JP2010035288A - 単相ブラシレスdcモータの駆動回路 - Google Patents

単相ブラシレスdcモータの駆動回路 Download PDF

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Abstract

【課題】正回転時にも逆回転時にも確実な起動を行うことができる単相ブラシレスDCモータの駆動回路を提供する。
【解決手段】磁気センサ7は、ティース4a、4b間の中央である進角0度近傍に配置され、磁気センサ8は、磁気センサ7の位置よりモータ正回転方向に所定の進角を有する。正回転の起動時には、選択回路12は、磁気センサ8の磁極位置検出信号を選択して出力し、制御回路14は、マグネットロータ2の磁極に対してティース4a,4bが斥力を生むモータコイル6の通電方向となるようにスイッチング回路13を制御して起動させる。逆回転の起動時には、選択回路12は、磁気センサ7の位置検出信号を選択して出力し、制御回路14は、マグネットロータ2の磁極に対してティース4a,4bが引力を生むモータコイル6の通電方向となるようにスイッチング回路13を制御して起動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、正逆転を切替可能な単相ブラシレスDCモータの駆動回路に関する。
単相ブラシレスDCモータの駆動回路は、ロータの磁極位置を検出するセンサと、センサが検出した磁極位置に基づいて、スイッチング回路を制御するモータ駆動ICとを備えている。スイッチング回路としてHブリッジを用いた場合、対角に位置するスイッチング素子同士を交互に駆動させることで、モータコイルに双方向の電流を流している。
単相ブラシレスDCモータを正逆回転させる方法として、磁極位置を検出するホールセンサの出力信号を、反転、非反転させることが可能な回路を介してモータ駆動ICへ入力する方法がある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−261140号公報
しかしながら上記従来の構成では、正回転、逆回転に対してモータ起動時に起動トルクが発生しにくく、起動方向が定まらないという問題点があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、正回転時にも逆回転時にも確実な起動を行うことができる単相ブラシレスDCモータの駆動回路を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、単相ブラシレスDCモータの駆動回路であって、マグネットロータの磁極位置の検出信号を出力する複数の磁極位置検出手段と、マグネットロータの回転方向を指示する回転方向指示回路と、前記回転方向指示回路の指示に基づいて前記複数の磁極位置検出手段の検出信号を選択して出力する選択回路と、モータコイルを駆動するスイッチング回路と、前記選択回路が選択した位置検出信号に基づいて前記スイッチング回路を制御して前記モータコイルの通電方向及び通電を制御する制御回路と、を備える。
そして、前記複数の磁極位置検出手段のうち第1磁極位置検出手段は、ティース間の中央である、進角0度近傍の所定の範囲に配置され、前記複数の磁極位置検出手段のうち第2磁極位置検出手段は、第1磁極位置検出手段の位置よりモータ正回転方向に所定の進角を有するように配置される。
前記回転方向指示回路が正回転を指示している起動時には、前記選択回路は、第2磁極位置検出手段の位置検出信号を選択して出力し、前記制御回路は、前記選択回路の出力に基づいて、対向する前記マグネットロータの磁極に対してティースが斥力を生む前記モータコイルの通電方向となるように前記スイッチング回路を制御して前記マグネットロータを起動させる。
前記回転方向指示回路が逆回転を指示している起動時には、前記選択回路は、第1磁極位置検出手段の位置検出信号を選択して出力し、前記制御回路は、前記選択回路の出力に基づいて、対向する前記マグネットロータの磁極に対してティースが引力を生む前記モータコイルの通電方向となるように前記スイッチング回路を制御して前記マグネットロータを起動させる。
また本発明においては、前記マグネットロータの逆回転方向に対して、第1磁極位置検出手段よりも進角が進んだ少なくとも一つの第3磁極位置検出手段と、モータ起動時から所定の時間経過後信号を出力するタイマーとを備え、前記選択回路は、前記回転方向指示回路と前記タイマーからの信号に基づいて前記複数の磁極位置検出手段のうちいずれか一つを選択する選択回路であり、前記マグネットロータの逆回転起動時から所定の時間経過後は、前記選択回路は、第3磁極位置検出手段の位置検出信号を選択して出力することができる。
また本発明においては、モータ出力を指示する出力指示回路と、前記出力指示回路からの信号を受けてモータ出力を変化させる出力可変回路を備え、前記選択回路は、前記出力指示回路の信号に基づいて前記磁極位置検出手段のうちいずれか一つを選択し、前記回転方向指示回路が逆回転を指示している時には、前記選択回路は、モータ出力に応じて第1磁極位置検出手段または第3磁極位置検出手段が出力する位置検出信号を選択することができる。
