JP2010028958A - 回転電機及び回転電機冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機において、ステータコイルの冷却効率を向上させることである。
【解決手段】回転電機であるモータ26は、ステータ28と、モータケース38の内側に設けられた冷却用ジャケット64とを備える。冷却用ジャケット64の内側に、内部空間を径方向に仕切る複数の仕切り部を設け、仕切り部により冷却用ジャケット64内にそれぞれ扇状に仕切られた複数の上流側分岐流路58を設ける。各分岐流路58は、ステータコイル32の軸方向端面と対向し、分岐流路58と対向するステータコイル32の配線部分の配線方向に対し直交する方向である径方向に冷却油を流す。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータコイルを有するステータと、ステータを保持するモータケースとを備え、運転時にモータケースの内側に冷媒が流れる回転電機と、回転電機冷却システムに関する。
従来から知られている、車両用電動機等の回転電機は、ステータとロータとを備える。また、回転電機を構成するステータとして、従来から、図19に示すようなステータが考えられている。図19は、従来から考えられているステータの第1例の略斜視図である。図19に示すステータ10は、積層鋼板等により構成するステータコア12の内周面の周方向複数個所に、径方向に突出するティース14を設け、それぞれのティース14に集中巻きでコイル16を巻回している。また、ステータコア12の軸方向両端面から軸方向に突出するコイル部分である、ステータコイルエンドである、コイルエンド本体18は、ワニス含浸したり、ワニスを滴下することにより固めることが考えられている。このようにコイルエンド本体18を固めるのは、各相のコイル16間の絶縁性を確保し、コイルエンド本体18の機械的強度を確保するためである。
また、ステータコア12の外周面の円周方向複数個所に、モータケース(図示せず)にステータ10を固定するための取付部20を設けている。なお、図示は省略するが、コイルエンド本体18の一部からコイル16に接続した取り出し線を導出させ、取り出し線を外部回路である、インバータ(図示せず)等と接続可能としている。また、図19では、ティース14に集中巻きでコイル16を巻回しているが、複数のティース14をまたぐようにコイル16を巻回する、分布巻きを行うことも考えられている。
また、図20は、従来から考えられているステータの第2例の略斜視図である。図20に示すステータ22は、ティース14(図19参照)に巻回したコイル16(図19参照)の軸方向端部で、ステータコア12の軸方向両端面から軸方向に突出した一対のコイルエンド本体18(図19参照)を、樹脂により包埋、すなわち樹脂モールドすることにより、一対のステータコイルエンドである、樹脂モールドコイルエンド24を構成している。このように、ステータコイルエンドを、樹脂モールドコイルエンド24とする理由は、回転電機製造時の自動化によるコスト低減を図るため、及び、冷却油等によりステータコイルエンドを冷却する場合の、コイルエンド本体18全体の放熱性を向上させる等のためである。その他の構成は、上記の図19に示したステータの第1例の場合と同様である。
上記のようなコイルエンドをワニスにより固める構成、及び、コイルエンドを樹脂によりモールドする構成のいずれの場合でも、従来から、冷却油等の冷媒によりステータコイルを冷却することが考えられている。例えば、特許文献1には、モータジェネレータの冷却構造であって、円筒板の両端を側板により閉塞したケース内にステータコアを配置し、ステータコアの軸方向両端とケースの内側との間に環状の空間を形成するよう断面コ字状の冷却用ジャケットを夫々介挿して、環状の冷却空間を形成した構造が記載されている。冷却用ジャケット内にコイルエンドを夫々収容し、冷却用ジャケットのケース内の下方部分の底面にケース側板を貫通させてオイル供給口を設け、冷却用オイルは、冷却用ジャケット内のコイルエンドとの隙間空間を上方へ流れる。冷却用ジャケットの上部に設けた外周壁には、ケースを貫通させて設けたオイル排出口を備え、冷却用オイルはオイル排出口から外部に排出されるように構成している。
また、特許文献2には、回転電機であって、ステータ、ロータ及びコイルを収容するハウジングに、ロータの径方向においてその冷却油出口側の開口が、コイルのコイルエンドに臨むように開口する導入溝と、ハウジングの外部へ開口する注入溝と、注入溝と導入溝とをつなぐ誘導溝とで主に構成される流路が設けられている構造が記載されている。
特開2005−323416号公報 特開2006−6047号公報
上記の特許文献1に記載されたモータジェネレータの冷却構造の場合、冷却用オイルの流れる方向が、コイルエンドの表面の、コイルにより形成される突部等のコイルの表面形状との関係で規制されていない。このため、冷却用ジャケット入口であるオイル供給口から出口であるオイル排出口に向かう方向に冷却用オイルが流れるにしたがって、下流側部分で、コイルの表面から近い部分に形成される、冷却用オイルの流速分布に関する温度境界層が発達し、コイルエンドと冷却用オイルとの間の熱伝達率が低下する可能性がある。このため、コイル全体の冷却効率が悪くなり、コイルエンド下部に比べてコイルエンド上部は高温になり、温度の不均一が大きくなる可能性がある。
また、特許文献2に記載された構造の場合、コイル表面を流れる冷却油の流れ方向がコイルにより形成される突部等のコイルの表面形状との関係で規制されていないので、冷却油がコイルエンド表面を流れるにしたがって温度境界層が発達して、コイル全体の冷却効率が悪くなる可能性がある。
また、上記の図20に示したように、コイルエンド本体を樹脂モールドすることにより、樹脂モールドコイルエンドを構成することも考えられるが、このような樹脂モールドコイルエンドの表面に冷却油等の冷媒を流す場合、何ら工夫しない場合には、樹脂モールドコイルエンドの表面は、突部が形成されない滑らかな表面形状となる。このため、冷却油が樹脂モールドコイルエンド表面を流れるにしたがって温度境界層が発達して、コイル全体の冷却効率が悪くなる可能性がある。
本発明の目的は、回転電機及び回転電機冷却システムにおいて、ステータコイルの冷却効率を向上させることを目的とする。
本発明に係る回転電機は、ステータコイルを有するステータと、ステータを保持するモータケースと、を備え、運転時にモータケースの内側に冷媒が流れる回転電機であって、モータケースの内側に設けられ、ステータコイルまたはステータコイルを包埋する樹脂の少なくとも一部と対向し、内側に冷媒を流す内部冷媒流路を備え、内部冷媒流路は、冷媒流れ方向上流側に設けられた冷媒送り出し部と、冷媒送り出し部から分岐した複数の分岐流路と、を有し、複数の分岐流路は、径方向または周方向の仕切り部により互いに仕切られて、分岐流路と対向するステータコイルまたはステータコイルを包埋する樹脂の表面部分に設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機である。
