JP2016212801A - 車内改札支援装置、車内改札支援方法、プログラム、及び車内改札支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に車内改札を行うことのできる技術を提供する。【解決手段】車内改札支援装置であって、座席に座る顧客が有するタグ情報を特定するタグ情報特定部112と、座席の指定に関する情報を含む座席情報121を記憶する記憶部120と、タグ情報を用いて座席情報を参照し、顧客が座席に座る権利を有する権利者であるか否かを判定する座席照合部113と、座席照合部が、顧客が権利者でないと判定する場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を座席が有する表示装置に表示させる表示部116と、継続着座確認画面において継続着座の意思を示す入力を受け付けると、タグ情報を用いて座席情報を生成する座席情報生成部111と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車内改札支援装置、車内改札支援方法、プログラム、及び車内改札支援システムに関する。
現在、車掌が車内で乗車券を確認し、特急券や座席指定券を所持していない乗客に対して、補助乗車券を発券する車内改札と言われる業務が行われている。
なお、特許文献1には、「座席に対応して設けられ、乗車券情報を保持する可搬情報処理媒体と通信してデータの読み書きをするリーダ/ライタと、前記リーダ/ライタにより制御され、座席の利用状態、座席利用の可否に応じて表示態様を変える座席に対応して設けられた表示手段と、位置情報システムから運行情報を取得するとともに、前記リーダ/ライタとの間で相互に情報を送受信する座席管理装置とを備え、前記リーダ/ライタは、可搬情報処理媒体から読み取った乗車券情報と、座席管理装置から受信した運行情報とに基づいて前記表示手段による表示態様を制御することを特徴とする座席利用状況管理システム」が開示されている。
現在、車内において座席を確保するための乗車券の購入を希望する顧客は、車掌から直接乗車券を購入しなければならず、煩雑であるばかりか、空席を有効に活用出来ているとは言い難い。
なお、特許文献1に記載された技術は、車内において座席に着席する権利を顧客に付与するものではない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、効率的に車内改札を行うことのできる技術の提供を目的とする。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
上記課題を解決するため、本発明に係る車内改札支援装置は、座席に座る顧客が有するタグ情報を特定するタグ情報特定部と、前記座席の指定に関する情報を含む座席情報を記憶する記憶部と、前記タグ情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する権利者であるか否かを判定する座席照合部と、前記座席照合部が、前記顧客が前記権利者でないと判定する場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示部と、前記継続着座確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、前記座席照合部は、前記顧客が前記権利者であると判定しない場合に、該座席に座る権利を有する他の顧客が存在するか否かを判定し、前記表示部は、前記座席照合部が前記他の顧客が存在しないと判定する場合に、前記継続継続着座確認画面確認画面を表示させることを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る車内改札支援装置は、前記座席照合部が、前記他の顧客が存在すると判定する場合に、前記顧客が前記他の顧客とグループを成すか否かを判定するグループ判定部を備え、前記座席情報は、前記座席の予約を行った場所を特定する情報と、予約を行った日時とが前記座席と関連付けられ、前記グループ判定部は、前記顧客が座る前記座席と前記座席情報において関連付けられた前記場所又は前記日時を用いて判定し、前記表示部は、前記顧客及び前記他の顧客がグループを成すと前記グループ判定部が判定しない場合に、注意情報を前記表示装置に表示させることを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、前記グループ判定部は、前記タグ情報及び前記顧客が座る座席を特定する情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が予約を行った場所と、前記座席情報において前記座席と関連付けられた前記場所とが対応し、かつ、前記顧客が予約を行った日時と、前記座席情報において前記座席と関連付けられた前記日時とが所定間隔内である場合に、前記顧客及び前記他の顧客がグループを成すと判定することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、前記座席情報には、列車が有する前記座席の予約区間を示す情報が前記顧客と関連付けられ、前記座席照合部は、前記座席に座る顧客の前記予約区間と、前記座席情報において該顧客が座る前記座席と関連付けられた他の前記顧客の前記予約区間とが重複する場合に、前記座席に座る権利を有する前記他の顧客が存在すると判定することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る車内改札支援装置は、前記顧客が座る権利を有する前記座席と、該顧客が座る前記座席とが異なる場合に、座る権利を有する前記座席に関する指定の変更が可能か否かを判定する変更可否判定部を備え、前記記憶部は、前記列車の発車時間を含む時刻表情報を記憶しており、前記座席情報には、前記座席毎に、該座席を有する列車と、該座席に座る権利を有する前記顧客が有する前記タグ情報を特定するタグ情報識別子とが関連付けられ、前記変更可否判定部は、前記顧客が乗車している乗車列車と、該顧客が座る権利を有する前記座席を有する予約列車とを特定し、前記乗車列車の進行方向にあり、かつ該乗車列車と前記予約列車とが停車する駅を特定して前記時刻表情報を参照し、前記予約列車の前記駅の発車時刻が現在時刻より後である場合に、指定が可能であると判定し、前記座席情報生成部は、前記変更可否判定部により指定が可能であると判定された場合に、前記顧客が座っている座席を示す情報と前記タグ情報とを関連付けた前記座席情報を生成することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、前記座席情報生成部は、前記変更可否判定部が変更を可能と判定する場合に、前記顧客が座る権利を有する前記座席に係る前記座席情報を消去し、前記顧客が座る前記座席に係る前記座席情報を生成することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、前記表示部は、列車が有する複数の前記座席の指定状況を表示する空席情報画面を前記表示装置に表示させ、前記座席情報生成部は、前記空席情報画面において空席である前記座席