JP2003059681A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2003059681A
JP2003059681A JP2001241916A JP2001241916A JP2003059681A JP 2003059681 A JP2003059681 A JP 2003059681A JP 2001241916 A JP2001241916 A JP 2001241916A JP 2001241916 A JP2001241916 A JP 2001241916A JP 2003059681 A JP2003059681 A JP 2003059681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
unit
discharge lamp
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001241916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4089182B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Nishimoto
和弘 西本
Hiromitsu Mizukawa
宏光 水川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2001241916A priority Critical patent/JP4089182B2/ja
Publication of JP2003059681A publication Critical patent/JP2003059681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4089182B2 publication Critical patent/JP4089182B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】放電灯の異常を検出する負荷異常検出部を有す
る放電灯点灯装置において、交流電源の電圧検出結果に
基づいて負荷異常検出部の動作を補正できるようにす
る。 【解決手段】交流電源1を整流平滑した直流電圧を高周
波に変換して放電灯Laに供給するインバータ回路4
と、放電灯Laの異常を検出し、前記インバータ回路4
の出力低減又は停止を維持させる信号を発生するランプ
電圧検出回路8と、その動作電源6と、交流電源1の電
源電圧に応じた大きさの直流の検出電圧Vkを発生する
電源電圧検出回路7を有する放電灯点灯装置において、
電源電圧検出回路7の検出電圧Vkに応じてランプ電圧
検出回路8の動作を補正する。例えば、瞬間的な電源電
圧降下あるいは停電によりランプ電圧が上昇しても異常
として誤検出しないように補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を高周波点
灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の放電灯点灯装置の回路図
である。図中、1は交流電源、2は整流回路、3は直流
平滑回路、4はインバータ回路、5はインバータ制御回
路、6は制御電源回路、7は電源電圧検出回路である。
交流電源1は整流回路2により整流され、直流平滑回路
3により平滑されて直流電圧に変換される。直流平滑回
路3は少なくとも平滑コンデンサC11を含んで構成さ
れ、さらにチョークコイルやチョッパー回路を含むこと
もある。直流平滑回路3の平滑コンデンサC11に得ら
れた直流電圧は、インバータ回路4のスイッチング素子
Q1,Q2の直列回路に印加される。スイッチング素子
Q1,Q2はインバータ制御回路5により所定の周波数
で交互にオン・オフされる。一方のスイッチング素子Q
2の両端には直流カット用のコンデンサC13と共振用
のインダクタL11を介して放電灯Laと共振用コンデ
ンサC12の並列回路が接続されている。インダクタL
11とコンデンサC12は共振回路を構成しており、共
振作用によりコンデンサC12の両端に生じる高周波電
圧が放電灯Laに印加される。
【0003】図12は放電灯Laのランプ電圧VLaと
インバータ回路4の動作周波数fの関係を示している。
図12のイはインダクタL11とコンデンサC12によ
り定まる無負荷時(消灯時)の出力特性であり、ロは放
電灯点灯時の出力特性である。交流電源1が投入される
と、放電灯Laの両端電圧を抑えながら(放電開始しな
いように)フィラメントを予熱する予熱モード(図12
の動作周波数fph)、放電灯Laを始動させるように
高い電圧を印加する始動モード(図12の動作周波数f
st)を経て放電灯Laを安定点灯させる点灯モード
(図12の動作周波数fs)に移行するように、インバ
ータ制御回路5によりスイッチング素子Q1,Q2のオ
ン・オフ周波数が制御される。
【0004】インバータ制御回路5は、平滑用コンデン
サC15を含んだ制御電源回路6により電源供給されて
おり、交流電源1の投入後に電源供給を開始され、交流
電源1の遮断後には電源供給を停止される。ここで、交
流電源1の瞬間的な電圧降下や停電が発生した時(例え
ば雷サージ発生による電力系統の切替時等に発生)の動
作について図13をもとに説明する。ただし、図13は
電源電圧検出回路7が無い場合のものであり、電源電圧
検出回路7の作用については後述する。
【0005】t10で停電すると、直流平滑回路3の出
力電圧(インバータ回路4の入力電圧)VC11は低下
していくとともに、ランプ電流ILaが減少していき、
ランプ電圧VLaが増加していく。ここで、制御電源回
路6の電源容量(ここではコンデンサC15の容量で決
定される)に対するインバータ制御回路5の消費電力に
比べて、直流平滑回路3の電源容量(ここではコンデン
サC11の容量で決定される)に対する放電灯Laの消
費電力の比率は通常比較的大きいので、VC11の低下
に対して制御電源回路6の出力電圧(インバータ制御回
路5の入力電圧)Vccは緩やかに低下していく。した
がって、停電後しばらくの間、インバータ制御回路5は
点灯モード周波数fsでインバータ回路4を動作継続さ
せることになり、コンデンサC11の電圧VC11が低
下していき、t11で放電灯Laが立ち消えを起こした
後も、点灯モード周波数fsでインバータ回路4を動作
継続させている。その後、t12で交流電源1が復電す
ると、インバータ制御回路5は点灯モード周波数fsで
インバータ回路4を動作継続させている為、図12のイ
(無負荷共振特性)上の動作ポイントで動作しているこ
とになり、ランプ放電開始に必要な始動電圧V11を得
られずランプ不点のままで、しかも、無負荷共振周波数
foよりも低い動作周波数fsで進相動作を継続するた
め、スイッチング素子Q1,Q2に過大なストレスを与
えることになる。
【0006】電源電圧検出回路7は上記不具合を解決す
るために設けられており、整流回路2の出力を抵抗R1
〜R4で分圧し、その分圧した電圧をコンデンサC1で
平滑した検出電圧Vkを出力する。この検出電圧Vkが
インバータ制御回路5のリセット端子(Reset)に
入力され、内部に設けられた基準電圧以下になると、イ
ンバータ回路動作を停止するとともに、再度、検出電圧
Vkが基準電圧を超えると、予熱モードからリスタート
