JP7067976B2 - 改札システム - Google Patents
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Description
(全体構成)
図1は、第1実施形態に係る改札システム1の全体構成の一例を示す図である。改札システム1は、例えば、A駅システム10Aと、B駅システム10Bと、センターサーバー50と、電子マネーサーバー70と、店舗決済端末100とを含む。なお、A駅システム10Aと、B駅システム10Bとを区別しない場合は、以下単に「駅システム10」と称する。また、各図及び以下において、A駅システム10Aに含まれる構成の符号の末尾に「A」を付し、B駅システム10Bに含まれる構成の符号の末尾に「B」を付して示している。また、いずれの駅システムに含まれる構成であるか区別しない場合は、「A」又は「B」を省略して示す。なお、図1には、A駅及びB駅の2つの駅の駅システム10を示しているが、典型的には改札システム1は、より多くの駅及び駅システム10を含む。
さらに、駅システム10は、駅サーバー、自動券売機及び駅務機器なども含む。駅サーバーは、ネットワークNW1を介してセンターサーバー50から取得した情報を、専用線、公衆回線又はLAN(local area network)などを介して自動改札機30に送信する。また、駅サーバーは、自動改札機30から専用線、公衆回線又はLANなどを介して取得した情報を、ネットワークNW1を介してセンターサーバー50に送信する。ネットワークNW1は、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNW1は、典型的にはWAN(wide area network)を含む通信網である。ネットワークNW1は、イントラネットなどのプライベートネットワークを含む通信網であっても良い。ネットワークNW1は、LANを含む通信網であっても良い。また、ネットワークNW1は、無線回線でも良いし有線回線でも良く、無線回線と有線回線とが混在していても良い。また、ネットワークNW1は、専用線又は公衆携帯電話網などを含む通信網であっても良い。
ここで、本実施形態の改札システム1において利用される媒体Mについて説明する。媒体Mは、例えば、電子マネーなどの決済サービスを利用するために用いられる媒体である。媒体Mは、例えば、ICカードである。媒体Mは、例えば、決済サービスのIDが書き込まれる。また、電子マネーサービスを使用するために用いられる媒体Mは、さらに、チャージ金額などが書き込まれる。なお、媒体Mによって使用可能な決済サービスとしては、電子マネーのサービスに限らず、プリペイド型、ポストペイ型又はデビット型などの各種の決済サービスであっても良い。なお、実施形態では、決済サービスとして電子マネーサービスを用いる場合を主な例として説明する。
電子マネーのサービスに関する情報は、サービスID、チャージ金額、及び利用履歴を含む。サービスIDは、電子マネーのサービスの管理者により管理されているIDである。
図3は、第1実施形態に係る改札ユニット20の外観構成の一例を示す図である。改札ユニット20は、駅改札内への入場又は出場のために駅などに設置される。改札内は、入出場に料金が必要なエリアの一例である。なお、バスの車内なども入出場に料金が必要なエリアの一例である。
改札ユニット20は、例えば図3に示すように自動改札機30及び決済端末40を含む。改札ユニット20は、例えば、支持体22に支持される。改札ユニット20は、自動改札機30と、決済端末40を含む。なお、改札ユニット20は、入出場に限らず、他社路線への乗換などのために設置されていても良い。改札ユニット20は、一例として、入場用であるか出場用であるかが分かるように分けて設置される。なお、入場用の改札ユニット20と出場用の改札ユニット20と乗換用の改札ユニット20とは、同一構成であっても良いし、異なる構成であっても良い。例えば、入場用又は乗換用の改札ユニット20は、決済端末40が省略されていても良い。なお、改札ユニット20は、自動改札機30と決済端末40とが別々の筐体で構成され、自動改札機30と決済端末40とがケーブル又は無線などによって接続された態様であっても良い。入場用の改札ユニット20は、入出場に料金が必要なエリアへの入場時に使用される入場装置の一例である。出場用の改札ユニット20は、入出場に料金が必要なエリアからの出場時に使用される出場装置の一例である。
判定部311は、入出場用リーダー38によって取得された媒体IDをRAM33又は補助記憶デバイス34などに記憶させる。そして、判定部311は、IDが一致するか否かの判定を行う。
