JP4387365B2 - 液体塗布具 - Google Patents
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Description
また、化粧用塗布具の塗布体に関して、塗布液の排出口(吐出口)よりも先方に突出させて塗布べらを設けたものが開示されており(実開昭61−67621号公報:特許文献3)、排出口より塗布べらに化粧用塗布液を供給してその塗布べらを弾性変形させつつ塗布液を塗り広げるものとされている。
また、液体化粧料の塗布具に関して、柔軟性のあるシリコン樹脂からなる塗布部本体に、塗布部外端面に斜めに接触面を設けたものが提案されている(実用新案登録第3109917号公報:特許文献4)。この塗布具においては、加圧されて送り出される化粧料の圧力により塗布部本体の吐出口が変形して化粧液が吐出すると共に、柔軟性のある塗布部本体によって塗布するときの接触感が快適で均一な塗り広げができるとされている。
前記塗布液収容空間を後端側から封止するピストン体と、
前記ピストン体後方から連結する軸状部材と、
前記軸状部材の外周部に備わる雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を中心に持ち、前記本体とは回転不能に設けられたネジ体と、
前記軸状部材と軸方向に摺動可能かつ相対回転方向には回動不能であって、前記本体とは回転可能に設けられた回転操作部材とを備えて、本体内部の塗布液を加圧する液体加圧機構を具備し、該液体加圧機構により塗布液を本体先端に設けられた塗布体へと供給するようにした液体塗布具において、
塗布体は、前記塗布液収容空間から塗布液の吐出口に通じる連通路が塗布体内部に形成され、前記吐出口から更に先端に突出して設けられて、塗布面鉛直方向視で先端が円弧形状をなした略平面の塗布部分を有し、塗布面鉛直方向かつ軸芯方向断面を塗布面横方向から見て先細り形状の、扁平な弾性体からなり、
前記略平面の塗布面略中央部には、略上方向に向きかつ常時開口状態に前記吐出口を有し、
前記吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具である。
図1および図2に示すように、実施形態に係る液体塗布具1は、筒状をなす本体2の先端に塗布体10を設け、前記本体2内部の収容空間(貯留タンク)2b内に収容した塗布液4を前記本体に取り付けた液体加圧機構6によって加圧することにより塗布液4を先端の塗布体10へと供給する。なお、液体加圧機構6に減圧をも可能な機能を付加して液体加減圧機構とし、塗布液4の押し出し・引き戻しを選択的に可能にした液体塗布具1とすることもできる。
図1に示すように、先軸3は先細りに縮径した筒状構造を呈して形成され、その前後に開放した内部空間に塗布体10を、その先端部を突出させた状態に収容し、その収容状態で本体2に固定する。
液体塗布具1の塗布体10は弾性材からなり、図1〜図2に示すように、塗布体10は、本体2内と外部に通じる連通路24が形成され、塗布液4が液体加圧機構6によって加圧された際に、前記パイプ継手12、パイプ体13から連通路24を経由して塗布液が塗布部分10aに出るようになっている。
(1)ゴムとしては、NBR、シリコンゴム、EPDM、フロロシリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、天然ゴム、クロロブレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム等がある。
(2)エラストマーとしては、スチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ウレタン系エラストマー等がある。
(3)独立気泡体としては、ポリエチレンフォーム、塩ビフォーム、ポリスチレンフォーム等ある。
図3は塗布体10の反発力設定の説明図、図4は塗布体10の材質を種々のものにした比較例1〜2、実施例1〜9の反発力の測定説明図、図5は比較例1〜2、実施例1〜8の使用感および塗りムラの測定結果例説明図、図6は塗りムラの評価方法説明図、図7は塗りムラの評価基準説明図、図8は塗布体の幅Wおよび塗布部分からの長さ説明図、図9は塗りムラの評価説明図である。
比較例1:軟質ポリプロピレン(軟質PP:商品名キャタロイ、グレード名Q100F、サンアロマー(株)製を用いた)
