JP2010044734A - 運賃精算装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】整理券を用いることなく、乗客の所持する任意のICカードによって乗車地の確認および乗車運賃の算出が可能な運賃精算装置を提供する。
【解決手段】乗車時、乗客の所持する記録媒体が乗車用処理装置2のカードR/W21にかざされると、前記記録媒体の第1の識別子が読み取られ、その第1の識別子が現在地データと組にして降車用処理装置3の乗車DB36に記憶される。降車時、乗客の所持する記録媒体が前記降車用処理装置のカードR/W31にかざされると、前記記録媒体の第1の識別子が読み取られ、前記乗車DB36を参照して、読み取られた第1の識別子と組にして記憶されている乗車地データが読み出され、その読み出された乗車地データと現在地とから乗車区間が判定され、その乗車区間に対する乗車運賃が算出されて、表示部34にその乗車運賃が表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗車区間に応じて運賃が変わる多区間方式の料金体系を採用する路線バスやワンマン運行式の鉄道等で使用される運賃精算装置に関する。
多区間方式の料金体系を採用する路線バスやワンマン運行式の鉄道等においては、現金による運賃精算に対応するために整理券が用いられている。
具体的には、乗客が路線バスに乗車する際、乗車位置を証明するものとして、乗車停留所を示す番号または乗車停留所名が印字または磁気記録された紙製の整理券が発券され、乗客が降車する際、乗車時に受け取った整理券を運賃精算装置である運賃箱に投入すると、その投入された整理券から乗車停留所を示す番号または乗車停留所名が運賃箱で読み取られ、その読み取られた乗車停留所と降車停留所である現在地とから乗車区間が判定されて、その乗車区間に応じた運賃が算出される。
整理券を用いない運賃精算方式として、ICカードまたは磁気カードなどのカード式乗車券を用いた運賃精算装置が存在する。
カード式乗車券を用いた運賃精算装置では、乗車時にカード式乗車券に記録されている識別子(カードID)を乗車用カード処理装置で読み取り、そのカードIDを降車用カード処理装置に送信して、そのカードIDと乗車地データとを組として記憶メモリに記憶する。降車時、降車用カード処理装置でカード式乗車券のカードIDを読み取ると、記憶メモリを参照して、読み取ったカードIDに対応する乗車地データを判定し、その乗車地と現在地とから乗車区間を判定して、その乗車区間に応じた運賃をカード式乗車券の金額から減算処理する。なお、前記カードIDは、カード式乗車券の発行時に、連続番号として付与される識別子である。
特許第2631194号公報
近年、駅の売店や商用施設などで利用できる電子マネーに対応したICカードやICチップが内蔵された携帯電話が普及している。したがって、何らかのICカードやICチップが内蔵された携帯電話を保有している乗客は多いと考えられる。
ICカードによる運賃精算を行う場合、ICカードに記録された金額情報の読取りおよび書込み処理が必要となるが、ICカードに記録された金額情報の読取りおよび書込み処理を行うには、ICカードとカード処理装置との間で相互認証が必要とされている。具体的には、カード処理装置にICカードがかざされると、そのICカードに記録されている鍵(アクセスキー)が読み出され、カード処理装置に格納されている鍵(アクセスキー)と一致するかどうか確認され、両者が一致(相互認証が成功)した場合のみ、ICカードに記録されている金額情報の読取りおよび書込みが可能となる。
したがって、他の事業者によって発行されたICカード式乗車券や電子マネーに対応したICカードでは、カード処理装置との相互認証が成立しないため、運賃精算の手段として使用することができない。また、ICチップが内蔵された携帯電話の場合、複数の電子マネーを1台の携帯電話で利用することができるものの、前述したように、他の事業者によって発行された電子マネーは、運賃精算の手段として使用することができない。したがって、乗客は、利用する交通機関(事業者)別に専用のICカード式乗車券を保有するか、乗車する都度、整理券を利用して現金による運賃精算を行う必要があった。
本発明の目的は、整理券を用いることなく、乗客の所持するICカードによって乗車地の確認および乗車運賃の算出が可能な運賃精算装置を提供することにある。
前記の目的を解決するために、請求項1に記載の運賃精算装置は、第1の識別子、第2の識別子および金額情報を有する記録媒体を利用して運賃精算を行う運賃精算装置であって、前記運賃精算装置は、乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)および降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)を備え、前記乗車用処理装置は、乗客が乗車する際、乗客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る乗車用識別子読取手段(例えば、カードR/W21、S104相当する)と、前記乗車用識別子読取手段で読み取った第1の識別子を前記降車用処理装置3に送信する乗車用識別子送信手段(例えば、送信部22a、S106に相当する)とを有し、前記降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)は、車両の現在地を特定する現在地特定手段(例えば、運行メモリ35a、S203に相当する)と、乗車区間に応じた運賃データを格納する運賃メモリ35bと、前記乗車用識別子送信手段(例えば、送信部22a、S106に相当する)によって送信された第1の識別子を受信する第1の降車用識別子受信手段(例えば、受信部32b、S401でYesに相当する)と、前記現在地特定手段(例えば、運行メモリ35aに相当する)によって特定された現在地データを乗車地データとし、その乗車地データと前記第1の降車用識別子受信手段(例えば、受信部32b、S401でYesに相当する)で受信した第1の識別子とを一組の乗客データとして記憶するデータ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)と、乗客が降車する際、乗客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る降車用第1識別子読取手段(例えば、カードR/W31、S501に相当する)と、前記降車用第1識別子読取手段で読み取った第1の識別子に対応する乗車地データを前記データ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)に記憶されている乗客データを参照して判定し、その判定した乗車地データと、前記現在地特定手段(例えば、運行メモリ35aに相当する)によって特定される現在地データとから乗車区間を判定する乗車区間判定手段(例えば、制御部30、S506に相当する)と、前記乗車区間判定手段で判定した乗車区間に対応する乗車運賃を前記運賃メモリ35bに格納された運賃データを参照して算出する乗車運賃算出手段(例えば、制御部30、S507に相当する)と、乗客が所持する記録媒体の第2の識別子を読み取る第1の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31、S508に相当する)と、前記第1の降車用第2識別子読取手段によって第2の識別子を読み取ることが可能な場合(例えば、S509でYesに相当する)、その第2の識別子を保有する記録媒体に記録された金額情報から前記乗車運賃精算手段(例えば、制御部30、S507に相当する)で算出した乗車運賃を減算し、その残額を新たな金額情報として前記記録媒体に書き込む第1の運賃精算手段(例えば、カードR/W31、S515に相当する)と、前記第1の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31に相当する)によって第2の識別子を読み取ることができない場合(例えば、S509でNoに相当する)、前記乗車運賃算出手段(例えば、制御部30、S507に相当する)で算出した乗車運賃を表示する運賃表示手段(例えば、表示部34、S517に相当する)とを有することを特徴とするものである。
