JP2010030596A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】氷雪上路面のような摩擦係数の低い路面に対するブロックの接地圧分布の均一化を図り、接地性を改良することで、氷雪上性能などのタイヤ性能の向上を図る。
【解決手段】トレッド表面に設けた溝12,14によって区画されたブロック16を備える空気入りタイヤにおいて、ブロックの側面16Aから突出して当該側面の全周にわたって連続して延びる突条18を、該ブロック16の高さ方向において1本又は複数本独立させて設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に氷雪上路面のような摩擦係数の低い路面での接地性を改良するトレッドブロック形状に関するものである。
空気入りタイヤには、トレッド表面に設けた溝によって区画されたブロックを備えたものがあり、従来、かかるブロックの側面形状に関する提案がなされている。
例えば、下記特許文献1には、ブロックの曲げ変形に起因する路面からの浮き上がりを抑制するために、トレッド溝により区分した複数のブロックの壁面に、半径方向の内外に隣り合ってトレッド面と略平行にのびる複数の補強リブを設け、このリブの突出高さを0.5〜2.0mmとすることが提案されている。
また、下記特許文献2には、トレッドのブロック側壁の全周に凹部を設けることが提案されており、これにより、ブロック全体の剛性を低下させずにエッジ付近の剛性のみ低下させて、エッジ付近の接地圧を低減し、もって、ブロックの接地圧の全体的な均一化を図って、ドライ操縦安定性を向上させることが開示されている。
また、下記特許文献3には、ブロックなどの陸部を構成する溝の溝壁や溝底に小溝を複数設けることで、溝内を流れる溝の抵抗を低減させ、ウエット性能を向上させることが提案されている。
特開2000−158915号公報 特開平11−151912号公報 特開2002−219906号公報
タイヤ性能は接地性(接地面積、接地圧分布)に依存するため、上記特許文献1では、ブロックの路面からの浮き上がりを抑制して接地性を向上することが提案されている。すなわち、特許文献1では、ブロックの曲げ剛性を向上させることで接地面積を増加させているが、これのみでは必ずしも接地圧分布の均一化は図れない。特に、特許文献1では、補強リブをブロック壁面の全周にわたって連続して設けることが記載されておらず、そのため、接地時にブロックが横に広がるような撓み変形(ブロック側面の外側方向への撓み変形)を抑制することができず、摩擦係数が低い路面に対する接地性の向上が図れないことが判明した。また、特許文献1のように複数の補強リブを隣接して設けてブロック壁面を蛇腹状に形成した場合、ブロックが摩耗して補強リブの頂部が接地面となったときに、ブロック壁面には凸条ではなく凹溝が複数形成された状態となる。そのため、仮に上記補強リブが周方向に連続して設けられたとしても、ブロックの摩耗進行に伴い、接地性が大きく変化することとなって、安定したタイヤ性能を発揮することができない。
また、ゴム材料では接地圧が増えると摩擦係数が減少することが知られており、上記特許文献2では、ブロックのエッジ付近の接地圧を低減することで接地圧の均一化を図っている。すなわち、特許文献2では、ブロックの路面に対する接地圧はエッジ付近において接地圧が高くなるような不均一があることを前提として、エッジ付近の接地圧を下げるためにブロックの側壁に凹部を設けている。かかる接地圧分布の傾向は、ドライ路面のような摩擦係数の高い路面に対しては適合するものの、氷雪上路面のような摩擦係数の低い路面に対しては適合せず、ブロック側壁に凹部を設けると氷雪上路面では却って接地圧分布を損なうことが判明した。
更に、上記特許文献3は、溝内を流れる水の抵抗を低減させて溝の排水効率を向上するために微小な小溝を溝壁に設ける技術であり、これでは、氷雪上路面に対する接地圧分布の改善効果は得られない。
以上のような従来技術に対し、本発明は、氷雪上路面のような摩擦係数の低い路面に対するブロックの接地圧分布の均一化を図り、接地性を改良することで、氷雪上性能などのタイヤ性能の向上を図った空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド表面に設けた溝によって区画されたブロックを備える空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの側面から突出して当該側面の全周にわたって連続して延びる突条を、該ブロックの高さ方向において1本又は複数本独立させて設けたものである。ここで、上記突条を複数本独立させて設けるとは、複数本の突条が互いに独立してブロック側面から突出形成されることをいい、複数本の突条を所定ピッチで隣接させて設けることでブロック側面を蛇腹状に形成する場合を除外する趣旨である。
