JP2010033826A - 誘電体バリア放電ランプ点灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘電体バリア放電ランプの消灯や待機時からの点灯の立ち上げを早くし、省電力化を図る。
【解決手段】紫外線透過性の細長い管状をなす気密容器141内の管軸方向に内部電極142を配置し、気密容器141外に半円周形状の外部電極143を密着させて配置し、気密容器141内にエキシマ生成ガスを封入させて誘電体バリア放電ランプ14を構成する。電源11から供給される交流電圧を、コンバータ12を介して直流電圧に変換し出力する。コンバータ12から供給される直流電圧に基づきインバータ13で高周波を生成させ、誘電体バリア放電ランプ14に誘電体バリア放電を誘起させて紫外線を放射する。コンバータ12は、直流電源121,122の出力を直列に接続して構成する。消灯や待機時に直流電源121をオフする減圧スイッチS1,S2を設け、再度点灯させる場合の立ち上がり時間を、予め直流電源122側を動作状態にしておき早くする。
【選択図】図1

Description

この発明は、誘電体バリア放電ランプを用いて液晶基板等をドライ洗浄するための誘電体バリア放電ランプ点灯装置に関する。
従来の放電ガスを封入した細長い管状の気密容器内に、その中心軸方向に沿って延長配置された内部電極と、気密容器の外周に設けられた外部電極とから構成され、内部電極が直列に接続された複数本の誘電体バリア放電ランプは、これら誘電体バリア放電ランプの直列接続された内部電極と外部電極間に設置された高周波電源で高周波駆動されている。(例えば、特許文献1)
特開2006−134705公報
上記した特許文献1の技術は、コンバータを構成する複数の直流電源は、ランプの消灯や待機期間において全ての出力を停止している。このため、点灯の状態から再び消灯させる場合や待機状態から点灯させる場合に点灯に時間がかかっていた。このため、誘電体バリア放電ランプを用いた液晶基板等をドライ洗浄する工程における作業性が劣るばかりか余分な消費電力を必要とするという、問題があった。
この発明の目的は、点灯の立ち上げを早くし、省電力化に寄与する誘電体バリア放電ランプ点灯装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、この発明の誘電体バリア放電ランプ点灯装置は、商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、前記コンバータから供給される直流電圧に基づき高周波を生成するインバータと、紫外線透過性の細長い管状をなす気密容器内の管軸方向に内部電極を配置し、前記気密容器外に半円周形状の外部電極を密着して配置し、前記気密容器内にエキシマ生成ガスを封入させ、前記インバータの高周波に基づき、誘電体バリア放電を誘起させ紫外線を放射する誘電体バリア放電ランプと、を具備し、前記コンバータは、少なくとも2つの直流電源の出力を直列接続して構成し、前記放電ランプが待機状態の場合は、前記コンバータの出力電圧を前記インバータの動作を停止する状態の値としたことを特徴とする。
この発明によれば、ランプ消灯時においてもインバータには一定の直流電圧がバイアスされており、誘電体バリア放電ランプの消灯や待機時からの点灯の立ち上げを早くし、省電力化を図ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の誘電体バリア放電ランプ点灯装置に関する一実施形態について説明するための概念的な構成図である。この実施形態では、2灯の誘電体バリア放電ランプをそれぞれの高周波点灯装置100,200で点灯させるもので、共通の構成部分には同一の符号を付して説明する。
商用電源11から供給される交流電圧は、駆動スイッチSW、コンバータ12,12を介して直流電圧に変換し、インバータ13に供給する。インバータ13では、コンバータ12から供給される直流電圧に基づいてインバータ13で高周波を生成する。
コンバータ12は、電源11の交流電圧を直流電圧に変換する2つの直流電源121,122から構成する。直流電源121,122の出力は互いを直列に接続し、コンバータ12からは、直流電源121,122のそれぞれの直流電圧が足し合わされたものを出力直流電圧としてインバータ13に供給する。直流電源121の入力は、減圧スイッチS1,S2を介して電源11と接続される。
