JP2010035148A - 画像処理システム、及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いダイナミックレンジでの臨場感ある映像のうち、強い光の明滅を検出して補正することのできる画像処理システム、及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像データ記憶部で記憶した第nフレームの画像と第(n+1)フレームの画像と画像データをもとにヒストグラムを演算するヒストグラム変換部と、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムの差分を演算してヒストグラム曲線を作成し、閾値曲線と比較するヒストグラム比較回路部と、画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を行う画像補正回路部と、ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを切り替えて出力する出力切り替えスイッチ部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理システムに関する。特に動画像を表示する画像処理システムに関する。また画像を処理する方法に関する。特に動画像を画像処理する方法に関する。
テレビジョン放送等を視聴するためのビデオ信号が外部より入力されることで表示を行う表示装置は、表示装置の種類に応じてリニアな階調を表示するために、ビデオ信号にガンマ補正をかけることが必要となっている。
また表示装置は、ガンマ補正によるリニアな階調を表示するとともに、画質を改善するために、入力輝度信号(入力信号ともいう)と出力輝度信号(出力信号ともいう)との関係を表すトーンカーブ(階調補正特性ともいう)を補正することも行われる。ガンマ補正と共に行われる階調補正の一例として、入力信号と出力信号との関係がS字曲線であるもの、または出力信号のダイナミックレンジを広げたり、縮めたりするものがある(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2005−217574号公報
近年、質の高い画質の動画像を視聴するために、コントラスト比を高めた表示装置(液晶表示装置、プラズマ表示装置等)の開発、及び普及が進んでいる。そして高いダイナミックレンジで臨場感ある動画像を楽しむことができようになってきている。
しかしながら、長時間、暗い部屋で動画像を視聴していた子供が、1秒間に20乃至50回の強い光の明滅により、光過敏性てんかんを誘発するような事例もあり、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像とすることが問題となることもある。
または高いダイナミックレンジで臨場感ある動画像を視聴した際の強い光の明滅に対し、明順応または暗順応には個人差がある。そのため、同じコンテンツを視聴した人間であっても、中には眼精疲労、または体調不良を感じてしまう原因ともなり得る。
また一方で、単に画面全体の明度を下げることにより、強い光の明滅の影響を緩和することもできる。しかしながら、単に画面全体の明度を下げることが質の高い画質の動画像を視聴できなくなり、暗い部分の動画像の視認性を著しく阻害することになってしまう。
このような問題点に鑑み、本発明の一態様は、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像のうち、強い光の明滅を引き起こすフレームの画像を検出して補正することのできる画像処理システム、及び画像処理方法を提供することを課題の一とする。
本発明の一態様は、動画像を、複数のフレームに分割した画像によって表示する表示装置を含む画像処理システムであり、第n(nは自然数)フレームの画像と第(n+1)フレームの画像との画像データを記憶する画像データ記憶部と、画像データ記憶部で記憶した画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムを演算するヒストグラム変換部と、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムの差分を演算してヒストグラム曲線を作成し、閾値曲線と比較するヒストグラム比較回路部と、画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を行う画像補正回路部と、ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを切り替えて出力する出力切り替えスイッチ部と、を有する画像処理システムである。
本発明の一態様は、動画像を、複数のフレームに分割した画像によって表示する表示装置を含む画像処理システムであり、第n(nは自然数)フレームの画像と第(n+1)フレームの画像との画像データを記憶する画像データ記憶部と、画像データ記憶部で記憶した画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムを演算するヒストグラム変換部と、照度を検出する外部照度検出器と、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムの差分を演算してヒストグラム曲線を作成し、外部照度検出器からの出力に応じた閾値曲線と比較するヒストグラム比較回路部と、画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を行う画像補正回路部と、ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを切り替えて出力する出力切り替えスイッチ部と、を有する画像処理システムである。
本発明の一態様は、動画像を、複数のフレームに分割した画像処理方法であり、第n(nは自然数)フレームの画像と第(n+1)フレームの画像との画像データを画像データ記憶部に記憶し、画像データ記憶部で記憶した画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムをヒストグラム変換部で演算し、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムの差分をヒストグラム比較回路部で演算してヒストグラム曲線を作成し、ヒストグラム曲線と閾値曲線とを比較し、画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を画像補正回路部で行い、ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを、出力切り替えスイッチ部で切り替えて出力する画像処理方法である。
本発明の一態様は、動画像を、複数のフレームに分割した画像処理方法であり、第n(nは自然数)フレームの画像と第(n+1)フレームの画像との画像データを画像データ記憶部に記憶し、画像データ記憶部で記憶した画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムをヒストグラム変換部で演算し、外部照度検出器で照度を検出し、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムの差分をヒストグラム比較回路部で演算してヒストグラム曲線を作成し、ヒストグラム曲線と外部照度検出器からの出力に応じた閾値曲線とを比較し、画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を画像補正回路部で行い、ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを、出力切り替えスイッチ部で切り替えて出力する画像処理方法である。
本発明の一態様により、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像のうち、強い光の明滅を引き起こすフレームの画像を検出して、ダイナミックレンジを狭めるガンマ補正をすることができる。そして動画像の質を低減することなく、コントラスト比の低減を抑えることのできる画像処理システム及び画像処理方法を提供することができる。
実施の形態1について説明する図。 実施の形態1について説明する図。 実施の形態1について説明する図。 実施の形態1について説明する図。 実施の形態1について説明する図。 実施の形態1について説明する図。 実施の形態1について説明する図。 実施の形態1について説明する図。 実施の形態2について説明する図。 実施の形態2について説明する図。 実施の形態2について説明する図。 実施の形態2について説明する図。 実施の形態3について説明する図。 実施の形態3について説明する図。 実施の形態7について説明する図。 実施の形態7について説明する図。 実施の形態4について説明する図。 実施の形態4について説明する図。 実施の形態5について説明する図。 実施の形態6について説明する図。
以下に、図面を用いて、本発明を説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなく、その形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態は、動画像を複数のフレームに分割した画像によって表示する表示装置を具備する画像処理システムについて説明する。
まず、画像処理システムで画像処理を行う画像処理装置のブロック図について説明する。図1は、複数のフレームに分割した画像によって動画像の表示をする画像処理システムである。画像処理システム100は、画像処理装置101、表示装置111を有する。画像処理装置101は、フレーム選択回路102と、画像メモリ部103と、ヒストグラム変換回路部104と、ヒストグラム比較回路部105と、画像補正回路部106と、出力切り替えスイッチ部107と、を有する。画像メモリ部103は、複数の画像メモリ108を有する。ヒストグラム変換回路部104は、複数の画像メモリ108に応じたヒストグラム演算回路109を有する。
図1に示す画像処理装置101について説明する。図1に示す画像処理装置101は、入力画像データが外部より供給される。入力画像データは動画像データであり、複数のフレームに分割された画像の画像データの少なくとも一によって構成される。入力画像データは、画像メモリ部103が有する複数の画像メモリ108に、フレーム選択回路102を介して記憶される。フレーム選択回路102は、入力画像データをフレームの画像データごとに画像メモリ108に記憶していく。
なお本明細書で説明する入力画像データは、デジタルの階調値を有する画像データである。入力画像データがアナログの階調値を有する画像データである場合には、画像処理装置101に入力する入力画像データをA/D変換回路を介してデジタルの階調値を有する入力画像データに変換した上で入力すればよい。
なお本実施の形態においては、各フレームの画像データを、nフレーム目の画像データ(nは自然数)、(n+1)フレーム目の画像データといったように呼ぶこととする。なお1フレーム期間が、人間の目がちらつきを感じない様に、1/60秒程度に設定されることが望ましく、そのため表示を行うためのフレーム数(フレームレートともいう)については、1秒間に60フレーム程度に設定されることが望ましい。
なお画像メモリ部103に設けられる画像メモリ108の個数については、1フレーム分の入力画像データのデータ量、及び画像メモリ108の記憶容量によって、決められることが好ましい。例えば、1フレーム分の入力画像データのデータ量が画像メモリ108の記憶容量に対して同程度の場合には、入力画像データを2フレーム分記憶するために画像メモリ108を2つ設ける構成とすればよい。そして、2フレーム分記憶した後の3フレーム目にかけての帰線期間において、画像処理を行う構成とすればよい。また、nフレーム目の入力画像データ、(n+1)フレーム目の入力画像データ、及び(n+2)フレーム目の入力画像データを記憶するために3つの画像メモリ108があってもよい。なお、1フレーム分の入力画像データのデータ量が画像メモリ108の記憶容量に対して小さい場合は、画像メモリ部103に画像メモリ108を1つ設け、画像メモリ108に複数のフレーム分の入力画像データを記憶する構成としてもよい。
ヒストグラム変換回路部104は、複数の画像メモリ108に記憶された各フレームの入力画像データより階調値のヒストグラムを作成し、記憶しておく回路である。ヒストグラム変換回路部104のヒストグラム演算回路109は、フレーム毎に各画素へ入力される画像データの階調値の頻度に関するヒストグラムを演算し、そして記憶する。なお階調値とは、各画素での輝度のことである。なお、色要素として赤(R)、G(緑)、B(青)の3つの画素で一つの色を表す場合には、RGBの各色で重み付けを行った上で3つの画素を併せて輝度とする。RGBの階調の重み付けとは、各色で数値の積算を行う事により重み付けを行い、足し併せた値に相当する。具体的には、輝度Sに対し、Rの階調値をR、Gの階調値をG、Bの階調値をBとすると、NTSC方式では、S=0.30R+0.59G+0.11B で表される。なお、色要素は、RGB以外の色を用いても良い。例えば、イエロー、シアン、マゼンタの三画素から構成されるものであってもよいし、白色を加えて4色としてもよい。
