JP2010039392A - 発泡ゴム部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】低硬度で且つ耐久性に優れた発泡ゴム部材を提供する。
【解決手段】 ゴム基材を発泡させた発泡弾性体をイソシアネート化合物と有機溶媒とを含有する処理液を用いて含浸処理したものであり、含浸処理前の前記発泡弾性体よりも圧縮永久歪みが小さく、含浸処理前の前記発泡弾性体に対する応力の上昇率が50%以下である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、発泡ゴム部材に関する。かかる発泡ゴム部材は、複写機、ファクシミリ、各種プリンター等の各種OA機器等の各種給紙・搬送を行う給紙搬送用ロールや、画像形成装置に用いられる帯電ロール、転写ロール、現像ロール、導電性ロール等に用いて特に好適なものである。
各種OA機器の転写・現像ロール、あるいは給紙・搬送用のロールは、接触する部材、例えば、感光体等を傷つけることがないように、低硬度化が求められている。従来、このようなロールには、EPDMゴムが用いられてきた(特許文献1、2等参照)。しかしながら、これらの文献にあるように、ソリッドゴムで低硬度化を図る場合には、軟化剤を多量に添加する必要があり、ブリードによる汚染や耐久性の面で問題がある。
一方、スポンジ、すなわち、発泡体を用いてロールを低硬度とすることがある。スポンジロールは、低硬度化が比較的容易であり、また、軽量化することができ、耐紙粉性にも優れる。しかしながら、スポンジロールは、長期間使用すると画像不良を起こしたり(転写・現像ロール)、搬送力が低下したり(給紙・搬送用ロール)という問題が発生することがあった。
また、ウレタンフォーム層表面にイソシアネート化合物を塗布含浸させたトナー供給ローラが提案されている(特許文献3参照)。低硬度であり、ローラ表面に未反応ポリオール成分の染み出しがないものであったが、耐久性の面で満足が得られるものではなかった。
特開平5−77508号公報 特開平7−242779号公報 特開2008−15008号公報
本発明は、このような事情に鑑み、低硬度で且つ耐久性に優れた発泡ゴム部材を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、ゴム基材を発泡させた発泡弾性体をイソシアネート化合物と有機溶媒とを含有する処理液を用いて含浸処理したものであり、含浸処理前の前記発泡弾性体よりも圧縮永久歪みが小さく、含浸処理前の前記発泡弾性体に対する応力の上昇率が50%以下であることを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の発泡ゴム部材において、前記圧縮永久歪みが前記含浸処理前の発泡弾性体の圧縮永久歪みの90%以下であることを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載の発泡ゴム部材において、前記ゴム基材がエピクロルヒドリンゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、及びウレタンゴムから選択される少なくとも1つであり、前記処理液はイソシアネート化合物の濃度が0.1〜3質量%であることを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明の第4の態様は、第1又は第2の態様に記載の発泡ゴム部材において、前記ゴム基材がエチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴムから選択される少なくとも1つであり、前記有機溶媒がトルエン又はベンゼンからなり、前記処理液はイソシアネート化合物の濃度が0.1〜3質量%であることを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様に記載の発泡ゴム部材において、前記処理液は前記発泡ゴム状弾性体の肉厚の50%以上まで含浸していることを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れかの態様に記載の発泡ゴム部材において、硬度がAsker