このようにブロック側面に周方向に連続した突条を設けたことにより、接地時にブロック側面が外側方向に変形するのを該突条の拘束により抑制することができ、氷雪上路面などの摩擦係数の低い路面に対するブロックの接地圧分布の均一化を図ることができる。そのため、かかる低摩擦抵抗路面に対するブロックの接地性を改良して、氷雪上性能などのタイヤ性能を向上することができる。
実施例1に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 同ブロックの断面図である。 同空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す平面展開図である。 実施例2に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 実施例3に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 同ブロックの断面図である。 実施例4に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 同ブロックの平面図である。 実施例5に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 同ブロックの側面図である。 実施例6に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 実施例7に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図である。 比較例1に係るブロックを示す斜視図である。 比較例2に係るブロックを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、実施例1に係る空気入りタイヤのブロックを示す斜視図、図2は同ブロックの断面図であり、図3は、同ブロックを適用したトレッドパターンの一例を示す平面展開図である。
空気入りタイヤのトレッド部10には、図3に示すように、タイヤ周方向に延びる主溝12と、主溝12に交わるタイヤ幅方向に延びる横溝14とによって区画されたブロック16が複数設けられている。なお、この例では、主溝12をタイヤ幅方向に4本設け、これによってタイヤ幅方向において区画される5つの領域の全てに横溝14を所定間隔で設けているが、かかるトレッドパターンはあくまで一例であって、ブロックを有する種々のトレッドパターンを採用することができる。例えば、主溝12の本数は4本には限らず、また横溝14を設けない領域(即ち、リブ)を含んでもよい。また、横溝14は主溝12に垂直でなくてもよく、傾斜して交わることで、ブロック16の平面形状が平行四辺形状や三角形状、台形状などに形成されてもよい。
図1,2に示すように、直方体状のブロック16の側面16Aには、その全周にわたって連続して延びる突条18が設けられている。突条18は、上記側面16Aから溝12,14内に突出するとともに、ブロック16の接地面(表面)16Bに対して略平行に延びる筋状の突出部であり、ブロック16の4つの角部でも分断されることなく連続して形成されている。この例では、突条18はブロック16の高さ方向の中央部に1本だけ設けられ、より詳細には、ブロック16の高さ方向の中心(ブロック高さを2等分する面)A上に設けられている。
また、突条18は、周方向において一定の断面で形成されており、詳細には、図2に示すように断面略台形状をなしている。なお、突条18の断面形状は特に限定されず、円弧状、三角形状、矩形状などであってもよい。
突条18の大きさは、その底面の幅Wが0.5〜3mm、側面16Aからの突出高さHが0.3〜2mmに設定されている。突条18の大きさがこれより小さいと、所望の効果が得にくく、逆にこれより大きいと、排水性能に悪影響を及ぼす。上記幅Wは1.5〜3mmであることがより好ましく、上記高さHは1〜2mmであることがより好ましい。
なお、ブロック16の接地面16Bには、タイヤ幅方向に延びる切れ込みからなるクローズドサイプ20がタイヤ周方向に複数(ここでは4本)並設されている。