を指定した入力を受け付けると、入力を行った前記顧客が有する前記タグ情報を用いて該座席について前記座席情報を生成することを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る車内改札支援方法は、車内改札支援装置を用いた車内改札支援方法であって、前記車内改札支援装置は、座席に座る顧客が有するタグ情報を読み取るタグ情報読取手順と、前記座席の指定に関する情報を含む座席情報を前記タグ情報を用いて参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する権利者であるか否かを判定する座席照合手順と、前記座席照合手順において、前記顧客が前記権利者でないと判定される場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示手順と、前記継続着座確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成手順と、を実行することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピューターに、座席指定を支援する手順を実行させるプログラムであって、前記コンピューターを、制御手段と、記憶手段として機能させ、前記記憶手段には、前記座席の指定に関する情報を含む座席情報が格納され、前記制御手段に対して、座席に座る顧客が有するタグ情報を読み取るタグ情報読取手順と、前記タグ情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者であるか否かを判定する座席照合手順と、前記座席照合手順において、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者でないと判定される場合に、継続着座の意思を確認する継続占有確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示手順と、前記継続着座確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成手順と、を実行させることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る車内改札支援システムは、車内改札支援装置と、発券装置とがネットワークを介して接続された車内改札支援システムであって、前記発券装置は、タグを有する券を顧客に対して発券する発券部を備え、前記車内改札支援装置は、座席に座る前記顧客が有するタグに含まれるタグ情報を特定するタグ情報特定部と、前記座席の指定に関する情報を含む座席情報を記憶する記憶部と、前記タグ情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者であるか否かを判定する座席照合部と、前記座席照合部が、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者でないと判定する場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示部と、前記継着座有確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、効率的に車内改札を行う技術を提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。図1は、車内改札支援システム1の機能ブロック図の一例である。車内改札支援システム1は、サーバー装置10と、発券端末装置20とを含む。サーバー装置10と発券端末装置20とは、例えばネットワーク30を介して接続されているが、接続に関してはネットワーク30を介したものに限られない。
なお、車内改札支援システム1により車内改札の支援を行う対象は、例えば電車、バス等であるが、以下、電車を含む列車の車内改札を支援するものとして説明する。
サーバー装置10は、例えばPC(Personal Computer)等であって、外部から入力される情報に基づいて、車内改札を支援する処理を行う車内改札支援装置として機能する。サーバー装置10は、車内改札を行う列車を運営する鉄道会社が有するものでもよいし、車内改札支援サービスを提供する会社が有するものであってもよいし、車内改札支援サービスを行う事業者からサーバーの使用を受託する会社が有するものであってもよい。発券端末装置20は、顧客に対して乗車券を発券する装置である、いわゆる券売機である。発券端末装置20は、駅構内に設置された、顧客による操作を受け付ける端末装置であってもよいし、駅窓口や旅行代理店等において、係員による操作を受け付ける端末装置であってもよい。
本実施形態では、顧客はICタグを含む切符を有しており、座席に着席した顧客が有する切符を読み取るタグ読み書き装置が、列車内に設置されている。タグ読み書き装置により読み取られたタグ情報は、顧客が座った座席を特定する情報とともにサーバー装置10へ送信される。タグ読み書き装置は各座席に対して1つ設置されるが、顧客が座った座席を特定しうるならば、複数座席に1つ設置されていてもよい。
また、本実施形態では、各座席に対してディスプレイが設置されている。ディスプレイは、各座席の他、デッキ等に設置されていてもよい。
また、座席を回転可能な列車において、座席が回転済であるか否かを判定する座席センサが、各座席に設置されている。なお、座席が回転可能とは、床面に垂直な回転軸を中心に座席が約180度、又はそれ以上回転する機構を有することをいう。タグ読み書き装置、ディスプレイ、及び座席センサは、サーバー装置10に接続され、必要な情報がサーバー装置10に対して送信される。
サーバー装置10は、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。制御部110は、サーバー装置10における座席情報の照合やグループ判定等、車内改札に関する処理を制御する。記憶部120は、サーバー装置10における車内改札に関する処理に必要な情報を記憶する。通信部130は、ネットワーク30に接続される発券端末装置20や、前述のタグ読み書き装置等の外部機器と通信を行う。
制御部110は、座席情報生成部111と、タグ情報特定部112と、座席照合部113と、変更可否判定部114と、グループ判定部115と、表示部116とを備える。座席情報生成部111は、発券端末装置20から発券依頼を受信した際や、列車内のディスプレイを介して指定席券の取得意思の入力を受け付けた際に、後述する座席情報を生成する。
タグ情報特定部112は、座席に座っている顧客が有する切符に含まれるICタグに記録されたタグ情報が、前述のタグ読み書き装置により読み取られると、読み取られたタグ情報を特定する。
座席照合部113は、座席に座っている顧客が、該座席に座る権利を有する者であるか否かの照合を行う。なお、座席に座る権利とは、座席を特定した切符を有する顧客が該座席を占有する権利のことを示す。以下、座席を指定した切符を「指定券」として説明する。