Cで0〜30°であることを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明の第7の態様は、第1〜6の何れかの態様に記載の発泡ゴム部材において、前記処理液は、フッ素系ポリマー、シリコーン系ポリマー、及びポリエーテル系ポリマーから選択される少なくも1種を含有することを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明の第8の態様は、第1〜7の何れかの態様に記載の発泡ゴム部材がロール形状、ブレード形状、又はベルト形状であることを特徴とする発泡ゴム部材にある。
本発明によると、低硬度で且つ耐久性に優れた発泡ゴム部材を提供することができる。
本発明は、発泡弾性体に所定の含浸処理をすることにより、低硬度で且つ耐久性に優れた発泡ゴム部材を実現するというものである。言い換えれば、本発明の発泡ゴム部材は、発泡弾性体の低硬度性を維持しつつ、形状安定性を向上させることにより耐久性を向上させたものである。
かかる発泡ゴム部材は、含浸処理前の発泡弾性体よりも圧縮永久歪みが小さく、含浸処理前の発泡弾性体に対する応力の上昇率が50%以下となるように所定の含浸処理がなされたものである。ここでいう所定の含浸処理とは、イソシアネート化合物と有機溶媒とを含有する処理液による処理であり、イソシアネート化合物が低濃度の処理液による処理が好ましい。イソシアネート化合物が低濃度の処理液を発泡弾性体に含浸させて硬化することにより、発泡弾性体の硬度をほとんど上昇させることなく、圧縮永久歪みを低下させることができる。これにより、従来困難とされていた低硬度と形状安定性とを両立させることができる。
また、発泡ゴム部材は、処理液が発泡弾性体の径方向内部まで含浸したものであるのが好ましい。処理液が発泡弾性体の径方向内部まで含浸することにより、圧縮永久歪みがより低下しやすく、より形状安定性を向上させることができる。ここでいう「発泡弾性体の径方向内部まで含浸」とは、具体的には、発泡ゴム部材を使用する際に変形してニップを形成する領域以上まで処理液が含浸しているのが好ましい。例えば、発泡弾性体の肉厚の50%以上まで処理液が含浸していることがさらに好ましく、発泡弾性体の肉厚の80%以上まで処理液が含浸していることが特に好ましい。処理液を発泡弾性体の径方向の内部まで含浸させることにより、所定の押圧加重で変形した際に発泡弾性体内部の未反応成分や導電性付与材などが表面まで溶出する虞がないものとなる。また、処理液を含浸させる前の発泡弾性体に比べて、耐久性、耐摩耗性に優れたものとなる。
ここで、発泡弾性体はゴム基材を発泡させたものである。ゴム基材は、特に限定されず、エピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、シリコーンゴムなどが挙げられる。これらのゴム基材は併用してもよく、用途・目的に応じて、種類、組み合わせを適宜選択する。上述したようにゴム基材は特に限定されないが、処理液に用いる有機溶媒の浸透性が高いゴム基材から成形されたものを用いると、発泡弾性体の径方向内部まで処理液が浸透しやすいため、圧縮永久ひずみ歪みをより低下させた発泡ゴム部材とすることができる。
また、発泡弾性体は、導電性付与剤により導電性が付与されていてもよい。導電性付与剤としては、カーボンブラック、金属粉などの電子導電性付与材や、イオン導電付与材、又はこれらの両者を混合して用いることができる。カーボンブラックは種々の性質を持ったものがあるが、カーボン微粉末を用いるのが好ましい。なお、カーボンブラックを添加して発泡弾性体を成形する場合は、カーボンブラックを十分に分散させることが好ましい。カーボンブラックの分散性が不良であると、成形される発泡弾性体の圧縮永久歪みが大きくなりやすいためである。また、カーボンブラックを多量に添加する場合には、圧縮永久歪みに影響を与え難い、例えば、吸油量が小さいもの、粒径が大きいもの、ストラクチャーを形成し難いものなどを用いるのが好ましい。