JPH0982483A - ランプ点灯用電源 - Google Patents

ランプ点灯用電源

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JPH0982483A
JPH0982483A JP23246295A JP23246295A JPH0982483A JP H0982483 A JPH0982483 A JP H0982483A JP 23246295 A JP23246295 A JP 23246295A JP 23246295 A JP23246295 A JP 23246295A JP H0982483 A JPH0982483 A JP H0982483A
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Ushio Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧トランスを使用することなく、出力電圧
を低電圧から高電圧まで制御できるランプ点灯用電源を
提供すること。 【解決手段】 昇圧コンデンサ2a〜2dと、第1の整
流平滑回路3a〜3dと、スイッチング素子4a〜4d
と、第2の整流平滑回路5a〜5dにより基本電源部A
〜Dを構成し、複数の基本電源部A〜Dの昇圧コンデン
サを商用交流電源1に並列接続するとともに、第2の整
流平滑回路5a〜5dの出力を直列接続する。そして、
電圧検出手段6、電流検出手段7の出力に基づき、シス
テムコントローラ11、PWM制御部12、ドライバ/
ソフトスタート回路13から構成される制御部により上
記スイッチング素子4a〜4dを制御して、上記基本電
源部A〜Dの動作個数およびスイッチングパルス幅を制
御して、ランプに印加される電圧/電流を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧水銀ランプ、メ
タルハライドランプ等のロングアークの放電ランプを点
灯させるに好適な高電圧を出力可能なランプ点灯用電源
に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ
等のロングアークの放電ランプを点灯させるには、電圧
が640V、電流が28A程度必要であり、一般的なス
イッチング電源の出力電圧に較べ極端な高電圧が必要と
される。これに対して、商用交流電源電圧はAC200
/220Vであり、何らかの方法で昇圧することが必要
となる。
【0003】このため、従来においては次のような電源
回路が使用されていた。 (1)昇圧トランスを使用した電源回路 図6は昇圧トランスを使用した従来のランプ点灯用電源
回路の構成を示す図である。同図において、1は商用交
流電源、A,Bは同一構成の第1、第2の昇圧回路であ
り、第1、第2の昇圧回路の入力/出力はそれぞれ並列
接続されており、これにより必要な出力電流を確保して
いる。
【0004】8は第1、第2の昇圧回路A,Bの直流出
力を交流電圧に変換する極性変換回路、9は超高電圧を
発生する起動器、10はメタルハライドランプ等の高電
圧放電ランプであり、起動器9は放電ランプ10の始動
時に放電ランプの電極間の絶縁破壊を行い点灯を開始さ
せる。なお、上記極性変換回路は、放電ランプ10が直
流ランプの場合には必要ない。
【0005】また、第1の昇圧回路Aにおいて、3はダ
イオード・ブリッジとコンデンサから構成される第1の
整流平滑回路、4a,4bは高周波スイッチング素子、
Tr1,Tr2は昇圧トランス、5a,5bはダイオー
ドとリアクトルとコンデンサから構成される第2の整流
平滑回路、6は例えば抵抗の分圧回路から構成される負
荷電圧検出手段、7は低抵抗等から構成された負荷電流
検出手段であり、前記したように第2の昇圧回路Bも同
様な構成を備えている。
【0006】11はコントローラ、12はPWM制御部
であり、第1、第2の昇圧回路A,Bの負荷電圧検出手
段6、負荷電流検出手段7により検出された電圧、電流
はコントローラ11に送られ、コントローラ11は上記
検出値に基づき第1、第2の昇圧回路A,Bの出力が所
望の値になるような指令信号をPWM制御部12に出力
する。PWM制御部12はコントローラ11の指令に基
づきPWM信号を生成し、第1、第2の昇圧回路A,B
の高周波スイッチング素子4a,4bのオン/オフ時間
を制御する。
【0007】図7は上記極性変換回路8の構成を示す図
であり、極性変換回路8はブリッジ状に接続された第1
〜第4のスイッチング素子SW1〜SW4から構成さ
れ、制御回路Cntの出力に基づき、所定の周波数(例
えば50Hz)で〔SW1,SW4:オン、SW2,S
W3:オフ〕状態と〔SW1,SW4:オフ、SW2,
SW3:オン〕状態を繰り返し、第1、第2の昇圧回路
A,Bの直流出力を交流に変換する。
【0008】図6の電源回路は次のように動作する。商
用交流電源1より交流が入力され、第1の整流平滑回路
3は商用交流電源1の交流を直流に変換する。高周波ス
イッチング素子4a,4bはPWM制御部12によりP
WM制御され、第1の整流平滑回路3の直流出力を所定
の周波数(例えば60kHz)の交流に変換する。
