JP2010037100A - 未発泡シート貼着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の製造時に、自動車のボデーを構成するサイドメンバーに未発泡シートを自動的に貼り付ける未発泡シート貼着装置を提案する。
【解決手段】離型紙ロール22から引き出された離型紙16をベース部材8上で移動させ、その離型紙16を曲折することにより、その離型紙16から、未発泡シート2を剥離し、その剥離した未発泡シート2をシート支持体26上に載置し、次いでシート支持体26上の未発泡シート2を、サイドメンバー上に搬送して、そのサイドメンバーに自動的に貼り付ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、離型紙から剥離された未発泡シートを、自動車のボデーを構成する板金に貼り付ける未発泡シート貼着装置に関する。
自動車のボデーは各種の板金から構成されている(特許文献1の図1参照)。かかる板金が自動車の走行時に振動することを防止するため、自動車の製造時に、ボデーを構成する板金に形成された凹部の面に未発泡シートを貼り付け、完成したボデーを下塗りした後に、該ボデーを熱で乾燥させる際、貼り付けられた未発泡シートを発泡させることは従来より周知である。このようにして得られた発泡体によって、自動車の走行時に板金が振動することを抑止するのである。
従来は、自動車の製造時に、ボデーを構成する板金の必要とされる個所に手作業で未発泡シートを貼り付けていた。図1は、自動車のボデーの側部外板を構成するサイドメンバー1を示しており、図1に示したサイドメンバー1には、未だ他の板金は組み付けられていない。図2の(a)は、図1のII−II線拡大断面図であり、図2の(b)は、図1及び図2の(a)に示したサイドメンバー1の上部にインナーパネル3とルーフパネル4がスポット溶接により固着されてボデー5が完成した状態を示す、図2の(a)と同様な断面図である。
従来は、図1及び図2の(a)に示すように、サイドメンバー1より成る板金に、図2の(b)に示したインナーパネル3やルーフパネル4などの他の板金を組み付ける前に、そのサイドメンバー1に形成された凹部6の面に、未発泡シート2を手作業によって貼り付けていた。かかるサイドメンバー1に図2の(b)に示したインナーパネル3やルーフパネル4を組み付けてボデー5を完成し、そのボデー5を下塗りした後に、該ボデー5を熱で乾燥させる際、貼り付けられた未発泡シート2を熱で発泡させる。このようにして得られた発泡体120は、図2の(b)に示すように、サイドメンバー1の上部とインナーパネル3との間の空間を埋めた状態で位置し、かかる発泡体120が、完成した自動車の走行時に、板金の振動を防止する制振材としての働きをなすのである。
特開2007−55289号公報の図1
上述のように、従来は、自動車のボデーを構成する板金に未発泡シートを手作業で貼り付けていたため、その作業に従事する作業者が必要であり、自動車製造時の省力化の妨げとなっていた。
本発明の目的は、自動車の製造時の省力化をより一層進めるべく、自動車のボデーを構成する板金に自動的に未発泡シートを貼り付けることのできる未発泡シート貼着装置を提供することにある。
本発明は、長尺な離型紙の表面に、その長手方向に間隔をあけて、粘着剤を介して接合された未発泡シートを、該離型紙から剥離し、その剥離した未発泡シートを、自動車のボデーを構成する板金に形成された凹部に貼り付ける未発泡シート貼着装置において、ロール状に巻回された離型紙ロールから繰り出された離型紙に接触して、該離型紙を案内するベース部材と、該ベース部材の先端部にて、離型紙が曲折することにより、該離型紙から剥離された粘着剤付きの未発泡シートを、該粘着剤に接触した状態で支持するシート支持体と、未発泡シートの剥離された離型紙を巻き取って該離型紙を引っ張る巻取装置と、前記シート支持体上の未発泡シートを吸着保持する真空吸着装置と、該真空吸着装置に一体に取り付けられた仮貼付部材と、前記真空吸着装置により吸着保持された未発泡シートを、前記仮貼付部材と共に前記板金に形成された凹部に押し込んで該未発泡シートを、粘着剤を介して該板金に仮貼り付けし、次いで真空吸着装置の真空状態を解除して、該真空吸着装置と仮貼付部材を板金の凹部から離した後、未発泡シートの仮貼り付けされた板金の凹部に押し込まれて、該未発泡シートを板金の凹部を区画する面に圧着させる加圧装置とを具備し、該加圧装置は、該加圧装置が板金の凹部に押し込まれた後、互いに離間する向きに動いて未発泡シートを前記板金の凹部を区画する面に押し付ける複数の加圧部材を有していることを特徴とする。
