JP2010047071A - 車両用シートの連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シートの連結装置において、装置内部に形成されるレーザー溶接の裏波を外部から視認できるようにする。
【解決手段】車両用シートの連結装置として構成されたリクライニング装置4は、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2fに一体的に連結される円板形状のラチェット10と、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3fに一体的に連結される円板形状のガイド20とを有する。これらラチェット10とガイド20とは、互いに相対回転可能に組み付けられており、バックフレーム2fやクッションフレーム3fに対してレーザー溶接により接合されており、これらに板厚方向に貫通形成された覗き孔13c・・や覗き孔24c,24cによって各円板部11,21の内板面側に形成されるレーザー溶接の溶接痕である裏波13d・・や裏波24d,24dの露呈する裏波空間が外部に対して開通して形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シートの連結装置に関する。詳しくは、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックがリクライニング装置を介してシートクッションと連結されており、その背凭れ角度の調整操作が行えるようになっているものが知られている。ここで、下記特許文献1には、上記したリクライニング装置の構成が開示されている。この開示では、リクライニング装置は、シートバックの骨格フレームに一体的に連結される連結部材と、シートクッションの骨格フレームに一体的に連結される連結部材とが、互いに相対回転可能となるように板厚方向に組み付けられて構成されている。
上記したリクライニング装置では、一方の連結部材とシートクッションの骨格フレームとの連結が、レーザー溶接による接合によって行われている。具体的には、一方の連結部材とシートクッションの骨格フレームとが板合わせされた状態で、この両板に板厚方向にレーザー溶接が施されることにより、この両板の溶け込んだ当接面同士が溶着して、両板が接合されるようになっている。
特表2004−518492号公報
しかし、上記開示の従来技術では、リクライニング装置は二枚の連結部材が板厚方向に重ね合わされた構成となっているため、その一方の連結部材の外板面側にシートクッションの骨格フレームが当てがわれて板厚方向の外方側からレーザー溶接が施されると、その溶接痕として形成される裏波が連結部材の内板面側に形成されてしまい、溶接が適正に施されたかどうかの確認(裏波を視認する確認)を外部から行うことのできない構成となっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートの連結装置の内部に形成されるレーザー溶接の裏波を外部から視認できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの連結装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置である。この車両用シートの連結装置は、二つの対象部材の一方側或いは他方側にそれぞれ一体的に連結されて、互いに相対回転可能に板合わせ方向に組み付けられる二枚の連結部材を有する。この二枚の連結部材のうち少なくとも一方の連結部材は、その連結される対象部材に対してレーザー溶接により接合されている。車両用シートの連結装置には、このレーザー溶接によって少なくとも一方の連結部材の端面に形成される裏波が露呈する裏波空間を、外部に開通させる開口部が形成されている。
この第1の発明によれば、レーザー溶接の溶接痕として形成される裏波は、開口部を通じて外部からの視認が可能となる。具体的には、例えば、裏波が開口部を外部から覗き込んだときに露呈する位置に形成されている場合には、単に開口部を覗き込むことによって裏波を視認することができる。また、裏波が開口部を外部から覗き込んでも見えない位置に形成されている場合には、この開口部に鏡やCCDカメラ等の器具を挿通させるなどして、裏波の露呈した裏波空間を覗き込むことにより、裏波を視認することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、開口部は、レーザー溶接される少なくとも一方の連結部材に板厚方向に貫通して形成された覗き孔である。そして、この連結部材に連結される対象部材にも、同連結部材の覗き孔から板厚方向に連通する覗き孔が板厚方向に貫通して形成されている。
この第2の発明によれば、互いにレーザー溶接される連結部材と対象部材とに板厚方向に貫通する覗き孔が互いに連通して形成されていることにより、これら連通した覗き孔を通して裏波空間内部を覗き見ることができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、レーザー溶接される少なくとも一方の連結部材は、連結部材同士を板合わせする方向とは反対側に押し出されて形成された凸部が、その連結される対象部材に当てられてレーザー溶接されるようになっている。覗き孔は、凸部の一部が切り欠かれて形成されている。
この第3の発明によれば、レーザー溶接される少なくとも一方の連結部材に形成された凸部は、板厚方向に押し出されて形成されており、その裏面部が凹みとなって形成される。したがって、この凸部の一部が切り欠かれて覗き孔が形成されていることにより、裏波を覗き孔から覗き込んだ凹み空間内の近い位置で容易に視認することができる。