イオン導電性付与材としては、有機塩類、無機塩類、金属錯体、イオン性液体等が挙げられる。有機塩類、無機塩類としては、過塩素酸リチウム、4級アンモニウム塩、三フッ化酢酸ナトリウムなどが挙げられる。また、金属錯体としては、ハロゲン化第二鉄−エチレングリコールなどを挙げることができ、具体的には、特許第3655364号公報に記載されたものを挙げることができる。一方、イオン性液体は、室温で液体である溶融塩であり、常温溶融塩とも呼ばれるものであり、特に、融点が70℃以下、好ましくは30℃以下のものをいう。具体的には、特開2003−202722号公報に記載されたものを挙げることができる。
本発明にかかる発泡弾性体は、上述したようなゴム基材にカーボンブラックを添加して成形する場合は、カーボンブラックの分散状態を保持したまま加熱硬化させて成形する。これにより、固有抵抗として0.1〜10Ω・cm程度を示すカーボンブラックをゴム基材に分散させて104〜108Ω・cmの中抵抗領域を安定になるように形成することができる。
また、発泡弾性体は、連続気泡でも独立気泡でもよいが、連続気泡が好ましい。発泡弾性体が連続気泡であることで、処理液が発泡弾性体に含浸しやすく、より形状安定性に優れた発泡ゴム部材を成形することができる。
発泡弾性体は、上述したゴム基材、及び必要に応じて添加される導電性付与材を混合・発泡して成形するものであり、さらに発泡剤、発泡助剤、加硫剤、加硫促進剤、充填剤等を混合して成形してもよい。
処理液は、イソシアネート化合物及び有機溶媒を少なくとも含有するもの、言い換えれば、有機溶剤に少なくともイソシアネート化合物を溶解させたものである。
処理液に含まれるイソシアネート化合物としては、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)及び3,3−ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシアネート(TODI)等のイソシアネート化合物、および前記の多量体および変性体などを挙げることができる。さらに、ポリオールとイソシアネートからなるプレポリマーを挙げることができる。
また、処理液には、フッ素系ポリマー及びシリコーン系ポリマーから選択される少なくも1種を含有させてもよい。これらのポリマーを処理液に配合することで、例えば、発泡ゴム部材を給紙ロール等に適用した場合に、トナー・紙粉等の付着を抑えることができる。これにより、発泡ゴム部材の表面のセルの目詰まりが抑えられ、発泡ゴム部材の特性を長期間に亘って維持することができる。
フッ素系ポリマー及びシリコーン系ポリマーは、所定の有機溶媒に可溶でイソシアネート化合物と反応して化学的に結合可能なものであるのが好ましい。フッ素系ポリマーとしてはアクリルフッ素系ポリマーが挙げられ、シリコーン系ポリマーとしてはアクリルシリコーン系ポリマーが挙げられる。アクリルフッ素系ポリマーは、例えば、水酸基、アルキル基、又はカルボキシル基を有する溶剤可溶性のフッ素系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸フッ化アルキルのブロックコポリマーやその誘導体等を挙げることができる。また、アクリルシリコーン系ポリマーは、溶剤可溶性のシリコーン系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸シロキサンエステルのブロックコポリマーやその誘導体等を挙げることができる。
また、処理液には、ポリエーテル系ポリマーを含有させてもよい。ここで、ポリエーテル系ポリマーは、有機溶媒に可溶であるのが好ましく、また、活性水素を有して、イソシアネート化合物と反応して化学的に結合可能なものが好ましい。