(作用効果)
氷雪上性能を向上するために、実験とFEMによる解析によりゴムブロックの変形及び接地性を調査したところ、摩擦抵抗の低い路面(例えば、μ=0.1)では、ドライ路面のような摩擦抵抗の高い路面(例えば、μ=0.7)とは異なり、垂直荷重を負荷したときにブロックの中央部で接地圧が高くなり、不均一な接地圧分布を示すことが判明した。すなわち、低摩擦抵抗路面では、ブロックに負荷する垂直荷重が大きいほど、ブロックの側面が横に広がるように外側方向に変形することで、ブロック中央部の接地圧が高くなる。これは、圧縮によってゴムブロックが幅方向に膨張するのをブロックの両面に働く摩擦力が妨げとなってブロック中央側の圧力が高くなり、これが積分されて中央部に接地圧が集中するという液体効果によるものであると考えられる。
そのため、接地圧分布を均一化するためには、垂直荷重の負荷時に、ブロック側面が横に広がらずに縦に撓むようにすること、即ちポアソン比を低くすることで、液体効果の影響を少なくすることが有効である。特に、低摩擦抵抗路面ではブロックエッジ部の圧力よりもブロック中央部の圧力分布に注目すべきであり、面積比率からしてもこちらを均一化する方が最大摩擦力を増加させるには有利である。
そこで、垂直荷重の負荷時に横に広がらずに縦に撓むようにするべく、ブロックの側面に凹凸を付与して解析したところ、凹部を設けた場合には、横撓みが大きくなり、接地圧の分散が悪化したのに対し、周方向に連続した突条を設けた場合には、横撓みが低減して接地圧分布が均一化されることを確認した。
以上より、本実施例によれば、ブロック16の側面16Aの周りに全周にわたって連続した突条18を設けたことにより、接地時にブロック側面16Aが外側方向に変形するのを突条18の拘束により抑制することができる。よって、氷雪上路面などの摩擦係数の低い路面に対するブロック16の接地圧分布が均一化され、氷雪上性能を改善することができる。
また、単一の突条18によりポアソン比を低減するものであり、複数の隣接配置した突条でブロック側面を蛇腹状に形成したものではないので、ブロックが摩耗した場合でも、上記作用効果を維持することができる。すなわち、ブロック側面が蛇腹状の場合、ブロックの摩耗進行に従い、ブロック側面は、接地面を基準として、複数の突条が存在する状態と、複数の凹溝が存在する状態とを繰り返すことになり、後者の状態では却ってポアソン比が高くなるため、接地性が大きく変動してしまう。また、蛇腹状の場合、溝面積が減少するため、排水性の悪化や雪詰まりなども懸念される。
(実施例2)
図4は、実施例2に係る空気入りタイヤのブロック構成を示す断面図である。この例は、突条18の位置が実施例1とは相違し、その他は実施例1と同様である。
突条18の位置は、ブロック16の高さ方向において、側面16Aの最大撓み位置(突条を設けない状態でのブロックの最大撓み位置)に設けるのが外側方向への撓みを抑制する上で最も効果的であり、その位置は、通常、ブロック16の高さ方向の中心Aよりもやや接地面16B側の位置である。その一方で、一般に氷雪用タイヤの性能寿命はブロック16の摩耗が上記高さ方向中心Aに至るまでであるが、かかる摩耗状態でも突条18を確保することが望ましい。
そこで、側面16Aの外側方向への撓み抑制効果を極力高くしながら、摩耗後のことも考慮して、突条18の位置は、図2や図4に示すようにブロック16の高さ方向の中央部に設けることが好ましい。そして、特に、タイヤ寿命まで上記撓み抑制効果を維持するために、突条18は、図4に示すように、ブロック16の高さ方向の中心Aより溝底22側に設けることが好ましく、より好ましくは、上記撓み抑制効果を極力高くするため、該中心Aに近接させて設けることである。
(実施例3)
図5は、実施例3に係る空気入りタイヤのブロックの斜視図であり、図6は同ブロックの断面図である。この例は、上記突条18をブロック16の高さ方向において2本独立させた設けた点を特徴としており、その他は実施例1と同様である。
すなわち、この例では、上記突条は、ブロック16の高さ方向の中心Aよりも接地面16B側に設けられた第1突条18Aと、該中心Aよりも溝底22側に設けられた第2突条18Bとの2本で構成されている。
第1突条18Aは、その底面の幅W1が0.5〜1.5mm、側面16Aからの突出高さH1が0.3〜1mmに設定され、第2突条18Bは、その底面の幅W2が1.5〜3mm、側面16Aからの突出高さH2が1〜2mmに設定され、溝底22側の第2突条18Bの方が突出高さを大きく設定している。
