JP2005304255A - モータ駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電機子コイルの結線がスター結線された構成であっても、独立型の構成であっても、共通に適用する。
【解決手段】 駆動回路12の各相に一対のトランジスタの間を分離し、それぞれの外部出力ユニット22の端子部22A乃至22Fとして独立させたため、スター結線型の三相ブラシレスモータを用いた場合は、分離した端子部を短絡させ、独立結線型の三相ブラシレスモータを用いた場合は、各端子部を独立して配線することで、異なる結線形態のモータに共通に適用することができる。また、独立結線型に対応させたときでも、回生用のダイオードを各トランジスタTrに対して独立して、電源回生ができるようにしたため、トランジスタTrがオンからオフに切り替ったときの電機子コイルの逆起電力(電流)でトランジスタTrが破壊されることもない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステータに対して周方向に均等分割された多相の電機子コイルを備えたステータと、当該ステータに対して周方向に亘りN極及びS極が交互に対峙された永久磁石を備えたロータと、を備えた多相ブラシレスモータに用いられ、前記ステータの各相の電機子コイルに予め定められた順序に基づいて励磁することで、ロータを回転させるためのモータ駆動回路に関するものである。
従来、ブラシレスモータの代表的なものとして、3相ブラシレスモータがある。この三相ブラシレスモータでは、例えば、アウタロータ型では、電機子コイルが固定側(ステータ)になり、その外周に永久磁石が設けられたロータが配置され、電機子コイルへの通電によって、ロータが回転する。なお、インナーロータ型は、永久磁石がステータの内側にあるタイプである。
上記三相ブラシレスモータでは、駆動回路(パワーモジュール)を備えており、この駆動回路によって各電機子コイルの励磁を制御している。すなわち、ロータ近傍には、三相(120°ピッチ)の磁気センサが設けられており、この磁気センサでロータの回転位置を検出し、あるいは、絶対位置検出器(ABSLレゾルバ)により回転位置を検出し、この検出信号を六相(u+、u-、v+、v-、w+、w-)の信号に変換し、電機子コイルを通電する6個のスイッチング素子(トランジスタ)のオン・オフを制御し、ブラシ付きモータと同様の動作をさせる。なお、「+」、「−」は電流の方向を示す。
通電方式の代表例としては、三相120度通電方式が挙げられる。この三相120度通電方式では、120°毎に通電する電機子コイルを切り替え、かつ60°毎に順送りしていくものである。すなわち、ローテションとしては、(u+、v-)→(u+、w-)→(v+、w-)→(v+、u-)→(w+、u-)→(w+、v-)→(u+、v-)→・・・となる。
ところで、各電機子コイルに電流を流す場合、各電機子コイルの一端部同士を短絡し、それぞれの電機子コイルの他端(合計3ライン)を、前記六相の入力ラインとすることで、配線の簡略化を図っている。
このスター結線された電機子コイルへの通電のためには、スター結線専用の駆動回路が設計されており、基本構成を図6に示す。
図6に示される如く、電源ライン100には、3個の正方向スイッチングトランジスタ102、104、106(ここでは、npn型トランジスタ)のコレクタ端子が接続されている。正方向スイッチングトランジスタ102、104、106は、それぞれ図6の左から順にu+、v+、w+通電用とされている。正方向スイッチングトランジスタ102、104、106のエミッタ端子は、それぞれ、負方向スイッチングトランジスタ108、110、112(ここでは、npn型トランジスタ)のコレクタ端子に接続されている。この負方向スイッチングトランジスタ108、110、112は、それぞれ図1の左から順にu-、v-、w-通電用とされている。
また、負方向スイッチングトランジスタ108、110、112のエミッタ端子は、それぞれGNDライン114に接続されている。
前記正方向及び負方向のスイッチングトランジスタ102、104、106、108、110、112のベースには、前述した六相の信号がそれぞれ入力されるようになっている。