【0009】上記交流は昇圧トランスTr1,Tr2に
より昇圧され、その出力は第2の整流平滑回路5a,5
bに与えられて直流に変換される。同図に示すように昇
圧トランスTr1,Tr2の2次側に接続された第2の
整流平滑回路5a,5bは直列接続されており、直列接
続された第2の整流平滑回路5a,5bのコンデンサの
両端直流電圧が昇圧回路A,Bの出力として極性変換回
路8に出力される。極性変換回路8は第1、第2の昇圧
回路A,Bの出力を前記したように交流に変換し、放電
ランプ10に与える。
【0010】一方、負荷電圧検出手段6、負荷電流検出
手段7により検出された出力電圧、電流はコントローラ
11に与えられる。通常、メタルハライドランプ等の高
圧放電ランプにおいては、絶縁破壊後の数分間において
はランプ電圧が低い。このため、起動直後は定電流制御
が望ましく、その後、ランプ電圧が上昇したら定電力制
御に切り換える。
【0011】そこで、コントローラ11はランプ点灯開
始時、負荷電圧検出手段6の出力を基準電圧信号と比較
し、放電ランプ10の電圧が所定の電圧に上昇するま
で、負荷電流検出手段7により検出されるランプ電流が
一定の値になるような指令信号をPWM制御部12に出
力する。これに応じてPWM制御部12は高周波スイッ
チング素子4a,4bのオン/オフ時間を制御する。
【0012】ランプ電圧が所定の電圧値まで上昇し、上
記基準電圧を越えると、コントローラ11は負荷電圧検
出手段6と負荷電流検出手段7により検出されるランプ
電圧と電流を乗算してランプ電力Wを得る。そして、こ
の電力Wが一定の値になるような指令信号をPWM制御
部12に出力する。これに応じてPWM制御部12はス
イッチング素子4a,4bのオン/オフ時間を制御す
る。 (2)昇圧コンデンサを使用した電源回路 図8は昇圧コンデンサを使用した従来のランプ点灯用電
源回路の構成を示す図である。
【0013】同図において、1は商用交流電源、Cは多
倍圧整流回路、2a,2b,2cは昇圧コンデンサ、3
a,3b,3cは第1の整流平滑回路、4は高周波スイ
ッチング素子、5は第2の整流平滑回路、6は負荷電圧
検出手段、7は負荷電流検出手段である。8は第2の整
流平滑回路5の直流出力を交流電圧に変換する図7に示
した極性変換回路、9は超高電圧を発生する起動器、1
0はメタルハライドランプ等の高電圧放電ランプであ
り、起動器9は前記したように放電ランプ10の始動時
に放電ランプの電極間の絶縁破壊を行い点灯を開始させ
る。なお、上記極性変換回路は、放電ランプ10が直流
ランプの場合には必要ない。
【0014】また、11はコントローラ、12はPWM
制御部である。図8の電源回路は次のように動作する。
商用交流電源1より交流が多倍圧整流回路Cのコンデン
サ2a,2b,2cを介して整流平滑回路3a,3b,
3cに入力され、各整流平滑回路3a,3b,3cは交
流を直流に変換する。
【0015】各整流平滑回路3a,3b,3cのコンデ
ンサは直列接続されており、多倍圧整流回路Cは整流平
滑回路3a,3b,3cの段数に応じて入力電圧を昇圧
する。同図では3段の整流平滑回路3a,3b,3cが
設けられているので、多倍圧整流回路Cは入力電圧を3
倍(無負荷の場合には入力交流電圧の波高値の略3倍)
に昇圧する。
【0016】多倍圧整流回路Cの出力はPWM制御され
る高周波スイッチング素子4に与えられ、高周波スイッ
チング素子4は多倍圧整流回路Cが出力する直流を交流
に変換する。高周波スイッチング素子4の出力は第2の
整流平滑回路5に与えられて直流に変換され極性変換回
路8に与えられる。極性変換回路8は前記したように、
第2の整流平滑回路5の出力を交流に変換し、放電ラン
プ10に与える。
【0017】一方、負荷電圧検出手段6、負荷電流検出
手段7により検出された検出電圧、電流はコントローラ
11に与えられる。コントローラ11は、前記したよう
にランプ点灯初期時、負荷電圧検出手段6、負荷電流検
出手段7の出力を基準電圧信号と比較し、放電ランプ1
0の電圧が所定の電圧に上昇するまで定電流制御を行
い、ランプ電圧が所定の電圧値まで上昇すると定電力制
御を行う。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記図6に示した電源
回路は、昇圧トランスTr1,Tr2を用いて昇圧し、
絶縁された昇圧トランスTr1,Tr2の2次回路を必
要段数積み上げて所望の高電圧を得る絶縁型の回路方式
であり、次のような問題点を持っている。 (a) 昇圧トランスTr1,Tr2を複数個必要とし、装
置が大型化する。特に、高周波スイッチング素子4a,
4bの定格によっては、昇圧トランスTr1,Tr2を
多数必要とする。 (b) 昇圧トランスTr1,Tr2を複数用いるのでコス
トが高くなる。 (c) 比較的高周波域における昇圧トランスは効率が悪
く、特に大出力を必要とする場合には問題がある。
【0019】一方、図8に示した電源回路は昇圧トラン
スを使用しないので、上記昇圧トランスを用いることに
よる問題点は解消されるが、次のような問題点がある。 (a) 高周波スイッチング素子4の前段で、多倍圧回路C
で昇圧しているので、高周波スイッチング素子4に高電