活性水素を有する好適なポリエーテル系ポリマーとしては、例えば、エピクロルヒドリンゴムが挙げられる。ここでいうエピクロルヒドリンゴムは未加硫状態のものを指す。エピクロルヒドリンゴムは、発泡弾性体に導電性と共に弾性を付与することができるため好ましい。なお、エピクロルヒドリンゴムは、末端に活性水素(水酸基)を有しているが、ユニットに水酸基、アリル基などの活性水素を有しているものも好ましい。なお、エピクロルヒドリンゴムとしては、エピクロルヒドリン単独重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体やその誘導体などを挙げることができる。
活性水素を有する他の好適なポリエーテル系ポリマーとしては、水酸基又はアリル基を有するポリマーが挙げられ、例えば、ポリオール、グリコール等が挙げられる。このようなポリエーテル系ポリマーは活性水素を有する基を両末端に備えたものよりも片末端にのみ備えたものが好ましい。また、数平均分子量が300〜1000であることが好ましい。発泡弾性体に弾性を付与することができるためである。このようなポリエーテル系ポリマーとしては、例えば、ポリアルキレングリコールモノメチルエーテル、ポリアルキレングリコールジメチルエーテル、アリル化ポリエーテル、ポリアルキレングリコールジオール、ポリアルキレングリコールトリオール等を挙げることができる。処理液にポリエーテル系ポリマーを添加することで、発泡ゴム部材の柔軟性や強度が向上し、その結果、発泡ゴム部材の表面が磨耗したり、当接する部材を傷つけたりする虞がなくなる。
ゴム基材としてシリコーンゴムを用いる場合は、処理液がシリコーンゴムと相溶性のある反応性化合物を含んでいるのが好ましい。シリコーンゴムと相溶性のある反応性化合物とは、シリコーンゴムと相性がよく、シリコーンゴムや、イソシアネート化合物と反応し得る化合物をいう。シリコーンゴムとの相溶性が低いイソシアネート化合物のみ含有する処理液を用いた場合と比べて、このシリコーンゴムと相溶性のある反応性化合物を含む処理液は、弾性層に含浸しやすい。反応性化合物としては、ケイ素含有化合物、炭化水素化合物等が挙げられるが、特に、ケイ素含有化合物が好ましい。ケイ素含有化合物としては、シロキサン結合を有する化合物、アルコキシシリル基を有するシランカップリング剤、クロロシリル基あるいはシラザンを有する機能性シラン、シリル化剤等が挙げられ、シロキサン結合を有する化合物、アルコキシシリル基を有するシランカップリング剤が好ましい。シロキサン結合を有する化合物としては、末端変性ジメチルシロキサン、縮合型および付加型の液状シリコーン、ケイ酸塩、上述したアクリルシリコーン系ポリマー等が挙げられる。なお、勿論、シロキサン結合を有する化合物が、末端にアルコキシシリル基を有していてもよい。また、シリコーンゴムと相溶性のある反応性化合物は、イソシアネート化合物と反応するものであることが好ましく、例えば、水酸基、アミノ基、イソシアネート基等を有しているのが好ましい。イソシアネート化合物と化学的に結合することで、より強度に優れた発泡ゴム部材を形成することができるためである。また、ブリードの発生する虞がないものとなるためである。ただし、アルコキシシリル基を有するシランカップリング剤の場合は、活性水素を有するとイソシアネート化合物と容易に反応して安定性に乏しくなるため、イソシアネート基を有するのが好ましい。
処理液には、さらに、導電性付与材として、上述したカーボンブラック、金属粉などの電子導電性付与材や、イオン導電性付与材、又はこれらの両者を混合して添加してもよい。
また、処理液中のフッ素系ポリマー及びシリコーン系ポリマーは、イソシアネート化合物100質量部に対し、フッ素系ポリマー及びシリコーン系ポリマーの総量を2〜30質量部配合するのが好ましい。2質量部より少ないとカーボンブラック等を発泡ゴム部材に保持する効果が小さくなる。一方、ポリマー量が30質量部より多いと、発泡ゴム部材の電気抵抗値が上昇し放電特性が低下するという問題や、相対的にイソシアネート化合物が少なくなって有効な含浸処理ができないという問題がある。
有機溶媒は、イソシアネート化合物、および必要に応じて含有されるこれらフッ素系ポリマー及びシリコーン系ポリマー、ポリエーテル系ポリマーを溶解するものであり、且つイソシアネート化合物と反応しないものであればよく、例えば、酢酸エチル、メチルエチルケトン(MEK)、メチルエチルイソブチルケトン(MIBK)、トルエン等が挙げられる。有機溶媒は、発泡弾性体に含浸しやすいものが好ましく、発泡弾性体のゴム基材の種類にあわせて適宜選択するのが好ましい。