14は誘電体バリア放電ランプである。この誘電体バリア放電ランプ14は、紫外線透過性を有する例えば石英ガラス製の細長い管状の気密容器141内に、エキシマ生成ガスであるキセノンが封入されている。さらに、気密容器141内部の管軸方向の全域に内部電極142を配置し、気密容器141外部の半円周形状に密着する外部電極143が配置される。
誘電体バリア放電ランプ14は、インバータ13で生成される高周波に基づき誘電体バリア放電を誘起させることで、紫外線を放射させることができる。
図2は、図1の誘電体バリア放電ランプを点灯させる高周波点灯装置100の、特にコンバータ12とインバータ13の具体例について説明するための回路図であり、図3は図2の動作について説明するための説明図である。
図2において、電源11の交流電圧は、オンされた駆動スイッチSW,減圧スイッチS1を介して直流電源121のトランスT1の1次コイルLaに、駆動スイッチSW,減圧スイッチS1を介して直流電源122のトランスT1の1次コイルLaにそれぞれ供給する。トランスT1の2次コイルLbから取り出される巻線比に応じた交流電圧を生成する。それぞれのトランスT1の2次コイルに導出された交流電圧は、整流用のダイオードD1、コンデンサC1で平滑されて直流電圧に変換される。直流電源121,122から出力される直流電圧は、加算されてコンバータ12の出力としてインバータ13の駆動用電源として供給する。
直流電源121,122のコンデンサC1の出力には、図示極性の逆流防止用のダイオードD2を接続している。これは、直列接続された直流電源121,122の立ち上がりの時間差による逆流が発生することの不具合を防止するものである。
インバータ13は、例えば自励共振型のプッシュプル回路であり、トランジスタQ1,Q2、定電流用インダクタL、始動抵抗R1,R2、トランスT2、コンデンサC2等で構成される。
コンバータ12から直流電圧が供給されると、回路定数、トランジスタQ1,Q2のhfe(電流増幅率)のバラツキでトランジスタQ1,Q2の何れかが先に導通する。トランジスタQ1が先に導通したとすると、トランスT2の中間タップaを有する1次巻線NP1,NP2には図中ドット印がある側がマイナスになる電圧を発生する。ベース巻線Nbには1次巻線NP1,NP2とNbの巻線比に等しい電圧を誘起する。
この電圧により、トランジスタQ1のベース・エミッタ間は順バイアスされ急速に飽和領域に達する。トランジスタQ2のベース・エミッタ間は逆バイアスされ遮断状態なる。このときの電流は、1次巻線NP1とNP2の中間タップaから1次巻線NP1、トランジスタQ1のコレクタ、接地(−)へと流れる。中間タップaは正、1次巻線NP1の端部bは負となり、入力電圧が印加される。
一方、中間タップaと1次巻線NP2の端部c間には、1次巻線NP1と同じ電圧が誘起され、トランスT2は1次巻線NP2の端部cが正、1次巻線NP1の端部bが負となり、トランジスタQ2のベース・エミッタ間には、この電圧が印加される。
また、コンデンサC2とトランスT2の1次巻線NP1,NP2との共振により共振電流は、端部cからコンデンサC2を介して端部bの経路で流れ、コンデンサC2に充電される。
トランスT2の2次巻線NSにはドットの印がある側の端子dに負が、その逆の端子eに正が発生し、電流は端子bからcの方向に流れ、電圧と電流はコンデンサC2の電圧、電流と同相になる。トランスT2の2次巻線NSには負荷である誘電体バリア放電ランプ14が接続される。
このように、トランジスタQ1,Q2は、ON/OFF動作を繰り返して発振するが、主として共振用コンデンサC1、トランスT2で決まる共振周波数により高周波発振する。発振は、正弦波に近い波形となる。
トランスT2は、1次巻線NP1,NP2に供給された電圧を、誘電体バリア放電ランプ14を点灯させるのに必要な電圧まで昇圧し、2次巻線NS側から出力する。トランスT2で発生した高周波、高電圧が誘電体バリア放電ランプ14に印加されると、内部の気密容器141を通して+/−電極間に印加されることにより放電用ガスが励起され、その後エキシマ状態となり基底状態へ戻る際に真空紫外光であるエキシマ光または真空紫外を発生する。
