JP2010028042A - スピンmosfetおよびこのスピンmosfetを用いたリコンフィギュラブル論理回路 - Google Patents

スピンmosfetおよびこのスピンmosfetを用いたリコンフィギュラブル論理回路 Download PDF

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Abstract

【課題】製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができるとともに、スピン注入書き込みを行うことができかつ読み出しを行うことができるスピンMOSFETを提供することを可能にする。
【解決手段】第1導電型の半導体領域3を有する基板2と、半導体領域上に離間して設けられた第1および第2強磁性積層膜15a、15bであって、第1および第2強磁性積層膜はそれぞれ、第1強磁性層、非磁性層、および第2強磁性層がこの順序で積層された積層構造を有し、第2強磁性積層膜は第1強磁性積層膜の膜面面積と異なる膜面面積を有する、第1および第2強磁性積層膜と、第1強磁性積層膜と前記第2強磁性積層膜との間の半導体領域上に設けられるゲート絶縁膜9とゲート絶縁膜上に設けられるゲート10と、を備えている。
【選択図】図1B

Description

本発明は、スピンMOSFETおよびこのスピンMOSFETを用いたリコンフィギュラブル論理回路に関する。
近年、新しい機能を有するデバイスの研究開発が盛んに行なわれている。その一つとして、ソース/ドレイン部が磁性体で構成されるスピンMOSFETがある。スピンMOSFETの特徴は、ソース/ドレイン部のどちらか一方の磁性体のスピンモーメントを反転するだけで、その出力特性を制御できる点にあり、これを用いると、リコンフィギュラブル機能を有しかつ増幅機能を有するスピンMOSFET構造、またはリコンフィギュラブル論理回路を構成することが可能である(例えば、非特許文献1参照)。
また、MRAM(Magnetic Random Access Memory)における記憶層のスピンを反転する書き込み方法として、スピン注入法による書き込み方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。MRAMにスピン偏極した電流をスピン注入することによって、記憶層のスピンが反転することが観測されている。また、このスピン注入書き込み方法をスピンMOSFETに利用するため、ソース/ドレイン領域のどちらか一方に、強磁性体層/絶縁体層/強磁性体層の積層構造を有する強磁性トンネル接合(以下、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)とも云う)を付与した構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の構造を用いると、チャネル領域を介した磁気抵抗変化率に加えてMTJの磁気抵抗変化率も加わるために読み出し出力が大幅に大きくすることができること、MTJが付与されているのでスピン注入による磁化反転が利用可能となることなどのメリットがある。
しかし、特許文献2に記載の構造を実現するためには、ソース部とドレイン部を作り分ける必要があり、製造上のコストが増大してしまうという問題を有している。
APL84(2004)2307 米国特許6,256,223号明細書 特開2008−66596号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができるとともに、スピン注入書き込みが可能でかつ読み出しが可能なスピンMOSFETおよびこのスピンMOSFETを用いたリコンフィギュラブル論理回路を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によるスピンMOSFETは、第1導電型の半導体領域を有する基板と、前記半導体領域上に離間して設けられた第1および第2強磁性積層膜であって、前記第1および第2強磁性積層膜はそれぞれ、第1強磁性層、非磁性層、および第2強磁性層がこの順序で積層された積層構造を有し、前記第2強磁性積層膜は前記第1強磁性積層膜の膜面面積と異なる膜面面積を有する、第1および第2強磁性積層膜と、前記第1強磁性積層膜と前記第2強磁性積層膜との間の前記半導体領域上に設けられるゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられるゲートと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様によるリコンフィギュラブル論理回路は、2つのMOSFETを備え、前記2つのMOSFETのうちの少なくとも一方が第1の態様によるスピンMOSFETであり、前記2つのMOSFETには共通のフローティングゲートが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することが可能となるとともに、スピン注入書き込みが可能でかつ読み出しが可能なスピンMOSFETを提供することができる。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、図面は模式的なものであり、各部分の大きさ、部分間の大きさの比率などは現実のものとは異なる。また、図面の相互間においても、同じ部分を差す場合であっても、互いの寸法や比率が異なって示されている部分もある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるスピンMOSFETの断面図を図1Aに示し、上面図を図1Bに示す。本実施形態のスピンMOSFETは、n型のスピンMOSFETであって、p型半導体基板2の素子領域3に形成されている。この素子領域3は、素子分離絶縁膜4によって分離されている半導体領域である。半導体領域は、半導体基板の一部の領域であってもよいし、半導体基板に形成されたウェル領域であってもよい。また、SOI基板のSOI層であってもよい。なお、本明細書では、素子領域3は、p型半導体基板の一部の半導体領域であっても良いし、n型基板に形成されたpウェル領域であってもよい。また、SOI基板のp型のSOI層であってもよい。この素子領域3には、離間して形成されたn型不純物拡散領域6aおよび6bが設けられている。これらのn型不純物拡散領域6aおよびn型不純物拡散領域6bの表面には、これらのn型不純物拡散領域6aおよびn型不純物拡散領域6bよりも高濃度のn不純物拡散領域7aおよびn型不純物拡散領域7bがそれぞれ設けられている。n型不純物拡散領域6aおよびn不純物拡散領域7aがソース領域5aを構成し、不純物拡散領域6bおよびn不純物拡散領域7bがドレイン領域5bを構成する。
ソース領域5aとドレイン領域5bとの間のチャネル領域8となる半導体基板2上にゲート絶縁膜9が設けられ、このゲート絶縁膜9上に例えば非磁性金属のゲート10が設けられている。ソース領域5a上にトンネルバリア14aを挟んでソース部15aが形成され、ドレイン領域5b上にトンネルバリア14bを挟んでドレイン部15bが形成されている。ソース部15aは、強磁性層16a/非磁性層17a/強磁性層18aがこの順序で積層された強磁性積層構造(強磁性積層膜)を有している。また、ドレイン部15bは、強磁性層16b/非磁性層17b/強磁性層18bがこの順序で積層された強磁性積層構造(強磁性積層膜)を有している。非磁性層17a、17bがトンネルバリアの場合は、ソース部15aおよびドレイン部15bは、強磁性トンネル接合(MTJ(Magnetic Tunnel Junction))となる。このとき、本明細書中では、強磁性積層膜をMTJ積層膜ともいう。
本実施形態においては、半導体基板2に近い側の強磁性層16a、16bが、磁化の向きが可変のフリー層となり、もう一方の半導体基板2から遠い強磁性層18a、18bが、磁化の向きが固着された磁化固着層となる。磁化固着層には、後述する第2または第3変形例に示すように、反強磁性層を付与して、この反強磁性層によって磁化固着層の磁化を固着することが好ましい。なお、本実施形態においては、強磁性層16aおよび強磁性層18aの磁化の向きは膜面に平行であり、強磁性層16bおよび強磁性層18bの磁化の向きも膜面に平行である。なお、本明細書では、「膜面」とは、積層膜の上面を意味する。
また、ソース部15aおよびドレイン部15b上には、それぞれ非磁性金属層20aおよび非磁性金属層20bが設けられている。そして、ソース部15aおよび非磁性金属層20aと、ゲート10とは絶縁体からなるゲート側壁12によって絶縁され、ドレイン部15bおよび非磁性金属層20bと、ゲート10とは絶縁体からなるゲート側壁12によって絶縁されている。