上記構成の駆動回路116において、u相用のスイッチングトランジスタ102、108の中間点は、u相出力信号線118を介して、u相の電機子コイルへの前記入力ラインに接続される端子部120に接続されている。また、v相用のスイッチングトランジスタ104、110の中間点は、v相出力信号線122を介して、v相の電機子コイルへの前記入力ラインに接続される端子部124に接続されている。さらに、w相用のスイッチングトランジスタ106、112の中間点は、w相出力信号線126を介して、w相の電機子コイルへの前記入力ラインに接続される端子部128に接続されている。
このため、三相ブラシレスモータ132の3本の入力ラインを前記端子部120、124、128に接続することで、駆動回路116と三相ブラシレスモータ132の配線を完了することができる。
ここで、各トランジスタには、エミッタ−コレクタ間に還流ダイオード130を介在させている。この還流ダイオード130は、回生機能を有しており、アノード側がトランジスタのエミッタ側に接続され、カソード側がトランジスタのコレクタ側に接続されている。これにより、例えば、全てのトランジスタをオフしたときに制動電流を流すことができる(特許文献1参照)。
特開平11−332253号公報
しかしながら、上記従来の駆動回路116は、電機子コイルがスター結線されたモータであれば、スター結線専用の配線が施された駆動回路が必要である。言い換えれば、電機子コイルを独立して通電制御する独立型のモータの場合には、この独立型に対応した駆動回路が必要となる。
このため、モータの仕様(電機子コイルの結線形態)に応じて、それぞれ異なる配線の駆動回路を適用しなければならず、従来の駆動回路は汎用性に乏しかった。
このため、各相の一対のトランジスタを直列接続する信号線を分離し、前記電機子コイルへの入力ラインと接続可能な端子を予め6個(3対)用意しておき、スター結線の場合には、各対の端子を短絡して使用し、独立型の場合は各端子を独立して使用することが考えられるが、単純に分離した場合、トランジスタをオンからオフへ切り替えたときに電機子コイルに発生する逆起電力で、トランジスタを破壊してしまう可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、電機子コイルの結線がスター結線された構成であっても、独立型の構成であっても、共通に適用することができるモータ駆動回路を得ることが目的である。
本発明は、ステータに対して周方向に均等分割された多相の電機子コイルを備えたステータと、当該ステータに対して周方向に亘りN極及びS極の永久磁石を交互に対峙させたロータと、を備えた多相ブラシレスモータに用いられ、前記ステータの各相の電機子コイルに予め定められた順序に基づいて励磁することで、ロータを回転させるためのモータ駆動回路であって、前記各相の電機子コイルに対して、それぞれ対で設けられ、前記各電機子コイルを励磁するために、相対的に順方向又は逆方向の電流を流すスイッチング素子と、前記各対のスイッチング素子を直列に接続するための短絡状態、或いは開放状態に切り替え可能な切替手段と、前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替え時に前記電機子コイルの逆起電力により発生する電流を、電源に回生させるための回生手段と、を有している。
本発明において、前記モータが、三相ブラシレスモータであり、前記励磁順序が120度通電方式であることを特徴とする。
また、前記スイッチング素子が、トランジスタであることを特徴とする。
さらに、前記切替手段により、前記端子同士が短絡状態に切り替えられた場合、電機子コイルがスター結線型の多相モータに用いられ、前記端子同士が開放状態に切り替えられた場合、電機子コイルが独立型の多相モータに用いられる、ことを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング素子(たとえば、トランジスタ)は、各相に対して対で設けられており、切替手段では、極性の異なる一端同士(例えば、一方のトランジスタのエミッタと、他方のトランジスタのコレクタ)を短絡状態、或いは開放状態とすることができる。短絡状態とすれば、電機子コイルがスター結線された場合に適用可能となり、開放状態とすれば、電機子コイルが独立型の場合に適用可能となる。
ところで、このような切替手段を設けた場合、特に独立型として適用(開放状態)すると、スイッチング素子をオンからオフしたとき、電機子コイルの逆起電力により発生する電流が、スイッチング素子に逆流する可能性がある。そこで、回生手段では、このスイッチング素子に逆流する電流をバイパスし、電源の回生させることで、スイッチング素子の破壊を防止することができる。