請求項1に記載の運賃精算装置によれば、乗客の所持する記録媒体の第1の識別子が乗車用識別子読取手段(例えば、カードR/W21、S104に相当する)で読み取られると、その第1の識別子が乗車用識別子送信手段(例えば、送信部22a、S106に相当する)によって降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)に送信され、その第1の識別子と現在地特定手段(例えば、運行メモリ35aに相当する)で特定される現在地データとが一組の乗客データとしてデータ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)に記憶される。
降車時、記録媒体の第1の識別子が降車用第1識別子読取手段(例えば、カードR/W31、S501に相当する)で読み取られると、前記データ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)に記憶されている乗客データを参照して、前記第1の識別子に対応する乗車地データが判定され、その判定した乗車地データと、前記現在地特定手段(例えば、運行メモリ35aに相当する)によって特定される現在地データとから乗車区間が判定され、その乗車区間判に対応する乗車運賃が乗車運賃算出手段(例えば、制御部30、S507に相当する)によって算出されて、その算出された乗車運賃が運賃表示手段(例えば、表示部34、S516に相当する)に表示されるとともに、その記憶媒体を使用して乗車運賃が精算される。
また、前記第2の識別子が第1の降車用第2識別子読取手段31で読み取ることができない場合
(例えば、S509でNoに相当する)、前記乗車運賃算出手段(例えば、制御部30、S507に相当する)で算出した前記乗車運賃が運賃表示手段(例えば、表示部34、S517に相当する)に表示される。
したがって、第1の識別子が読み取り可能な記憶媒体を所持していれば、整理券を用いることなく乗車運賃の算出および乗車運賃の表示が可能となる。
請求項2に記載の運賃精算装置は、請求項1に記載の運賃精算装置において、前記降車用処理装置は、前記第1の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31に相当する)によって前記第2の識別子を読み取ることができない場合(例えば、S509でNoに相当する)、乗客が所持する第2の識別子を有する他の記録媒体の読み取りを行う第2の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31、S520に相当する)と、前記第2の降車用第2識別子読取手段によって前記第2の識別子を読み取ることが可能な場合(例えば、S521でYesに相当する)、その第2の識別子を保有する記録媒体に記録された金額情報から前記乗車運賃を減算し、その残額を新たな金額情報として前記記録媒体に書き込む第2の運賃精算手段(例えば、カードR/W31、S527に相当する)とを有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の運賃精算装置によれば、乗客の所持する記録媒体の第2の識別子が第1の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31に相当する)で読み取ることが不可能な場合(例えば、S509でNoに相当する)、前記運賃表示手段(例えば、表示部34、S517に相当する)に前記乗車運賃を表示するとともに、乗客の所持する前記第2の識別子を読み取ることができる他の記録媒体を使用して第2の運賃精算手段(例えば、カードR/W31、S527に相当する)で乗車運賃が精算される。したがって、第1の識別子を読み取ることができる他の記録媒体を所持していれば、整理券を用いることなく乗車運賃の算出が可能となる。
請求項3に記載の運賃精算装置は、請求項1または請求項2に記載の運賃精算装置において、前記第1の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31に相当する)または第2の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31に相当する)によって前記第2の識別子を読み取ることができない場合(例えば、S509でNoまたはS521でNoに相当する)、乗客が所持する現金で前記乗車運賃を精算する第3の運賃精算手段(例えば、貨幣処理部38、S518に相当する)とを有することを特徴とするものである。
請求項3に記載の運賃精算装置によれば、乗客の所持する記録媒体の第2の識別子が第1の降車用第2識別子読取手段(例えば、カードR/W31に相当する)で読み取ることが不可能な場合(例えば、S509でNoまたはS521でNoに相当する)には、乗客の所持する現金を使用して第3の運賃精算手段(例えば、貨幣処理部38、S518に相当する)で乗車運賃が精算されるため、第1の識別子が読み取り可能な記憶媒体を有していれば、整理券を用いることなく乗車運賃の算出が可能となる。
請求項4に記載の運賃精算装置は、請求項1ないし請求項3に記載の運賃精算装置において、前記降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)から送信される前記乗客データを受信する乗客データ受信手段(例えば、受信部42b、S604に相当する)と、前記乗客データ受信手段で受信した前記乗客データを記憶する表示用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ43。S605に相当する)と、乗客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る記録媒体読取手段(例えば、カードリーダ41、S701に相当する)と、前記記録媒体読取手段で読み取った前記第1の識別子に対応する乗車地データを、前記表示用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ43に相当する)に記憶されている乗客データを参照して判定する第1乗車地判定手段(例えば、制御部40、S705に相当する)と、前記第1乗車地判定手段で判定した乗車地データを表示する乗車地表示手段(例えば、表示部44、S706に相当する)とを有する乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)と、前記データ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)に記憶した乗客データを前記乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)に送信する第1乗客データ送信手段(例えば、送信部32a、S403に相当する)を有する前記降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)とからなることを特徴とするものである。
請求項4に記載の運賃精算装置によれば、前記データ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)に記憶した乗客データが第1乗客データ送信手段(例えば、送信部32a、S403に相当する)によって前記乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)に送信されると、前記乗客データ受信手段(例えば、受信部42b、S604に相当する)で受信されて、その乗客データが表示用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ43。S605に相当する)に記憶される。乗客の所持する記録媒体の第1の識別子が記録媒体読取手段(例えば、カードR/W41、S701に相当する)で読み取られると、前記表示用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ43に相当する)に記憶されている乗客データを参照して、第1乗車地判定手段(例えば、制御部40、S705に相当する)によって乗車地が判定され、その乗車地が車地表示手段(例えば、表示部44、S706に相当する)によって表示される。
したがって、乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)の記録媒体読取手段(例えば、カードリーダ41に相当する)に第1の識別子が読み取り可能な記憶媒体を読み取らせることによって、乗客は、乗車中の任意の時間に、乗車地を確認することができる。
請求項5に記載の運賃精算装置は、請求項1ないし請求項3に記載の運賃精算装置において、乗