このように第1突条18Aと第2突条18Bの2本の突条を設けることにより、側面16Aの外側方向への撓み抑制効果を高めることができる。また、溝底22側の第2突条18Bを大きく設定したことにより、突条による偏摩耗の影響を排除するとともに、第1突条18Aが摩耗している途中でも、より突出高さの大きい溝底22側の第2突条18Bにより上記撓み抑制効果を維持することができる。しかも、更に摩耗が進行していくと、より効果の高い第2突条18Bが最大撓み位置に近づくため、上記撓み抑制効果を有効に維持することができる。また、接地面16B側の第1突条18Aが小さいので、排水性の低下や雪詰まりの問題を低減することができる。
(実施例4)
図7は、実施例4に係る空気入りタイヤのブロックの斜視図であり、図8は同ブロックの平面図である。この例は、上記突条18の形状をブロック16の周方向において変化させた点を特徴としており、その他は実施例1と同様である。
すなわち、この例では、突条18は、ブロック16の周方向において、側面16Aの両端部での突出高さH3よりも側面16Aの中央部での突出高さH4が大きく設定されている。詳細には、側面16の両端部から中央部に向かって、突条18の高さが徐々に高くなるように、各側面16Aにおける突条18の長手方向中央部に平面視円弧状に張り出した張出部24が設けられている。この張出部24における突出高さH4は、両端部の一般部における突出高さH3の1.5〜2倍であることが好ましい。
このような張出部24を設けることにより、ブロック側面16Aの外側方向への撓み抑制効果が大きくなって、ブロック16の中央部における接地圧を下げる効果が一層大きくなる。
(実施例5)
図9は、実施例5に係る空気入りタイヤのブロックの斜視図であり、図10は同ブロックの側面図である。この例は、上記突条18をジグザグ状に設けた点を特徴としており、その他は実施例1と同様である。
すなわち、この例では、ブロック側面16Aにおいて周方向に延びる上記突条18が、ブロック16の高さ方向に振幅を持つジグザグ状に形成されている。このように突条18をジグザグ状とすることで、突条18の体積を大きくとることができ、ブロック側面16Aの外側方向への変形の抑制効果を高めることができる。また、ブロック16の摩耗により最大撓み位置が移動しても、ブロック16の高さ方向における突条18の形成範囲が広いので、上記抑制効果を持続させやすい。
上記突条18はブロック側面16Aに対する面積比で5〜30%の範囲で形成されていることが好ましい。また、ジグザグの振幅Bは、突条18の底面の幅Wに対して0.3〜1倍であることが好ましい。更に、各側面16Aにおけるジグザグの波数(周波数)は3〜10程度であることが好ましい。これら各数値が上記範囲より小さいと効果が薄く、逆に大きいと排水性等に悪影響を及ぼす。なお、突条の高さは実施例1と同様0.3〜2mmである。
なお、図9,10の例では、突条18を屈曲した線からなるジグザグ状に形成したが、湾曲した波形状(蛇行状)にしてもよい。
(実施例6)
図11は、実施例6に係る空気入りタイヤのブロックの斜視図である。この例は、実施例3の第2突条18Bを、実施例4の張出部24を持つ突条18により形成した点を特徴とするものである。
すなわち、この例では、第1突条18Aは、周方向において一定断面を持つストレート状に形成され、第2突条18Bは、第1突条18Aよりも突出高さが大きく設定されるとともに、側面16Aの両端部での突出高さよりも中央部での突出高さが大きくなるように中央部に張出部24が形成されている。
これにより、実施例3の上記効果に加えて、第2突条18Bの張出部24によりブロック16の中央部における接地圧を下げる効果が一層大きくなる。
(実施例7)
図12は、実施例7に係る空気入りタイヤのブロックの斜視図である。この例は、実施例3の第2突条18Bを、実施例5のようにジグザグ状に形成した点を特徴とするものである。
すなわち、この例では、第1突条18Aがストレート状に形成され、第2突条18Bがブロック16の高さ方向に振幅を持つジグザグ状に形成されており、更に、第2突条18Bの方が第1突条18Aよりも突出高さが大きく設定されている。
これにより、実施例3の上記効果に加えて、第2突条18Bのジグザグ形状によりブロック側面16Aの外側方向への変形の抑制効果及びその持続効果を高めることができる。