できるようにリセットされる。つまり、電源電圧の低下
時に放電灯Laの立ち消えが発生する前に電源電圧検出
回路7の検出電圧Vkが上記基準電圧以下となるように
して、リセット動作を行うことによって上記不具合を解
決している。
【0007】ここで、放電灯点灯装置が広範囲の交流入
力電源(例えば100V〜200V)に対応可能な場
合、交流電源の瞬間的な電圧降下や停電が発生した時、
交流電源の電圧値によってリセット動作するまでの時間
が異なり、交流電源が100Vの場合に比べて、交流電
源が200Vの場合の方がリセット動作するまでの時間
が長くなる。
【0008】図14のニは交流電源が200Vの場合の
検出電圧Vk1、ハは交流電源が100Vの場合の検出
電圧Vk2を示したもので、t21で停電が発生する
と、定常時電圧の低い100V時の検出電圧は早いタイ
ミングt22で基準電圧Vth以下となり、リセット動
作するが、定常時電圧の高い200V時の検出電圧は遅
いタイミングt23でリセット動作する。この差が△T
2=t23−t22となり、この△T2の間に放電灯L
aが立ち消えをしてしまうと、復電後もランプは不点状
態のままであり、かつスイッチング素子Q1、Q2が進
相動作を持続しているので過大なストレスが印加され
る。
【0009】上記不具合を解決した放電灯点灯装置が特
願2000−311186号で提案されており、その回
路を図15に示す。図15の従来例によれば、定格電圧
が最も低い交流電源入力時の平滑用コンデンサC1の電
圧と略同じ電圧のツェナダイオードZD1をコンデンサ
C1と並列に追加して、リセット回路が動作するまでの
検出に要する時間を交流電源電圧値によらず略一定とし
ている。
【0010】また、抵抗R1〜R4の直列回路と直列に
ツェナダイオードZD2を接続し、交流電源が正常時の
検出電圧値と電圧降下時の検出電圧値の差が大きくなる
ようにして、リセット回路が動作するまでの検出に要す
る時間を短くしている。このように、△T2の影響を実
質的に無くすことで図11の従来例の課題を解決してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図15の従来例におけ
る動作は図16(a)〜(c)のようになる。一点鎖線
部は図13と同じであり、同じ部分の説明は省略する。
t10で交流電源の瞬間的な電圧降下あるいは停電が発
生すると、ランプ電流ILaが減少するとともにランプ
電圧VLaが増加する。放電灯Laが立ち消えするt1
1に至る前のt13でリセット回路が動作してインバー
タ回路の動作を停止する。t12で復電すると、交流電
源が投入された時と同様に、予熱時のスイッチング周波
数fphから始動電圧を発生させるスイッチング周波数
fstを経て点灯時のスイッチング周波数fsに移行す
るので、放電灯Laは立ち消えを持続することはない。
【0012】ところで一般的な放電灯点灯装置は、ラン
プが寿命末期等で電圧が上昇する異常になった時にラン
プ及びインバータに過大なストレスが加わり、破損に至
ることを防止する目的で、例えばランプ両端電圧が所定
電圧以上になるとインバータの動作を停止させる負荷異
常検出手段(ランプ電圧検出回路)が付加されている。
ランプ電圧検出回路は、ランプが正常点灯している時の
電圧よりも高い電圧で動作するように設定されるが、極
力低い電圧に設定すればするほど安全性の面で有利であ
ることは言うまでもない。
【0013】このような放電灯点灯装置で交流電源の瞬
間的な電圧降下や停電が発生した時の動作を、図16
(d)をもとに説明する。t10で交流電源の瞬間的な
電圧降下あるいは停電が発生すると、ランプ電流ILa
が減少するとともにランプ電圧VLaが増加する。ラン
プ電圧VLaが上昇し、ランプ電圧検出回路の動作電圧
に達すると、強制的にインバータ回路の動作は停止維持
される。すると、t12で復電してもインバータの動作
が停止維持されているため、ランプ不点灯を持続してし
まうといった不具合を生じる。
【0014】通常の交流電源オフから交流電源オンまで
の時間は、制御電源回路6の出力電圧Vccが立ち下が
るまでの時間に対して十分長いので、交流電源オフ時に
このようなことが発生しても次の交流電源オン時には制
御電源回路6の出力電圧Vccが無くなることによりラ
ンプ電圧検出回路がリセットされている。つまり、通常
の交流電源オンでは問題無いが、上述のように交流電源
の瞬間的な電圧降下や停電が発生した場合の復電時にラ
ンプ不点灯持続といった不具合を生じてしまう。
【0015】ここで、リセット回路が動作した時にシー
ケンスリセット動作としてランプ電圧検出回路もリセッ
トする(例えば、予熱及び始動の動作時まではランプ電
圧検出回路動作を不動作とする)ようにすれば、復電し
た時にランプ電圧検出回路もリセットされているので、
再び予熱時のスイッチング周波数fphから動作開始で
きる。
【0016】しかしながら、t14(ランプ電圧検出回
路動作)からt13(リセット回路動作)までの間に復
電すると、上記と同様にランプ電圧検出回路が動作した
まま復電するため、ランプ不点灯を持続してしまうとい
った不具合が生じることになる。
【0017】仮に、従来例の構成で解決しようとすれ
ば、わずかな交流電源の電圧降下でリセット動作するよ
うに設計すればよいが、同一電源系統に接続される他の
機器が動作開始した時等に発生するわずかな電圧降下の
たびにリセット動作することになり、ユーザーに不快感
を与えてしまう恐れがある。
【0018】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、放電灯の異常を検出する負荷異常検出部を有
する放電灯点灯装置において、交流電源の電圧検出結果
に基づいて負荷異常検出部の動作を補正できるようにす
ることを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の放電灯点灯装置
によれば、上記の課題を解決するために、図1に示すよ
うに、交流電源1の電源電圧を受けて直流電圧を出力す
る直流電源部(整流回路2と直流平滑回路3)と、直流
電源部の出力電圧を高周波の交流電圧に変換して放電灯
Laに供給する、少なくとも一つのインダクタL11、
コンデンサC12を含むインバータ回路4と、放電灯L
aの異常を検出し、前記インバータ回路4の出力低減又
は停止を維持させる信号を発生する負荷異常検出回路部
(ランプ電圧検出回路8)と、前記負荷異常検出回路部
の動作電源を生成する制御電源回路6と、交流電源1の
電源電圧に応じた大きさの直流の検出電圧Vkを発生す
る電源電圧検出回路7を有する放電灯点灯装置におい
て、前記電源電圧検出回路7の検出電圧Vkに応じて前
記負荷異常検出回路部の動作を補正する補正手段を設け
たことを特徴とするものである。このように、電源電圧
の検出電圧Vkに応じて負荷異常検出回路部の動作を補
正することにより、瞬間的な電源電圧降下あるいは停電
のたびに負荷異常検出回路部が誤検出することを防止で
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1に第一の実
施の形態を示す。この実施の形態は図15の従来例にラ
ンプ電圧検出回路8を追加するとともに、インバータ回
路4を自励式インバータとしてインバータ制御回路5を
削除した構成である。ランプ電圧検出回路8は、ランプ
電圧VLaが上昇し所定電圧に達するとスイッチ手段S