本実施形態のスピンMOSFETにおいては、ソース領域5aおよびドレイン領域5b上に積層した強磁性積層膜のソース部15aおよびドレイン部15bの膜面の面積を異ならせている。これにより、スピン注入書き込み時に、小さい面積の強磁性積層膜のフリー層のみを反転することが可能となる。スピン注入書き込みにおける書き込み電流Iは次式で与えられる。
=2eαMAt[H+H/2]/(hg) ・・・ (1)
ここで、eは電気素量、αはGilbert damping parameter、Mは磁化、Aは磁気記録層(フリー層)の膜面の面積、tは磁気記録層(フリー層)の膜厚、Hは反磁場、Hは異方性定数、hはプランク定数である。また、gは、磁化固着層と非磁性層との界面でのスピン依存効率g(θ)で、次式で与えられる。
g(θ)=[−4+(1+p)(3+cosθ)/4p3/2−1 ・・・ (2)
ここで、pはスピン偏極率、θは2つの磁性層の磁化のなす角である。つまり、フリー層がスピン反転する電流は強磁性積層膜の膜面の面積に比例することとなる。本実施形態では、ソース部およびドレイン部の一方の強磁性積層膜のフリー層のスピンを反転させたいので、ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜の膜面の面積を異ならせた構成とし、これにより面積が小さい方の強磁性積層膜のフリー層を必ず先に磁化反転させる。その面積の比は、後に実施例で説明するように1.1倍以上あることが好ましく、1.2倍以上であることがより好ましい。
ここでは、ソース部15aの強磁性積層膜の膜面の面積を大きくしたが、ドレイン部15bの強磁性積層膜の膜面の面積を大きくしてもかまわない。面積が大きな強磁性積層膜のフリー層、磁化固着層の非磁性層(トンネルバリア)に接した強磁性層のスピンの向きは互いに平行であることが好ましい。面積が大きな強磁性積層膜は、面積が小さい強磁性積層膜のフリー層のスピンの方向を書き換える際に、書き込みが行われないようにするために、常に同一の方向を向くようにする。その際、スピンの向きが互いに平行とすることにより、本実施形態のスピンMOSFETの抵抗を下げることが可能となり、スピン注入書き込みをより高速に行うことができる。
このように、書き込みの場合には、ソース部15aおよびドレイン部15bのうちの面積を大きくした強磁性積層膜のフリー層の磁化の向きを変化させないが、面積が小さい強磁性積層膜のフリー層の磁化の向きを反転させる電流をスピンMOSFETに流す。また、読み出しの場合には、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜のフリー層の磁化の向きを変化させない電流をスピンMOSFETに流す。これにより、特許文献2に記載したと同様に、ゲート10に所定の第1の電圧を印加するとともにチャネル8を介してソース部15aとドレイン部15bとの間に電流を流し、ソース部15aとドレイン部15bとの間の電気抵抗を測定することにより読み出しを行うことができる。また、書き込みは、ゲート10に読み出しの場合と異なる所定の第2の電圧を印加しかつチャネル8を介してソース部15aとドレイン部15bとの間に電流を流すことにより行うことができる。
このように、本実施形態においては、ソース部15aと、ドレイン部15とは膜面の面積が異なっているが、積層構造は同じとなっているので、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。
また、本実施形態においては、スピンMOSFETはnMOSFETであった。つまり半導体基板にn−p−n接合が形成されている。また、ソース領域5aおよびドレイン領域5bの基板表面には高濃度のn不純物拡散層7a、7bが形成されている。これは通常のMOSトランジスタの形成時と同様にイオン注入法により不純物ドープ後、RTA(Rappid Thermal Annealing)にてアニールすることにより形成可能である。nMOSFETの代わりにpMOSFETを形成する場合は、導電型が反対の不純物を用いてp−n−p接合を形成すれば良く、ソース領域およびドレイン領域の基板表面には高濃度不純物拡散領域(p不純物拡散領域)を形成すればよい。n不純物拡散領域、p不純物拡散領域を形成することにより、界面抵抗が下がり、スピン注入書き込みがより高速なスピンMOSFETが実現可能となる。
(第1変形例)
次に、第1実施形態の第1変形例によるスピンMOSFETを図2に示す。図2は、第1変形例によるスピンMOSFETの断面図である。この変形例によるスピンMOSFETは、図1Aおよび図1Bに示す第1実施形態のスピンMOSFETにおいて、ソース部15aとソース領域5aとの間のトンネルバリア14a、およびドレイン部15bとドレイン領域5bとの間のトンネルバリア14bを削除した構成となっている。すなわち、MOSFETのソース領域5aおよびドレイン領域5b上に直接、強磁性積層膜15a、15bを設けた構造となる。この場合、ソース領域5aおよびドレイン領域5bと強磁性積層膜15a、15bとの界面に自然にショットキー障壁が形成される。
本変形例も第1実施形態のスピンMOSFETと同様に、スピン注入書き込みをより高速に行うことができる。また、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。
(第2変形例)
次に、第1実施形態の第2変形例によるスピンMOSFETを図3に示す。図3は、第2変形例によるスピンMOSFETの断面図である。この変形例によるスピンMOSFETは、図1Aおよび図1Bに示す第1実施形態のスピンMOSFETにおいて、ソース部15aと非磁性金属層20aとの間に磁化固着層となる強磁性層18aの磁化を固着する反強磁性層19aを設けるとともに、ソース部15bと非磁性金属層20bとの間に磁化固着層となる強磁性層18bの磁化を固着する反強磁性層19bを設けた構成となっている。
本変形例も第1実施形態のスピンMOSFETと同様に、スピン注入書き込みをより高速に行うことができる。また、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。
(第3変形例)
次に、第1実施形態の第3変形例によるスピンMOSFETを図4に示す。図4は、第3変形例によるスピンMOSFETの断面図である。この変形例によるスピンMOSFETは、図2に示す第1変形例のスピンMOSFETにおいて、ソース部15aと非磁性金属層20aとの間に反強磁性層19aを設けるとともに、ソース部15bと非磁性金属層20bとの間に反強磁性層19bを設けた構成となっている。反強磁性層19aは磁化固着層となる強磁性層18aの磁化を固着し、反強磁性層19bは磁化固着層となる強磁性層18bの磁化を固着する。
本変形例も第1変形例のスピンMOSFETと同様に、スピン注入書き込みをより高速に行うことができる。また、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。また、ソース領域5aおよびドレイン領域5bと強磁性積層膜15a、15bとの界面に自然にショットキー障壁が形成される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるスピンMOSFETの断面図を図5Aに示し、上面図を図5Bに示す。
本実施形態のスピンMOSFETは、図1Aおよび図1Bに示す第1実施形態のスピンMOSFETにおいて、ソース部15aの幅Wとドレイン部15bの幅Wを同じ寸法にするが、ソース部15aの長さLWよりもドレイン部15bの長さLを小さくすることにより(図5B参照)、ソース部15aの膜面面積よりもドレイン部15bの膜面面積を小さくした構成となっている。なお、ソース部15aとドレイン部15bの強磁性積層膜は、 膜面のサイズは異なるが同じ層が積層された構成とする。
このように、ソース部15aとドレイン部15bの強磁性積層膜のサイズを異ならせて膜面の面積を変えると、スピン注入書き込み時のマージンがより広がる。これは、幅を一定(W=W)にし、長さ方向のみ変化させることにより、強磁性層の面積Aのみだけでなく異方性磁界Hも変化し、これにより、第1実施形態で示した式(1)からわかるように、スピン注入書き込みにおける書き込み電流Iが影響を受け、マージンが広がったためと考えられる。この場合、ソース部15aとドレイン部15bの強磁性積層膜の長さの比(=L/L)は1.1以上であることが好ましく、1.2以上ならばより好ましい。
