JP2010042046A - 液体塗布具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記塗布体14、継手30、先軸28を軸本体先端部10aに固定した組付状態では、前記塗布体後端部14bの内周面の凹凸係合部14dを前記継手30先方部の外周面の凹凸係合部30bに互いの段部同士を先後から当接・係止させ、それと共に、前記塗布体後端部14bの外周面の凹凸係合部14eを前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部28bに当接・係止させ、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部28cを継手30後方部の外周面の凹凸係合部30cに係合させて、前記塗布体14を前記継手30及び前記先軸28を介して軸本体10に固定するように塗布体14、継手30及び先軸28を形成した液体塗布具である。
【選択図】図1
Description
都合である。
前記塗布体は先端部に吐出口が開口し、かつ、後端部にその吐出口に連通する連通孔が開放した柔軟弾性体からなる概略筒状体であって、該後端部には少なくとも内周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記継手は内部に塗布液流通孔の形成された概略中空筒状体であって先方部及び後方部の外周面に凹凸係合部を設け、前記先軸は概略中空筒状体であって後方部の内周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記塗布体後端部の連通孔内に継手先方部を挿入しかつ該塗布体後端部の外周を先軸先方部で覆うと共に先軸後方部を軸本体先端部に固定した組付状態で、前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、それと共に、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部を継手後方部の外周面の凹凸係合部に係合させることによって、前記塗布体を前記継手及び前記先軸を介して軸本体に固定するように塗布体、継手及び先軸を形成したことを特徴とする。
前記塗布体は先端に吐出口が開口し、かつ、後端部にその吐出口に連通する連通孔が開放した柔軟弾性体からなる概略筒状体であって、該後端部には内周面及び外周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記継手は内部に塗布液流通孔の形成された概略中空筒状体であって先方部及び後方部の外周面に凹凸係合部を設け、前記先軸は概略中空筒状体であって先方部及び後方部の内周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記塗布体後端部の連通孔内に継手先方部を挿入しかつ該塗布体後端部の外周を先軸先方部で覆うと共に先軸後方部を軸本体先端部に固定した組付状態で、前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、かつ、前記塗布体後端部の外周面の凹凸係合部を前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部に係止させると共に、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部を継手後方部の外周面の凹凸係合部に係合させて、前記塗布体を前記継手及び前記先軸を介して軸本体に固定するように塗布体、継手及び先軸を形成したことを特徴とする。
前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、かつ、前記塗布体後端部の外周面の凹凸係合部を前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部に係止させた状態時に、前記塗布体内周及び前記継手外周の互いに対向する平坦な各面部同士が密着し、かつ、前記塗布体外周及び前記先軸内周の互いに対向する各面部同士が密着するように形成したことを特徴とする。
前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、かつ、前記塗布体後端部の外周面の凹凸係合部を前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部に係止させた状態時に、前記フランジ部が前記先軸後端部に後方から当接するようにしたことを特徴とする。