圧が印加される。市販されている高周波スイッチング素
子の耐圧は1000V程度なので、高周波スイッチング
素子4の電圧定格により出力電圧の上限が制限される。 (b) 点灯初期においてランプ電圧を低電圧にする必要が
ある場合(例えば点灯時のランプ電圧が略1000Vに
対して、点灯初期のランプ電圧は数10V)、点灯初期
に高周波スイッチング素子4のオン時間を短くしなけれ
ばならず、場合によっては制御不能となり、図9に示す
ようにパルスの歯抜けを生ずる。
【0020】これにより、パルス周波数が可聴域の2〜
3kHzになる場合があり、騒音が発生する。本発明は
上記した従来技術の問題点を解決するためになされたも
のであって、本発明の第1の目的は、昇圧トランスを使
用することなく、また高周波スイッチング素子の定格電
圧により出力電圧が制限されることがない大電力得るこ
とができるランプ点灯用電源を提供することである。
【0021】本発明の第2の目的は、パルスの歯抜けを
生じさせることなく出力電圧を低電圧から高電圧まで制
御でき、ランプの特性に応じた電圧/電流制御を行うこ
とができるランプ点灯用電源を提供することである。本
発明の第3の目的は、ランプが消灯したり、出力オープ
ン事故が発生した場合に、スイッチング素子に大電流が
流れスイッチング素子が破壊することがないランプ点灯
用電源を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明においては、次の
ようにして上記課題を解決する。 (1)一対の昇圧コンデンサと、該昇圧コンデンサの一
方の電極側に接続された第1の整流平滑回路と、上記第
1の整流平滑回路の出力に直列に接続されたスイッチン
グ素子と、スイッチング素子の出力側に接続された第2
の整流平滑回路とから基本電源部を構成し、複数の基本
電源部の昇圧コンデンサの他方の電極側を交流電源に並
列接続するとともに、上記第2の整流平滑回路の出力を
直列接続する。
【0023】そして、制御部が、上記スイッチング素子
を制御して、上記基本電源部の動作個数およびスイッチ
ング素子のスイッチングパルス幅を制御して、直列接続
された基本電源部の出力電圧/電流を制御しランプに印
加される電圧/電流を制御する。 (2)上記(1)において、ランプに印加される電圧を
検出する負荷電圧検出手段を設け、上記負荷電圧検出手
段により検出されたランプ電圧に応じて、制御部がラン
プへの出力電圧を昇圧させる。 (3)上記(1)(2)において、ランプ電流を検出す
る負荷電流検出手段を設け、負荷電圧検出手段および上
記負荷電流検出手段により検出されたランプ電圧および
ランプ電流に基づき、ランプ電圧が所定値に上昇するま
で定電流制御を行い、ランプ電圧が所定値まで上昇した
後、定電力制御を行う。 (4)上記(1)(2)(3)において、出力電圧変動
時に昇圧コンデンサに流れる充電電流を検出する電流検
出手段を設け、該電流検出手段により検出された電流が
所定値を越えたとき、各基本電源部のスイッチング素子
をオフにしてスイッチング素子に流れる電流をしゃ断す
るか、もしくは、該スイッチング素子のスイッチングパ
ルス幅を制御してスイッチング素子に流れる電流を制限
する。
【0024】本発明の請求項1の発明は、上記(1)の
構成を備えているので、昇圧トランスを使用することな
く所望の出力電圧を得ることができる。また、スイッチ
ング素子に高電圧が印加されることがないので、スイッ
チング素子の電圧定格により出力電圧の上限が制限され
ることがない。さらに、基本電源部の動作個数およびス
イッチング素子のスイッチングパルス幅を制御して出力
電圧を制御するようにしたので、放電ランプの点灯初期
に低電圧出力が必要とされる場合であっても、スイッチ
ング素子の出力パルス幅が狭くなることがなく、パルス
抜け等が発生することがない。
【0025】本発明の請求項2の発明は、上記(2)の
構成を備えているので、放電ランプの特性に応じた点灯
制御を行うことができる。本発明の請求項3の発明は、
上記(3)の構成を備えているので、放電ランプを確実
に点灯させ、点灯状態を安定に保持することができる。
本発明の請求項4の発明は、上記(4)の構成を備えて
いるので、放電ランプが何らかの要因で消灯したり、一
方向だけオープン状態となったり、あるいは、電源の出
力側が断線することにより電源の出力側の電圧が急変し
た際、昇圧コンデンサを充電するために流れる電流を検
出することができ、過電流からスイッチング素子を保護
することができる。
【0026】
【発明の実施形態】図1は本発明の実施例のランプ点灯
用の電源回路の構成を示す図である。同図において、1
は商用交流電源、2a,2b,2c,2dは昇圧コンデ
ンサ、3a,3b,3c,3dは第1の整流平滑回路、
4a,4b,4c,4dは高周波スイッチング素子、5
a,5b,5c,5dは第2の整流平滑回路、6は負荷
電圧検出手段、7は負荷電流検出手段であり、昇圧コン
デンサ2a、第1の整流平滑回路3a、高周波スイッチ
ング素子4a、第2の整流平滑回路5aで第1段目の基
本電源部Aを構成し、同様に、2b,3b,4b,5b
で第2段目の基本電源部B、2c,3c,4c,5cで