また、本発明に係る回転電機は、ステータコイルを有するステータと、ステータを保持するモータケースと、を備え、運転時にモータケースの内側に冷媒が流れる回転電機であって、モータケースの内側に設けられ、ステータコイルの少なくとも一部と対向し、内側に冷媒を流す内部冷媒流路を備え、内部冷媒流路は、冷媒流れ方向上流側に設けられた冷媒送り出し部と、冷媒送り出し部から分岐した複数の分岐流路と、を有し、複数の分岐流路は、径方向または周方向の仕切り部により互いに仕切られて、分岐流路と対向するステータコイルに設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向である、分岐流路と対向するステータコイルの配線部分の配線方向に対し直交する方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機である。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、ステータコイルは、ステータの径方向に突出するティースに巻回され、ステータコイルにおいて、ステータの軸方向端部によりステータコイルエンドを構成しており、各分岐流路は、ステータコイルエンドと対向し、複数の径方向の仕切り部により互いに仕切られることにより、それぞれ扇状に形成され、分岐流路と対向するステータコイルエンドの配線部分の配線方向に対し直交する方向である径方向に冷媒を流す。
また、本発明に係る回転電機は、ステータコイルを有するステータと、ステータを保持するモータケースと、を備え、運転時にモータケースの内側に冷媒が流れる回転電機であって、モータケースの内側に設けられ、ステータコイルを包埋する樹脂の少なくとも一部と対向し、内側に冷媒を流す内部冷媒流路を備え、内部冷媒流路は、冷媒流れ方向上流側に設けられた冷媒送り出し部と、冷媒送り出し部から分岐した複数の分岐流路と、を有し、複数の分岐流路は、径方向または周方向の仕切り部により互いに仕切られて、分岐流路と対向するステータコイルを包埋する樹脂の表面部分に設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機である。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、ステータコイルは、ステータの径方向に突出するティースに巻回され、ステータコイルにおいて、ステータの軸方向端部によりステータコイルエンドを構成しており、ステータコイルエンドを樹脂により包埋することにより構成する樹脂モールドコイルエンドと、樹脂モールドコイルエンドの軸方向端面に配列するように形成された複数の周方向の突部とを備え、各分岐流路は、樹脂モールドコイルエンドと対向し、複数の径方向の仕切り部により互いに仕切られることにより、それぞれ扇状に形成され、分岐流路と対向する樹脂モールドコイルエンドの表面部分に設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向に冷媒を流す。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、内部冷媒流路は、モータケースの内側に設けられた冷却用ジャケットにより構成しており、冷却用ジャケットは、外周側に設けられた外周壁と、内周側に設けられた内周壁と、外周壁の上半部と下半部とのうち、片半部に設けられた冷媒入口と、外周壁の他半部に設けられた冷媒出口と、を備え、複数の仕切り部は、外周壁と内周壁との間の周方向複数個所に径方向に設けられ、複数の分岐流路は、周方向に設けられた複数のステータコイルを径方向に仕切る2個ずつの仕切り部の間の空間によりそれぞれ構成している。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、少なくとも冷却用ジャケットと複数の仕切り部とを含む部分が一体成形されている。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、外周壁と内周壁との間でステータコイルよりも外周側に設けられた中間壁部を備え、中間壁部は、周方向複数個所に複数の分岐流路に通じる孔部を備える。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、複数の分岐流路は、複数の上流側分岐流路であり、さらに、内部冷媒流路は、各上流側分岐流路の下流側に、各上流側分岐流路を流れる冷媒を合流させるように接続された中間流路と、中間流路の周方向複数個所に接続された下流側分岐流路と、を備える。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、ステータコイルは、ステータの軸方向に突出するティースに巻回され、各分岐流路は、ステータコイルと軸方向に対向し、複数の周方向の仕切り部により互いに仕切られることにより、それぞれ円弧状に形成され、分岐流路と対向するステータコイルの配線部分の配線方向に対し直交する方向である周方向に冷媒を流す。
また、本発明に係る回転電機において、好ましくは、回転電機に設けられたモータケース内に冷媒を供給する冷媒供給部と、を備える。
本発明に係る回転電機及び回転電機冷却システムによれば、複数の分岐流路を流れる冷媒は、分岐流路と対向するステータコイルまたはステータコイルを包埋する樹脂の表面部分に設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向に流れるので、内部冷媒流路内の冷媒の流れの進行にかかわらず、ステータコイル表面の近くに温度境界層が発達することを抑制して、冷媒とステータコイルとの熱伝導率を高くできる。このため、ステータコイルの冷却効率を向上させることができる。
[第1の発明の実施の形態]
以下において、図1から図4を用いて本発明に係る第1の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態の回転電機冷却システムを示す略断面図である。図2は、一部を省略して示す図1のA−A断面図である。図3は、図1のB部に対応する冷却用ジャケットの周方向一部を取り出して示す斜視図である。図4は、図1のC部拡大図である。
本実施の形態の回転電機である、モータ26は、例えばハイブリッド車両を駆動したり、発電するための発電機として使用するものであり、図1に示すように、ステータ22と、ロータ30とを備える、いわゆるラジアル対向型モータである。ステータ22は、積層鋼板等により構成するステータコア12と、ステータコア12の内周側の周方向複数個所に径方向に突出するように設けたティース14に巻回されたステータコイル32とを備える。また、複数のステータコイル32において、ステータコア12の軸方向両端面よりも軸方向に突出する部分により、一対のステータコイルエンド34を構成している。図示の例では、ステータコイル32は、複数のティース14をまたぐように巻回する、分布巻きでティース14に巻回している。ただし、ステータコイル32は、1個ずつのティース14に集中巻きで巻回することもできる。いずれにしても、図2に示すように、ステータコイル32により構成するステータコイルエンド34の軸方向端面の表面には、ほぼ周方向に向く突部36が径方向複数個所に並ぶように、すなわち周方向の突部36が配列されるように配置されている。
