JP2011053659A - 導電性ゴム部材及び帯電ロール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ゴム基材100質量部に対して、粒径が5μm以上の粒子を30質量%以上含む無機充填剤を10〜120質量部配合して成形した導電性弾性層を具備し、前記導電性弾性層の表層部は、少なくともイソシアネート成分及び有機溶媒を含有する表面処理液を含浸させて形成した表面処理層となっている。
【選択図】 なし
Description
<ロールの製造>
エピクロルヒドリンゴム(ECO)100質量部に、酸化亜鉛5質量部、酸化マグネシウム3質量部、ステアリン酸0.5質量部、重質炭酸カルシウム(1)(粒径5μm以上85%、5μm未満15%;ホワイトンH,白石カルシウム社製)50質量部に対し、加硫剤としてエチレンチオウレア1.5質量部を添加してロールミキサーで混練りし、直径6mmの芯金の表面にプレス成形により30分加硫成形した後、外表面研磨することにより、直径12mmに研磨加工して、ロール部材を得た。
酢酸エチル90質量部に、イソシアネート化合物(MDI)10質量部を添加混合溶解させ、表面処理液を作製した。
表面処理液を23℃に保ったまま、実施例1のロール部材を30秒間浸漬後、120℃に保持されたオーブンで1時間加熱することにより表面処理層を形成したものを実施例1の導電性ロールとした。
実施例1において、重質炭酸カルシウム(1)の代わりに重質炭酸カルシウム(2)(粒径5μm以上68%、5μm未満32%;ホワイトンB,白石カルシウム社製)を50質量部用い、実施例2の導電性ロールを得た。
実施例1において、重質炭酸カルシウム(1)の代わりに重質炭酸カルシウム(3)(粒径5μm以上50%、5μm未満50%;ホワイトンSB,白石カルシウム社製)を50質量部用い、実施例3の導電性ロールを得た。
実施例1において、重質炭酸カルシウム(1)の代わりに大粒系酸化亜鉛(粒径5μm以上50%、5μm未満50%;ハクスイテック製)を50質量部用い、実施例4の導電性ロールを得た。
重質炭酸カルシウム(2)を10質量部とした以外は実施例2と同様にして、実施例5の導電性ロールを得た。
重質炭酸カルシウム(2)を120質量部とした以外は実施例2と同様にして、実施例6の導電性ロールを得た。
重質炭酸カルシウム(1)を用いなかった以外は実施例1と同様にして、比較例1の導電性ロールを得た。
実施例1において、重質炭酸カルシウム(1)の代わりに重質炭酸カルシウム(4)(粒径5μm以上2%、5μm未満98%;ソフトン2600,白石カルシウム社製)を50質量部用い、比較例2の導電性ロールを得た。
実施例1において、重質炭酸カルシウム(1)の代わりに重質炭酸カルシウム(5)(粒径5μm以上0%、5μm未満100%;TP−113,奥多摩工業社製)を50質量部用い、比較例3の導電性ロールを得た。
実施例1において、重質炭酸カルシウム(1)の代わりにカーボンブラック(粒径5μm以上0%、5μm未満100%;Thermax N−990,丸紅社製)を50質量部用い、比較例4の導電性ロールを得た。
重質炭酸カルシウム(2)を5質量部とした以外は実施例2と同様にして、比較例5の導電性ロールを得た。
重質炭酸カルシウム(2)を150質量部とした以外は実施例2と同様にして、比較例6の導電性ロールを得た。
表面処理を行わなかった以外は実施例2と同様にして、比較例7の導電性ロールを得た。
各実施例及び各比較例の導電性ロールの外表面の表面粗さを、キーエンス社製の超深度形状測定装置(コントローラ部「VK−9500」、測定部「VK−9510」、表面粗さ計測アプリケーションVK−H1R9(JIS B 0601−2001)・VK−H1A9(JIS B 0601−1994))を用いて測定した。なお、各実施例及び各比較例の導電性ロールの表面粗さRzを5箇所測定して平均値を求めた。結果を表1及び表2に示す。