第3段目の基本電源部C、2d,3d,4d,5dで第
4段目の基本電源部Dを構成し、第1〜第4段目の基本
電源部A〜Dの出力は直列接続されている。なお、本実
施例では4段構成の電源回路を示しているが、使用する
段数は必要とする電圧の大きさに応じて適宜選定するこ
とができる。
【0027】8は図7に示した直流を交流に変換する極
性変換回路、9は超高電圧を発生する起動器、10はメ
タルハライドランプ等の高電圧放電ランプであり、起動
器9は前記したように放電ランプ10の始動時に放電ラ
ンプの電極間の絶縁破壊を行い点灯を開始させる。な
お、上記極性変換回路は、放電ランプ10が直流ランプ
の場合には必要ない。
【0028】また、11はコントローラ、12はPWM
制御部、13はドライバ/ソフトスタート回路であり、
ドライバ/ソフトスタート回路13は高周波スイッチン
グ素子4a,4b,4c,4dを駆動するとともに、該
高周波スイッチング素子4a,4b,4c,4dのPW
M制御を開始する際に、高周波スイッチング素子のオン
時間を徐々に増加させる。このような制御を行うことに
より、高周波スイッチング素子4a,4b,4c,4d
をオンにする際に昇圧コンデンサ2a〜2d、第1、第
2の整流平滑回路のコンデンサに流れる突入電流の大き
さを制限することができる。
【0029】S1,S2,S3は電流検出手段であり、
電流検出手段S1,S2,S3は高周波スイッチング素
子4a,4b,4c,4dに流れる電流を検出してコン
トローラ11に送出し、後述するようにランプの立ち消
え時、あるいは、出力オープンになったときに生ずる過
電流から高周波スイッチング素子4a,4b,4c,4
dを保護する。
【0030】図2はドライバ/ソフトスタート回路13
の概略構成を示す図であり、同図に示すように、ドライ
バ/ソフトスタート回路13はスイッチング素子4a,
4b4c,4dにそれぞれ対応した基本的に同一構成の
ドライバ/ソフトスタート回路13a〜13dから構成
されている。そして、最初に起動されるドライバ/ソフ
トスタート回路(ここではドライバ/ソフトスタート回
路13aとする)は、少なくともPWM制御部12によ
り直接起動されるソフトスタート回路Sstと論理積回
路ANDを備え、またそれ以外のドライバ/ソフトスタ
ート回路(例えば、ドライバ/ソフトスタート回路13
b,13c,13d)は、ソフトスタート回路Sstと
論理積回路ANDに加え、図2に示すように上記ソフト
スタート回路Sstを起動させる比較器Compを備え
ている。
【0031】上記比較器Compは、図1に示した負荷
電圧検出手段6により検出されたランプ電圧VLと各ド
ライバ/ソフトスタート回路13b〜13d毎にそれぞ
れ設定された基準電圧V1〜V3(V1≠V2≠V3)
を比較し、ランプ電圧VLが基準電圧V1〜V3を越え
たとき、ソフトスタート回路Sstを起動する。このた
め、ドライバ/ソフトスタート回路13aはPWM制御
部12がPWM制御信号の送出を開始したとき直ちに起
動し、また、ドライバ/ソフトスタート回路13b〜1
3dはランプ電圧の上昇に応じて順次起動し、各ドライ
バ/ソフトスタート回路13a〜13dのソフトスター
ト回路Sstはオン時間が徐々に増加するソフトスター
ト信号(PWM信号と同期している)を送出する。
【0032】このソフトスタート信号はPWM制御部1
2が出力するPWM信号と論理積回路ANDにおいて論
理積がとられ、各高周波スイッチング素子4a〜4cに
与えられる。次に図1に示した電源回路の動作を説明す
る。商用交流電源1から供給される交流は昇圧コンデン
サ2a〜2dを介して第1の整流平滑回路3a〜3dに
入力され、直流に変換される。
【0033】ランプの点灯が指示されると、システムコ
ントローラ11からPWM制御部に指令信号が与えら
れ、PWM制御部12はPWM信号を送出するととも
に、ドライバ/ソフトスタート回路13aに起動信号を
与える。ドライバ/ソフトスタート回路13aは上記起
動信号が与えられるとソフトスタート回路Sstを起動
して、ソフトスタート回路Sstから上記PWM信号に
同期したソフトスタート信号の送出させる。このソフト
スタート信号は論理積回路ANDにおいてPWM信号と
論理積がとられて高周波スイッチング素子4aに与えら
れ、まず第1段目の基本電源部Aの高周波スイッチング
素子4aが動作を開始する。
【0034】これにより、まず、第1段目の電源部が直
流出力を発生する。極性変換回路8は第1段目の基本電
源部Aが出力する直流を前記したように交流に変換し放
電ランプ10に供給する。ここで起動器9より放電ラン
プ10に一時的に高電圧が供給されると、放電ランプ1
0が始動される。一方、負荷電圧検出手段6、負荷電流
検出手段7により放電ランプ10の電圧V、電流Iが検
出されシステムコントローラ11に送られる。ここで前
記したように、起動直後は定電流制御が望ましい。そこ
で、コントローラ11はランプ点灯開始時、負荷電圧検
出手段6の出力を制御切換用基準電圧信号と比較し、放
電ランプ10の電圧が所定の電圧Vに上昇するまで、負
荷電流検出手段7により検出されるランプ電流Iが一定
の値になるような指令信号をPWM制御部12に出力