通信制御部312は、第1の通信部35を制御して、入出場用リーダー38によって取得された媒体IDをセンターサーバー50に送信させる。また、通信制御部312は、センターサーバー50によって送信された、鉄道の利用運賃を示す運賃情報などを、第1の通信部35に受信させる。
また、通信制御部312は、第2の通信部36を制御して、第1の通信部35によって受信された運賃情報などを決済端末40に送信させる。
判定部411は、第2の通信部46によって受信された媒体IDと決済用リーダー47によって受信された媒体IDとを比較して、2つの媒体IDが一致するか否かの判定を行う。
決済制御部412は、媒体Mにおいて管理される電子マネーサービスを用いた運賃の決済に係る制御を行う。
図5は、センターサーバーの要部回路構成及び機能構成を示す図である。センターサーバー50は、一例として、プロセッサー51、ROM52、RAM53、通信部54及びセンターサーバー記憶部60を含む。センターサーバー50は、サーバー装置の一例である。
情報管理部511は、通信部54を制御して、自動改札機30によって送信された情報を受信させる。そして、情報管理部511は、通信部54によって受信された情報を、管理テーブル62を用いて管理する。また、情報管理部511は、通信部54を制御して、運賃導出部512によって導出された鉄道の利用運賃を出場駅の自動改札機30に送信させる。
運賃導出部512は、運賃テーブル61を参照して、利用者の入場駅から出場駅までの駅間の運賃を導出する。
電子マネーサーバー70は、電子マネーのサービスを管理する装置である。
電子マネーサーバー70は、一例として、プロセッサー71、ROM72、RAM73、通信部74及び電子マネーサーバー記憶部80を含む。
決済管理部711は、決済端末40によって行われた決済処理を、電子マネー情報81を用いて管理する。
図7は、改札システム1の処理の概要の一例を示す図である。入場駅において、利用者が媒体Mを入出場用リーダー38に翳すと、自動改札機30は、入出場用リーダー38が読み取った媒体ID及び駅IDをセンターサーバー50に送信する。駅IDは、駅ごとにユニークに割り当てられた識別情報である。なお、自動改札機30が送信する駅IDは、当該自動改札機30が設置されている駅の駅IDである。自動改札機30は、当該駅IDを記憶している。
センターサーバー50の情報管理部511は、媒体IDに対して入場駅として駅IDが関連付けられている状態で駅IDを取得すると、取得した駅IDで特定される駅を出場駅とみなし、当該駅IDを取得した時刻を出場時刻とみなす。そして、情報管理部511は、図8に示すように、媒体IDに、取得した駅ID及び出場時刻を関連付けて管理テーブル62に記憶させる。さらに、運賃導出部512は、運賃テーブル61を参照して、入場駅から出場駅までの運賃を導出する。情報管理部511は、運賃導出部512によって導出された運賃を、図8に示すように、媒体IDに関連付ける。また、情報管理部511は、通信部54を制御して、当該運賃を出場駅の自動改札機30に送信させる。
決済端末40は、自動改札機から運賃及び媒体IDを受信すると、運賃を決済するための処理を実行し、決済端末40は、媒体Mが翳されるのを待つ状態となる。この状態で、利用者によって決済用リーダー47に媒体Mが翳されると、決済用リーダー47は、当該媒体Mから媒体IDを取得する。そして、判定部411は、決済用リーダー47によって取得された媒体IDと、自動改札機30から送信された媒体IDとを比較して一致するか否かを判定する。
決済明細を受信したセンターサーバー50は、管理テーブル62を更新して、決済状況の値を決済済みを示す値にする。
以下、第1実施形態に係る改札システム1の動作を図9~図12などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。したがって、以下の動作説明における処理は、前述の改札システムの処理の概要で説明したものと異なる部分がある場合がある。図9及び図10は、自動改札機30のプロセッサー31による処理のフローチャートである。プロセッサー31は、ROM32又は補助記憶デバイス34などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。図11は、決済端末40のプロセッサー41による処理のフローチャートである。プロセッサー41は、ROM42又は補助記憶デバイス44などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。図12は、センターサーバー50のプロセッサー51による処理のフローチャートである。プロセッサー51は、ROM52などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。なお、プロセッサー31、プロセッサー41又はプロセッサー51がステップS(N(Nは、自然数。))の処理の後にステップS(N+1)へと進む場合、このことを説明する記載を省略する場合がある。