座席照合部113は、具体的には、タグ情報を用いて座席情報を参照し、該顧客が座席に関連付けられているか否かを判定する。また、座席照合部113は、座席に座っている顧客が該座席に座る権利を有しないものである場合に、該座席に座る権利を有する他の顧客がいるか否かを判定する。
変更可否判定部114は、座席に座っている顧客が、他の座席に座る権利を有している場合に、座っている座席へと指定の変更が可能であるか否かを判定する。グループ判定部115は、座席に座っている顧客が、該座席に座る権利を有しない場合に、該座席に座る権利を有する他の顧客とグループを成すか否かを判定する。グループ判定部115は、顧客が有する指定券を発券した発券端末装置20が、該座席に座る権利を有する他の顧客の指定券を発券した発券端末装置20と対応するか否かと、顧客及び他の顧客への発券時刻が所定間隔以内であるか否かとに基づいて、座席に座る顧客と他の顧客とがグループを成すか否かを判定する。
表示部116は、座席に座っている顧客が、該座席に座る権利を有しない場合に、継続して着座する意思があるか否かを入力可能な継続着座確認画面を表示する。なお、継続して着座する意思がある場合には、座席情報において顧客と座席とが新たに関連付けられ、顧客が該座席の指定券を取得したと同様に取り扱われる。
また、表示部116は、顧客が座席に座る権利を有さず、継続して着座する意思もない場合に、退席を促す注意画面を表示する。また、表示部116は、顧客が座っている列車の空席状況を示す空席情報画面を表示する。
記憶部120は、座席情報121と、表示装置情報122と、時刻表情報123とを記憶する。座席情報121は、座席の指定に関する情報であって、座席毎に該座席に座る権利を有する顧客のタグ情報等が関連付けられている。表示装置情報122は、列車が有する表示装置に関する情報であって、表示装置を特定する情報毎に座席を特定する情報等が関連付けられている。時刻表情報123は、列車の駅発着時刻を示す時刻表に関する情報である。
発券端末装置20は、制御部210と、通信部220とを備える。制御部210は、顧客に対する指定券の発行に関する処理を制御する。通信部220は、サーバー装置10との通信を制御する。
制御部210は、発券部211を有する。発券部211は、購入する指定券の列車及び座席、乗車駅及び降車駅等の入力を受け付け、サーバー装置10に対して送信するための発券依頼を生成する。発券依頼を受信したサーバー装置10が、列車、座席、予約乗車駅、予約降車駅、及び切符を特定するためのタグ情報識別子を含む発券許可を発券端末装置20に送信すると、発券端末装置20はこれらの情報をタグ情報として記憶させた切符を発券する。発券部211は、タグ情報を含む紙葉の券面に対し、発券許可に含まれる情報を印刷する。なお、発券部211は、切符を印刷する代わりに、顧客の乗車カードに含まれるICタグに対して発券許可に含まれる情報を書き込むことにより、顧客に対して切符を発券したものと取り扱ってもよい。
本実施形態では、切符を有する顧客が座席に着席すると、該顧客が座席に座る権利を有するか否かの照合が行われる。該顧客が座席に座る権利を有しない場合、顧客に対して継続して座席に座る意思があるか否かを入力するための継続着座確認画面が表示され、継続して座席に座る意思がある旨の入力がなされた場合に、該顧客に対して座席に座る権利を付与する。これにより、車内改札の際に車掌が各座席を回る等の行為を行う必要がなく、効率的に車内改札を行うことができる。また、車内において効率的に指定席券を発行することができる。
図2は、座席情報121の一例を示す図である。座席情報121は、顧客が指定している座席に関する情報である。座席情報121は、座席識別子121aと、列車識別子121bと、発車予定日121cと、タグ情報識別子121dと、予約乗車駅121eと、予約降車駅121fと、発券日時121gと、発券窓口識別子121hと、検札終了フラグ121iと、が関連付けられている。
座席識別子121aは、座席を特定する識別子である。列車識別子121bは、座席を有する列車を特定する識別子である。発車予定日121cは、列車の発車予定日を示す情報である。タグ情報識別子121dは、座席識別子121aにより特定される座席を指定した顧客が有する切符内のICタグに含まれるタグ情報を特定する識別子である。
予約乗車駅121eは、顧客が座席を予約する区間の始点である発車駅を示す情報である。予約降車駅121fは、該区間の終点である下車駅を示す情報である。発券日時121gは、顧客に対して指定席の予約を行った日時を示す情報である。発券日時121gは、例えば発券端末装置20が切符を発券した日時を示す情報である。発券窓口識別子121hは、切符を発券した発券端末装置20を特定する識別子である。検札終了フラグ121iは、座席に対して権利者が座ったか否かを示すフラグである。なお、検札について記録を残す必要がない場合等には、検札終了フラグ121iは座席情報121に含まれていなくてもよい。
なお、座席情報121は、顧客が指定している座席に関する情報であるが、顧客が乗車券のみを予約し、座席指定を行わない場合等にも情報が生成される。その場合、座席情報121は空情報となる。また、座席情報121は、特急券であることを示す情報等、発券した切符の属性を示す他の情報を含んでいてもよい。
図3は、表示装置情報122の一例を示す図である。表示装置情報122は、ディスプレイ識別子122aと、座席識別子122bと、座席回転フラグ122cとが関連付けられている。
ディスプレイ識別子122aは、ディスプレイを特定する識別子である。座席識別子122bは、座席を特定する識別子である。ディスプレイ識別子122aにより特定されるディスプレイは、関連する座席識別子122bにより特定される座席から見ることができるよう備え付けられている。座席回転フラグ122cは、ディスプレイが備え付けられた座席が回転済か否かを示すフラグである。
例えば、座席Aの背面に設置されたディスプレイを、座席Bに座る顧客が見るようディスプレイが設置されている場合、該ディスプレイを特定するディスプレイ識別子122aに対して、座席識別子122bとして座席Bを特定する識別子が関連付けられる。また、該ディスプレイ識別子122aに対して、座席Aが回転済か否かを示すフラグが、座席回転フラグ122cとして関連付けられる。
なお、制御部110は、後述する座席センサから、座席の回転を示す情報を受け付けると、座席回転フラグ122cを更新する。
図4は、サーバー装置10のハードウェア構成例を示す図である。サーバー装置10は、CPU(Central Processing Unit)140と、RAM(Random Access Memory)141と、不揮発性ストレージ142と、出力I/F(Interface)143と、入力I/F144と、ネットワークI/F145と、を備える。
CPU140は中央演算装置であり、RAM141又は不揮発性ストレージ142に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。サーバー装置10では、RAM141又は不揮発性ストレージ142上に読み出されたプログラムに従って動作するCPU140により処理が行われる。