次に、第4の発明は、上述した第3の発明において、覗き孔は、凸部における回転半径方向の内方側の領域が部分的に切り欠かれて形成されている。
この第4の発明によれば、レーザー溶接される少なくとも一方の連結部材に形成された凸部は、その回転半径方向の外方側の領域部分が、その連結される対象部材に当てられてレーザー溶接される。したがって、同連結部材と対象部材との溶接による連結点が、より半径方向の外方側の位置に設定されることとなるため、両者をより高い連結強度で連結することができる。
次に、第5の発明は、上述した第2から第4のいずれかの発明において、レーザー溶接される少なくとも一方の連結部材の端面に形成される裏波は、レーザー溶接が板厚方向に対して斜めの方向に施されることによって、開口部に近づけられて形成されている。
この第5の発明によれば、レーザー溶接が斜め方向に施されて裏波が開口部に近づけられて形成されていることにより、この裏波を開口部から覗き込んだ近い位置で容易に視認することができる。また、溶接を斜めに行うことにより、母材同士の接着面積が広くなるため、溶接強度を高めることができる。
次に、第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、この車両用シートの連結装置が、シートバックをシートクッション或いは車体フロア等の固定体に対して背凭れ角度調整可能に連結するためのリクライニング装置として構成されている。
この第6の発明によれば、この発明の車両用シートの連結装置がリクライニング装置として構成されていることにより、リクライニング装置をシートバックや固定体に対して良好に溶接して連結することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの連結装置の構成について、図1〜図7を用いて説明する。ここで、図2には、本実施例の車両用シート1の概略構成が示されている。この車両用シート1は、背凭れとなるシートバック2が、その両サイドの下部位置に配設された左右一対のリクライニング装置4,4によって、着座部となるシートクッション3と連結されている。ここで、リクライニング装置4,4が本発明の車両用シートの連結装置に相当する。
これらリクライニング装置4,4は、互いのロック解除の切換え操作を行う操作軸4c,4cが、連結ロッド4rによって互いに一体的に連結されて構成されている。これにより、各リクライニング装置4,4は、シートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態と、この固定状態を解除してシートバック2を背凭れ角度調整の行える状態とする解除状態とに、互いの作動状態が同期して切換えられるようになっている。ここで、各リクライニング装置4,4は、常時は附勢によってロックした作動状態に保持されている。
そして、各リクライニング装置4,4は、シートクッション3の側部位置に設けられた操作レバー5の引き上げ操作を行うことにより、それらのロック状態が一斉に解除操作される。これにより、シートバック2の背凭れ角度の固定状態が解かれるため、その背凭れ角度の調整操作が行える状態となる。そして、シートバック2の背凭れ角度を調整し、操作レバー5の解除操作をやめることにより、各リクライニング装置4,4が再び附勢によってロック状態に戻されるため、シートバック2がその調整された背凭れ角度位置に固定される。
ここで、シートバック2は、シートクッション3との間に掛着された図示しない附勢ばねの附勢力によって、常時は前倒しの回動方向に附勢されている。したがって、車両用シート1が着座使用されていない状態で、上述した各リクライニング装置4,4のロック状態を解除することにより、シートバック2は附勢によって前倒しされて、シートクッション3の上面部に畳み込まれることとなる。
このとき、各リクライニング装置4,4は、通常、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域にある時には、操作レバー5の解除操作をやめることによって、附勢によってロック状態に戻される。しかし、各リクライニング装置4,4の回転角度領域には、上記した解除操作をやめた際に附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンの角度領域と、解除操作をやめてもロック状態には戻されないフリーゾーンの角度領域とが設定されている。
前者のロックゾーンは、通常、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から後方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。そして、後者のフリーゾーンは、シートバック2が背凭れとして使用されることのない前倒れ姿勢の角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から前方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。
したがって、シートバック2を前倒しする操作時には、各リクライニング装置4,4のロック状態を解除して、シートバック2が直立姿勢から少しでも前に傾けば、あとは解除操作をやめてしまっても、シートバック2はシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで自然と倒し込まれていく。以下、リクライニング装置4,4の構成について詳しく説明をする。なお、各リクライニング装置4,4は、互いに左右対称の構成となっているが、実質的には同じ構成となっている。したがって、以下ではこれらを代表して、図2の紙面向かって右側に示されているリクライニング装置4の構成についてのみ説明する。