その際、離型紙ロールから繰り出された離型紙の表面に対向する離型紙ロールの離型紙裏面に付着した未発泡シートを剥離するシート剥離装置を有し、該シート剥離装置は、複数のローラと、該ローラに巻き掛けられて回転駆動される剥離ベルトとを有し、該複数のローラのうちの1つのローラに巻き付いた剥離ベルトの部分が離型紙裏面に付着した未発泡シートに接触して該未発泡シートを離型紙裏面から剥離すると共に、該剥離ベルトは、前記ベース部材により案内されながら移動する離型紙と該離型紙上の未発泡シートを加圧することのできる加圧ベルトを兼ねていると有利である。
また、上記未発泡シート貼着装置において、離型紙ロールが、その自重によって前記剥離ベルトに直に圧接することを阻止すべく、該離型紙ロールを支えるロール支え部材を有していると有利である。
また、上記未発泡シート貼着装置において、前記シート支持体上に未発泡シートが載置されたとき、該未発泡シートに一体に接合されている粘着剤の一部が前記シート支持体に接触するように、該シート支持体の表面が形成されていると有利である。
さらに、上記未発泡シート貼着装置において、前記真空吸着装置は、未発泡シートに密着する下端面が平坦に形成されていると有利である。
また、上記未発泡シート貼着装置において、前記真空吸着装置が前記シート支持体上の未発泡シートに当接したとき、該未発泡シートに突き刺さる係止部材が、前記仮貼付部材に設けられていると有利である。
本発明によれば、自動車の製造時に、ボデーを構成する板金に未発泡シートを自動的に貼り付けることができるので、自動車の製造時の省力化を一層進めることができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図3は、本発明に係る未発泡シート貼着装置の一部である未発泡シート剥がし装置7を示す概略正面図であり、図4はその平面図である。かかる剥がし装置7は不動に固定配置されたベース部材8を有し、このベース部材8は、その上面が平坦に形成された平板により構成されている。かかるベース部材8の上面には、互いに間隔をあけて配置された一対の側板9,10が固定配置されている。これらの側板9,10には、切欠11,12が形成され、その両切欠11,12に芯軸13が回転可能に嵌合している。図5は、側板9,10と、後述するブラケット14,15を二点鎖線で示し、両側板9,10と両ブラケット14,15の間の構成を明らかにした図である。
上述した芯軸13には、長尺な離型紙16が巻回されていて、この離型紙16の表面32には、図5及び図6に示すように、該離型紙16の長手方向に間隔をあけて、粘着剤17を介して、多数の未発泡シート2が順次接合されている。未発泡シート2は、例えば、ゴムやプラスチックに発泡剤を配合したシートより成り、かかる未発泡シート2に熱を加えることによって、その未発泡シートを発泡させることができる。
さらに、図3及び図4に示すように、ベース部材8の下面には、互いに間隔をあけて配置された前述のブラケット14,15が固定配置され、これらのブラケット14,15には、図5に示すように、巻取装置18の巻取ローラ19と、互いに対向した一対の搬送ローラ20,21がそれぞれ回転自在に支持されている。
図3乃至図5に示したように、芯軸13にロール状に巻回された離型紙16の部分を離型紙ロール22と称することにすると、かかる離型紙ロール22から引き出された離型紙16は、図5に示すようにベース部材8の上面に案内され、次いでベース部材8の先端部23によって曲折され、さらに一対の搬送ローラ20,21の間を通って、巻取ローラ19に巻回されている。ベース部材8の先端部23は、鋭角に尖っている。