RAM141は記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。不揮発性ストレージ142は、プログラムや各種データの格納先として用いられる。記憶部120は、RAM141又は不揮発性ストレージ142によってその機能が実現される。
出力I/F143は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイや、プリンタ等の出力装置との間で情報の送受信を行うインターフェイスである。出力I/F143には、各座席が備えるディスプレイ151が接続される。なお、ディスプレイ151はタッチパネルであり、入力装置としての機能も有する。
入力I/F144は、タッチパネル又はハードウェアボタン等、入力操作を受け付ける装置との間で情報の送受信を行うインターフェイスである。入力I/F144には、各座席が備えるタグ読み書き装置152と、座席センサ153とが接続される。
タグ読み書き装置152は、切符に含まれるICタグの読み取り及び書き込みが可能な装置である。タグ読み書き装置152が読み取り及び書き込み可能なICタグは、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)システムにおけるRFタグであるが、ICタグはRFタグに限定されず、例えばNFC(Near Field Communication)タグ等、タグ読み書き装置152との間で無線で情報をやり取りすることができるものであればよい。
座席センサ153は、座席の回転の有無を検知可能なセンサである。座席センサ153は、例えばギアの回転を検出する回転センサ等、一般的な方法により座席の回転を検出することができるものであればよい。
なお、サーバー装置10の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、サーバー装置10の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
図5は、発券端末装置20のハードウェア構成例を示す図である。発券端末装置20は、CPU240と、RAM241と、不揮発性ストレージ242と、出力I/F243と、入力I/F244と、ネットワークI/F245と、を備える。
CPU240は中央演算装置であり、RAM241又は不揮発性ストレージ242に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。発券端末装置20では、RAM241又は不揮発性ストレージ242上に読み出されたプログラムに従って動作するCPU240により処理が行われる。
RAM241は記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。不揮発性ストレージ242は、プログラムや各種データの格納先として用いられる。
出力I/F243は、LCD等のディスプレイや、プリンタ等の出力装置との間で情報の送受信を行うインターフェイスである。出力I/F243には、プリンタ246と、タグ読み書き装置247とが接続される。プリンタ246は、切符の券面への印字を行う。タグ読み書き装置247は、切符に含まれるICタグへの情報の書込みを行う。また、タグ読み書き装置247は、顧客の乗車カードに含まれるICタグに対して情報の読み出しと書き込みとを行う。入力I/F144は、タッチパネル又はハードウェアボタン等、入力操作を受け付ける装置との間で情報の送受信を行うインターフェイスである。
図6は、座席照合処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、例えばサーバー装置10が起動されると開始される。
まず、タグ情報特定部112は、タグ情報を受信したか否かを判定する(ステップS11)。顧客が座席に座ると、タグ読み書き装置152が顧客の有する切符のタグ情報を読み取り、顧客が座った座席を特定する座席識別子、及び該座席を有する列車を特定する列車識別子と共にサーバー装置10に送信する。なお、座席識別子及び列車識別子は、タグ読み書き装置152が予め有している。サーバー装置10の通信部130がタグ情報を受信すると、タグ情報特定部112はタグからの情報を受信したと判定する。
タグ情報特定部112が、タグ情報を受信したと判定しない場合(ステップS11で「NO」の場合)、タグ情報特定部112はタグ情報を受信するまでステップS11の処理を繰り返す。
タグ情報特定部112が、タグ情報を受信したと判定する場合(ステップS11で「YES」の場合)、タグ情報特定部112は、タグ情報、乗車列車の乗車識別子、及び乗車列車の座席識別子を特定する(ステップS12)。タグ情報には、顧客が指定している列車の列車識別子と、座席識別子と、タグ情報識別子と、予約乗車駅と、予約降車駅と、切符が発券された発券日時と、発券窓口とが含まれている。なお、顧客が有する切符が座席指定を含まない、いわゆる自由席の切符である場合、タグ情報には座席識別子が含まれない。
次に、座席照合部113は、列車の現在位置を特定する(ステップS13)。座席照合部113は、図示しない時計を用いて現在時刻を特定して時刻表情報123を参照し、ステップS12において受信した列車識別子により特定される列車の現在位置を特定する。なお、例えば列車内に列車の現在位置を特定する機能を有する機器がある場合、座席照合部113は該機器から通信部130を介して列車の現在位置を特定してもよい。
次に、座席照合部113は、座席情報121とタグ情報との照合を行い、タグ情報識別子が対応するか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、座席照合部113は、ステップS12において特定したタグ情報に含まれる座席識別子及び列車識別子と、ステップS13で特定した列車の現在位置を用いて座席情報121を参照する。座席照合部113は、タグ情報内の座席識別子及び列車識別子の組み合わせが座席識別子121a及び列車識別子121bの組み合わせと対応し、かつステップS13で特定した列車の現在位置が予約乗車駅121eと予約降車駅121fにより特定される区間内である座席情報121のレコードを特定する。座席照合部113は、特定した座席情報121のレコードに含まれるタグ情報識別子121dが、ステップS12で特定したタグ情報のタグ情報識別子と対応するか否かを判定する。
座席照合部113が、タグ情報識別子が対応すると判定する場合(ステップS14で「YES」の場合)、座席に座る権利を有する顧客が該座席に着席している状態であるため、座席情報生成部111は、検索終了フラグを検索終了を示す情報に更新する(ステップS15)。座席情報生成部111は、ステップS14で特定した座席情報121のレコードに含まれる検索終了フラグ121iを、検索が終了したことを示す情報に更新する。その後、座席情報生成部111は本フローチャートの処理を終了する。
座席照合部113が、タグ情報識別子が対応すると判定しない場合(ステップS14で「NO」の場合)、座席照合部113は、タグ情報に座席識別子が含まれるか否かを判定する(ステップS16)。座席照合部113は、ステップS12で特定したタグ情報に、座席識別子が含まれるか否かを判定する。