また本発明においては、前記マグネットロータの正回転方向に対して、第2磁極位置検出手段よりも進角が進んだ少なくとも一つの第4磁極位置検出手段を備え、前記回転方向指示回路が正回転を指示している時には、前記選択回路は、モータ出力に応じて第2磁極位置検出手段または第4磁極位置検出手段が出力する位置検出信号を選択することができる。
また本発明においては、前記ティース形状は、モータ回転軸方向から見て略T字形状をしており、その略T字形状は左右非対称であり、前記マグネットロータの静止時には前記磁極の中心が前記ティースの中心よりもモータ正回転側に移動して静止することができる。
本発明は、簡素な回路構成で、正回転、逆回転共に起動を確実に行うことができる単相ブラシレスDCモータの駆動回路を提供することができるという効果を奏する。
次に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る駆動回路が適用される単相ブラシレスDCモータの構造と磁気センサ(磁極位置検出手段)の配置を説明する模式断面図である。
図1において、単相ブラシレスDCモータ1は、複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータ2と、複数のスロット5と複数のティース4a、4bをもちマグネットロータ2にティース4a,4bを対向して配置するステータコア3と、スロット5に擁されたモータコイル6(図1では図示を省略)とを有する。モータコイル6は、ティース4aとティース4bの各々の巻き方向が逆になるように巻かれている。
また、図1において、マグネットロータ2の磁極位置の検出信号を出力する複数の磁極位置検出手段として、磁気センサ7(第1磁極位置検出手段)、磁気センサ8(第2磁極位置検出手段)、磁気センサ9(第3磁極位置検出手段)、磁気センサ10(第4磁極位置検出手段)がマグネットロータ2近傍の磁界範囲内に設けられている。
磁気センサ7は、ティース4aとこれに隣接するティース4b間の中央である、進角0度近傍の所定の範囲に配置されている。磁気センサ8は、磁気センサ7の位置よりモータ正回転方向に所定の進角を有するように配置されている。磁気センサ9は、磁気センサ7の位置よりモータ逆回転方向に所定の進角を有するように配置されている。磁気センサ10は、磁気センサ8の位置よりモータ正回転方向に所定の進角を有するように配置されている。
図2は、単相ブラシレスDCモータ1を駆動する駆動回路のブロック図である。同図において、駆動回路は、マグネットロータ2の磁極位置の検出信号を出力する複数の磁気センサ7,8,9,10と、マグネットロータ2の回転方向を指示する回転方向指示回路11と、回転方向指示回路11の指示に基づいて磁気センサ7〜10の検出信号を選択して出力する選択回路12と、モータコイル6を駆動するスイッチング回路13と、選択回路12が選択した位置検出信号に基づいてスイッチング回路13を制御してモータコイル6の通電方向及び通電を制御する制御回路14とを備えている。
また駆動回路は、モータ起動時から所定の時間経過後信号を出力するタイマー15と、モータ出力を指示する出力指示回路16と、出力指示回路16からの信号を受けてモータ出力を変化させる出力可変回路17とを備えている。
但し、実施例1においては、磁気センサ9,10と、タイマー15と、出力指示回路16と、出力可変回路17とは必須ではない。
スイッチング回路13は、スイッチング素子であるPチャネル型FET23a、23b、Nチャネル型FET24a、24bにより、Hブリッジ回路が構成されている。FET23aとFET24aの接続点とFET23bとFET24bの接続点間に、モータコイル6が接続されている。
スイッチング回路13において、モータ駆動用電源の正電位21にFET23a、及びFET23bのソース端子が接続されており、FET23aのドレイン端子にはFET24aのドレイン端子が接続され、FET23bのドレイン端子にはFET24bのドレイン端子が接続されている。FET24a及びFET24bのソース端子はモータ駆動用電源の負電位22(以下、接地電位22と称する)に接続されている。FET23a、FET23b、FET24a及びFET24bのゲート端子は各々制御回路14に接続され、制御回路14から各FETのオンオフを制御するためにそれぞれゲート信号が供給される。
そして、回転方向指示回路11が正回転を指示している起動時には、選択回路12は、磁気センサ8の磁極位置検出信号を選択して出力し、制御回路14は、選択回路12の出力に基づいて、対向するマグネットロータ2の磁極に対してティース4a,4bが斥力を生むモータコイル6の通電方向となるようにスイッチング回路13を制御してマグネットロータ2を起動させる。
また、回転方向指示回路11が逆回転を指示している起動時には、選択回路12は、磁気センサ7の位置検出信号を選択して出力し、制御回路14は、選択回路12の出力に基づいて、対向するマグネットロータ2の磁極に対してティース4a,4bが引力を生むモータコイル6の通電方向となるようにスイッチング回路13を制御してマグネットロータ2を起動する。