このリクライニング装置4は、図1に示されるように、円板形状のラチェット10及びガイド20と、これらの円板面の間に挟まれて配置される上下一対のポール30,30及びスライドカム40と、このスライドカム40をスライド操作するためのヒンジカム50と、このヒンジカム50を回動附勢するための附勢ばね60と、ラチェット10及びガイド20を互いに板厚方向(軸方向)に挟み込んだ状態に保持するための保持部材70とが一つに組み付けられて構成されている。ここで、ラチェット10及びガイド20が、それぞれ本発明の連結部材に相当する。
詳しくは、ラチェット10には、その円板部11の外周縁において、板厚方向に円筒状に突出する円筒部12が形成されている。この円筒部12は、円板部11の外周縁が板厚方向に半抜き加工されて押し出されて形成されている。そして、この円筒部12の内周面には、内歯の形成された内周歯面12aと、内歯のない湾曲した乗上げ面12b,12bとが円周方向に並んで形成されている。ここで、乗上げ面12b,12bは、円筒部12の軸対称となる二箇所の位置に設定されており、それぞれ、内周面が内周歯面12aよりも半径方向内方側に突出した平坦な湾曲面とされて形成されている。
上記した乗上げ面12b,12bは、図6に示されるように、いずれのポール30,30とも干渉しない円周方向の配置状態の時には、各ポール30,30がラチェット10の内周歯面12aと噛合する半径方向外方側への噛合移動を許容する。したがって、これら乗上げ面12b,12bと各ポール30,30との干渉が起こらない円周方向の回転角度領域が、各ポール30,30とラチェット10の内周歯面12aとの噛合が許容されるロックゾーンとして設定される。
しかし、乗上げ面12b,12bは、各ポール30,30と干渉する円周方向の配置状態となることにより、各ポール30,30がラチェット10の内周歯面12aと噛合しようとする半径方向外方側への動きが、各乗上げ面12b,12bへの乗り上げによって阻止される。したがって、これら乗上げ面12b,12bと各ポール30,30とが干渉する円周方向の回転角度領域が、各ポール30,30とラチェット10の内周歯面12aとの噛合が阻止されるフリーゾーンとして設定される。
ところで、上記したラチェット10は、図3に示されるように、その円板部11の外板面が、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2fの板面と接合されることによって、シートバック2と一体的に連結されている。ここで、バックフレーム2fが本発明の二つの対象部材の一方側に相当する。
ここで、ラチェット10の円板部11には、その外板面から略円筒型形状に突出する複数のダボ13a・・やDダボ13bが板厚方向への半抜き加工によって押し出されて形成されている。これらダボ13a・・やDダボ13bは、円板部11のより外周縁に近い位置で、円周方向に等間隔に並べられて配置形成されている。このうち、Dダボ13bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれた形状に形成されており、円筒型形状に突出して形成されたダボ13a・・とは形状が区別されるようになっている。なお、各ダボ13a・・は、その全てが略円筒型形状に突出形成されているわけではないが、これについては後に詳しく説明することとする。
一方、バックフレーム2fには、上述したラチェット10のダボ13a・・やDダボ13bを嵌合させることのできる正円形状のダボ孔2a・・やD字形状のDダボ孔2bがそれぞれ板厚方向に貫通して形成されている。したがって、上述したラチェット10のダボ13a・・やDダボ13bを、バックフレーム2fに貫通形成されたダボ孔2a・・やDダボ孔2bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部をレーザー溶接により溶着して接合することにより、ラチェット10がバックフレーム2fに対して強固に一体的に連結されている(図5参照)。
ここで、図1に戻って、上述したラチェット10に形成された五個のダボ13a・・のうち三個は、それらの半径方向内方側の領域部分が一部切り欠かれて開口した覗き孔13c・・となって形成されている。これにより、図5に示されるように、ラチェット10がバックフレーム2fに接合された状態時には、上記した三個のダボ13a・・と嵌合対応する各ダボ孔2a・・と各覗き孔13c・・とが互いに連通するようになっており、これら三個のダボ孔2a・・の外側からリクライニング装置4の内部空間を覗き見れるようになっている。ここで、上記した三個のダボ13a・・がそれぞれ本発明の凸部に相当し、これらに嵌合対応する三個のダボ孔2a・・がそれぞれ本発明の覗き孔に相当する。
ところで、上述したラチェット10とバックフレーム2fとを接合するレーザー溶接は、ラチェット10の外板面にバックフレーム2fの内板面が板合わせされた状態で、バックフレーム2fの外板面側に内板面側に向けて板厚方向にレーザー光が当てられて行われている。詳しくは、上述したレーザー光は、バックフレーム2fの外板面に対して、それぞれ各ダボ13a・・が配設された位置の半径方向外方側の位置から、板厚方向に対して半径方向内方側に傾けられて当てられるようになっている。
これにより、上記したレーザー溶接によってラチェット10の内板面に溶接痕となって形成される各裏波13d・・は、それぞれ、各ダボ13a・・が押し出し成形された裏面側(内板面側)の凹み空間(本発明の裏波空間に相当する。)に露呈して形成されている。したがって、上記したレーザー溶接がバックフレーム2fとラチェット10とに板厚方向に貫通して適正に行われたかどうかの確認を、作業者Eが上記した各ダボ孔2a・・と各覗き孔13c・・とが連通した空間内に鏡M(CCDカメラ等の他の器具であってもよい)を挿し込むなどして、鏡Mに鏡写された裏波13d・・の形成状態を目で見て行うことができる。