ヒストグラム比較回路部105は、ヒストグラム変換回路部104のヒストグラム演算回路109で求めたヒストグラムについて差分を演算し、当該差分に応じて、入力画像データを修正するか否かの処理判定を行うための回路である。具体的にヒストグラム比較回路部105は、ヒストグラム演算回路109で求めたnフレーム目のヒストグラム、及び(n+1)フレーム目のヒストグラムについて差分を演算し、当該差分が設定した閾値を越えるか否かによって、入力画像データを修正するか否かの処理判定を行う回路である。
なお本明細書にて用いる第1、第2、第3、乃至第N(Nは自然数)という用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記する。
画像補正回路部106は、ヒストグラム比較回路部105で比較した画像データに応じた、画像メモリ部103に記憶された画像データを読み出し、ガンマ補正またはトーンカーブ補正を行い、記憶するための回路である。
画像補正回路部106で行われるガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正は、画像処理装置101に入力される画像データの階調値と、画像処理装置101より出力される画像データの階調値を比較した際に、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。具体的な画像補正回路部106での画像データの階調値の入出力での関係について図5に示す。図5に示すように、入力される画像データの階調値と出力される画像データの階調値とを比較した際、低階調の領域が高階調側にシフトし、高階調の領域が低階調側にシフトする補正を行うものである。画像補正回路部106で行われるガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる。
出力切り替えスイッチ部107は、ヒストグラム比較回路部105の出力に応じて、画像処理装置101から出力する出力画像データを、画像補正回路部106からの出力である補正された画像データとするか、画像メモリ部103からの補正されていない画像データとするか、を選択して切り替えるスイッチを有する回路である。
出力切り替えスイッチ部107は、ヒストグラム比較回路部105での比較結果により、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる。
なお、スイッチは、様々な形態のものを用いることができる。例としては、電気的スイッチや機械的なスイッチなどがある。例えば、スイッチとして、トランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなど)などを用いることが出来る。または、トランジスタを組み合わせた論理回路をスイッチとして用いることが出来る。
なお入力画像データが画像処理装置101より出力される表示装置111は、複数の画素を具備する表示部、走査線駆動回路、及び信号線駆動回路を有している。図2に、表示部を含む表示装置111の一例について示す。図2に示す表示装置111は、複数の画素がマトリクス状に配置された表示部201と、複数の画素を駆動する走査線駆動回路202、複数の画素に画像データを供給するための信号線駆動回路203で構成されている。なお画像処理装置101と表示装置111とは、電気的に接続されていればよく、FPC等のインターフェースを介して電気的な信号を入出力する構成であってもよいし、同一基板上に画像処理装置101及び表示装置111を具備する構成としてもよい。
また、画像メモリ部103等の画像メモリ108としては、一例として、スタティック型メモリ(SRAM)やダイナミック型メモリ(DRAM)、強誘電体メモリ(FeRAM)、EEPROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。但し、DRAMを用いる場合には、定期的なリフレッシュ機能を付加する必要がある。
次に、画像処理システムのブロック図について、図1の画像処理装置101を具体化して説明する。図3に示す画像処理装置101は、図1で示したように、フレーム選択回路102と、画像メモリ部103と、ヒストグラム変換回路部104と、ヒストグラム比較回路部105と、画像補正回路部106と、出力切り替えスイッチ部107と、で構成される。画像メモリ部103は、nフレーム目の入力画像データが記憶される第1の画像メモリ301A、及び(n+1)フレーム目の入力画像データが記憶される第2の画像メモリ301Bを有する。なお、複数の画像メモリ301A、301Bの出力端子は、フレーム選択回路102により制御されるセレクター302の入力端子に電気的に接続されており、セレクター302の出力端子は、画像補正回路部106及び出力切り替えスイッチ部107に電気的に接続されている。
なお図3では、nフレーム目の入力画像データと、(n+1)フレーム目の入力画像データとを比較する構成としたため、画像メモリ部103の画像メモリを2つ具備する構成を示している。nフレーム目の入力画像データから、(n+m)フレーム(mは自然数)目の入力画像データまでを比較する構成では、複数のフレームの入力画像データを記憶する必要があるため、(m+1)個の画像メモリを有する必要がある。
図3に示すヒストグラム変換回路部104について説明する。図3に示すヒストグラム変換回路部104は、第1のヒストグラム演算回路303A、第2のヒストグラム演算回路303B、第1のヒストグラム記憶メモリ304A、第2のヒストグラム記憶メモリ304Bを有する。図3に示す第1のヒストグラム演算回路303Aは、第1の画像メモリ301Aに記憶されたnフレーム目の入力画像データが外部より供給されることで、nフレーム目のヒストグラムを作成する。作成されたnフレーム目のヒストグラムは第1のヒストグラム記憶メモリ304Aに記憶される。同様に、図3に示す第2のヒストグラム演算回路303Bは、第2の画像メモリ301Bに記憶された(n+1)フレーム目の入力画像データが外部より供給されることで、(n+1)フレーム目のヒストグラムを作成する。作成された(n+1)フレーム目のヒストグラムは第2のヒストグラム記憶メモリ304Bに記憶される。
図3に示すヒストグラム比較回路部105について説明する。ヒストグラム比較回路部105は、ヒストグラム差分演算回路305、処理判定回路306、閾値メモリ307を有する。ヒストグラム差分演算回路305は、nフレーム目のヒストグラムを第1のヒストグラム記憶メモリ304Aより読み出し、(n+1)フレーム目のヒストグラムを第2のヒストグラム記憶メモリ304Bより読み出して、2つのヒストグラムについて差分を演算する。処理判定回路306は、ヒストグラム差分演算回路305の出力であるヒストグラムの差分と、閾値メモリ307から読み出した閾値曲線とを比較し、処理判定結果について出力を行う。
図3に示す画像補正回路部106について説明する。画像補正回路部106は、画像修正回路308、補正メモリ309、修正画像メモリ310を有する。画像修正回路308は、セレクター302で選択された画像データに、ガンマ補正またはトーンカーブ補正を行い、修正画像メモリ310に出力する回路である。修正画像メモリ310は、修正された画像データを記憶するための回路である。
補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正は、図5で示したように、画像処理装置101に入力される画像データの階調値と、画像処理装置101より出力される画像データの階調値とを比較した際に、階調値の取る範囲の上幅及び下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる。
図3に示す出力切り替えスイッチ部107は、処理判定回路306の出力に応じて、画像処理装置101から出力する出力画像データを、修正画像メモリ310からの出力である補正された画像データとするか、セレクター302から出力される補正されていない画像データとするか、を選択して切り替えるスイッチを有する回路である。
出力切り替えスイッチ部107は、処理判定回路306での比較結果により、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる。
次に図3の画像処理装置101で行われる画像処理方法について説明する。図4は画像処理方法のフローチャートである。
画像処理装置101では、まずフレーム選択回路102により第1の画像メモリ301Aを選択し、nフレーム目の画像データを入力する(ステップ401)。
次に画像処理装置101では、フレーム選択回路102により第2の画像メモリ301Bを選択し、(n+1)フレーム目の画像データを入力する(ステップ402)。
次に第1のヒストグラム演算回路303Aが第1の画像メモリ301Aの画像データから階調値のヒストグラムについて算出し、第1のヒストグラム記憶メモリ304Aに記憶する(ステップ403)。
次に第2のヒストグラム演算回路303Bが第2の画像メモリ301Bの画像データから階調値のヒストグラムについて算出し、第2のヒストグラム記憶メモリ304Bに記憶する(ステップ404)。
次にヒストグラム差分演算回路305が、第1のヒストグラム記憶メモリ304A及び第2のヒストグラム記憶メモリ304Bに記憶されたヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分を演算し、処理判定回路306に出力する(ステップ405)。
またステップ403乃至ステップ405と共に、セレクター302は第1の画像メモリ301Aの画像データまたは第2の画像メモリ301Bの画像データをフレーム選択回路102からの制御により選択していずれかの画像データを出力する(ステップ406)。
またステップ406に続いて、画像修正回路308が補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正を読み出し、画像データの補正を行う。補正された画像データは修正画像メモリ310に記憶される(ステップ407)。
次にステップ405及びステップ407に続いて、処理判定回路306では、ヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分の値が、閾値メモリ307より読み出された閾値曲線より大きいか否かを判定する(ステップ408。)
次にステップ408での処理で、ヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分の値が、閾値メモリ307より読み出された閾値曲線より大きい場合、出力切り替えスイッチ部107のスイッチを修正画像メモリ310の出力側に切り替える(ステップ409)。またステップ408での処理で、ヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分の値が、閾値メモリ307より読み出された閾値曲線以下の場合、出力切り替えスイッチ部107のスイッチをセレクター302の出力側に切り替える(ステップ410)。
上述の画像処理方法とすることにより、出力切り替えスイッチ部107は、処理判定回路306での比較結果に応じて、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる。
また補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正は、図5で示したように、画像処理装置101に入力される画像データの階調値と、画像処理装置101より出力される画像データの階調値を比較した際に、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる。
なお上記ステップ403からステップ410については、(n+1)フレーム目の画像データが入力されるステップ402から、(n+2)フレーム目の画像データが入力されるまでの帰線期間に行われるものとなる。
次に図4のフローチャートを実行して画像処理を行う画像処理方法を、画像を用いて具体的に説明する。図6は、動画像を構成する複数のフレームに分割された、連続する3つのフレームの画像であり、図6を用いて画像処理方法について説明する。
図6は、(n―1)フレーム目の画像、nフレーム目の画像、(n+1)フレーム目の画像について示したものである。画像には、移動体601、背景602が映し出され、時間の経過と共に、(n―1)フレーム目の画像、nフレーム目の画像、(n+1)フレーム目の画像の表示が行われていくものである。なお、(n―1)フレーム目の画像と、nフレーム目の画像とでは、移動体601が動く変化を表している。また、nフレーム目の画像と、(n+1)フレーム目とでは、背景602が背景603に切り替わる変化について表している。
まず図7に、図6で示した(n―1)フレーム目の画像と、nフレーム目の画像とを図4のフローチャートを実行して画像処理を行う例について説明する図を示す。