座席照合部113が、タグ情報に座席識別子が含まれると判定しない場合(ステップS16で「NO」の場合)、制御部110は再発券処理を行う(ステップS17)。再発券処理については後述する。
座席照合部113が、タグ情報に座席識別子が含まれると判定する場合(ステップS16で「YES」の場合)、座席照合部113は、座席に対して指定区間が重複する他の予約客がいるか否かを判定する(ステップS18)。具体的には、座席照合部113は、ステップS14で特定した座席情報121のレコードに、ステップS12で特定したタグ情報識別子と対応しない他のタグ情報識別子121dが含まれる場合に、座席に対して指定区間が重複する他の予約客がいると判定する。
また、座席照合部113は、ステップS14で特定した座席情報121のレコードに、他のタグ情報識別子121dが含まれない場合であっても、以下の手順で指定区間が重複する他の予約客の有無を判定する。座席照合部113は、ステップS12で特定した乗車列車の座席識別子及び列車識別子の組み合わせが座席識別子121a及び列車識別子121bの組み合わせと対応し、かつ現在位置よりも進行方向に予約乗車駅121eを有する座席情報121のレコードを特定する。座席照合部113は、特定した座席情報121のレコードに含まれる予約乗車駅121eと予約降車駅121fとを用いて、他の顧客の予約区間を特定する。
また、座席照合部113は、ステップS12で特定したタグ情報に含まれる予約乗車駅と予約降車駅とを用いて、座席に座る顧客の予約区間を特定する。座席照合部113は、他の顧客の予約区間と、座席に座る顧客の予約区間とが重複する場合に、座席に対して指定区間が重複する他の予約客がいると判定する。
座席照合部113が、座席に対して指定区間が重複する他の予約客がいると判定しない場合(ステップS18で「NO」の場合)、制御部110は、再発券処理を行う(ステップS19)。再発券処理については後述する。
座席照合部113が、座席に対して指定区間が重複する他の予約客がいると判定する場合(ステップS18で「YES」の場合)、グループ判定部115は、着席している顧客に対する発券日時・発券窓口と、他の予約客に対する発券日時・発券窓口とを特定する(ステップS20)。グループ判定部115は、ステップS14で特定した座席情報121のレコードに含まれる発券日時121fと発券窓口識別子121hとを、他の予約客への発券日時と発券窓口として特定する。
また、ステップS20において、グループ判定部115は、ステップS12で特定したタグ情報に含まれる発券日時及び発券窓口を示す情報を、着席している顧客に対する発券日時及び発券窓口として特定する。
次に、グループ判定部115は、特定した日時が所定間隔内で、かつ窓口が同じであるか否かを判定する(ステップS21)。グループ判定部115は、ステップS20で特定した、着席している顧客への発券日時と他の予約客への発券日時が予め定められた所定間隔内であって、かつ発券窓口が同じである場合に、着席している顧客と他の予約客とが同じグループであるものとして取り扱う。
なお、着席している顧客に対して切符を発券した発券端末装置20と、他の顧客に対して切符を発券した発券端末装置20とが予め定められた範囲に設置されている場合には、発券窓口が同じであるとしてグループを成すとする判定を行ってもよい。また、グループ判定部は、発券日時が所定間隔内であるか、又は発券窓口が同じであるかの少なくともいずれか一方に該当する場合に、両者がグループを成すものと判定してもよい。
グループ判定部115が、特定した日時が所定間隔内で、かつ窓口が同じであると判定する場合(ステップS21で「YES」の場合)、座席情報生成部111は、検索終了フラグを検索終了を示す情報に更新する(ステップS22)。座席情報生成部111は、タグ情報に含まれるタグ情報識別子と列車識別子との組み合わせを、タグ情報識別子121d及び列車識別子121bの組み合わせとして含む座席情報121のレコードを、着席している顧客の予約に関する座席情報として特定する。座席情報生成部111は、特定したレコードの検札終了フラグ121iを、検札が終了したことを示す情報に更新する。その後、座席情報生成部111は、その後本フローチャートの処理を終了する。
グループ判定部115が、特定した日時が所定間隔内で、かつ窓口が同じであると判定しない場合(ステップS21で「NO」の場合)、表示部116は、注意情報を示す表示情報を生成する(ステップS23)。座っている顧客と他の顧客との発券日時が対応しないか、又は発券場所が異なる場合、座っている顧客と他の顧客とは同じグループでないものとして取り扱い、ディスプレイ151に対して注意を促す注意情報画面を表示させる。そのため、表示部116は注意情報画面を表示するための表示情報を生成する。
図9は、注意情報画面160の一例を示す図である。注意情報画面160は、注意情報表示領域161と、空席情報画面表示受付ボタン162とを含む。注意情報表示領域161には、顧客に対する注意情報が表示される。
図9に示す注意情報画面160の注意情報表示領域161には、「この座席は次の静岡駅からお客様が乗車されます。自由席車両に移動されるか、空いている指定座席の補助乗車券をお買い求めください。」と表示されている。これは、ステップS18において、現在位置よりも進行方向に予約乗車駅121eを有する他の顧客が存在し、着席している顧客の予約区間と重複している場合に表示される。
空席情報画面表示受付ボタン162が選択されると、空席情報画面に表示画面が遷移する。
図10は、空席情報画面170の一例を示す図である。空席情報画面170は、空席情報表示領域171と、座席指定受付ボタン172とを含む。空席情報表示領域171には、座席が設置されている列車内の空席状況が表示される。表示部116は、座席情報121を参照して各座席の指定状況を特定し、空席情報表示領域171に表示させる。空席情報表示領域171においては、空席は選択可能に表示される。
座席指定受付ボタン172は、顧客からの座席指定の入力を確定させるためのボタンである。空席情報表示領域171において空席が選択され、座席指定受付ボタン172が選択されると、再発券処理へと進む。再発券処理については後述する。
なお、空席情報画面170は、デッキに設置されたディスプレイ151に表示されてもよい。その場合、列車内において、座席に着席せずとも指定券の取得が可能となる。
説明を図6に戻す。次に、表示部116は、注意情報画面160の表示指示処理を行う(ステップS24)。表示指示処理については後述する。その後、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。
本実施形態では、顧客の有する切符を読み取って座席情報121と照合を行うことにより、顧客が座席に座る権利を有する者であるか否かを判定することができ、効率的に車内改札を行うことができる。
また、同じグループに属する複数の顧客が乗車する場合、顧客同士で座席を交換することは頻繁に行われている。そのような場合にまで、顧客に対して注意情報を表示するのは煩雑である。座席に座る顧客が座席を指定している他の顧客とグループを成すか否かを判定し、グループを成す場合に注意情報の表示を省略することにより、座席を占有する権利を有しない顧客に対して適切に注意情報の表示を行うことができる。