ところで、上述したラチェット10の円板部11の中心には、リクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔14が形成されている。そして、バックフレーム2fにも、この貫通孔14と同軸線上の位置に、同じ目的の貫通孔2cが形成されている。
次に、図1に戻って、ガイド20の構成について説明する。このガイド20は、ラチェット10よりもひとまわり大きな外径をもった円板形状に形成されている。このガイド20の円板部21の外周縁には、ラチェット10への組み付け方向となる板厚方向に円筒状に突出する円筒部22が形成されている。この円筒部22は、円板部21の外周縁が板厚方向に半抜き加工されて押し出されて形成されている。この円筒部22は、図5に示されるように、ラチェット10の円筒部12を外周側から囲い込むことのできる大きさに形成されている。
この円筒部22の筒内にラチェット10の円筒部12が組み付けられた状態では、ガイド20とラチェット10とは、互いの円筒形状を嵌合させた状態として、互いに摺動し合って相対回転することのできる状態とされる。このガイド20は、図4に示されるように、その円板部21の外板面が、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3fの板面と接合されることによって、シートクッション3と一体的に連結されている。ここで、クッションフレーム3fが本発明の二つの対象部材の他方側に相当する。
ここで、ガイド20の円板部21には、その外板面から略円筒型形状に突出する複数のダボ24a・・やDダボ24bが板厚方向への半抜き加工によって押し出されて形成されている。これらダボ24a・・やDダボ24bは、円板部21のより外周縁に近い位置で、円周方向に等間隔に並べられて配置形成されている。このうち、Dダボ24bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれた形状に形成されており、円筒形状に突出したダボ24a・・とは形状が区別されるようになっている。なお、各ダボ24a・・は、その全てが略円筒型形状に突出形成されているわけではないが、これについては後に詳しく説明することとする。
一方、クッションフレーム3fには、上述したガイド20のダボ24a・・やDダボ24bを嵌合させることのできる正円形状のダボ孔3a・・やD字形状のDダボ孔3bがそれぞれ板厚方向に貫通して形成されている。したがって、上述したガイド20のダボ24a・・やDダボ24bを、クッションフレーム3fに貫通形成されたダボ孔3a・・やDダボ孔3bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部をレーザー溶接により溶着して接合することにより、ガイド20がクッションフレーム3fに対して強固に一体的に連結されている(図5参照)。
ここで、図1に戻って、上述したガイド20に形成された三個のダボ24a・・のうち向かい合う二個は、それらの半径方向内方側の領域部分が一部切り欠かれて開口した覗き孔24c,24cとなって形成されている。これにより、図5に示されるように、ガイド20がクッションフレーム3fに接合された状態時には、上記した二個のダボ24c,24cと嵌合対応するダボ孔3a,3aと各覗き孔24c,24cとが互いに連通するようになっており、これら二個のダボ孔3a,3aの外側からリクライニング装置4の内部空間を覗き見れるようになっている。ここで、上記した二個のダボ24a,24aがそれぞれ本発明の凸部に相当し、これらに嵌合対応する二個のダボ孔3a,3aがそれぞれ本発明の覗き孔に相当する。
ところで、上述したガイド20とクッションフレーム3fとのレーザー溶接は、ガイド20の外板面にクッションフレーム3fの内板面が板合わせされた状態で、クッションフレーム3fの外板面側に内板面側に向けてレーザー光が板厚方向に当てられて行われている。詳しくは、上述したレーザー光は、クッションフレーム3fの外板面に対して、それぞれ各ダボ24a・・が配設された位置の半径方向外方側の位置から、板厚方向に対して半径方向内方側に傾けられて当てられるようになっている。
これにより、上記したレーザー溶接によってガイド20の内板面に溶接痕となって形成される各裏波24d・・は、それぞれ、各ダボ24a・・が押し出し成形された裏面側(内板面側)の凹み空間(本発明の裏波空間に相当する。)に露呈した面に形成されている。したがって、上記したレーザー溶接がクッションフレーム3fとガイド20とに板厚方向に貫通して適正に行われたかどうかの確認を、作業者Eが上記した各ダボ孔3a,3aと各覗き孔24c,24cとが連通した空間内に鏡M(CCDカメラ等の他の器具であってもよい)を挿し込むなどして、鏡Mに鏡写された裏波24d,24dの形成状態を目で見て行うことができる。
ところで、このガイド20の円板部21の中心には、リクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔25が形成されている。そして、クッションフレーム3fにも、この貫通孔25と同軸線上の位置に、同じ目的で貫通孔3cが形成されている。この貫通孔3cは、後述する附勢ばね60もその孔内部に収め入れられるように形状が大きく形成されている。