図7に示す図において、(n―1)フレーム目の画像と、nフレーム目の画像は、図6で示したように、移動体601が動く変化があるものの、階調値すなわち輝度に関する頻度を表すヒストグラムの棒線が描く曲線(以下、ヒストグラム曲線という)は、(n―1)フレーム目と、nフレーム目とで同じような形状を描く。そのため、(n―1)フレーム目のヒストグラムと、nフレーム目のヒストグラムとの差分を演算した際、図7に示すようにほとんど変化がない。そのため、ヒストグラムの差分が閾値曲線以下となるため、nフレーム目の画像としては補正しない画像データが出力画像データとして表示装置に出力される。
次に図8に、図6で示したnフレーム目の画像と、(n+1)フレーム目の画像とを図4のフローチャートを実行して画像処理を行う例について説明する図を示す。
図8に示す図において、nフレーム目の画像と、(n+1)フレーム目の画像は、図6で示したように、背景602が背景603に切り替わる変化があり、階調値すなわち輝度に関する頻度を表すヒストグラム曲線は、nフレーム目と、(n+1)フレーム目とで異なる形状を描く。そのため、nフレーム目のヒストグラムと、(n+1)フレーム目のヒストグラムとの差分を演算した際、図8に示すように高輝度側で差分の値が大きくなる。そのため、ヒストグラムの差分が閾値曲線より大きくなるため、(n+1)フレーム目の画像は、補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正がなされ、領域801の明るさが低減された出力画像データが表示装置に出力されることとなる。
なお図7、図8に示す閾値曲線は、高輝度及び低輝度の領域の頻度が小さい形状としている。高輝度及び低輝度の領域の閾値を小さく設定する事によって、ヒストグラム曲線の形状より強い光の明滅となる高輝度または低輝度に関する変化を検知することができる。また図7では、閾値曲線の形状を半円状としているが、これに限らず、直線状、または多項式の関数として表してもよい。また閾値曲線は、周囲環境等に応じて可変するものであってもよい。
以上説明したように、本実施の形態で示す構成は、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる。また本実施の形態で示す構成は、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる。
本実施の形態は他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態1で示した、閾値メモリに記憶された閾値曲線を、周囲環境を検知する外部照度検出器からの信号で可変する構成について説明する。
まず、画像処理システムで画像処理を行う画像処理装置のブロック図について説明する。図9は、複数のフレームに分割した画像によって動画像の表示をする画像処理システムである。画像処理システム100は、画像処理装置101、表示装置111を有する。画像処理装置101は、フレーム選択回路102と、画像メモリ部103と、ヒストグラム変換回路部104と、ヒストグラム比較回路部105と、画像補正回路部106と、出力切り替えスイッチ部107と、外部照度検出器901と、を有する。画像メモリ部103は、複数の画像メモリ108を有する。ヒストグラム変換回路部104は、複数の画像メモリ108に応じたヒストグラム演算回路109を有する。
なお外部照度検出器901は、画像処理システムの外部の照度を電気的な信号に変換し出力するものである。具体的には、フォトダイオード等の光電変換素子を用いて構成すればよい。
図9に示す画像処理装置の構成について図1と異なる点は、外部照度検出器901を有する点にある。そこで本実施の形態では、外部照度検出器901に関する説明を行い、その他の構成に関する説明は省略する。
図9に示すヒストグラム比較回路部105は、ヒストグラム変換回路部104のヒストグラム演算回路109で求めたヒストグラムについて差分を演算し、当該差分に応じて、入力画像データを修正するか否かの処理判定を行うための回路である。具体的にヒストグラム比較回路部105は、ヒストグラム演算回路109で求めたnフレーム目のヒストグラム、及び(n+1)フレーム目のヒストグラムについて差分を演算し、当該差分が外部照度検出器901からの信号に応じて設定される閾値を越えるか否かによって、入力画像データを修正するか否かの処理判定を行う回路である。
人間の目は、動画像を視聴した際の強い光の明滅に対し、明順応または暗順応の影響を受ける。明順応または暗順応は、外部環境の明るさに応じて変化する。例えば、暗い部屋で視聴する動画と、明るい部屋で視聴する動画に関していえば、暗い部屋の方が明るさをより感じやすいといった具合である。そのため、外部照度検出器901を設け、動画像を修正するか否かの処理判定をする回路での閾値を制御することで、より確実に、質の高い画質の動画像を保ちつつ、強い光の明滅の影響を緩和することができる。
次に、画像処理システムのブロック図について、図9の画像処理装置101を具体化して説明する。図10に示す画像処理装置101は、図9で示したように、フレーム選択回路102と、画像メモリ部103と、ヒストグラム変換回路部104と、ヒストグラム比較回路部105と、画像補正回路部106と、出力切り替えスイッチ部107と、外部照度検出器901と、で構成される。画像メモリ部103は、nフレーム目の入力画像データが記憶される第1の画像メモリ301A、及び(n+1)フレーム目の入力画像データが記憶される第2の画像メモリ301Bを有する。なお、複数の画像メモリ301A、301Bの出力端子は、フレーム選択回路102により制御されるセレクター302の入力端子に電気的に接続されており、セレクター302の出力端子は、画像補正回路部106及び出力切り替えスイッチ部107に電気的に接続されている。
図10に示す画像処理装置の構成について図3と異なる点は、外部照度検出器901を有する点にある。そこで本実施の形態では、外部照度検出器901に関する説明を行い、その他の構成に関する説明は省略する。
図10に示すヒストグラム比較回路部105について説明する。ヒストグラム比較回路部105は、ヒストグラム差分演算回路305、処理判定回路306、閾値メモリ307を有する。ヒストグラム差分演算回路305は、nフレーム目のヒストグラムを第1のヒストグラム記憶メモリ304Aより読み出し、(n+1)フレーム目のヒストグラムを第2のヒストグラム記憶メモリ304Bより読み出して、2つのヒストグラムについて差分を演算する。処理判定回路306は、ヒストグラム差分演算回路305の出力であるヒストグラムの差分と、外部照度検出器901からの信号に応じて閾値メモリ307から読み出した閾値曲線とを比較し、処理判定結果について出力を行う。
図10に示すように外部照度検出器901を設け、動画像を修正するか否かの処理判定をする回路で閾値を制御することで、より確実に、質の高い画質の動画像を保ちつつ、強い光の明滅の影響を緩和することができる。
次に図10の画像処理装置101で行われる画像処理方法について説明する。図11は画像処理方法のフローチャートである。
画像処理装置101では、まずフレーム選択回路102により第1の画像メモリ301Aを選択し、nフレーム目の画像データを入力する(ステップ1101)。
次に画像処理装置101では、フレーム選択回路102により第2の画像メモリ301Bを選択し、(n+1)フレーム目の画像データを入力する(ステップ1102)。
次に第1のヒストグラム演算回路303Aが第1の画像メモリ301Aの画像データから階調値のヒストグラムについて算出し、第1のヒストグラム記憶メモリ304Aに記憶する(ステップ1103)。
次に第2のヒストグラム演算回路303Bが第2の画像メモリ301Bの画像データから階調値のヒストグラムについて算出し、第2のヒストグラム記憶メモリ304Bに記憶する(ステップ1104)。
次にヒストグラム差分演算回路305が、第1のヒストグラム記憶メモリ304A及び第2のヒストグラム記憶メモリ304Bに記憶されたヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分を演算し、処理判定回路306に出力する(ステップ1105)。
またステップ1103乃至ステップ1105と共に、セレクター302は第1の画像メモリ301Aの画像データまたは第2の画像メモリ301Bの画像データをフレーム選択回路102からの制御により選択していずれかの画像データを出力する(ステップ1106)。
またステップ1106に続いて、画像修正回路308が補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正を読み出し、画像データの補正を行う。補正された画像データは修正画像メモリ310に記憶される(ステップ1107)。
次にステップ1105及びステップ1107に続いて、処理判定回路306では、外部照度検出器901からの信号に応じて、閾値メモリ307より閾値曲線が選択されて読み出される(ステップ1108。)
図12に閾値曲線の一例について説明する。図12(A)では、外部照度検出器901で外部環境が明所であった場合に、閾値曲線の変化について示している。外部環境が明るい場合、光の明滅に対して人間の目が慣れてくるため、閾値を高く設定することができる。図12(A)で外部環境の照度が中程度の場合を閾値曲線1201とすると、外部環境が明るい場合が閾値曲線1202となる。そのため、例えば図12(A)に示すようにヒストグラム曲線1203があった場合、外部環境が明るいと閾値曲線以下となるため、修正処理することなく画像データを出力することができる。一方、図12(B)では、外部照度検出器901で外部環境が暗所であった場合に、閾値曲線の変化について示している。外部環境が暗い場合、光の明滅に対して人間の目が慣れていないため、閾値を低く設定することが望ましい。図12(B)で外部環境の照度が中程度の場合を閾値曲線1204とすると、外部環境が暗い場合が閾値曲線1205となる。そのため、例えば図12(B)に示すようにヒストグラム曲線1206があった場合、外部環境が明るいと一部が閾値曲線以上となるため、修正処理を行った画像データを出力することができる。
図11の説明に戻る。ステップ1108に続いて、処理判定回路306では、ヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分の値が、閾値メモリ307より読み出された閾値曲線より大きいか否かを判定する(ステップ1109。)
次にステップ1109での処理で、ヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分の値が、閾値メモリ307より読み出された閾値曲線より大きい場合、出力切り替えスイッチ部107のスイッチを修正画像メモリ310の出力側に切り替える(ステップ1110)。またステップ1109での処理で、ヒストグラムの各輝度での頻度の値について差分の値が、閾値メモリ307より読み出された閾値曲線以下の場合、出力切り替えスイッチ部107のスイッチをセレクター302の出力側に切り替える(ステップ1111)。
以上説明したように、本実施の形態で示す構成は、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる。また本実施の形態で示す構成は、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリ309に記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる。特に本実施の形態においては、外部環境の明暗を考慮して、画像処理を行うことができる。
本実施の形態は他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、画像処理システムで表示を行うことのできる表示装置の構成について、図13を参照して説明する。具体的には、TFT基板と、対向基板と、対向基板とTFT基板との間に挟持された液晶層とを有する液晶表示装置の構成について説明する。また、図13(A)は、液晶表示装置の上面図である。図13(B)は、図13(A)の線C−Dにおける断面図である。なお、図13(B)は、基板50100上に、半導体膜として結晶性半導体膜(ポリシリコン膜)を用いた場合のトップゲート型のトランジスタを形成した場合で、表示方式がMVA(Multi−domain Vertical Alignment)方式での断面図である。
図13(A)に示す液晶表示装置は、基板50100上に、画素部50101、第1の走査線駆動回路50105a、第2の走査線駆動回路50105b、及び信号線駆動回路50106が形成されている。画素部50101、第1の走査線駆動回路50105a、第2の走査線駆動回路50105b、及び信号線駆動回路50106は、シール材50516によって、基板50100と基板50515との間に封止されている。また、TAB方式によって、FPC50200、及びICチップ50530が基板50100上に配置されている。
図13(A)の線C−Dにおける断面構造について、図13(B)を参照して説明する。基板50100上に、画素部50101と、その周辺駆動回路部(第1の走査線駆動回路50105a及び第2の走査線駆動回路50105b、並びに信号線駆動回路50106)が形成されているが、ここでは、駆動回路領域50525(第2の走査線駆動回路50105b)と、画素領域50526(画素部50101)とが示されている。