図4〜図6は、図1で説明した高周波点灯装置で点灯される誘電体バリア放電ランプをより具体的に説明するためのもので、図4は構成図、図5は図4の要部を具体的に説明するための構成図、図6は図4のI−I’断面図である。
LTは発光管であり、この発光管LTは気密容器141、電媒体および長い内部電極42を備え、両端に給電部43a,43bおよび支持部44a,44bを有している。
気密容器141は、図5に示すように、紫外線透過性の材料からなり、例えば外径が18mm、内径16mmの細長い円管状の中空部45および中空部45の両端に形成された封止部46a,46bを備え、長さ1300mmである。封止部46a,46bには、それぞれ内部にモリブデン箔47a,47bが埋設されたピンチシール構造である。なお、気密容器141の中空部45の内部にはエキシマ生成ガスとしてキセノンが封入されている。
長い内部電極142は、図5に示すように、気密容器141の内部に気密容器141と同軸関係に配設されており、多数のアンカー48および内部リード49a,49bからなる。内部電極142は、線径0.26mmのタングステン線からなる金属細線を巻回してなる例えば外径1.2mmのコイルを主体として構成されている。アンカー48は、内部電極142に例えば15mm間隔の一定ピッチで多数配設している。内部リード49a,49bは、内部電極142の両端を引き延ばして形成されている。そして、内部電極142は、約2kgの張力を作用させた状態で、気密容器141の両端に形成された封止部46a,46bのモリブデン箔47a,47bの一端に内部リード49a,49bを溶接している。内部電極142は、気密容器141内に装架された状態で張力の作用によって引き延ばされている。
給電部43a,43bは、それぞれ棒状をなしていて、それらの内端が気密容器141の両端に形成された封止部46a,46bに埋設されたモリブデン箔47a,47bに溶接され、基端が気密容器141の両端に形成された封止部46a,46bから外部の管軸方向へ突出している。また、給電部43a、43bは、後述する支持部44a,44bの内部において、それぞれ給電線50a,50bに加締め接続されている。なお、給電線50a,50bは、高周波点灯装置100の出力端から延在している。
支持部44a,44bは、発光管LTを図4に示す位置出しガイド51a,51bに取り付けられる。なお、位置出しガイド51a,51bは、外部電極143の管軸方向両端から気密容器141の端部方向へ延在して気密容器141の取り付け位置を規定する。
外部電極143は、下面が凹形の円弧状曲面に形成されて樋状をなしたアルミニウムブロックからなり、内部電極142に対向する領域のほぼ全長にわたって、気密容器141の上半部外面に0.35±0.15mmの間隙Gを存して対向して配設されている。また、外部電極143の管軸方向の中央部には、スペーサ52を収納する切込み溝53および吸気孔54が形成されているとともに、図5に示すように、両側面に冷却パイプ8が溶接されている。切込み溝53は、図4および図6に示すように、管軸に対して直交するように形成され、外部電極143の下面に開口している。吸気孔54は、切込み溝53に跨って形成されるとともに、外部電極143の上下を貫通している。
スペーサ52は、図4、図6に示すように、板厚3mmのステンレス鋼板からなり、外部電極143の切込み溝53内に圧入により収納されているとともに、下部が外部電極143の下面に位置する円弧状曲面からわずかに突出している。その突出量は、外部電極143と気密容器141との間の間隙Gが所定の離間距離より小さくならないような値になっている。なお、スペーサ52と気密容器141とは、図面上若干離間しているが、接触していてもよい。
吸気孔54は、切込み溝53に跨って形成されているので、下端の開口端がスペーサ52の両側に分かれて開口している。このため、スペーサ52の両側の空気は、吸気孔54に良好に吸気される。そうして、吸気孔54内を通って外部電極143の外部へ排出された空気は、さらに排気ダクトによって紫外線照射装置の外部へ排出される。従って、たとえスペーサ52と気密容器141とが擦れてスペーサ52が削れて微粒のパーティクルが生じたとしても、パーティクルは、周囲の空気と一緒に吸気孔54から外部へ排出されることになる。