Wのオン信号を出力して、強制的にインバータ回路4の
動作を停止維持するように動作する。
【0021】また、交流電源1の電源電圧に応じた大き
さの直流の検出電圧を発生する電源電圧検出回路7の検
出電圧Vkはランプ電圧検出回路8と接続される。図2
にランプ電圧検出回路8の具体的構成の一例を示す。放
電灯Laの非接地側管端とインダクタL11との接続点
には、コンデンサC20の一端が接続されている。コン
デンサC20の他端にはダイオードD21のアノードと
ダイオードD23のカソードが接続されている。ダイオ
ードD23のアノードは接地点(放電灯Laの接地側管
端)に接続されており、ダイオードD21のカソードと
接地点との間には、抵抗R20,R22の直列回路が接
続されている。抵抗R22の両端にはコンデンサC22
が並列接続されている。コンデンサC22の電圧Vdは
コンパレータCP1の+端子に印加されている。制御電
源回路6の出力電圧VccはコンパレータCP1に電源
電圧として供給されるとともに、抵抗R25を介してツ
ェナーダイオードZD20に印加される。ツェナーダイ
オードZD20と抵抗R25の接続点に得られる定電圧
は、コンパレータCP1の−端子に印加されている。コ
ンパレータCP1の出力端子は抵抗R26によりプルア
ップされるとともに、ダイオードD28を介してコンパ
レータCP1の+端子に接続されており、さらに、スイ
ッチ手段SWのオン・オフ制御信号として出力される。
【0022】放電灯Laの両端電圧VLaは高周波的に
極性が交番するが、放電灯Laの非接地側管端とインダ
クタL11との接続点が負極性のピークとなるときに、
ダイオードD23を介してコンデンサC20が充電さ
れ、これにより、コンデンサC20には放電灯Laの両
端電圧VLaの負極性のピークが充電される。放電灯L
aの非接地側管端とインダクタL11との接続点が正極
性のピークとなるとき、この放電灯Laの両端電圧VL
aにコンデンサC20の電圧が加算されることにより、
ランプ電圧VLaのピークtoピークに応じた電圧が検
出される。この電圧をダイオードD21を介して抵抗R
20,R22の直列回路に印加して分圧し、コンデンサ
C22により平滑して、ランプ電圧の検出電圧Vdを得
ており、コンパレータCP1の+端子に入力される。コ
ンパレータCP1の−端子にはツェナーダイオードZD
20により決定された基準電圧が入力される。通常動作
時は検出電圧Vdが基準電圧より低いため、コンパレー
タCP1の出力はLowレベルであり、スイッチ手段S
Wにオフ信号を出力する。
【0023】ランプが寿命末期等の異常状態になるとラ
ンプ両端電圧VLaが上昇し、検出電圧Vdが基準電圧
以上になると、コンパレータCP1の出力はオープンと
なり、抵抗R26を介してスイッチ手段SWにHigh
レベルのオン信号を出力するとともに、ダイオードD2
8を介して検出電圧Vdを高い電圧のまま保持させる。
つまり、インバータ回路4の動作を停止維持させるよう
になっている。一方、電源電圧検出回路7はインバータ
回路4の入力である電解コンデンサC11のプラス側電
位を検出しているが、図1のように、整流回路2の出力
を検出してもよい。
【0024】電源電圧検出回路7の出力電圧Vkはダイ
オードD27を介してランプ電圧VLaの検出電圧Vd
のラインに接続されており、通常時にはダイオードD2
7はオフするようになっている。交流電源1の瞬間的な
電圧降下や停電が発生し、電源電圧検出回路7の出力電
圧Vkが低下していくと、ダイオードD27を介して上
昇しようとする検出電圧Vdを抑制することができるの
で、ランプ電圧検出回路8の誤検出動作を防止すること
ができる。
【0025】ここで、この実施の形態ではインバータ回
路4は自励式インバータであるため、交流電源の低下で
立ち消えを起こしていても周波数が自動的に変化してい
き、復電後ランプを再点灯させることができる。この実
施の形態では、瞬間的な電圧降下や停電が発生した場合
にランプ電圧検出回路8の検出電圧Vdに電源電圧検出
回路7の検出電圧Vkに応じた補正をかけているので、
ランプが異常状態になった場合の検出機能を維持したま
ま、電源電圧の低下による誤検出動作を防止し、ユーザ
ーに不快感を与えることなく復電後のランプ立ち消えを
防止できる。
【0026】(実施の形態2)図3に第二の実施の形態
を示す。この実施の形態は図1に対してランプ電圧検出
回路8にリセット端子(Reset)を設けたものであ
る。このリセット端子(Reset)は電源電圧検出回
路7の検出電圧Vkに接続されており、電源電圧の検出
電圧Vkが基準電圧以下になると、ランプ電圧検出回路
8の出力をLowレベルにするように動作する。このよ
うな構成を採ることにより、交流電源1の瞬間的な電圧
降下や停電が発生し、電源電圧の検出電圧Vkが低下し
ていくと、ランプ電圧検出回路8を不動作とするので、
誤検出動作を防止することができる。
【0027】ここでもインバータ回路4は自励式インバ
ータとしてあり、交流電源1の低下でランプLaが立ち
消えを起こしていても周波数が自動的に変化していき、
復電後、ランプを再点灯させることができる。このよう
にして、ユーザーに不快感を与えることなく復電後のラ
ンプ立ち消えを防止できる。
【0028】(実施の形態3)図4に第三の実施の形態
を示す。この実施の形態は図3においてインバータ回路
4にインバータ制御回路5を付加して他励式インバータ
とするとともに、インバータ回路4の点灯モード周波数
をインダクタL11とコンデンサC12により定まる無
負荷時共振周波数foとほぼ同じに設定したものであ
る。ランプ電圧検出回路8はランプ電圧が異常に上昇す
るとインバータ制御回路5にHighレベルの信号を送
り、インバータ回路4の動作を停止させる。
【0029】図3の実施の形態と同様に、ランプ電圧検
出回路8のリセット端子(Reset)は電源電圧検出
回路7の検出電圧Vkに接続されており、検出電圧Vk
が基準電圧以下になるとランプ電圧検出回路8の出力を
Lowレベルにするように動作する。すなわち、交流電
源1の瞬間的な電圧降下や停電が発生し、検出電圧Vk
が低下していくと、ランプ電圧検出回路8を不動作とす
るので、誤検出動作を防止することができる。
【0030】インバータ回路4は図12における無負荷
時共振周波数foの近傍で動作するため、交流電源の低
下で立ち消えを起こしていても、復電後に始動電圧V1
1以上の電圧をランプに印加させることができる。つま
り、ランプを再点灯させることができる。このようにし
て、ユーザーに不快感を与えることなく復電後のランプ
立ち消えを防止できる。
【0031】(実施の形態4)図5に第四の実施の形態
を示す。この実施の形態は図15の従来例にランプ電圧
検出回路8を追加したもので、ランプ電圧VLaが上昇
し所定電圧に達するとランプ電圧検出回路8が動作し、
強制的にインバータ回路4の動作を停止維持されるよう
にインバータ制御回路5を動作させる。また、電源電圧
検出回路7の検出電圧Vkはランプ電圧検出回路8のリ
セット端子Reset1とインバータ制御回路5のリセ
ット端子Reset2に接続されている。
【0032】ランプ電圧検出回路8のリセット端子Re
set1の基準電圧はインバータ制御回路5のリセット
端子Reset2の基準電圧よりも高く設定されてい
る。このような構成を採ることにより、交流電源1の瞬
間的な電圧降下や停電が発生し、電源電圧検出回路7の