客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る記録媒体読取手段(例えば、カードR/W41、S701に相当する)と、前記記録媒体読取手段で読み取った前記第1の識別子を前記降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)に送信する表示用識別子送信手段(例えば、送信部42a、S703Aに相当する)と、前記降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)から送信される前記第1の識別子に対応する乗車地データを受信する表示用乗車地データ受信手段(例えば、送信部42b、S704AでYesに相当する)と、前記表示用乗車地データ受信手段で受信した、前記第1の識別子に対応する乗車地データを表示する乗車地表示手段(例えば、表示部44、S705Aに相当する)とを有する乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)と、前記乗車地表示装置から送信される前記第1の識別子を受信する第2の降車用識別子受信手段(例えば、受信部32b、S403AでYesに相当する)と、前記第2の降車用識別子受信手段で受信した前記第1の識別子に対応する乗車地データを前記データ記憶メモリに記憶されている乗客データを参照して判定する第2乗車地判定手段(例えば、制御部30、S405Aに相当する)と、前記第2乗車地判定手段で判定した乗車地データを前記乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)に送信する降車用乗車地データ送信手段(例えば、送信部32a、S406Aに相当する)とを有する降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)とからなることを特徴とするものである。
請求項5に記載の運賃精算装置によれば、乗客の所持する記録媒体の第1の識別子が記録媒体読取手段(例えば、カードR/W41、S701に相当する)で読み取られると、その第1の識別子が降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)に送信され(S703A)、データ記憶メモリ(例えば乗車DB36に相当する)に記憶されている乗客データを参照して(S403A)、その受信した第1の識別子に対応する乗車地データが判定され(S405A)、その判定された乗車地データが乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)に送信されて(S406A)、乗車地表示手段(例えば、表示部44に相当する)に表示される(S705A)。したがって、乗車地表示装置(例えば、乗車地データ表示器4に相当する)の記録媒体読取手段(例えば、カードR/W41に相当する)に第1の識別子が読み取り可能な記録媒体を読み取らせることによって、乗客は、乗車中の任意の時間に、乗車地を確認することができる。
請求項6に記載の運賃精算装置は、請求項1ないし請求項5に記載の運賃精算装置において、請求項1ないし請求項5に記載の運賃精算装置において、前記記録媒体は、表示部を有する携帯型端末に内蔵された記録媒体であって、前記現在地特定手段(例えば、運行メモリ35a、S203に相当する)によって特定された現在地データを前記乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)に送信する現在地データ送信手段(例えば、送信部32a、S204に相当する)を有する降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)と、前記降車用処理装置から送信される現在地データを受信する現在地データ受信手段(例えば、受信部22b、S101でYesに相当する)と、前記現在地データ受信手段で受信した前記現在地データを記憶する現在地データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23、S102に相当する)と、前記現在地データ記憶手段に記憶した前記現在地データを、前記携帯型端末の表示部に表示するための乗車地データとして前記携帯型端末に送信する乗車用乗車地データ送信手段(例えば、カードR/W21、S107に相当する)とを有する乗車用処理装置とからなることを特徴とするものである。
請求項6に記載の運賃精算装置によれば、降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)の現在地特定手段(例えば、運行メモリ35a、S203に相当する)によって特定された現在地データが降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)から乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)に送信されて、現在地データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23、S102に相当する)に記憶される。乗客の所持する携帯型端末に内蔵される記録媒体の第1の識別子が乗車用識別子読取手段(例えば、カードR/W21、S104に相当する)で読み取られると、前記現在地データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)に記憶された現在地データが乗車用乗車地データ送信手段(例えば、カードR/W21、S107に相当する)によって携帯型端末に送信される。
したがって、携帯型端末に内蔵された記録媒体を乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)に読み取らせることによって、乗客は、乗車中の任意の時間に、前記携帯型端末に送信された乗車地データを携帯型端末の表示部に表示することにより、乗車地を確認することができる。
以上のように、本発明によれば、紙製の整理券を用いることなく、乗客の所持する記録媒体による乗車地の確認および乗車運賃の算出が可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した路線バスにおける運賃精算装置1の第1の実施形態を図1〜図12に従って説明する。カード式乗車券C(以下、乗車券Cと称する)は、利用可能金額、乗車地データ等の各種情報を書替え可能に記録できる記録媒体であって、この実施形態では、ICチップの内蔵された非接触式ICカード(以下、ICカードと称する)が用いられる。
図1に示すように、運賃精算装置1は、乗車用カード処理装置2、降車用カード処理装置3および乗車地データ表示器4で構成される。なお、乗車用カード処理装置2が乗車用処理装置に、降車用カード処理装置3が降車用処理装置に、乗車地データ表示器4が乗車地表示装置に相当する。
乗車用カード処理装置2は路線バスの乗車口近傍に設けられ、カードR/W21、送受信部22、ワークメモリ23および表示部24と、これらの機器を制御する制御部20とを有している。
カードR/W21は、ICカードに記録されたデータの読み取りおよび書き込みを行うもので、内部にICカードとの通信を行うためのアンテナ21a(図示せず)が設けられている。このアンテナ21aからICカードに対して電磁波を照射し、ICカードを活性化状態にすることによって、ICカードに記録されているデータの読み取りおよび書き込みを行う。
送受信部22は、カードR/W21によって読み取ったICカードに記録されたデータを降車用カード処理装置3に送信したり、降車用カード処理装置3から送信される現在地データを受信するためのもので、送信部22a(図示せず)および受信部22b(図示せず)を有している。
ワークメモリ23は、現在地データを記憶する記憶部で、降車用カード処理装置3から送信される現在地データとしての停留所番号を受信部22bで受信すると、その受信した停留所番号がワークメモリ23に記憶される。
表示部24は、乗車停留所番号を表示するもので、カードR/W21でICカードに記録されたデータを読み取る際、ワークメモリ23に記憶された現在地データとしての停留所番号を表示することによって、乗車処理をする乗客に対し、乗車停留所を告知している。
制御部20は、カードR/W21、送受信部22、ワークメモリ23および表示部24とバス接続されており、これらの機器を制御している。
