圧VSS間電圧の1/2程度に設定する必要がある。
そこで、実施の形態3に係るADCは、図5に詳細に示すように、入力電圧Vinが高い場合用(高電位測定用)のパルス位相差検出回路101Hと、入力電圧Vinが低い場合用(低電位測定用)のパルス位相差検出回路101Lとを備えている。例えば、高電位測定用パルス位相差検出回路101Hの基準電圧Vref2は低位側電圧VSSとすればよい。通常、低位側電圧VSSは接地電圧(0V)である。一方、低電位測定用パルス位相差検出回路101Lの基準電圧Vref1は高位側電圧VDD(例えば、3V)とすればよい。
図5に示すように、高電位測定用パルス位相差検出回路101HのインバータI1〜Ix−1では、奇数番目のインバータすなわちインバータI1、I3、・・・、Ix−3、Ix−1から、信号PH1、PH3、・・・、PHx−3、PHx−1が出力される。また、インバータIx〜I2x+1では、偶数番目のインバータすなわちインバータIx、Ix+2、・・・、I2x−2、I2xから、信号PH0、PH2、・・・、PHx−2、PHxが出力される。高電位測定用パルス位相差検出回路101Hから出力された信号PH0、PH1、PH2、・・・、PHx−2、PHx−1、PHxは、高電位測定用レベルシフト回路102Hに入力される。そして、高電位測定用レベルシフト回路102Hからパルス信号PH0'、PH1'、PH2'、・・・、PHx−2'、PHx−1'、PHx'として出力される。
低電位測定用パルス位相差検出回路101Lにおいても、高電位測定用パルス位相差検出回路101Hと同様である。低電位測定用パルス位相差検出回路101Lから出力された信号PL0、PL1、PL2、・・・、PLx−2、PLx−1、PLxは、低電位測定用レベルシフト回路102Lに入力される。そして、低電位測定用レベルシフト回路102Lからパルス信号PL0'、PL1'、PL2'、・・・、PLx−2'、PLx−1'、PLx'として出力される。
図6は本発明の実施の形態3に係るパルス位相差検出回路の回路図及びこれを用いたADCのブロック図である。図6に示すように、高電位測定用レベルシフト回路102Hから出力された信号は、実施の形態2におけるパルエッジ検出回路203と同様の高電位測定用パルエッジ検出回路203Hを介して、高電位測定用バイナリ・エンコーダ104Hからバイナリ・デジタルデータMとして出力される。同様に、低電位測定用レベルシフト回路102Lから出力された信号は、低電位測定用パルエッジ検出回路203Lを介して、低電位測定用バイナリ・エンコーダ104Lからバイナリ・デジタルデータNとして出力される。
デジタルデータMとNとは、コンパレータ306に入力され、比較される。比較結果は、マルチプレクサMPXへ制御信号として入力される。
また、デジタルデータMは演算器1に入力される。演算器1は、レジスタに格納されているデータaに基づいて、H+M−2aを計算し、その結果をデータAとして出力する。ここで、データaはM=Nとなる場合の値、Hは高電位測定用ADC及び低電位測定用ADC入力電圧の上限値である。
また、デジタルデータNは演算器2に入力される。演算器2はH−Nを計算し、その結果をデータCとして出力する。
マルチプレクサMPXには、演算器1から出力されたデータA、演算器2から出力されたデータC及びレジスタに格納されたデータaがデータBとして入力される。そして、コンパレータ306から出力された制御信号に基づいて、結果Dをバイナリ・デジタルデータとして出力する。ここで、M>Nの場合D=A、M=Nの場合D=B、M<Nの場合D=Cとなる。
図7は、高電位測定用ADCから出力されたデータMと、低電位測定用ADCから出力されたデータNとについての上記処理をまとめたフローチャートである。まず、高電位測定用ADCからデータMが出力される(S1)。一方、低電位測定用ADCからデータNが出力される(S2)。次に、データM=Nか否か判断する(S3)。YESの場合、データaが結果として出力される(S4)。NOの場合、データM>Nか否か判断する(S5)。YESの場合、H+M−2aが結果として出力される(S6)。NOの場合、H−Nが結果として出力される(S7)。
