JP2018195114A - プログラム及び入出場方法 - Google Patents
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Abstract
Description
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る運賃収受システム1の概要及び運賃収受システム1に含まれる装置のそれぞれの要部回路構成を示すブロック図である。運賃収受システム1は、バス又は電車などの交通機関における運賃(運送料金)を、当該交通機関の利用者から収受する。運賃収受システム1は、ユーザー端末10、管理サーバー20、決済サーバー30、電子マネーサーバー31、車内制御装置C1、入場用表示装置D1、出場用表示装置D2、入場用表示器IN11,IN21,……、及び出場用表示器IN12,IN22,……を含む。ユーザー端末10、管理サーバー20、決済サーバー30及び電子マネーサーバー31は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNWは、公衆交換電話網、公衆携帯電話網、イントラネット又はその他の通信網を含む通信網であっても良い。
また、補助記憶デバイス13は、パラメーターenteredを記憶する。パラメーターenteredは、True又はFalseの値をとるフラグである。パラメーターenteredの値がTrueの場合、パラメーターenteredは、入場記録があることを示す。パラメーターenteredの値がFalseの場合、パラメーターenteredは、入場記録がないことを示す。なお、本明細書中におけるパラメーターの名称は一例であり、当該名称を制限するものではない。
タッチパネル15は、ユーザー端末10の操作者に各種情報を通知するための画面を表示する表示デバイスとして機能する。また、タッチパネル15は、当該操作者によるタッチ操作を受け付ける入力デバイスとして機能する。タッチパネル15は、表示部の一例である。
カメラ16は、例えば、画像又は動画を撮影する。
バス17は、アドレスバス及びデータバスなどを含み、ユーザー端末10の各部で授受される信号を伝送する。
バス25は、アドレスバス及びデータバスなどを含み、管理サーバー20の各部で授受される信号を伝送する。
電子マネーサーバー31は、電子マネーを用いた決済などを行う。
バス45は、アドレスバス及びデータバスなどを含み、車内制御装置C1の各部で授受される信号を伝送する。
入場用表示装置D1は、電車又はバスなどの利用者が乗車する場合に見やすい位置に設置される。入場用表示装置D1は、例えば、車両の入口付近に設置される。
入場用表示装置D1は、例えば、電車又はバスなどの利用者が降車する場合に見やすい位置に設置される。出場用表示装置D2は、例えば、車両の出口付近に設置される。あるいは、出場用表示装置D2は、電車又はバスなどの利用者が乗車中に見やすい位置に設置される。
入場用表示装置D1及び出場用表示装置D2の少なくとも一方は、整理券を用いて運賃を決定するための既存の運賃表示器と兼用であっても良い。すなわち、兼用の表示装置は、入場用表示装置D1又は出場用表示装置D2としての表示に加えて、整理券ごとの運賃なども表示する。また、入場用表示装置D1及び出場用表示装置D2は、既存の運賃表示器などと同様に車内放送用の音声合成放送装置などと連動していても良い。
入場用表示装置D1及び出場用表示装置D2は、コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。
なお、図1には車両を1台のみ示すが、1台に限るものではなく、典型的には複数の車両が存在する。
出場用表示器IN12,IN22,……は、それぞれ駅ST1,ST2,……に設置される。駅STに設置される出場用表示器IN12,IN22,……を総称して出場用表示器IN2というものとする。出場用表示器IN2は、駅の改札内に設置されることが好ましい。
入場用表示器IN1及び出場用表示器IN2は、例えば、掲示物、ステッカー若しくはポスターなどのシート状の紙若しくは樹脂;看板、掲示板若しくは案内板などの板;液晶ディスプレイ若しくは有機ELディスプレイなどのディスプレイ;又はその他の表示器である。入場用表示器IN1及び出場用表示器IN2は、駅STの利用者などに情報を通知するための印刷画像又は画面などを表示する。
なお、図1には、1つの駅STに1つの入場用表示器IN1があるように示すが、1つの駅STに複数の入場用表示器IN1があっても良い。また、図1には、1つの駅STに1つの出場用表示器IN2があるように示すが、1つの駅STに複数の出場用表示器IN2があっても良い。
プロセッサー11は、一例として、ユーザー端末10の操作者による操作に基づいて運賃アプリを起動する。プロセッサー11は、運賃アプリの起動に伴い、図2〜図4に示す制御処理を開始する。なお、以下の説明では、一例として、ユーザー端末10の操作者が、駅ST1の有人改札から入場して、駅ST2の有人改札から出場する場合について述べる。図5は、駅ST1の概要及び入場時の処理の流れを説明するための図である。また、図6は、駅ST2の概要及び出場時の処理の流れを説明するための図である。