次に、降車用カード処理装置3について説明する。降車用カード処理装置3は路線バスの降車口近傍に設けられ、カードR/W31、送受信部32、ワークメモリ33、表示部34、運行メモリ35a、運賃メモリ35b、乗車データベース(以下、乗車DBと称する)36、インターフェースユニット(以下、I/Fと記す)37、スピーカSPおよびテンキ−TKと、これらを制御する制御部30とを有している。
カードR/W31は、ICカードに記録されたデータの読み取りおよび書き込みを行うもので、内部にICカードとの通信を行うためのアンテナ31a(図示せず)が設けられている。このアンテナ31aからICカードに対して電磁波を照射し、ICカードを活性化状態にすることによって、ICカードに記録されているデータの読み取りおよび書き込みを行う。
送受信部32は、ワークメモリ33に記憶されている現在地データを乗車用カード処理装置2および乗車地データ表示器4へ送信したり、乗車DB36に記憶されている乗客データを乗車地データ表示器4に送信したり、乗車用カード処理装置2および乗車地データ表示器4から送信されるICカードに記録されたデータを受信するためのもので、送信部32a(図示せず)および受信部32b(図示せず)を有している。
なお、送信部32aが降車用乗車地データ送信手段、第1乗客データ送信手段および現在地データ送信手段に相当し、受信部32bが第1の降車用識別子受信手段および第2の降車用識別子受信手段に相当する。
ワークメモリ33は、現在地データおよび乗車停留所別の運賃データを記憶する記憶部で、前記運行メモリ35aから送信される停留所データおよび前記運賃メモリ35bから送信される乗車停留所別の運賃データをそれぞれ受信すると、新たな現在地データおよび新たな運賃データとして記憶する。
表示部34は、前記カードR/W31によって読み取ったICカードのデータや乗車運賃などを表示するものである。
運行メモリ35aは、各運行系統におけるすべての停留所データを記憶しているメモリで、停留所を出発または停留所を通過したことを知らせる停留所進捗信号(図示せず)をI/F37を介して受信すると、制御部30は運行メモリ35aに記憶されている停留所データから次の停留所データを呼び出し、その呼び出した停留所データを現在地データとしてワークメモリ33に転送する。
運賃メモリ35bは、各運行系統の各降車停留所における乗車停留所別の運賃データを記憶しているメモリで、停留所を出発または停留所を通過したことを知らせる停留所進捗信号(図示せず)をI/F37を介して受信すると、制御部30は運賃メモリ35bに記憶されている運賃データから次の停留所における乗車停留所別の運賃データを呼び出し、その呼び出した運賃データをワークメモリ33に転送する。
乗車DB36は、乗車時にICカードから読み取ったICカードの製造識別子IDmと乗車地とを対応づけて記憶するデータベースであって、受信部32bで前記乗車用カード処理装置2から送信されるICカードの製造識別子IDmを受信すると、その製造識別子IDmと、製造識別子IDmを受信した時点における前記ワークメモリ33に記憶されている現在地データとを一組の乗客データとして乗車DBに記憶する。
I/F37は、停留所進捗信号発生部(図示せず)との通信を行うためのものである。
スピーカSPは、カードR/W31で読み取ったICカードの処理が正常処理したことを音声で乗客および乗務員に報知するためのものである。また、カード処理が正常終了しなかった場合や、使用が禁止されているICカード、あるいは残金不足のICカードなどがカードR/W31によって読み取られると、正常処理とは異なる音声で乗客および乗務員に報知する。
テンキ−TKは、運賃精算時、乗車処理人数や乗車地データ等を乗務員が手作業で入力する際、用いられるものである。
制御部30は、前記カードR/W31、送受信部32、ワークメモリ33、表示部34、運行メモリ35a、運賃メモリ35b、乗車DB36、I/F37、スピーカSPおよびテンキ−TKとバス接続されており、これらの機器を制御している。
次に、乗車地データ表示器4について説明する。乗車地データ表示器4は路線バスの車内に設けられ、カードリーダ41、送受信部42、ワークメモリ43および表示部44と、これらの機器を制御する制御部40とを有している。
カードリーダ41は、ICカードに記録されたデータの読み取りを行うもので、内部にICカードとの通信を行うためのアンテナ41a(図示せず)が設けられている。このアンテナ41aからICカードに対して電磁波を照射し、ICカードを活性化状態にすることによって、ICカードに記録されているデータの読み取りを行う。
送受信部42は、前記カードリーダ41で読み取ったICカードに記録されているデータを降車用カード処理装置3に送信したり、降車用カード処理装置3から送信される現在地データおよび乗客データを受信するためのもので、送信部42a(図示せず)および受信部42b(図示せず)を有している。
ワークメモリ43は、現在地データおよび乗客データを記憶する記憶部で、降車用カード処理装置3から送信される現在地データとしての停留所番号を受信部42bで受信すると、その受信した停留所番号をワークメモリ43に記憶する。また、降車用カード処理装置3から送信される乗客データを受信部42bで受信すると、その受信した乗客データをワークメモリ43に記憶する。
表示部44は、ワークメモリ43に記憶されている現在地データとしての停留所番号および乗車地データを表示するものである。
制御部40は、カードリーダ41、送受信部42、ワークメモリ43および表示部44とバス接続されており、これらの機器を制御している。
なお、カードリーダ41が記録媒体読取手段に、送信部42aが表示用識別子送信手段に、受信部42bが表示用乗車地データ受信手段および乗客データ受信手段に、ワークメモリ43が表示用乗客データ記憶手段に、表示部44が乗車地表示手段に相当する。
乗車券Cには、ICカードの固有番号(カード識別子)、利用可能金額、ICカードの製造会社、乗車券の発行会社、前回の乗降データ等が記録されている。
乗車券Cに記録されている利用可能金額や前回の乗降データ等の情報をカード処理装置で読み取るためには、カード処理装置とICカードとの間で相互認証が必要となっている。
また、ICカードに記録されるカード識別子には、発行識別子IDiと製造識別子IDmの2種類が記録されている。
発行識別子IDiは、乗車券の発行会社が付与する書き換え不能な識別子であって、前記発行識別子IDiをカード処理装置で読み取るためには、前述した相互認証が必要となる。
製造識別子IDmは、ICカードの製造時にICカードの製造者が設定する書き換え不能な識別子であって、前記発行識別子IDmをカード処理装置で読み取る際、前述した相互認証を必要としない。したがって、製造識別子IDmについては、カードの発行会社や事業管理者に関わらず、カード処理装置で読み取ることが可能となっている。
なお、前記製造識別子IDmが第1の識別子に、前記発行識別子IDiが第2の識別子に、前記カードR/W21が乗車用識別子読取手段に、前記カードR/W31が降車用第1識別子読取手段、第1の降車用第2識別子読取手段、第2の降車用第2識別子読取手段、第1の運賃精算手段および第2の運賃精算手段に相当する。
図2に運行メモリ35aの記憶データ例を示す。運行メモリ35aには図3に示す各運行系統の停留所コードが系統毎に記憶されている。
図4は運賃メモリ35bの記憶データ例として120系統の運賃表(大人)を示す。例えば降車停留所コード005において、停留所コード001からの乗車運賃200円、停留所コード002からの乗車運賃180円、停留所コード003からの乗車運賃140円、停留所コード004からの乗車運賃120円であることが記録されている。
図5は乗車DB36の記憶内容を示す図である。乗車DB36には、前記乗車用カード処理装置2から送信されるICカードの製造識別子IDmを送受信部32で受信する都度、その製造識別子IDmを受信した時点における前記ワークメモリに記憶されている現在地データが、製造識別子IDmに対応づけて順次記憶される。
図6に、乗車用カード処理装置2における処理の流れを示す。乗車用カード処理装置2は、降車用カード処理装置3から送られる現在地データを送受信部22の受信部22bで受信すると(ステップS101)、制御部20は、当該現在地データをワークメモリ23に更新して記憶し(ステップS102)、更新した現在地データを表示部24に表示する(ステップS103)。
なお、受信部22bが現在地データ受信手段に、ワークメモリ23が現在地データ記憶手段に相当する。