図1に戻ってステータコア12は、使用時に、アルミニウム等の金属のダイキャスト等により造るモータケース38の内側に固定し、保持する。ステータ28の径方向内側に回転軸40を配置するとともに、モータケース38に回転軸40を回転可能に支持している。また、回転軸40の中間部外径側に固定したロータ30とステータ28とを径方向に対向させている。
また、本実施の形態の回転電機冷却システム42は、上記のようなモータ26と、冷媒である冷却油を流すオイル循環路44と、オイル循環路44に設けた、モータ26の上部とほぼ同じ位置に設けられた冷媒供給部であるオイルタンク46と、モータ26から排出された冷却油をオイルタンク46に戻すためのオイルポンプ48とを備える。
なお、冷却油としては、例えば、オートマチックトランスミッションフルード(ATF)等の、変速装置の潤滑に使用するオイルを使用することができる。
なお、回転電機冷却システム42にオイルポンプ48を設けず、ギヤ等の回転部分による冷却油の掻き上げによりオイル循環路44に冷却油を循環させることもできる。また、モータ26から排出された冷却油は、図示しないオイルパンに貯留してオイルパンで冷却することもできる。また、オイル循環路44の途中に、外気と冷却油とを熱交換させる熱交換部、または冷却水等と熱交換するためのウォータージャケット等の冷却部を設けて、オイル循環路44内の冷却油を冷却することもできる。
このような回転電機冷却システム42の場合、運転時に、オイルタンク46から排出され、モータケース38の上部に設けた冷媒供給口50から供給された冷却油は、モータケース38内を流れた後、モータケース38の下部に設けた冷媒排出口52からオイル循環路44に戻され、オイルポンプ48を介してオイルタンク46に戻される。このようにモータケース38内を流れる冷却油により、冷却油がステータコイルエンド34の表面を流れて、ステータコイル32は冷却油により冷却される。次に、モータ26の内部に設けられ、冷却油を流す内部冷媒流路の構成について詳しく説明する。
すなわち、本実施の形態のモータ26は、モータケース38の内側に設けられ、ステータコイル32の少なくとも一部と対向し、内側に冷却油を流す内部冷媒流路54を備える。内部冷媒流路54は、モータケース38内部の軸方向両端部にそれぞれ設けられた、冷却油流れ方向上流側の冷媒送り出し部56と、冷媒送り出し部56から分岐した複数の上流側分岐流路58と、各上流側分岐流路58の下流側に、各上流側分岐流路58を流れる冷却油を合流させるように接続された中間流路60と、中間流路60の周方向複数個所に接続された下流側分岐流路62とを備える。
このように構成するために、モータケース38の内側で、ステータコア12の軸方向両側部分のロータ30よりも外周側に一対の冷却用ジャケット64を設け、各冷却用ジャケット64により内部冷媒流路54を構成している。図2に詳しく示すように、各冷却用ジャケット64は、外周側に設けられた円筒状の外周壁66と、内周側に外周壁66と同心に設けられた円筒状の内周壁68と、外周壁66の上端部に設けられた冷媒入口70と、内周壁68の下端部に設けられた冷媒出口72とを備える。
図1に示すように、各外周壁66は、ステータコア12の軸方向端面と、モータケース38の軸方向内側面との外周寄り部分に、軸方向に固定している。各内周壁68は、ステータコア12の軸方向端面と、モータケース38の軸方向内側面との内周寄り部分に、軸方向に固定している。冷媒入口70は、外周壁66の上半部に少なくとも1個設ければよい。冷媒出口72は、外周壁66の下半部に少なくとも1個設ければよい。
また、内部冷媒流路54は、冷媒供給口50の周辺部で、モータケース38の軸方向片側(図1)の内側面から軸方向に突出するように設けられた突出部74と、モータケース38の内周面とステータコア12の外周面との間の上端部と下端部とに、それぞれ設けられた連通路76とを備える。また、図2に示すように、内部冷媒流路54は、それぞれ半円筒状の上側中間壁部78及び下側中間壁部80と、上側中間壁部78の両端部下端と下側中間壁部80の両端部上端とを結合する一対の板状の上下仕切り部82とを備える。
図1に示す、各連通路76は、モータケース38の内側でステータコア12の軸方向両側の空間同士を連通させている。上側中間壁部78は、外周壁66と内周壁68との間でステータコイル32よりも外周側に、ステータコア12の軸方向端面とモータケース38の軸方向内側面との間の上半部に、軸方向に結合するように設けている。下側中間壁部80は、外周壁66と内周壁68との間でステータコイル32よりも内周側に、ステータコア12の軸方向端面とモータケース38の軸方向内側面との間の上半部に、軸方向に結合するように設けている。
図2に示すように、上側中間壁部78の内周面の周方向複数個所に、板状の第1仕切り部84の外周側端部を、径方向に結合している。各第1仕切り部84の内周側端部は、内周壁68部の外周面に接触していない。図3に示すように、各第1仕切り部84に孔部86を設けて、孔部86にステータコイルエンド34を貫通させている。また、上側中間壁部78の周方向複数個所で、2個ずつの第1仕切り部84の結合部の間位置に径方向に貫通する第1孔部88を設けている。第1孔部88の軸方向外端(図3の右端)はモータケース38(図1)の軸方向内側面に達し、第1孔部88の軸方向内端はステータコア12(図1)の軸方向端面とモータケース38の軸方向内側面との間のほぼ中央部に位置している。図1に示すように、上側中間壁部78の内周面とステータコイルエンド34の外周縁との間に隙間を設けて、ステータコイルエンド34の外周側に供給された冷却油を、ステータコイルエンド34とステータコア12との間部分に供給可能としている。
図2に示すように、外周壁66の内周面と上側中間壁部78の外周面との間の半円筒状の空間部分により、冷媒送り出し部56を構成している。また、上側中間壁部78の内周面と内周壁68の上半部外周面との間で、互いに第1仕切り部84により仕切られることにより、それぞれ扇状に形成された空間部分により、複数の上流側分岐流路58を構成している。すなわち、複数の上流側分岐流路58は、周方向に設けられたステータコイルエンド34の配線部分を径方向に仕切る2個ずつの第1仕切り部84の間の空間により、それぞれ構成し、それぞれステータコイルエンド34の周方向に向く配線部分を覆うように配線部分に対向している。