本実施形態も、第1実施形態と同様に、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することが可能となるとともに、スピン注入書き込みが可能でかつ読み出しが可能となる。また、第1実施形態と同様に、ソース領域5aおよびドレイン領域5bの基板表面には高濃度のn不純物拡散層7a、7bが形成されているので、スピン注入書き込みを、より高速に行うことができる。なお、本実施形態においては、ソース部15aの膜面の面積をドレイン部15の膜面の面積よりも大きくしたが、小さくしても良い。ソース部15aおよびドレイン部15bの膜面の面積の比は、1.1倍以上あることが好ましく、1.2倍以上であることがより好ましい。
また、本実施形態を第1実施形態の第1乃至第3変形例に適用しても良いことは云うまでもない。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態によるスピンMOSFETの断面図を図6Aに示し、上面図を図6Bに示す。
本実施形態のスピンMOSFETは、図1Aおよび図1Bに示す第1実施形態のスピンMOSFETにおいて、ソース部15aの強磁性積層膜の膜面の形状を更に変えた構成となっている。すなわち図6Bに示すように、ソース部15aの強磁性積層膜の膜面を線非対称となる形状とし、ドレイン部15bの強磁性積層膜の膜面を線対称となる形状(対称軸が少なくとも1個存在する形状)とする。なお、本明細書では、「線非対称」な形状とは、線対称ではない形状を意味する。本実施形態では、ソース部15aの強磁性積層膜の膜面を線非対称となる形状とし、ドレイン部15bの強磁性積層膜の膜面を線対称となる形状としたが、ソース部15aの強磁性積層膜の膜面を線対称となる形状とし、ドレイン部15bの強磁性積層膜の膜面を線非対称となる形状としてもよい。なお、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の膜面の面積は異なっていることは云うまでもない。
このように、ソース部15aおよびドレイン部15bの一方を線対称な形状とし、他方を線非対称な形状とすることにより、スピン注入書き込み時のマージンが更に広がることが分かった。図7(a)、7(b)に線対称な形状の例を示し、図8(a)、8(b)に線非対称な形状の例を示す。図7(a)、7(b)に示す形状はそれぞれ長方形、楕円であり、図8(a)に示す形状は平行四辺形であり、図8(b)に示す形状は不等辺四角形の角を切り取ったものである。これらの例に限らず線対称な形状、線非対称な形状であれば本実施形態のソース部15aおよびドレイン部15bの膜面形状に用いることができる。この場合、第2実施形態で説明したように、強磁性積層膜の長さの比は1.1以上であることが好ましく、1.2以上であるならば更に好ましい。
本実施形態も、第1実施形態と同様に、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することが可能となるとともに、スピン注入書き込みが可能でかつ読み出しが可能となる。また、第1実施形態と同様に、ソース領域5aおよびドレイン領域5bの基板表面には高濃度のn不純物拡散層7a、7bが形成されているので、スピン注入書き込みを、より高速に行うことができる。
なお、本実施形態においては、ソース部15aの膜面の面積をドレイン部15の膜面の面積よりも大きくしたが、小さくしても良い。
また、本実施形態を第1実施形態の第1乃至第3変形例に適用しても良いことは云うまでもない。
第1乃至第3実施形態およびそれらの変形例においては、半導体基板2としては、Si基板、Ge基板、GaAs基板等を用いることができる。
また、第1乃至第3実施形態およびそれらの変形例においては、ソース領域5aおよびドレイン領域5bを設けたが、半導体基板と磁性体との電気伝導度が大きく異ならない場合には、ソース領域5aおよびドレイン領域5bを設けなくとも良い。磁性体と半導体基板との電気伝導度が大きく異なる場合は、コンダクタンスミスマッチの問題が生じ、スピン偏極度が飽和し、偏極したスピンが半導体基板中に注入できなくなるという問題がおこる。その問題を解決するため、半導体基板へイオン注入を行い、通常のMOSFET同様、半導体基板と導電型が異なるソース領域およびドレイン領域を設け、p/n接合を形成することが好ましい。その際、半導体基板と磁性体との界面、またはトンネルバリアとの界面には、半導体基板に、特に高濃度のイオンを注入し、nイオンまたはpイオンを偏析して高濃度不純物拡散領域を設けることが好ましい。具体的には、SiまたはGeからなる半導体基板を用いたn型MOSFETまたはp型MOSFETにおいては、p型不純物としては、B(ボロン)元素をイオン注入し、n型不純物としてはP(リン)、As(砒素)元素をイオン注入することが好ましい。GaAs基板の場合、通常n型MOSFETの移動度が大きいため好ましく、この場合、Siをドープするのが一般的である。n不純物拡散領域、p不純物拡散領域にはイオン注入する元素の加速度を20KeV以下の低い加速度として高濃度にイオン注入を行なうことが好ましい。Si基板の場合は、n型不純物拡散領域とn不純物拡散領域には同じn型不純物元素を用いても問題ないが、Ge基板の場合は、n型不純物拡散領域にはP(リン)、As(砒素)を用い、n不純物拡散領域にはS(硫黄)を用いると、抵抗が低下し高速デバイスとなるためより好ましい。イオン注入後には、N中でRTAを行う。RTAの温度は、Si基板の場合1000℃〜1100℃、Ge基板の場合400℃〜500℃である。また、GaAs基板の場合は、As中で300℃〜600℃の温度でRTAを行うか、または成膜時にSiをドープして成長を行う方法を用いた。いずれにおいても良好なMOSFETが実現できるとともに、スピン依存伝導も観測されるようになった。
なお、Ge基板を用いかつn型のソースおよびドレイン領域上にMgOからなるトンネルバリアが形成される場合は、基板とMgOとの界面に膜厚が1nm〜3nmのGeO膜またはGeN膜を設けることが好ましい。GeO膜またはGeN膜を設けることにより、基板とMgOとの間の抵抗を低下させることができる。また、この場合も、n不純物拡散領域を設けることが好ましい。n不純物拡散領域を設けることにより、界面抵抗を低下させスピン注入書き込みをより高速に行うことができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態によるスピンMOSFETの断面図を図9に示す。本実施形態のスピンMOSFETは、図3に示す第1実施形態の第2変形例によるスピンMOSFETにおいて、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜のそれぞれの強磁性層を、強磁性膜/非磁性膜/強磁性膜の積層構造に置き換えた構成となっている。この積層構造は、シンセティック反強磁性積層構造とも呼ばれ、非磁性膜を挟んだ2つの強磁性膜間に反強磁性的な結合、すなわち、非磁性膜を挟んだ2つの強磁性膜の磁化の向きは逆(反平行)となる結合が存在する。本実施形態においては、例えば、ソース部15aの強磁性層16aは強磁性膜16a/非磁性膜16a/強磁性膜16aの積層構造を有し、ソース部15aの強磁性層18aは強磁性膜18a/非磁性膜18a/強磁性膜18aの積層構造を有している。そして、強磁性膜16aと強磁性膜18aとは磁化の向きが同じとなっている。また、ドレイン部15bの強磁性層16bは強磁性膜16b/非磁性膜16b/強磁性膜16bの積層構造を有し、ドレイン部15bの強磁性層18bは強磁性膜18b/非磁性膜18b/強磁性膜18bの積層構造を有している。
なお、図9に示す本実施形態においては、ソース部15aの強磁性積層膜の膜面面積がドレイン部15bの強磁性積層膜の膜面面積よりも大きくなるように構成されている。このため、ドレイン部15bの半導体基板2側の強磁性層16bの磁化の向き、すなわち、強磁性膜16bおよび強磁性膜16bの磁化の向きは、書き込み電流によって可変となっているが、ソース部15aの半導体基板2側の強磁性層16aの磁化の向き、すなわち、強磁性膜16aおよび強磁性膜16aの磁化の向きは、書き込み電流によって不変となっている。ここで、不変とは、書き込み電流をスピンMOSFETに流す前と流した後の磁化の向きが変化しないことを意味する。なお、本実施形態とは異なり、ソース部15aの強磁性積層膜の膜面面積をドレイン部15bの強磁性積層膜の膜面面積よりも小さくなるように構成してもよい。ソース部15aおよびドレイン部15bの膜面の面積の比は、1.1倍以上あることが好ましく、より好ましくは1.2倍以上である。
また、本実施形態においては、ソース部15aの強磁性層18aの磁化の向き、すなわち強磁性膜18a、18aの磁化の向きは、反強磁性層19aによって固着され、ドレイン部15bの強磁性層18bの磁化の向き、すなわち強磁性膜18b、18bの磁化の向きは、反強磁性層19bによって固着される。なお、本実施形態のように、反強磁性層19a、19bを設けることによって、シンセティック反強磁性積層構造の強磁性層18a、18bの磁化は、より強固に固着することが可能となる。
