JP2010028032A - 電子部品実装装置 - Google Patents

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眞透 瀬野
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Abstract

【課題】電子部品の実装精度および動作の安定性を向上させることができ、かつ1つのヘッドに設けられる吸着ノズルの数を増加させることが容易な電子部品実装装置を提供する。
【解決手段】電子部品実装装置は、電子部品を吸着する吸着ノズル2が先端側に設けられた昇降軸3を、互いに平行に2列をなすように配設してなる実装ヘッド4を備えている。また、吸着ノズル2を進退させるように、昇降軸3を軸方向に移動するエアシリンダ5および上下移動機構7と、昇降軸3を軸回りに回動させる回動機構12とを備えている。回動機構12は、昇降軸3のそれぞれに同軸に設けられたピニオンギア12bと、昇降軸3の列のそれぞれと1対1に対応して形成された、当該対応する列の全ての昇降軸3のピニオンギア12bと噛合する歯列35aを有するラック35と、ラック35を駆動するラック駆動モータ32とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品実装装置に関し、さらに詳しくは、吸着ノズルにより電子部品を吸着して基板に実装する実装ヘッドを備えた電子部品実装装置に関する。
電子部品を基板に実装する電子部品実装装置は、パーツフィーダーに置かれた電子部品を実装ヘッドによりピックアップし、それを基板上へ移送し、基板上の定められた位置に電子部品を実装するように構成されている。電子部品をピックアップする方法は、吸着ノズルにより真空吸着する方法が広く用いられている。
このような電子部品実装装置においては、市場の要望に応えるべく、電子部品や回路基板はますます小型化されており、回路基板に電子部品を高密度且つ高精度に実装を行えるようにすることがますます重要になってきている。その一方で、電子回路の製造コストを削減するために、電子部品の回路基板への実装に要する時間を短縮化することが求められている。
電子部品を回路基板に実装するのに要する時間を短縮するための1つの方法として、多数の吸着ノズルを1つの実装ヘッドに備えさせた多連装ノズルヘッドを電子部品実装装置に適用することが考えられる。図13に、従来の多連装ノズルヘッドが適用された電子部品実装装置の実装ヘッドを示す(特許文献1参照)。
図示例では、1列に並ぶ8個の吸着ノズル51が1つの実装ヘッド52に設けられ、これらの吸着ノズル51が上下駆動モータ53により一括して上下動される構成が示されている。
また、電子部品を高密度且つ高精度に実装するためには、吸着ノズルの位置や吸着ノズルにより保持された電子部品の姿勢を検出し、吸着ノズルの位置や電子部品の姿勢を補正する機構が必要となる。
電子部品の水平回転方向の姿勢は、吸着ノズルが先端に設けられた軸を回転させることにより補正することができる。例えば、特許文献2には、多連装ノズルヘッドが適用された電子部品実装装置において、吸着ノズルにより把持された電子部品の姿勢を補正するために、無端ベルトを使用して吸着ノズルの設けられた複数の軸を一括して回転させる構成が開示されている。
特開平9−275299号公報 特開2002−9486号公報
特許文献2においては、複数の吸着ノズルを、無端ベルトにより一括して回転させる構成となっている。しかしながら、この構成では、吸着ノズルの数が増加するとベルトの引き回しが複雑となり、機構が複雑となる上に、長期間の使用によりベルトに伸びが発生し、ノズルの回転精度が低下してしまうという問題がある。また、無端ベルトによる場合には、吸着ノズルの数が増えて機構が複雑になると動作の安定性が損なわれるために、ある程度以上の数を超えて吸着ノズルの数を増加させることが困難であり、そのことが1ヘッドあたりの吸着ノズル数を増加させる上での障害となっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、電子部品の実装精度および動作の安定性を向上させることができ、かつ1つのヘッドに設けられる吸着ノズルの数を増加させることが容易な電子部品実装装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の電子部品実装装置は、電子部品を吸着する吸着ノズルが先端側に設けられた軸状の電子部品保持部材を、互いに平行に複数の列をなすように配設してなる実装ヘッドと、
前記吸着ノズルを進退させるように、前記保持部材を軸方向に移動する軸方向移動機構と、
前記保持部材を軸回りに回動させる回動機構と、
前記実装ヘッドを前記電子部品の吸着位置と基板上の実装位置とに移動させる実装ヘッド移動機構と、を具備した電子部品実装装置であって、
前記回動機構は、前記保持部材のそれぞれに同軸に設けられたピニオンギアと、前記保持部材の前記複数の列のそれぞれと1対1に対応して形成された、当該対応する列の全ての前記保持部材の前記ピニオンギアと噛合する歯列を有するラックと、前記ラックを駆動するラック駆動モータとを含む。
ここで、電子部品実装装置は、前記歯列が、1つの歯形成部の両側に形成され、