また、図4に示すように、下側中間壁部80の外周面の周方向複数個所に、板状の第2仕切り部90の内周側端部を、径方向に結合している。各第2仕切り部90の外周側端部は、外周壁66の内周面に接触していない。各第2仕切り部90には、各第1仕切り部84の孔部86(図3)と同様の孔部(図示せず)を設けて、この孔部にステータコイルエンド34を貫通させている。また、下側中間壁部80の周方向複数個所で、2個ずつの第2仕切り部90の結合部の間位置に径方向に貫通する第2孔部92を設けている。図1に示すように、第2孔部92の軸方向外端はモータケース38の軸方向内側面に達し、第2孔部92の軸方向内端はステータコア12の軸方向端面とモータケース38の軸方向内側面との間のほぼ中央部に位置している。下側中間壁部80の外周面とステータコイルエンド34の内周縁との間に隙間を設けて、ステータコイルエンド34の内周側に供給された冷却油を、ステータコイルエンド34とステータコア12との間部分に供給可能としている。
図2に示すように、内周壁68の外周面と、各第1仕切り部84の内周側端部及び下側中間壁部80の内周面との間の円筒状の空間部分により、中間流路60を構成している。また、下側中間壁部80の外周面と外周壁66の下半部内周面との間で、互いに第2仕切り部90により仕切られることにより、それぞれ扇状に形成された空間部分により、複数の下流側分岐流路62を構成している。各下流側分岐流路62は、ステータコイルエンド34の周方向に向く配線部分を覆うように配線部分に対向させている。また、外周壁66の下半部内周面と、各第2仕切り部90の外周側端部との間の半円筒状の空間部分により、冷媒合流部94を構成している。冷媒合流部94は、冷媒出口72に通じさせている。
モータケース38(図1)と、冷却用ジャケット64と、複数の第1仕切り部84及び第2仕切り部90と、上側中間壁部78と下側中間壁部80と上下仕切り部82とは、一体的に結合している。なお、冷却用ジャケット64と、複数の第1仕切り部84及び第2仕切り部90と、上側中間壁部78と下側中間壁部80と上下仕切り部82とは、それぞれ別部品を用いてもよいし、部品点数を減らすために、樹脂モールド等により一体成形することもできる。また、少なくとも冷却用ジャケット64と複数の第1仕切り部84及び第2仕切り部90とを含む部分を一体成形することもできる。
このようなモータ26(図1)では、複数の上流側分岐流路58は、径方向の第1仕切り部84により互いに仕切られて、上流側分岐流路58と対向する、ステータコイル32の周方向に向く配線部分の配線方向に対し直交する方向である、径方向に冷却油を流す。すなわち、複数の上流側分岐流路58は、上流側分岐流路58と対向する、ステータコイル32の外形により構成される複数の配列された周方向の突部36に対し直交する方向である、径方向に冷却油を流す。
また、複数の下流側分岐流路62は、径方向の第1仕切り部84により互いに仕切られて、下流側分岐流路62と対向する、ステータコイル32の周方向に向く配線部分の配線方向に対し直交する方向である、径方向に冷却油を流す。すなわち、複数の下流側分岐流路62は、下流側分岐流路62と対向する、ステータコイル32の外形により構成される複数の配列された周方向の突部36に対し直交する方向である、径方向に冷却油を流す。なお、各上流側分岐流路58及び各下流側分岐流路62の少なくとも一部で内部を流れる冷却油流れが、対向するステータコイル32の配線方向に対し直交する方向となるようにしてもよい。
図1に示すように、このようなモータ26で、オイルタンク46から冷媒供給口50を通じてモータケース38内に冷却油が供給されると、モータケース38内の軸方向両端部に位置する一対の冷却用ジャケット64のそれぞれの上部に設けられた冷媒入口70を通じて、一対の冷却用ジャケット64内に供給され、冷媒送り出し部56から上側中間壁部78の複数の第1孔部88(図2参照)を通じて複数の上流側分岐流路58に分配するように送られる。各上流側分岐流路58を流れた冷媒は、中間流路60で合流し、下側中間壁部80の複数の第2孔部92を通じて複数の下流側分岐流路62に分配するように送られ、冷媒合流部94で合流してから冷媒出口72、冷媒排出口52を通じてオイル循環路44に向け送り出される。冷却油は、上流側分岐流路58を流れる際に、上流側分岐流路58と対向する、ステータコイル32の周方向に向く配線部分の配線方向に対し直交する径方向に流れて、ステータコイル32を冷却する。また、このときにそれぞれの上流側分岐流路58にほぼ均一な量の冷却油を供給するために、上側中間壁部78の各第1孔部88の大きさを、ステータ28の周方向の位置に依存する冷却油の圧力を考慮して適切に設定する、例えば第1孔部88同士で大きさを異ならせる。また、冷却油は、下流側分岐流路62を流れる際に、下流側分岐流路62と対向する、ステータコイル32の周方向に向く配線部分の配線方向に対し直交する径方向に流れて、ステータコイル32を冷却する。また、このときにそれぞれの下流側分岐流路62にほぼ均一な量の冷却油を供給するために、下側中間壁部80の各第2孔部92の大きさも、ステータ28の周方向の位置に依存する冷却油の圧力を考慮して適切に設定する、例えば第2孔部92同士で大きさを異ならせる。
このようなモータ26及び回転電機冷却システム42によれば、複数の各分岐流路58,62を流れる冷却油は、分岐流路58,62と対向するステータコイル32に設けられた複数の配列された突部36に対し直交する方向である、分岐流路58,62と対向するステータコイル32の配線部分の配線方向に対し直交する、径方向に流れる。このため、内部冷媒流路54内の冷却油の流れの進行にかかわらず、ステータコイル32表面の近くに温度境界層が発達することを抑制して、冷却油とステータコイル32との熱伝導率を高くできる。これについて、図5から図9を用いて詳しく説明する。
図5は、本発明とは異なる比較例において、流路に対向するステータコイルの配線方向に対し同方向に冷却油が流れる様子を表す略断面図である。図6は、図5の略D−D断面図で、冷却油の流速分布を示す図である。図7は、本実施の形態において、流路に対向するステータコイルの配線方向に対し直交する方向に冷却油が流れる様子を表す略断面図である。図8は、図7の略E−E断面図で、冷却油の流速分布を示す図である。図9は、図8のF部拡大断面図である。
図5、図6では、流路96に対向するステータコイル32の配線方向が、図5、図6の左右方向となる。図5、図6に示す比較例では、冷却油が、ステータコイル32の配線方向に対し同方向、すなわちステータコイル32により形成される突部36の方向に対し同方向に冷却油が流れる。この場合には、図6に示すように、冷却油が流れるにしたがって、下流側に向かうほどステータコイル32の表面近くの温度境界層98が発達し、ステータコイル32の表面から大きく離れた部分での流れである主流部100よりも、粘性等の影響で速度が低下する領域が大きくなる。このため、流路96の下流側で冷却油とステータコイル32との熱伝達効率が低下して、流路96の上流側と下流側とでの冷却油の熱伝達率の差が大きくなり、ステータコイル32の冷却効率を向上させる面から改良の余地がある。