上述したように処理液はイソシアネート化合物が低濃度となるようにするのが好ましい。処理液のイソシアネート化合物の濃度は、ゴム基材と有機溶媒の組み合わせ等によって異なるが、例えば、ゴム基材としてエピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、及びウレタンゴムから選択される少なくとも1つを用いた場合は、0.1〜3質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜2.0質量%である。また、ゴム基材としてエチレンプロピレンゴム、シリコーンゴムから選択される少なくとも1つを用い、且つ有機溶媒としてトルエン、ベンゼン等を用いた場合は、処理液のイソシアネート化合物の濃度は0.1〜3質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜2.0質量%である。このようにイソシアネート化合物の濃度が非常に低濃度の処理液を用いて含浸処理することで、低硬度を維持しつつ、圧縮永久歪みを低下させた発泡ゴム部材とすることができる。従来の処理液のようにイソシアネート化合物の濃度が高くなると、発泡弾性体の内部に後述する架橋構造が形成されすぎてしまい、処理液を含浸させる前の発泡弾性体に比べて、硬度が大きく上昇したり、応力が上昇しゴム弾性が低下してしまう。
本発明の発泡ゴム部材の製造方法について説明する。まず、ゴム基材を発泡して発泡弾性体を成形する。そして、この発泡弾性体を、イソシアネート化合物と有機溶媒とを少なくとも含有する処理液を用いて含浸処理することにより発泡ゴム部材を形成する。このとき、イソシアネート化合物が低濃度の処理液を用いる。
ここで、含浸処理とは、発泡弾性体に処理液を含浸させた後、有機溶媒を除去し、イソシアネート化合物等の含有成分を硬化させる処理のことをいう。発泡弾性体に含浸したイソシアネート化合物が、他のイソシアネート化合物、他の含有成分(フッ素系ポリマー等)、発泡弾性体を構成するゴム基材などと反応し、これらの架橋構造が発泡弾性体の内部に形成される。これにより、処理液を含浸させる前の発泡弾性体に比べて、形状安定性に優れた発泡ゴム部材が形成される。
なお、発泡弾性体に処理液を含浸させる際には、例えば、処理液に長時間浸漬させたり、処理液に発泡弾性体を押しつぶしながら浸漬させたりすることで、発泡弾性体の全体に処理液を含浸させるようにするのが好ましい。処理液が発泡弾性体の全体に含浸することで、発泡ゴム部材は圧縮永久歪みがより低下したものとなるためである。
また、硬化は、特に限定されず、イソシアネート化合物等を弾性層内部で硬化させることができるものであればよく、イソシアネート化合物等の凝固点以下の温度に冷却した後、雰囲気の水分により硬化させる方法や、減圧下で溶媒を揮発させた後、熱や水分により硬化させる方法があり、一般的には、常温乾燥後、必要に応じて加熱処理する。なお、このときの加熱温度は、例えば、40〜150℃である。
上述した方法により得られる発泡ゴム部材は、含浸処理前の発泡弾性体よりも圧縮永久歪みが小さく、含浸処理前の発泡弾性体に対する応力の上昇率が50%以下である。発泡ゴム部材の圧縮永久歪みは、より好ましくは含浸処理前の発泡弾性体の圧縮永久歪みの90%以下、特に好ましくは含浸処理前の発泡弾性体の圧縮永久歪みの85%以下である。圧縮永久歪みが小さい発泡ゴム部材は、形状安定性に優れ、長期間に亘って安定した性能を維持することができるものとなる。また、発泡ゴム部材は、より好ましくは含浸処理前の発泡弾性体に対する応力の上昇率が30%以下である。
発泡ゴム部材は、硬度がAsker Cで0〜30°の範囲であることが好ましい。
上述した発泡ゴム部材は、複写機、ファクシミリ、各種プリンター等の各種OA機器等の各種給紙・搬送を行う給紙搬送用ロールや、画像形成装置に用いられる帯電ロール、転写ロール、現像ロール、導電性ロール、クリーニングブレード、弾性ベルト等に用いて特に好適なものである。