ステップS109においてプロセッサー31は、出場要求を生成する。出場要求は、ステップS103で取得した媒体ID、及び自動改札機30が設置されている駅の駅IDを含む。出場要求は、当該媒体IDで特定される媒体Mの所持者が当該駅IDで特定される駅で出場するにあたって必要な処理をするようにセンターサーバー50に要求するものである。プロセッサー31は、出場要求を生成した後、当該出場要求をセンターサーバー50に送信するように第1の通信部35に対して指示する。この指示を受けて第1の通信部35は、当該出場要求をセンターサーバー50に送信する。送信された当該出場要求は、センターサーバー50の通信部54によって受信される。
プロセッサー31は、ステップS113及びステップS114の待受状態にあるときに第1の完了通知が受信されたならば、ステップS113においてYesと判定してステップS115へと進む。
ステップS117においてプロセッサー31は、ステップS113で受信された通知が失敗通知であるか否かを判定する。プロセッサー31は、受信された通知が失敗通知であるならば、ステップS117においてYesと判定してステップS118へと進む。
ステップS212においてプロセッサー41は、第1の不一致通知を生成する。第1の不一致通知は、2つの媒体IDが一致しなかったことを示す。プロセッサー41は、第1の不一致通知を生成した後、当該第1の不一致通知を自動改札機30に送信するように第2の通信部46に対して指示する。この指示を受けて第2の通信部46は、当該第1の不一致通知を自動改札機30に送信する。送信された当該第1の不一致通知は、自動改札機30の第2の通信部36によって受信される。プロセッサー41は、ステップS212の処理の後、ステップS203へと戻る。
プロセッサー31は、ステップS113及びステップS114の待受状態にあるときにやり直し操作が行われたならば、ステップS114においてYesと判定してステップS120へと進む。
ステップS120においてプロセッサー31は、やり直し通知を生成する。やり直し通知は、入出場用リーダー38へ媒体Mを翳すことからやり直すことを決済端末40に通知するものである。また、やり直し通知は、決済用リーダー47によって媒体Mを読み込まないように決済端末40に指示するものである。プロセッサー31は、やり直し通知を生成した後、当該やり直し通知を決済端末40に送信するように第2の通信部36に対して指示する。この指示を受けて第2の通信部36は、当該やり直し通知を決済端末40に送信する。送信された当該やり直し通知は、決済端末40の第2の通信部46によって受信される。プロセッサー31は、ステップS120の処理の後、図9のステップS101へと戻る。
ステップS213においてプロセッサー41は、決済用リーダー47をオフ状態にする。プロセッサー41は、ステップS213の処理の後、ステップS201へと戻る。
決済端末40が端末IDの一致を判定した第1実施形態と異なり、第2実施形態では、自動改札機30が端末IDの一致を判定する。
第2実施形態の改札システム1は、第1実施形態の改札システム1と同様であるので、説明を省略する。
以下、第2実施形態に係る改札システム1の動作を図9及び図12~図14などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。第2実施形態の自動改札機30のプロセッサー31は、第1実施形態と異なり、図9及び図10に代えて図9及び図13のフローチャートで示す処理を実行する。図13は、自動改札機30のプロセッサー31による処理のフローチャートである。プロセッサー31は、ROM32又は補助記憶デバイス34などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。第2実施形態の決済端末40のプロセッサー41は、第1実施形態と異なり、図11に代えて図14のフローチャートで示す処理を実行する。図14は、決済端末40のプロセッサー41による処理のフローチャートである。プロセッサー41は、ROM42又は補助記憶デバイス44などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。なお、センターサーバー50のプロセッサー51は、第1実施形態と同様に図12のフローチャートに示す処理を実行する。なお、図13及び図14において、図10又は図11と同様の処理については同一の符号を付している。また、以下の第2実施形態の動作説明では、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する場合がある。