図8は、遅延ユニットを64個とした場合の入力電圧Vinに対する遅延量の変化である。上記構成では、高電位測定用パルス位相差検出回路101H及び低電位測定用パルス位相差検出回路101Lのパルス検出結果が等しくなる入力電圧Vinを基準とする。この基準は前記のデータaに相当する。これより高電圧が入力された場合、高電位測定用パルス位相差検出回路101Hによってパルス位相差を検出し、逆に低電圧が入力された場合、低電位測定用パルス位相差検出回路101Lによってパルス位相差を検出する。この実施の形態3では、両パルス位相差検出回路のうち、MSBに近いパルス位置を検出した方を判定し、そのパルス位置を検出すればよい。
この実施の形態3では、入力電圧Vinにパルス位相差検出回路の高位側電圧VDD、低位側電圧VSS電圧を直接入力することができ、また、VDD−VSS間の広範囲なレンジで電圧を計測することができる。
以上説明した通り、本発明により、インバータ1段に相当する遅延時間の間隔でパルス位置を検出することができるため、従来の1/2のインバータ数で構成することができ、パルス位相差検出回路の総遅延量が1/2に短縮される。その上、パルス位置の検出時間(ADCのサンプリング時間)が1/2に短縮され、高速化が実現できる。
また、インバータ数の削減により、回路規模やチップレイアウトのサイズも縮小できる。さらに、レイアウト設計において遅延ユニットをまとめて配置しやすくなるとともに、相互の遅延ユニットの相対配置距離が短縮される。そのため、遅延ユニットを構成するインバータ間の遅延量の相対精度が向上し、安定したパルス位相差検出精度を保つことができる。
実施の形態1に係るパルス位相差検出回路を用いたADCの回路図である。 入力電圧Vinが高く、遅延が小さい場合のタイミングチャートである。 入力電圧Vinが低く、遅延が大きい場合のタイミングチャートである。 実施の形態2に係るパルス位相差検出回路を用いたADCの回路図である。 実施の形態3に係るパルス位相差検出回路の回路図である。 実施の形態3に係るADCの全体構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るADCにおけるデータ出力処理のフローチャートである。 実施の形態3に係るADCにおける遅延量の電圧依存性を示すグラフである。 特許文献1の図1である。 単位遅延ユニットにおける遅延量の電圧依存性を示すグラフである。
符号の説明
101、101L、101H パルス位相差検出回路
102、102L、102H レベルシフト回路
103、103L、103H パルスエッジ検出回路
104、104L、104H バイナリ・エンコーダ
105 遅延調整回路
I0〜I2x+1 インバータ
FF0〜FFx Dフリップフロップ
AG0〜AGx−1 ANDゲート
NG、NG0〜NGx−1 NORゲート
DU 遅延ユニット
DC1、DC2 遅延回路

Claims (13)

  1. それぞれが等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、入力された第1のパルス信号を遅延して第2のパルス信号として出力する第1の遅延回路と、
    それぞれが前記遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、且つ、第2のパルス信号が入力される第2の遅延回路と、
    前記第2のパルス信号に対する遅延量を調整して第3のパルス信号として前記第1の遅延回路に再度入力する第1の遅延調整回路と、
    前記第3のパルス信号が伝送する前記第1の遅延回路の各遅延ユニットの出力と前記第2のパルス信号が伝送する前記第2の遅延回路の各遅延ユニットの出力とに基づいて、前記第1のパルス信号のパルス到達位置を検出するパルス到達位置検出回路と、を備えることを特徴とするパルス位相差検出回路。
  2. 前記第3のパルス信号が伝送する前記第1の遅延回路の所定の遅延ユニットの出力と、前記第2のパルス信号が伝送する前記第2の遅延回路の所定の遅延ユニットの出力との遅延差は、前記遅延ユニットの遅延量の半分であることを特徴とする請求項1に記載のパルス位相差検出回路。
  3. 前記パルス到達位置検出回路は、位置検出用パルスに応じて、前記第1および第2の遅延回路の各遅延ユニットの出力をラッチする複数のラッチ回路からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のパルス位相差検出回路。