し、PWM制御部12は高周波スイッチング素子4aの
オン/オフ時間を制御する。
【0035】これにより電源回路の出力が立ち上がり、
ランプ電圧Vが上昇を開始する。各ドライバ/ソフトス
タート回路13b〜13dはランプ電圧Vと各ドライバ
/ソフトスタート回路13b〜13dの各基準電圧V1
〜V3を比較し、ランプ電圧Vが各基準電圧V1〜V3
に達したとき各高周波スイッチング素子をソフトスター
トさせる。
【0036】したがって、例えば、ドライバ/ソフトス
タート回路13b〜13dのそれぞれの基準電圧をV1
<V2<V3に設定しておくことにより、ランプ点灯初
期に、ランプ電圧Vの上昇に応じてスイッチング素子4
a〜4dを4a→4b→4c→4dの順序でソフトスタ
ートさせることができる。すなわち、図3に示すよう
に、ランプ電圧の上昇に応じてドライバ/ソフトスター
ト回路13b,13c,13dが順次起動され、高周波
スイッチング素子4b,4c,4dが順次動作を開始す
る。この間、システムコントローラ11は負荷電流検出
手段7の出力に基づきランプ電流を定電流制御する。
【0037】そして、全ての高周波スイッチング素子4
a,4b,4c,4dが動作しランプ電圧が予め設定さ
れた制御切換用基準電圧Vsまで上昇すると、システム
コントローラ11は定電流制御から定電力制御に切り換
える。すなわち、システムコントローラは負荷電圧検出
手段6、負荷電流検出手段7により検出された電圧V、
電流Iを乗算してランプ電力を求め、ランプ電力が一定
の値になるような指令値を生成し、PWM制御部12に
送出する。これによりPWM制御部12は指令値に応じ
たPWM制御信号を各高周波スイッチング素子4a,4
b,4c,4dに送出し、各高周波スイッチング素子4
a,4b,4c,4dのオン/オフ時間を制御する。な
お、PWM制御部12から各高周波スイッチング素子4
a,4b,4c,4dに供給されるPWM制御信号は同
一の信号であるので、各高周波スイッチング素子4a,
4b,4c,4dの動作は同期している。
【0038】以上のように本実施例においては、昇圧コ
ンデンサ2a〜2d、第1の整流平滑回路3a〜3d、
高周波スイッチング素子4a〜4d、第2の整流平滑回
路5a〜5dにより各段の基本電源部A〜Dを構成して
いるので、各基本電源部A〜Dを必要個数直列に接続す
ることにより、昇圧トランスを使用することなく所望の
出力電圧を得ることができる。
【0039】また、高周波スイッチング素子4a〜4d
に高電圧が印加されることがないので、スイッチング素
子4a〜4dの電圧定格により出力電圧の上限が制限さ
れることがない。さらに、第1〜第4段目の各電源部を
順次起動して電源回路を出力電圧を上昇させているの
で、放電ランプの点灯初期時に低電圧出力が必要とされ
る場合であっても、高周波スイッチング素子4a〜4d
の出力パルス幅が狭くなることがなく、前記したような
パルス抜け等が発生することがない。
【0040】なお、制御切換用基準電圧Vsが低いラン
プを点灯させた場合には、必ずしも電源部全段が動作す
る必要はなく、電圧Vsに応じた段数の電源部が動作す
ることになる。ところで、上記した電源回路において、
ランプ点灯中になんらかの要因でランプが消灯(立ち消
え)したり、あるいは、出力コードの断線等により出力
側がオープンになると、負荷電流が零となるため出力電
圧が上昇し、2〜4段目の電源部の高周波スイッチング
素子4b,4c,4dに、後述するように、昇圧コンデ
ンサ2a〜2dを充電するための大電流が流れる。この
大電流は負荷電流検出手段7を流れず、負荷電流検出手
段7では検出することができない。このため、本実施例
においては、2〜4段目の電源部に図1に示すように電
流検出手段S1〜S3を設けている。
【0041】次に、上記のようにランプ立ち消え時ある
いは出力オープン時に2〜4段目の電源部の高周波スイ
ッチング素子4b,4c,4dに大電流が流れる理由を
説明する。図4はランプ立ち消え時あるいは出力オープ
ン時の本実施例の電源回路の動作を説明する図である。
同図は説明を容易にするため図1の簡略化して示したも
のであり、基本電源部が3段の場合を示している。
【0042】図4において、図1における第1の整流平
滑回路3a〜3dにおけるコンデンサ、第2の整流平滑
回路5a〜5dにおけるリアクトル、ダイオード等は省
略されており、同図におけるコンデンサCa1とCa
2、Cb1とCb2、Cc1とCc2はそれぞれ図1の
昇圧コンデンサ2a,2b,2cに対応し、ダイオード
ブリッジ3a’〜3c’はそれぞれ図1の第1の整流平
滑回路3a,3b,3cのダイオードブリッジに対応
し、さらに、コンデンサC5a〜C5cは図1における
第2の整流平滑回路5a〜5cのコンデンサに対応す
る。
【0043】そして、定常時において、例えば商用交流
電源1の電圧の波高値が200V(理解を容易にするた
め矩形波として考える)、コンデンサC5a〜C5cの
電圧がそれぞれ200Vとすると、同図に示すように、
コンデンサCa1,Ca2,Cc1,Cc2には同図に
示す方向に200Vの電圧が充電され、コンデンサCb
1,Cb2の充電電圧は0Vとなる(このような電圧分