図3は、図2のブロック図のうち、回転方向指示回路11,選択回路12,タイマー15,及び出力指示回路16の詳細を示す回路図である。
選択回路12は、それぞれアノードに磁気センサ10,8,7,9が接続されたダイオードD1,D2,D3,D4を備えている。ダイオードD1,D2,D3,D4のそれぞれのカソードは、互いにワイヤードオワ接続されて1本の出力信号となり、制御回路14へ選択後の磁気センサ出力として接続されている。また、ダイオードD1,D2,D3,D4のそれぞれのアノードには、電子的に制御されるスイッチSW7,SW6,SW5,SW4の一端がそれぞれ接続され、スイッチSW4,SW5,SW6,SW7の他端は、接地されている。
これらのスイッチSW7,SW6,SW5,SW4は、オンとなったときに、それぞれの一端に接続されている磁気センサ10,8,7,9の出力を接地させ、制御回路14へ出力させないように制御している。そして、スイッチSW4,SW5,SW6,SW7のうち、一つのスイッチのみがオフとなって、その一端に接続されている磁気センサの出力をダイオードD1〜D4の何れかを介して、制御回路14へ出力するように選択している。回転方向指示回路11,タイマー15,及び出力指示回路16は、これらスイッチSW4〜SW7のオン/オフ制御信号を生成することにより、磁気センサ7〜10のいずれかを選択回路12に選択させている。
回転方向指示回路11は、マニュアル操作、或いは電子的に操作され、回転方向を指示するスイッチSW2を備えている。スイッチSW2は、オンのときに回転方向として正回転を指示し、オフのときに回転方向として逆回転を指示するスイッチである。スイッチSW2の一端は、制御電源18の電圧に接続され、スイッチSW2の他端は、抵抗R3を介して接地されている。従って、スイッチSW2の他端と抵抗R3との接続点は、スイッチSW2がオンのとき正電位となり、オフのとき接地電位となる正回転指示信号となる。この正回転指示信号は、ダイオードD7,D8のそれぞれのアノードに供給されている。ダイオードD7,D8のそれぞれのカソードは、それぞれスイッチSW4,SW5の制御信号となっている。
また、スイッチSW2の他端と抵抗R3との接続点の信号である正回転信号は、NOT回路NT2,NT3へ供給されている。NOT回路NT2,NT3の出力は、正回転信号を反転した逆回転信号となり、それぞれダイオードD9,D10のアノードに供給されている。ダイオードD9,D10のそれぞれのカソードは、それぞれスイッチSW6,SW7の制御信号となっている。
従って、スイッチSW2をオンしたときには、磁気センサ7,9の出力が接地され、スイッチSW2をオフしたときには、磁気センサ10,8の出力が接地されることになる。
出力指示回路16は、マニュアル操作、或いは電子的に操作され、出力指示するスイッチSW3を備えている。スイッチSW3は、オンのとき出力指示し、オフのとき出力指示しないスイッチである。スイッチSW3の一端は、制御電源18の電圧に接続され、スイッチSW3の他端は、抵抗R4を介して接地されている。従って、スイッチSW3の他端と抵抗R4との接続点は、スイッチSW3がオンのとき正電位となり、オフのとき接地電位となる出力指示信号となる。この出力指示信号は、NOT回路NT4、NT5、及びダイオードD11のアノードに供給されている。NOT回路NT4の出力は、スイッチSW8の制御信号となっている。
ダイオードD11のカソードは、スイッチSW6の制御信号となっている。またNOT回路NT5の出力は、ダイオードD12のアノードに接続され、ダイオードD12のカソードは、スイッチSW7の制御信号となっている。
タイマー15は、SW1と、抵抗R1、R2と、コンデンサC1とを備えている。スイッチSW1は、マニュアル操作、或いは電子的に操作され、タイマー15に経過時間の計測を開始させるスイッチである。スイッチSW1の一端は、制御電源18の電圧に接続され、スイッチSW1の他端は、抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は、抵抗R2の一端及びコンデンサC1の一端に接続されている。抵抗R2の他端及びコンデンサC1の他端は、接地されている。また、抵抗R1の他端は、スイッチSW8の一端に接続され、スイッチSW8の他端は、接地されている。
スイッチSW8の制御信号は、出力指示回路16の説明におけるNOT回路NT4の出力(出力指示の反転信号)である。従って、出力指示回路16が出力指示していない場合、スイッチSW8は、常にオンしている。従ってタイマー15が動作することはなく、NOT回路NT1の入力及びダイオードD6のアノードは、接地電位である。NOT回路NT1の出力は、ダイオードD5を介してスイッチSW4の制御信号となっているので、スイッチSW4がオンされ、磁気センサ9の出力は無視される。
出力指示回路16が出力指示を行って、スイッチSW8がオフの場合、スイッチSW1をオンすると、抵抗R1を介してコンデンサC1の充電が開始され、コンデンサC1の電圧が上昇する。抵抗R1,R2及びコンデンサC1で定まる時定数に比例した一定時間経過後に、コンデンサC1の電圧は、NOT回路NT1のスレッショルド電圧値(閾値)を超えて、時間経過信号となる。この時間経過信号が出力されると、ダイオードD6を介してスイッチSW5がオンされ、以後、磁気センサ7の出力が無視される。