乗車用カード処理装置2は、カードR/W21のアンテナ21aから「カード呼び出し」のポーリング信号を照射する(ステップS104)。この「カード呼び出し」のポーリング信号を受信したICカードは活性状態となり、自己の製造識別子IDmをカードR/W21に送信する。ICカードから送信される製造識別子IDmをアンテナ21aで受信すると(ステップS105)、制御部20は、カードR/W21にICカードがかざされたものと判断し、その製造識別子IDmを送受信部22の送信部22aを介して降車用処理装置3に送信する(ステップS106)。
次に、降車用カード処理装置3における処理の流れを図7〜図10に示す。
図7に示すように、停留所を発車または停留所を通過した際、運転手によって停留所通過ボタン(図示せず)が操作されると、前記停留所進捗信号発生部から停留所進捗信号が発生され、降車用カード処理装置3に送信される。
I/F37を介して停留所進捗信号を受信すると(ステップS201でYes)、制御部30は、次の停留所に進んだものと判断し、運行メモリ35aに記憶されている停留所データから次の停留所データを呼び出す(ステップS202)。
制御部30は、この呼び出した停留所データを現在地データとしてワークメモリ33に転送し、ワークメモリ33に新たな現在地データとして記憶する(ステップS203)。さらに、制御部30は、前記現在地データを送受信部32の送信部32bを介して乗車用カード処理装置2および乗車地データ表示器4に送信する(ステップS204)。
なお、前記運行メモリ35aが車両の現在地を特定する現在地特定手段に相当する。
図8に示すように、I/F37を介して停留所進捗信号を受信すると(ステップS301)、制御部30は、次の停留所に進んだものと判断し、運賃メモリ35bに記憶されている運賃データから次の停留所における乗車停留所別の運賃データを呼び出す(ステップS302)。
制御部30は、この呼び出した運賃データを次の停留所における乗車停留所別の運賃データとして、ワークメモリ33に転送し、ワークメモリ33に新たな運賃データとして記憶する(ステップS303)。
図9に示すように、乗車用カード処理装置2から送信されるICカードの製造識別子IDmを送受信部32の受信部32bで受信すると(ステップS401)、制御部30は、その製造識別子IDmと、製造識別子IDmを受信した時点における前記ワークメモリ33に記憶されている現在地データとを一組の乗客データとして乗車DB36に記憶する(ステップS402)。
制御部30は、この乗車DB36に記憶した乗客データを送受信部32の送信部32aを介して乗車地データ表示器4に送信する(S403)。なお、前記乗車DB36に記憶した前記乗客データは、前記乗車用カード処理装置2から送信されるICカードの製造識別子IDmを前記受信部32bで受信する都度、乗車地データ表示器4に送信してもいいし、前記I/F37を介して停留所進捗信号を受信する都度、複数の乗客データをまとめて乗車地データ表示器4に送信するようにしてもよい。
なお、前記乗車DB36がデータ記憶メモリに相当する。
図10は、降車用カード処理装置3におけるカード処理の流れを示す図である。
降車用カード処理装置3は、カードR/W31のアンテナ31aから「カード呼び出し」のポーリング信号を照射する(ステップS501)。この「カード呼び出し」のポーリング信号を受信したICカードは活性状態となり、自己の製造識別子IDmをカードR/W31に送信する。
ICカードから送信される製造識別子IDmをアンテナ31aで受信すると(ステップS502)、制御部30は、カードR/W31にICカードがかざされたものと判断し、前記乗車DB36に記録された乗客データを参照して、該当する製造識別子IDmが前記乗車DB36に記憶されているか判定する(ステップS503)。
該当する製造識別子IDmが前記乗車DB36に記憶されていると(ステップS504)、制御部30は、読み取った製造識別子IDmに対応する乗車地データを前記乗車DB36から読み出し(ステップS505)、この読み出した乗車地データとワークメモリ33に記憶された現在地データとから乗車区間を判定し(ステップS506)、前記判定した乗車区間に対応する乗車運賃をワークメモリ33を参照して算出する(ステップS507)。
次に、制御部30は、システムコードを指定した特定のICカードの呼び出し(指定カード呼び出し)を行う(ステップS508)。指定カード呼び出しとは、アンテナ31aにかざされたICカードが、この運賃精算装置において、運賃精算手段として使用可能な乗車券Cであるか否かを判断するために行う処理である。
前記指定カード呼び出しでは、乗車券Cであることを示すシステムコードを有するICカードに対し、カードR/W31のアンテナ31aから電磁波を照射して、そのICカードが有している、ICカードに記録されたカード情報を読み出すために必要となる鍵(アクセスキー)の問い合わせを行う。
カードR/W31のアンテナ31aから照射される「指定呼び出し」の電磁波を受信すると、その指定呼び出しに対応するシステムコードを有するICカードのみ、その指定呼び出しに応答し、自身が保有するアクセスキーをカードR/W31に送信する。
ICカードから送信されるアクセスキーをアンテナ31aで受信すると(ステップS509)、制御部30は、カードR/W31の有するアクセスキーと、受信したICカードに記録されているアクセスキーとが一致するか照合を行う(ステップS510)。
両者のアクセスキーが一致すると(ステップS511)、制御部30は、前記アンテナ31aにかざされたICカードが、運賃精算手段として使用可能な乗車券Cであると判断し、乗車券Cに記録されている発行識別子IDi、利用可能金額および前回の乗降データ等のカード情報の読取りを要求する(ステップS512)。
乗車券Cから発行識別子IDi、金額データ等を受信すると(ステップS513)、制御部30は、その金額データから前記算出した乗車運賃を減算処理し(ステップS514)、その減算処理後の金額データを新たな金額データとして、カードR/W31を介して乗車券Cに記録する(ステップS515)とともに、前記乗車運賃および前記減算処理後の金額データを表示部34に表示する(ステップS516)。
なお、乗車券Cの金額情報が前記乗車運賃に満たない場合、不足分の金額を表示部34に表示するとともに、スピーカSPから金額不足であることを報知して、貨幣処理部38へ運賃の投入を促す。
ステップS509において、指定呼び出しに対する応答がない場合、または、ステップS511において、アクセスキーが一致せず、カードR/W31とICカードとの間で相互認証ができない場合、あるいはステップS513において乗車券Cから発行識別子IDi、金額データ等が読み取れない場合、制御部30は、乗車券C以外のICカードがかざされたと判断し、前記算出した乗車運賃を表示部34に表示し(ステップS517)、貨幣処理部38へ運賃の投入、即ち、現金による精算を行う(ステップS518)。
なお、ステップS504において、前記製造識別子IDmが前記乗車DB36に記憶されていない場合、制御部30は、乗車時、乗車用カード処理装置2にかざされていないICカード、即ち、正常な乗車処理がされていないICカードと判定し、エラー情報を表示部34に表示するとともに、その旨、スピーカSPから報知する(ステップS519)。
なお、前記ステップS509において、指定呼び出しに対する応答がない場合、または、ステップS511において、カードR/W31とICカードとの間で相互認証ができない場合、あるいはステップS513において乗車券Cから発行識別子IDi、金額データ等を読み取れない場合、ステップS518において現金による精算を行うと説明したが、ステップS517とステップS518の間に、運賃精算可能な他のICカードを前記カードR/W31にかざすことによって運賃精算を行うステップを追加してもよい。
以下に、運賃精算可能な他のICカードによる運賃精算の流れを図10Bに示す。
乗車運賃を表示している状態(ステップS517)において、制御部30は、運賃精算可能なICカードであることを示すシステムコードを有するICカードに対し、カードR/W31のアンテナ31aから電磁波を照射して、そのICカードが有している、ICカードに記録されたカード情報を読み出すために必要となる鍵(アクセスキー)の問い合わせを行う(ステップS520)。
指定呼び出しに対応するシステムコードを有するICカードから、その指定呼び出しに対する応答があると、アンテナ31aは、そのICカードから送信されるアクセスキーを受信する(ステップS521)。