巻取りローラ19と一対の搬送ローラ20,21は、図示していないモータによって、図5にそれぞれ矢印で示した方向に回転駆動される。これにより、離型紙16は図5に矢印Aで示した方向に引っ張られるので、離型紙ロール22が矢印B方向に回転しながら、その離型紙ロール22から離型紙16が繰り出され、その繰り出された離型紙16は、未発泡シート2と粘着剤17と共に、ベース部材8の上面に案内されながら矢印Aで示した水平方向に搬送される。このとき、離型紙16は、その離型紙16の方がベース部材2の上面に接触しながら搬送される。かかる離型紙16がベース部材8の先端部23を通過するとき、該離型紙16は、図5に示すように曲折し、矢印Cで示した方向に向きを変えて搬送される。このとき、ベース部材8の先端部23は鋭角に尖っているので、未発泡シート2は、粘着剤17と共に、離型紙16から剥がされながら、引き続き矢印Dで示すように水平方向に移動して、シート支持体26上に移行する。シート支持体26は、その上面がベース部材2の上面とほぼ面一となるように固定配置されている。
未発泡シート2が剥離された後の離型紙16は、回転駆動された一対の搬送ローラ20,21に挟持されつつ搬送され、次いで同じく回転駆動された巻取ローラ19に巻き取られる。
1つの未発泡シート2が離型紙16から完全に剥離されると、その未発泡シート2は、図3乃至図5に示したように、シート支持体26上に支持されて停止する。このとき、巻取ローラ19と一対の搬送ローラ20,21が停止し、離型紙16の搬送が、一旦、止められる。このようにして、自動的に未発泡シート2が離型紙16から剥離されるのである。その際、離型紙16から剥離された粘着剤付きの未発泡シート2は、その粘着剤17の方がシート支持体26上に接触した状態で、そのシート支持体26上に載置される。
以上のように、本例の未発泡シート貼着装置は、長尺な離型紙16の表面に、その長手方向に間隔をあけて、粘着剤17を介して接合された未発泡シート2を、その離型紙16から剥離するように構成されていて、ロール状に巻回された離型紙ロール22から引き出された離型紙16に接触して、該離型紙16を案内するベース部材8と、そのベース部材の先端部にて、離型紙16が曲折することにより、該離型紙16から剥離された粘着剤17付きの未発泡シート2を、該粘着剤17に接触した状態で支持するシート支持体26と、未発泡シート2の剥離された離型紙16を巻き取って該離型紙16を引っ張る巻取装置18とを有している。
ところで、未発泡シート2は、一般に軟質材料より成り、高温下においては、特にその粘着性が高まる。このため、図7の(a)に示したように、離型紙ロール22から引き出された離型紙16の表面32に接合されているべき未発泡シート2が、その高い粘着性によって、離型紙ロール22の離型紙裏面33に付着してしまうことがある。図7には、離型紙裏面に付着し、ないしは付着しようとする未発泡シートに対し、特に符号2Aを付してある。
これに対し、本例の未発泡シート貼着装置には、特に図7の(b)に拡大して示したように、離型紙ロール22から繰り出された離型紙16の表面32に対向する離型紙ロール22の離型紙裏面33に付着した未発泡シート2Aを、その裏面33から剥離するシート剥離装置34が設けられている。このシート剥離装置34は、図5にも示すように、複数のローラ35,36,37と、これらのローラに巻き掛けられた剥離ベルト38とを有し、ローラ35,36,37は、図3及び図4に示した側板9,10に回転自在に支持されていて、そのうちのローラ37が図示していないモータにより駆動され、これによって剥離ベルト38は矢印E方向に回転駆動される。
上述した複数のローラ35,36,37のうちの1つのローラ35に巻き付いた剥離ベルト38の部分が、離型紙ロール22の離型紙裏面33に付着した未発泡シート2Aに接触して、図7の(b)に示すように、その未発泡シート2Aを離型紙裏面33から剥離する。