このタイマー15が有効なのは、回転方向指示回路11が逆回転を指示し、スイッチSW4,SW5がオフし、スイッチSW6,SW7がオンしている場合である。
次に、図4を参照して、本実施例における単相ブラシレスCDモータの正回転方向起動時の動作を説明する。
モータ正回転の起動時において、ステータのティース4a、ティース4bとマグネットロータ2の磁極位置関係は図4のステップ1’(以下、ステップをSと略す)のとおりである。ティース4a、ティース4bには磁気抵抗が左右非対称となるように厚みの変更や切欠き等の形状変更がなされており、モータ非通電時にはマグネットロータ2の磁気中心がティース4a、及びティース4bの中心よりも正回転側(図4において時計回り側)に移動した状態で静止している。
回転方向指示回路11のSW2がオンされると、制御電源18の電圧がダイオードD7、ダイオードD8を経由してスイッチSW4、SW5に印加されてスイッチSW4、SW5がオンし、磁気センサ9及び磁気センサ7の出力電圧を接地電位22と同電位にする。出力指示回路16のスイッチSW3がオフしている場合、抵抗R4の両端電圧は接地電位22と同電位であり、NOT回路NT5によって反転された正電圧がダイオードD12を経由してスイッチSW7に印加されてスイッチSW7がオンし、磁気センサ10の出力電圧を接地電位22と同電位にする。この結果、磁気センサ8の出力のみがダイオードD2を経由して制御回路14へと出力される。
S1’において、磁気センサ8は対面するマグネットロータ2の磁極がN極であることを検知する。磁気センサ8の信号を受けて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、たとえばFET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図4において時計回り)を始める。
次いでS2’において、磁気センサ8はS1’に引き続き、対面するマグネットロータ2の磁極がN極であることを検知している。磁気センサ8の信号を受けて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に引力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図4において時計回り)を続ける。
次いでS3’において、磁気センサ8は対面するマグネットロータ2の磁極がS極に切り替わったことを検知する。磁気センサ8の信号を受けて制御回路14はFET23aとFET24bをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により正回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図4において時計回り)を続ける。
次いでS4’において、磁気センサ8はS3’に引き続き、対面するマグネットロータ2の磁極がS極であることを検知している。磁気センサ8の信号を受けて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に引力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図4において時計回り)を続ける。
次いでS5’において、磁気センサ8は対面するマグネットロータ2の磁極がN極に切り替わったことを検知する。磁気センサ8の信号を受けて制御回路14はFET23bとFET24aをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により正回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図4において時計回り)を続ける。以後、S2’からS5’を繰り返して正回転を継続する。
次に、図5を参照して、本実施例1における単相ブラシレスCDモータの逆回転方向起動時の動作を説明する。
モータ逆回転の起動時において、ステータのティース4a、ティース4bとマグネットロータ2の磁極位置関係は、図5のS1のとおりである。ティース4a、ティース4bには磁気抵抗が左右非対称となるように厚みの変更や切欠き等の形状変更がなされており、モータ非通電時にはマグネットロータ2の磁気中心がティース4a、及びティース4bの中心よりも正回転側(図5において時計回り側)に移動した状態で静止している。
回転方向指示回路11のSW2がオフされると抵抗R3の両端電圧は接地電位22と同電位になる。NOT回路NT2、NOT回路NT3により反転された正電圧がダイオードD9およびダイオードD10を経由してスイッチSW6及びスイッチSW7に印加されてスイッチSW6及びスイッチSW7がオンし、磁気センサ8及び磁気センサ10の出力電圧を接地電位22と同電位にする。出力指示回路16のスイッチSW3がオフしているとき、抵抗R4の両端電圧は接地電位22と同電位になる。NOT回路NT4により反転された正電圧がスイッチSW8に印加されてスイッチSW8をオンし、抵抗R2の両端電圧は接地電位22と同電位になる。NOT回路NT1により反転された正電圧がダイオードD5を経由してスイッチSW4に印加されてスイッチSW4をオンし、磁気センサ9の出力電圧を接地電位22と同電位にする。この結果、磁気センサ7の出力のみがダイオードD3を経由して制御回路14へと出力される。