布のとき、回路的に電圧はバランスする)。なお、上記
説明は、理解を容易にするため商用交流電源1は矩形波
として考え、また、負荷電流による回路素子による電圧
降下は零としているが、実際には、コンデンサC5a〜
C5c等の電圧は回路素子の電圧降下等によりさらに低
くなり、ランプの立ち消え、出力オープン時等にコンデ
ンサC5a〜C5cの電圧が略上記電圧値になってバラ
ンスする。
【0044】図5は上記のような定常時において、コン
デンサCa1〜Cc2、C5a〜C5cに印加される電
圧を説明するため図4の回路をさらに簡略化した図であ
り、同図は、交流電源1とコンデンサCa1,Cc2と
コンデンサC5a〜C5cの電圧関係を示している。同
図から明らかなように、商用交流電源1の上側が正でそ
の電圧が200Vで、出力側のコンデンサC5a〜C5
cの各電圧が200Vのとき、コンデンサCa1,Cc
2には同図に示す方向に200Vの電圧が充電される。
また、図示しないが同様にコンデンサCa2,Cc1に
も図5と同方向に200Vの電圧が充電される。
【0045】さらに、コンデンサCb1,Cb2の充電
電圧は0Vとなる。すなわち、図4において、等価的に
みて、コンデンサCb1はコンデンサCa1のマイナス
側とコンデンサC5aのマイナス側が接続され、また、
コンデンサCa1とコンデンサC5aのプラス側が接続
されており、コンデンサCa1とコンデンサC5aの充
電電圧は同じ200Vであるので、コンデンサCb1の
充電電圧は0Vとなる。同様にコンデンサCb2につい
ても充電電圧は0Vとなる。
【0046】上記のように、各コンデンサCa1〜Cc
2、C5a〜C5cの電圧はバランスしている必要があ
るため、ランプの立ち消え等により負荷電流が零になり
コンデンサC5a〜C5cの電圧が上昇すると、図4の
矢印の経路、方向でコンデンサCa1〜Cc2に充電電
流が流れる。すなわち、同図に示すように、コンデンサ
C5a〜C5cの電圧が上昇した際、商用交流電源1の
上側が正のとき、同図の太線矢印、実線矢印に示すよう
な経路、方向でコンデンサCa2,Cb1,Cb2,C
c1に電流が流れ、また、商用交流電源1の下側が正の
とき、同図の点線矢印、一点鎖線矢印に示すような経
路、方向でコンデンサCa1,Cb1,Cb2,Cc2
に電流が流れる。
【0047】上記充電電流は、その電流経路中のインピ
ーダンスが小さいので電流値が大きく、また、負荷電流
検出手段7を流れないので、該負荷電流検出手段7で検
出することができない。なお、第2の整流平滑回路には
リアクトルが設けられているが、高周波スイッチング素
子4a〜4dのスイッチング周波数は例えば60kHz
と比較的高くリアクトルのインピーダンス値は小さいた
め、電流抑制素子としての機能は小さい。
【0048】このため、ランプの立ち消え時等におい
て、上記充電電流により高周波スイッチング素子4a〜
4dに大電流が流れ最悪の場合には高周波スイッチング
素子4a〜4dが破壊する。前記した電流検出手段S1
〜S3は上記のような昇圧コンデンサ2a〜2dに流れ
る過大な充電電流により高周波スイッチング素子4a〜
4dが破壊するのを保護するために設けられたものであ
り、図1の回路の場合には前記図4から明らかなよう
に、上記充電電流は第1段目の高周波スイッチング素子
4aには流れないので、第1段目には不要である。
【0049】次に上記電流検出手段S1〜S3による保
護動作について説明する。前記したように、ランプの点
灯が指示されると、システムコントローラ11からPW
M制御部12に指令信号が与えられ、PWM制御部12
はPWM信号を送出する。これにより、まず第1段目の
基本電源部Aが動作を開始する。そして、ランプ電圧の
上昇に応じて第2、第3、第4の基本電源部B〜Dが順
次起動される。
【0050】コントローラ11はランプ点灯開始時、負
荷電圧検出手段6の出力を基準電圧信号と比較し、放電
ランプ10の電圧が所定の電圧に上昇するまで、負荷電
流検出手段7により検出されるランプ電流が一定の値に
なるような指令信号をPWM制御部12に出力し、PW
M制御部12は高周波スイッチング素子4a〜4dのオ
ン/オフ時間を制御する。
【0051】ここで、放電ランプによっては、ランプ点
灯初期時に一方向だけにしか電流が流れない状態(片点
灯状態という)になるものがあり、このような片点灯状
態が発生すると、前記したように第2の整流平滑回路5
a〜5dのコンデンサ電圧が上昇し、昇圧コンデンサ2
a〜2dに充電電流が流れる。上記片点灯状態の発生に
より前記図4に示した経路で昇圧コンデンサ2a〜2d
に充電電流が流れると、この充電電流は電流検出手段S
1〜S3により検出されシステムコントローラ11に送
出される。
【0052】システムコントローラ11は上記電流検出
手段S1〜S3から検出値に基づき上記充電電流が所定
の値以下になるような指令値を生成しPWM制御部12
に与える。PWM制御部12は上記指令値に基づき、P
WM制御信号のオン時間を短くして、高周波スイッチン
グ素子4a〜4dに流れる電流を抑制する。全ての高周
波スイッチング素子4a〜4dは同期して制御されるの
で、この保護動作は、動作中の全ての高周波スイッチン
グ素子4a〜4d対して行われる。