前記組付状態で、前記軸本体の先端部内周面の凹凸係合部と前記先軸後方部の外周面の凹凸係合部同士が係合する第1の係合位置と、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部と継手後方部の外周面の凹凸係合部同士が係合する第2の係合位置とを、軸方向で同位置またはその近傍になるように形成したことを特徴とする。
軸本体10は、概略中空筒状を呈し、その先端部10aが先細に形成され、その先端部10aの外径寸法がキャップ10cの内径寸法とほぼ同一に形成されている。その先端部10aに着脱可能にキャップ10cが嵌合される。装着時に設定した先端部10a及びキャップ10cの互いの対向部分には、リブ状の凹凸部が形成され、それら同士によって凹凸嵌合するようにして、先端部10aに対してキャップ10cが不意の力で外れないようになっている。
図1に示すように、実施形態に係る液体化粧料塗布具1においては、軸本体10の後端には一体になった繰出し機構16が配されており、繰出し機構16は、使用者の操作入力によってその構成要素のピストン体18を軸本体10中央部の内壁に密着して液密に摺動し、これによって、前記収容部10bの容積を減少・増大して塗布液12を加圧・減圧する。
固定筒状体24は環状部材からなり、軸本体10に回転及び進退動不能に取り付けられている。固定筒状体24の内周部に雌ネジが形成されていて、軸状部材20の外周の雄ネジが螺合するようになっている。回転操作部22を回転させることによって、軸状部材が回転し、固定筒状体24の雌ネジに螺合する軸状部材20の雄ネジによって軸状部材20が繰出されるのでピストン体18が前進・後退する。
回転操作部材22は、互いに通常は相対回転不能で一定以上の回転力によって相対回転するように接合させた外筒キャップ32と内筒材(「繰り出し体」とも称する)26とからなり、回転操作部材22全体は軸本体10の後部に回転可能に設けられる。
図2〜3に示すように、前記塗布体14は先端に吐出口14aが開口し、かつ、後端部14bにその吐出口14aに連通する連通孔36a,36bが開放した柔軟弾性体からなる概略筒状体であって、前記塗布体14の後端部14bには内周面及び外周面に段状の凹凸係合部14d、14eを設けたものである。塗布液12が繰出し機構16によって加圧された際に、連通孔36a,36bを介して吐出口14aから吐出され、先端面14cに滞留するようになっている。
前記継手30は、図2、図4に示すように、内部に塗布液流通孔30aの形成された概略中空筒状体であって先方部及び後方部の外周面に凹凸係合部30b及び30cを設けたものである。また、前記先軸28は図2、図5に示すように、内部に空間28aのある概略中空筒状体であって先方部及び後方部の内周面に凹凸係合部28b及び28cを設けたものである。
先軸28は、図2、図5に示すように、先方部が大径で後方部が小径の概略中空筒状体であり、この先軸28内周面の前部では段状に縮径して突出する凸部が環状に形成されている先方部の内周面の凹凸係合部28bである。そして、その先軸28後方部では、平坦部分が続き後端部近傍で凸状に立ち上がる部分が環状に内周を一周し形成されており、これが先軸28後方部の凹凸係合部28cである。この後方側の、凹凸係合部28c以後の部分の内周部は若干拡径して後端部に至る。
以下に、本液体塗布具において、塗布体14、先軸28及び継手30を軸本体先端部10aに組付けた状態における各係合部の係合(係止)関係を説明する。
図6は本発明の実施形態2に係る液体塗布具の塗布体の説明図であって、図6(a)は塗布体14の側面図、(b)塗布体14の縦断面図、(c)塗布体14の下面図、(d)は塗布体14の正面図、(e)は塗布体14を継手30および先軸28に組付けた状態の縦断説明図、同側面図である。
なお、その他の構成は実施形態1と同様のため同様部分に同一符号を付して説明を省略する。また、軸本体10には同様に組付けているため省略する。
また、先軸28先方部の内周面で塗布体後端部14bが拡径しないように押さえ込んでいる。前記塗布体後端部14bの外周面の凹凸係合部14eを前記先軸28先方部の内周面の凹凸係合部28bに食い込むようにして当接・係止させる。
それと共に、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部28cを継手30後方部の外周面の凹凸係合部30cに係合させる。これらのようにして、前記塗布体14を前記継手30及び前記先軸28を介して軸本体10に固定するように塗布体14、継手30及び先軸28を形成したものである。実施形態2は、塗布体後端部14bに継手30先端部を食い込ませ、かつ、先軸28で外側から押さえ込んで強い力で挟み込むので、実施形態1の液体塗布具に比較して塗布体14が抜け難い。
また、実施形態2では、塗布体14は先端部塗布面形状を凸状球面にすることで対象部位へ塗布した後、塗布部の別面により塗布した化粧液が掻き込まれることが少ないので塗布性が向上する。