そして、図1に戻って、ガイド20の円板部21には、その内板面が板厚方向に「十」符号状に凹んだガイド溝23が形成されている。このガイド溝23は、円板部21が「十」符号状に板厚方向に半抜き加工されることによって押し出されて形成されている。ここで、前述したダボ24a・・やDダボ24bは、このガイド溝23が形成された外板面上の位置にそれぞれ突出して形成されている。このガイド溝23は、その図示向かって上側と下側の溝部が、後述する各ポール30,30をそれぞれ内部に収め入れることのできるポール溝23a,23aとして形成されている。
これらポール溝23a,23aは、図7に示されるように、その左右両サイドに側壁となって形成される案内壁21a,21bや案内壁21c,21dの形状により、ポール30,30をその溝形状に沿ってガイド20の半径方向の内外方(図示上下方向)にのみスライドさせられるようにガイドする。そして、ガイド溝23の横方向に延びる図示向かって右側と左側とその間の溝部が、後述するスライドカム40を内部に収め入れることのできるスライドカム溝23bとしてひとつなぎに形成されている。
このスライドカム溝23bは、その上下両サイドに側壁となって形成される案内壁21a,21cや案内壁21b,21dの形状により、スライドカム40をその溝形状に沿ってガイド20の半径方向の内外方(図示左右方向)にのみスライドさせられるようにガイドする。そして、図1に戻って、ガイド20の円板部21には、その外板面からピン形状に突出するばね掛部26,26が形成されている。これらばね掛部26,26は、後述する附勢ばね60(巻きばね)の外端62を掛着させるための機能部品となっており、その掛着位置を選択できるように円周方向の二箇所に形成されている。
次に、ポール30,30の構成について説明する。これらポール30,30は、前述したガイド20に形成された各ポール溝23a,23aの内部にスライド可能な状態に収容される駒形状に形成されている。これらポール30,30は、互いに上下対称な形状に形成されている。具体的には、各ポール30,30は、その外周縁が、前述したラチェット10の円筒部12の内周面と合致する円弧状に湾曲した形状に形成されている。そして、この円弧状に湾曲した外周面には、上記したラチェット10の内周歯面12aと噛合可能な外歯を有した外周歯面30a,30aが形成されている。
したがって、各ポール30,30は、図6に示されるように、後述するスライドカム40に押圧されて半径方向外方側にスライド操作されることにより、各外周歯面30a,30aをラチェット10の内周歯面12aと噛合させる。これにより、各ポール30,30とラチェット10とは、互いの噛合力によって、円周方向に一体的な状態となる。しかし、各ポール30,30は、ガイド20との関係においては、案内壁21a,21bや案内壁21c,21dによるガイドによって半径方向の内外方にしかスライドできないようになっている。
したがって、ラチェット10は、各ポール30,30を介してガイド20に対する相対回転が規制された状態となる。そしてこれにより、リクライニング装置4が回転ロックされた状態となる。このリクライニング装置4の回転ロック状態は、図7に示されるように、各ポール30,30が半径方向内方側に引き込まれて、ラチェット10との噛合状態から外されることによって解除される。
ここで、各ポール30,30を半径方向の内外方にスライドさせる操作は、ポール30,30の間に配設されたスライドカム40のスライド動作に伴って行われる。このスライドカム40は、図1に示されるように、前述したガイド20に形成されたスライドカム溝23bの内部に収容される駒形状に形成されている。このスライドカム40は、上下対称な形状に形成されており、その図示上下側の縁部に、各ポール30,30を半径方向外方側に押し出すための肩部42,42と、各ポール30,30を半径方向内方側に引き込むためのフック44,44とを有して形成されている。
ここで、前述したポール30,30は、その半径方向内方側の形状が一部肉抜きされた門型形状に形成されている。そして、各ポール30,30は、その門型の両脚をなす脚部32,32を、それぞれスライドカム40の上縁側と下縁側の面部とに当接させることにより、スライドカム40によって半径方向外方側に押圧操作されるようになっている。具体的には、図6に示されるように、各ポール30,30は、スライドカム40が図示左方側にスライド操作されている状態では、各脚部32,32をスライドカム40の各肩部42,42に乗り上げさせた状態として半径方向外方側に押し出された状態に保持される。
これにより、各ポール30,30は、常時はそれらの外周歯面30a,30aをラチェット10の内周歯面12aに噛合させた状態として保持されている。そして、各ポール30,30は、図7に示されるように、スライドカム40が図示右方側にスライド操作されることにより、その門型の内側に形成された各掛部31,31にスライドカム40の各フック44,44が引掛けられて、半径方向内方側に引き込まれる。これにより、各ポール30,30の脚部32,32が、スライドカム40の肩部42,42に乗り上げていた位置から、図示左脇の位置にある各溝部43,43の内部へと引き込まれて、各ポール30,30とラチェット10との噛合状態が解除される。
これら溝部43,43は、各肩部42,42から滑らかに凹み込む形状に形成されており、スライドカム40が図6に示されるように右方側にスライドすることで、各ポール30,30の脚部32,32が各溝部43,43の形状に案内されながら各肩部42,42に乗り上げた状態となる。ここで、スライドカム40を図示左右方向にスライドさせる操作は、スライドカム40の中央部に貫通形成されたカム孔41内に組み付けられたヒンジカム50の回転動作に伴って行われる。