これに対して、図7から図9に示す本実施の形態の場合には、上流側分岐流路58または下流側分岐流路62に対向するステータコイル32の配線方向が、図5、図6の上下方向となる。そして、図7から図9に示す本実施の形態では、冷却油が、ステータコイル32の配線方向に対し直交する方向、すなわちステータコイル32により形成される突部36の方向に対し直交する方向に冷却油が流れる。この場合には、図9に示すように、冷却油の進行方向に沿ってステータコイル32の表面付近で突部36と谷部102とが交互に現れるため、ステータコイル32表面付近に縦方向の渦104が生じて冷却油流れが乱され、温度境界層98(図8)の発達を阻害する要因となる。このため、図9の矢印αで示すように、冷却油流れの主流部100がステータコイル32の表面側に近づく。このため、図8で示すように、上流側分岐流路58または下流側分岐流路62の上流側だけでなく、下流側でも冷却油流れの温度境界層98が発達するのを抑制できる。したがって、内部冷媒流路54内の冷却油の流れの進行にかかわらず、冷却油とステータコイル32との熱伝導率を高く維持でき、ステータコイル32の冷却効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態の回転電機冷却システム42において、オイルポンプ48を設けず、単に上方に設けたオイルタンク46からモータケース38内に冷却油を供給し、モータケース38内で冷却油を重力の作用により流下させることもできる。この場合でも、モータケース38内で冷却油が重力の作用にしたがって流下するのにもかかわらず、各分岐流路58,62により冷却油をステータコイルエンド34の径方向に流すことができる。
[第2の発明の実施の形態]
次に、図10は、本発明の第2の実施の形態の回転電機冷却システムを示す略断面図である。図11は、図10のG−G断面図である。本実施の形態の回転電機冷却システムでは、モータケース38内にオイルポンプ48により下方から供給した冷却油を、モータケース38の上方から排出するようにしている。このために、本実施の形態の回転電機であるモータ26aでは、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態のモータ26を構成する上側中間壁部78と同様の構成を有する下側中間壁部80aを、モータケース38内の軸方向両端部の下半部外周側に設け、同じく下側中間壁部80と同様の構成を有する上側中間壁部78aを、モータケース38内の軸方向両端部の下半部内周側に設けている。
すなわち、モータケース38内の軸方向両端部の内部冷媒流路54を構成する部分は、上記の第1の実施の形態の場合と上下が逆になった構成とほぼ同様である。すなわち、オイルポンプ48からモータケース38下部に設けた冷媒供給口50からモータケース38内に冷却油が供給されると、モータケース38内の軸方向両端部に位置する一対の冷却用ジャケット64のそれぞれの下部に設けられた冷媒入口70を通じて、一対の冷却用ジャケット64内に供給され、冷媒送り出し部56から下半部外周側に設けた下側中間壁部80aの複数の第1孔部88を通じて複数の上流側分岐流路58に分配するように送られる。各上流側分岐流路58を流れた冷却油は、中間流路60で合流し、上半部内周側に設けた上側中間壁部78aの複数の第2孔部92を通じて複数の下流側分岐流路62に分配するように送られる。分配された冷却油は、冷媒合流部94で合流してから冷媒出口72、冷媒排出口52を通じてオイル循環路44に向け送り出される。
冷却油は、上流側分岐流路58を流れる際に、上流側分岐流路58と対向する、ステータコイル32の周方向に向く配線部分の配線方向に対し直交する径方向に流れて、ステータコイル32を冷却する。また、冷却油は、下流側分岐流路62を流れる際に、下流側分岐流路62と対向する、ステータコイル32の周方向に向く配線部分の配線方向に対し直交する径方向に流れて、ステータコイル32を冷却する。その他の構成及び作用は、上記の第1の実施の形態のモータ26の構成と上下逆にしたものと同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
このように、各冷却用ジャケット64の内部で、冷却油が流れ込む冷媒送り出し部56を含む領域では、ステータコイルエンド34の外周側から内周側に径方向に冷却油が流れ、各下流側分岐流路62を流れた冷却油が流れ込む冷媒合流部94を含む領域では、ステータコイルエンド34の内周側から外周側に径方向に冷却油が流れる。このような構造であれば、冷却油の流れ方向と冷却油が対向するステータコイル32の配線方向とは常に直交し、高い熱伝達率を維持できる。なお、冷却用ジャケット64を構成する冷媒送り出し部56と、冷媒合流部94と、冷媒入口70と、冷媒出口72との要素は、それぞれ1つずつに限定するものではなく、それぞれ少なくともいずれか1の要素を複数とすることもできる。
[第3の発明の実施の形態]
図12は、本発明の第3の実施の形態の回転電機を示す、図3に対応する図である。本実施の形態では、内部冷媒流路54を構成する冷媒送り出し部56a,56bと、冷媒合流部94a,94bと、冷媒入口70と、冷媒出口72とを、それぞれ2つずつとしている。すなわち、上記の図2に示した第1の実施の形態の回転電機であるモータ26において、外周壁66の上端部内周面と内周壁68の上端部外周面との間に板状の仕切り部106を設けて、冷媒送り出し部56及び中間流路60の上部を2つずつに仕切っている。また、仕切り部106の両側に2個の部分円筒状の上側中間壁部78bを結合している。また、上記の図2に示した第1の実施の形態において、外周壁66の下端部内周面と内周壁68の下端部外周面との間に板状の仕切り部108を設けて、冷媒合流部94及び中間流路60の下部を2つずつに仕切っている。また、仕切り部108の両側に2個の部分円筒状の下側中間壁部80bを結合している。また、外周壁66の上端部2個所位置に2個の冷媒送り出し部56に通じるように冷媒入口70を設けている。また、外周壁66の下端部2個所位置に2個の冷媒合流部94に通じるように冷媒出口72を設けている。
このような構成によれば、2個の冷媒入口70を通じて2個の冷媒送り出し部56に供給された冷却油は、図12の左右両側の流路を別に流れて、2個の冷媒合流部94から2個の冷媒出口72を通じて排出される。また、2個の冷媒入口70へは、互いに別の図示しない冷媒経路を通じて冷却油を供給し、2個の冷媒出口72から排出された冷却油を、互いに別の冷媒経路に流すようにすることもできる。また、この場合に、互いに別の冷媒経路にそれぞれオイルポンプを設けることもでき、それぞれのオイルポンプの吐出流量を異ならせることもできる。このため、ステータコイルエンド34の発熱分布に応じて、より発熱量が多い領域に多くの冷却油が流れるようにする等、冷媒経路を流れる冷却油の流量制御を行うことにより、より効果的にステータコイル32を冷却することが可能となる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