まず、基板50100上に、下地膜として、絶縁膜50501が成膜されている。絶縁膜50501としては、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜(SiO)等の絶縁膜の単層、或いはこれらの膜の少なくとも2つの膜でなる積層を用いる。なお、半導体と接する部分では、酸化シリコン膜を用いる方がよい。その結果、下地膜における電子のトラップやトランジスタ特性のヒステリシスを抑えることができる。また、下地膜として、窒素を多く含む膜を少なくとも1つ配置することが望ましい。それにより、ガラスからの不純物を低減することができる。
次に、絶縁膜50501上に、フォトリソグラフィ法、インクジェット法、又は印刷法などにより、半導体膜50502が形成されている。
次に、半導体膜50502上に、ゲート絶縁膜として、絶縁膜50503が形成されている。なお、絶縁膜50503としては、熱酸化膜、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの単層または積層構造を用いることができる。半導体膜50502と接する絶縁膜50503は酸化珪素膜が好ましい。それは、酸化珪素膜にすると半導体膜50502との界面におけるトラップ準位が少なくなるからである。また、ゲート電極をMoで形成するときは、ゲート電極と接するゲート絶縁膜は窒化シリコン膜が好ましい。それは、窒化シリコン膜はMoを酸化させないからである。ここでは絶縁膜50503として、プラズマCVD法により厚さ115nmの酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)を形成する。
次に、絶縁膜50503上に、ゲート電極として、フォトリソグラフィ法、インクジェット法、又は印刷法などにより、導電膜50504が形成されている。なお、導電膜50504としては、Ti、Mo、Ta、Cr、W、Al、Nd、Cu、Ag、Au、Pt、Nb、Si、Zn、Fe、Ba、Geなどや、これら元素の合金等がある。もしくは、これら元素またはこれら元素の合金の積層により構成してもよい。ここではMoによりゲート電極を形成する。Moは、エッチングしやすく、熱に強いので好適である。なお、半導体膜50502には、導電膜50504、又はレジストをマスクとして半導体膜50502に不純物元素がドーピングされており、チャネル形成領域と、ソース領域及びドレイン領域となる不純物領域とが形成されている。なお、不純物領域は、不純物濃度を制御して高濃度領域と低濃度領域とを形成されていてもよい。なお、トランジスタ50521の導電膜50504は、デュアルゲート構造としている。トランジスタ50521は、デュアルゲート構造にすることで、トランジスタ50521のオフ電流を小さくすることができる。なお、デュアルゲート構造とは、2つのゲート電極を有している構造である。ただし、トランジスタのチャネル領域上に、複数のゲート電極を有していてもよい。また、トランジスタ50521の導電膜50504は、シングルゲート構造としてもよい。また、トランジスタ50521と同一工程にてトランジスタ50519及びトランジスタ50520を作製することができる。
次に、絶縁膜50503上、及び絶縁膜50503上に形成された導電膜50504上に、層間膜として、絶縁膜50505が形成されている。なお、絶縁膜50505としては、有機材料、又は無機材料、若しくはそれらの積層構造を用いることができる。例えば酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒素含有量が酸素含有量よりも多い窒化酸化アルミニウムまたは酸化アルミニウム、ダイアモンドライクカーボン(DLC)、ポリシラザン、窒素含有炭素(CN)、PSG(リンガラス)、BPSG(リンボロンガラス)、アルミナ、その他の無機絶縁性材料を含む物質から選ばれた材料で形成することができる。また、有機絶縁性材料を用いてもよく、有機材料としては、感光性、非感光性どちらでも良く、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン、シロキサン樹脂などを用いることができる。なお、シロキサン樹脂とは、Si−O−Si結合を含む樹脂に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)やフルオロ基を用いてもよい。有機基は、フルオロ基を有していてもよい。なお、絶縁膜50503、及び絶縁膜50505には、コンタクトホールが選択的に形成されている。例えば、コンタクトホールは、各トランジスタの不純物領域の上面に形成されている。
次に、絶縁膜50505上に、ドレイン電極、ソース電極、及び配線として、フォトリソグラフィ法、インクジェット法、又は印刷法などにより、導電膜50506が形成されている。なお、導電膜50506としては、材料としてはTi、Mo、Ta、Cr、W、Al、Nd、Cu、Ag、Au、Pt、Nb、Si、Zn、Fe、Ba、Geなどや、これら元素の合金等がある。もしくは、これら元素またはこれら元素の合金の積層構造を用いることができる。なお、絶縁膜50503、及び絶縁膜50505のコンタクトホールが形成されている部分では、導電膜50506とトランジスタの半導体膜50502の不純物領域とが接続されている。
次に、絶縁膜50505、及び絶縁膜50505上に形成された導電膜50506上に、平坦化膜として、絶縁膜50507が形成されている。なお、絶縁膜50507としては、平坦性や被覆性がよいことが望ましいため、有機材料を用いて形成されることが多い。なお、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン)の上に、有機材料が形成され、多層構造になっていてもよい。なお、絶縁膜50507には、コンタクトホールが選択的に形成されている。例えば、コンタクトホールは、トランジスタ50521のドレイン電極の上面に形成されている。
次に、絶縁膜50507上に、画素電極として、フォトリソグラフィ法、インクジェット法、又は印刷法などにより、導電膜50508が形成されている。導電膜50508には、開口部を形設しておく。導電膜に形設される開口部は、液晶分子に傾斜を持たせることができるため、MVA方式での突起物と同じ役割をさせることができる。なお、導電膜50508としては、光を透過する透明電極、例えば、酸化インジウムに酸化スズを混ぜたインジウムスズ酸化物(ITO)膜、インジウムスズ酸化物(ITO)に酸化珪素を混ぜたインジウムスズ珪素酸化物(ITSO)膜、酸化インジウムに酸化亜鉛を混ぜたインジウム亜鉛酸化物(IZO)膜、酸化亜鉛膜、または酸化スズ膜などを用いることができる。なお、IZOとは、ITOに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合させたターゲットを用いてスパッタリングにより形成される透明導電材料であるが、これに限定されない。反射電極の場合は、例えば、Al、Agなどやそれらの合金などを用いることができる。また、Ti、Mo、Ta、Cr、WとAlを積層させた2層構造、AlをTi、Mo、Ta、Cr、Wなどの金属で挟んだ3層積層構造としてもよい。
次に、絶縁膜50507上、及び絶縁膜50507上に形成された導電膜50508上に、配向膜として、絶縁膜50509が形成されている。
次に、画素部50101の周辺部、若しくは画素部50101の周辺部とその周辺駆動回路部の周辺部に、インクジェット法などにより、シール材50516が形成される。
次に、導電膜50512、絶縁膜50511、及び突起部50551などが形成された基板50515と、基板50100とがスペーサ50531を介して貼り合わされており、その隙間に、液晶層50510が配置されている。なお、基板50515は、対向基板として機能する。また、スペーサ50531は、数μmの粒子を散布して設ける方法でもよいし、基板全面に樹脂膜を形成した後に、樹脂膜をエッチング加工して形成する方法でもよい。また、導電膜50512は、対向電極として機能する。導電膜50512としては、導電膜50508と同様なものを用いるこができる。また、絶縁膜50511は、配向膜として機能する。
次に、画素部50101と、その周辺駆動回路部と電気的に接続されている導電膜50518上に、異方性導電体層50517を介して、FPC50200が配置されている。また、FPC50200上に、異方性導電体層50517を介して、ICチップ50530が配置されている。つまり、FPC50200、異方性導電体層50517、及びICチップ50530は、電気的に接続されている。
なお、異方性導電体層50517は、FPC50200から入力される信号、及び電位を、画素や周辺回路に伝達する機能を有している。異方性導電体層50517としては、導電膜50506と同様なものを用いてもよいし、導電膜50504と同様なものを用いてもよいし、半導体膜50502の不純物領域と同様なものを用いてもよいし、これらを少なくとも2層以上組み合わせたものを用いてもよい。
なお、ICチップ50530は、機能回路(メモリやバッファ)を形成することで、基板面積を有効利用することができる。
なお、図13(B)は、表示方式がMVA方式での断面図について説明したが、表示方式がPVA(Patterned Vertical Alignment)方式でもよい。PVA方式の場合は、基板50515上の導電膜50512に対し、スリットを設ける構成とすることで液晶分子を傾斜配向させればよい。またスリットが設けられた導電膜上に突起部50551(配向制御用突起ともいう)を設けて、液晶分子の傾斜配向をさせてもよい。また、液晶の表示方式は、MVA方式、PVA方式に限定されるものではなく、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optical Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード等を用いることができる。
図13(A)、図13(B)の液晶パネルは、第1の走査線駆動回路50105a、第2の走査線駆動回路50105b、及び信号線駆動回路50106を基板50100上に形成した場合の構成について説明したが、図14(A)の液晶パネルに示すように、信号線駆動回路50106に相当する駆動回路をドライバIC50601に形成して、COG方式などで液晶パネルに実装した構成としてもよい。信号線駆動回路50106をドライバIC50601に形成することで、省電力化を図ることができる。また、ドライバIC50601はシリコンウエハ等の半導体チップとすることで、図14(A)の液晶パネルはより高速、且つ低消費電力化を図ることができる。
同様に、図14(B)の液晶パネルに示すように、第1の走査線駆動回路50105a、第2の走査線駆動回路50105b、及び信号線駆動回路50106に相当する駆動回路を、それぞれドライバIC50602a、ドライバIC50602b、及びドライバIC50601に形成して、COG方式などで液晶パネルに実装した構成としてもよい。また、第1の走査線駆動回路50105a、第2の走査線駆動回路50105b、及び信号線駆動回路50106に相当する駆動回路を、それぞれドライバIC50602a、ドライバIC50602b、及びドライバIC50601に形成することで、低コスト化が図れる。
本実施の形態は他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。すなわち、実施の形態1で説明したように、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる表示装置とすることができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる表示装置とすることができる。また本実施の形態で示す構成は、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリに記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる表示装置とすることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態3で説明した半導体膜として、半導体基板(ボンド基板)から支持基板(ベース基板)に転置した半導体膜を用いトップゲート型のトランジスタを形成する際のトランジスタの作製方法について説明する。
まず図17(A)に示すように、ボンド基板1700上に絶縁膜1701を形成する。絶縁膜1701は、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、窒化珪素等の絶縁性を有する材料を用いて形成する。絶縁膜1701は、単数の絶縁膜を用いたものであっても、複数の絶縁膜を積層して用いたものであっても良い。例えば本実施の形態では、ボンド基板1700に近い側から、窒素よりも酸素の含有量が高い酸化窒化珪素、酸素よりも窒素の含有量が高い窒化酸化珪素の順に積層された絶縁膜1701を用いる。