このヒンジカム50は、図1に示されるように、スライドカム40の中心部に貫通形成されたカム孔41内に回動可能に組み付けられている。このヒンジカム50は、ガイド20との間に掛着された附勢ばね60(巻きばね)の附勢力によって、常時は図1に示される時計回り方向に回動附勢されている。ここで、附勢ばね60は、図4に示されるように、予め捩り込まれた状態として、その内端61がヒンジカム50のばね掛部51に掛着されており、外端62がガイド20のばね掛部26に掛着されている。
これにより、ヒンジカム50は、図6に示されるように、常時はその外周部に突出形成された操作突起52によって、スライドカム40をカム孔41の内周面側から押圧して図示左方側にスライドさせるようになっている。そしてこれにより、各ポール30,30は、各脚部32,32をスライドカム40の各肩部42,42に乗り上げさせた状態として、ラチェット10と噛合した状態に保持される。
このヒンジカム50は、図2において前述した操作軸4cと一体的に連結されている。これにより、ヒンジカム50は、操作レバー5(図2参照)の引き上げ操作に伴って、図1に示される附勢ばね60の附勢に抗した図示反時計回りに回動操作されるようになっている。すなわち、ヒンジカム50は、上記した操作によって、図6の時計回り方向に回動操作される。これにより、図7に示されるように、スライドカム40が図示右方側にスライド操作されて、各ポール30,30が、ラチェット10との噛合状態から外される。
次に、図1に戻って、保持部材70について説明する。この保持部材70は、薄い鋼板がリング状に打ち抜かれて更に軸方向に半抜き加工されて押し出されることにより、図示右奥の一端側に、軸方向に面を向けたフランジ状の第1座面部71と第2座面部72とを段差状に有する円筒型形状に形成されている。ここで、図5に示されるように、第1座面部71は、保持部材70の円筒内にラチェット10を組み付けた際に、このラチェット10の円筒部12の外板面に軸方向に対面するように形成されている。
そして、第2座面部72は、保持部材70の円筒内にガイド20を組み付けた際に、このガイド20の円筒部22の内板面に面当接するように形成されている。そして、この第2座面部72の外周縁部からは、軸方向に円筒状に突出する円筒部が形成されており、この円筒部の先には、ラチェット10やガイド20の組み付け後に、半径方向内方側に折り曲げられてかしめ処理される折曲面部73が設定されている。
したがって、上記構成の保持部材70の円筒内にラチェット10を挿通することにより、ラチェット10は、その円筒部12の外板面が、第1座面部71の内板面上に突出形成された各突部71a・・とそれぞれ点接触する位置で、保持部材70に対して軸方向の挿通位置が位置決めされた状態として組み付けられる。そして、この組み付けにより、ラチェット10は、その円筒部12の外周縁部が、保持部材70の第1座面部71と第2座面部72とを繋ぐ円筒部分によって囲い込まれた状態として組み付けられる。
そして次に、ラチェット10の円板部11上にポール30,30やスライドカム40等の組み付け部品を組み付けて、次いで保持部材70の円筒内にガイド20を挿通することにより、ガイド20は、その円筒部22の内板面が第2座面部72と面当接する位置で、保持部材70に対して軸方向の挿通位置が位置決めされた状態として組み付けられる。
そして、上記した組み付け後に、ガイド20の円筒部22の外板面側に突出する円筒部の先(折曲面部73)を半径方向内方側に折り曲げて、円筒部22の外板面にかしめることにより、保持部材70がガイド20と一体に結合固定される。これにより、ラチェット10及びガイド20が、保持部材70によって軸方向に挟み込まれて外れ止めされた状態となって組み付けられる。
ここで、図5を参照して、ラチェット10の円筒部12は、ポール30,30やスライドカム40等の組み付け部品を間に挟んで、ガイド20の円板部21と保持部材70の第1座面部71との間に軸方向に僅かな隙間を有して組み付けられるようになっている。これにより、ラチェット10のガイド20に対する回転移動が保持部材70との摺動摩擦によって阻害されることなくスムーズに行えるようになっている。
このように、本実施例のリクライニング装置4によれば、ラチェット10やガイド20をバックフレーム2fやクッションフレーム3fにレーザー溶接した際に、その溶接痕として形成される裏波13d・・や裏波24d,24dは、開口部となる各覗き孔13c・・や覗き孔24c,24cを通じて、外部から視認することができる。詳しくは、上記した裏波13d・・や裏波24d,24dは、覗き孔13c・・や覗き孔24c,24cを外部から覗き込んでも見えない位置に形成されているが、バックフレーム2fに形成されたダボ孔2a・・やクッションフレーム3fに形成されたダボ孔3a,3aから連通した各空間内に、鏡MやCCDカメラ等の器具を挿通して、裏波13d・・や裏波24d,24dの露呈した空間(凹み空間)を覗き込むことにより、これらを目で見て確認することができる。
また、レーザー溶接されるラチェット10やガイド20に形成されたダボ13a・・やダボ24a,24aは、板厚方向に半抜き加工されて押し出されて形成されており、その裏面部が凹みとなって形成される。したがって、これらダボ13a・・やダボ24a,24aの一部が切り欠かれて覗き孔13c・・や覗き孔24c,24cが形成されていることにより、各裏波13d・・や裏波24d,24dを、各覗き孔13c・・や覗き孔24c,24cから覗き込んだ凹み空間内の近い位置で容易に視認することができる。