ステップS221においてプロセッサー41は、ステップS205で取得した媒体IDを決済端末40に送信するように第2の通信部36に対して指示する。この指示を受けて第2の通信部36は、当該媒体IDを決済端末40に送信する。送信された当該媒体IDは、決済端末40の第2の通信部46によって受信される。
ステップS131においてプロセッサー31は、第1の通信部35によって媒体IDが受信されたか否かを判定する。プロセッサー31は、媒体IDが受信されないならば、ステップS131においてNoと判定してステップS114へと進む。
ステップS132においてプロセッサー31は、ステップS103で取得した媒体IDと、ステップS131で受信された媒体IDとの2つの媒体IDが一致するか否かを判定する。プロセッサー31は、2つの媒体IDが一致するならば、ステップS132においてYesと判定してステップS133へと進む。ステップS132の処理を実行するプロセッサー31は、一致判定部の一例である。
第3実施形態は、入出場用リーダー38に翳された媒体Mの媒体IDと、決済用リーダー47に翳された媒体Mの媒体IDとの2つの媒体IDが一致するか否かの判定を、決済処理の前に行うことができない場合の実施形態である。市販のICカードリーダーを決済端末40として用いる場合には、決済処理の前にこのような判定をすることが出来ない場合がある。したがって、第3実施形態では、市販のICカードリーダーを決済端末40として用いるような場合に有効である。すなわち、第3実施形態は、決済を行った後に、2つの媒体IDが一致するか否かの判定を行って、一致しない場合には誤収受及び未収受分の運賃について精算をすることができるようにしたものである。
第3実施形態のセンターサーバー記憶部60は、図15に示すように運賃テーブル61、管理テーブル62b及び精算テーブル63を記憶する。図15は、第3実施形態に係るセンターサーバー50の要部回路構成及び機能構成を示す図である。なお、第3実施形態に係る改札システム1のその他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、第3実施形態に係る改札システム1の動作を図9及び図17~図19などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。第3実施形態の自動改札機30のプロセッサー31は、第1実施形態の図9及び図10のフローチャートに代えて図9及び図17のフローチャートで示す処理を実行する。図17は、自動改札機30のプロセッサー31による処理のフローチャートである。プロセッサー31は、ROM32又は補助記憶デバイス34などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。第2実施形態の決済端末40のプロセッサー41は、第1実施形態の図11のフローチャートに代えて図18のフローチャートで示す処理を実行する。図14は、決済端末40のプロセッサー41による処理のフローチャートである。プロセッサー41は、ROM42又は補助記憶デバイス44などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。また、第2実施形態のセンターサーバー50のプロセッサー51は、第1実施形態の図12のフローチャートに代えて図19のフローチャートで示す処理を実行する。図19は、センターサーバー50のプロセッサー51による処理のフローチャートである。プロセッサー51は、ROM52などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。なお、図17~図19において、図12~図14と同様の処理については同一の符号を付している。また、以下の第3実施形態の動作説明では、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する場合がある。
また、プロセッサー31は、ステップS110でNoと判定したならば、ステップS141へと進む。
ステップS141においてプロセッサー31は、第1の通信部35によって精算通知が受信されたか否かを判定する。プロセッサー31は、精算通知が受信されないならば、ステップS141においてNoと判定してステップS110へと戻る。かくして、プロセッサー31は、運賃通知又は精算通知が受信されるまでステップS110及びステップS141を繰り返す。なお、精算通知については後述する。
プロセッサー31は、ステップS110及びステップS141の待受状態にあるときに、運賃通知が受信されたならば、ステップS110においてYesと判定してステップS111へと進む。