本実施形態のように、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層をシンセティク反強磁性積層構造とすることにより、スピンMOSFETを微細化した時の、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させることができる。また、各磁性層からの漏れ磁場を可及的に抑制することが可能となるので、複数のスピンMOSFETを隣接配置しても、隣接スピンMOSFET間の影響を可及的に抑制し、誤動作が生じるのを防止することができる。
なお、本実施形態も第1実施形態の第2変形例と同様に、スピン注入書き込みをより高速に行うことができる。また、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。
本実施形態を第2および第3実施形態に適用してもよいことは云うまでもない。
(変形例)
第4実施形態の変形例によるスピンMOSFETの断面図を図10に示す。この変形例によるスピンMOSFETは、第4実施形態において、ソース部15aとソース領域5aとの間のトンネルバリア14aを削除するとともに、ドレイン部15bとドレイン領域5bとの間のトンネルバリア14bを削除した構成となっている。すなわち、ソース部15aおよびドレイン部15bと半導体基板2とが直接接合し、それらの界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。また、この構成は、図5に示す第1実施形態の第3変形例によるスピンMOSFETにおけるソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層を、シンセティク反強磁性積層構造としたものとなっている。
この変形例も、第4実施形態と、同様に、スピンMOSFETを微細化した時の、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させることができる。また、各強磁性層からの漏れ磁場を可及的に抑制することが可能となるので、複数のスピンMOSFETを隣接配置しても、隣接スピンMOSFET間の影響を可及的に抑制し、誤動作が生じるのを防止することができる。また、スピン注入書き込みをより高速に行うことができるとともに製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。
なお、本変形例を第2および第3実施形態に適用してもよいことは云うまでもない。
第4実施形態およびその変形例においては、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層をシンセティック反強磁性積層構造とすることにより、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させていたが、各強磁性層として、磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層を用いても、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させることができる。これを第5実施形態として説明する。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態によるスピンMOSFETの断面図を図11に示す。本実施形態のスピンMOSFETは、図1Aおよび図1Bに示す第1実施形態のスピンMOSFETにおいて、ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜の各強磁性層を、磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層に置き換えた構成となっている。すなわち、ソース部25aは、ソース領域5a上に設けられたトンネルバリア14a上に形成され、磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層26a、非磁性層(例えば、トンネルバリア)27a、および磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層28aがこの順序で積層された構造を有している。ドレイン部25bは、ドレイン領域5b上に設けられたトンネルバリア14b上に形成され、磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層26b、非磁性層(例えば、トンネルバリア)27b、および磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層28bがこの順序で積層された構造を有している。そして、ソース部25aにおいては、強磁性層26aは磁化の向きが可変であり、強磁性層28aは磁化の向きが不変である。なお、強磁性層26aの磁化の向きと強磁性層28aの磁化の向きは同じ向き(平行)となっている。また、ドレイン部25bにおいては、強磁性層26bは磁化の向きが可変であり、強磁性層28bは磁化の向きが不変である。なお、磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層は、その磁化容易軸方向が膜面に略垂直となっている。本実施形態の場合は、磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層は、その磁化容易軸方向が半導体基板2の基板面に対して略垂直となっている。
本実施形態においては、ソース部25aの強磁性積層膜の膜面面積がドレイン部25bの強磁性積層膜の膜面面積よりも大きくなるように形成されているので、ソース部25aにおける強磁性層26aの磁化の向きは書き込み電流によって不変となるが、ドレイン部25bの強磁性層26bの磁化の向きは書き込み電流によって可変となる。なお、本実施形態とは異なり、ソース部25aの強磁性積層膜の膜面面積をドレイン部25bの強磁性積層膜の膜面面積よりも小さくなるように構成してもよい。ソース部25aおよびドレイン部25bの膜面の面積の比は、1.1倍以上あることが好ましく、1.2倍以上であることが好ましい。
本実施形態のように、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層に磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層を用いた場合のスピン注入書き込み電流Iは次の式(3)で与えられる。
=2eαMAt[H―H]/(hg) ・・・ (3)
(3)式を(1)式と比較すると、磁化の向きが膜面に対して垂直となる強磁性層を用いた場合は、反磁界Hの項だけ書き込み電流を低減することが可能であることがわかる。
本実施形態のスピンMOSFETは、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させることが可能となるとともに、スピン注入書き込みをより高速に行うことができかつ製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。
なお、本実施形態を第2および第3実施形態に適用してもよいことは云うまでもない。
(変形例)
第5実施形態の変形例によるスピンMOSFETの断面図を図12に示す。この変形例によるスピンMOSFETは、第5実施形態において、ソース部25aとソース領域5aとの間のトンネルバリア14aを削除するとともに、ドレイン部25bとドレイン領域5bとの間のトンネルバリア14bを削除した構成となっている。すなわち、ソース部25aおよびドレイン部25bと半導体基板2とが直接接合し、それらの界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
この変形例も第5実施形態と同様に、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させることが可能となるとともに、スピン注入書き込みをより高速に行うことができかつ製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。また、反磁界Hの項だけ書き込み電流を低減することが可能である。