以下、実施例に基づいて本発明について説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
(ゴムロール1)
エピクロルヒドリンゴム(ECO)に加硫剤、発泡剤、発泡助剤等を添加して、加硫・発泡を行うことでロールを得た。得られたロールを研磨し、突っ切りし、内径φ12mm×外径φ27mm×幅12.5mmで発泡倍率3.0倍のゴムロール1を得た。ゴムロール1の硬度は、Asker Cで19°であった。
(実施例1)
メチルエチルケトン99.8質量部に、数平均分子量が500より小さい末端イソシアネート化合物(MR−400:日本ポリウレタン社製、以下イソシアネート化合物(1)とする)0.2質量部を添加混合させて処理液を作製した。この処理液を25℃に保ち、ゴムロール1に十分に処理液が含浸されるように30秒間浸漬後、1時間自然乾燥させ、120℃に保持されたオーブンで1時間加熱することにより実施例1の発泡ゴムロールを得た。
(実施例2)
メチルエチルケトン(MEK)を99.5質量部とし、イソシアネート化合物(1)を0.5質量部とした以外は実施例1と同様にして、実施例2の発泡ゴムロールを得た。
(実施例3)
メチルエチルケトンを99.0質量部とし、イソシアネート化合物(1)を1.0質量部とした以外は実施例1と同様にして、実施例3の発泡ゴムロールを得た。
(実施例4)
メチルエチルケトンを98.5質量部とし、イソシアネート化合物(1)を1.5質量部とした以外は実施例1と同様にして、実施例4の発泡ゴムロールを得た。
(実施例5)
メチルエチルケトンを98.0質量部とし、イソシアネート化合物(1)を2.0質量部とした以外は実施例1と同様にして、実施例5の発泡ゴムロールを得た。
(比較例1)
イソシアネート化合物(1)を配合しなかった以外は実施例1と同様にして、比較例1の発泡ゴムロールを得た。
(比較例2)
メチルエチルケトンを95.0質量部とし、イソシアネート化合物(1)を5.0質量部とした以外は実施例1と同様にして、比較例2の発泡ゴムロールを得た。
(比較例3)
メチルエチルケトンを90.0質量部とし、イソシアネート化合物(1)を10.0質量部とした以外は実施例1と同様にして、比較例2の発泡ゴムロールを得た。
(実施例6)
イソシアネート化合物(1)の代わりに、数平均分子量2000程度のエーテル系末端イソシアネートプレポリマー(アジプレンL100:ユニロイヤル社製、以下イソシアネート化合物(2)とする)を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例6の発泡ゴムロールを得た。
(実施例7)
メチルエチルケトンを99.5質量部とし、イソシアネート化合物(2)を0.5質量部とした以外は実施例6と同様にして、実施例7の発泡ゴムロールを得た。
(実施例8)
メチルエチルケトンを99.0質量部とし、イソシアネート化合物(2)を1.0質量部とした以外は実施例6と同様にして、実施例8の発泡ゴムロールを得た。
(実施例9)
メチルエチルケトンを98.5質量部とし、イソシアネート化合物(2)を1.5質量部とした以外は実施例6と同様にして、実施例9の発泡ゴムロールを得た。
(実施例10)
メチルエチルケトンを98.0質量部とし、イソシアネート化合物(2)を2.0質量部とした以外は実施例6と同様にして、実施例10の発泡ゴムロールを得た。
(比較例4)
メチルエチルケトンを95.0質量部とし、イソシアネート化合物(2)を5.0質量部とした以外は実施例1と同様にして、比較例4の発泡ゴムロールを得た。
(比較例5)
メチルエチルケトンを90.0質量部とし、イソシアネート化合物(2)を10.0質量部とした以外は実施例1と同様にして、比較例5の発泡ゴムロールを得た。
(実施例11)
メチルエチルケトンの代わりにトルエンを用いた以外は実施例3と同様にして、実施例11の発泡ゴムロールを得た。
(実施例12)
メチルエチルケトンの代わりにトルエンを用いた以外は実施例5と同様にして、実施例12の発泡ゴムロールを得た。
(比較例6)