また、前記切替手段が、前記それぞれのスイッチング素子から延長される信号線の端末に設けられた一対の端子と、当該一対の端子を短絡可能な短絡部材と、で構成されていることを特徴とする。
切替手段としては、各相のそれぞれのスイッチング素子から延長される信号線の端末を端子としておけば、特別な機能がなくても、端子間を短絡部材を短絡するか否かでモータ仕様に合わせることができる。
さらに、前記回生手段が、前記逆起電力により発生する電流に対して、順方向となるダイオードであり、対となる各相のスイッチング素子の一方を短絡するように設けられていることを特徴とする。
回生手段としては、従来も適用されているが、前記切替手段による短絡状態、或いは開放状態でも、回生機能を持たせるべく、一対のスイッチング素子間で交差するように配線する必要がある。また、この回生手段により、オンからオフ状態となったスイッチング素子に逆起電力に起因する電流が流れることを防止し、過渡の電圧による破壊を防止することができる。
以上説明したように本発明では、電機子コイルの結線がスター結線された構成であっても、独立型の構成であっても、共通に適用することができるという優れた効果を有する。
図1には、本実施の形態に係る三相ブラシレスモータ10を駆動するための駆動回路12が示されている。
三相ブラシレスモータ10は、構造的大きく分けてアウタロータ型とインナーロータ型とがあり、以下、アウタロータ型を例にとり、概略構造を説明する。
(モータ構造)
三相ブラシレスモータ10は、軸14を中心にステータ16が取り付けられている。ステータ16は、前記軸14周りから互いに120°間隔で半径方向に巻芯部16Aが形成されている。この巻芯部16Aの突出先端部は、円弧状に拡幅されている。
前記ステータ16の巻芯部16Aには、電機子コイル18が巻回されている。すなわち、電機子コイル18は3個設けられており(U相、V相、W相)、例えば、スター型の結線では、各電機子コイル18が直列接続され、その中間部(3箇所)が入力ライン20U、20V、20Wと接続されて、駆動回路12の外部出力ユニット22(後述)に接続可能となっている。
前記ステータ16の外周には、円筒状のロータ24が配設され図示しない軸受に支持されて、当該軸受の軸線を中心に回転可能となっている。なお、軸受の軸線は、前記軸14の軸線と一致している。
ロータ24の内周面には、2個(S極及びN極)の永久磁石26S、26Nが取り付けられ、前記巻芯部16Aの先端の円弧面に所定の間隔を持って対峙している。
ロータ24は、前記3個の電機子コイル18に励磁する磁極(電流のオン・オフ並びに電流の方向により制御される)により、永久磁石26S、26Nが吸引又は反発を繰り返し、回転するようになっている。
また、ステータ16における各巻芯部16A間には、磁気センサ28(合計3個)が配設されている。磁気センサ28は、ロータ24の回転位置を検出するものであり、その信号線30は、駆動回路12のロジック回路32へ送出される。
なお、磁気センサ28を持たず、例えば、電機子コイル18に発生する逆起電力のゼロクロス点を検出することで、ロータ24の回転位置を検出する構成であってもよい(センサレス)。また、絶対位置検出器(ABSLレゾルバ)でも良い。
上記構成のステータ16においては、各相の電機子コイル18がスター結線(図2(A)参照)されているが、図2(B)に示される如く、各電機子コイル18の両端がそれぞれ独立している構成のものもある(独立結線型)。
このような独立結線型の三相ブラシレスモータ10では、入力ラインが6本となり、それぞれ異なる信号に基づいて、各相の電機子コイル18が励磁されるようになっている。
(駆動回路12の構成)
駆動回路12は、前記3個の磁気センサ28からの3本の信号線30を入力とするロジック回路32と、ロジック回路32で演算されたスイッチング制御信号に基づいて、各相の電機子コイル18を選択的に励磁するスイッチング制御部34と、で構成されている。
ロジック回路32では、前記磁気センサ28からの信号に基づいて、電機子コイル18への励磁順序を演算し、スイッチング制御部34に設けられた6個のスイッチング素子(npn型トランジスタ36、38、40、42、44、46)のオン・オフを制御する6相の信号に分類される(u+、u-、v+、v-、w+、w-)。なお、以下において総称する場合トランジスタTrという。
図1に示される如く、スイッチング制御部34は、電源線48とGND線50とが設けられている。