検出電圧Vkが低下していくと、まず、ランプ電圧検出
回路8の動作を不動作として、検出電圧Vkがさらに低
下した後にインバータ制御回路5をリセットして電圧降
下時にインバータ回路4の動作を停止するとともに復電
後、放電灯Laを予熱モードから再起動させている。
【0033】つまり、図16におけるt10〜t14の
間にランプ電圧検出回路8のリセット端子Reset1
を動作させ、t14からt11の間にインバータ制御回
路5のリセット端子Reset2を動作させるようにし
ているので、ユーザーに不快感を与えることなく、復電
後のランプ立ち消えを防止することができる。
【0034】(実施の形態5)図6に第五の実施の形態
を示す。この実施の形態は図5の実施の形態に第2の電
源電圧検出回路7’を追加するとともに、この電源電圧
検出回路7’の出力電圧Vk’をランプ電圧検出回路8
のリセット入力端子であるReset1に入力してい
る。
【0035】ここで、第2の電源電圧検出回路7’は例
えば電源電圧検出回路7と同様の構成であり、抵抗R1
〜R3の抵抗値を小さくすることにより、検出電圧Vk
よりも高い検出電圧Vk’を出力するようにしていると
ともに、ランプ電圧検出回路8のリセット端子Rese
t1とインバータ制御回路5のリセット端子Reset
2の基準電圧は同じに設定している。このような構成を
採ることにより、交流電源1の瞬間的な電圧降下や停電
が発生し、検出電圧Vk及びVk’が低下していくと、
まず、第2の電源電圧検出回路7’の検出電圧Vk’に
よりランプ電圧検出回路8の動作を不動作として、さら
に、電源電圧検出回路7の検出電圧Vkが低下した後に
インバータ制御回路5をリセットして電圧降下時にイン
バータ回路4の動作を停止するとともに復電後、放電灯
Laを予熱モードから再起動させている。
【0036】つまり、図16におけるt10〜t14の
間にランプ電圧検出回路8のリセット端子Reset1
を動作させ、t14からt11の間にインバータ制御回
路5のリセット端子Reset2を動作させるようにし
ているので、ユーザーに不快感を与えることなく復電後
のランプ立ち消えを防止することができる。
【0037】(実施の形態6)図7に第六の実施の形態
を示す。この実施の形態は、図5の実施の形態でインバ
ータ回路4をランプ2灯並列接続構成とするとともに、
ランプ電圧検出回路8の具体的構成の一例を示したもの
である。まず、ランプ2灯の並列接続構成について説明
する。インバータ回路4のスイッチング素子Q2の両端
には直流カット用のコンデンサC16と共振用のインダ
クタL12を介して放電灯La2と共振用コンデンサC
17の並列回路が接続されている。インダクタL12と
コンデンサC17は共振回路を構成しており、共振作用
によりコンデンサC17の両端に生じる高周波電圧が放
電灯La2に印加される。これにより2灯目の放電灯L
a2の点灯回路が構成されている。1灯目の放電灯La
1の点灯回路の構成については上述の各実施の形態と同
様である。これにより、2灯の放電灯La1,La2の
並列点灯回路が構成される。
【0038】各放電灯La1,La2には、それぞれに
ランプ電圧のピークtoピークに応じた電圧を検出する
ランプ電圧検出部が設けられている。2灯目の放電灯L
a2の非接地側管端とインダクタL12との接続点に
は、コンデンサC21の一端が接続されている。コンデ
ンサC21の他端にはダイオードD22のアノードとダ
イオードD24のカソードが接続されている。ダイオー
ドD24のアノードは接地点(放電灯La2の接地側管
端)に接続されており、ダイオードD22のカソードと
接地点との間には、抵抗R21,R23の直列回路が接
続されている。抵抗R23の両端にはコンデンサC23
が並列接続されている。コンデンサC23の電圧Vd2
はダイオードD26を介してコンパレータCP1の+端
子に印加されている。1灯目の放電灯La1のランプ電
圧検出部の構成は、図2で説明したものと同様であり、
コンデンサC22に得られる電圧Vd1はダイオードD
25を介してコンパレータCP1の+端子に印加されて
いる。ダイオードD25,D26のカソード側には、抵
抗R24とコンデンサC24の並列回路が接続されてお
り、電圧Vd1,Vd2のうち、いずれか高い方の電圧
が検出電圧VdとしてコンパレータCP1の+端子に印
加される。コンパレータCP1の入力端子は高インピー
ダンスのため、抵抗R24、コンデンサC24は誤動作
防止の目的で接続してある。コンパレータCP1の−端
子にはツェナーダイオードZD20により決定された基
準電圧が入力される。通常動作時は検出電圧Vdが基準
電圧より低いため、コンパレータCP1の出力はLow
レベルであり、インバータ制御回路5にLowレベルの
信号を出力する。
【0039】2灯の放電灯La1,La2のいずれかが
寿命末期等の異常状態になると、ランプ両端電圧が上昇
し、検出電圧Vdが基準電圧以上になると、コンパレー
タCP1の出力はオープンとなり、プルアップ用の抵抗
R26を介してインバータ制御回路5にHighレベル
信号が出力される。インバータ制御回路5はHighレ
ベル信号が入力されると、インバータ回路4の動作を停
止維持させるようになっている。
【0040】本構成において交流電源の瞬間的な電圧降
下あるいは停電が発生した場合、両方のランプ両端電圧
が上昇し、検出電圧Vd1,Vd2の両方からコンデン
サC24を充電していくため、1灯用負荷の場合よりい
っそう検出電圧Vdが上昇する。一方、交流電源の電源
電圧検出回路7の検出電圧Vkはリセット端子Rese
t1として設けられたコンパレータCP2の+端子に入
力される。コンパレータCP2の−端子にはツェナーダ
イオードZD21により決定された基準電圧が入力され
る。このツェナーダイオードZD21により決定される
基準電圧は、インバータ制御回路5のリセット端子であ
るReset2の基準電圧よりも高く設定してある。通
常動作時は電源電圧検出回路7の検出電圧Vkがツェナ
ーダイオードZD21により決定される基準電圧よりも
高いため、コンパレータCP2の出力はオープンであ
り、ランプ電圧の検出電圧Vdに対して影響を与えな
い。
【0041】交流電源の瞬間的な電圧降下あるいは停電
が発生し、電源電圧検出回路7の検出電圧Vkがツェナ
ーダイオードZD21により決定される基準電圧以下に
なると、コンパレータCP2の出力はLowレベルとな
り、抵抗R28を介してランプ電圧の検出電圧Vdを低
下させる。このような構成を採ることにより、交流電源
1の瞬間的な電圧降下や停電が発生し、検出電圧Vkが
低下していくと、まず、リセット端子Reset1に対
応するコンパレータCP2によりランプ電圧検出回路8
の動作を不動作として、さらに、検出電圧Vkが低下し
た後にインバータ制御回路5をリセットして電圧降下時
にインバータ回路4の動作を停止するとともに、復電
後、放電灯La1,La2を予熱モードから再起動させ
ている。つまり、この実施の形態のように、交流電源の
瞬間的な電圧降下あるいは停電が発生した時にランプ電
圧の検出電圧Vdの上昇が大きい場合でも、リセット端
子Reset1に対応するコンパレータCP2の動作さ
え敏感にすればよいので、ユーザーに不快感を与えるこ
となく復電後のランプ立ち消えを防止することができ
る。
【0042】(実施の形態7)図8に第七の実施の形態
を示す。この実施の形態は、図5の実施の形態でインバ
ータ回路4をランプ2灯直列接続構成とするとともに、