次に、制御部30は、カードR/W31の有するアクセスキーと、受信したアクセスキーとが一致するか照合を行い(ステップS522)、両者のアクセスキーが一致すると(ステップS523)、前記アンテナ31aにかざされたICカードに記録されている発行識別子IDi、利用可能金額および前回の乗降データ等のカード情報の読取りを要求する(ステップS524)。
ICカードから発行識別子IDi、金額データ等を受信すると(ステップS525)、制御部30は、その金額データから前記算出した乗車運賃を減算処理し(ステップS526)、その減算処理後の金額データを新たな金額データとして、カードR/W31を介してICカードに記録する(ステップS527)とともに、前記乗車運賃および前記減算処理後の金額データを表示部34に表示する(ステップS528)。
なお、ステップS521において、指定呼び出しに対する応答がない場合、または、ステップS523において、アクセスキーが一致せず、カードR/W31とICカードとの間で相互認証ができない場合、あるいはステップS525においてICカードから発行識別子IDi、金額データ等が読み取れない場合は、ステップS518に戻り、現金による精算を行う。
なお、前記カードR/W31が第1の乗車運賃精算手段および第2の運賃精算手段に、前記貨幣処理部38が第3の運賃精算手段に相当する。
次に、乗車地データ表示器4における処理の流れを図11および図12に示す。
図11に示すように、乗車地データ表示器4は、降車用カード処理装置3から送信される現在地データを送受信部42の受信部42bで受信すると(ステップS601)、制御部40は、受信した現在地データをワークメモリ43に記憶し(ステップS602)、その現在地データを表示部44に表示する(ステップS603)。
また、降車用7カード処理装置3から送信される乗客データを送受信部42の受信部42bで受信すると(ステップS604)、制御部40は、受信した乗客データをワークメモリ43に記憶する(ステップS605)。
図12は、乗車地データ表示器4におけるカード処理の流れを示す図である。乗車地データ表示器4は、カードリーダ41のアンテナ41aから「カード呼び出し」のポーリング信号を照射する(ステップS701)。この「カード呼び出し」のポーリング信号を受信したICカードは活性状態となり、自己の製造識別子IDmをカードリーダ41に送信する。
ICカードから送信される製造識別子IDmをアンテナ41aで受信すると(ステップS702)、制御部40は、カードリーダ41にICカードがかざされたものと判断し、前記ワークメモリ43に記録された乗客データを参照して、該当する製造識別子IDmが前記ワークメモリ43に記憶されているか判定する(ステップS703)。
該当する製造識別子IDmが前記ワークメモリ43に記憶されていると(ステップS704)、制御部40は、読み取った製造識別子IDmに対応する乗車地データを読出し(ステップS705)、この読み出した乗車地データを表示部44に表示する(ステップS706)。
前記製造識別子IDmが前記ワークメモリ43に記憶されていない場合、制御部40は、乗車時、乗車用カード処理装置2にかざされていないICカード、即ち、正常な乗車処理がされていないICカードと判定し、エラー情報を表示部44に表示する(ステップS707)。
なお、乗車地データ表示器4に現在地データを表示する必要がなければ、前記ステップS601〜ステップS603の処理を省略してもよい。
上述したように、乗車時、乗車用カード処理装置2のカードR/W21にICカードがかざざれると、そのICカードは、カードR/W21のアンテナ21aから照射される「カード呼び出し」のポーリング信号を受信して、活性状態となり、自己の発行識別子IDmがカードR/W21に送信される。ICカードから送信される製造識別子IDmをカードR/W21のアンテナ21aで受信すると、その製造識別子IDmは、乗車用カード処理装置2の送信部22aから降車用カード処理装置3に送信されて、降車用カード処理装置3のワークメモリ33に記憶されている現在地データ、即ち乗車地と一組の乗客データとして乗車DB36に記憶される。したがって、乗車した路線バスにおいて使用可能な乗車券Cを乗客が保有していない場合であっても、「カード読み出し」のポーリング信号に応答可能なICカードを保有していれば、乗車用カード処理装置2にそのICカードをかざすことによって、整理券を用いることなく乗車処理をすることが可能となる。
また、降車用カード処理装置3の乗車DB36に記憶された乗客データは、送信部32aを介して乗車地データ表示器4に送信され、乗車地データ表示器4のワークメモリ43に記憶されるため、乗車中に乗客が乗車地データ表示器4のカードリーダ41にICカードをかざすと、そのICカードの製造識別子IDmが読み取られ、そのICカードの製造識別子IDmに対応する乗車地がワークメモリ43を参照して表示部44に表示される。したがって、乗車した路線バスにおいて使用可能な乗車券Cを乗客が保有していない場合であっても、「カード読み出し」のポーリング信号に応答可能なICカードを保有していれば、乗車地データ表示器4にそのICカードをかざすことによって、乗車中の任意の時間において乗車地を確認することができるようになる。
また、降車時、降車用カード処理装置3のカードR/W31にICカードがかざざれると、そのICカードは、カードR/W31のアンテナ31aから照射される「カード呼び出し」のポーリング信号を受信して、活性状態となり、自己の発行識別子IDmがカードR/W31に送信される。ICカードから送信される製造識別子IDmをカードR/W31のアンテナ31aで受信すると、降車用カード処理装置3は、乗車DB36を参照して、ICカードから送信された製造識別子IDmに対応する乗車地を判定し、ワークメモリ33に記憶されている運賃データを参照して乗車運賃を算出する。したがって、乗車した路線バスにおいて使用可能な乗車券Cを乗客が保有していない場合であっても、「カード読み出し」のポーリング信号に応答可能なICカードを保有していれば、降車用カード処理装置3にそのICカードをかざすことによって、整理券を用いることなく、乗車地の判定および乗車運賃の算出が可能となる。
なお、前記第1の実施形態において、発行識別子IDiを読み取るためには、カード処理装置とICカードとの間でアクセスキーの照合が必要と説明したが、発行識別子IDiについて、アクセスキーの照合なしに読み取り可能なものとし、前記ステップS506と前記ステップS507の間に、発行識別子IDiを読取る処理を行い、発行識別子IDiを受信した後、アクセスキーの照合を行い、アクセスキーが一致した場合のみ乗車券Cに記録されている利用可能金額、前回の乗降データ等を読み出すようにしてもよい。
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態においては、乗車地データ表示器4は、降車用カード処理装置3から乗客データが送信される都度、ワークメモリ43にその乗客データを記憶するものとして説明したが、乗車地データ表示器4のカードリーダ41にICカードがかざされる都度、降車用カード処理装置3の乗車DB36を参照して、そのICカードの製造識別子IDmに対応する乗車地データを表示部44に表示するようにしてもよい。
図13に、第2の実施形態における降車用カード処理装置3の処理の流れを記載する。なお、前記停留所進捗信号発生部で発生された停留所進捗信号を受信してから次の停留所データを呼び出す処理手順(図7)および次の停留所における乗車停留所別の運賃データを呼び出す処理手順(図8)については、第1の実施形態と同じため、説明を省略する。
乗車用カード処理装置2から送信されるICカードの製造識別子IDmを送受信部32の受信部32bで受信すると(ステップS401A)、制御部30は、その製造識別子IDmと、製造識別子IDmを受信した時点における前記ワークメモリ33に記憶されている現在地データとを一組の乗客データとして乗車DB36に記憶する(ステップS402A)。
制御部30は、乗車地データ表示器4から製造識別子IDmについて参照を受ける都度(ステップS403A)、乗車DB36に該当する製造識別子IDmが記憶されているか判定し(ステップ404A)、該当する製造識別子IDmが記憶されていれば、その製造識別子IDmに対応する乗車地を判定し(ステップS405A)、その判定した乗車地データを乗車地データ表示器4に送信する(ステップS406A)。
なお、ステップS404Aにおいて、前記製造識別子IDmが前記乗車DB36に記憶されていない場合、制御部30は、乗車時、乗車用カード処理装置2にかざされていないICカード、即ち、正常な乗車処理がされていないICカードと判定し、エラー情報を表示部34に表示するとともに、その旨、スピーカSPから報知する(ステップS407A)。