上記実施例1及び3〜7の各ブロックと、比較例1〜3の各ブロックについて、接地圧分散値を求めた。ここで、ブロックのサイズは、縦28mm×横28mm×高さ10mmとした。また、各ブロックの突条の詳細構成は表1の通りである。なお、比較例1は、図13に示す突条を設けていない例、比較例2は、図14に示すようにブロックの各角部で分断された突条を設けた例、比較例3は、上記特許文献1の図3に記載されたように周方向において分断された突条を高さ方向に複数隣接させることでブロック側面を蛇腹状に構成した例であり、その他の基本構成は実施例と同じである。
なお、接地圧分散値は、摩擦係数μ=0.1の路面上でブロックに対して垂直荷重(154N)を負荷して、画像処理により接地圧を測定して、接地圧の分散を指数で示したものであり、比較例1を100とした指数で示している。数値が小さいほど接地圧が均一化され、接地性に優れることを意味する。
また、上記実施例1,3〜7及び比較例1〜3の各ブロックを持つスタッドレスタイヤ(タイヤサイズ:205/65R15)を作製し、氷上性能を評価した。
氷上性能の評価は、国産の2500cc乗用車(後輪駆動)に各タイヤを装着し、氷盤路面において速度40km/hからABS制動距離を測定し(平均路面温度=−1℃)、比較例1を100とした指数で表示した。数値が大きいほど制動性能に優れることを意味する。
結果は、表1に示すとおりであり、実施例であると氷上路面に対する接地性が大幅に改善され、優れた氷上性能が得られた。
Figure 2010030596
本発明の空気入りタイヤは、スタッドレスタイヤ等の冬用タイヤとして、特に好適に利用することができる。
10…トレッド部、12…主溝、14…横溝、16…ブロック、16A…側面、16B…接地面、18…突条、18A…第1突条、18B…第2突条、22…溝底、24…張出部、W…突条の底面の幅、W1…第1突条の底面の幅、W2…第2突条の底面の幅、H…突条の突出高さ、H1…第1突条の突出高さ、H2…第2突条の突出高さ、H3…突条の両端部での突出高さ、H4…突条の中央部での突出高さ、A…ブロックの高さ方向の中心、B…突条の振幅

Claims (9)

  1. トレッド表面に設けた溝によって区画されたブロックを備える空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの側面から突出して当該側面の全周にわたって連続して延びる突条を、該ブロックの高さ方向において1本又は複数本独立させて設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記突条が、前記ブロックの高さ方向の中央部に設けられた1本の突条からなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記突条が、前記ブロックの高さ方向の中心より溝底側に設けられた請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記突条が、前記ブロックの高さ方向の中心よりも接地面側に設けられた第1突条と、前記ブロックの高さ方向の中心よりも溝底側に設けられた第2突条との2本の突条からなる請求項1記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第2突条の前記側面に対する突出高さが、前記第1突条の前記側面に対する突出高さよりも大きい請求項4記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記突条が、前記ブロックの周方向において、前記側面の両端部での突出高さよりも前記側面の中央部での突出高さが大きく形成された請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記突条が、前記ブロックの高さ方向に振幅を持つジグザグ状又は波形状に形成された請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記第2突条が、前記ブロックの周方向において、前記側面の両端部での突出高さよりも前記側面の中央部での突出高さが大きく形成された請求項4記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記第1突条がストレート状に形成され、前記第2突条が前記ブロックの高さ方向に振幅を持つジグザグ状又は波形状に形成された請求項4記載の空気入りタイヤ。
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