電源ライン48には、3個の正方向npn型トランジスタ36、40、44のコレクタ端子が接続されている。トランジスタ36、40、44は、それぞれ図1の左から順にu+、v+、w+通電用とされている。
トランジスタ36、40、44のエミッタ端子は、外部出力ユニット22に入力されている。外部出力ユニット22には、6個の端子部22A乃至22Fが設けられ、前記トランジスタ36、40、44のエミッタ端子は、それぞれ端子部22A、22C、22Eに接続されている。
前記外部出力ユニット22における残りの端子部22B、22D、22Fは、3個の負方向npn型トランジスタ38、42、46のコレクタ端子に接続されている。このトランジスタ38、42、46は、それぞれ図1の左から順にu-、v-、w-通電用とされている。
また、トランジスタ38、42、46のエミッタ端子は、それぞれGNDライン50に接続されている。
前記トランジスタTrのベースには、前述した六相の信号(u+、u-、v+、v-、w+、w-)がそれぞれ入力されるようになっている。
外部出力ユニット22における各端子部22A乃至22Fを独立して適用すると、独立結線型の三相ブラシレスモータの駆動回路12として適用可能である。
一方、前記端子部22Aと端子部22Bとを短絡し、端子部22Cと端子部22Dとを短絡し、並びに端子部22Eと端子部22Fとを短絡すると、前述したスター結線型の三相ブラシレスモータ10の駆動回路12として適用可能となる。
上記2端子毎の短絡は、図3に示すような略コ字型の導電性材料で形成された短絡部材52を2端子に掛け渡すように取り付けてもよいし(機械的短絡部材)、トランジスタ等で電気的に短絡させるようにしてもよい(電気的短絡部材)。
(U相回生機能)
上記構成のスイッチング制御部34において、u+用のトランジスタ36のエミッタは、ダイオード54を介してGND線50に接続されている。ダイオード54は、アノード側がGND線50側で、カソード側がu+用のトランジスタ36のエミッタ側となっており、U相電機子コイル18にu+時の電流が流れてる状態から遮断された時に発生する電流(逆起電力に起因する)に対して順方向となっている。
また、u-用のトランジスタ38のコレクタは、ダイオード56を介して電源線48に接続されている。ダイオード56は、アノード側がu-用のトランジスタ38のコレクタ側で、カソード側が電源線48側となっており、U相電機子コイル18にu-時の電流が流れている状態から遮断された時に発生する電流(逆起電力に起因する)に対して順方向となっている。
(V相回生機能)
上記構成のスイッチング制御部34において、v+用のトランジスタ40のエミッタは、ダイオード58を介してGND線50に接続されている。ダイオード58は、アノード側がGND線50側で、カソード側がv+用のトランジスタ40のエミッタ側となっており、V相電機子コイル18にv+時の電流が流れてる状態から遮断された時に発生する電流(逆起電力に起因する)に対して順方向となっている。
また、v-用のトランジスタ42のコレクタは、ダイオード60を介して電源線48に接続されている。ダイオード60は、アノード側がv-用のトランジスタ42のコレクタ側で、カソード側が電源線48側となっており、V相電機子コイル18にv-時の電流が流れてる状態から遮断された時に発生する電流(逆起電力に起因する)に対して順方向となっている。
(W相回生機能)
上記構成のスイッチング制御部34において、w+用のトランジスタ44のエミッタは、ダイオード62を介してGND線50に接続されている。ダイオード62は、アノード側がGND線50側で、カソード側がw+用のトランジスタ44のエミッタ側となっており、W相電機子コイル18にw+時の電流が流れている状態から遮断された時に発生する電流(逆起電力に起因する)に対して順方向となっている。
また、w-用のトランジスタ46のコレクタは、ダイオード64を介して電源線48に接続されている。ダイオード64は、アノード側がw-用のトランジスタ46のコレクタ側で、カソード側が電源線48側となっており、W相電機子コイル18にw-時の電流が流れてる状態から遮断された時に発生する電流(逆起電力に起因する)に対して順方向となっている。
上記構成の各相の回生機能としての6個のダイオード54、56、58、60、62、64は、それぞれ3相の電機子コイル18に逆起電力が発生したときに流れる電流が、対応するトランジスタTrへ流れ、過度の電圧上昇による破壊を防止することが可能となっている。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(基本的動作)