図14は、第2の実施形態における乗車地データ表示器4におけるカード処理の流れを示す図である。乗車地データ表示器4は、カードリーダ41のアンテナ41aから「カード呼び出し」のポーリング信号を照射する(ステップS701A)。この「カード呼び出し」のポーリング信号を受信したICカードは活性状態となり、自己の製造識別子IDmをカードリーダ41に送信する。
ICカードから送信される製造識別子IDmをアンテナ41aで受信すると(ステップS702A)、制御部40は、カードリーダ41にICカードがかざされたものと判断し、降車用カード処理装置3の乗車DB36を参照する(ステップS703A)。
参照した製造識別子IDmに関する乗車地データを降車用カード処理装置3から受信すると(ステップS704A)、制御部40は、受信した乗車地データを表示部44に表示する(ステップS705A)。
参照した製造識別子IDmに関する乗客データを、所定時間内に降車用カード処理装置3から受信できない場合、制御部40は、その製造識別子IDmを有するICカードは、乗車時、乗車用カード処理装置2にかざされていないICカード、即ち、正常な乗車処理がされていないICカードと判定し、エラー情報を表示部44に表示する(ステップS706A)。
上述したように、乗車中、乗客が乗車地データ表示器4のカードリーダ41にICカードをかざすと、そのICカードの製造識別子IDmが読み取られ、そのICカードの製造識別子IDmに対応する乗車地が降車用カード処理装置3の乗車DB36を参照して表示部44に表示される。したがって、乗車した路線バスにおいて使用可能な乗車券Cを乗客が保有していない場合であっても、カードR/W21およびカードリーダ41の「カード読み出し」に反応するICカードを保有していれば、カードR/W21およびカードリーダ41にそのICカードをかざすことによって、整理券を用いることなく、乗車中の任意の時間において、乗車地を確認することができるようになる。
なお、前記第1の実施形態および前記第2の実施形態において、記録媒体をICチップを搭載したICカードとして説明したが、この記録媒体は、ICチップを搭載したICカードに限らず、ICチップを搭載した携帯電話などの携帯型端末5であってもよい。
図15に、ICチップを搭載した携帯型端末5を示す。携帯型端末5は、非接触ICチップ51、IC用アンテナ52、ワークメモリ53、表示部54、操作部55、通知部56および通信部57を有している。
前記携帯型端末5は、ICカードとは異なり表示部54を有しているため、乗車用カード処理装置2のカードR/W21で携帯型端末5に搭載された非接触ICチップ51の製造識別子を読み取った際、図6のステップS101〜ステップS106の処理終了後、ワークメモリ23に記憶されている現在地データをアンテナ21aから携帯型端末5のIC用アンテナ52に送信する(ステップS107)ことにより、携帯型端末5の表示部54に乗車地データを表示するようにしてもよい。この場合、乗車中の任意の時間において、携帯型端末5で乗車地を確認することができるため、乗車中に予め乗車区間に応じた運賃(現金)を用意しておくことができる。
なお、前記第1の実施形態および前記第2の実施形態において、乗車用カード処理装置2と乗車地データ表示器4とを別体のものとして説明したが、乗車用カード処理装置2を乗車地データ表示器4として使用するようにしてもよい。この場合、乗車用カード処理装置2に同じICカードが2回(乗車処理時と乗車地データを表示させる時点の2回)読み取られることになるため、初回に読み取った時点を乗車時と判断し、2回目以降は乗車処理ではなく、乗車地データの表示処理を行ったものと判断するようにすれば、二重の乗車処理と区別することができる。
初回と2回目以降の区別は、以下の処理を行うことで判別する。ICカードの製造識別子IDmをカードR/W21で読み取る都度、ワークメモリ23を参照し、同一の製造識別子IDmが記憶されていなければ、初回の読み取りと判断して乗車処理を行うとともに、その製造識別子IDmをワークメモリ23に記憶する。ワークメモリ23に同一の製造識別子IDmが記憶されている場合、既に乗車処理が完了していると判断して乗車地データの表示処理を行うようにすればよい。
また、前記第1の実施形態および前記第2の実施形態において、降車用カード処理装置3の運行メモリ33、運賃メモリ34および乗車DB36は、降車用カード処理装置3内に設けたが、降車用カード処理装置3とは別体のものに設けてもよい。
次に、前記実施形態から把握できる請求項記載発明以外の技術思想について以下に記載する。
・ 前記降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)は、前記データ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)に記憶した乗客データを前記乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)に送信する第2乗客データ送信手段(例えば、送信部32aに相当する)を有し、前記乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)は、前記降車用処理装置(例えば、降車用カード処理装置3に相当する)から送信される乗客データを受信する乗車用乗客データ受信手段(例えば、受信部22bに相当する)と、前記乗車用乗客データ受信手段で受信した乗客データを記憶する乗車用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)と、前記乗車用識別子読取手段(例えば、カードR/W21に相当する)で読み取った第1の識別子が前記乗車用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)に記憶されている場合、前記乗車用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)に記憶されている前記第1の識別子に対応する乗車地データを乗車地と判定し、前記乗車用識別子読取手段(例えば、カードR/W21に相当する)で読み取った第1の識別子が前記乗車用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)に記憶されていない場合、前記現在地データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)に記憶した現在地データを乗車地と判定する第3乗車地判定手段(例えば、制御部20に相当する)と、前記第3乗車地判定手段(例えば、制御部20に相当する)で判定した乗車地データを、前記携帯型端末の表示部に表示する乗車地データとして、前記携帯型端末に送信する第2乗車用乗車地データ送信手段(例えば、カードR/W21に相当する)とを有することを特徴とする請求項6記載の運賃精算装置。
この発明によれば、前記データ記憶メモリ(例えば、乗車DB36に相当する)に記憶した乗客データが第2乗客データ送信手段(例えば、送信部32a)によって前記乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)に送信されると、前記乗車用乗客データ受信手段(例えば、受信部22bに相当する)で受信されて、その乗客データが乗車用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)に記憶される。乗客の所持する記録媒体の第1の識別子が乗車用識別子読取手段(例えば、カードR/W21に相当する)で読み取られると、前記乗車用乗客データ記憶手段(例えば、ワークメモリ23に相当する)に記憶されている乗客データを参照して、第3乗車地判定手段(例えば、制御部20に相当する)によって乗車地が判定され、その乗車地が第2乗車用乗車地データ送信手段(例えば、カードR/W21に相当する)によって携帯型端末に送信される。したがって、携帯型端末に内蔵された記録媒体を乗車用処理装置(例えば、乗車用カード処理装置2に相当する)に読み取らせることによって、乗客は、乗車中の任意の時間に、前記携帯型端末に送信された乗車地データを携帯型端末の表示部に表示することにより、乗車地を確認することができる。