そして、プロセッサー41は、ステップS209においてYesと判定したならば、ステップS231へと進む。
ステップS231においてプロセッサー41は、第3の完了通知を生成する。第3の完了通知は、第1の完了通知と同様に、決済処理が正常に完了したことを示す。第3の完了通知は、ステップS205で取得された媒体IDを含む。プロセッサー41は、第3の完了通知を生成した後、当該第3の完了通知を自動改札機30に送信するように第2の通信部46に対して指示する。この指示を受けて第2の通信部46は、当該第3の完了通知を自動改札機30に送信する。送信された当該第3の完了通知は、自動改札機30の第2の通信部36によって受信される。
ステップS142においてプロセッサー31は、第2の通信部36によって第3の完了通知又は失敗通知が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー31は、第3の完了通知又は失敗通知又が受信されないならば、ステップS114へと進む。かくして、プロセッサー31は、第3の完了通知又は失敗通知が受信されるか、やり直し操作が行われるまでステップS142及びステップS114を繰り返す。
プロセッサー31は、ステップS142及びステップS114の待受状態において第3の完了通知が受信されたならば、ステップS142においてYesと判定してステップS143へと進む。
ここで2つの媒体IDが一致しないことは、誤収受が起きていることを示す。なお、説明のため、以下、入出場用リーダー38に翳された媒体Mを媒体MX、決済用リーダー47に翳された媒体Mを媒体MYと称するものとする。例えば、媒体MXを翳した利用者は、決済用リーダー47に媒体MXを翳さずに改札外に出る。その後、別の利用者が決済用リーダー47に媒体MYを翳す。これにより、媒体MXについては運賃が未収受となる。そして、媒体MYについては運賃誤収受となる。すなわち、媒体MYは、媒体MXによって決済するはずであった金額を決済することになる。
ステップS311においてプロセッサー51は、通信部54によって誤収受通知が受信されたか否かを判定する。プロセッサー51は、誤収受通知が受信されていないならば、ステップS311においてNoと判定してステップS307へと進む。かくして、プロセッサー51は、誤収受通知又は第2の完了通知が受信されるまでステップS311及びステップS307を繰り返す。そして、プロセッサー51は、ステップS311及びステップS307の待受状態において第2の完了通知が受信されたならば、ステップS307においてYesと判定してステップS308へと進む。また、プロセッサー51は、ステップS311及びステップS307の待受状態において誤収受通知が受信されたならば、ステップS311においてYesと判定してステップS312へと進む。
以上のような処理により、管理テーブル62bは、一例として図15に示すような状態となる。すなわち、図15における入出場ID10000003のレコードが媒体MXのレコードの一例である。そして、図15における入出場ID10000004のレコードが媒体MYのレコードの一例である。これにより、入出場ID10000003及び入出場ID10000004で特定される誤収受1件分についての誤収受金額及び未収受金額が記録される。一例として、媒体MXの未収受金額は、媒体MXのレコードの運賃の値である340円である。この金額が、当該誤収受1件分についての媒体MXに対して精算が必要な金額である。また、一例として、媒体MYの誤収受金額は、媒体MXのレコードの運賃の値である340円である。そして、媒体MYの未収受金額は、媒体MYのレコードの運賃の値である260円である。したがって、当該誤収受1件分についての媒体MYに対して精算が必要な金額は、媒体MYの未収受金額から媒体MYの誤収受金額を引いた-80円である。なお、精算金額が負の値である場合、返金が必要であることを示す。
さらに、プロセッサー51は、例えば次のように精算テーブル63を更新する。プロセッサー51は、精算テーブル63に、媒体IDの値が媒体MXの媒体IDであるレコードが無い場合、媒体IDの値が媒体MXの媒体IDであるレコードを精算テーブル63に追加する。追加された当該レコードの精算金額の値は、上記の誤収受1件分についての媒体MXに対して精算が必要な金額である。対して、プロセッサー51は、精算テーブル63に、媒体IDの値が媒体MXの媒体IDであるレコードがある場合、当該レコードの精算金額の値に、上記の誤収受1件分についての媒体MXに対して精算が必要な金額を加える。