プロセッサー11は、ステップS2〜ステップS4の待受状態にあるときに、電子マネーのチャージを指示する操作が行われたならば、ステップS2においてYesと判定してステップS5へと進む。
ステップS5においてプロセッサー11は、電子マネーのチャージを行うための処理をする。すなわち、例えば、プロセッサー11は、ユーザー端末10の操作者による操作に基づいて、電子マネーの残高を引きあげるチャージ処理を行う。このとき、決済サーバー30は、当該チャージ処理に係る決済処理を行う。チャージ処理及び決済処理については、周知の方法を用いることができるので、説明を省略する。プロセッサー11は、ステップS5の処理の後、ステップS1へと戻る。
プロセッサー11は、ステップS2〜ステップS4の待受状態にあるときに、コードの読み取りの開始を指示する操作が行われたならば、ステップS4においてYesと判定してステップS6へと進む。
ステップS6においてプロセッサー11は、カメラ16を起動させる。また、プロセッサー11は、タッチパネル15をカメラのライブビューとして動作させる。プロセッサー11は、ステップS6の処理の後、ステップS7へと進む。
入場用バーコードEN及び出場用バーコードEXは、例えば、QRコード(登録商標)、Data Matrix、PDF417、又はAztec Codeなどの2次元バーコードである。入場用バーコードENは、入場用コードを記憶する。入場用コードは、駅名、駅名を識別するユニークな識別情報、入場用コードであることを示すパラメーター、及び入場用コードの有効期限などを含む。入場用コードは、入場に用いるための情報である入場コードの一例である。出場用バーコードEXは、出場用コードを記録する。出場用コードは、駅名、駅名を識別するユニークな識別情報、出場用コードであることを示すパラメーター、及び出場用コードの有効期限などを含む。出場用コードは、出場に用いるための情報である出場コードの一例である。
入場用表示器IN1が、シート状の紙若しくは樹脂、又は板などである場合など、入場用バーコードENが印刷されたものである場合などは、次のように表示が更新される。例えば、駅STに設置されたコンピューターなどは、管理サーバー20から送信される入場用バーコードENを取得する。あるいは、当該コンピューターは、予め定められた法則に基づいて入場用バーコードENを生成する。入場用バーコードENの生成には、例えば、時間同期ワンタイムパスワードの生成と同様の仕組みを用いることができる。そして、駅STの係員などは、当該入場用バーコードENを印刷するように当該コンピューターに指示する。これに応じて、当該コンピューターは、接続されたプリンターなどを制御して入場用バーコードENを紙などに印刷する。したがって、当該コンピューターは、入場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。また、当該プリンターなどは、入場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。その後、当該係員などは、当該印刷された紙などを、新たな入場用表示器IN1として設置する。
入場用表示器IN1が、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどのディスプレイである場合には、例えば、次のように表示が更新される。当該ディスプレイを制御するコンピューターは、管理サーバー20から、入場用バーコードENを定期的に取得する。あるいは、管理サーバー20は、当該ディスプレイを制御するコンピューターに対して定期的に入場用バーコードENを送信する。またあるいは、当該ディスプレイを制御するコンピューターは、予め定められた法則に基づいて定期的に入場用バーコードENを生成する。入場用バーコードENの生成には、例えば、時間同期ワンタイムパスワードの生成と同様の仕組みを用いることができる。当該ディスプレイを制御するコンピューターは、以上のいずれかのようにして取得した入場用バーコードENを入場用表示器IN1に表示させる。なお、管理サーバー20のプロセッサー21は、入場用バーコードENを送信する処理を、補助記憶デバイス23に記憶された制御プログラムに基づいて実行する。入場用コードの有効期限が切れるまでの時間は、入場用表示器IN1がディスプレイなどである場合には、例えば、数分間〜10分間とする。あるいは、入場用バーコードENが印刷されたものである場合には、当該時間は例えば数時間又は1日間とする。以上より、入場用コードは時間変化する情報である。また、以上より、ディスプレイである入場用表示器IN1は、入場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。また、入場用バーコードENを送信する管理サーバー20は、入場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。