実施形態1:平均22.6(N)、最大25(N)、最小20(N)
実施形態2:平均52.3(N)、最大56(N)、最小50(N)
上記のように、実施形態1では平均22.6(N)であり実用に問題の無い耐引き抜き値を有しているが、実施形態2では、引き抜き値が実施形態1の倍程度の値となっており、塗布体が実施形態1に比較して一層強固に固定されていることが分かる。したがって、実施形態2の液体塗布具では、塗布する際に粘性の高い塗布液や摩擦力の高い対象面に使用するのに好適であることが理解される。
図7〜図8は本発明に係る液体塗布具の実施形態3の説明図である。
ただし、塗布体14が使用時にこじられて塗布体後端部14bの内周面の凹凸係合部14dを前記継手30先方部の外周面の凹凸係合部30bに係止させている部分が外れようとしても、先軸28の塗布体後端部14bに対応する部分の内周面が塗布体14に近接または接触しているので、先軸28内周面で塗布体後端部14bがそれ以上膨らもうとはしないので、柔軟な塗布体14であっても外れることを防止できる。実施形態3は実施形態1に比較して、先軸の構成を簡単にして成形を容易化できる。
ここで、実施形態3に係る液体塗布具の組み立てに関して、実施形態1,2に係る液体塗布具と比較して説明する。
実施形態1,2の組み立て手順は、まず、先軸28内にその先方から塗布体14の後端部14b側から差し込んで装着する(手順1)。次いで、先軸28に塗布体14を装着したものに、後方側から継手30を先方に向けて挿入して塗布体14の後端部14b内に嵌入させる(手順2)。
このような手順に対して、実施形態3では、円筒形状の先軸28に縦方向のスリットを入れることで、取付け部を一時的に広げることができる。そのため、実施形態3の組み立て手順は、塗布体14に後方から継手30を挿入して装着し(手順1)、この継手30を装着した塗布体14に先軸28の取付け部(後方部の凹凸係合部28c周辺)を一時的にスリットから広げて装着する。
10 軸本体
10a 軸本体の先端部(軸本体先端部)
10b 塗布液の収容部
10c キャップ
10d 先端部内周面の凹凸係合部
12 塗布液
14 塗布体
14a 吐出口
14b 塗布体後端部
14c 先端面
14d 塗布体内周面の凹凸係合部
14e 塗布体外周面の凹凸係合部
14f 塗布体内周面の平坦面部
14g 塗布体外周面の平坦面部
16 繰出し機構
18 ピストン体
20 軸状部材
22 回転操作部材
24 固定筒状体
26 内筒材
28 先軸
28a 先軸内部の空間
28b 先軸先方部の内周面の凹凸係合部
28c 先軸後方部の内周面の凹凸係合部
28d 先軸の内周の平坦面部
28f 先軸後方部の外周面の凹凸係合部
30 継手
30a 継手の塗布液流通孔
30b 継手先方部の内周面の凹凸係合部
30c 継手先方部の外周面の凹凸係合部
30d 継手後端部のフランジ部
30e 継手の外周面の平坦面部
32 外筒キャップ
34 噛合い部
36(36a、36b) 塗布体の連通孔(小径連通路、大径連通路)(実施形態1,3)
36A、36B 小径の連通孔、大径の連通孔(実施形態2)
Claims (8)
- 軸本体配設の収容部内に流動性のある化粧料等の塗布液を収容し、対象部位に接しさせて塗布液を塗付する塗布体を軸本体の先端部に継手及び先軸を介して固定し、該軸本体の後部に設けた繰出し機構によって前記収容部内に収容された塗布液を前記塗布体に向けて押し出す液体塗布具において、
前記塗布体は先端部に吐出口が開口し、かつ、後端部にその吐出口に連通する連通孔が開放した柔軟弾性体からなる概略筒状体であって、該後端部には少なくとも内周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記継手は内部に塗布液流通孔の形成された概略中空筒状体であって先方部及び後方部の外周面に凹凸係合部を設け、前記先軸は概略中空筒状体であって後方部の内周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記塗布体後端部の連通孔内に継手先方部を挿入しかつ該塗布体後端部の外周を先軸先方部で覆うと共に先軸後方部を軸本体先端部に固定した組付状態で、前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、それと共に、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部を継手後方部の外周面の凹凸係合部に係合させることによって、前記塗布体を前記継手及び前記先軸を介して軸本体に固定するように塗布体、継手及び先軸を形成したことを特徴とする液体塗布具。 - 軸本体配設の収容部内に流動性のある化粧料等の塗布液を収容し、対象部位に接しさせて塗布液を塗付する塗布体を軸本体の先端部に継手及び先軸を介して固定し、該軸本体の後部に設けた繰出し機構によって前記収容部内に収容された塗布液を前記塗布体に向けて押し出す液体塗布具において、