例えば酸化珪素を絶縁膜1701として用いる場合、絶縁膜1701はシランと酸素、TEOS(テトラエトキシシラン)と酸素等の混合ガスを用い、熱CVD、プラズマCVD、常圧CVD、バイアスECRCVD等の気相成長法によって形成することができる。この場合、絶縁膜1701の表面を酸素プラズマ処理で緻密化しても良い。また、窒化珪素を絶縁膜1701として用いる場合、シランとアンモニアの混合ガスを用い、プラズマCVD等の気相成長法によって形成することができる。また、窒化酸化珪素を絶縁膜1701として用いる場合、シランとアンモニアの混合ガス、またはシランと酸化窒素の混合ガスを用い、プラズマCVD等の気相成長法によって形成することができる。
また絶縁膜1701として、有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化珪素を用いていても良い。有機シランガスとしては、テトラエトキシシラン(TEOS:化学式Si(OC)、テトラメチルシラン(TMS:化学式Si(CH)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC)、トリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH)等のシリコン含有化合物を用いることができる。
次に図17(A)に示すように、ボンド基板1700に、矢印で示すように水素又は希ガス、或いは水素イオン又は希ガスイオンを注入し、ボンド基板1700の表面から一定の深さの領域に、微小ボイドを有する欠陥層1702を形成する。欠陥層1702が形成される位置は、上記注入の加速電圧によって決まる。そして欠陥層1702の位置により、ボンド基板1700からベース基板1704に転置する半導体膜1708の厚さが決まるので、注入の加速電圧は半導体膜1708の厚さを考慮して設定する。当該半導体膜1708の厚さは10nm乃至200nm、好ましくは10nm乃至50nmの厚さとする。例えば水素をボンド基板1700に注入する場合、ドーズ量は3×1016乃至1×1017/cmとするのが望ましい。
なお、欠陥層1702を形成する上記工程において、ボンド基板1700に高い濃度の水素又は希ガス、或いは水素イオン又は希ガスイオンを注入するので、ボンド基板1700の表面が粗くなってしまい、ベース基板1704との間における貼り合わせで十分な強度が得られない場合がある。絶縁膜1701を設けることで、水素又は希ガス、或いは水素と希ガスのイオンを注入する際にボンド基板1700の表面が保護され、ベース基板1704とボンド基板1700の間における貼り合わせを良好に行うことが出来る。
次に図17(B)に示すように、絶縁膜1701上に絶縁膜1703を形成する。絶縁膜1703は、絶縁膜1701と同様に、酸化珪素、窒化酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化珪素等の絶縁性を有する材料を用いて形成する。絶縁膜1703は、単数の絶縁膜を用いたものであっても、複数の絶縁膜を積層して用いたものであっても良い。また絶縁膜1703として、有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化珪素を用いていても良い。本実施の形態では、絶縁膜1703として、有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化珪素を用いる。
なお絶縁膜1701または絶縁膜1703に窒化珪素、窒化酸化珪素などのバリア性の高い絶縁膜を用いることで、後に形成される島状の半導体膜1709にアルカリ金属やアルカリ土類金属などの不純物がベース基板1704から入るのを防ぐことができる。
なお本実施の形態では、欠陥層1702を形成した後に絶縁膜1703を形成しているが、絶縁膜1703は必ずしも設ける必要はない。ただし絶縁膜1703は欠陥層1702を形成した後に形成されるので、欠陥層1702を形成する前に形成される絶縁膜1701よりも、その表面の平坦性は高い。よって、絶縁膜1703を形成することで、後に行われる貼り合わせの強度をより高めることができる。
次に、ボンド基板1700とベース基板1704とを貼り合わせる前に、ボンド基板1700に水素化処理を行うようにしても良い。水素化処理は、例えば、水素雰囲気中において350℃、2時間程度行う。
そして図17(C)に示すように、ボンド基板1700と、ベース基板1704とを、絶縁膜1703を間に挟むように重ねて、図17(D)に示すように貼り合わせる。絶縁膜1703とベース基板1704とが貼り合わせられることで、ボンド基板1700とベース基板1704とを貼り合わせることができる。
貼り合わせはファン・デル・ワールス力を用いて行われているため、室温でも強固に貼り合わせを行うことができる。なお、上記の貼り合わせは低温で行うことが可能であるため、ベース基板1704は様々なものを用いることが可能である。例えばベース基板1704としては、アルミノシリケートガラスバリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板の他、石英基板、サファイア基板などの基板を用いることが出来る。さらにベース基板1704として、シリコン、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの半導体基板などを用いることができる。
なお、ベース基板1704の表面にも絶縁膜を形成しておき、該絶縁膜と絶縁膜1703との間で貼り合わせを行うようにしても良い。この場合、ベース基板1704として上述したものの他に、ステンレス基板を含む金属基板を用いても良い。また、プラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、上記基板と比較して耐熱温度が一般的に低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであればベース基板1704として用いることが可能である。プラスチック基板として、ポリエチレンテレフタラート(PET)に代表されるポリエステル、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂などが挙げられる。
ボンド基板1700として、シリコン、ゲルマニウムなどの単結晶半導体基板または多結晶半導体基板を用いることができる。その他に、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体で形成された単結晶半導体基板または多結晶半導体基板を、ボンド基板1700として用いることができる。またボンド基板1700として、結晶格子に歪みを有するシリコン、シリコンに対しゲルマニウムが添加されたシリコンゲルマニウムなどの半導体基板を用いていても良い。歪みを有するシリコンは、シリコンよりも格子定数の大きいシリコンゲルマニウムまたは窒化珪素上における成膜により、形成することができる。
なおベース基板1704とボンド基板1700とを貼り合わせた後に、加熱処理又は加圧処理を行っても良い。加熱処理又は加圧処理を行うことで貼り合わせの強度を向上させることができる。
上記貼り合わせを行った後、熱処理を行うことにより、欠陥層1702において隣接する微小ボイドどうしが結合して、微小ボイドの体積が増大する。その結果、図18(A)に示すように、欠陥層1702においてボンド基板1700が劈開し、ボンド基板1700の一部であった半導体膜1708が乖離する。熱処理の温度はベース基板1704の耐熱温度以下で行うことが好ましく、例えば400℃乃至600℃の範囲内で熱処理を行えば良い。この剥離により、半導体膜1708が、絶縁膜1701及び絶縁膜1703と共にベース基板1704に転置される。その後、絶縁膜1703とベース基板1704の貼り合わせをさらに強固にするため、400℃乃至600℃の熱処理を行うのが好ましい。
半導体膜1708の結晶面方位はボンド基板1700の面方位によって制御することができる。形成する半導体素子に適した結晶面方位を有するボンド基板1700を、適宜選択して用いればよい。またトランジスタの移動度は半導体膜1708の結晶面方位によって異なる。より移動度の高いトランジスタを得たい場合、チャネルの向きと結晶面方位とを考慮し、ボンド基板1700の貼り合わせの方向を定めるようにする。
次に、転置された半導体膜1708の表面を平坦化する。平坦化は必ずしも必須ではないが、平坦化を行うことで、後に形成されるトランジスタにおいて半導体膜1708とゲート絶縁膜の界面の特性を向上させることが出来る。具体的に平坦化は、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により、行うことができる。半導体膜1708の厚さは、上記平坦化により薄膜化される。
なお本実施の形態では、欠陥層1702の形成により半導体膜1708をボンド基板1700から剥離するスマートカット法を用いる場合について示すが、ELTRAN(Epitaxial Layer Transfer)、誘電体分離法、PACE(Plasma Assisted Chemical Etching)法などの、他の貼り合わせ法を用いて半導体膜1708をベース基板1704に貼り合わせるようにしても良い。
次に、図18(B)に示すように、半導体膜1708を所望の形状に加工(パターニング)することで、島状の半導体膜1709を形成する。
上記工程を経て形成された島状の半導体膜1709を用い、トランジスタ等の各種半導体素子を形成することが出来る。図18(C)には、島状の半導体膜1709を用いて形成されたトランジスタ1710を例示している。
上述した作製方法を用いることで、特性の優れた半導体素子を作製することができる。
本実施の形態は他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。すなわち、実施の形態1で説明したように、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる表示装置とすることができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる表示装置とすることができる。また本実施の形態で示す構成は、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリに記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる表示装置とすることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態3で説明した半導体膜として、酸化物半導体を半導体膜に用いボトムゲート型のトランジスタを形成する際のトランジスタの作製方法について説明する。
まず図19(A)に示すように、基板1900上に絶縁膜1901を形成する。絶縁膜1901は、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素、窒化珪素等の絶縁性を有する材料を用いて形成する。絶縁膜1901は、単数の絶縁膜を用いたものであっても、複数の絶縁膜を積層して用いたものであっても良い。例えば本実施の形態では、酸化珪素膜を絶縁膜1901として用いる。
基板1900として、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレス基板を含む金属基板、またはシリコン基板等の半導体基板を用いても良い。プラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、上記基板と比較して耐熱温度が一般的に低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。
プラスチック基板として、ポリエチレンテレフタラート(PET)に代表されるポリエステル、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂などが挙げられる。
酸化珪素を絶縁膜1901として用いる場合、絶縁膜1901はシランと酸素、TEOS(テトラエトキシシラン)と酸素等の混合ガスを用い、熱CVD、プラズマCVD、常圧CVD、バイアスECRCVD等の気相成長法によって形成することができる。
また絶縁膜1901として、有機シランガスを用いて化学気相成長法により作製される酸化珪素を用いていても良い。有機シランガスとしては、テトラエトキシシラン(TEOS:化学式Si(OC)、テトラメチルシラン(TMS:化学式Si(CH)、テトラメチルシクロテトラシロキサン(TMCTS)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(OMCTS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、トリエトキシシラン(SiH(OC)、トリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH)等のシリコン含有化合物を用いることができる。