ランプ電圧検出回路8の具体的構成の他の一例を示した
ものである。共振用のコンデンサC12には2灯の放電
灯La1,La2の直列回路が接続されており、一方の
放電灯La2の両フィラメントの電源側端子間には逐次
点灯用のコンデンサC18が並列接続されている。放電
灯La1,La2の共通側フィラメントはコンデンサC
19を介して共振用のインダクタL11の2次巻線出力
により予熱され、非共通側フィラメントは共振用のコン
デンサC12を介して流れる電流により予熱される。
【0043】2灯の放電灯La1,La2の直列回路に
印加される電圧は、ランプ電圧検出回路8の抵抗R2
0,R22の直列回路により分圧される。抵抗R22に
得られた分圧電圧は、その一方の極性でダイオードD2
3を介してコンデンサC20に充電され、他方の極性で
コンデンサC20の電圧と加算されて、ダイオードD2
1とツェナーダイオードZD22の直列回路を介してコ
ンデンサC24と抵抗R24の並列回路に印加され、ピ
ークtoピークに応じた電圧Vdとして検出される。こ
の実施の形態では、ランプ電圧を抵抗R20とR22で
分圧した電圧をコンデンサC20以降に入力するため、
コンデンサC20、ダイオードD21は図7の実施の形
態に比べて耐圧の低い部品を使用することができる。
【0044】ツェナーダイオードZD22は通常動作時
の検出電圧Vdとランプ寿命末期時等でランプ電圧が上
昇する時の検出電圧Vdの差を大きくし、異常状態を確
実に検出する目的で追加している。すなわち、極力、電
圧の上昇分のみを検出するように、通常状態での電圧を
ツェナーダイオードZD22によりカットするようにし
ている。
【0045】2灯の放電灯La1,La2のいずれかが
寿命末期等の異常状態になると、異常状態側のランプ両
端電圧が上昇する。正常状態側のランプ両端電圧の上昇
は小さいが、2灯分のランプ電圧を検出しているため、
検出電圧Vdも上昇する。検出電圧Vdが基準電圧以上
になると、コンパレータCP1の出力はオープンとな
り、プルアップ用の抵抗R26を介してインバータ制御
回路5にHighレベル信号を出力する。インバータ制
御回路5はHighレベル信号が入力されると、インバ
ータ回路4の動作を停止維持させるようになっている。
【0046】本構成においても交流電源の瞬間的な電圧
降下あるいは停電が発生した場合、両方のランプ両端電
圧が上昇するため、1灯用負荷の場合より一層、ランプ
電圧の検出電圧Vdが上昇する。そこで、ランプ電圧検
出回路8のリセット端子Reset1として設けられた
コンパレータCP2の+端子に入力される電源電圧の検
出電圧VkがツェナーダイオードZD21により決定さ
れる基準電圧以下になると、コンパレータCP2の出力
がLowレベルとなり、インバータ制御回路5への信号
をコンパレータCP1の出力状態にかかわらずLowレ
ベル信号とする。
【0047】図9はインバータ制御回路5の一例を示し
たものである。図中、51はIC化された発振回路であ
り、端子Rosc、Coscに接続された抵抗及びコン
デンサで決定される周波数の信号を出力端子OUTから
出力する。端子Roscから流れ出す電流値が大きいほ
ど(端子Roscとグランド間に接続される抵抗が小さ
いほど)周波数は高くなる。出力端子OUTからの信号
は駆動回路52に入力され、駆動回路52は入力された
信号の周波数で交互にスイッチング素子Q1、Q2をオ
ン・オフさせている。
【0048】端子AはHighレベル信号が入力される
と、出力端子OUTから出力される信号を停止し、駆動
回路52の動作も停止させる。一方、端子BはLowレ
ベル信号が入力されると出力端子OUTから出力される
信号を停止し、駆動回路52の動作も停止させる。コン
パレータCP4とCP5は、予熱モード、始動モード及
び点灯モードを切り替えるためのタイマー回路を構成し
ている。コンパレータCP4とCP5の−端子には抵抗
R34、R35、R36で分圧された基準電圧が入力さ
れ、+端子には抵抗R33とコンデンサC31の積分回
路の電圧が入力されている。制御電源Vccが立ち上が
ると、コンパレータCP4とCP5の出力はLowレベ
ルからスタートしている。この時、発振回路51の端子
Roscには抵抗R40とR38及びR39が並列に接
続されるため、周波数は予熱モード時の周波数(図12
のfph)となる。
【0049】所定時間経過後、コンデンサC31の電圧
(コンパレータCP5の+端子の電位)が抵抗R34、
R35と抵抗R36の分圧(コンパレータCP5の−端
子の電位)を超えると、コンパレータCP5の出力がオ
ープンとなり、端子Roscには抵抗R40とR38の
並列回路が接続されるため、周波数は始動モード時の周
波数(図12のfst)となる。
【0050】その後、コンデンサC31の電圧(コンパ
レータCP4の+端子の電位)が抵抗R34と抵抗R3
5、R36の分圧(コンパレータCP4の−端子の電
位)を超えると、コンパレータCP4の出力もオープン
となり、端子Roscは抵抗R40のみの接続に変化す
るため、周波数は点灯モード時の周波数(図12のf
s)となる。
【0051】また、コンパレータCP4の出力がLow
レベルである予熱、始動モードにおいては、抵抗R3
7、ダイオードD31を介してランプ電圧の検出出力V
dを低電圧としているので、ランプが点灯するまでの
間、ランプ電圧検出回路8が動作することはない。
【0052】リセット端子Reset2として設けられ
たコンパレータCP3の+端子に入力される電源電圧の
検出電圧VkがツェナーダイオードZD31により決定
される基準電圧以下になると、コンパレータCP3の出
力がLowレベルとなり、発振回路51のB端子をLo
wレベルとして駆動回路52の動作を停止させるととも
に、ダイオードD33を介してコンデンサC31の電荷
を引き抜き、タイマー回路を初期状態にリセットする。
ここで、基準電圧を決定するツェナーダイオードZD3
1は、ランプ電圧検出回路8のリセット端子Reset
1として設けられたコンパレータCP2の基準電圧を決
定するツェナーダイオードZD21より低い電圧に設定
してある。
【0053】このような構成を採ることにより、交流電
源の瞬間的な電圧降下や停電が発生し、電源電圧の検出
電圧Vkが低下していくと、まず、コンパレータCP2
(Reset1に対応)によりランプ電圧検出回路8の
動作を不動作として、さらに、検出電圧Vkが低下した
後にコンパレータCP3(Reset2に対応)により
インバータ制御回路5をリセットして、電圧降下時にイ
ンバータ回路4の動作を停止するとともに復電後、放電
灯を予熱モードから再起動させている。
【0054】この実施の形態においても、交流電源の瞬
間的な電圧降下あるいは停電が発生した時にランプ電圧
の検出電圧Vdの上昇が大きくなるが、実施の形態3と
同様にランプ電圧検出回路8のコンパレータCP2(R
eset1に対応)の動作さえ敏感にすればよいので、
ユーザーに不快感を与えることなく復電後のランプ立ち
消えを防止することができる。
【0055】また、ランプが始動するまでの間にランプ
両端に発生する高電圧がランプ電圧検出回路8の検出電
圧Vdに発生しないようにしてあるので、ランプ電圧検
出回路8の誤検出動作を防止できる。
【0056】(実施の形態8)図10に第八の実施の形
態の要部構成を示す。全体構成は図8と同様である。図
10はインバータ制御回路5の他の一例を示したもので