前記歯形成部が2列に並ぶ前記保持部材の列の内側に配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合しているのが好ましい。
また、前記歯列が、2つの歯形成部に互いに対向するように形成され、
前記2つの歯形成部が2列に並ぶ前記保持部材の列の外側に配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合しているのも好ましい。
また、前記歯列が、2つの歯形成部に、歯の突出する方向が反対方向となるように形成され、
前記2つの歯形成部が前記軸方向において互いに異なる位置に配設され、
前記2つの歯形成部が2列に並ぶ前記保持部材の列の内側に配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合しているのも好ましい。
また、前記歯列が、前記保持部材の列数と等しい数の歯形成部に、歯の突出する方向が同一の方向となるように形成され、
前記歯形成部が、それぞれの歯形成部に形成された前記歯列を前記複数列の保持部材のそれぞれの列に対して同一の方向から当接させるように配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合しているのも好ましい。
また、前記ラック駆動モータの出力軸に設けられた駆動ギアが、前記歯列のいずれかと噛合して前記ラックを駆動するのも好ましい。
また、前記ラック駆動モータの出力軸に設けられた駆動ギアが、前記歯形成部を支持する基部に設けられた被駆動ギアと噛合して前記ラックを駆動するのも好ましい。
本発明の電子部品実装装置によれば、ラック・アンド・ピニオン機構により、複数の列をなすように設けられた電子部品保持部材を1つのラック駆動モータにより、一括して回転させることが可能となる。これにより、例えば無端ベルトにより各電子部品保持部材を回転駆動する場合と比較して、長期間に亘って高精度に電子部品の姿勢を調節することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
〈実施の形態1〉
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子部品実装装置の一部を断面にした斜視図である。図2は、図1の一部を模式化して拡大した側面図である。
電子部品実装装置は、電子部品を吸着する吸着ノズル2が先端に設けられた複数本の昇降軸3を有する実装ヘッド4を備えている。昇降軸3は、互いに平行に、2列に並ぶように設けられている。ここで、1列あたりの昇降軸3の個数は、図示例では8本であり、合計16本の昇降軸3が実装ヘッド4に設けられている。
また、電子部品実装装置は、図3に示すように、実装ヘッド4を水平2軸方向に移動するX軸移動機構29AおよびY軸移動機構29Bを備えている。実装ヘッド4は、パーツフィーダー26aを並設してなる部品供給部26により供給される図示しない電子部品を吸着ノズル2により吸着し、それを基板搬送路27に載置された基板28まで搬送して基板28上の所定位置に実装するように、X軸移動機構29AおよびY軸移動機構29Bにより移動される。ここで、昇降軸3は、パーツフィーダー26aが並設される間隔と等しい間隔もしくはその整数倍の間隔で1列に並び、パーツフィーダー26aの延びる方向と同じ方向に列が重なって2列となるように、実装ヘッド4に設けられている。
また、昇降軸3は、電子部品を吸着・実装するために、吸着ノズル2を、電子部品を基板に実装する実装位置と退避位置との間で進退させるように、エアシリンダ5および上下駆動機構7により軸方向(図示例では、鉛直上下方向)に移動される。ここで、実装位置は、昇降軸3がエアシリンダ5および上下駆動機構7により最下位まで移動されたときの吸着ノズル2の位置と対応し、退避位置は、昇降軸3がエアシリンダ5および上下駆動機構7により最上位まで移動されたときの吸着ノズル2の位置と対応している。
エアシリンダ5は、昇降軸3のそれぞれに対応して設けられている。そして、図示しない制御部の制御により、吸着ノズル2により電子部品を吸着・実装する1または複数の昇降軸3に対応するエアシリンダ5のみが昇降軸3を下降させるように動作する。それ以外の昇降軸3に対応するエアシリンダ5は、昇降軸3を上方で保持するように動作する。
上下駆動機構7は、エアシリンダ5により下降された昇降軸3の吸着ノズル2により部品供給部26において電子部品を吸着し、吸着された電子部品を基板28に実装させるように、全ての昇降軸3を一括して上下動させる。より詳細には、上下駆動機構7は、実装ヘッド4全体を支持する架台10に設けられたリニアガイド7aと、全てのエアシリンダ5を支持するシリンダ支持部材6と、シリンダ支持部材6が取り付けられるスライダ7bと、スライダ7bをリニアガイド7aに沿って上下方向に駆動する上下駆動モータ31とから構成される。
上下駆動モータ31は、図示しない出力軸にクランク31aが取り付けられており、クランク31aがピン31bによりスライダ7bと連結されている。上下駆動モータ31の回転に伴い、クランク31aおよびピン31bが上下動し、これにより、スライダ7bおよびシリンダ支持部材6が上下動して、エアシリンダ5が一括して上下動される。
また、昇降軸3は、エアシリンダ5の図示しない可動部(ピストン)と接続部材34を介して接続されている。接続部材34は、昇降軸3と同軸に配された軸状の部材であり、上端側が上記エアシリンダ5の可動部と直接的に連結され、下端側が継手(連結部)40により昇降軸3の上端側と回転自在に連結されている。