[第4の発明の実施の形態]
図13は、本発明の第4の実施の形態の回転電機を示す、図3に対応する図である。本実施の形態では、上記の図12に示した回転電機であるモータにおいて、内部冷媒流路54を構成する冷媒送り出し部56と、冷媒入口70とをさらに増やし、それぞれ4つずつとしている。すなわち、上記の図12に示した第3の実施の形態において、外周壁66と内周壁68との間で、仕切り部106と2個の上下仕切り部82との間の中間部2個所位置に、板状の仕切り部110を設けて、冷媒送り出し部56の中間部を2つずつに仕切っている。また、上下仕切り部82と仕切り部110との間、仕切り部110及び仕切り部106同士の間に部分円筒状の上側中間壁部78cを結合している。外周壁66の4個所位置に4つの冷媒送り出し部56に通じるように、冷媒入口70を設けている。また、外周壁66の下端部内周面と内周壁68の下端部外周面との間には仕切り部108(図12参照)は設けず、冷媒合流部94及び中間流路60の下部は仕切っていない。
このような構成によれば、4つの冷媒入口70を通じて4つの冷媒送り出し部56に供給された冷却油は、2つずつの領域に分かれて設けられた上流側分岐流路58を別に流れた後に、1つの冷媒合流部94に合流される。この場合に、4つの冷媒入口70に冷却油を供給するために、図示しない4つの冷媒経路を設けてそれぞれの冷媒経路にオイルポンプを設けることもでき、それぞれのオイルポンプの吐出流量を異ならせることもできる。このため、ステータコイル32の発熱分布に応じて、ステータコイル32の冷却をさらに効果的に行うことができる。すなわち、ステータコイルエンド34の上半部の周方向一部で、集中して過度の温度上昇がある場合でも、その領域に対応する上流側分岐流路58を流れる冷却油の流量を多くすることにより、ステータコイル32の冷却をさらに効果的に行うことができる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態、または上記の図12に示した第3の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
[第5の発明の実施の形態]
図14は、本発明の第5の実施の形態の回転電機を示す、図3に対応する図である。本実施の形態の回転電機であるモータでは、上記の図1から図4に示した回転電機であるモータ26で、ステータコイル32において、ステータ28の軸方向両端部により一対のステータコイルエンド34を構成しており、ステータコイルエンド34を樹脂により包埋することにより構成する樹脂モールドコイルエンド112を備える。また、樹脂モールドコイルエンド112の軸方向端面に配列するように、全周にわたって複数の周方向の直径が異なる円形の突部114を同心円状に設けている。
このようにステータコイル32が樹脂モールドコイルエンド112を備えるようにする場合には、何ら工夫しない場合に樹脂モールドコイルエンド112の軸方向端面に周方向の突部が形成されないが、本実施の形態では、上記の各実施の形態と同じ効果が得られるようにするために、周方向の突部114を設けている。そして、各分岐流路58,62を流れる冷却油が突部114の方向に対し直交する方向である、径方向に流れるようにしている。樹脂モールドコイルエンド112の軸方向端面に設ける突部114は、少なくとも2個設け、二重以上の円形等の周方向の突部114が形成されていればよい。
また、この場合に、冷却用ジャケット64を構成する外周壁66及び内周壁68と、各第1仕切り部及び各第2仕切り部及び上下仕切り部と、上側中間壁部78及び下側中間壁部80とを含む部分を、樹脂により一体成形することもできる。このような本実施の形態の場合には、複数の各分岐流路58,62を流れる冷却油は、分岐流路58,62と対向するステータコイル32を包埋する樹脂に設けられた複数の配列された周方向の突部114に対し直交する方向に流れるので、内部冷媒流路54内の冷却油の流れの進行にかかわらず、ステータコイル32表面の近くに温度境界層が発達することを抑制して、冷却油とステータコイル32との熱伝導率を高くできる。この結果、ステータコイル32の冷却効率を向上させることができる。その他の構成及び作用については、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、図示は省略するが、上記の図10から図13に示した第2の実施の形態から第4の実施の形態において、本実施の形態のように、軸方向端面に周方向の突部114を設けた樹脂モールドコイルエンド112を備え、樹脂モールドコイルエンド112に分岐流路58,62を対向させる構成とすることもできる。
[第6の発明の実施の形態]
図15は、本発明の第6の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。図16は、図15のH部拡大相当図である。図17は、一部を省略して示す図15のI−I断面図である。図18は、図17のJ部に対応する冷却用ジャケットの周方向一部を取り出して示す斜視図である。
上記の各実施の形態で、回転電機であるモータ26が、ステータ28とロータ30とが径方向に対向するラジアル対向型であったのに対し、本実施の形態の回転電機であるモータ26bでは、ステータ116とロータ118とが軸方向に対向するアキシャル対向型である構造に本発明を適用している。すなわち、モータケース38の内周面の軸方向両端部に、一対のステータ116を保持している。各ステータ116は、積層鋼板等により構成するステータコア12aを備え、ステータコア12aの外周面の周方向複数個所をモータケース38の内周面に結合している。ステータコア12aの両側面の周方向複数個所の同位置に軸方向に突出するようにティース14aを設けており、各ティース14aにステータコイル32aを巻回している。ステータコイル32aは、各ティース14aに二重以上、好ましくは四重以上に巻回している。このため、ステータコイル32aのモータケース38の軸方向両端側の端面には、図17に示すように、ステータコイル32aが周方向長さよりも径方向長さが大きくなるように複数重なるように巻回された部分が出現する。ステータコイル32aは、1個ずつのティース14aに集中巻きで巻回している。ただし、複数のティース14aをまたぐようにステータコイル32aを巻回する、分布巻きでティース14aにステータコイル32aを巻回することもできる。いずれにしても、図17に示すように、ステータコイル32aの径方向中間部では、軸方向端面の表面にほぼ径方向に向く突部120が周方向複数個所に並ぶように配置されている。
図15に示すように、このような一対のステータ116の間には、ロータ118を対向させている。ロータ118は、モータケース38に回転可能に支持した回転軸40の中間部に設けて、ロータ118の軸方向両端面をステータ116に軸方向に対向させている。ロータ118の軸方向両端面の周方向複数個所には、軸方向に着磁した永久磁石(図示せず)を設けて永久磁石型モータを構成したり、図示しないロータコイルを配置して誘導モータを構成する。