あり、図9のインバータ制御回路5とはリセット手段と
して設けられたコンパレータCP3が動作したときのリ
セット方法が異なる。また、コンパレータCP4の出力
はダイオードD31を介して発振回路51のA端子に接
続してあるので、ランプが始動するまでの間にランプ両
端に発生する高電圧によりランプ電圧検出回路8の出力
がHighレベルになろうとしてもA端子をLowレベ
ルにして誤検出動作を防止している。
【0057】リセット手段として設けられたコンパレー
タCP3の+端子に入力される電源電圧の検出電圧Vk
がツェナーダイオードZD31により決定される基準電
圧以下になると、コンパレータCP3の出力がLowレ
ベルとなり、ツェナーダイオードZD32を介してコン
デンサC31の電荷を引き抜く。ここで、ツェナーダイ
オードZD32の電圧は、コンパレータCP5の基準電
圧(抵抗R34、R35と抵抗R36の分圧)より大き
く、コンパレータCP4の基準電圧(抵抗R34と抵抗
R35、R36の分圧)より小さい値に設定している。
すなわち、コンパレータCP3の出力がLowレベルと
なると、コンパレータCP4のみLowレベル出力とな
るところまでリセットするように設定している。また、
コンパレータCP3の基準電圧を決定するツェナーダイ
オードZD31は、ランプ電圧検出回路8のリセット端
子Reset1の基準電圧(ツェナーダイオードZD2
1により決定される電圧)より低い電圧に設定してあ
る。
【0058】このような構成を採ることにより、交流電
源の瞬間的な電圧降下や停電が発生し、電源電圧の検出
電圧Vkが低下していくと、まず、Reset1により
ランプ電圧検出回路8の動作を不動作として、さらに検
出電圧Vkが低下した後に、コンパレータCP3(Re
set2に対応)によりインバータ制御回路5を始動モ
ードまでリセットして電圧降下時にインバータ回路4の
動作を始動モードから動作開始させ、復電後、始動モー
ドから点灯モードに移行させている。すなわち、瞬間的
な電圧降下や停電が発生した時でも、極力ランプが点灯
維持できるようにしているとともに、復電後、速やかに
通常点灯状態になるので、ユーザーに与える違和感を最
低限に抑えることができる。
【0059】また、ランプが始動するまでの間にランプ
両端に発生する高電圧がランプ電圧検出回路8の検出電
圧Vdに発生しても、ランプ電圧検出回路8の出力を無
視できるようにしているので、インバータ制御回路5の
誤検出動作を防止できる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、放電灯の異常を検出す
る負荷異常検出部を有する放電灯点灯装置において、交
流電源の電圧検出結果に基づいて負荷異常検出部の動作
を補正できるようにしたので、交流電源の瞬間的な電圧
降下や停電が発生した時に負荷異常検出部が誤検出して
ランプが不点灯となることはなく、ユーザーに不快感を
与えることが無い。また、交流電源の電圧が正常な状態
でランプ寿命末期等の負荷異常が生じたときには負荷異
常検出部により負荷異常を検出してインバータ回路部を
保護することができる。さらに、インバータ回路を自励
式にするか、あるいは他励式であれば電源電圧降下時に
インバータ制御回路をリセットすることにより、交流電
源の復電後のランプ立ち消えを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の全体構成を示す回
路図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態の要部構成を示す回
路図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態の全体構成を示す回
路図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態の全体構成を示す回
路図である。
【図5】本発明の第四の実施の形態の全体構成を示す回
路図である。
【図6】本発明の第五の実施の形態の全体構成を示す回
路図である。
【図7】本発明の第六の実施の形態の全体構成を示す回
路図である。
【図8】本発明の第七の実施の形態の全体構成を示す回
路図である。
【図9】本発明の第七の実施の形態の要部構成を示す回
路図である。
【図10】本発明の第八の実施の形態の要部構成を示す
回路図である。
【図11】第一の従来例の回路図である。
【図12】第一の従来例におけるランプ電圧の周波数特
性図である。
【図13】第一の従来例の瞬時停電発生時の動作説明図
である。
【図14】第一の従来例の電源電圧の違いによる検出動
作の違いを示す説明図である。
【図15】第二の従来例の回路図である。
【図16】第二の従来例の動作説明図である。
【符号の説明】 1 交流電源 2 整流回路 3 直流平滑回路 4 インバータ回路 6 制御電源回路 7 電源電圧検出回路 8 ランプ電圧検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 AB02 AB03 AC02 AC11 BA03 BB01 BC05 CB07 CB08 DA02 DB03 DB09 DC07 DC08 DD04 DE04 DE05 EA01 EA02 EA05 EB05 GA03 GB12 GC01 GC04 HA02 HB03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の電源電圧を受けて直流電圧
    を出力する直流電源部と、 直流電源部の出力電圧を高周波の交流電圧に変換して放
    電灯に供給する、少なくとも一つのインダクタ、コンデ
    ンサを含むインバータ回路部と、 放電灯の異常を検出し、前記インバータ回路部の出力低
    減又は停止を維持させる信号を発生する負荷異常検出回
    路部と、 前記負荷異常検出回路部の動作電源を生成する制御電源
    部と、 交流電源の電源電圧に応じた大きさの直流の検出電圧を
    発生する電源電圧検出部を有する放電灯点灯装置におい
    て、 前記電源電圧検出部の電圧に応じて前記負荷異常検出回
    路部を補正する補正手段を設けたことを特徴とする放電
    灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は前記電源電圧検出部の
    電圧が所定値以下で動作するリセット手段であり、前記
    リセット手段で前記負荷異常検出回路部の動作を実質的
    に不動作にすることを特徴とする請求項1記載の放電灯
    点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記インバータ回路部は自励式インバ
    ータであることを特徴とする請求項1又は2記載の放電
    灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記インバータ回路部の動作を前記放
    電灯の予熱、始動、点灯モードの順に制御する制御回路
    部を有し、前記インバータ回路部の点灯モードの動作周
    波数が前記インバータ回路部の無負荷時共振周波数と略
    同じであることを特徴とする請求項1又は2記載の放電
    灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 交流電源の電源電圧を受けて直流電圧