なお、本変形例を第2および第3実施形態に適用してもよいことは云うまでもない。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態によるスピンMOSFETの断面図を図13に示す。本実施形態のスピンMOSFETは、第5実施形態において、ソース部25aおよびドレイン部25bの各磁性層をシンセティック構造とした構成となっている。すなわち、ソース部25aの強磁性層26aは強磁性膜26a/非磁性膜26a/強磁性膜26aの積層構造を有し、ソース部25aの強磁性層28aは強磁性膜28a/非磁性膜28a/強磁性膜28aの積層構造を有している。そして、強磁性膜26aと強磁性膜28aは磁化の向きが同じとなっている。また、ドレイン部25bの強磁性層26bは強磁性膜26b/非磁性膜26b/強磁性膜26bの積層構造を有し、ドレイン部25bの強磁性層28bは強磁性膜28b/非磁性膜28b/強磁性膜28bの積層構造を有している。
なお、図13に示す本実施形態においては、ソース部25aの強磁性積層膜の膜面面積がドレイン部25bの強磁性積層膜の膜面面積よりも大きくなるように構成されている。このため、ドレイン部25bの半導体基板2側の強磁性層26bの磁化の向き、すなわち、強磁性膜26bおよび強磁性膜26bの磁化の向きは、書き込み電流によって可変となっているが、ソース部25aの半導体基板2側の強磁性層26aの磁化の向き、すなわち、強磁性膜16aおよび強磁性膜16aの磁化の向きは、書き込み電流によって不変となっている。ここで、不変とは、書き込み電流をスピンMOSFETに流す前と流した後の磁化の向きが変化しないことを意味する。なお、本実施形態とは異なり、ソース部25aの強磁性積層膜の膜面面積をドレイン部25bの強磁性積層膜の膜面面積よりも小さくなるように構成してもよい。ソース部25aおよびドレイン部25bの膜面の面積の比は、1.1倍以上あることが好ましく、1.2倍以上であることが好ましい。
本実施形態のように、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層をシンセティク構造とすることにより、スピンMOSFETを微細化した時の、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させることができる。また、各強磁性層からの漏れ磁場を可及的に抑制することが可能となるので、複数のスピンMOSFETを隣接配置しても、隣接スピンMOSFET間の影響を可及的に抑制し、誤動作が生じるのを防止することができる。
なお、本実施形態も第5実施形態と同様に、スピン注入書き込みをより高速に行うことができる。また、製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。また、反磁界Hの項だけ書き込み電流を低減することが可能である。
なお、本実施形態を第2および第3実施形態に適用してもよいことは云うまでもない。
(変形例)
第6実施形態の変形例によるスピンMOSFETの断面図を図14に示す。この変形例によるスピンMOSFETは、第6実施形態において、ソース部25aとソース領域5aとの間のトンネルバリア14aを削除するとともに、ドレイン部25bとドレイン領域5bとの間のトンネルバリア14bを削除した構成となっている。すなわち、ソース部25aおよびドレイン部25bと半導体基板2とが直接接合し、それらの界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
この変形例も第6実施形態と同様に、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させること可能となるとともに、スピン注入書き込みをより高速に行うことができかつ製造上のコストが増大するのを可及的に抑制することができる。また、反磁界Hの項だけ書き込み電流を低減することが可能である。更にスピンMOSFETを微細化した時の、強磁性層の磁化の熱安定性を向上させることができる。また、各強磁性層からの漏れ磁場を可及的に抑制することが可能となるので、複数のスピンMOSFETを隣接配置しても、隣接スピンMOSFET間の影響を可及的に抑制し、誤動作が生じるのを防止することができる。
なお、本変形例を第2および第3実施形態に適用してもよいことは云うまでもない。
(第7実施形態)
次に、実際にリコンフィギャブルな論理回路に用いる場合の簡単な回路構成について説明する。
実際にスピンMOSFETを用いてリコンフィギャブルな論理回路を構成する場合、2つのMOSFET(MOSFET1およびMOSFET2)に共通のフローティングゲートを有していることが好ましい。
AND,OR回路が作製できれば、NOR回路、排他的OR回路などの全ての回路を作製できるのでAND回路、OR回路についてのみ図15に示す。図示したように、本実施形態のリコンフィギャブルな論理回路は、基本的には、上記第1乃至第6実施形態およびそれらの変形例のいずれかのスピンMOSFETのゲート絶縁膜9と、ゲート電極10との間に、フローティングゲート(図示せず)と、電極間絶縁膜を設けた、2つのスピンMOSFET30、32を用いる。スピンMOSFET30はp型のMOSFET、すなわちp型半導体基板2のn型ウェル領域(図示せず)に設けられたMOSFETであり、スピンMOSFET32はn型のMOSFET、すなわちp型半導体基板2のp型半導体領域に設けられたMOSFETである。MOSFET30、32のフローティングゲートを共通に接続し、MOSFET30のソースを電源Vinpに接続し、MOSFET32のソースを接地する。そして、MOSFET30のドレインとMOSFET32のドレインを接続する。この共通接続したノードからの出力V1をインバータ40に入力し、このインバータ40の出力を本実施形態の論理回路の出力Voutとする。
これにより、AND回路、OR回路を形成できる。図16に示すようにフローティングゲート電圧Vfgが、MOSFET30のゲート入力AとMOSFET32のゲート入力Bの和の1/2の場合に、ドレイン、ソースの半導体基板2に近い強磁性層のスピンモーメントが平行(P)または反平行(AP)の時の出力電圧Yが“1”または“0”と変化する。なお、本実施形態においては、MOSFET30のスピンモーメントは、常に平行となっている。
本実施形態の論理回路において、MOSFET32のソース、ドレインの半導体基板2に近い強磁性層のスピンモーメントをAP(反平行)状態とした場合にMOSFET30、32のゲート電極の入力A、Bの値に対応する、フローティングゲートの電位Vfg、MOSFET30,32の共通接続ノードの電位V1、論理回路の出力Voutの値を図17に示す。また、MOSFET32のソース・ドレインの半導体基板2に近い強磁性層のスピンモーメントをP(平行)状態とした場合にMOSFET30、32のゲート電極の入力A、Bの値に対応する、フローティングゲートの電位Vfg、MOSFET30,32の共通接続ノードの電位V1、論理回路の出力Voutの値を図18に示す。図17、図18に示したように、MOSFET32のドレイン、ソースの半導体基板2に近い強磁性層のスピンモーメントが反平行の時にAND回路、平行の時にOR回路となる。このため、ドレイン部の強磁性層のスピンモーメントを変えてプログラムしなおすことにより、論理回路を造り直すことなく構成することができ、すなわちリコンフィギャブルな論理回路を得ることができる。
AND回路、OR回路の場合、全てのトランジスタをスピンMOSFETにしても良いが、一部に通常のMOSFETを用いてもかまわない。図19に示すように2つのトランジスタの内一つ(例えばMOSFET32)を第1乃至第6実施形態およびそれらの変形例のいずれかのスピンMOSFETを用い、もう一つを通常の磁性体を用いないpMOSFET34を用いた場合も、一つのスピンMOSFTE32のソース・ドレインの半導体基板2に近い強磁性層のスピンモーメントを平行、反平行と制御することによって、同様の結果を得ることができる。
また、図20に示すように、インバータ40を用いなくともn型MOSFET32、p型MOSFET30の接続を入れ替えることにより、p型MOSFET30のソース・ドレインの半導体基板2に近い強磁性層のスピンモーメントを平行、反平行と制御することによっても、同様の効果が得られる。
上記論理回路として使用する場合は、スピンMOSFETの情報を読み出すためのゲート電圧制御回路、センス電流を制御するセンス電流制御素子回路、書き込み電流制御回路、ドライバ−およびシンカーをさらに具備することとなる。
本実施形態に示したリコンフィギャブルな論理回路は一具体例であって、第1乃至第6実施形態およびそれらの変形例のいずれかのスピンMOSFETを用いて形成することのできるリコンフィギャブルな論理回路は、本実施形態のリコンフィギャブルな論理回路に限られるものではない。
スピンMOSFETを多数用いた論理回路を実現するためには、シンセティック反強磁性積層膜を用いるか、または磁化の向きが膜面に垂直な磁性層かを用いる必要がある。