【0053】上記のような制御をしている間に、放電ラ
ンプ10が片点灯状態から回復し、電流検出手段S1〜
S3で検出される電流値が小さくなると、システムコン
トローラ11は再び負荷電流検出手段7の出力に基づき
定電流制御を行う。このようにしてランプ電圧が上昇
し、前記図3に示した制御切換基準電圧Vsまで上昇す
ると、前記したように、システムコントローラ11は定
電流制御から定電力制御に切り換える。
【0054】放電ランプ10を定電力制御をしている間
に、前記したようにランプの立ち消え、出力回路のオー
プン等により昇圧コンデンサ2a〜2dに充電電流が流
れると、この充電電流は電流検出手段S1〜S3により
検出されシステムコントローラ11に送出される。上記
のように放電ランプを定電力制御している間に、電流検
出手段S1〜S3により過電流が検出されると、システ
ムコントローラ11はPWM制御部12に指令信号を送
出し、全ての高周波スイッチング素子4a〜4dをオフ
にさせる。これにより電流がしゃ断され、放電ランプ1
0は消灯する。
【0055】すなわち、放電ランプの点灯初期に、電流
検出手段S1〜S3により過電流が検出されると高周波
スイッチング素子4a〜4dに流れる電流を抑制し、放
電ランプの片点灯状態等からの回復を待ち、ランプの通
常点灯時に、電流検出手段S1〜S3により過電流が検
出されると放電ランプ10を消灯させる。上記のような
制御を行うことにより、例えば、片点灯状態に成りやす
い放電ランプにであっても点灯制御を継続させることが
でき、確実に放電ランプを点灯させることができる。
【0056】なお、例えば、本発明の電源によって点灯
可能な様々な放電ランプを色々な用途に使用する際に、
その用途な応じて任意に定められる安定した点灯状態を
維持可能なランプ電圧Vの最小値Vtを実験によって求
め、電流検出手段S1〜S3により過電流が検出された
ときのランプ電圧Vが上記電圧Vt未満であれば高周波
スイッチング素子4a〜4dに流れる電流を抑制し、電
流検出手段S1〜S3により過電流が検出されたときの
ランプ電圧Vが上記電圧Vt以上であれば全ての高周波
スイッチング素子4a〜4dをオフにさせるような制御
を行ってもよい。
【0057】以上のように、本実施例では、電流検出手
段S1〜S3を設け昇圧コンデンサ2a〜2dの充電電
流を検出しているので、ランプの立ち消え、出力のオー
プン等により生ずる過電流から高周波スイッチング素子
4a〜4dを確実に保護することができ、装置の信頼性
を向上させることができる。なお、上記実施例において
は、ドライバ/ソフトスタート回路13b〜13d中に
比較器Compを設け、検出されたランプ電圧VLと基
準電圧V1〜V3を比較してドライバ/ソフトスタート
回路13b〜13dを順次起動させるようにしている
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、所
定の時間間隔でドライバ/ソフトスタート回路13a〜
13dを順次起動させる等、点灯させるランプの特性に
応じた制御を行うことができる。
【0058】また、上記実施例においては、ランプ電圧
Vが制御切換基準電圧Vsに達するまで定電流制御を行
い、ランプ電圧Vが制御切換基準電圧Vsに達した後、
定電力制御を行うようにしているが、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、ランプの特性に応じた種
々の制御態様をとることができる。さらに、上記実施例
においては、電流検出手段S1〜S3を第2の整流平滑
回路中に設けているが、電流検出手段S1〜S3は出力
電圧変動時に昇圧コンデンサに流れる充電電流を検出す
ることができる任意の位置に設けることができ、例え
ば、電流検出手段S1〜S3を第1の整流平滑回路3a
〜3d中に設けることもできる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては以
下の効果を得ることができる。 (1)昇圧コンデンサと、第1の整流平滑回路と、スイ
ッチング素子と、第2の整流平滑回路とから基本電源部
を構成し、複数の基本電源部の昇圧コンデンサを交流電
源に並列接続するとともに、上記第2の整流平滑回路の
出力を直列接続しているので、昇圧トランスを使用する
ことなく所望の出力電圧を得ることができる。また、ス
イッチング素子に高電圧が印加されることがないので、
スイッチング素子の電圧定格により出力電圧の上限が制
限されることがない。 (2)制御部がスイッチング素子を制御して上記基本電
源部の動作個数およびスイッチング素子のスイッチング
パルス幅を制御して直列接続された基本電源部の出力電
圧/電流を制御するようにしたので、放電ランプの点灯
初期に低電圧出力が必要とされる場合であっても、スイ
ッチング素子の出力パルス幅が狭くなることがなく、パ
ルス抜け等が発生することがない。 (3)負荷電圧検出手段により検出されたランプ電圧に
応じて、制御部がランプへの出力電圧を昇圧させるよう
にしたので、放電ランプの特性に応じた点灯制御を行う
ことができる。
【0060】また、負荷電圧検出手段および上記負荷電