    を出力する直流電源部と、 直流電源部の出力電圧を高周波の交流電圧に変換して放
    電灯に供給する、少なくとも一つのインダクタ、コンデ
    ンサを含むインバータ回路部と、 前記インバータ回路部の動作を前記放電灯の予熱、始
    動、点灯モードの順に制御する制御回路部と、 放電灯の異常を検出し、前記インバータ回路部の出力低
    減又は停止を維持させる信号を発生する負荷異常検出回
    路部と、 前記制御回路部及び前記負荷異常検出回路部の動作電源
    を生成する制御電源部と、 交流電源の電源電圧に応じた大きさの直流の検出電圧を
    発生する電源電圧検出部と、 前記電源電圧検出部の電圧が第一の所定値以下で動作す
    る第一のリセット手段と、 前記電源電圧検出部の電圧が第一の所定値よりも低い第
    二の所定値以下で動作する第二のリセット手段を備え、 前記第一のリセット手段で前記負荷異常検出回路部の動
    作を実質的に不動作にするとともに、 前記第二のリセット手段で前記制御回路部の動作をリセ
    ットすることを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 交流電源の電源電圧を受けて直流電圧
    を出力する直流電源部と、 直流電源部の出力電圧を高周波の交流電圧に変換して放
    電灯に供給する、少なくとも一つのインダクタ、コンデ
    ンサを含むインバータ回路部と、 インバータ回路部の動作を前記放電灯の予熱、始動、点
    灯モードの順に制御する制御回路部と、 放電灯の異常を検出し、前記インバータ回路部の出力低
    減又は停止を維持させる信号を発生する負荷異常検出回
    路部と、 前記制御回路部及び前記負荷異常検出回路部の動作電源
    を生成する制御電源部と、 交流電源の電源電圧に応じた大きさの直流の検出電圧を
    発生する第一の電源電圧検出部と、 前記第一の電源電圧検出部よりも小さい直流の検出電圧
    を発生する第二の電源電圧検出部と、 前記第一の電源電圧検出部の電圧及び前記第二の電源電
    圧検出部の電圧が所定値以下で動作する第一のリセット
    手段及び第二のリセット手段を備え、 前記第一のリセット手段で前記負荷異常検出回路部の動
    作を無効にするとともに、 前記第二のリセット手段で前記制御回路部の動作をリセ
    ットすることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記負荷異常検出回路部は放電灯の電
    圧を検出するランプ電圧検出回路であることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記インバータ回路部は複数の放電灯
    を負荷とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記第二のリセット手段は前記制御回
    路部の動作を前記放電灯の始動モード制御までリセット
    することを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載
    の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 前記第二のリセット手段は前記イン
    バータ回路部の発振動作を停止させるとともに、前記制
    御回路部の動作を初期動作までリセットすることを特徴
    とする請求項5乃至8のいずれかに記載の放電灯点灯装
    置。
  11. 【請求項11】 前記制御回路部の動作が初期動作か
    ら始動モード制御までの間、前記負荷異常検出回路部の
    動作を無効とすることを特徴とする請求項5乃至10の
    いずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記直流電源部の電源容量と前記イ
    ンバータ回路部の負荷インピーダンスの時定数が前記制
    御電源部の電源容量と前記制御回路部及び前記負荷異常
    検出回路部のインピーダンスの時定数よりも小さいこと
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の放電
    灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 前記電源電圧検出部は交流電源の電
    源電圧を分圧して平滑用コンデンサで平滑した直流の検
    出電圧を発生し、前記電源電圧検出部の平滑用コンデン
    サと分圧抵抗の時定数が前記制御電源部の電源容量と前
    記制御回路部及び前記負荷異常検出回路部のインピーダ
    ンスの時定数よりも小さいことを特徴とする請求項1乃
    至12のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
JP2001241916A 2001-08-09 2001-08-09 放電灯点灯装置 Expired - Lifetime JP4089182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241916A JP4089182B2 (ja) 2001-08-09 2001-08-09 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241916A JP4089182B2 (ja) 2001-08-09 2001-08-09 放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003059681A true JP2003059681A (ja) 2003-02-28
JP4089182B2 JP4089182B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=19072273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001241916A Expired - Lifetime JP4089182B2 (ja) 2001-08-09 2001-08-09 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4089182B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006059583A1 (ja) * 2004-12-03 2006-06-08 Matsushita Electric Works, Ltd. 放電灯点灯装置並びに照明器具
JP2007294368A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Taiyo Yuden Co Ltd ランプ点灯装置
JP2009158107A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Harison Toshiba Lighting Corp 誘電体バリア放電ランプ点灯装置
JP2010033826A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Harison Toshiba Lighting Corp 誘電体バリア放電ランプ点灯装置