また、図5に示すように、矢印E方向に駆動される剥離ベルト38は、離型紙ロール22から繰り出されてベース部材8に案内されながら矢印A方向に移動する離型紙16と、その離型紙16上の未発泡シート2を、その上から軽く加圧することのできる加圧ベルトを兼ねている。このように、離型紙16と未発泡シート2をその上から軽く加圧することによって、離型紙16が浮き上がることを阻止して、その離型紙16を安定した状態で搬送することができる。
また、図3及び図4に示したように、離型紙ロール22を担持した芯軸13は、両側板9,10に形成された切欠11,12に、回転可能で、かつその切欠11,12に沿った方向に移動可能に嵌合している。このため、離型紙ロール22の径が小さくなっても、支障なくその離型紙ロール22から離型紙16を引き出すことができるのであるが、かかる離型紙ロール22が、そのロール22と芯軸13の自重で、剥離ベルト38の上に直に乗ったとすると、その剥離ベルト38から受ける抵抗によって、離型紙ロール22が矢印B方向に回転できずに、該離型紙16を引き出すことができなくなるおそれがある。
そこで、本例の未発泡シート貼着装置には、図3乃至図5及び図7の(b)に示すように、両側板9,10に固定支持されたロール支え部材39が設けられている。このロール支え部材39は、離型紙ロール22が、その自重によって剥離ベルト38に直に圧接することを阻止すべく、その離型紙ロール22を支える用をなす。かかるロール支え部材39を設けることによって、離型紙ロール22を円滑に矢印B方向に回転させ、支障なく離型紙16を離型紙ロール22から引き出すことができる。
一方、図1に示したサイドメンバー1と同じく形成されたサイドメンバーが、その車内側の面を上向きにして製造ライン上を搬送され、未発泡シート貼着位置で停止する。かかるサイドメンバー上に、図5に示したシート支持体26上の未発泡シート2が次に説明するように搬送されて、そのサイドメンバーに貼り付けられる。
図5に示したように、シート支持体26上に未発泡シート2が載置された後、図8の(a)に示した真空吸着装置27が、シート支持体26上の未発泡シート2の上方から下降する。この真空吸着装置27は、図8の(b)にも示すように、下部に凹部24が形成された装置本体25と、その凹部24に嵌着固定されたリング40と、装置本体25及びリング40に形成された空気吸引孔28の上端部に接続された導管29を有し、その導管29は図示していない吸気装置に接続されている。図8の(b)は、真空吸着装置27を、図8の(a)の下方から見た図である。かかる真空吸着装置27には、仮貼付部材30が一体に取り付けられている。この仮貼付部材30の作用は後に詳しく説明する。
上述した真空吸着装置27と仮貼付部材30は、図示していないロボットの把持部に取り付けられている。
上述したロボットの作動により、シート支持体26上の未発泡シート2の上方から真空吸着装置27が下降し、その真空吸着装置27の下端面41が図8の(a)に示したように未発泡シート2の上面に押し付けられる。次いで、上述の吸気装置の作動によって導管29と空気吸引孔28が吸気され、これによって未発泡シート2が真空吸着装置27の下端面41に吸着保持される。このように、真空吸着装置27は、シート支持体26上の未発泡シート2を吸着保持する用をなす。この吸着保持状態で、図示していないロボットの作動によって、真空吸着装置27と仮貼付部材30は、粘着剤付きの未発泡シート2と共に、図8の(c)に示すように上方に持ち上げられる。
次いで、図9の(a)に示したように、真空吸着装置27と仮貼付部材30は、粘着剤付きの未発泡シート2と共に、サイドメンバー1に形成された凹部6の上方に運ばれる。引き続き、ロボットの作動によって、未発泡シート2を吸着保持した真空吸着装置27と、これに一体に取り付けられた仮貼付部材30が、図9の(b)に示したように、サイドメンバー1の凹部6に押し込まれる。