まずS1において、磁気センサ7は対面するマグネットロータ2の磁極がN極であることを検知する。磁気センサ7の信号を受けて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、たとえばFET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に引力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図5において反時計回り)を始める。
次いでS2において、磁気センサ7は対面するマグネットロータ2の磁極がS極に切り替わったことを検知する。磁気センサ7の信号を受けて制御回路14はFET23bとFET24aをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により逆回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図5において反時計回り)を続ける。
次いでS3において、磁気センサ7はS2に引き続き、対面するマグネットロータ2の磁極がS極であることを検知している。磁気センサ7の信号を受けて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に引力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図5において反時計回り)を続ける。
次いでS4において、磁気センサ7は対面するマグネットロータ2の磁極がN極に切り替わったことを検知する。磁気センサ7の信号を受けて制御回路14はFET23aとFET24bをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により逆回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図5において反時計回り)を続ける。
次いでS5において、磁気センサ7はS4に引き続き、対面するマグネットロータ2の磁極がN極であることを検知している。磁気センサ7の信号を受けて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に引力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図5において反時計回り)を続ける。以後、S2からS5を繰り返して逆回転を継続する。
以上説明したように本実施例1によれば、簡素な構成の回路で正回転、逆回転共に起動を確実に行うことができる単相ブラシレスDCモータの駆動回路を提供することができるという効果がある。
次に、本発明に係る単相ブラシレスDCモータの駆動回路の実施例2を説明する。本実施例2において、実施例1と同じ構成及び作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例2の構成が実施例1と異なる部分は、磁気センサ9(第3磁極位置検出手段)とタイマー15が必須の構成であることである。また本実施例の選択回路12は、回転方向指示回路11とタイマー15とに従って、複数の磁気センサを選択する点と、逆回転起動時には磁気センサ7(第1磁極位置検出手段)を選択し、起動時から所定時間経過後は、磁気センサ9を選択する点である。
上記差異を踏まえて、本実施例2における単相ブラシレスDCモータの駆動回路の動作を図1〜図3と、図6を用いて説明する。
モータ逆回転中において、回転方向指示回路11のスイッチSW2はオフされており、抵抗R3の両端電圧は接地電位22と同電位になる。NOT回路NT2、NOT回路NT3により反転された正電圧がダイオードD9およびダイオードD10を経由してスイッチSW6及びスイッチSW7に印加されてスイッチSW6及びスイッチSW7がオンし、磁気センサ8及び磁気センサ10の出力電圧を接地電位22と同電位にする。出力指示回路16のスイッチSW3がオンすると、制御電源18の電圧がNOT回路NT4により反転されてスイッチSW8に入力され、スイッチSW8をオフする。次いでタイマー15のスイッチSW1がオンされると制御電源18の電圧が抵抗R1を経由してコンデンサC1に接続され、コンデンサC1は抵抗R1、抵抗R2およびコンデンサC1によって決まる所定の時定数をもって充電される。所定の時定数とはモータの回転が安定するまでの時間であり、50msec以上、好ましくは1SEC以上である。
コンデンサC1の充電電圧値がNOT回路NT1のスレッショルド電圧値以下である場合、NOT回路NT1により反転された正電圧がダイオードD5を経由してスイッチSW4に印加されてスイッチSW4をオンし、磁気センサ9の出力電圧を接地電位22と同電位にする。この結果、磁気センサ7の出力のみがダイオードD3を経由して制御回路14へと出力される。このときの逆回転動作は実施例1に記載のとおり、図5のS2からS5を繰り返す。