JP2010259236A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 電源装置
JP2012089451A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Panasonic Corp 放電灯点灯装置及び照明器具
US8482213B1 (en) 2009-06-29 2013-07-09 Panasonic Corporation Electronic ballast with pulse detection circuit for lamp end of life and output short protection
US8947020B1 (en) 2011-11-17 2015-02-03 Universal Lighting Technologies, Inc. End of life control for parallel lamp ballast

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006059583A1 (ja) * 2004-12-03 2006-06-08 Matsushita Electric Works, Ltd. 放電灯点灯装置並びに照明器具
US7436123B2 (en) 2004-12-03 2008-10-14 Matsushita Electric Works, Ltd. Discharge lamp ballast device and lighting appliance
JP2007294368A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Taiyo Yuden Co Ltd ランプ点灯装置
JP2009158107A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Harison Toshiba Lighting Corp 誘電体バリア放電ランプ点灯装置
JP2010033826A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Harison Toshiba Lighting Corp 誘電体バリア放電ランプ点灯装置
JP2010259236A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 電源装置
US8482213B1 (en) 2009-06-29 2013-07-09 Panasonic Corporation Electronic ballast with pulse detection circuit for lamp end of life and output short protection
JP2012089451A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Panasonic Corp 放電灯点灯装置及び照明器具
US8947020B1 (en) 2011-11-17 2015-02-03 Universal Lighting Technologies, Inc. End of life control for parallel lamp ballast

Also Published As

Publication number Publication date
JP4089182B2 (ja) 2008-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4249749B2 (ja) 単一のチップ上における力率修正を伴うバラスト制御回路
US8004198B2 (en) Resetting an electronic ballast in the event of fault
US7365951B2 (en) Discharge lamp lighting device, lighting system and method
US6429603B1 (en) Discharge lamp lighting apparatus
WO2003047319A1 (fr) Ballast électronique pour lampe à décharge à haute pression
US7154232B2 (en) Ballast control IC with multi-function feedback sense
US6366032B1 (en) Fluorescent lamp ballast with integrated circuit
US6031342A (en) Universal input warm-start linear ballast
KR20090057313A (ko) 주파수-진단 램프 결함 보호 회로를 가진 안정기
US8339056B1 (en) Lamp ballast with protection circuit for input arcing and line interruption
JP4089182B2 (ja) 放電灯点灯装置
US7432660B2 (en) IC-based low cost reliable electronic ballast with multiple striking attempts and end of lamp life protection
JP4157181B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4061080B2 (ja) 放電灯点灯装置
US20100270932A1 (en) Fault detection and shutdown control circuits and methods for electronic ballasts
US7355356B2 (en) Circuit arrangement and method for detecting a crest factor of a lamp current or a lamp operating voltage of an electric lamp
JP4016345B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2004303507A (ja) 無停電電源装置及び放電灯点灯装置
JP2001244093A (ja) 放電灯点灯装置
JP3399239B2 (ja) 電源装置
JP2010118232A (ja) 放電灯点灯装置及びこの放電灯点灯装置を備える照明器具
JP4534334B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2001244092A (ja) 放電灯点灯装置
JP2011146985A (ja) 電圧検出回路、及び電源装置
JP2000091091A (ja) 放電灯点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20080205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20080218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5