ここで、図9(b)から判るように、仮貼付部材30は、サイドメンバー1に形成された凹部6にほぼ沿った形に形成されている。このため、上述のように未発泡シート2と共に仮貼付部材30の下部が凹部6に押し込まれることにより、未発泡シート2は、その凹部6を区画するサイドメンバーの面に、粘着剤17を介して貼り付けられる。但し、このとき、仮貼付部材30が凹部6に押し込まれるだけでは、未発泡シート2はその凹部6の面に完全に密着することはなく、未発泡シート2は未だ凹部6の面に完全に貼り付けられてはいない。このときのサイドメンバー1に対する未発泡シート2の貼り付け状態を仮貼り付けと称することにする。
上述のように、真空吸着装置27により吸着保持された未発泡シート2を、仮貼付部材30と共に、サイドメンバー1より成る板金に形成された凹部6に押し込んで、その未発泡シート2を、粘着剤17を介してしサイドメンバー1に仮貼り付けした後、真空吸着装置27の空気吸引孔28と導管29に対する吸気を停止して、真空吸着装置27の真空状態を解除する。次いで、ロボットの作動により、真空吸着装置27と仮貼付部材30を上昇させ、その真空吸着装置27と仮貼付部材30をサイドメンバー1より成る板金の凹部6から離す。このとき、未発泡シート2は、サイドメンバー1の凹部6に仮貼り付けされたままである。
しかる後、図10の(a)に示すように、ロボットの把持部に取り付けられた加圧装置31が、そのロボットの作動によって、未発泡シート2が仮貼り付けされたサイドメンバー1の凹部6に押し込まれる。この加圧装置31は、複数の加圧部材を有しており、図示した例では、2つの加圧部材31A,31Bを具備している。かかる加圧装置31は、図10の(a)に示すように、その両加圧部材31A,31Bが互いに接触した状態で、サイドメンバー1の凹部6に押し込まれる。
次いで、図示していないエアシリンダより成る駆動装置が作動することによって、両加圧部材31A,31Bは、図10の(b)に示すように、互いに離間する向きに作動し、未発泡シート2を、サイドメンバー1の凹部6を区画する面に強く押し付ける。両加圧部材31A,31Bが互いに離間する向きに作動したとき、その各加圧部材31A,31Bが、未発泡シート2と粘着剤17を介してサイドメンバー1の凹部6を区画する面に密着するように、その各加圧部材31A,31Bの外形形態が形成されているのである。
上述のようにして、加圧装置31が作動することにより、未発泡シート2は、サイドメンバー1に形成された凹部6の面に強く押し付けられて密着し、粘着剤17によってその面に強固に貼り付けられる。引き続き、両加圧部材31A,31Bは、エアシリンダの作動によって再び図10の(a)に示したように互いに接近して閉じ、次いでロボットの作動によって上方に持ち上げられる。このようにして、離型紙16から剥離された未発泡シート2を、自動車のボデーを構成する板金の一例であるサイドメンバー1に形成された凹部6に自動的に貼り付けることができるのである。
上述のように、本例の未発泡シート貼着装置は、未発泡シート2の仮貼り付けされたサイドメンバー1の凹部6に押し込まれて、該未発泡シート2をサイドメンバー1の凹部6を区画する面に圧着させる加圧装置31を具備し、その加圧装置31は、該加圧装置31がサイドメンバー1の凹部6に押し込まれた後、互いに離間する向きに動いて未発泡シート2をサイドメンバー1の凹部6を区画する面に押し付ける複数の加圧部材31A,31Bを有している。
未発泡シート2の貼り付けられたサイドメンバー1には、従来と同じくインナパネル(図2の(b)参照)がスポット溶接されると共に、他の板金が溶接されてボデーが完成し、そのボデーを下塗りした後に、これを乾燥させるとき、その熱によって未発泡シート2を発泡させる。これにより、図2の(b)に示したところと全く同様な発泡体が得られ、これが板金の振動を防止する制振材としての働きをなす。
ところで、図5を参照して先に説明したように、離型紙16から剥離された未発泡シート2は、シート支持体26に支持されるが、このとき未発泡シート2に積層された粘着剤17がシート支持体26に接触する。その際、その粘着剤17がシート支持体26の表面に強く接合してしまうと、その粘着剤17と未発泡シート2を、真空吸着装置27によって上方に持ち上げることが困難となる。