高周波点灯装置100は、誘電体バリア放電ランプ14の内部電極142と外部電極143との間に高周波電圧を印加して、誘電体バリア放電ランプ14を付勢して点灯するものであり、図2のコンバータおよびインバータより構成されるものとする。高周波点灯回路100の高周波出力は、一対の給電線50a,50bを介して誘電体バリア放電ランプ14における発光管LTの一対の給電部43a、43bと、外部電極143との間に接続されている。
誘電体バリア放電ランプ14は、高周波点灯回路100の高周波出力端の一方が給電線50a,50bを経由して内部電極142から外部へ導出された一対の給電部43a、43bに接続され、他方が外部電極143の一端に給電線50a,50bを経由して接続されているので、高周波点灯回路100の電源11が投入されると、高周波を発生して高周波出力が内部電極142と、これに気密容器141の壁面を介して対向している外部電極143との間に印加されて、誘電体バリア放電が気密容器141の内部に生起する。この誘電体バリア放電によってキセノンのエキシマにより172nmを中心波長とする真空紫外光を放射する。真空紫外光は、気密容器141の壁面を透過して外部へ導出されるので、これをそれぞれの目的に応じて利用することができる。
また、外部電極143と気密容器141との間は、わずかに離間しているので、ランプが点滅を繰り返しても少なくともランプの有効長の部分においては、パーティクルが発生しなくなり、スペーサと気密容器との擦れにより、たとえパーティクルが発生するにしても、極めて少量となるのに加えて、吸気手段がパーティクルを速やかに外部へ排出するので、黒色付着物を生じるようなことがなくなる。
このように、インバータに供給されるコンバータからの直流電圧を、直流電源を直列に接続することで、仕様の異なる誘電体バリア放電ランプの点灯に必要な出力電圧を確保することが可能となる。このため、仕様の異なる誘電体バリア放電ランプを使用した場合でも、新たに設計し直すことなく最適な発光効率の実現することができる。換言すれば、特別な直流電源でなく、一般的な直流電源(+24V、+48V)を用いて仕様の異なる誘電体バリア放電ランプを点灯させることができる。
ところで、直流電源121の入力に接続された減圧スイッチS1は、直流電源121に電源11を供給するかどうかを切り換えるものである。減圧スイッチS1がオン時のコンバータ12の出力は、直流電源121,122の出力電圧が加算された高い直流電圧を、減圧スイッチS1がオフ時のコンバータ12の出力は、直流電源122のみの低い直流電圧をそれぞれ出力する。
同様に、高周波点灯回路200の減圧スイッチS2のオン/オフ時のコンバータ12は、オン時に高い直流電圧を、オフ時に低い直流電圧をそれぞれ出力する。
次に、図7の説明図を参照し、図1の動作について説明する。図7では高周波点灯回路100の動作について説明するが、高周波点灯回路200について同様である。
すなわち、図7(a)に示すように、減圧スイッチS1がオンの状態で、駆動スイッチSWのオン、オフに基づき、コンバータ12の出力から図7(b)に示す出力電圧Vdcを、インバータ13に供給する。
図7(b)に示すコンバータ12の出力電圧Vdcの値が、V1の場合は正常点灯時のインバータ13の駆動電圧で、V2の場合はインバータ13の駆動開始電圧である。また、V3は、不点を検知した場合の出力電圧Vdcの値を示し、V4は、減圧スイッチS1をオフし、直流電源122のみの出力電圧Vdcの値を示している。
これらV1〜V4の電圧値は、V4<V3<V2<V1の関係となるように設定した。この条件は、安定点灯状態、インバータ駆動→点灯開始、点灯異常、DC電源停止、など各動作点におけるコンバータ12の出力電圧Vdcの関係を規定している。
すなわち、インバータ13が駆動開始する電圧値V2とインバータ13に供給される電圧値V1の関係がV2<V1であることから、コンバータ12は、確実にインバータ13を駆動する条件を満たすことができる。