ここで所定の時定数によって充電されたコンデンサC1の充電電圧値がNOT回路NT1のスレッショルド電圧値を超えた場合、NOT回路NT1によって反転した出力は接地電位22と同電位となり、ダイオードD5の出力電圧も接地電位22と同電位となりスイッチSW4がオフされて磁気センサ9の出力がダイオードD4を経由して制御回路14へと出力される。またコンデンサC1の充電電圧がダイオードD6を経由してスイッチSW5に印加されてスイッチSW5をオンし、磁気センサ7の出力電圧を接地電位22と同電位にする。この結果、磁気センサ9の出力のみがダイオードD4を経由して制御回路14へと出力される。
図6のS11において、磁気センサ9は対面するマグネットロータ2の磁極がS極であることを検知している。磁気センサ9の信号を受けて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、たとえばFET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図6において反時計回り)を続ける。
次いでS12において、磁気センサ9は対面するマグネットロータ2の磁極がN極に切り替わったことを検知する。磁気センサ9の信号を受けて制御回路14はFET23aとFET24bをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により逆回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図6において反時計回り)を続ける。
次いでS13において、磁気センサ9はS12に引き続き、対面するマグネットロータ2の磁極がN極であることを検知している。磁気センサ9の信号を受けて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図6において反時計回り)を続ける。
次いでS14において、磁気センサ9は対面するマグネットロータ2の磁極がS極に切り替わったことを検知する。磁気センサ9の信号を受けて制御回路14はFET23bとFET24aをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により逆回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は逆回転(図6において反時計回り)を続ける。以後、S11からS14を繰り返して逆回転を継続する。
磁気センサ9は磁気センサ7よりもマグネットロータ2の逆回転方向に対して進角が進んだティース4a近傍に取り付けられているため、磁気センサ7によりモータを逆回転させる実施例1に比べて、格段にモータ効率を上げることができる。
また、磁気センサ9の進角をモータ高速逆回転時に合わせておき、出力指示回路16のスイッチSW3と制御回路14への出力可変指示(たとえばPWM信号等)を連動させて、モータ高出力の指示を制御回路14へ出したときに出力指示回路16のスイッチSW3をオンするようにしておけば、モータ高出力時に回転数も高くなった場合に格段にモータ効率を上げることができる。
以上説明したように本実施例2によれば、簡素な構成の回路でモータの逆回転運転時のモータ効率の高い単相ブラシレスDCモータを提供することができ、また逆回転運転時のモータ出力に応じたモータ効率が高い単相ブラシレスDCモータを提供することができる。
次に、本発明に係る単相ブラシレスDCモータの駆動回路の実施例3を図1〜図3、図7を用いて説明する。本実施例3において、実施例1と同じ構成及び作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例3が実施例1と異なる部分は、磁気センサ10(第4磁極位置検出手段)と出力指示回路16と出力可変回路17が必須の構成であることである。また本実施例の選択回路12は、回転方向指示回路11と出力指示回路16とに従って、複数の磁気センサを選択する点と、正回転起動時には磁気センサ8(第2磁極位置検出手段)を選択し、出力指示回路16が出力指示した後は、磁気センサ10を選択する点である。
モータ正回転中において、回転方向指示回路11のSW2はオンされており、制御電源18の電圧がダイオードD7、ダイオードD8を経由してスイッチSW4、スイッチSW5に印加されてスイッチSW4、スイッチSW5がオンし、磁気センサ9及び磁気センサ7の出力電圧を接地電位22と同電位にする。出力指示回路16のスイッチSW3がオフしている場合、抵抗R4の両端電圧は接地電位22と同電位であり、NOT回路NT5によって反転された正電圧がダイオードD12を経由してスイッチSW7に印加されてスイッチSW7がオンし、磁気センサ10の出力電圧を接地電位22と同電位にする。この結果、磁気センサ8の出力のみがダイオードD2を経由して制御回路14へと出力されている。このときの正回転動作は実施例1に記載のとおり、図4のS2’からS5’を繰り返す。