また、モータ26bは、モータケース38の内側に設けられ、ステータコイル32aの少なくとも一部と対向し、内側に冷媒を流す内部冷媒流路122を備える。内部冷媒流路122は、冷媒流れ方向上流側に設けられた冷媒送り出し部124(図17)と、冷媒送り出し部124から分岐した複数の分岐流路126と、各分岐流路126の下流側に接続するように設けられた冷媒合流部128(図17)とを備える。
すなわち、図17に示すように、モータケース38の内側で、ステータコア12aの軸方向に関して、モータケース38の軸方向両端側に、一対の冷却用ジャケット64aを設け、各冷却用ジャケット64aにより内部冷媒流路54aを構成している。各冷却用ジャケット64aは、外周側に設けられた円筒状の外周壁130と、内周側に外周壁130と同心に設けられた円筒状の内周壁132と、冷媒入口134と、冷媒出口136とを備える。
図16に詳しく示すように、外周壁130の一端(図16の左端)はモータケース38の軸方向内側面の外周寄り部分に結合し、他端(図16の右端)は外周側径方向壁部138に結合している。外周側径方向壁部138の外周部はモータケース38の内周面に結合している。また、内周壁132の一端(図16の左端)はモータケース38の軸方向内側面の内周寄り部分に結合し、他端(図16の右端)は内周側径方向壁部140に結合している。また、外周壁130の内周側において、モータケース38の軸方向内側面から複数の断面半円の板状である仕切り部142を軸方向に突出させている。図17に示すように軸方向(図17の表裏方向)に見た場合に、各仕切り部142は図17の左右に振り分けるように配置している。また、左右に振り分けた複数の仕切り部142は、図18に示すように、それぞれで径方向に離隔させている。
また、図16に示すように、外周壁130の上端部に冷媒入口134を設けて、冷媒入口134をモータケース38の上部に設けた冷媒供給口144に通じさせている。複数の仕切り部142のうち、最も内周側に位置する仕切り部142の軸方向端部内周側に内周側径方向壁部140の外周端を結合している。また、外周壁130の下端部に冷媒出口136を設けて、冷媒出口136をモータケース38の下部に設けた冷媒排出口146に通じさせている。
また、外周壁130と最外周に位置する仕切り部142との間、仕切り板142同士の間、最内周に位置する仕切り部142と内周壁132との間の円弧上の空間により、分岐流路126を構成している。また、各分岐流路126の上流側端部に接続され、冷媒入口134に通じる空間部分により冷媒送り出し部124を構成している。また、各分岐流路126の下流側端部に接続され、冷媒出口136に通じる空間部分により冷媒合流部128を構成している。各仕切り部142は、ステータコイル32aの軸方向端面に現れる径方向の配線部分に対向している。また、少なくとも一部の分岐流路126は、ステータコイル32aの軸方向端面に現れる径方向の配線部分側に開口している。
冷媒供給口144と冷媒排出口146とに図示しないオイル循環路を接続し、オイル循環路に図示しないオイルポンプを設けている。このように構成するため、複数の分岐流路126は、ステータコイル32aの軸方向端面と軸方向に対向し、複数の周方向の仕切り部142により互いに仕切られることにより、それぞれ円弧状に形成され、一部の分岐流路126と対向するステータコイル32aの配線部分の配線方向に対し直交する方向である、周方向に冷媒を流す。
このような本実施の形態の場合には、複数の分岐流路126の一部を流れる冷媒は、分岐流路126と対向するステータコイル32aにより形成される、複数の配列された径方向の突部に対し直交する方向であり、ステータコイル32aの配線部分の配線方向に対し直交する方向である、周方向に流れる。このため、内部冷媒流路54a内の冷却油の流れの進行にかかわらず、ステータコイル32a表面の近くに温度境界層が発達することを抑制して、冷却油とステータコイル32aとの熱伝導率を高くできる。このため、ステータコイル32aの冷却効率を向上させることができる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態と同様である。
本発明の第1の実施の形態の回転電機冷却システムを示す略断面図である。 一部を省略して示す図1のA−A断面図である。 図1のB部に対応する冷却用ジャケットの周方向一部を取り出して示す斜視図である。 図1のC部拡大図である。 本発明とは異なる比較例において、流路に対向するステータコイルの配線方向に対し同方向に冷却油が流れる様子を表す略断面図である。 図5の略D−D断面図で、冷却油の流速分布を示す図である。 第1の実施の形態において、流路に対向するステータコイルの配線方向に対し直交する方向に冷却油が流れる様子を表す略断面図である。 図7の略E−E断面図で、冷却油の流速分布を示す図である。 図8のF部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態の回転電機冷却システムを示す略断面図である。 図10のG−G断面図である。 本発明の第3の実施の形態の回転電機を示す、図3に対応する図である。 本発明の第4の実施の形態の回転電機を示す、図3に対応する図である。 本発明の第5の実施の形態の回転電機を示す、図3に対応する図である。 本発明の第6の実施の形態の回転電機を示す略断面図である。 図15のH部拡大相当図である。 一部を省略して示す図15のI−I断面図である。 図17のJ部に対応する冷却用ジャケットの周方向一部を取り出して示す斜視図である。 従来から考えられているステータの第1例の略斜視図である。 従来から考えられているステータの第2例の略斜視図である。
符号の説明
10 ステータ、12,12a ステータコア、14,14a ティース、16 コイル、18 コイルエンド本体、20 取付部、22 ステータ、24 樹脂モールドコイルエンド、26,26a,26b モータ、28 ステータ、30 ロータ、32,32a ステータコイル、34 ステータコイルエンド、36 突部、38 モータケース、40 回転軸、42 回転電機冷却システム、44 オイル循環路、46 オイルタンク、48 オイルポンプ、50 冷媒供給口、52 冷媒排出口、54,54a 内部冷媒流路、56 冷媒送り出し部、58 上流側分岐流路、60 中間流路、62 下流側分岐流路、64,64a 冷却用ジャケット、66 外周壁、68 内周壁、70 冷媒入口、72 冷媒出口、74 突出部、76 連通路、78,78a,78b,78c 上側中間壁部、80,80a,80b,80c 下側中間壁部、82 上下仕切り部、84 第1仕切り部、86 孔部、88 第1孔部、90 第2仕切り部、92 第2孔部、94 冷媒合流部、96 流路、98 温度境界層、100 主流部、102 谷部、104 渦、106,108,110 仕切り部、112 樹脂モールドコイルエンド、114 突部、116 ステータ、118 ロータ、120 突部、122 内部冷媒流路、124 冷媒送り出し部、126 分岐流路、128 冷媒合流部、130 外周壁、132 内周壁、134 冷媒入口、136 冷媒出口、138 外周側径方向壁部、140 内周側径方向壁部、142 仕切り部、144 冷媒供給口、146 冷媒排出口。