減圧スイッチS1をオンした状態で、インバータ13に入力される出力電圧VdcがV3の値となった場合は、V1、V2の関係がV3<V2<V1であることから、誘電体バリア放電ランプ14の正常点灯時に異常信号を出力するといった誤動作を起こすことがない。また、インバータ13の駆動直後に異常信号を出力するといった不点等の誤動作を起こすことがない。
ところで、誘電体バリア放電ランプ14が不点となった場合のコンバータ12の出力電圧VdcはV3の値となる。それで、減圧スイッチS1を一旦オフして直流電源121を停止し、コンバータ12の出力電圧VdcをV4の値として、インバータ13を停止させる。その後、減圧スイッチS1をオンさせ、出力電圧VdcとV2の値としインバータ13を駆動する。
図7(c)は、コンバータ12の出力電流Idcを示し、図7(d)はインバータ13の駆動の状態による誘電体バリア放電ランプ14に流れるランプ電流ILを、図7(e)は誘電体バリア放電ランプ14の点灯、不点灯の状態について示している。図7(d)において、インバータ13が停止して期間においも電流が流れている状態にあるのは、漏れ電流による。
このように、対応の高周波点灯回路で点灯される誘電体バリア放電ランプが不点の状態にある場合、減圧スイッチを一旦オフし、所定時間経過したのちに再度オンさせる動作を行うことにより、誘電体バリア放電ランプの不点が解消される。つまり、直流電源122によりバイアスがかかった状態で、減圧スイッチS1で直流電源121をオンさせることで、誘電体バリア放電ランプのスムースな点灯への移行を行うことができる。
この点、被照射体を誘電体バリア放電ランプ14の位置に一旦止めて照射させる、いわゆるバッチ処理の製造工程に利用した場合には、被照射体を誘電体バリア放電ランプ14の位置にある場合減圧スイッチS1でオンさせ、ない場合減圧スイッチS1をオフさせることで電力消費の低減に寄与する。この場合、減圧スイッチS1がオフしている場合には、直流電源122は駆動状態にあることから、減圧スイッチS1をオンした場合の直流電源121の立上げ時間を早くさせることもできる。
この実施形態では、不点の誘電体バリア放電ランプに対するスムースな点灯動作を行うことができるばかりか、駆動状態にある直流電源からのバイアスを受けて非駆動状態の直流電源を駆動させたことにより非駆動状態の直流電源の立ち上がり時間を短くでき、バッチ処理を行う工程での使用にも適している。
図8、図9は、この発明の誘電体バリア放電ランプ点灯装置に関する他の実施形態について説明するための、図8は概念的な構成図、図9は図8の要部を詳細に説明するための構成図である。この実施形態でも、2灯の誘電体バリア放電ランプをそれぞれの高周波点灯装置100,200で点灯させるもので、共通の構成部分には同一の符号を付すとともに、上記した実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、ここでは異なる部分について説明する。
この実施形態は、コンバータ12とインバータ13との間に異常検出部81を介在させたものである。異常検出部81は、コンバータ12の出力電流Idcを電圧に変換した値と基準値が異なる場合に異常信号として出力するものである。
異常検出部81のより具体的な構成は、図9に示す構成をしている。直流電源121,122の出力電圧を加算した出力電圧Vdcとして検出部811を介してコンバータ12に供給する。検出部811では、コンバータ12の出力電流Idcを電圧に変換し、検出電圧として判定部812に供給する。
判定部812では、検出部811で検出された検出電圧と基準電位Vrを比較し、基準電位より検出電圧が低い場合は、異常として検出部811から異常信号を出力し、スイッチS1をオフさせる。
異常検出部81の動作について図7(b)も参照しながらさらに説明する。
判定部812から検出部811に供給された検出電圧Vdが基準電位Vrよりも低い場合は、例えば不点灯と判断し、異常検出部81から異常信号を出力し、減圧スイッチS1をオフにする。所定時間後に減圧スイッチS1をオンさせ、再び異常検出部81は異常かどうかを判断し、減圧スイッチS1のオンオフ制御を行う。
この実施形態では、異常検出部81で検出電圧Vdが基準電位Vrにあるかどうかの判定に基づき減圧スイッチS1の制御を行うことができる。