また、プロセッサー51は、精算テーブル63に、媒体IDの値が媒体MYの媒体IDであるレコードが無い場合、媒体IDの値が媒体MYの媒体IDであるレコードを精算テーブル63に追加する。追加された当該レコードの精算金額の値は、上記の誤収受1件分についての媒体MYに対して精算が必要な金額である。対して、プロセッサー51は、精算テーブル63に、媒体IDの値が媒体MYの媒体IDであるレコードがある場合、当該レコードの精算金額の値に、上記の誤収受1件分についての媒体MYに対して精算が必要な金額を加える。これにより、媒体MX及び媒体MYそれぞれについての精算が必要な金額が精算テーブル63に記憶される。なお、精算テーブル63に記憶されている金額は、未清算の金額の合計である。したがって、精算テーブル63に記録されている金額は、誤収受を複数回しており且つその精算が終わっていない媒体Mの場合には、当該複数回分の誤収受における誤収受金額及び未収受金額の合計である。
プロセッサー51は、ステップS312の処理の後、ステップS301へと戻る。
プロセッサー51は、ステップS305の処理の後、ステップS313へと進む。
ステップS313においてプロセッサー51は、精算が必要であるか否かを判定する。例えば、プロセッサー51は、次のようにして精算が必要であるか否かを判定する。すなわち、プロセッサー51は、精算テーブルに、精算テーブルの媒体IDの値が受信媒体IDであるレコードがあり、且つ当該レコードの精算金額の値が0で無い場合に、精算が必要であると判定する。なお、当該精算金額の値を、以下「必要精算金額」というものとする。プロセッサー51は、精算が必要でないならば、ステップS313においてNoと判定してステップS306へと進む。対して、プロセッサー51は、精算が必要であるならば、ステップS313においてYesと判定してステップS314へと進む。
なお、決済要求に含まれる金額は、負の値になる場合がある。この場合には、決済端末40のプロセッサー41は、例えば、図18のステップS207の決済処理において当該金額分の返金処理を行う。また、決済要求に含まれる金額は、ゼロである場合がある。この場合には、自動改札機30は、決済端末40に決済処理をさせなくても良い。あるいは、決済端末40は、決済処理をスキップしても良い。決済端末40が決済処理をしない場合、利用者は、媒体Mを決済用リーダー47に翳す必要が無くなる。
ステップS315においてプロセッサー51は、精算テーブル63を更新して、精算が終わった媒体Mについての必要精算金額をリセットする。すなわち、プロセッサー51は、精算テーブル63について、媒体IDの値が受信媒体IDであるレコードの精算金額の値を0にする。あるいは、プロセッサー51は、当該レコードを削除する。
第4実施形態の改札システム1は、誤収受が発生した場合に、そのときのカメラ映像を記録しておくものである。
カメラ90は、改札ユニット20及びその周辺が映るように設けられる。カメラ90は、稼働中は撮影した動画を常時録画する。ただし、カメラ90は、例えば、古い録画から順に新しい録画で上書きしていく。なお、動画は、画像の一種である。カメラ90は、改札ユニット20を撮影する撮影装置の一例である。
第4実施形態の自動改札機30は、図20に示すようにカメラ90が接続される。図20は、第4実施形態に係る改札システム1並びに改札システム1に含まれる自動改札機30及び決済端末40の要部回路構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。なお、第4実施形態に係る改札システム1のその他の構成は第3実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、第4実施形態に係る改札システム1の動作を図9、図18、図21及び図22などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。第4実施形態の自動改札機30のプロセッサー31は、第3実施形態と異なり、図9及び図17に代えて図9及び図21のフローチャートで示す処理を実行する。図21は、自動改札機30のプロセッサー31による処理のフローチャートである。プロセッサー31は、ROM32又は補助記憶デバイス34などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。第4実施形態のセンターサーバー50のプロセッサー51は、第3実施形態の図19のフローチャートに代えて図22のフローチャートで示す処理を実行する。図22は、センターサーバー50のプロセッサー51による処理のフローチャートである。プロセッサー51は、ROM52などに記憶されたプログラムに基づいてこの処理を実行する。なお、決済端末40のプロセッサー41は、第3実施形態と同様に図18のフローチャートに示す処理を実行する。なお、図21及び図22において、図17又は図19と同様の処理については同一の符号を付している。また、以下の第4実施形態の動作説明では、第3実施形態と同様の処理については説明を省略する場合がある。