ここで出力指示回路16のスイッチSW3がオンした場合、制御電源18の電圧がダイオードD11を経由してスイッチSW6に印加されてスイッチSW6をオンし、磁気センサ8の出力電圧を接地電位22と同電位にする。また、制御電源18の電圧がNOT回路NT5によって反転した出力は接地電位22と同電位となり、ダイオードD12の出力電圧も接地電位22と同電位となり、スイッチSW7がオフされる。この結果、磁気センサ10の出力のみがダイオードD1を経由して制御回路14へと出力される。
図7のS11’において、磁気センサ10は対面するマグネットロータ2の磁極がN極であることを検知している。磁気センサ10の信号を受けて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、例えばFET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図7において時計回り)を続ける。
次いでS12’において、磁気センサ10は対面するマグネットロータ2の磁極がS極に切り替わったことを検知する。磁気センサ10の信号を受けて制御回路14はFET23aとFET24bをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により正回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図7において時計回り)を続ける。
次いでS13’において、磁気センサ10はS12’に引き続き、対面するマグネットロータ2の磁極がS極であることを検知している。磁気センサ10の信号を受けて制御回路14はティース4bがS極、ティース4aがN極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23bとFET24aをオンしてティース4a及びティース4bを励磁している。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図7において時計回り)を続ける。
次いでS14’において、磁気センサ10は対面するマグネットロータ2の磁極がN極に切り替わったことを検知する。磁気センサ10の信号を受けて制御回路14はFET23bとFET24aをオフしてモータコイル6の通電を停止し、ティース4a及びティース4bの励磁を停止する。しかしマグネットロータ2は慣性力とリラクタンスによるティース4a及びティース4bとマグネットロータ2間とに発生する引力により正回転を持続するため、マグネットロータ2の磁気中心がティース4a及びティース4bの中心と一致するタイミングにて制御回路14はティース4bがN極、ティース4aがS極となる電流の向きでモータコイル6が通電するように、FET23aとFET24bをオンしてティース4a及びティース4bを励磁する。するとティース4a及びティース4bとマグネットロータ2との間に斥力が発生し、マグネットロータ2に回転トルクを与えるためマグネットロータ2は正回転(図7において時計回り)を続ける。以後、S11’からS14’を繰り返して正回転を継続する。
ここで磁気センサ10の進角をモータ高速正回転時に合わせておき、出力指示回路16のスイッチSW3と制御回路14の出力可変回路17への出力可変指示(たとえばPWM信号等)を連動させ、モータ高出力の指示を制御回路14へ出したときに出力指示回路16のスイッチSW3をオンするようにしておけば、モータ高出力時に回転数も高くなった場合に格段にモータ効率を上げることができる。
以上説明したように本実施例3によれば、簡素な構成の回路でモータの正回転運転時のモータ出力に応じたモータ効率が高い単相ブラシレスDCモータを提供することができる。
なお、上記実施例の出力指示回路はスイッチSW3に対して高速回転用磁気センサ(9もしくは10)が選択されたが、スイッチ及び対応する磁気センサを増やすことで、多様なモータ出力に応じてモータ効率を最適化することができる。
以上好ましい実施例を説明したが、これらは本発明を限定するものではない。例えば、本実施例の単相ブラシレスDCモータの駆動回路では、スイッチング回路12を構成するスイッチング素子をFETとしたが、バイポーラ・トランジスタまたはIGBTのNPN型及びPNP型としても同様に簡素な回路構成を実現できる。
また、上記実施例のスイッチはトランジスタやFET、リレー等により構成することができる。
さらに、上記実施例のタイマーはコンデンサと抵抗による時定数回路を用いて構成したが、専用タイマーICやマイクロコンピュータからの指示にても実現できる。
本発明が適用される単相ブラシレスDCモータの構造と磁気センサの配置を説明する模式断面図である。 本発明の実施例1〜3における単相ブラシレスDCモータの駆動回路を説明するブロック図である。 実施例1〜3における駆動回路の要部を説明する回路図である。 実施例1における正回転時の単相ブラシレスDCモータのティースとロータマグネット、及び磁気センサとの相対位置関係を示す模式断面図である。 実施例1における逆回転時の単相ブラシレスDCモータのティースとロータマグネット、及び磁気センサとの相対位置関係を示す模式断面図である。 実施例2における逆回転時の単相ブラシレスDCモータのティースとロータマグネット、及び磁気センサとの相対位置関係を示す模式断面図である。 実施例3における正回転時の単相ブラシレスDCモータのティースとロータマグネット、及び磁気センサとの相対位置関係を示す模式断面図である。