異常検出部81の異常検出例としては、対応の高周波点灯回路で点灯される誘電体バリア放電ランプが不点の状態にある場合がある。このような、減圧スイッチを一旦オフし、所定時間経過したのちに再度オンさせる動作を行うことにより、誘電体バリア放電ランプの不点が解消される。数回のトライで不点が解消されない場合には警告を出すことも考えられる。
この実施形態でも、被照射体を誘電体バリア放電ランプ14の位置に一旦止めるバッチ処理の製造工程に利用した場合には、被照射体を誘電体バリア放電ランプ14の位置にある場合減圧スイッチS1でオンさせ、ない場合減圧スイッチS1をオフさせることで電力消費の低減できるとともに高周波点灯回路の立ち上げ時間を早くさせることができる。
この発明は、上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、誘電体バリア放電ランプは2本の例で説明したが、3本以上であっても構わない。また、コンバータ12の直流電源は2個でなく3個以上を直列接続するものであっても構わない。
この発明の誘電体バリア放電ランプ点灯装置に関する一実施形態について説明するための概念的な構成図。 図1の要部の具体的に説明するための回路図。 図2の動作について説明するための説明図。 図1の誘電体バリア放電ランプをより具体的に説明するための構成図。 図4の要部を具体的に説明するための構成図。 図4のI−I’断面図。 図1の動作について説明する説明図。 この発明の誘電体バリア放電ランプ点灯装置に関する他の実施形態について説明するための概念的な構成図。 図8の要部を詳細に説明するための構成図。
符号の説明
100,200 高周波点灯装置
11 電源
SW 駆動スイッチ
12 コンバータ
121,122 直流電源
13 インバータ
S1,S2 減圧スイッチ
14 誘電体バリア放電ランプ
D2 逆流防止用のダイオード

Claims (5)

  1. 商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータと、
    前記コンバータから供給される直流電圧に基づき高周波を生成するインバータと、
    紫外線透過性の細長い管状をなす気密容器内の管軸方向に内部電極を配置し、前記気密容器外に半円周形状の外部電極を密着して配置し、前記気密容器内にエキシマ生成ガスを封入させ、前記インバータの高周波に基づき、誘電体バリア放電を誘起させ紫外線を放射する誘電体バリア放電ランプと、を具備し、
    前記コンバータは、少なくとも2つの直流電源の出力を直列接続して構成し、前記放電ランプが待機状態の場合は、前記コンバータの出力電圧を前記インバータの動作を停止する状態の値としたことを特徴とする誘電体バリア放電ランプ点灯装置。
  2. 前記変換回路と前記インバータの間に異常検出部を配置し、所定の電流値以下となった場合に異常として検出し、外部に検出信号を出力したことを特徴とする請求項1記載の誘電体バリア放電ランプ点灯装置。
  3. 前記インバータの入力電圧をV1、前記インバータを駆動させ誘電体バリア放電ランプが点灯開始する前記インバータの入力電圧をV2、前記異常検出部で外部に異常信号を出力する電流値となるときの前記インバータの入力電圧をV3、前記インバータが待機状態(ランプ消灯中)にある場合に、前記インバータ回路に対して印加する直流電圧をV4としたとき、V4<V3<V2<V1の関係が成り立つことを特徴とする請求項2記載の誘電体バリア放電ランプ点灯装置。
  4. 前記コンバータは、少なくとも2つ以上の直流電源の出力を直列に接続して構成されるとともに、全ての直流電源が出力しているときの出力電圧の値を、定格のV1とし、前記直流電源の少なくとも一つが、前記誘電体バリア放電ランプの消灯期間にも出力することで、スタンバイ状態における前記インバータへの出力電圧の値をV4としたことを特徴とする請求項3記載の誘電体バリア放電ランプ点灯装置。
  5. 前記コンバータの各直流電源の出力がそれぞれ供給される前記異常検出部内の前記各直流電源の出力端となる位置に、逆流防止用のダイオードを接続したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の誘電体バリア放電ランプ点灯装置。
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