次に図19(A)に示すように、絶縁膜1901上に導電膜を形成した後、該導電膜を所定の形状に加工することで、第1の導電膜1902を形成する。第1の導電膜1902には、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等を用いることが出来る。また上記金属を主成分とする合金を用いても良いし、上記金属を含む化合物を用いても良い。または、半導体膜に導電性を付与するリン等の不純物元素をドーピングした、多結晶珪素などの半導体を用いて形成しても良い。例えば本実施の形態では、タングステンとモリブデンの合金を第1の導電膜1902として用いる。
次に図19(B)に示すように、第1の導電膜1902を覆うようにゲート絶縁膜1903を形成する。ゲート絶縁膜1903は、プラズマCVD法またはスパッタリング法などを用い、酸化珪素、窒化珪素(SiNx、Si等)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y>0)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y>0)等を含む膜を、単層で、または積層させて形成することができる。例えば本実施の形態では、窒化珪素をゲート絶縁膜1903として用いる。
次に図19(C)に示すように、ゲート絶縁膜1903上に、酸化物半導体膜を形成した後、該酸化物半導体膜を所定の形状に加工することで、酸化物半導体膜1904を形成する。酸化物半導体膜1904の膜厚は5〜200nm(望ましくは10〜120nm、好ましくは15〜70nm)とする。なお酸化物半導体として、例えば、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(TiO)、酸化マグネシウム亜鉛(MgZn1−xO)、酸化カドミウム亜鉛(CdZn1−xO)、酸化カドミウム(CdO)又はIn−Ga−Zn−O系のアモルファス酸化物半導体(a−IGZO)等を用いればよい。例えば本実施の形態では、InGaZnOをターゲットにしたスパッタ法を用いてa−IGZOを形成し、酸化物半導体膜1904として用いる。
次に図19(D)に示すように、ゲート絶縁膜1903及び酸化物半導体膜1904上に導電膜を形成した後、該導電膜を所定の形状に加工することで、第2の導電膜1905を形成する。第2の導電膜1905には、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等を用いることが出来る。また上記金属を主成分とする合金を用いても良いし、上記金属を含む化合物を用いても良い。または、半導体膜に導電性を付与するリン等の不純物元素をドーピングした、多結晶珪素などの半導体を用いて形成しても良い。例えば本実施の形態では、タングステンとモリブデンの合金を第2の導電膜1905として用いる。なお、第2の導電膜1905を加工する際、酸化物半導体膜1904上に保護膜を設ける構成としてもよい。保護膜としては、酸化珪素膜を用いればよい。
上記工程を経て形成された酸化物半導体膜を用い、トランジスタ等の各種半導体素子を形成することが出来る。図19(D)には、酸化物半導体膜1904を用いて形成されたトランジスタ1906を例示している。
上述した作製方法を用いることで、特性の優れた半導体素子を作製することができる。
本実施の形態は他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。すなわち、実施の形態1で説明したように、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる表示装置とすることができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる表示装置とすることができる。また本実施の形態で示す構成は、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリに記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる表示装置とすることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、実施の形態3で説明した半導体膜として、微結晶半導体を半導体膜に用いボトムゲート型のトランジスタを形成する際のトランジスタの作製方法について説明する。
微結晶半導体を半導体膜に用いたトランジスタはpチャネル型よりもnチャネル型の方が、移動度が高いので駆動回路に用いるのにより適している。同一の基板上に形成する薄膜トランジスタを全て同じ極性にそろえておくことが、工程数を抑えるためにも望ましい。ここでは、nチャネル型の薄膜トランジスタを用いて説明する。
まず図20(A)に示すように、基板2000上に導電膜を形成し、該導電膜を所定の形状に加工することで、第1の導電膜2001を形成する。第1の導電膜2001は、チタン、モリブデン、クロム、タンタル、タングステン、アルミニウムなど公知の金属材料でも良いが、金属材料を含む導電性ペーストを用いてスクリーン印刷法やロールコーター法で所定の形状とすることが好ましい。導電性ペーストで所定のパターンに形成した後は、乾燥した後に、100〜200℃で硬化させ1〜5μmの厚さを得る。第1の導電膜2001は、ゲート電極として機能する。
基板2000として、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレス基板を含む金属基板、またはシリコン基板等の半導体基板を用いても良い。プラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、上記基板と比較して耐熱温度が一般的に低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。
プラスチック基板として、ポリエチレンテレフタラート(PET)に代表されるポリエステル、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂などが挙げられる。
次に図20(A)に示すように、第1の導電膜2001上に、ゲート絶縁膜2002を形成する。次にゲート絶縁膜2002上に、微結晶半導体膜、バッファ層、一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜を順に形成し、所定の形状に加工することで、微結晶半導体膜2003、バッファ層2004、一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜2005を形成する。なお、ゲート絶縁膜2002、微結晶半導体膜2003、及びバッファ層2004を大気に触れさせることなく連続成膜し、形成することで、大気成分や大気中に浮遊する汚染不純物元素に汚染されることなく各積層界面を形成することができるので、薄膜トランジスタ特性のばらつきを低減することができる。
ゲート絶縁膜2002は、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、非芳香族多官能性イソシアナート、メラミン樹脂を添加した有機絶縁体材料を適用することができ、0.1乃至3μmの厚さで形成することができる。なお、ゲート絶縁膜2002は有機絶縁体材料に必ずしも限定されず、塗布法で形成される酸化珪素膜を用いても良い。また、CVD法やスパッタリング法等を用いて、可撓性基板が耐えうる温度の範囲内(200乃至300℃)で、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜、または窒化酸化珪素膜を形成することもできる。
ここでは、酸化窒化珪素膜とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものであって、ラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)及び水素前方散乱法(HFS:Hydrogen Forward Scattering)を用いて測定した場合に、濃度範囲として酸素が55〜70原子%、窒素が0.5〜15原子%、Siが25〜35原子%、水素が0.1〜10原子%の範囲で含まれるものをいう。また、窒化酸化珪素膜とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、濃度範囲として酸素が5〜30原子%、窒素が20〜55原子%、Siが25〜35原子%、水素が10〜30原子%の範囲で含まれるものをいう。但し、酸化窒化珪素または窒化酸化珪素を構成する原子の合計を100原子%としたとき、窒素、酸素、珪素及び水素の含有比率が上記の範囲内に含まれるものとする。
微結晶半導体膜2003は、非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造の半導体を含む膜である。この半導体は、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質なものであり、その粒径を0.5〜20nmとして非単結晶半導体中に分散させて存在せしめることが可能である。微結晶半導体の代表例である微結晶シリコンは、そのラマンスペクトルが単結晶シリコンを示す520.6cm−1よりも低周波数側に、シフトしている。即ち、481cm−1以上520.6cm−1以下の間に微結晶シリコンのラマンスペクトルのピークがある。また、未結合手(ダングリングボンド)を終端するため水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。さらに、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンなどの希ガス元素を含ませて格子歪みをさらに助長させることで、安定性が増し良好な微結晶半導体膜が得られる。このような微結晶半導体膜に関する記述は、例えば、米国特許4,409,134号で開示されている。
この微結晶半導体膜は、周波数が数十MHz〜数百MHzの高周波プラズマCVD法、または周波数が1GHz以上のマイクロ波プラズマCVD装置により、150乃至300℃程度の成膜温度で形成することができ、耐熱温度が200℃乃至300℃程度の可撓性基板に形成する際には好適な半導体膜である。微結晶半導体膜は、代表的には、SiH、Siなどの水素化珪素を水素で希釈して形成することができる。また、水素化珪素及び水素に加え、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈して微結晶半導体膜を形成することができる。これらのときの水素化珪素に対して水素の流量比を5倍以上200倍以下、好ましくは50倍以上150倍以下、更に好ましくは100倍とする。なお、水素化珪素の代わりに、SiHCl、SiHCl、SiCl、SiF等を用いることができる。
また、微結晶半導体膜2003は、価電子制御を目的とした不純物元素を意図的に添加しないときに弱いn型の電気伝導性を示すので、薄膜トランジスタのチャネル形成領域として機能する微結晶半導体膜に対しては、p型を付与する不純物元素を、成膜と同時に、或いは成膜後に添加することで、しきい値制御をすることが可能となる。p型を付与する不純物元素としては、代表的には硼素であり、B、BFなどの不純物気体を1ppm〜1000ppm、好ましくは1〜100ppmの割合で水素化珪素に混入させると良い。そしてボロンの濃度を、例えば1×1014〜6×1016atoms/cmとすると良い。
また、微結晶半導体膜の酸素濃度を、1×1019cm−3以下、好ましくは5×1018cm−3以下、窒素及び炭素の濃度それぞれを5×1018cm−3以下、好ましくは1×1018cm−3以下とすることが好ましい。酸素、窒素、及び炭素が微結晶半導体膜に混入する濃度を低減することで、微結晶半導体膜がn型化になることを防止することができる。
微結晶半導体膜2003は、0nmより厚く200nm以下、好ましくは1nm以上100nm以下、さらに好ましくは5nm以上50nm以下で形成する。微結晶半導体膜2003は後に形成される薄膜トランジスタのチャネル形成領域として機能する。微結晶半導体膜2003の厚さを5nm以上50nm以下の範囲内とすることで、後に形成される薄膜トランジスタは、完全空乏型となる。また、微結晶半導体膜2003は成膜速度が非晶質半導体膜の成膜速度の1/10〜1/100と遅いため、膜厚を薄くすることでスループットを向上させることができる。また、微結晶半導体膜は微結晶で構成されているため、非晶質半導導体膜を用いることで、薄膜トランジスタの閾値の変動を抑制することが可能である。
また、微結晶半導体膜は非晶質半導体膜と比較して移動度が高い。すなわち多結晶半導体膜のように600℃程度の高温で結晶化処理を行うことなく、高い電気特性の半導体膜が得られることとなる。このため、可撓性基板上に形成される電気泳動型表示素子のスイッチングとして好適であり、チャネル形成量領域が微結晶半導体膜で形成される薄膜トランジスタを用いることで、チャネル形成領域の面積、即ち薄膜トランジスタの面積を縮小することが可能である。