  4. アナログ入力信号の電圧レベルに応じて変化する等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、且つ、入力された第1のパルス信号を遅延して第2のパルス信号として出力する第1の遅延回路と、
    前記第1の遅延回路の遅延ユニットと等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットが直列接続され、且つ、前記第1の遅延回路を伝送した前記第1のパルス信号を第2のパルス信号として入力する第2の遅延回路と、
    前記第2のパルス信号に対する遅延量を調整して第3のパルス信号として前記第1の遅延回路に再度入力する第1の遅延調整回路と、
    前記第3のパルス信号が伝送する前記第1の遅延回路の各遅延ユニットの出力と前記第2のパルス信号が伝送する前記第2の遅延回路の各遅延ユニットの出力とに基づいて、前記第1のパルス信号のパルス到達位置を検出する第1のパルス到達位置検出回路と、
    前記第1のパルス信号のパルス到達位置に基づき前記アナログ入力信号を示すデジタルデータを生成するデジタルデータ生成回路と、を備えることを特徴とするA/D変換回路。
  5. 前記第3のパルス信号が伝送する前記第1の遅延回路の所定の遅延ユニットの出力と、前記第2のパルス信号が伝送する前記第2の遅延回路の所定の遅延ユニットの出力との遅延差は、前記遅延ユニットの遅延量の半分であることを特徴とする請求項4に記載のA/D変換回路。
  6. 前記第1のパルス到達位置検出回路は、位置検出用パルスに応じて、前記第1および第2の遅延回路の各遅延ユニットの出力をラッチする複数のラッチ回路からなることを特徴とする請求項4又は5に記載のA/D変換回路。
  7. 前記第1の遅延回路の遅延ユニットと等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットを直列接続し、且つ、前記第1のパルス信号を遅延して第4のパルス信号として出力する第3の遅延回路と、
    前記第1の遅延回路の遅延ユニットと等しい遅延量を有する複数の遅延ユニットを直列接続し、且つ、前記第4のパルス信号が入力される第4の遅延回路と、
    前記第4のパルス信号に対する遅延量を調整して第5のパルス信号として前記第3の遅延回路に再度入力する第2の遅延調整回路と、
    前記第5のパルス信号が伝送する前記第3の遅延回路の各遅延ユニットの出力と前記第4のパルス信号が伝送する前記第4の遅延回路の各遅延ユニットの出力とに基づいて前記第1のパルス信号のパルス到達位置を検出する第2のパルス到達位置検出回路と、を備え、
    前記第1および第2の遅延回路の遅延ユニットの遅延量は前記アナログ入力信号と第1の基準電圧信号との電位差に基づいて決定され、前記第3および第4の遅延回路の遅延ユニットの遅延量は前記第1の基準信号とは異なる第2の基準信号と前記アナログ入力信号との電位差に基づいて決定されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のA/D変換回路。
  8. 前記ラッチ回路がフリップフロップであることを特徴とする請求項6に記載のA/D変換回路。
  9. 前記第1のパルス到達位置検出回路は、異なる2つのフリップフロップのそれぞれから出力された2つの信号が入力される複数のANDゲートを備えることを特徴とする請求項8に記載のA/D変換回路。
  10. 前記第1のパルス到達位置検出回路は、異なる2つのフリップフロップからそれぞれから出力された2つの信号が入力される複数のNORゲートを備えることを特徴とする請求項8に記載のA/D変換回路。
  11. 前記遅延ユニットは、直列に接続された2つのインバータからなることを特徴とする請求項4〜10のいずれか一項に記載のA/D変換回路。
  12. 前記遅延ユニットを構成する2つのインバータの遅延量が互いに等しいことを特徴とする請求項11に記載のA/D変換回路。
  13. 前記第2の遅延回路の最後端にダミーのインバータを備えることを特徴とする請求項4〜12のいずれか一項に記載のA/D変換回路。
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