そこで、本例のシート支持体26は、図4及び図11に示すように、その上面が離型性に優れたテフロン(登録商標)によってコートされていると共に、その上面にギザギザ状の凹凸が形成されている。このため、粘着剤17がシート支持体26に接触する面積が小さくなり、粘着剤17とシート支持体26との接合力を小さくすることができる。これにより、真空吸着装置27を上昇させたとき、粘着剤17は容易にシート支持体26から分離され、確実に未発泡シート2を粘着剤17と共に上方に持ち上げることができる。
シート支持体26の上面に凹凸を形成する代わりに、そのシート支持体にスリット状の多数の孔を形成してもよい。要は、シート支持体26上に未発泡シート2を載置したとき、その未発泡シート2に一体に接合されている粘着剤17の全体ではなく、その一部だけがシート支持体26に接触するように、該シート支持体26の表面を形成するのである。
図8の(a),(b),(c)を参照して先に説明したように、本例の真空吸着装置27は、装置本体25と、その下部に形成された凹部24に嵌着固定されたリング40とを有している。これにより、その真空吸着装置27は、未発泡シートに密着する下端面41が平坦に形成されている。
これに対し、従来より一般に用いられている真空吸着装置は、図8の(d)に示すように、装置本体25Aに形成された凹部24Aにリングが取り付けられていない。かかる真空吸着装置27Aによって未発泡シート2を吸着保持すると、装置本体25Aの凹部24Aに軟質な未発泡シート2が吸い込まれて入り込む。このため、真空吸着装置27Aの真空状態を解除しても、未発泡シート2がその真空吸着装置27Aから離脱せず、その未発泡シート2をサイドメンバー上に載置できなくなるおそれがある。
ところが、本例の真空吸着装置27は、前述のように、その下端面41が平坦に形成されているので、図8の(c)に示すように、広い下端面41に未発泡シート2を密着させて吸着保持できる。このため、その真空吸着装置27の真空状態を解除すれば、確実にその未発泡シート2を真空吸着装置27の下端面41から分離させることができる。
また、先に説明したように、未発泡シート2は軟質であり、特に高温下においては著しく軟化する。このため、離型紙16上の未発泡シート2は、互いに間隔をあけて配置されてはいるが、これらが軟化することにより、隣り合った未発泡シート2同士が結合してしまうことがある。例えば、図5に示したシート支持体26上の未発泡シート2と、その左隣りの未発泡シート2が結合してしまうのである。このようになると、真空吸着装置27によって、シート支持体26上の未発泡シート2を吸着保持して、その未発泡シート2を持ち上げるとき、真空吸着装置27が未発泡シート2から外れてしまい、その未発泡シート2を持ち上げることができなくなるおそれがある。
そこで、本例の未発泡シート貼着装置においては、図8の(a)及び(c)に示すように、仮貼付部材30の下部に針状の係止部材42の基端部が固定されていて、真空吸着装置27の下端面41がシート支持体26上の未発泡シート2に当接したとき、係止部材42がその未発泡シート2に突き刺さるように構成されている。このように係止部材42が未発泡シート2に突き刺さった状態で、その未発泡シート2が真空吸着装置27により吸着保持されて上方に持ち上げられるので、その未発泡シート2は大きな力で保持されることになる。このため、真空吸着装置27が未発泡シート2から外れることなく、該未発泡シート2は、その隣りの未発泡シートから引きちぎられて、確実に上方に持ち上げられる。
本発明は、サイドメンバー以外の板金に未発泡シートを貼り付ける未発泡シート貼着装置にも広く適用できるものである。
サイドメンバーに貼り付けられた未発泡シートを示す図である。 図1のII−II線に沿う拡大断面と、未発泡シートが発泡した後の状態の断面を示す図である。 未発泡シート剥がし装置の正面図である。 図3に示した未発泡シート剥がし装置の平面図である。 図3に示した側板とブラケットを二点鎖線で略示した正面図である。 離型紙ロールから引き出された状態の離型紙と未発泡シートの一部を示す斜視図である。 シート剥離装置と、ロール支え部材と、これらの働きを明らかにした図である。 真空吸着装置と、その働きを明らかにした図である。 仮貼付部材と、その働きを明らかにした図である。 加圧装置と、その働きを明らかにした図である。 図4のXI−XI線拡大断面図である。