メチルエチルケトンの代わりにトルエンを用いた以外は比較例1と同様にして、比較例6の発泡ゴムロールを得た。
(比較例7)
メチルエチルケトンの代わりにトルエンを用いた以外は比較例2と同様にして、比較例7の発泡ゴムロールを得た。
(比較例8)
メチルエチルケトンの代わりにトルエンを用いた以外は比較例3と同様にして、比較例8の発泡ゴムロールを得た。
(ゴムロール2)
エチレンプロピレンゴム(EPDM)に加硫剤、発泡剤、発泡助剤等を添加して、加硫・発泡を行うことでロールを得た。得られたロールを研磨し、突っ切りし、内径φ12mm×外径φ27mm×幅12.5mmで発泡倍率3.0倍のゴムロール2を得た。ゴムロール2の硬度は、Asker Cで26°であった。
(実施例13)
ゴムロール2を用いた以外は実施例11と同様にして、実施例13の発泡ゴムロールを得た。
(実施例14)
ゴムロール2を用いた以外は実施例12と同様にして、実施例14の発泡ゴムロールを得た。
(比較例11)
ゴムロール2を用いた以外は比較例6と同様にして、比較例11の発泡ゴムロールを得た。
(比較例12)
ゴムロール2を用いた以外は比較例7と同様にして、比較例12の発泡ゴムロールを得た。
(比較例13)
ゴムロール2を用いた以外は比較例8と同様にして、比較例13の発泡ゴムロールを得た。
(試験例)機械的特性の評価
ゴムロール1〜2、各実施例、及び各比較例の発泡ゴムロールの圧縮永久歪み(Cs)を測定した。なお、圧縮永久歪みは、JIS K6262に準拠し、70℃で22時間、25%圧縮して測定したものである。結果を表1〜2及び図1、3、5、7に示す。
また、ゴムロール1〜2、各実施例、各比較例の発泡ゴムロールの応力を測定した。結果を表1〜2及び図2、4、6、8に示す。
(結果のまとめ)
図1及び2に示すように、エピクロルヒドリンゴムからなるゴムロール1に、イソシアネート化合物(1)の濃度が0.2〜2質量%の処理液を用いて含浸処理した実施例1〜5の発泡ゴムロールは、ゴムロール1及びイソシアネート化合物を配合しない処理液を用いて含浸処理した比較例1よりも圧縮永久歪みが低く、応力の上昇率も37.9%以下であった。特に、イソシアネート化合物濃度が1.0質量%の実施例3の発泡ゴムロールは、圧縮永久歪みがゴムロール1の64%まで低下した。また、実施例1〜5のうちもっとも硬度の高い実施例5の発泡ゴムロールであっても、硬度がAsker Cで26°と低硬度であった。
これに対し、イソシアネート化合物の濃度が5質量%と比較的高い処理液を用いた比較例2の発泡ゴムロールは、圧縮永久歪みが低下したが、応力が著しく上昇し、ゴム弾性を示すものではなくなっていた。また、比較例3の発泡ゴムロールは、圧縮永久歪みの低下が見られず、応力の上昇も著しかった。
これより、イソシアネート化合物の濃度が高い処理液を用いると、応力が上昇しすぎたり、圧縮永久歪みの低下が確認できなかったりするが、イソシアネート化合物が所定の濃度の処理液(低濃度の処理液)を用いて含浸処理することにより、含浸処理前の発泡弾性体よりも圧縮永久歪みが小さく、含浸処理前の発泡弾性体に対する応力の上昇率が50%以下の発泡ゴム部材とすることができることがわかった。この発泡ゴム部材は、低硬度と形状安定性を両立させたものであり、長期間に亘って安定して使用することができるものである。
また、図3及び4に示すように、イソシアネート化合物(2)の濃度が0.2〜2質量%の処理液を用いて含浸処理した実施例6〜10の発泡ゴムロールも同様に、ゴムロール1及び比較例1よりも圧縮永久歪みが低く、応力の上昇率も低かった。なお、実施例6〜10のうちもっとも硬度の高い実施例10の発泡ゴムロールであっても、硬度がAsker Cで21°と低硬度であった。これに対し、イソシアネート化合物の濃度が高い比較例4及び5は、圧縮永久歪みが大きく上昇し、ゴム弾性を示すものではなくなっていた。これより、イソシアネート化合物の種類に関わらず、イソシアネート化合物が所定の濃度(低濃度)の処理液を用いて含浸処理することにより、圧縮永久歪みが小さく、低硬度の発泡ゴム部材が得られることがわかった。