なお、入場用コードは、有効期限を含んでいなくても良い。この場合、入場用コードは、半永久的に使用可能である。また、表示の更新も不要である。
以上、入場用コードの有効期限について説明したが、出場用コードについても同様である。したがって、出場用コードは時間変化する情報である。また、接続されたプリンターなどを制御して出場用バーコードEXを紙などに印刷するコンピューターは、出場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。また、当該プリンターなどは、出場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。また、ディスプレイである出場用表示器IN2は、出場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。また、出場用バーコードEXを送信する管理サーバー20は、出場用コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。
プロセッサー11は、入場用バーコードEN1などの2次元バーコードが読み取られたならば、図2のステップS7においてYesと判定してステップS8へと進む。
ステップS8においてプロセッサー11は、カメラ16の動作を停止させる。また、プロセッサー11は、タッチパネル15のライブビューとしての動作を停止させる。プロセッサー11は、ステップS8の処理の後、ステップS9へと進む。
プロセッサー11は、ステップS11及びステップS12の待受状態にあるときに、2次元バーコードの読み取りのやり直しを指示する操作が行われたならば、ステップS11においてYesと判定してステップS6へと戻る。
プロセッサー11は、ステップS11及びステップS12の待受状態にあるときに、内容を確認したことを示す操作が行われたならば、ステップS12においてYesと判定して図3のステップS13へと進む。
ステップS16においてプロセッサー11は、図2のステップS7で読み取られた入場用バーコードENに記憶された入場用コードの期限が有効であるか否かを確認する。すなわち、プロセッサー11は、入場用コードに含まれる期限が、現在日時より後であるか否かを確認する。プロセッサー11は、入場用コードの期限が有効でないならば、図3のステップS16においてNoと判定してステップS17へと進む。
ステップS18においてプロセッサー11は、入場を記録する。すなわち、プロセッサー11は、パラメーターenteredの値をTrueにする。さらに、プロセッサー11は、図2のステップS7で読み取られた入場用バーコードENに記憶された入場用コードの内容、及び入場日時を記憶させる。入場日時は、例えば、当該入場用バーコードENが読み取られた日時(例えばステップS7の処理でYesと判定した日時)である。プロセッサー11は、図3のステップS18の処理の後、ステップS19へと進む。
入場画面は、入場にかかる処理である入場処理を行ったことを証明するための画面である。入場画面は、例えば、入場駅名及び入場日時などを含む。入場駅名は、図2のステップS7で読み取られた入場用バーコードENに対応する駅の駅名である。例えば、ステップS7で読み取られた入場用バーコードENが入場用バーコードEN1であれば、入場画面に含まれる駅名は、駅ST1の駅名である「XX駅」である。また、入場日時は、例えば、入場用バーコードENが読み取られた日時(例えばステップS7の処理でYesと判定した日時)である。また、入場画面は、入場終了ボタンを含む。入場終了ボタンは、入場画面の表示終了を指示する場合に操作するボタンである。入場画面は、入場用コードを適切に取得したことを証明するための入場証明画像の一例である。入場駅名は、入場場所の一例である。入場日時は、コードの取得に基づく日時の一例である。
図3のステップS20においてプロセッサー11は、入場画面の表示を終了するか否かを確認する。そして、プロセッサー11は、入場画面の表示を終了すると判定するまでステップS20を繰り返す。プロセッサー11は、入場画面に表示された入場終了ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われた場合に、入場画面の表示を終了すると判定する。また、プロセッサー11は、入場時間から一定時間経過しているならば、入場画面の表示を終了すると判定する。プロセッサー11は、入場画面の表示を終了すると判定したならば、ステップS20においてYesと判定してステップS21へと進む。
ユーザー端末10の操作者は、駅ST1から入場する場合と同様にユーザー端末10を操作して、ユーザー端末10のプロセッサー11を、図2のステップS7の処理まで進める。
そして、図6のステップS201に示すように、ユーザー端末10の操作者は、駅ST2から出場したい場合、タッチパネル15に表示された画像を見ながら、出場用バーコードEX2を、カメラ16を用いて読み取らせる。ここで読み取られた出場用バーコードEX2に記憶された情報は、第2のコードの一例である。