図7は、再発券処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、図6に示すステップS17及びステップS19において行われる処理をより詳細に説明するものである。
まず、座席照合部113が、タグ情報に座席識別子が含まれているか否かを判定する(ステップS31)。座席照合部113は、ステップS12で特定されたタグ情報に座席識別子が含まれるか否かを判定する。座席識別子が含まれない場合、顧客が指定券を有していない状態であるため、指定券の取得意思の確認を行う。
座席照合部113が、タグ情報に座席識別子が含まれていると判定しない場合(ステップS31で「NO」の場合)、表示部116は、継続着座確認画面の表示情報を生成する(ステップS32)。
図11は、継続着座確認画面180の一例を示す図である。継続着座確認画面180は、確認情報表示領域181と、決定ボタン182とを含む。継続着座確認画面180は、座席に座っている顧客に対して、座席の指定券を取得するか否かの選択を受け付ける画面である。確認情報表示領域181は、顧客に対して意思決定を促す情報を表示する領域である。決定ボタン182は、指定券を取得するか否かを確定させるためのボタンである。なお、指定券を取得しない選択を受け付けた場合、表示画面は図9に示す注意情報画面160に遷移する。
なお、指定券を取得する際に料金が発生する場合は、顧客が有する乗車カードから料金を引き落とすものであってもよい。この場合、電子マネーとしての機能を有する乗車カードに対してタグ読み書き装置152が料金情報の読み取り及び書き込みを行うことにより、決済を行う。また、クレジット機能を有する乗車カードから料金を決済するものであってもよい。
説明を図7に戻す。次に、表示部116は、表示指示処理を行う(ステップS33)。表示指示については後述する。
次に、座席情報生成部111は、指定券の取得意思の入力を受け付ける(ステップS34)。座席情報生成部111は、継続着座確認画面180に対して指定券の取得意思を有する選択がなされた場合に、指定券の取得意思の入力を受け付けたものとする。
次に、座席情報生成部111は、座席情報121を生成する(ステップS35)。具体的には、座席情報生成部111は、ステップS12において特定されたタグ情報に含まれるタグ情報識別子と、予約乗車駅と、予約降車駅と、同ステップにおいて特定された乗車列車の列車識別子と、座席識別子とを用いて、座席情報121を生成する。生成した座席情報には、検札が終了したことを示す検札終了フラグ121iが含まれる。
また、座席情報生成部111は、ステップS12において特定した、乗車列車の列車識別子と、座席識別子とを、タグ読み書き装置152を介してタグに書き込む。その後、座席情報生成部111は、本フローチャートの処理を終了する。
座席照合部113が、タグ情報識別子に座席識別子が関連付けられていると判定する場合(ステップS31で「YES」の場合)、変更可否判定部114は、時刻表情報123を参照し、(1)予約している指定席のある列車Aと、乗車している列車Bの両方が停まる駅であって、(2)乗車列車の現在位置と連続する駅Cを特定する(ステップS36)。具体的には、まず変更可否判定部114は、(1)の処理として、ステップS12で特定したタグ情報に含まれる列車識別子を、予約している指定席のある列車Aの列車識別子として特定する。変更可否判定部114は時刻表情報123を参照し、列車Aが停車する駅を抽出する。
また、変更可否判定部114は、ステップS12で特定された、乗車列車の列車識別子を特定する(列車B)。変更可否判定部114は時刻表情報123を参照し、列車Bが停車する駅を抽出する。変更可否判定部114は、列車Aと列車Bの双方が停車する駅を抽出する。
変更可否判定部114は、(2)の処理として、列車Aと列車Bの双方が停車する駅の中で、ステップS13で特定した列車の現在位置よりも進行方向にある駅であって、最も現在地に近い駅を特定する(駅C)。
次に、変更可否判定部114は、時刻表情報123を参照し、列車Aにおける駅Cの発車予定時刻が現在時刻よりも後であるか否かを判定する(ステップS37)。通常、予め取得していた指定券により指定された列車よりも後に発車する列車に乗車する場合、列車内で指定券の変更をすることができない。本実施形態では、判断基準時刻を次に停車する駅の発車時刻とすることで、列車内において適切に指定券の変更を行うことを可能とする。
変更可否判定部114が、列車Aにおける駅Cの発車予定時刻が現在時刻よりも後であると判定する場合(ステップS37で「YES」の場合)、指定券の変更が可能であるため、表示部116は指定券の変更意思を確認する画面の表示情報を生成する(ステップS38)。変更意思を確認する画面には、例えば顧客が予約していた列車や座席を示す情報と、変更意思を確認する文言と、変更の決定を受け付けるための決定ボタンとが表示される。図11に示す、継続着座確認画面180が表示されてもよい。
次に、表示部116は、表示指示処理を行う(ステップS39)。表示指示処理については後述する。
次に、座席情報生成部111は、指定券の変更意思の入力を受け付ける(ステップS40)。
次に、座席情報生成部111は、座席情報121を生成する(ステップS41)。座席情報生成部111は、ステップS12において特定したタグ情報に含まれるタグ情報識別子と、列車識別子と、座席識別子とを用いて座席情報121を参照する。座席情報生成部111は、タグ情報識別子と、列車識別子と、座席識別子との組み合わせを、タグ情報識別子121dと、列車識別子121bと、座席識別子121aの組み合わせとして含む座席情報121中のレコードを特定する。座席情報生成部111は、特定したレコードを消去する。
また、座席情報生成部111はタグ情報に含まれるタグ情報識別子と、予約乗車駅と、予約降車駅と、同ステップにおいて特定された乗車列車の列車識別子と、座席識別子とを用いて、座席情報121を生成する。生成した座席情報には、検札が終了したことを示す検札終了フラグ121iが含まれる。座席情報生成部111は、ステップS12において特定した、乗車列車の列車識別子と、座席識別子とを、タグ読み書き装置152を介してタグに書き込む。その後、座席情報生成部111は、本フローチャートの処理を終了する。
変更可否判定部114が、列車Aにおける駅Cの発車予定時刻が現在時刻よりも後であると判定しない場合(ステップS37で「NO」の場合)、指定券の変更ができないため、表示部116は指定券の再取得意思を確認する画面の表示情報を生成する(ステップS42)。指定券の再取得意思を確認する画面には、例えば顧客が予め指定していた列車や座席からの変更ができない旨の文言と、再取得意思を確認する文言と、再取得の決定を受け付けるための決定ボタンとが表示される。図11に示す継続着座確認画面180が表示されてもよい。
次に、表示部116は、表示指示処理を行う(ステップS43)。表示指示処理については後述する。
次に、座席情報生成部111は、指定券の再取得意思の入力を受け付ける(ステップS44)。