まず、三相ブラシレスモータ10を駆動させるための基本的な動作を図4のタイミングチャートに従い説明する。
図4は、スター結線型の三相120度通電方式に基づくタイミングチャートであり、例えば、機械的短絡部材52(図3参照)を用いて、前記スイッチング制御部34における外部出力ユニット22の端子部22Aと端子部22Bを短絡し、端子部22Cと端子部22Dを短絡し、端子部22Eと端子部22Fを短絡した状態で、三相ブラシレスモータ10の入力ライン20U、20V、20Wと接続する。
図4では、トランジスタ36、42をオンして(u+、v-)に電流が流れている状態からはじまっている。このときW相の電機子コイル18は無励磁である。
この状態(磁気センサ28による検出)から、トランジスタ42をオフ、トランジスタ46をオンして(u+、w-)の状態とすると(V相の電機子コイル18が無励磁)、永久磁石26S、26Nとの吸引、反発によってロータ24は60°回転する。
この状態(磁気センサ28による検出)で、トランジスタ36をオフ、トランジスタ40をオンすることで、(v+、w-)の状態とすると、ロータ24がさらに60°回転する。
この状態(磁気センサ28による検出)は、最初のU相の電機子コイル18に対応する状態がV相の電機子コイル18に対応したことになり、以後(v+、u-)→(w+、u-)→(w+、v-)→(u+、v-)→・・・を繰り返すことで、ロータ24が回転し続ける。
ロジック回路32では、上記のようなシーケンスを磁気センサ28からの信号に基づいて生成し、各トランジスタTrのベースへ送出することで、トランジスタTrのオン・オフを制御する。
上記では、スター結線型の三相ブラシレスモータ10を適用した場合のシーケンスを説明したが、スター結線ではなく、独立結線型の三相ブラシレスモータを適用する場合、従来は、駆動回路12も変更しなければならなかった。しかし、本実施の形態では、独立結線型の三相ブラシレスモータにも対応可能なように、予め配線を施している。
すなわち、短絡部材52を外すと、外部出力ユニット22の各端子部22A乃至22Fは、6個のトランジスタTrに対して1:1の関係となり、独立した信号を送出することが可能となる。これにより、モータの結線形態がスター結線型から独立結線型に変更されても、駆動回路12は、共通利用が可能となり、汎用性に優れた駆動回路12を提供することができる。
(回生電流の流れ)
上記のようにトランジスタTrがオン・オフ制御されることで、各相の電機子コイル18は電流の方向に基づいて何れかの極性で励磁されるが、特に、トランジスタTrがオンからオフに転じるとき、それぞれに対応する電機子コイル18では逆起電力が発生する。
この逆起電力によって電機子コイル18には直線のオンのときの電流とは逆方向の電流が流れ、これが対応するトランジスタTrに流れると、過度の電圧上昇によって破壊される恐れがある。
そこで、本実施の形態では、それぞれのトランジスタTrが独立して、逆起電力によって発生する電流を電源に回生することができるようにダイオード54、56、58、60、62、64を介在させた。これにより、独立結線型の三相ブラシレスモータを適用した場合でも、駆動回路12のトランジスタTrが逆起電力で破壊されることはない。
図5は、特定の1相に着目し、トランジスタのオンからオフになるときの本実施の形態の電流の流れを説明する。なお、説明上、図5(A)の上段のトランジスタをTr1、下段のトランジスタをTr2、上段のダイオードをD1、下段のダイオードをD2として説明する。
図5(B)に示される如く、トランジスタTr1及びTr2を同時にオン・オフさせると、それぞれのトランジシタTr1及びTr2に流れる電流iTr1、iTr2は、オンから徐々に上昇し、オフ時に急激に立ち下がる。
このトランジスタTr1及びTr2の電流に応じて、ダイオードD1及びD2は、トランジスタTr1及びTr2がオフとなったときに立ち上がり、オンとなったおきに立ち下がる。すなわち、トランジスタTr1及びTr2がオフとなったときには、ダイオードD1及びD2に電流が流れるため、トランジスタTr2のコレクタ−エミッタ間電圧に過渡の電圧(図5(B)の細線で示すチャタリング)が発生するようなことがない。