符号の説明
1 単相ブラシレスDCモータ
2 マグネットロータ
3 ステータコア
4a ティース
4b ティース
5 スロット
6 モータコイル
7 磁気センサ(第1磁極位置検出手段)
8 磁気センサ(第2磁極位置検出手段)
9 磁気センサ(第3磁極位置検出手段)
10 磁気センサ(第4磁極位置検出手段)
11 回転方向指示回路
12 選択回路
13 スイッチング回路
14 制御回路
15 タイマー
16 出力指示回路
17 出力可変回路

Claims (5)

  1. 複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータと、複数のスロットと複数のティースをもち前記マグネットロータに前記ティースを対向して配置するステータコアと、前記スロットに擁されたモータコイルと、を有する単相ブラシレスDCモータを駆動する単相ブラシレスDCモータの駆動回路であって、
    前記マグネットロータの磁極位置の検出信号を出力する複数の磁極位置検出手段と、
    前記マグネットロータの回転方向を指示する回転方向指示回路と、
    前記回転方向指示回路の指示に基づいて前記複数の磁極位置検出手段の検出信号を選択して出力する選択回路と、
    前記モータコイルを駆動するスイッチング回路と、
    前記選択回路が選択した位置検出信号に基づいて前記スイッチング回路を制御して前記モータコイルの通電方向及び通電を制御する制御回路と、
    を備え、
    前記複数の磁極位置検出手段のうち第1磁極位置検出手段は、前記ティース間の中央である、進角0度近傍の所定の範囲に配置され、前記複数の磁極位置検出手段のうち第2磁極位置検出手段は、第1磁極位置検出手段の位置よりモータ正回転方向に所定の進角を有するように配置され、
    前記回転方向指示回路が正回転を指示している起動時には、前記選択回路は、第2磁極位置検出手段の位置検出信号を選択して出力し、前記制御回路は、前記選択回路の出力に基づいて、対向する前記マグネットロータの磁極に対して前記ティースが斥力を生む前記モータコイルの通電方向となるように前記スイッチング回路を制御して前記マグネットロータを起動させ、
    前記回転方向指示回路が逆回転を指示している起動時には、前記選択回路は、第1磁極位置検出手段の位置検出信号を選択して出力し、前記制御回路は、前記選択回路の出力に基づいて、対向する前記マグネットロータの磁極に対して前記ティースが引力を生む前記モータコイルの通電方向となるように前記スイッチング回路を制御して前記マグネットロータを起動させることを特徴とする単相ブラシレスDCモータの駆動回路。
  2. 前記マグネットロータの逆回転方向に対して、第1磁極位置検出手段よりも進角が進んだ少なくとも一つの第3磁極位置検出手段と、モータ起動時から所定の時間経過後信号を出力するタイマーとを備え、
    前記選択回路は、前記回転方向指示回路と前記タイマーからの信号に基づいて前記複数の磁極位置検出手段のうちいずれか一つを選択する選択回路であり、
    前記マグネットロータの逆回転起動時から所定の時間経過後は、前記選択回路は、第3磁極位置検出手段の位置検出信号を選択して出力することを特徴とする請求項1記載の単相ブラシレスDCモータの駆動回路。
  3. モータ出力を指示する出力指示回路と、前記出力指示回路からの信号を受けてモータ出力を変化させる出力可変回路を備え、
    前記選択回路は、前記出力指示回路の信号に基づいて前記磁極位置検出手段のうちいずれか一つを選択し、
    前記回転方向指示回路が逆回転を指示している時には、前記選択回路は、モータ出力に応じて第1磁極位置検出手段または第3磁極位置検出手段が出力する位置検出信号を選択することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の単相ブラシレスDCモータの駆動回路。
  4. 前記マグネットロータの正回転方向に対して、第2磁極位置検出手段よりも進角が進んだ少なくとも一つの第4磁極位置検出手段を備え、
    前記回転方向指示回路が正回転を指示している時には、前記選択回路は、モータ出力に応じて第2磁極位置検出手段または第4磁極位置検出手段が出力する位置検出信号を選択することを特徴とする請求項3に記載の単相ブラシレスDCモータの駆動回路。
  5. 前記ティース形状は、モータ回転軸方向から見て略T字形状をしており、その略T字形状は左右非対称であり、前記マグネットロータの静止時には前記磁極の中心が前記ティースの中心よりもモータ正回転側に移動して静止することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の単相ブラシレスDCモータの駆動回路。
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