Claims (11)

  1. ステータコイルを有するステータと、
    ステータを保持するモータケースと、を備え、
    運転時にモータケースの内側に冷媒が流れる回転電機であって、
    モータケースの内側に設けられ、ステータコイルまたはステータコイルを包埋する樹脂の少なくとも一部と対向し、内側に冷媒を流す内部冷媒流路を備え、
    内部冷媒流路は、冷媒流れ方向上流側に設けられた冷媒送り出し部と、冷媒送り出し部から分岐した複数の分岐流路と、を有し、
    複数の分岐流路は、径方向または周方向の仕切り部により互いに仕切られて、分岐流路と対向するステータコイルまたはステータコイルを包埋する樹脂の表面部分に設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機。
  2. ステータコイルを有するステータと、
    ステータを保持するモータケースと、を備え、
    運転時にモータケースの内側に冷媒が流れる回転電機であって、
    モータケースの内側に設けられ、ステータコイルの少なくとも一部と対向し、内側に冷媒を流す内部冷媒流路を備え、
    内部冷媒流路は、冷媒流れ方向上流側に設けられた冷媒送り出し部と、冷媒送り出し部から分岐した複数の分岐流路と、を有し、
    複数の分岐流路は、径方向または周方向の仕切り部により互いに仕切られて、分岐流路と対向するステータコイルに設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向である、分岐流路と対向するステータコイルの配線部分の配線方向に対し直交する方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機において、
    ステータコイルは、ステータの径方向に突出するティースに巻回され、
    ステータコイルにおいて、ステータの軸方向端部によりステータコイルエンドを構成しており、
    各分岐流路は、ステータコイルエンドと対向し、複数の径方向の仕切り部により互いに仕切られることにより、それぞれ扇状に形成され、分岐流路と対向するステータコイルエンドの配線部分の配線方向に対し直交する方向である径方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機。
  4. ステータコイルを有するステータと、
    ステータを保持するモータケースと、を備え、
    運転時にモータケースの内側に冷媒が流れる回転電機であって、
    モータケースの内側に設けられ、ステータコイルを包埋する樹脂の少なくとも一部と対向し、内側に冷媒を流す内部冷媒流路を備え、
    内部冷媒流路は、冷媒流れ方向上流側に設けられた冷媒送り出し部と、冷媒送り出し部から分岐した複数の分岐流路と、を有し、
    複数の分岐流路は、径方向または周方向の仕切り部により互いに仕切られて、分岐流路と対向するステータコイルを包埋する樹脂の表面部分に設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項4に記載の回転電機において、
    ステータコイルは、ステータの径方向に突出するティースに巻回され、
    ステータコイルにおいて、ステータの軸方向端部によりステータコイルエンドを構成しており、
    ステータコイルエンドを樹脂により包埋することにより構成する樹脂モールドコイルエンドと、樹脂モールドコイルエンドの軸方向端面に配列するように形成された複数の周方向の突部とを備え、
    各分岐流路は、樹脂モールドコイルエンドと対向し、複数の径方向の仕切り部により互いに仕切られることにより、それぞれ扇状に形成され、分岐流路と対向する樹脂モールドコイルエンドの表面部分に設けられた複数の配列された突部に対し直交する方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1に記載の回転電機において、
    内部冷媒流路は、モータケースの内側に設けられた冷却用ジャケットにより構成しており、
    冷却用ジャケットは、
    外周側に設けられた外周壁と、
    内周側に設けられた内周壁と、
    外周壁の上半部と下半部とのうち、片半部に設けられた冷媒入口と、
    外周壁の他半部に設けられた冷媒出口と、を備え、
    複数の仕切り部は、外周壁と内周壁との間の周方向複数個所に径方向に設けられ、
    複数の分岐流路は、周方向に設けられた複数のステータコイルを径方向に仕切る2個ずつの仕切り部の間の空間によりそれぞれ構成していることを特徴とする回転電機。
  7. 請求項6に記載の回転電機において、
    少なくとも冷却用ジャケットと複数の仕切り部とを含む部分が一体成形されていることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項6に記載の回転電機において、
    外周壁と内周壁との間でステータコイルよりも外周側に設けられた中間壁部を備え、
    中間壁部は、周方向複数個所に複数の分岐流路に通じる孔部を備えることを特徴とする回転電機。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1に記載の回転電機において、
    複数の分岐流路は、複数の上流側分岐流路であり、
    さらに、内部冷媒流路は、
    各上流側分岐流路の下流側に、各上流側分岐流路を流れる冷媒を合流させるように接続された中間流路と、
    中間流路の周方向複数個所に接続された下流側分岐流路と、を備えることを特徴とする回転電機。
  10. 請求項2に記載の回転電機において、
    ステータコイルは、ステータの軸方向に突出するティースに巻回され、
    各分岐流路は、ステータコイルと軸方向に対向し、複数の周方向の仕切り部により互いに仕切られることにより、それぞれ円弧状に形成され、分岐流路と対向するステータコイルの配線部分の配線方向に対し直交する方向である周方向に冷媒を流すことを特徴とする回転電機。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1に記載の回転電機と、
    回転電機に設けられたモータケース内に冷媒を供給する冷媒供給部と、を備えることを特徴とする回転電機冷却システム。
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