シンセティック反強磁性積層膜に用いる強磁性膜(磁性材料)は、Ni−Fe、Co−Fe、Co−Fe−Ni合金または、(Co,Fe,Ni)−(B)、(Co,Fe,Ni)−(B)−(P,Al,Mo,Nb,Mn)系またはCo−(Zr,Hf,Nb,Ta,Ti)膜などのアモルファス材料、Co基フルホイスラー材料からなる群より選ばれる少なくとも1種の薄膜またはそれら多層膜で構成されることが好ましい。ここで、Co基フルホイスラー材料とは、CoABと表される材料であって、Aは、Cr、Mn、Fe、V、およびTiのうちの少なくとも1つの元素を含み、Bは、Al、Si、Ge、Ga、Sb、およびFeのうちの少なくとも1つの元素を含む。なお、BがFeを含む場合は、AはFeを含まない。
磁化の向きが膜面に垂直な強磁性層としては、Fe−Pd、Fe−Pt、Fe−Pd−Pt、Co/Ni積層膜、Fe/Pd積層膜、Fe/Pt積層膜であり、これら材料に磁気抵抗効果が大きくなる膜であるNi−Fe、Co−Fe、Co−Fe−Ni合金または、(Co,Fe,Ni)−(B)、(Co,Fe,Ni)−(B)−(P,Al,Mo,Nb,Mn)系、またはCo−(Zr,Hf,Nb,Ta,Ti)膜などのアモルファス材料、Co基フルホイスラー材料を非磁性層(トンネル障壁含む)側に積層して用いることになる。なお、記号「−」は合金を示し、記号「/」は積層構造を示し、( , )は、括弧内の元素が少なくとも1つ含まれることを意味する。
非磁性層の材料は、Cu、Ag、Auなどの金属元素またはこれら合金、またはAlO、MgO、SiOなどの酸化物であることが好ましい。
シンセティック反強磁性積層膜に用いる非磁性層の材料は、Ru、Rh、Irまたはこれら合金であることが好ましい。
反強磁性層としては、PtMn、Ir−Mn、FeMn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mnを用いることが好ましい。
以下、実施例を参照しつつ本発明の実施形態についてさらに詳細に説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1によるスピンMOSFETとして、試料1乃至試料4からなる4種類のスピンMOSFETを用意する。
試料1は、図9に示す第4実施形態のスピンMOSFETであって、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層がシンセティック構造を有している構成となっている。
試料2は、図10に示す第4実施形態の変形例によるスピンMOSFETであって、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層がシンセティック構造を有し、かつこれらの強磁性積層膜と半導体基板との界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
また、試料3は、図11に示す第5実施形態のスピンMOSFETであって、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層が膜面に垂直な磁化を有する
構成となっている。
試料4は、図12に示す第5実施形態の変形例によるスピンMOSFETであって、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層が膜面に垂直な磁化を有し、かつこれらの強磁性積層膜と半導体基板との界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
これらの試料1乃至試料4においては、ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜の平面形状はアスペクト比(縦方向の長さと横方向の長さの比)を変えず面積のみ変えた構造となっている。ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜の膜面面積が異なるスピンMOSFETは、以下のようにして形成される。まず図21に示したように、半導体基板2に離間してソース領域5aおよびドレイン領域5bを形成し、ソース領域5aとドレイン領域5bとの間の半導体基板2上にゲート絶縁膜9を形成し、このゲート絶縁膜9上にゲート10を形成する。なお、ゲート絶縁膜9およびゲート10を形成した後に、ソース領域5aおよびドレイン領域5bを形成してもよい。その後、ゲート10を覆うように、SiOからなる層間絶縁膜50を堆積する。続いて、この層間絶縁膜50に異なる面積の穴52a、52bを開ける。その後、高圧RFスパッタを用いて、強磁性積層膜を堆積し、穴52a、52bを埋め込む。続いて、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて、層間絶縁膜50の上面に付着した強磁性積層膜を除去する。これにより、ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜の膜面面積が異なるスピンMOSFETが形成される。
また、図22に示すようにして形成してもよい。図22は、強磁性積層膜をエッチングする際の上面図を示している。半導体基板上にゲート絶縁膜(図示せず)、ゲート10を形成し、かつソースおよびドレイン領域(図示せず)を形成する。その後、ゲート10の両側のソース領域およびドレイン領域上に強磁性積層膜を堆積する。これら強磁性積層膜をパターニングする際に、図22に示すように、2重露光を行う。例えば、第1回目の露光によりマスク54を用いてソース部およびドレイン部に対応する領域を露光し、第2回目の露光によりマスク55を用いて露光する。そして、現像工程とエッチングを行うことによりソース部の強磁性積層膜56aと、ドレイン部の強磁性積層膜56bの膜面面積を変える。
本実施例では、図21に示す方法を用いてスピンMOSFETを形成する。素子分離の作製、ゲートの作製、イオン注入、および注入された不純物の活性化のためのRTA処理は通常のMOSプロセスと同様である。その後、図21に示すように、層間絶縁膜50を形成後、エッチバックを行い、層間絶縁膜50の平坦処理を行う。続いて、ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜を形成するための穴を52a、52bを形成する。これらの穴の平面形状は変えず面積のみ変えてある。その後、穴52a、52bを埋め込むように、強磁性積層膜を堆積する。続いて、CMP処理を行った後、SiO膜(図示せず)を成膜し、このSiO膜に、上記強磁性積層膜に通じるビアを開け、このビアを配線材料で埋め込み配線を形成する。配線を形成する前に形状SEMでソース部およびドレイン部の面積を測定する。ソース部およびドレイン部の穴52a、52bのサイズは、ドレイン部の設計サイズを0.1μm×0.15μmとし、ソース部の設計サイズは、ドレイン部の面積の1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍である。実際のサイズは、形状SEMで測定する。実際の穴の形状は楕円形状を有しており、楕円の面積から実際の面積比を計算する。
試料1乃至試料4における強磁性積層膜の積層構造は、以下のようになっている。
(試料1)
Si基板/SiO(0.5nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(3nm)/Ru(0.9nm)/CoFeB(3.5nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(4nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(2.5nm)/IrMn(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料2)
Si基板/CoFeB(3nm)/Ru(0.9nm)/CoFeB(3.5nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(4nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(2.5nm)/IrMn(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料3)
Si基板/SiO(0.5nm)/MgO(0.5nm)/FePd(4nm)/CoFeB(2nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(3nm)/FePd(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料4)