プロセッサー11は、出場用バーコードEX2などの2次元バーコードが読み取られたならば、図2のステップS7においてYesと判定してステップS10へと進む。プロセッサー11は、入場の場合と同様にステップS10〜ステップS13の処理を行う。そして、プロセッサー11は、ステップS7で読み取られた2次元バーコードが入場用コードを含まないならば、図3のステップS13においてNoと判定してステップS22へと進む。
ステップS26においてプロセッサー11は、図2のステップS7で読み取られた出場用バーコードEXに記憶された出場用コードの期限が有効であるか否かを確認する。すなわち、プロセッサー11は、出場用コードに含まれる期限が、現在日時より後であり、且つ入場日時から現在日時までの経過時間が予め定められた時間以内である場合に出場コードの期限が有効であると判定する。プロセッサー11は、出場用コードの期限が有効でないならば、図4のステップS26においてNoと判定してステップS27へと進む。
(A)
ユーザー端末10は、2つの駅間の運賃を記載した補助記憶デバイス13などに、運賃の一覧である運賃表を記憶しておく。そして、プロセッサー11は、例えば、入場駅及び出場駅に基づき、運賃表を用いて運賃を取得する。なお、プロセッサー11は、入場駅として、例えば、入場用コードに含まれる駅を識別する識別情報又は駅名を用いる。また、プロセッサー11は、出場駅として、例えば、出場用コードに含まれる駅を識別する識別情報又は駅名を用いる。
(B)
ユーザー端末10は、駅それぞれについての起点からの距離である営業キロを記載した営業キロ表を補助記憶デバイス13などに記憶しておく。そして、プロセッサー11は、入場駅の営業キロと出場駅の営業キロとの差から、予め定められた算出式によって運賃を算出することで、運賃を取得する。
(C)
プロセッサー11は、入場駅を示す情報と出場駅を示す情報とを含む運賃コマンドを生成する。そして、プロセッサー11は、生成した当該運賃コマンドを管理サーバー20に送信するように通信インターフェース14に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース14は、当該運賃コマンドを管理サーバー20に送信する。送信された当該運賃コマンドは、管理サーバー20の通信インターフェース24によって受信される。運賃コマンドを受信した管理サーバー20は、運賃コマンドに含まれる入場駅を示す情報と出場駅を示す情報とから運賃を取得する。そして、管理サーバー20は、当該運賃を含む運賃情報をユーザー端末10に送信する。当該運賃情報は、管理サーバー20の通信インターフェース24によってユーザー端末10に送信される。そして、送信された当該運賃情報は、ユーザー端末10の通信インターフェース14によって受信される。これにより、プロセッサー11は、運賃を取得する。
プロセッサー11は、図4のステップS28の処理の後、ステップS29へと進む。
第1の出場画面は、出場にかかる処理である出場処理を行い、運賃についての決済が完了したことを証明するための画面である。第1の出場画面は、例えば、入場駅名、出場駅名、入場日時、出場日時及び運賃の金額などを含む。出場駅名は、図2のステップS7で読み取られた出場用バーコードEXに対応する駅の駅名である。例えば、ステップS7で読み取られた出場用バーコードEXが駅ST2についての出場用バーコードEX2であれば、第1の出場画面に含まれる駅名は、駅ST2の駅名である「YY駅」である。また、出場日時は、例えば、出場用バーコードEXが読み取られた日時(例えばステップS7の処理でYesと判定した日時)である。また、第1の出場画面は、例えば、決済が完了していることを示す文字列などを含む。さらに、第1の出場画面は、第1の出場終了ボタンを含む。第1の出場終了ボタンは、第1の出場画面の表示終了を指示する場合に操作するボタンである。
第1の出場画面は、入場用コード及び出場用コードを適切に取得したことを証明するための出場証明画像の一例である。また、第1の出場画面は、料金を決済済みであることを示す。出場駅名は、出場場所の一例である。出場日時は、コードの取得に基づく日時の一例である。
図4のステップS34においてプロセッサー11は、第1の出場画面の表示を終了するか否かを確認する。そして、プロセッサー11は、第1の出場画面の表示を終了すると判定するまでステップS34を繰り返す。プロセッサー11は、第1の出場画面に表示された第1の出場終了ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われた場合に、第1の出場画面の表示を終了すると判定する。また、プロセッサー11は、出場時間から一定時間経過しているならば、第1の出場画面の表示を終了すると判定する。プロセッサー11は、第1の出場画面の表示を終了すると判定したならば、ステップS34においてYesと判定してステップS35へと進む。