前記塗布体は先端に吐出口が開口し、かつ、後端部にその吐出口に連通する連通孔が開放した柔軟弾性体からなる概略筒状体であって、該後端部には内周面及び外周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記継手は内部に塗布液流通孔の形成された概略中空筒状体であって先方部及び後方部の外周面に凹凸係合部を設け、前記先軸は概略中空筒状体であって先方部及び後方部の内周面に凹凸係合部を設けたものであり、
前記塗布体後端部の連通孔内に継手先方部を挿入しかつ該塗布体後端部の外周を先軸先方部で覆うと共に先軸後方部を軸本体先端部に固定した組付状態で、前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、かつ、前記塗布体後端部の外周面の凹凸係合部を前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部に係止させると共に、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部を継手後方部の外周面の凹凸係合部に係合させて、前記塗布体を前記継手及び前記先軸を介して軸本体に固定するように塗布体、継手及び先軸を形成したことを特徴とする液体塗布具。 - 前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、かつ、前記塗布体後端部の外周面の凹凸係合部を前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部に係止させた状態時に、前記継手先方部の外周面の凹凸係合部及び前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部同士の間隔を前記塗布体後端部の内周面及び外周面の凹凸係合部同士の間隔よりも狭くなるように形成して、前記塗布体後端部の内周面及び外周面の凹凸係合部の間の部分に圧縮応力を加えて変形させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の液体塗布具。
- 前記塗布体後端部の内周及び外周と前記継手外周と前記先軸内周には、それぞれの凹凸係合部以外の箇所に平坦な面部を形成しており、
前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、かつ、前記塗布体後端部の外周面の凹凸係合部を前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部に係止させた状態時に、前記塗布体内周及び前記継手外周の互いに対向する平坦な各面部同士が密着し、かつ、前記塗布体外周及び前記先軸内周の互いに対向する各面部同士が密着するように形成したことを特徴とする請求項2または3に記載の液体塗布具。 - 前記継手後端部にはフランジ部が拡径して形成されており、
前記塗布体後端部の内周面の凹凸係合部を前記継手先方部の外周面の凹凸係合部に係止させ、かつ、前記塗布体後端部の外周面の凹凸係合部を前記先軸先方部の内周面の凹凸係合部に係止させた状態時に、前記フランジ部が前記先軸後端部に後方から当接するようにしたことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の液体塗布具。 - 前記軸本体の先端部内周面に凹凸係合部が形成され、前記先軸後方部の外周面に凹凸係合部が形成されており、軸本体の先端部内周面の凹凸係合部を先軸後方部の外周面の凹凸係合部に係合することによって前記塗布体を前記継手及び前記先軸を介して前記軸本体に固定し、
前記組付状態で、前記軸本体の先端部内周面の凹凸係合部と前記先軸後方部の外周面の凹凸係合部同士が係合する第1の係合位置と、前記先軸後方部の内周面の凹凸係合部と継手後方部の外周面の凹凸係合部同士が係合する第2の係合位置とを、軸方向で同位置またはその近傍になるように形成したことを特徴とする請求項1から5のうちの1項に記載の液体塗布具。 - 前記塗布体は、先端部塗布面形状を平面または凸状球面とする請求項1ないし6のうちの1項に記載の液体塗布具。
- 前記塗布体は、透明または半透明の、シリコーン樹脂製またはウレタン樹脂製であることを特徴とする請求項1ないし7のうちの1項に記載の液体塗布具。
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