Si基板/FePd(4nm)/CoFeB(2nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(3nm)/FePd(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
なお、括弧内は、膜厚を示している。また、試料1および試料3においては、Si基板とトンネルバリアとなるMgO(0.5nm)との間にSiO(0.5nm)が設けられているが、これは、MgO(0.5nm)を形成する際に形成される界面酸化膜である。なお、MgO(0.5nm)と磁性膜(例えばCoFeB)との間にMg(0.6nm)が設けられているが省略してもよい。このことは、後述する実施例においても同様である。
これらの試料を作製後、磁場中でアニールを350℃で1時間を行い、初期状態の強磁性積層膜のスピンの方向を低抵抗状態(トンネルバリアを挟んだ磁性層のスピンが平行状態)となるようにする。
その後、ゲートをON状態としてソースとドレイン間にパルス電流を流しスピン注入書き込みおよび抵抗値読み出しを行う。スピン注入書き込みパルスは、図23に示すようにプラスのパルス、マイナスのパルスを交互に印加し、これを1000回繰り返し、面積が大きい強磁性積層膜(MTJ積層膜)のフリー層のスピン方向が変化せず、面積が小さい強磁性積層膜(MTJ積層膜)のフリー層のスピンのみが反転する電流で誤動作がないか確認を行う。誤動作が生じ、両方の強磁性積層膜のフリー層のスピンの方向が反転してしまうと、読み出した電圧がほぼ変わらない値となる。誤動作の有無を、図24乃至図27に示す。図24乃至図27はそれぞれ、試料1〜試料4に対応している。図24乃至図27からわかるように、1.1倍以上の面積差があれば誤動作がないことが明らかである。また、本実施例では、半導体基板としてSi基板を例に挙げたが、半導体基板としてGe、Si−Ge、GaAsを用いた場合も同様の効果が得られる。
(実施例2)
本発明の実施例2によるスピンMOSFETとして、試料5乃至試料8からなる4種類のスピンMOSFETを用意する。
試料5は、図9に示す第4実施形態のスピンMOSFETであって、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層がシンセティック構造を有している構成となっている。
試料6は、図10に示す第4実施形態の変形例によるスピンMOSFETであって、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層がシンセティック構造を有し、かつこれらの強磁性積層膜と半導体基板との界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
また、試料7は、図11に示す第5実施形態のスピンMOSFETであって、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層が膜面に垂直な磁化を有する
構成となっている。
試料8は、図12に示す第5実施形態の変形例によるスピンMOSFETであって、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層が膜面に垂直な磁化を有し、かつこれらの強磁性積層膜と半導体基板との界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
これらの試料5乃至試料8においては、ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜の平面形状の長さを変えてアスペクト比を変えることにより面積を変えた構造となっている。作製方法は実施例1と同様である。配線を形成する前に形状SEMでソース部およびドレイン部の面積を測定する。
試料5乃至試料8の強磁性積層膜の積層構造は、以下のようになっている。
(試料5)
半導体Si/SiO(0.5nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(3nm)/Ru(0.9nm)/CoFeAl0.5Si0.5(3.5nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeAl0.5Si0.5/Ru(0.9nm) /CoFe(2.5nm)/IrMn(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料6)
半導体Si/CoFeB(3nm)/Ru(0.9nm)/ CoFeAl0.5Si0.5(3.5nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeAl0.5Si0.5/Ru(0.9nm)/CoFe(2.5nm)/IrMn(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料7)
半導体Si/SiO(0.5nm)/MgO(0.5nm)/ FePd(4nm)/ CoFeAl0.5Si0.5(2nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/ CoFeAl0.5Si0.5(3nm)/FePd(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料8)
半導体Si/FePd(4nm)/CoFeAl0.5Si0.5(2nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/ CoFeAl0.5Si0.5(3nm)/FePd(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
これらの試料を作製後、磁場中でアニールを350℃で1時間を行い、初期状態の強磁性積層膜のスピンの方向を低抵抗状態(トンネルバリアを挟んだ磁性層のスピンが平行状態)となるようにする。
その後、ゲートをON状態としてソースとドレイン間にパルス電流を流しスピン注入書き込みおよび抵抗値読み出しを行う。スピン注入書き込みパルスは、実施例1と同様にプラスのパルス、マイナスのパルスを交互に印加し、これを1000回繰り返し、面積が大きい強磁性積層膜(MTJ積層膜)のフリー層のスピン方向が変化せず、面積が小さい強磁性積層膜(MTJ積層膜)のフリー層のスピンのみが反転する電流で誤動作がないか確認を行う。誤動作が生じ、両方の強磁性積層膜のフリー層のスピンの方向が反転してしまうと、読み出した電圧がほぼ変わらない値となる。誤動作の有無を、図28乃至図31に示す。図28乃至図31はそれぞれ、試料5〜試料8に対応している。図28乃至図31に示す結果からわかるように、1.1倍以上の面積差があれば誤動作がないことが明らかである。また、本実施例では、半導体基板としてSi基板を例に挙げたが、半導体基板としてGe、Si−Ge、GaAsを用いた場合も同様の効果が得られる。
(実施例3)
本発明の実施例3によるスピンMOSFETとして、試料9乃至試料12からなる4種類のスピンMOSFETを用意する。
試料9は、図9に示す第4実施形態のスピンMOSFETであって、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層がシンセティック構造を有している構成となっている。
試料10は、図10に示す第4実施形態の変形例によるスピンMOSFETであって、ソース部15aおよびドレイン部15bの強磁性積層膜の各強磁性層がシンセティック構造を有し、かつこれらの強磁性積層膜と半導体基板との界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
また、試料11は、図11に示す第5実施形態のスピンMOSFETであって、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層が膜面に垂直な磁化を有する構成となっている。
試料12は、図12に示す第5実施形態の変形例によるスピンMOSFETであって、ソース部25aおよびドレイン部25bの強磁性積層膜の各強磁性層が膜面に垂直な磁化を有し、かつこれらの強磁性積層膜と半導体基板との界面にショットキー障壁が形成された構成となっている。
これらの試料9乃至試料12においては、ソース部およびドレイン部の強磁性積層膜の平面形状の長さを変えてアスペクト比を変えることにより面積を変えた構造となっている。作製方法は実施例1と同様である。配線を形成する前に形状SEMでソース部およびドレイン部の面積を測定する。
試料9乃至試料12の強磁性積層膜の積層構造は、以下のようになっている。
(試料9)