また、レーザー溶接されるラチェット10やガイド20に形成されたダボ13a・・やダボ24a,24aは、その回転半径方向の外方側の領域部分が、連結されるバックフレーム2fやクッションフレーム3fに当てられて(嵌め合わされて)レーザー溶接される。したがって、ラチェット10やガイド20をバックフレーム2fやクッションフレーム3fに溶接する連結点が、半径方向のより外方側の位置に設定されることとなるため、両者をより高い連結強度で連結することができる。
また、レーザー溶接が斜め方向に施されて裏波13d・・や裏波24d,24dが覗き孔13c・・や覗き孔24c,24cにそれぞれ近づけられて形成されていることにより、これら裏波13d・・や裏波24d,24dを覗き孔13c・・や覗き孔24c,24cから覗き込んだ近い位置で容易に視認することができる。また、レーザー溶接を斜めに行うことにより、母材同士の接着面積が広くなるため、溶接強度を高めることができる。
また、レーザー溶接によって裏波13d・・や裏波24d,24dが形成される面を、それぞれ、各ダボ13a・・やダボ24a,24aの押し出し成形によって凹み形成された空間内に露呈する面に設定したことにより、例えばレーザー光が強すぎてラチェット10の円板部11やガイド20の円板部21が過って他の機能部品と接合されてしまうような不具合が起こらないようにすることができる。したがって、レーザー溶接を良好に行うことができる。
続いて、実施例2の車両用シートの連結装置(リクライニング装置4)の構成について、図8を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で説明したリクライニング装置4と実質的な構成及び作用が同じとなっている箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。
本実施例のリクライニング装置4は、図8と実施例1で示した図5とを対比して分かるように、ラチェット10をバックフレーム2fに嵌合させるための機能部品であるダボ(13a・・)が形成されておらず、このダボ(13a・・)が形成されていた部位全体が、板厚方向に貫通した覗き孔13c・・としてそれぞれ形成されている。そして、同様に、ガイド20をクッションフレーム3fに嵌合させるための機能部品であるダボ(24a・・)も形成されておらず、このダボ(24a・・)が形成されていた部位全体が板厚方向に貫通した覗き孔24c・・としてそれぞれ形成されている。
そして、ラチェット10の円板部11やガイド20の円板部21は、それぞれ、バックフレーム2fやクッションフレーム3fと板合わせされてレーザー溶接される部位が、他の部位よりも部分的に薄肉化されて形成されている。これにより、レーザー溶接によってラチェット10の円板部11やガイド20の円板部21の内板面に溶接痕となって形成される裏波13d・・や裏波24d・・は、それぞれ、各円板部11,21の薄肉化によって形成された凹み空間(本発明の裏波空間に相当する。)に露呈した面に形成されるようになっている。
したがって、上記したレーザー溶接が適正に行われたかどうかの確認を、作業者Eが、バックフレーム2fに貫通して形成されたダボ孔2a・・とラチェット10の各覗き孔13c・・とが連通した空間や、クッションフレーム3fに貫通して形成されたダボ孔3a・・とガイド20の各覗き孔24c・・とが連通した空間から、内部に鏡Mを挿し込むなどして、鏡Mに鏡写された裏波13d・・や裏波24d・・の形成状態を目で見て行うことができる。
続いて、実施例3の車両用シートの連結装置(リクライニング装置4)の構成について、図9を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例2で説明したリクライニング装置4と実質的な構成及び作用が同じとなっている箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。
本実施例のリクライニング装置4は、図9と実施例2で示した図8とを対比して分かるように、バックフレーム2fやクッションフレーム3fの外板面側から斜めにレーザー光が当てられて、そのレーザー溶接の溶接痕である裏波13d・・や裏波24d・・が、それぞれ、ラチェット10やガイド20に形成された覗き孔13c・・や覗き孔24c・・の内周面に形成されるようになっている。これにより、各裏波13d・・や裏波24d・・は、各覗き孔13c・・や覗き孔24c・・をバックフレーム2fのダボ孔2a・・やクッションフレーム3fのダボ孔3a・・の外部から覗き込んだ位置に露呈して形成されるため、鏡M等の器具を用いなくても、裏波13d・・や裏波24d・・の形成状態を目で見て確認することができる。なお、これら覗き孔13c・・や覗き孔24c・・は、比較的小さな大きさで形成されるものであるため、鏡M等の器具を用いることによって裏波13d・・や裏波24d・・の形成状態を一層容易に視認することができることは言うまでもない。
以上、本発明の実施形態を三つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、上記実施例では、本発明の車両用シートの連結装置を、シートバック2をシートクッション3に対して背凭れ角度調整可能に連結するリクライニング装置4として適用したものを示した。しかし、この連結装置は、シートバック2を車体フロアに対して背凭れ角度調整可能に連結する用途にも適用することができる。また、連結装置を、シート本体を車体フロアに対して旋回方向に回転させられるように連結する用途にも適用することができる。また、連結装置を、着座者の下腿部を下方側から持ち上げて支持するいわゆるオットマン装置をシートクッション3や車体フロアに対して起倒回動可能に連結する用途にも適用することができる。