比較例2:データ5(熱可塑性樹脂製品)
実施例1:データ4(熱可塑性樹脂製品)
実施例2:軟質ポリプロピレン(軟質PP:商品名ニューコン、グレード名NNT2005、日本ポリプロ(株)製を用いた)
実施例3:データ3(熱可塑性樹脂製品)
実施例4:データ2(熱可塑性樹脂製品)
実施例5:熱可塑性ポリウレタン(エラストマー樹脂の一種:商品名PANDEX、グレード名T−8375、ディーアイシーバイエルポリマー(株)製を用いた)
実施例6:実施例5と同様素材を用いてへら状に成形した。
実施例7:データ1(熱可塑性樹脂製品)
実施例8:シリコン材で硬度50度のもの(comp)
実施例9:エラストマー試作材料
図8に示すように、実施形態の塗布体10の塗布部分10aが、吐出口24aより先端までの距離Lが1≦L≦20(mm)の寸法範囲内に有り、かつ、吐出口24aより先端までの部分の幅Wが2≦W≦20(mm)の寸法範囲内に有るものとしている。この場合の評価を図9に示している。
実施形態においては、図2に示すように、塗布体10は、透明または半透明の材質からなるものとして連通路内の塗布液を目視できるようにした。塗布液と異なる色に着色して半透明にすることがさらに好適である。
また、下面テーパ部22の弧状の設定によって塗布体10D全体の弾性を柔らかくすることができる。
これらの変形例において、連通路24は上面テーパ部21近傍で上面テーパ部21に「く」の字形状に曲がっているが、連通路24を軸方向にまっすぐ延ばして吐出口24aを形成することも可能である。
2 本体
2a 本体小径部
2b 塗布液収容空間
3 先軸
3a 嵌合凹部
3b 鍔部
4 塗布液
6 液体加圧機構
7 キャップ
10 塗布体
10A〜10G 塗布体
10a 塗布部分
12 パイプ継手
13 パイプ体
21 上面テーパ部
22 下面テーパ部
23 肩部
24 連通路
24a 吐出口
25 平面部
31 回転操作部材
32 軸状部材
34 ネジ体
35 ピストン体
37 繰出し体
38 噛合わせ部
39 係合部
40 フォースゲージ
40a 検出端部
40b 表示部
42 非吸収面
44 バルク
Claims (3)
- 筒状をなす本体と、前記本体先端に設けられた塗布体と、少なくとも前記塗布体を覆うキャップとを備え、前記本体内部には粘度が1,000(mPa・s)〜100,000(mPa・s)の塗布液を収容する塗布液収容空間とを備え、
前記塗布液収容空間を後端側から封止するピストン体と、
前記ピストン体後方から連結する軸状部材と、
前記軸状部材の外周部に備わる雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を中心に持ち、前記本体とは回転不能に設けられたネジ体と、
前記軸状部材と軸方向に摺動可能かつ相対回転方向には回動不能であって、前記本体とは回転可能に設けられた回転操作部材とを備えて、本体内部の塗布液を加圧する液体加圧機構を具備し、該液体加圧機構により塗布液を本体先端に設けられた塗布体へと供給するようにした液体塗布具において、
塗布体は、前記塗布液収容空間から塗布液の吐出口に通じる連通路が塗布体内部に形成され、前記吐出口から更に先端に突出して設けられて、塗布面鉛直方向視で先端が円弧形状をなした略平面の塗布部分を有し、塗布面鉛直方向かつ軸芯方向断面を塗布面横方向から見て先細り形状の、扁平な弾性体からなり、
前記略平面の塗布面略中央部には、略上方向に向きかつ常時開口状態に前記吐出口を有し、
前記吐出口から塗布体先端までの距離Lは、1(mm)≦L≦20(mm)の寸法範囲内にあり、
塗布体中央部の幅Wは2(mm)≦W≦20(mm)の寸法範囲内にあり、かつ、前記塗布体は、その先端より3(mm)の部分の垂直反発力が0.01(N)〜1.40(N)であることを特徴とする液体塗付具。 - 前記ネジ体および前記回転操作部材の噛み合わせ部に歯状のラチェットが形成されて、前記回転操作部材が前記ネジ体に対して一方向のみ回転規制することを特徴とする請求項1に記載の液体塗布具。
- 前記ネジ体および前記回転操作部材の噛み合わせ部に歯状のラチェットが形成されて、前記回転操作部材が前記ネジ体に対して双方向に回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の液体塗布具。
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