バッファ層2004は、SiH、Siなどの水素化珪素を用いて、プラズマCVD法により形成することができる。なお、バッファ層2004は、微結晶半導体膜と同様に、150乃至300℃程度の成膜温度で形成することができる。また、上記水素化珪素に、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオンから選ばれた一種または複数種の希ガス元素で希釈して非晶質半導体膜を形成することができる。水素化珪素の流量の1倍以上20倍以下、好ましくは1倍以上10倍以下、更に好ましくは1倍以上5倍以下の流量の水素を用いて、水素を含む非晶質半導体膜を形成することができる。また、上記水素化珪素と窒素またはアンモニアとを用いることで、窒素を含む非晶質半導体膜を形成することができる。また、上記水素化珪素と、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を含む気体(F、Cl、Br、I、HF、HCl、HBr、HI等)を用いることで、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を含む非晶質半導体膜を形成することができる。なお、水素化珪素の代わりに、SiHCl、SiHCl、SiCl、SiF等を用いることができる。
また、バッファ層2004は、ターゲットに非晶質半導体を用いて水素、または希ガスでスパッタリングして非晶質半導体膜を形成することができる。このとき、アンモニア、窒素、またはNOを雰囲気中に含ませることにより、窒素を含む非晶質半導体膜を形成することができる。また、雰囲気中にフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を含む気体(F、Cl、Br、I、HF、HCl、HBr、HI等)を含ませることにより、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を含む非晶質半導体膜を形成することができる。
また、バッファ層2004として、微結晶半導体膜2003の表面にプラズマCVD法またはスパッタリング法により非晶質半導体膜を形成した後、非晶質半導体膜の表面を水素プラズマ、窒素プラズマ、またはハロゲンプラズマで処理して、非晶質半導体膜の表面を水素化、窒素化、またはハロゲン化してもよい。または、非晶質半導体膜の表面を、ヘリウムプラズマ、ネオンプラズマ、アルゴンプラズマ、クリプトンプラズマ等で処理してもよい。
バッファ層2004は、結晶粒を含まない非晶質半導体膜で形成することが好ましい。このため、周波数が数十MHz〜数百MHzの高周波プラズマCVD法、またはマイクロ波プラズマCVD法で形成する場合は、結晶粒を含まない非晶質半導体膜となるように、成膜条件を制御することが好ましい。
バッファ層2004は、後のソース領域及びドレイン領域の形成プロセスにおいて、一部エッチングされる場合があるが、そのときに、バッファ層2004の一部が残存する厚さで形成することが好ましい。エッチングされて残存する部分の厚さは、代表的には、10nm以上100nm以下の厚さで形成することが好ましい。
なお、バッファ層2004には、リンやボロン等の一導電型を付与する不純物が添加されていないことが好ましい。特に、閾値を制御するために微結晶半導体膜に含まれるボロン、または一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜に含まれるリンがバッファ層2004に混入されないことが好ましい。この結果、PN接合によるリーク電流の発生領域をなくすことで、リーク電流の低減を図ることができる。また、一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜と微結晶半導体膜との間に、リンやボロン等の一導電型を付与する不純物が添加されない非晶質半導体膜を形成することで、微結晶半導体膜とソース領域及びドレイン領域それぞれに含まれる不純物が拡散するのを妨げることが可能である。
微結晶半導体膜2003の表面に、非晶質半導体膜、更には水素、窒素、またはハロゲンを含む非晶質半導体膜を形成することで、微結晶半導体膜2003に含まれる結晶粒の表面の自然酸化を防止することが可能である。特に、非晶質半導体と微結晶粒が接する領域では、結晶格子の歪に由来し、亀裂が入りやすい。この亀裂が酸素に触れると結晶粒は酸化され、酸化珪素が形成される。しかしながら、微結晶半導体膜2003の表面にバッファ層を形成することで、微結晶粒の酸化を防ぐことができる。また、バッファ層を形成することで、後にソース領域及びドレイン領域を形成する際に発生するエッチング残渣が微結晶半導体膜に混入することを防ぐことができる。
また、バッファ層2004は、非晶質半導体膜を用いて形成するため、または、水素、窒素、若しくはハロゲンを含む非晶質半導体膜で形成するため、非晶質半導体膜のエネルギーギャップが微結晶半導体膜に比べて大きく(非晶質半導体膜のエネルギーギャップは1.6以上1.8eV以下、微結晶半導体膜のエネルギーギャップは1.1以上1.5eV以下)、また抵抗が高く、移動度が低く、微結晶半導体膜の1/5〜1/10である。このため、後に形成される薄膜トランジスタにおいて、ソース領域及びドレイン領域と、微結晶半導体膜との間に形成されるバッファ層は高抵抗領域として機能し、微結晶半導体膜がチャネル形成領域として機能する。このため、薄膜トランジスタのオフ電流を低減することができる。当該薄膜トランジスタを電気泳動方式表示装置のスイッチング素子として用いた場合、電気泳動方式表示装置のコントラストを向上させることができる。
また、上記微結晶半導体膜2003とバッファ層2004を積層する構造において、微結晶半導体膜の代わりに、窒素またはNH基を有し、且つ非晶質構造の中に結晶領域を含む半導体膜を形成してもよい。窒素またはNH基を有し、且つ非晶質構造の中に結晶領域を含む半導体膜において、結晶領域とは、逆錐形の結晶粒、及び/または粒径が1nm以上10nm以下、好ましくは1nm以上5nm以下微小結晶粒を含む。また、逆錐形の結晶粒、微小結晶粒は、それぞれ離散されている。ここで、逆錐形とは、多数の平面から構成される面と、前記面の外周と前記面の外に存在する頂点とを結ぶ線の集合によって作られる立体的形状であって、該頂点が基板側に存在するものをいう。
さらには、上記微結晶半導体膜2003とバッファ層2004を積層する構造において、微結晶半導体膜及びバッファ層を、窒素またはNH基を有し、且つ非晶質構造の中に結晶領域を含む半導体膜で形成してもよい。
また、窒素またはNH基を有し、且つ非晶質構造の中に結晶領域を含む半導体膜は、酸素濃度を低く抑え、窒素濃度を酸素濃度より高くする。酸素濃度を低く抑えることで欠陥を低減することができる。また、隣接する結晶領域の界面(即ち、粒界)、または、結晶領域及び非晶質構造との界面において、NH基のN原子がSi原子のダングリングボンドを架橋することで、欠陥準位が低減されるため、オフ電流を低く抑えることができる。また、非晶質構造において、結晶領域が離散されており結晶粒界が少ないため、オン電流を高めることが可能である。
窒素またはNH基を有し、且つ非晶質構造の中に結晶領域を含む半導体膜の成膜方法としては、半導体膜の成膜前に、ゲート絶縁膜の表面に多量の窒素、またはアンモニアを存在させればよい。一例としては、ゲート絶縁膜を形成した後、ゲート絶縁膜の表面に窒素を含むガスを吹きかけ、ゲート絶縁膜2002の表面に窒素を吸着させればよい。または、窒素を含むガスによって生成されるプラズマを曝せばよい。ここで、窒素を含むガスとしては、例えばアンモニア、窒素及び水素の混合ガス等がある。
また、他の成膜方法の一例としては、窒素またはNH基を有し、且つ非晶質構造の中に結晶領域を含む半導体層を形成する処理室の内壁を、高濃度の窒素を含む膜により覆うことである。高濃度に窒素を含む材料として、例えば窒化シリコンが挙げられる。さらには、窒化シリコンの原料としてNH結合を有するガス(代表的にはアンモニア、窒素及び水素の混合ガス等)を用い、当該ガスを反応室内に吸着させるとよい。なお、処理室内壁を覆う高濃度に窒素を含む膜は、ゲート絶縁層と同時に形成することで、工程の簡略化ができるため好ましい。
または、他の成膜方法の一例としては、窒素またはNH基を有し、且つ非晶質構造の中に結晶領域を含む半導体膜の形成に用いるガスにおいて、酸素の濃度を低く抑え、窒素の濃度を高くすることである。さらには、NH結合を有するガス(代表的にはアンモニア、窒素及び水素の混合ガス)を用いるとよい。
一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜2005は、nチャネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、代表的な不純物元素としてリンを添加すれば良く、水素化珪素にPHなどの不純物気体を加えれば良い。また、pチャネル型の薄膜トランジスタを形成する場合には、代表的な不純物元素としてボロンを添加すれば良く、水素化珪素にBなどの不純物気体を加えれば良い。一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜2005は、微結晶半導体膜体、または非晶質半導体で形成することができる。一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜2005は2nm以上50nm以下の厚さで形成する。一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜の膜厚を、薄くすることでスループットを向上させることができる。なお、一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜2005は、後に薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する領域となる。
次に図20(B)に示すように、ゲート絶縁膜2002及び一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜2005上に第2の導電膜2006を形成する。第2の導電膜2006は、アルミニウム、銅、又はシリコン、チタン、ネオジム、スカンジウム、モリブデンなどの耐熱性向上元素若しくはヒロック防止元素が添加されたアルミニウム合金の単層または積層で形成することが好ましい。また、一導電型を付与する不純物が添加された半導体膜と接する側の膜を、チタン、タンタル、モリブデン、タングステン、またはこれらの元素の窒化物で形成し、その上にアルミニウムまたはアルミニウム合金を形成した積層構造としても良い。更には、アルミニウムまたはアルミニウム合金の上面及び下面を、チタン、タンタル、モリブデン、タングステン、またはこれらの元素の窒化物で挟んだ積層構造としてもよい。
第2の導電膜2006は、スパッタリング法や真空蒸着法で形成する。また、第2の導電膜2006は、チタン、モリブデン、クロム、タンタル、タングステン、アルミニウムなど公知の金属材料でも良いが、金属材料を含む導電性ペーストを用いてスクリーン印刷法、ロールコーター法で形成しても良い。またインクジェット法等を用いて導電性ペーストを所望の形状に吐出し焼成して形成しても良い。
次に、マスクを用いて第2の導電膜2006の一部をエッチングし分離し、図20(C)に示すように加工する(図20(C)中の加工部2007A)。続いて加工部2007Aを用いて、導電型を付与する不純物が添加された半導体膜2005及びバッファ層2004をエッチングして分離し、図20(C)に示すように加工する(図20(C)中の加工部2007B)。なお、バッファ層2004は一部のみがエッチングされたものであり、微結晶半導体膜2003の表面を覆っている。そして次に、第2の導電膜2006の一部をエッチングしソース電極及びドレイン電極を形成する。また、ソース電極またはドレイン電極の一方は、ソース配線またはドレイン配線としても機能する。
上記工程を経て形成された微結晶半導体膜を用い、トランジスタ等の各種半導体素子を形成することが出来る。図20(D)には、微結晶半導体膜2003を用いて形成されたチャネルエッチ型のトランジスタ2008を例示している。
上述した作製方法を用いることで、特性の優れた半導体素子を作製することができる。
本実施の形態は他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。すなわち、実施の形態1で説明したように、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる表示装置とすることができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる表示装置とすることができる。また本実施の形態で示す構成は、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリに記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる表示装置とすることができる。
(実施の形態7)
本実施形態においては、電子機器の例について説明する。