また、連結装置として、ラチェット10の内周歯面12aに各ポール30,30の外周歯面30a,30aを噛合ロックさせて回転留めを行うロック解除操作タイプのリクライニング装置4を例示したが、特開2008−18055公報に開示されているように、外歯車を有する外歯部材(一方側の連結部材)が内歯車を有する内歯部材(他方側の連結部材)の内周歯面上を噛合位置を変えながら回転(公転)運動し、両者を噛合させる方向に押さえ付ける操作力によって回転留めを行ういわゆる無段階式のリクライニング装置にも本発明の構成を適用することができる。
また、リクライニング装置4について、二個のポール30,30を半径方向に同時に進退移動させるための操作部材としてスライドカム40を示したが、例えば特開2005−312891号公報に開示されているような、三個以上のポールを同時に進退操作させられる回転式のカムを用いた構成であってもよい。
実施例1のリクライニング装置の分解斜視図である。 車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 リクライニング装置の組み付け状態を表した斜視図である。 リクライニング装置の組み付け状態を表した斜視図である。 図4のV-V線断面図である。 リクライニング装置のロック状態を表した図3のVI-VI線断面図である。 図6の状態からリクライニング装置のロック状態を解除した状態を表した断面図である。 実施例2のリクライニング装置の構成を表した断面図である。 実施例3のリクライニング装置の構成を表した断面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2f バックフレーム(二つの対象部材の一方側)
2a ダボ孔(覗き孔)
2b Dダボ孔
2c 貫通孔
3 シートクッション
3f クッションフレーム(二つの対象部材の他方側)
3a ダボ孔(覗き孔)
3b Dダボ孔
3c 貫通孔
4 リクライニング装置(車両用シートの連結装置)
4c 操作軸
4r 連結ロッド
5 操作レバー
10 ラチェット(連結部材)
11 円板部
12 円筒部
12a 内周歯面
12b 乗上げ面
13a ダボ(凸部)
13b Dダボ
13c 覗き孔
13d 裏波
14 貫通孔
20 ガイド(連結部材)
21 円板部
21a〜21d 案内壁
22 円筒部
23 ガイド溝
23a ポール溝
23b スライドカム溝
24a ダボ(凸部)
24b Dダボ
24c 覗き孔
24d 裏波
25 貫通孔
26 ばね掛部
30 ポール
30a 外周歯面
31 掛部
32 脚部
40 スライドカム
41 カム孔
42 肩部
43 溝部
44 フック
50 ヒンジカム
51 ばね掛部
52 操作突起
60 附勢ばね
61 内端
62 外端
70 保持部材
71 第1座面部
71a 突部
72 第2座面部
73 折曲面部
M 鏡
E 作業者

Claims (6)

  1. 二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置であって、
    前記二つの対象部材の一方側或いは他方側にそれぞれ一体的に連結されて互いに相対回転可能に板合わせ方向に組み付けられる二枚の連結部材を有し、
    当該二枚の連結部材のうち少なくとも一方の連結部材はその連結される対象部材に対してレーザー溶接により接合されており、このレーザー溶接によって前記少なくとも一方の連結部材の端面に形成される裏波が露呈する裏波空間を当該車両用シートの連結装置の外部に開通させる開口部が形成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの連結装置であって、
    前記開口部はレーザー溶接される前記少なくとも一方の連結部材に板厚方向に貫通して形成された覗き孔であり、該連結部材に連結される対象部材にも前記覗き孔から板厚方向に連通する覗き孔が板厚方向に貫通して形成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートの連結装置であって、
    前記レーザー溶接される少なくとも一方の連結部材は連結部材同士を板合わせする方向とは反対側に押し出されて形成された凸部がその連結される対象部材に当てられてレーザー溶接されるようになっており、前記覗き孔は前記凸部の一部が切り欠かれて形成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シートの連結装置であって、
    前記覗き孔は前記凸部における回転半径方向の内方側の領域が部分的に切り欠かれて形成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の車両用シートの連結装置であって、
    前記レーザー溶接される少なくとも一方の連結部材の端面に形成される裏波はレーザー溶接が板厚方向に対して斜めの方向に施されることによって前記開口部に近づけられて形成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用シートの連結装置であって、
    当該車両用シートの連結装置がシートバックをシートクッション或いは車体フロア等の固定体に対して背凭れ角度調整可能に連結するためのリクライニング装置として構成されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013014285A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Toyota Boshoku Corp 車両用シートの回転連結装置

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