一方、図5及び6に示すように、有機溶媒としてトルエンを用いた処理液の場合も同様に、イソシアネート化合物が所定の濃度(低濃度)の処理液を用いて含浸処理をするすることにより、圧縮永久歪みが低く、低硬度の発泡ゴムロールを得られることがわかった。
図7〜9に示すように、エチレンプロピレンゴム(EPDM)からなるゴムロール2に、メチルエチルケトンを含有する処理液を用いて含浸処理した場合は、イソシアネート化合物(1)の濃度が0.5〜1.5質量%の処理液又はイソシアネート化合物(2)の濃度が0.5〜2質量%の処理液を用いた実施例の発泡ゴム部材は、圧縮永久歪みは低下したが、顕著な低下は確認できなかった。エチレンプロピレンゴムに対するメチルエチルケトンの浸透性が低いためであると考えられる。
これに対し、図11及び図12に示すように、有機溶媒としてトルエンを用いた処理液により含浸処理した場合は、処理液の濃度が1質量%及び2質量%のときに、著しい圧縮永久歪みの低下が見られた。エチレンプロピレンゴムに対するトルエンの浸透性が高く、発泡弾性体の内部まで処理液が含浸したためと考えられる。
これより、圧縮永久歪みを大きく低下させるためには、イソシアネート化合物の濃度を低くするだけではなく、ゴム基材と有機溶媒との組み合わせを適宜選択する必要があることがわかった。有機溶媒の浸透性の高いゴム基材を用いたり、ゴム基材に対する浸透性の高い有機溶媒を用いたりすることにより、より容易に圧縮永久歪みが低く、形状安定性に優れた発泡ゴム部材が得られることがわかった。
本発明の試験例1の結果を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示す図である。 本発明の試験例1の結果を示す図である。

Claims (8)

  1. ゴム基材を発泡させた発泡弾性体をイソシアネート化合物と有機溶媒とを含有する処理液を用いて含浸処理したものであり、含浸処理前の前記発泡弾性体よりも圧縮永久歪みが小さく、含浸処理前の前記発泡弾性体に対する応力の上昇率が50%以下であることを特徴とする発泡ゴム部材。
  2. 請求項1に記載の発泡ゴム部材において、前記圧縮永久歪みが前記含浸処理前の発泡弾性体の圧縮永久歪みの90%以下であることを特徴とする発泡ゴム部材。
  3. 請求項1又は2に記載の発泡ゴム部材において、前記ゴム基材がエピクロルヒドリンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、及びウレタンゴムから選択される少なくとも1つであり、前記処理液はイソシアネート化合物の濃度が0.1〜3質量%であることを特徴とする発泡ゴム部材。
  4. 請求項1又は2に記載の発泡ゴム部材において、前記ゴム基材がエチレンプロピレンゴム、シリコーンゴムから選択される少なくとも1つであり、前記有機溶媒がトルエン又はベンゼンからなり、前記処理液はイソシアネート化合物の濃度が0.1〜3質量%であることを特徴とする発泡ゴム部材。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の発泡ゴム部材において、前記処理液は前記発泡弾性体の肉厚の50%以上まで含浸していることを特徴とする発泡ゴム部材。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の発泡ゴム部材において、硬度がAsker Cで0〜30°であることを特徴とする発泡ゴム部材。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の発泡ゴム部材において、前記処理液は、フッ素系ポリマー、シリコーン系ポリマー、及びポリエーテル系ポリマーから選択される少なくも1種を含有することを特徴とする発泡ゴム部材。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の発泡ゴム部材がロール形状、ブレード形状、又はベルト形状であることを特徴とする発泡ゴム部材。
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