ステップS151においてプロセッサー31は、カメラ90が録画している動画から、誤収受通知が起きたときの前後の部分の動画を切り抜く。例えば、当該動画は、入出場用リーダー38に媒体MXが翳されたときから決済用リーダー47に媒体MYが翳されたときまでを含む。さらに、当該動画は、その前後分の動画も含む。例えば、当該前後は、数十秒間である。
ステップS321においてプロセッサー51は、通信部54によって動画が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー51は、動画が受信されたならば、ステップS321においてYesと判定してステップS322へと進む。
改札ユニット20は、自動改札機30及び決済端末40に代えて、自動改札機30と決済端末40との2つの装置を兼ねる1つの装置を含む態様であっても良い。当該2つの装置を兼ねる1つの装置のプロセッサーは、上記各実施形態におけるプロセッサー31と同様の処理と、上記各実施形態におけるプロセッサー41と同様の処理とを実行する。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
入出場に料金が必要なエリアからの出場時に使用される出場装置であって、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報をサーバー装置に送信することで、送信した前記識別情報によって特定される前記料金の金額を前記サーバー装置から受信する通信部と、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と前記第2の取得部によって取得された前記識別情報とが一致するか否かを判定する一致判定部と、
前記一致判定部によって一致すると判定された場合に前記決済サービスを用いて前記料金の金額分の決済処理をし、前記一致判定部によって一致しないと判定された場合に前記決済処理をしない、第1の決済部と、を備える出場装置。
[C2]
入出場に料金が必要なエリアへの入場時に使用される入場装置、前記エリアからの出場時に使用される出場装置、及びサーバー装置を含み、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する、前記入場装置が備える第3の取得部と、
前記エリアへの入場の記録を、前記第3の取得部によって取得された前記識別情報に関連付けて記憶する、前記サーバー装置が備える第1の記憶部と、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する、前記出場装置が備える第1の取得部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と同一の識別情報が関連付けられた入場の記録を前記第1の記憶部から取得し、取得した入場の記録に基づき前記料金の金額を導出する、前記サーバー装置が備える導出部と、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する、前記出場装置が備える第2の取得部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と前記第2の取得部によって取得された前記識別情報とが一致するか否かを判定する一致判定部と、
前記一致判定部によって一致すると判定された場合に前記決済サービスを用いて前記料金の金額分の決済処理をし、前記一致判定部によって一致しないと判定された場合に前記決済処理をしない、前記出場装置が備える第1の決済部と、を備える改札システム。
[C3]
入出場に料金が必要なエリアへの入場時に使用される入場装置、前記エリアからの出場時に使用される出場装置、及びサーバー装置を含み、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する、前記入場装置が備える第3の取得部と、
前記エリアへの入場の記録を、前記第3の取得部によって取得された前記識別情報に関連付けて記憶する、前記サーバー装置が備える第1の記憶部と、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する、前記出場装置が備える第1の取得部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と同一の識別情報が関連付けられた入場の記録を前記第1の記憶部から取得し、取得した入場の記録に基づき前記料金の金額を導出する、前記サーバー装置が備える導出部と、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する、前記出場装置が備える第2の取得部と、