この発明によるカード式乗車券処理装置1のブロック図である。 系統別の停留所コードを記憶した運行メモリ35aを示す図である。 路線系統、停留所コードを示す図である。 運賃情報を記憶した運賃メモリ35bの記憶例を示す図である。 乗車DB36内に記憶される乗客データの例を示す図である。 第1の実施形態における乗車用カード処理装置2の処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、停留所進捗信号を受信してから次の停留所データを呼び出すまでの降車用カード処理装置3の処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、停留所進捗信号を受信してから次の停留所における乗車停留所別の運賃データを呼び出すまでの降車用カード処理装置3の処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、乗客データを降車用カード処理装置3のデータ記憶メモリ(乗車DB36)に記憶する処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、降車用カード処理装置3における乗車地判定の処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、乗客データを乗車地データ表示器4の乗車地データメモリ(ワークメモリ43)に記憶する処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、乗車地データ表示器4における乗車地判定の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における、降車用カード処理装置3の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態において、乗車地データ表示器4における車地判定の処理の流れを示すフローチャートである。 ICチップを搭載した携帯型端末5のブロック図である。
符号の説明
1・・・運賃精算装置、2・・・乗車用カード処理装置、21・・・カードR/W、3・・・降車用カード処理装置、31・・・カードR/W、36・・・乗車DB、4・・・乗車地データ表示器

Claims (6)

  1. 第1の識別子、第2の識別子および金額情報を有する記録媒体を利用して運賃精算を行う運賃精算装置であって、
    前記運賃精算装置は、乗車用処理装置および降車用処理装置を備え、
    前記乗車用処理装置は、
    乗客が乗車する際、乗客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る乗車用識別子読取手段と、
    前記乗車用識別子読取手段で読み取った第1の識別子を前記降車用処理装置に送信する乗車用識別子送信手段とを有し、
    前記降車用処理装置は、
    車両の現在地を特定する現在地特定手段と、
    乗車区間に応じた運賃データを格納する運賃メモリと、
    前記乗車用識別子送信手段によって送信された第1の識別子を受信する第1の降車用識別子受信手段と、
    前記現在地特定手段によって特定された現在地データを乗車地データとし、その乗車地データと前記第1の降車用識別子受信手段で受信した第1の識別子とを一組の乗客データとして記憶するデータ記憶メモリと、
    乗客が降車する際、乗客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る降車用第1識別子読取手段と、
    前記降車用第1識別子読取手段で読み取った第1の識別子に対応する乗車地データを前記データ記憶メモリに記憶されている乗客データを参照して判定し、その判定した乗車地データと、前記現在地特定手段によって特定される現在地データとから乗車区間を判定する乗車区間判定手段と、
    前記乗車区間判定手段で判定した乗車区間に対応する乗車運賃を前記運賃メモリに格納された運賃データを参照して算出する乗車運賃算出手段と、
    乗客が所持する記録媒体の第2の識別子を読み取る第1の降車用第2識別子読取手段と、
    前記第1の降車用第2識別子読取手段によって第2の識別子を読み取ることが可能な場合、その第2の識別子を保有する記録媒体に記録された金額情報から前記乗車運賃精算手段で算出した乗車運賃を減算し、その残額を新たな金額情報として前記記録媒体に書き込む第1の運賃精算手段と、
    前記第1の降車用第2識別子読取手段によって第2の識別子を読み取ることができない場合、前記乗車運賃算出手段で算出した乗車運賃を表示する運賃表示手段とを有することを特徴とする運賃精算装置。
  2. 請求項1に記載の運賃精算装置において、
    前記降車用処理装置は、
    前記第1の降車用第2識別子読取手段によって前記第2の識別子を読み取ることができない場合、乗客が所持する第2の識別子を有する他の記録媒体の読み取りを行う第2の降車用第2識別子読取手段と、
    前記第2の降車用第2識別子読取手段によって前記第2の識別子を読み取ることが可能な場合、その第2の識別子を保有する記録媒体に記録された金額情報から前記乗車運賃を減算し、その残額を新たな金額情報として前記記録媒体に書き込む第2の運賃精算手段とを有することを特徴とする運賃精算装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の運賃精算装置において、
    前記第1の降車用第2識別子読取手段または第2の降車用第2識別子読取手段によって前記第2の識別子を読み取ることができない場合、乗客が所持する現金で前記乗車運賃を精算する第3の運賃精算手段とを有することを特徴とする運賃精算装置。
  4. 請求項1ないし請求項3に記載の運賃精算装置において、
    前記降車用処理装置から送信される前記乗客データを受信する乗客データ受信手段と、
    前記乗客データ受信手段で受信した前記乗客データを記憶する表示用乗客データ記憶手段と、
    乗客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る記録媒体読取手段と、
    前記記録媒体読取手段で読み取った前記第1の識別子に対応する乗車地データを、前記表示用乗客データ記憶手段に記憶されている乗客データを参照して判定する第1乗車地判定手段と、
    前記第1乗車地判定手段で判定した乗車地データを表示する乗車地表示手段とを有する
    乗車地表示装置と、
    前記データ記憶メモリに記憶した乗客データを前記乗車地表示装置に送信する第1乗客データ送信手段を有する前記降車用処理装置とからなることを特徴とする運賃精算装置。
  5. 請求項1ないし請求項3に記載の運賃精算装置において、
    乗客が所持する記録媒体に記録された第1の識別子を読み取る記録媒体読取手段と、
    前記記録媒体読取手段で読み取った前記第1の識別子を前記降車用処理装置に送信する表示用識別子送信手段と、
    前記降車用処理装置から送信される前記第1の識別子に対応する乗車地データを受信する表示用乗車地データ受信手段と、
    前記表示用乗車地データ受信手段で受信した、前記第1の識別子に対応する乗車地データを表示する乗車地表示手段とを有する乗車地表示装置と、
    前記乗車地表示装置から送信される前記第1の識別子を受信する第2の降車用識別子受信手段と、
    前記第2の降車用識別子受信手段で受信した前記第1の識別子に対応する乗車地データを前記データ記憶メモリに記憶されている乗客データを参照して判定する第2乗車地判定手段と、
    前記第2乗車地判定手段で判定した乗車地データを前記乗車地表示装置に送信する降車用乗車地データ送信手段とを有する降車用処理装置とからなることを特徴とする運賃精算装置。
  6. 請求項1ないし請求項5に記載の運賃精算装置において、
    前記記録媒体は、表示部を有する携帯型端末に内蔵された記録媒体であって、
    前記現在地特定手段によって特定された現在地データを前記乗車用処理装置に送信する現在地データ送信手段を有する降車用処理装置と、
    前記降車用処理装置から送信される現在地データを受信する現在地データ受信手段と、
    前記現在地データ受信手段で受信した前記現在地データを記憶する現在地データ記憶手段と、
    前記現在地データ記憶手段に記憶した前記現在地データを、前記携帯型端末の表示部に表示するための乗車地データとして前記携帯型端末に送信する乗車用乗車地データ送信手段とを有する乗車用処理装置とからなることを特徴とする運賃精算装置。
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