次に、座席情報生成部111は、座席情報121を生成する(ステップS45)。本ステップで行われる処理は、ステップS41で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
なお、列車の乗車にあたり、通常の乗車券とは別に特急券等の特殊な属性を必要とする場合には、切符に含まれるタグ情報に属性を記録し、座席の照合と併せて属性の有無の判定を行ってもよい。タグ情報に、特急券等、乗車の際に必要な属性が含まれない場合には、ディスプレイ151を介して属性の取得意思の入力を受け付けるものであってもよい。
本実施形態では、例えば乗車前に指定券を取得していた顧客が、予約していた座席と異なる空席に座りたい時等にも、簡便に予約内容を変更することができる。また、予定よりも早く駅に着き、予約していた列車より早い列車に乗りたい場合等にも有用である。また、指定席に空席がある場合に、指定券を有さない顧客に対して列車内で指定券を容易に発行できるため、空席を有効に活用することができる。
図8は、表示指示処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、上述のステップS24、ステップS33、ステップS39、ステップS43において行われる処理をより詳細に説明するものである。
まず、ステップS51において、表示部116は、座席が回転済か否かを判定する(ステップS51)。表示部116は、ステップS12において特定した乗車列車の座席識別子を用いて表示装置情報122を参照し、座席識別子122bと関連する座席回転フラグ122cを特定することにより、前方の座席が回転済か否かを判定する。表示部116が、座席が回転済と判断する場合、座席に座っている顧客からは前方座席の背面に設置されたディスプレイ151を見ることができない。そのため、表示部116が、座席が回転済と判定する場合(ステップS51で「YES」の場合)には、表示部116は本フローチャートの処理を終了する。
表示部116が、座席が回転済と判定しない場合(ステップS51で「NO」の場合)、表示部116は、生成した表示情報をディスプレイ151に表示させる(ステップS52)。その後、表示部116は本フローチャートの処理を終了する。
なお、ディスプレイ151に対して表示情報が示す画面を表示させる前に、タグ読み書き装置152によってタグ情報を読み取らせ、タグ情報が読み取り可能な場合に画面を表示させるものであってもよい。これにより、確実に着席している顧客に対して画面を視認させることができ、利便性が向上する。
本実施形態では、ディスプレイ151に画像を表示させる際に、座席が回転済か否かを判定するため、顧客が視認不可能なディスプレイ151に画像が表示されることがなく、効率性が向上する。
以上、本発明に係る各実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
例えば、座席の指定に関する情報を含ませた切符を発券する代わりに、ICタグを有する顧客の乗車カードに座席指定に関する情報を書き込んでもよい。また、乗車カードに座席指定に関する情報を書き込む代わりに、サーバー装置10において乗車カードと座席指定に関する情報とを関連付けた切符情報を記憶させることにより、乗客に対して指定券を発券したものとして取り扱ってもよい。
また例えば、上述の実施形態は、列車における車内改札支援システム1に関するものであるが、本システムは列車やバス等の交通機関だけでなく、スポーツ大会の大会会場や、映画館、コンサート会場等、座席を指定した予約が可能なサービスにおいて応用することができる。列車以外においても、座席の相違によるトラブルの回避や、座席指定をしていない顧客の把握を容易に行うことができる。
1:車内改札支援システム、10:サーバー装置、20:発券端末装置、30:ネットワーク、110:制御部、111:座席情報生成部、112:タグ情報特定部、113:座席照合部、114:変更可否判定部、115:グループ判定部、116:表示部、120:記憶部、121:座席情報、122:表示装置情報、123:時刻表情報、130:通信部、140:CPU、141:RAM、142:不揮発性ストレージ、143:出力I/F、144:入力I/F、145:ネットワークI/F、151:ディスプレイ、152:タグ読み書き装置、153:座席センサ、160:注意情報画面、161:注意情報表示領域、162:空席情報画面表示受付ボタン、170:空席情報画面、171:空席情報表示領域、172:座席指定受付ボタン、180:継続着座確認画面、181:確認情報表示領域、182:決定ボタン、210:制御部、211:発券部、220:通信部、240:CPU、241:RAM、242:不揮発性ストレージ、243:出力I/F、244:入力I/F、245:ネットワークI/F
Claims (11)
- 座席に座る顧客が有するタグ情報を特定するタグ情報特定部と、
前記座席の指定に関する情報を含む座席情報を記憶する記憶部と、
前記タグ情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する権利者であるか否かを判定する座席照合部と、
前記座席照合部が、前記顧客が前記権利者でないと判定する場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示部と、
前記継続着座確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成部と、
を備えることを特徴とする車内改札支援装置。 - 請求項1に記載の車内改札支援装置であって、
前記座席照合部は、前記顧客が前記権利者であると判定しない場合に、該座席に座る権利を有する他の顧客が存在するか否かを判定し、
前記表示部は、前記座席照合部が前記他の顧客が存在しないと判定する場合に、前記継続着座確認画面を表示させることを特徴とする車内改札支援装置。 - 請求項2に記載の車内改札支援装置であって、
前記座席照合部が、前記他の顧客が存在すると判定する場合に、前記顧客が前記他の顧客とグループを成すか否かを判定するグループ判定部を備え、
前記座席情報は、前記座席の指定の予約を行った場所を特定する情報と、予約を行った日時とが前記座席と関連付けられ、
前記グループ判定部は、前記顧客が座る前記座席と前記座席情報において関連付けられた前記場所又は前記日時を用いて判定し、
前記表示部は、前記顧客及び前記他の顧客がグループを成すと前記グループ判定部が判定しない場合に、注意情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする車内改札支援装置。 - 請求項3に記載の車内改札支援装置であって、
前記グループ判定部は、前記タグ情報及び前記顧客が座る座席を特定する情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が予約を行った場所と、前記座席情報において前記座席と関連付けられた前記場所とが対応し、かつ、前記顧客が予約を行った日時と、前記座席情報において前記座席と関連付けられた前記日時とが所定間隔内である場合に、前記顧客及び前記他の顧客がグループを成すと判定することを特徴とする車内改札支援装置。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載の車内改札支援装置であって、