前記第2の取得部が識別情報を取得した前記媒体によって利用可能な前記決済サービスを用いて前記料金の金額分の決済処理をする第1の決済部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と前記第2の取得部によって取得された前記識別情報とが一致しない場合に誤収受が発生したと判定する誤収受判定部と、 前記誤収受判定部によって誤収受が発生したと判定された場合、誤収受が発生したこと、及び発生した誤収受によって必要となる精算金額を前記第1の取得部によって取得された前記識別情報及び前記第2の取得部によって取得された前記識別情報のそれぞれと関連付けて記憶する、前記サーバー装置が備える第2の記憶部と、を備える改札システム。
[C4]
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と同一の識別情報に関連付けられた精算金額を前記第2の記憶部から取得する、前記サーバー装置が備える第1の金額取得部をさらに備え、
前記第1の決済部は、前記料金の金額と前記第1の金額取得部によって取得された前記精算金額分との合計金額分の決済処理をする、[C3]に記載の改札システム。
[C5]
前記第3の取得部によって取得された前記識別情報と同一の識別情報に関連付けられた精算金額を前記第2の記憶部から取得する、前記サーバー装置が備える第2の金額取得部と、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する、前記入場装置が備える第4の取得部と、
前記第4の取得部が識別情報を取得した前記媒体によって利用可能な前記決済サービスを用いて、前記第2の金額取得部によって取得された前記精算金額分の決済処理をする、前記入場装置が備える第2の決済部と、をさらに備える、[C3]又は[C4]に記載の改札システム。
[C6]
前記出場装置を撮影する撮影装置をさらに含み、
前記第2の記憶部は、前記誤収受判定部によって誤収受が発生したと判定された場合、誤収受が発生したときに前記撮影装置によって撮影されていた画像を、前記第1の取得部によって取得された前記識別情報及び前記第2の取得部によって取得された前記識別情報の少なくともいずれかと関連付けて記憶する、[C3]乃至[C5]のいずれか1項に記載の改札システム。
[C7]
前記誤収受判定部は、前記第1の取得部に前記媒体を翳した人物と前記第2の取得部に前記媒体を翳した人物が同一人物であると判定した場合には、前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と前記第2の取得部によって取得された前記識別情報とが一致しない場合でも誤収受が発生していないと判定する、[C3]乃至[C6]のいずれか1項に記載の改札システム。
Claims (1)
- 入出場に料金が必要なエリアへの入場時に使用される入場装置、前記エリアからの出場時に使用される出場装置、及びサーバー装置を含み、
前記出場装置は、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報を前記サーバー装置に送信することで、送信した前記識別情報によって特定される前記料金の金額を前記サーバー装置から受信する通信部と、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する第2の取得部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と前記第2の取得部によって取得された前記識別情報とが一致するか否かを判定する一致判定部と、
前記一致判定部によって一致すると判定された場合に前記決済サービスを用いて前記料金の金額分の決済処理をし、前記一致判定部によって一致しないと判定された場合に前記決済処理をしない、第1の決済部と、を備え、
前記入場装置は、
決済サービスを利用するための媒体から識別情報を取得する第3の取得部を備え、
前記サーバー装置は、
前記エリアへの入場の記録を、前記第3の取得部によって取得された前記識別情報に関連付けて記憶する第1の記憶部と、
前記第1の取得部によって取得された前記識別情報と同一の識別情報が関連付けられた入場の記録を前記第1の記憶部から取得し、取得した入場の記録に基づき前記料金の金額を導出する導出部と、を備える改札システム。
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