図15は表示パネル1501と、回路基板1511を組み合わせた表示パネルモジュールを示している。表示パネル1501は画素部1502、走査線駆動回路1503及び信号線駆動回路1504を有している。回路基板1511には、例えば、コントロール回路1512及び演算回路1513などが形成されている。表示パネル1501と回路基板1511とは接続配線1514によって接続されている。接続配線にはFPC等を用いることができる。
表示パネル1501は、画素部1502と一部の周辺駆動回路(複数の駆動回路のうち動作周波数の低い駆動回路)を基板上にトランジスタを用いて一体形成し、一部の周辺駆動回路(複数の駆動回路のうち動作周波数の高い駆動回路)をICチップ上に形成し、そのICチップをCOG(Chip On Glass)などで表示パネル1501に実装してもよい。こうすることで、回路基板1511の面積を削減でき、小型の表示装置を得ることができる。あるいは、そのICチップをTAB(Tape Auto Bonding)又はプリント基板を用いて表示パネル1501に実装してもよい。こうすることで、表示パネル1501の面積を小さくできるので、額縁サイズの小さい表示装置を得ることができる。
例えば、消費電力の低減を図るため、ガラス基板上にトランジスタを用いて画素部を形成し、全ての周辺駆動回路をICチップ上に形成し、そのICチップをCOG又はTABで表示パネルに実装してもよい。
図15に示した表示パネルモジュールによって、テレビ受像機を完成させることができる。
本実施の形態の各々の図で述べた内容(一部でもよい)を様々な電子機器に適用することができる。具体的には、電子機器の表示部に適用することができる。そのような電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ、ゴーグル型ディスプレイ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機又は電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。
図16(A)はディスプレイであり、筐体1611、支持台1612、表示部1613を含む。図16(A)に示すディスプレイは、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能を有する。なお、図16(A)に示すディスプレイが有する機能はこれに限定されず、様々な機能を有することができる。
図16(B)はカメラであり、本体1631、表示部1632、受像部1633、操作キー1634、外部接続ポート1635、シャッターボタン1636を含む。図16(B)に示すカメラは、静止画を撮影する機能を有する。動画を撮影する機能を有する。なお、図16(B)に示すカメラが有する機能はこれに限定されず、様々な機能を有することができる。
図16(C)はコンピュータであり、本体1651、筐体1652、表示部1653、キーボード1654、外部接続ポート1655、ポインティングデバイス1656を含む。図16(C)に示すコンピュータは、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能を有する。なお、図16(C)に示すコンピュータが有する機能はこれに限定されず、様々な機能を有することができる。
本実施の形態は他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。すなわち、実施の形態1で説明したように、光の明滅の強弱に応じて、高いダイナミックレンジでの臨場感ある動画像を補正するか否かを選択的に切り替えて動作させる事ができる電子機器とすることができる。そのため、単に画面全体の明度を下げることで強い光の明滅の影響を緩和する処理に比べて、強い光の明滅の影響を緩和する処理をしながらも、質の高い画質の動画像を保つことができる電子機器とすることができる。また本実施の形態で示す構成は、階調値の取る範囲の上幅と下幅が狭まる関係とする補正を行うものである。補正メモリに記憶されたガンマ補正テーブルによるガンマ補正またはトーンカーブ補正によりダイナミックレンジを狭める補正をすることにより、強い光の明滅を緩和する事ができ、眼精疲労、または体調不良を低減することができる電子機器とすることができる。
100 画像処理システム
101 画像処理装置
102 フレーム選択回路
103 画像メモリ部
104 ヒストグラム変換回路部
105 ヒストグラム比較回路部
106 画像補正回路部
107 出力切り替えスイッチ部
108 画像メモリ
109 ヒストグラム演算回路
111 表示装置
201 表示部
202 走査線駆動回路
203 信号線駆動回路
301A 画像メモリ
301B 画像メモリ
302 セレクター
303A ヒストグラム演算回路
303B ヒストグラム演算回路
304A ヒストグラム記憶メモリ
304B ヒストグラム記憶メモリ
305 ヒストグラム差分演算回路
306 処理判定回路
307 閾値メモリ
308 画像修正回路
309 補正メモリ
310 修正画像メモリ
401 ステップ
402 ステップ
403 ステップ
404 ステップ
405 ステップ
405 ステップ
406 ステップ
407 ステップ
408 ステップ
409 ステップ
410 ステップ
601 移動体
602 背景
603 背景
801 領域
901 外部照度検出器
1101 ステップ
1102 ステップ
1103 ステップ
1104 ステップ
1105 ステップ
1106 ステップ
1107 ステップ
1108 ステップ
1109 ステップ
1110 ステップ
1111 ステップ
1201 閾値曲線
1202 閾値曲線
1203 ヒストグラム曲線
1204 閾値曲線
1205 閾値曲線
1206 ヒストグラム曲線
1501 表示パネル
1502 画素部
1503 走査線駆動回路
1504 信号線駆動回路
1511 回路基板
1512 コントロール回路
1513 演算回路
1514 接続配線
1611 筐体
1612 支持台
1613 表示部
1631 本体
1632 表示部
1633 受像部
1634 操作キー
1635 外部接続ポート
1636 シャッターボタン
1651 本体
1652 筐体
1653 表示部
1654 キーボード
1655 外部接続ポート
1656 ポインティングデバイス
1700 ボンド基板
1701 絶縁膜
1702 欠陥層
1703 絶縁膜
1704 ベース基板
1708 半導体膜
1709 島状の半導体膜
1710 トランジスタ
1900 基板
1901 絶縁膜
1902 第1の導電膜
1903 ゲート絶縁膜
1904 酸化物半導体膜
1905 第2の導電膜
1906 トランジスタ
2000 基板
2001 第1の導電膜
2002 ゲート絶縁膜
2003 微結晶半導体膜
2004 バッファ層
2005 半導体膜
2006 第2の導電膜
2007A 加工部
2007B 加工部
2008 トランジスタ
50100 基板
50101 画素部
50106 信号線駆動回路
50200 FPC
50501 絶縁膜
50502 半導体膜
50503 絶縁膜
50504 導電膜
50505 絶縁膜
50506 導電膜
50507 絶縁膜
50508 導電膜
50509 絶縁膜
50510 液晶層
50511 絶縁膜
50512 導電膜
50515 基板
50516 シール材
50517 異方性導電体層
50518 導電膜
50519 トランジスタ
50520 トランジスタ
50521 トランジスタ
50525 駆動回路領域
50526 画素領域
50530 ICチップ
50531 スペーサ
50551 突起部
50601 ドライバIC
50105a 走査線駆動回路
50105b 走査線駆動回路
50602a ドライバIC
50602b ドライバIC

Claims (4)

  1. 動画像を、複数のフレームに分割した画像によって表示する表示装置を含む画像処理システムであり、
    第n(nは自然数)フレームの前記画像と第(n+1)フレームの前記画像との画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記画像データ記憶部で記憶した前記画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムを演算するヒストグラム変換部と、
    前記第nフレームのヒストグラム及び前記第(n+1)フレームのヒストグラムの差分を演算してヒストグラム曲線を作成し、閾値曲線と比較するヒストグラム比較回路部と、
    前記画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の前記画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を行う画像補正回路部と、
    前記ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、前記画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを切り替えて出力する出力切り替えスイッチ部と、
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 動画像を、複数のフレームに分割した画像によって表示する表示装置を含む画像処理システムであり、
    第n(nは自然数)フレームの前記画像と第(n+1)フレームの前記画像との画像データを記憶する画像データ記憶部と、
    前記画像データ記憶部で記憶した前記画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムを演算するヒストグラム変換部と、
    照度を検出する外部照度検出器と、
    前記第nフレームのヒストグラム及び前記第(n+1)フレームのヒストグラムの差分を演算してヒストグラム曲線を作成し、前記外部照度検出器からの出力に応じた閾値曲線と比較するヒストグラム比較回路部と、
    前記画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の前記画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を行う画像補正回路部と、
    前記ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、前記画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを切り替えて出力する出力切り替えスイッチ部と、
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  3. 動画像を、複数のフレームに分割した画像処理方法であり、
    第n(nは自然数)フレームの前記画像と第(n+1)フレームの前記画像との画像データを画像データ記憶部に記憶し、
    前記画像データ記憶部で記憶した前記画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムをヒストグラム変換部で演算し、
    前記第nフレームのヒストグラム及び前記第(n+1)フレームのヒストグラムの差分をヒストグラム比較回路部で演算してヒストグラム曲線を作成し、前記ヒストグラム曲線と閾値曲線とを比較し、
    前記画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の前記画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を画像補正回路部で行い、
    前記ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、前記画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを、出力切り替えスイッチ部で切り替えて出力することを特徴とする画像処理方法。
  4. 動画像を、複数のフレームに分割した画像処理方法であり、
    第n(nは自然数)フレームの前記画像と第(n+1)フレームの前記画像との画像データを画像データ記憶部に記憶し、
    前記画像データ記憶部で記憶した前記画像データをもとに、第nフレームのヒストグラム及び第(n+1)フレームのヒストグラムをヒストグラム変換部で演算し、
    外部照度検出器で照度を検出し、
    前記第nフレームのヒストグラム及び前記第(n+1)フレームのヒストグラムの差分をヒストグラム比較回路部で演算してヒストグラム曲線を作成し、前記ヒストグラム曲線と前記外部照度検出器からの出力に応じた閾値曲線とを比較し、
    前記画像データ記憶部より読み出される第(n+1)フレーム目の前記画像の画像データについて、ダイナミックレンジを狭める補正を画像補正回路部で行い、
    前記ヒストグラム比較回路部からの出力に応じて、前記画像補正回路部で補正された画像データ、または画像データ記憶部からの補正されない画像データを、出力切り替えスイッチ部で切り替えて出力することを特徴とする画像処理方法。
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