流検出手段により検出されたランプ電圧およびランプ電
流に基づき、ランプ電圧が所定値に上昇するまで定電流
制御を行い、ランプ電圧が所定値まで上昇した後、定電
力制御を行うようにしたので、放電ランプを確実に点灯
させ、点灯状態を安定に保持させることができる。 (4)出力電圧変動時に昇圧コンデンサに流れる充電電
流を検出する電流検出手段を設けてスイッチング素子に
流れる電流を検出し、検出された電流が所定値を越えた
とき、各基本電源部のスイッチング素子をオフにしてス
イッチング素子に流れる電流をしゃ断するか、もしく
は、該スイッチング素子のスイッチングパルス幅を制御
してスイッチング素子に流れる電流を制限するようにし
たので、放電ランプが何らかの要因で消灯したり、一方
向だけオープン状態となったり、あるいは、電源の出力
側が断線することにより電源の出力側の電圧が急変した
場合に流れる過電流からスイッチング素子を保護するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のランプ点灯用の電源の構成を
示す図である。
【図2】本実施例のドライバ/ソフトスタート回路の概
略構成を示す図である。
【図3】本実施例における放電ランプの点灯制御動作を
示す図である。
【図4】出力オープン時における本実施例の電源回路の
動作を説明する図である。
【図5】昇圧コンデンサに印加される電圧を説明する図
である。
【図6】昇圧トランスを使用した従来のランプ点灯用電
源の構成を示す図である。
【図7】極性変換回路の構成を示す図である。
【図8】昇圧コンデンサを使用した従来のランプ点灯用
電源の構成を示す図である。
【図9】スイッチングパルス幅が狭いときのパルス抜け
を説明する図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源 2a〜2d 昇圧コンデンサ 3a〜3d 第1の整流平滑回路 4a〜4d 高周波スイッチング素子 5a〜5d 第2の整流平滑回路 6 負荷電圧検出手段 7 負荷電流検出手段 8 極性変換回路 9 起動器 10 高電圧放電ランプ 11 コントローラ 12 PWM制御部 13 ドライバ/ソフトスタート回路 13a〜13d ドライバ/ソフトスタート回路 S1,S2,S3 電流検出手段 Sst ソフトスタート回路 AND 論理積回路 Comp 比較器 Ca1〜Cc2 コンデンサ C5a〜C5c コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の昇圧コンデンサと、該昇圧コンデ
    ンサの一方の電極側に接続された第1の整流平滑回路
    と、上記第1の整流平滑回路の出力に直列に接続された
    スイッチング素子と、スイッチング素子の出力側に接続
    された第2の整流平滑回路とから構成され、上記昇圧コ
    ンデンサの他方の電極側を交流電源に並列接続するとと
    もに、上記第2の整流平滑回路の出力を直列接続した複
    数の基本電源部と、 上記各基本電源部のスイッチング素子を制御する制御部
    とを備え、 上記制御部は、上記スイッチング素子を制御して上記基
    本電源部の動作個数およびスイッチング素子のスイッチ
    ングパルス幅を制御することにより、直列接続された基
    本電源部の出力電圧/電流を制御しランプに印加される
    電圧/電流を制御することを特徴とするランプ点灯用電
    源。
  2. 【請求項2】 ランプ電圧を検出する負荷電圧検出手段
    を設け、 上記負荷電圧検出手段により検出されたランプ電圧に応
    じて、制御部がランプへの出力電圧を昇圧させることを
    特徴とする請求項1のランプ点灯用電源。
  3. 【請求項3】 ランプに流れる電流を検出する負荷電流
    検出手段を設け、 制御部が、負荷電圧検出手段および上記負荷電流検出手
    段により検出されたランプ電圧およびランプ電流に基づ
    き、ランプ電圧が所定値に上昇するまで定電流制御を行
    い、ランプ電圧が所定値まで上昇した後、定電力制御を
    行うことを特徴とする請求項2のランプ点灯用電源。
  4. 【請求項4】 出力電圧変動時に昇圧コンデンサに流れ
    る充電電流を検出する電流検出手段を設け、 制御部は、上記電流検出手段により検出された電流が所
    定値を越えたとき、各基本電源部のスイッチング素子を
    オフにしてスイッチング素子に流れる電流をしゃ断する
    か、もしくは、該スイッチング素子のスイッチングパル
    ス幅を制御してスイッチング素子に流れる電流を制限す
    ることを特徴とする請求項1,2または請求項3のラン
    プ点灯用電源。
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JP2010033826A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Harison Toshiba Lighting Corp 誘電体バリア放電ランプ点灯装置

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