符号の説明
2,2A 未発泡シート
6 凹部
8 ベース部材
16 離型紙
17 粘着剤
18 巻取装置
22 離型紙ロール
23 先端部
26 シート支持体
27 真空吸着装置
30 仮貼付部材
31 加圧装置
31A,31B 加圧部材
32 表面
33 裏面
34 シート剥離装置
35,36,37 ローラ
38 剥離ベルト
39 ロール支え部材
41 下端面
42 係止部材

Claims (6)

  1. 長尺な離型紙の表面に、その長手方向に間隔をあけて、粘着剤を介して接合された未発泡シートを、該離型紙から剥離し、その剥離した未発泡シートを、自動車のボデーを構成する板金に形成された凹部に貼り付ける未発泡シート貼着装置において、ロール状に巻回された離型紙ロールから繰り出された離型紙に接触して、該離型紙を案内するベース部材と、該ベース部材の先端部にて、離型紙が曲折することにより、該離型紙から剥離された粘着剤付きの未発泡シートを、該粘着剤に接触した状態で支持するシート支持体と、未発泡シートの剥離された離型紙を巻き取って該離型紙を引っ張る巻取装置と、前記シート支持体上の未発泡シートを吸着保持する真空吸着装置と、該真空吸着装置に一体に取り付けられた仮貼付部材と、前記真空吸着装置により吸着保持された未発泡シートを、前記仮貼付部材と共に前記板金に形成された凹部に押し込んで該未発泡シートを、粘着剤を介して該板金に仮貼り付けし、次いで真空吸着装置の真空状態を解除して、該真空吸着装置と仮貼付部材を板金の凹部から離した後、未発泡シートの仮貼り付けされた板金の凹部に押し込まれて、該未発泡シートを板金の凹部を区画する面に圧着させる加圧装置とを具備し、該加圧装置は、該加圧装置が板金の凹部に押し込まれた後、互いに離間する向きに動いて未発泡シートを前記板金の凹部を区画する面に押し付ける複数の加圧部材を有していることを特徴とする未発泡シート貼着装置。
  2. 離型紙ロールから繰り出された離型紙の表面に対向する離型紙ロールの離型紙裏面に付着した未発泡シートを剥離するシート剥離装置を有し、該シート剥離装置は、複数のローラと、該ローラに巻き掛けられて回転駆動される剥離ベルトとを有し、該複数のローラのうちの1つのローラに巻き付いた剥離ベルトの部分が離型紙裏面に付着した未発泡シートに接触して該未発泡シートを離型紙裏面から剥離すると共に、該剥離ベルトは、前記ベース部材により案内されながら移動する離型紙と該離型紙上の未発泡シートを加圧することのできる加圧ベルトを兼ねている請求項1に記載の未発泡シート貼着装置。
  3. 離型紙ロールが、その自重によって前記剥離ベルトに直に圧接することを阻止すべく、該離型紙ロールを支えるロール支え部材を有する請求項2に記載の未発泡シート貼着装置。
  4. 前記シート支持体上に未発泡シートが載置されたとき、該未発泡シートに一体に接合されている粘着剤の一部が前記シート支持体に接触するように、該シート支持体の表面が形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の未発泡シート貼着装置。
  5. 前記真空吸着装置は、未発泡シートに密着する下端面が平坦に形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の未発泡シート貼着装置。
  6. 前記真空吸着装置が前記シート支持体上の未発泡シートに当接したとき、該未発泡シートに突き刺さる係止部材が、前記仮貼付部材に設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の未発泡シート貼着装置。
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