ステップS36においてプロセッサー11は、不足画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー11は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル15に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル15は、不足画面を表示する。プロセッサー11は、ステップS36の処理の後、ステップS37へと進む。
不足画面は、一例として、チャージボタン及び決済ボタンを含む。チャージボタンは、電子マネーのチャージを指示する場合に操作するボタンである。決済ボタンは、運賃のうち、電子マネーの残高分だけ決済を行いたい場合に操作するボタンである。
ステップS39においてプロセッサー11は、ステップS5と同様にして、電子マネーのチャージを行うための処理をする。プロセッサー11は、ステップS39の処理の後、ステップS29へと戻る。
ステップS40においてプロセッサー11は、電子マネーサーバー31と協働して電子マネーの残高の全額を引き去る全額引去処理を行う。全額引去処理については、周知の方法を用いることができるので、説明を省略する。プロセッサー11は、ステップS40の処理の後、ステップS41へと進む。
第2の出場画面は、出場処理を行ったが、運賃についての決済が完了していないことを証明するための画面である。第2の出場画面は、第1の出場画面と同様に、例えば、入場駅名、出場駅名、入場日時、出場日時、及び運賃の金額などを含む。さらに、第2の出場画面は、不足金額を含む。不足金額は、運賃からステップS38で決済を行った金額を減じた金額である。また、第2の出場画面は、例えば、決済が完了していないことを示す文字列などを含む。さらに、第2の出場画面は、第2の出場終了ボタンを含む。第2の出場終了ボタンは、第2の出場画面の表示終了を指示する場合に操作するボタンである。第2の出場画面は、出場証明画像の一例である。第2の出場画面は、料金の一部又は全部を決済していないことを示す画像の一例である。
図4のステップS43においてプロセッサー11は、第2の出場画面の表示を終了するか否かを確認する。そして、プロセッサー11は、第2の出場画面の表示を終了すると判定するまでステップS43を繰り返す。プロセッサー11は、第2の出場画面に表示された第2の出場終了ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われた場合に、第2の出場画面の表示を終了すると判定する。また、プロセッサー11は、出場時間から一定時間経過しているならば、第2の出場画面の表示を終了すると判定する。プロセッサー11は、第2の出場画面の表示を終了すると判定したならば、ステップS43においてYesと判定してステップS44へと進む。
プロセッサー11は、ステップS2〜ステップS4の待受状態にあるときに、画面の再表示を指示する操作が行われたならば、ステップS3においてYesと判定してステップS45へと進む。
ステップS45においてプロセッサー11は、補助記憶デバイス13などに画面データが記憶されているか否かを確認する。そして、プロセッサー11は、画面データが記憶されているならば、当該画面データが有効であるか無効であるかを確認する。例えば、プロセッサー11は、入場日時から一定時間経過した入場画面の画面データを無効であると判定する。また、プロセッサー11は、出場日時から一定時間経過した第1の出場画面又は第2の出場画面の画面データを無効であると判定する。プロセッサー11は、有効な画面データがないならば、ステップS45においてNoと判定してステップS1へと戻る。そして、プロセッサー11は、有効な画面データがあるならば、ステップS45においてYesと判定してステップS46へと進む。
ステップS47においてプロセッサー11は、補助記憶デバイス13に記憶されている画面データが第1の出場画面であるか否かを確認する。プロセッサー11は、画面データが第1の出場画面のものであるならば、ステップS47においてYesと判定して図4のステップS33へと進む。そして、プロセッサー11は、ステップS33において、当該画面データを用いて第1の出場画面を表示させる。
一方、プロセッサー11は、画面データが第1の出場画面のものでないならば、すなわち、画面データが第2の出場画面のものであるならば、図2のステップS46においてNoと判定して図4のステップS42へと進む。そして、プロセッサー11は、ステップS42において第2の出場画面を表示させる。
なお、無人駅には、入場用表示器IN1及び出場用表示器IN2を設置しなくても良い。
なお、上記の処理は、入場用表示装置D1及び出場用表示装置D2の表示を更新する処理の一例である。入場用表示装置D1及び出場用表示装置D2の表示の更新には、例えば、従来の整理券式の運賃表示器と同様の仕組みを用いることが可能である。
証明画面には、入場駅名又は出場駅名が表示される。したがって、運賃収受システム1は、入場駅又は出場駅とは異なる駅でコードを取得することによってキセル乗車を行うなどの不正を防ぐことができる。
証明画面には、入場時間又は出場時間が表示される。したがって、運賃収受システム1は、以前に入場又は出場したときに用いた画面を使いまわすといった不正を防ぐことができる。