前記座席情報には、列車が有する前記座席の予約区間を示す情報が前記顧客と関連付けられ、
前記座席照合部は、前記座席に座る顧客の前記予約区間と、前記座席情報において該顧客が座る前記座席と関連付けられた他の前記顧客の前記予約区間とが重複する場合に、前記座席に座る権利を有する前記他の顧客が存在すると判定することを特徴とする車内改札支援装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の車内改札支援装置であって、
前記顧客が座る権利を有する前記座席と、該顧客が座る前記座席とが異なる場合に、座る権利を有する前記座席に関する指定の変更が可能か否かを判定する変更可否判定部を備え、
前記記憶部は、前記列車の発車時間を含む時刻表情報を記憶しており、
前記座席情報には、前記座席毎に、該座席を有する列車と、該座席に座る権利を有する前記顧客が有する前記タグ情報を特定するタグ情報識別子とが関連付けられ、
前記変更可否判定部は、
前記顧客が乗車している乗車列車と、該顧客が座る権利を有する前記座席を有する予約列車とを特定し、
前記乗車列車と前記予約列車とが停車する駅のうち、前記乗車列車の現在位置と連続する前記駅を特定して前記時刻表情報を参照し、前記予約列車の前記駅の発車時刻が現在時刻より後である場合に、指定が可能であると判定し、
前記座席情報生成部は、前記変更可否判定部により指定が可能であると判定された場合に、前記顧客が座っている座席を示す情報と前記タグ情報とを関連付けた前記座席情報を生成することを特徴とする車内改札支援装置。 - 請求項6に記載の車内改札支援装置であって、
前記座席情報生成部は、前記変更可否判定部が変更を可能と判定する場合に、前記顧客が座る権利を有する前記座席に係る前記座席情報を消去し、前記顧客が座る前記座席に係る前記座席情報を生成することを特徴とする車内改札支援装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の車内改札支援装置であって、
前記表示部は、列車が有する複数の前記座席の指定状況を表示する空席情報画面を前記表示装置に表示させ、
前記座席情報生成部は、前記空席情報画面において空席である前記座席を指定した入力を受け付けると、入力を行った前記顧客が有する前記タグ情報を用いて該座席について前記座席情報を生成することを特徴とする車内改札支援装置。 - 車内改札支援装置を用いた車内改札支援方法であって、
前記車内改札支援装置は、
座席に座る顧客が有するタグ情報を読み取るタグ情報読取手順と、
前記座席の指定に関する情報を含む座席情報を前記タグ情報を用いて参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する権利者であるか否かを判定する座席照合手順と、
前記座席照合手順において、前記顧客が前記権利者でないと判定される場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示手順と、
前記継続着座確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成手順と、
を実行することを特徴とする車内改札支援方法。 - コンピューターに、車内改札を支援する手順を実行させるプログラムであって、
前記コンピューターを、制御手段と、記憶手段として機能させ、
前記記憶手段には、
前記座席の指定に関する情報を含む座席情報が格納され、
前記制御手段に対して、
座席に座る顧客が有するタグ情報を読み取るタグ情報読取手順と、
前記タグ情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者であるか否かを判定する座席照合手順と、
前記座席照合手順において、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者でないと判定されない場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示手順と、
前記継続着座確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 車内改札支援装置と、発券装置とがネットワークを介して接続された車内改札支援システムであって、
前記発券装置は、
タグを有する券を顧客に対して発券する発券部を備え、
前記車内改札支援装置は、
座席に座る前記顧客が有するタグに含まれるタグ情報を特定するタグ情報特定部と、
前記座席の指定に関する情報を含む座席情報を記憶する記憶部と、
前記タグ情報を用いて前記座席情報を参照し、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者であるか否かを判定する座席照合部と、
前記座席照合部が、前記顧客が前記座席に座る権利を有する者でないと判定する場合に、継続着座の意思を確認する継続着座確認画面を前記座席が有する表示装置に表示させる表示部と、
前記継着座有確認画面において前記継続着座の意思を示す入力を受け付けると、前記タグ情報を用いて前記座席情報を生成する座席情報生成部と、
を備えることを特徴とする車内改札支援システム。
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JP2015098404A Pending JP2016212801A (ja) | 2015-05-13 | 2015-05-13 | 車内改札支援装置、車内改札支援方法、プログラム、及び車内改札支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016212801A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019097679A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-05-23 | 三菱電機株式会社 | 表示制御装置、表示制御システム及び表示制御方法 |
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2015
- 2015-05-13 JP JP2015098404A patent/JP2016212801A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019097679A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-05-23 | 三菱電機株式会社 | 表示制御装置、表示制御システム及び表示制御方法 |
JPWO2019097679A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-11-21 | 三菱電機株式会社 | 表示制御装置、表示制御システム及び表示制御方法 |
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