ロール部材(未処理品)、各実施例及び各比較例の導電性ロールのゴム硬度(Hs)を、マイクロ硬度計(F360A:高分子計器株式会社製)を用いて測定し、未処理品と同じ硬度となるまで研磨した。各実施例及び各比較例の導電性ロールの外径と、研磨後のロールの外径差から表面処理層の厚さを求めた。結果を表1及び表2に示す。
各実施例および各比較例の導電性ロールについて、電気抵抗値を測定した。図1に示すように、導電性ロール10をSUS304板からなる電極部材40の上に載置し、芯金11の両端に100g荷重をかけた状態で、芯金11と電極部材40との間の電気抵抗値を、NN環境(25℃、50%RH)にて、ULTRA HIGH RESISTANCE METER R8340A(株式会社アドバンテスト製)を用いて測定した。なお、このときの印加電圧はDC−100Vであった。結果を表1及び表2に示す。
各実施例及び各比較例の導電性ロールを帯電ロールとして、市販のプリンター(MICROLINE9600PS 株式会社沖データ製)に実装し、LL環境(10℃、30質量%RH)、NN環境(25℃、50%RH)、及びHH環境(35℃、85%RH)の下で印刷を行い、その印刷物の画像評価を行った。なお、画像が良好であった場合は○、画像が不良であった場合は×とした。「画像が不良」とは濃度ムラや劣化などが見られる状態を指す。この結果を表1及び表2に示す。
各実施例及び各比較例の導電性ロールを帯電ロールとして、市販のレーザープリンターのトナーカートリッジに組付けて感光体に500gfの押圧力で当接させ、トナーカートリッジごと50℃、90%RHの環境に30日間保持した後、トナーカートリッジ(帯電ロールを含む)をプリンターに組付けて画像を出力した。このときの当接させていた感光体の表面を顕微鏡観察し、汚染のない場合を○、使用に問題がない程度のわずかな汚染がみられた場合を△、汚染がみられた場合を×とした。この結果を表1及び表2に示す。
各実施例及び各比較例の導電性ロールを帯電ロールとして市販のレーザープリンターに実装し、HH環境(35℃、85%RH)にて10000枚連続印刷後、帯電ロールの表面のトナー汚れの有無を観察した。なお、汚染のない場合を○、使用に問題がない程度のわずかな汚染がみられた場合を△、汚染がみられた場合を×とした。結果を表1及び表2に示す。
粒径が5μm以上の粒子を30質量%以上含む無機充填剤を配合した実施例1〜4の導電性ロールは、表面処理層の厚さが300μmであり、充填剤を配合していない比較例1の導電性ロールの2倍程度の厚さの表面処理層が形成されていた。
11 芯金
40 電極部材
Claims (6)
- ゴム基材100質量部に対して、粒径が5μm以上の粒子を30質量%以上含む無機充填剤を10〜120質量部配合して成形した導電性弾性層を具備し、前記導電性弾性層の表層部は、少なくともイソシアネート成分及び有機溶媒を含有する表面処理液を含浸させて形成した表面処理層となっていることを特徴とする導電性ゴム部材。
- 請求項1に記載の導電性ゴム部材において、前記導電性弾性層は、研磨加工したものであることを特徴とする導電性ゴム部材。
- 請求項1又は2に記載の導電性ゴム部材において、前記無機充填剤は、炭酸カルシウム、タルク、シリカ及び亜鉛華から選択される少なくとも一つからなることを特徴とする導電性ゴム部材。
- 請求項3に記載の導電性ゴム部材において、前記炭酸カルシウムは重質炭酸カルシウムであることを特徴とする導電性ゴム部材。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の導電性ゴム部材において、前記導電性ゴム部材の表面粗さRzが5μm以上であることを特徴とする導電性ゴム部材。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の導電性ゴム部材からなることを特徴とする帯電ロール。
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