なお、スター結線型の三相ブラシレスモータ10を適用した場合は、前述のように端子部22Aと端子部22Bが短絡され、端子部22Cと端子部22Dが短絡され、端子部22Eと端子部22Fが短絡されるため、ダイオード54、56、58、60、62、64を従来の還流ダイオードと等価の配線状態となるため、全く問題がない。
以上説明したように本実施の形態では、駆動回路12の各相に一対のトランジスタの間を分離し、それぞれの外部出力ユニット22の端子部22A乃至22Fとして独立させたため、スター結線型の三相ブラシレスモータを用いた場合は、分離した端子部を短絡させ、独立結線型の三相ブラシレスモータを用いた場合は、各端子部を独立して配線することで、異なる結線形態のモータに共通に適用することができる。また、独立結線型に対応させたときでも、回生用のダイオードを各トランジスタTrに対して独立して、電源回生ができるようにしたため、トランジスタTrがオンからオフに切り替ったときの電機子コイルの逆起電力(電流)でトランジスタTrが破壊されることもない。
本実施の形態に係る三相ブラシレスモータとその駆動回路の概略構成図である。 (A)は三相スター結線型の電機子コイルの配線構成図、(B)は三相独立結線型の電機子コイルの配線構成図である。 外部入力ユニットに着脱可能な短絡部材を示す斜視図である。 三相ブラシレスモータにおける120°通電方式のタイミングチャートである。 (A)は特定の1相における電機子コイル通電回路図、(B)は図5(A)における電流の状態を示すタイミングチャートである。 従来例に係る三相ブラシレスモータ(スター結線)とその駆動回路(スター結線専用)の概略構成図である。
符号の説明
10 三相ブラシレスモータ(モータ)
12 駆動回路
16 ステータ
18 電機子コイル
22 外部出力ユニット(切替手段)
24 ロータ
32 ロジック回路
34 スイッチング制御部
36、38、40、42、44、46 トランジスタ(スイッチング素子)
22A乃至22F 端子部(切替手段)
52 短絡部材(切替手段)
54、56、58、60、62、64 ダイオード(回生手段)

Claims (6)

  1. ステータに対して周方向に均等分割された多相の電機子コイルを備えたステータと、当該ステータに対して周方向に亘りN極及びS極の永久磁石を交互に対峙させたロータと、を備えた多相ブラシレスモータに用いられ、前記ステータの各相の電機子コイルに予め定められた順序に基づいて励磁することで、ロータを回転させるためのモータ駆動回路であって、
    前記各相の電機子コイルに対して、それぞれ対で設けられ、前記各電機子コイルを励磁するために、相対的に順方向又は逆方向の電流を流すスイッチング素子と、
    前記各対のスイッチング素子を直列に接続するための短絡状態、或いは開放状態に切り替え可能な切替手段と、
    前記スイッチング素子のオンからオフへの切り替え時に前記電機子コイルの逆起電力により発生する電流を、電源に回生させるための回生手段と、
    を有するモータ駆動回路。
  2. 前記モータが、三相ブラシレス3相モータであり、前記励磁順序が120度通電方式であることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動回路。
  3. 前記スイッチング素子が、トランジスタであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のモータ駆動回路。
  4. 前記切替手段により、前記端子同士が短絡状態に切り替えられた場合、電機子コイルがスター結線型の多相モータに用いられ、前記端子同士が開放状態に切り替えられた場合、電機子コイルが独立型の多相モータに用いられる、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のモータ駆動回路。
  5. 前記切替手段が、前記それぞれのスイッチング素子から延長される信号線の端末に設けられた一対の端子と、当該一対の端子を短絡可能な短絡部材と、で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載のモータ駆動回路。
  6. 前記回生手段が、前記逆起電力により発生する電流に対して、順方向となるダイオードであり、対となる各相のスイッチング素子の一方を短絡するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のモータ駆動回路。

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