以下、第2実施形態に係る運賃収受システムについて説明する。
第2実施形態に係る運賃収受システム1bは、出場用表示装置D2及び出場用表示器IN2は不要である。その他の構成は、第1実施形態に係る運賃収受システム1と同様の構成で良い。
運賃収受システム1bは、距離に拘わらず運賃が一律であり、運賃先払いであるような交通機関に好適である。
第2実施形態では、プロセッサー11は、運賃アプリの起動に伴い、図2及び図8に示す制御処理を開始する。
プロセッサー11は、ステップS13においてNoと判定したならば、ステップS23へと進む。
プロセッサー11は、ステップS13においてYesと判定したならば、ステップS16へと進む。
プロセッサー11は、ステップS16においてYesと判定したならば、ステップS61へと進む。
ステップS61においてプロセッサー11は、運賃を取得する。すなわち、プロセッサー11は、例えば、補助記憶デバイス13などに記憶した運賃を読み出す。あるいは例えば、プロセッサー11は、管理サーバー20から運賃を取得する。プロセッサー11は、ステップS61の処理の後、ステップS29へと進む。
プロセッサー11は、ステップS30においてYesと判定したならば、ステップS62へと進む。
ステップS62においてプロセッサー11は、第2の不足画面に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー11は、生成したこの画像を表示するようにタッチパネル15に対して指示する。この指示を受けてタッチパネル15は、第2の不足画面を表示する。プロセッサー11は、ステップS62の処理の後、ステップS37へと進む。
第2の不足画面は、一例として、チャージボタン及び中止ボタンを含む。チャージボタンは、不足画面のものと同様のボタンである。中止ボタンは、運賃アプリを用いた運賃の支払いを中止する場合に操作するボタンである。
ステップS63においてプロセッサー11は、運賃の支払いを中止する操作が行われたか否かを確認する。すなわち、プロセッサー11は、第2の不足画面に表示された中止ボタンを操作するなどの予め定められた操作が行われたか否かを確認する。プロセッサー11は、運賃の支払いを中止する操作が行われないならば、ステップS63においてNoと判定してステップS37へと戻る。かくして、プロセッサー11は、電子マネーのチャージを指示する操作か、運賃の支払いを中止する操作が行われるまでステップS37及びステップS63を繰り返す。
プロセッサー11は、ステップS37及びステップS63の待受状態にあるときに、電子マネーのチャージを指示する操作が行われたならば、ステップS37においてYesと判定してステップS39へと進む。ステップS37及びステップS63の待受状態にあるときに、運賃の支払いを中止する操作が行われたならば、ステップS63においてYesと判定して図2のステップS1へと戻る。
なお、第2実施形態では、プロセッサー11は、図2のステップS45においてYesと判定したならば、ステップS46の処理をスキップしてステップS19へと進む。
以下、第3実施形態に係る運賃収受システムについて説明する。
第3実施形態に係る運賃収受システム1cは、入場用表示装置D1及び入場用表示器IN1は不要である。その他の構成は、第1実施形態に係る運賃収受システム1と同様の構成で良い。
運賃収受システム1cは、距離に拘わらず運賃が一律であり、運賃後払いであるような交通機関に好適である。
第3実施形態では、プロセッサー11は、運賃アプリの起動に伴い、図2及び図9に示す制御処理を開始する。
プロセッサー11は、ステップS22においてYesと判定したならば、ステップS26へと進む。
プロセッサー11は、ステップS26においてYesと判定したならば、ステップS61へと進む。
プロセッサー11は、ステップS31の処理の後、ステップS33へと進む。
プロセッサー11は、ステップS30においてYesと判定したならば、ステップS62へと進む。ステップS62、37及びステップS63については第2実施形態と同様である。
なお、第3実施形態では、プロセッサー11は、図2のステップS45においてYesと判定したならば、ステップS46及びステップS47の処理をスキップしてステップS33へと進む。
以下、第4実施形態に係る運賃収受システムについて説明する。
図10は、第4実施形態に係る運賃収受システム1dの概要及び運賃収受システム1dに含まれる装置のそれぞれの要部回路構成を示すブロック図である。なお、図10において図1と同様の構成については、同一の符号を付している。第4実施形態に係る運賃収受システム1dは、第1実施形態と同様の構成に加えて係員端末50を含む。なお、図10には、係員端末50を1台のみ示すが、典型的には複数の係員端末50が存在する。