半導体Si/SiO(0.5nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(3nm)/Ru(0.9nm)/CoFeB(3.5nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(4nm)/Ru(0.9nm) /CoFe(2.5nm)/IrMn(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料10)
半導体Si/CoFeB(3nm)/Ru(0.9nm)/CoFeB(3.5nm)Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(4nm)/Ru(0.9nm)/CoFe(2.5nm)/IrMn(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料11)
半導体Si/SiO(0.5nm)/MgO(0.5nm)/FePd(4nm)/CoFeB(2nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(3nm)/FePd(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
(試料12)
半導体Si/FePd(4nm)/CoFeB(2nm)/Mg(0.6nm)/MgO(0.5nm)/CoFeB(3nm)/FePd(10nm)/Ru(5nm)/Ta(50nm)
これらの試料を作製後、磁場中でアニールを350℃で1時間を行い、初期状態の強磁性積層膜のスピンの方向を低抵抗状態(トンネルバリアを挟んだ磁性層のスピンが平行状態)となるようにする。
その後、ゲートをON状態としてソースとドレイン間にパルス電流を流しスピン注入書き込みおよび抵抗値読み出しを行う。スピン注入書き込みパルスは、実施例1と同様にプラスのパルス、マイナスのパルスを交互に印加し、これを1000回繰り返し、面積が大きい強磁性積層膜(MTJ積層膜)のフリー層のスピン方向が変化せず、面積が小さい強磁性積層膜(MTJ積層膜)のフリー層のスピンのみが反転する電流で誤動作がないか確認を行う。誤動作が生じ、両方の強磁性積層膜のフリー層のスピンの方向が反転してしまうと、読み出した電圧がほぼ変わらない値となる。誤動作の有無を、図32乃至図35に示す。図32乃至図35はそれぞれ、試料9〜試料12に対応している。図32乃至図35に示す結果からわかるように、1.1倍以上の面積差があれば誤動作がないことが明らかである。また、本実施例では、半導体基板としてSi基板を用いたが、半導体基板としてGe、Si−Ge、GaAsを用いた場合も同様の効果が得られる。
本発明の第1実施形態によるスピンMOSFETを示す断面図。 第1実施形態のスピンMOSFETの上面図。 第1実施形態の第1変形例によるスピンMOSFETを示す断面図。 第1実施形態の第2変形例によるスピンMOSFETを示す断面図。 第1実施形態の第3変形例によるスピンMOSFETを示す断面図。 第2実施形態によるスピンMOSFETを示す断面図。 第2実施形態のスピンMOSFETの上面図。 第3実施形態によるスピンMOSFETを示す断面図。 第3実施形態のスピンMOSFETの上面図。 線対称な図形を示す図。 線非対称な図形を示す図。 第4実施形態によるスピンMOSFETを示す断面図。 第4実施形態の変形例によるスピンMOSFETを示す断面図。 第5実施形態によるスピンMOSFETを示す断面図。 第5実施形態の変形例によるスピンMOSFETを示す断面図。 第6実施形態によるスピンMOSFETを示す断面図。 第6実施形態の変形例によるスピンMOSFETを示す断面図。 第7実施形態による論理回路を示す回路図。 第7実施形態の論理回路の出力のフローティングゲート電圧依存性を示す図。 第7実施形態の論理回路がAND回路として機能する場合の論理表を示す図。 第7実施形態の論理回路がOR回路として機能する場合の論理表を示す図。 第7実施形態の第1変形例による論理回路を示す図。 第7実施形態の第2変形例による論理回路を示す図。 MJTの膜面面積が異なるスピンMOSFETの製造方法を説明する断面図。 MJTの膜面面積が異なるスピンMOSFETの他の製造方法を説明する上面図。 スピン注入書き込みおよび抵抗値読み出しの実験に用いた書き込みパルスを示す波形図。 試料1の実験結果を示す図。 試料2の実験結果を示す図。 試料3の実験結果を示す図。 試料4の実験結果を示す図。 試料5の実験結果を示す図。 試料6の実験結果を示す図。 試料7の実験結果を示す図。 試料8の実験結果を示す図。 試料9の実験結果を示す図。 試料10の実験結果を示す図。 試料11の実験結果を示す図。 試料12の実験結果を示す図。
符号の説明
2 半導体基板
3 素子領域
4 素子分離領域
5a ソース領域
5b ドレイン領域
6a n型不純物拡散領域
6b n型不純物拡散領域
7a n型不純物拡散領域
7b n型不純物拡散領域
8 チャネル領域
9 ゲート絶縁膜
10 ゲート
12 ゲート側壁
15a ソース部
15b ドレイン部
16a 強磁性層(フリー層)
16b 強磁性層(フリー層)
17a 非磁性層(トンネルバリア)
17b 非磁性層(トンネルバリア)
18a 強磁性層(磁化固着層)
18b 強磁性層(磁化固着層)
19a 反強磁性層
19b 反強磁性層
20a 非磁性金属層
20b 非磁性金属層

Claims (11)

  1. 第1導電型の半導体領域を有する基板と、
    前記半導体領域上に離間して設けられた第1および第2強磁性積層膜であって、前記第1および第2強磁性積層膜はそれぞれ、第1強磁性層、非磁性層、および第2強磁性層がこの順序で積層された積層構造を有し、前記第2強磁性積層膜は前記第1強磁性積層膜の膜面面積と異なる膜面面積を有する、第1および第2強磁性積層膜と、
    前記第1強磁性積層膜と前記第2強磁性積層膜との間の前記半導体領域上に設けられるゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に設けられるゲートと、
    を備えたことを特徴とするスピンMOSFET。
  2. 前記第1および第2強磁性積層膜の膜面の形状が異なることを特徴とする請求項1記載のスピンMOSFET。
  3. 前記第1および第2強磁性積層膜の膜面の少なくとも一方の形状が線非対称であることを特徴とする請求項1または2記載のスピンMOSFET。
  4. 前記第1および第2強磁性積層膜のそれぞれの前記第1強磁性層と、前記半導体領域との間にトンネル障壁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスピンMOSFET。
  5. 前記第1および第2強磁性積層膜下の前記半導体領域には、前記第1導電型と異なる第2導電型の第1不純物領域がそれぞれ設けられ、これらの第1不純物領域の表面に前記第1不純物領域よりも高濃度の第2導電型の第2不純物領域が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスピンMOSFET。
  6. 前記第1および第2強磁性積層膜の前記非磁性層はトンネルバリアであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスピンMOSFET。
  7. 前記第1および第2強磁性積層膜はそれぞれ、前記第1および第2強磁性層のうちの少なくとも一方の強磁性層が、第1強磁性膜/非磁性膜/第2強磁性膜の積層構造を有し、第1および第2強磁性膜間に反強磁性結合を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のスピンMOSFET。
  8. 前記第1および第2強磁性層は、磁化容易軸方向が前記基板の基板面内に対して略垂直であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のスピンMOSFET。
  9. 前記第1および第2強磁性積層膜のそれぞれの前記第2強磁性層上に反強磁性層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のスピンMOSFET。
  10. 前記第1および第2強磁性積層膜の膜面の面積比は、1.1以上であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のスピンMOSFET。
  11. 2つのMOSFETを備え、前記2つのMOSFETのうちの少なくとも一方が請求項1乃至10のいずれかに記載のスピンMOSFETであり、前記2つのMOSFETには共通のフローティングゲートが設けられていることを特徴とするリコンフィギャラブル論理回路。
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