当該情報は、係員端末50の通信インターフェース54によって受信される。プロセッサー51は、当該情報が受信されたならば、ユーザー端末10によって決済が行われたことを報知する決済通知画面を生成する。プロセッサー51は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス55に対して指示する。この指示を受けて表示デバイス55は、決済通知画面を表示する。決済通知画面は、例えば、ユーザー端末10を特定する情報、決済日時、及び決済金額などを含む。決済通知画面は、決済が行われたことを示す画像の一例である。
運賃収受システム1は、GPS又はIMES(Indoor MEssaging System)などの位置測位システムを用いて現在位置情報を取得することで、入場用コード又は出場用コードが読み取られたときの位置に異常が無いか確認を行っても良い。すなわち、運賃収受システム1は、例えば、以下の(α)又は(β)のように動作する。
(α)
プロセッサー11は、図3のステップS13においてYesと判定したならば、現在位置情報を取得する。そして、プロセッサー11は、当該現在位置情報に基づいて、現在の位置が入場用コードで示される駅又はその近傍であるか否かを確認する。そして、プロセッサー11は、現在の位置が入場用コードで示される駅又はその近傍であるならばステップS14へと進む。対して、プロセッサー11は、現在の位置が入場用コードで示される駅又はその近傍でないならば、現在位置に異常があることを報知するための画面をタッチパネル15に表示させる。その後、プロセッサー11は、図2のステップS1へと戻る。一方、プロセッサー11は、図3のステップS22においてYesと判定したならば、現在位置情報を取得する。そして、プロセッサー11は、当該現在位置情報に基づいて、現在の位置が出場用コードで示される駅であるか否かを確認する。そして、プロセッサー11は、現在の位置が出場用コードで示される駅であるならばステップS24へと進む。対して、プロセッサー11は、現在の位置が入場用コードで示される駅でないならば、現在位置に異常があることを報知するための画面をタッチパネル15に表示させる。その後、プロセッサー11は、図2のステップS1へと戻る。以上のようにすることで、本来とは異なる位置で入場用コード又は出場用コードが読み取られるような不正などを防ぐことができる。
(β)
プロセッサー11は、図3のステップS13においてYesと判定したならば、現在位置情報を取得して記憶しておく。そして、プロセッサー11は、ステップS19において、入場画面内に当該位置情報が示す位置を表示させる。また、プロセッサー11は、図3のステップS22においてYesと判定したならば、現在位置情報を取得して記憶しておく。そして、プロセッサー11は、ステップS33又はステップS42において第1の出場画面又は第2の出場画面内に当該位置情報が示す位置を表示させる。改札係員などは、入場画面、第1の出場画面又は第2の出場画面を確認するとき、当該画面に表示された位置が、当該改札係員がいる駅又はその近傍であるか否かを確認する。以上のようにすることで、本来とは異なる位置で入場用コード又は出場用コードが読み取られるような不正などを防ぐことができる。
また、入場用コード及び出場用コードは、色情報に変えて特定のキーワードを含んでも良い。この場合、プロセッサー11は、入場用画面に、入場用コードに含まれる当該キーワードを表示させる。そして、プロセッサー11は、第1の出場画面及び第2の出場画面に、出場用コードに含まれる当該キーワードを表示させる。前述の色の場合と同様に、改札係員は、キーワードを確認することで同様の不正を防ぐことができる。上記のようにして入場用画面、第1の出場画面又は第2の出場画面に表示されるキーワードは、コードの取得に基づく日時に応じて変化する情報の一例である。
ユーザー端末10の操作者は、車両CAへの乗車時に、バーコード発行機によって発行された紙を、バーコード発行機の発行口などから取る。そして、当該操作者は、第1実施形態の場合と同様に、当該紙に印刷された入場用バーコードENをユーザー端末10に読み込ませる。
以上のようにすることで、今まで整理券を用いていた利用者にとっても使いやすい。また、整理券発行のシステムを流用できるので、コストを低減することができる。また、整理券番号と入場用バーコードENとを併記することで、今まで整理券を用いていた利用客に対して、運賃収受システムの存在を認知させやすい。また、入場用表示装置D1とバーコード発行機を併用する場合、どちらか一方だけを用いる場合に比べて、ユーザー端末10の操作者が入場用バーコードENを読み込ませることを忘れることが起こりにくいと考えられる。
例えば、実施形態の運賃収受システムは、2次元バーコードに代えて1次元バーコードを用いても良い。
また、実施形態の運賃収受システムは、2次元バーコードに代えて電子透かしマークなどを用いても良い。この場合、ユーザー端末10は、入場用コード又は出場用コードが記憶された電子透かしマークを含む印刷物、画像又は動画などを読み込むことで、入場用コード又は出場用コードを取得する。
また、実施形態の運賃収受システムは、2次元バーコードに代えて、iBeaconなどのビーコンシステムを用いても良い。この場合、ユーザー端末10は、ビーコン発信源に接近することで、入場用コード又は出場用コードをビーコン発信源から取得する。ビーコン発信源は、コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。
また、実施形態の運賃収受システムは、2次元バーコードに代えて、音声認識を用いても良い。この場合、車両CA及び駅STには、入場用表示装置D1、出場用表示装置D2、入場用表示器IN1及び出場用表示器IN2に代えてスピーカーが設置される。当該スピーカーは、入場用コード又は出場用コードを含むデータを音声化したものを出力する。そして、ユーザー端末10は、マイクなどにより当該音声を読み込むことで、入場用コード又は出場用コードを取得する。当該音声は、非可聴域であっても良い。当該スピーカーは、コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。
また、実施形態の運賃収受システムは、2次元バーコードに代えて電子スタンプなどを用いても良い。電子スタンプは、コードを出力する第1の情報処理装置の一例である。
Claims (17)
- 取得したコードから入場コード又は出場コードを判定し、
前記入場コードに対応する入場証明画像又は前記出場コードに対応する出場証明画像を表示部へ表示することを制御するようにコンピューターを機能させるプログラム。 - 取得したコードから判定される入場コード及び出場コードの少なくとも一方に基づいて料金を決定するようにコンピューターを機能させる、請求項1に記載のプログラム。
- 取得した第1のコードから判定される入場コード、及び取得した第2のコードから判定される出場コードに基づいて料金を決定するようにコンピューターを機能させる、請求項1又は請求項2に記載のプログラム。
- 前記料金についての決済を制御するようにコンピューターを機能させる、請求項2又は請求項3に記載のプログラム。
- 前記料金について決済が行われた場合、前記料金を決済済みであることを示す画像を前記表示部へ表示することを制御するようにコンピューターを機能させる、請求項4に記載のプログラム。
- 前記料金の一部又は全部についての決済が行われていない場合、前記料金の一部又は全部の決済が行われていないことを示す画像を表示部へ表示することを制御するようにコンピューターを機能させる、請求項5に記載のプログラム。
- 入場場所又は出場場所を含む画像を表示部へ表示することを制御するようにコンピューターを機能させる、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記入場場所は入場駅名であり、前記出場場所は出場駅名である、請求項7に記載のプログラム。
- 前記入場コード又は前記出場コードの取得に基づく日時を示す表示を含む画像を表示部へ表示することを制御するようにコンピューターを機能させる、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記コードの取得に基づく日時に応じて変化する情報を含む画像を表示部へ表示することを制御するようにコンピューターを機能させる、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記コードを取得するときに位置情報を取得し、前記位置情報を含む画像を表示部へ表示することを制御するようにコンピューターを機能させる、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記コードの取得に基づく日時から一定時間経過している場合、前記証明画像を表示できないようにする、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記コードを取得するときに位置情報を取得し、前記コードが適切に取得されたことを前記位置情報に基づいて判定する、請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記入場コード又は出場コードは、2次元バーコードに記憶された情報である、請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記入場コード又は出場コードは、時間変化する情報である、請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のプログラム。
- 第1の情報処理装置が、
入場コード及び出場コードの少なくとも一方を出力し、
第2の情報処理装置が、
取得したコードから前記入場コード又は前記出場コードを判定し、
前記入場コードに対応する入場証明画像又は前記出場コードに対応する出場証明画像を表示する、入出場方法。 - 前記第2の情報処理装置が、
入場又は出場にかかる料金について、サーバーと協働して決済を行い、
第3の情報処理装置が、
前記サーバーによって決済が行われたことを示す決済情報に基づいて、決済が行われたことを示す画像を表示する、請求項16に記載の入出場方法。
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