また、昇降軸3は、架台10に梁材10aにより取り付けられた支持部8により、ボールスプライン9を介して軸方向に移動自在に支持されている。
ボールスプライン9は、図5に示すように、昇降軸3が挿通されるスリーブ9aを有している。スリーブ9aは、支持部8に設けられた軸挿通孔8aに挿通された状態で、ラジアル軸受11A、11Bにより回転自在に支持されるとともに、回動機構12により昇降軸3の軸回りに回転される。また、スリーブ9aの内側には、昇降軸3の周面に形成された図示しないスプライン溝と係合する複数の球体が保持されており、スリーブ9aが回転されるのに伴って昇降軸3も回転する。これにより、吸着ノズル2に吸着された電子部品の姿勢を調節することができる。
回動機構12は、水平横向きに突出する歯列35aが両側に設けられたラック35と、スリーブ9aに同軸に外装されるピニオンギア12bと、ラック35を直動可能に支持するラック受け12cと、ラック35を水平方向に駆動するラック駆動モータ32とから構成される。ラック駆動モータ32は、出力軸32aに取り付けられた駆動ギア32bがラック35と噛合しており、出力軸32aを正逆回転させることにより、ラック35を水平方向に移動させる。また、2列に並ぶ全ての昇降軸3のピニオンギア12bは、ラック35の両側に形成された歯列35aのいずれかと噛合しており、ラック35が長手方向に移動することにより全ての昇降軸3が回動される。
図6に回動機構12の基本的な構成を模式化して示す。図6に示すように、ラック駆動モータ32の出力軸32aに取り付けられた駆動ギア32bは、ラック35と噛合している。ラック35が駆動ギア32bの回転により長手方向(図に双頭の矢印Aにより示している)に移動すると、そのラック35と噛合するピニオンギア12bが回転して、昇降軸3が回転する。
以上のように、本実施の形態1の電子部品実装装置においては、2列に並ぶ複数の昇降軸3の列の間に、ラック35が配設されており、全ての昇降軸3のピニオンギア12bが、ラック35の両側に形成された歯列35aのいずれかと噛合するように配設されている。これにより、2列に並ぶ複数の昇降軸3の全てを、ラック・アンド・ピニオン機構により軸回りに回動させることができる。したがって、無端ベルト等により駆動する場合と比較して、長期間に亘って安定的に高精度な電子部品の実装を行うことが可能となる。
このとき、例えば図2の左側の列の昇降軸3が右回りに回転駆動されるときには、図2の右側の列の昇降軸3は左回りに回転駆動される、というように、各列の昇降軸3は互いに逆向きに回転駆動される。したがって、昇降軸3の列毎に、ラック駆動モータ32の回転の方向を変えるように制御する必要が生じる。しかしながら、各列の昇降軸3の間隔は互いに干渉しない範囲で最小とすることができる。したがって、昇降軸3の配置の自由度が増大する。
以下、吸着ノズル2の作動流体の流通経路について説明する。図4に示すように、昇降軸3の吸着ノズル2近傍における内部には吸着ノズル2の作動流体を流通させる流体通路3dが形成されている。流体通路3dは、一端が吸着ノズル2の先端部において開口するとともに、他端が昇降軸3の周面開口部3eに開口している。
昇降軸3の周面開口部3eと対応する部位には、流体通路3dと連通する連絡路13aを有する回転継手13が外装されている。回転継手13は、上下方向に貫通するように設けられた挿通孔13bに挿通された昇降軸3に、ラジアル軸受11Cおよび11Dを介して取り付けられている。また、回転継手13は、支持部8に設けられたレール33と係合して、その回転が阻止され且つ上下の移動がガイドされている。
また、回転継手13の挿通孔13bの内部には、流体通路3dの周面開口部3eと対応する位置に円筒状の凹部13cが設けられており、連絡路13aの一端は、凹部13cに開口している。つまり、流体通路3dと連絡路13aとは凹部13cを介して連通している。
また、凹部13cの軸方向の両端部には、凹部13cと外部との気密性を保つように、リング状のパッキン14A、14Bが嵌装されている。なお、そのようなパッキンとして、横断面がY字形、U字形等の様々なパッキンを使用することができる。
また、連絡路13aの他端は、回転継手13の側面に設けられたチューブ継手15の中空部15aを介して、チューブ継手15の円筒状の第1嵌合部15bの先端部において開口している。
ここで、第1嵌合部15bは、回転継手13の側方に突出するように設けられたチューブ継手15の基部15cから下方、つまり吸着ノズル2を進出させるときの昇降軸3の移動方向と同じ方向に突出するよう形成されている。また、チューブ継手15の基部15cは、2列に並ぶ各昇降軸3に、列の外側に向かって突出するように回転継手13の側面に設けられている。なお、第1嵌合部15bは、実施の形態1では、回転継手13の側方に設けられているが、これに限定するものではなく、吸着ノズル2を進出させるときの昇降軸3の移動方向、すなわち、重力方向もしくは、重力斜め方向に突出するように形成されていれば、第1嵌合部15bは、回転継手13の下面や上部に設けられていてもよい。
また、支持部8の外側部8bには、吸着ノズル2のそれぞれと対応してバルブ8iが配置されており、バルブ8iと接続された配管16を介して吸着ノズル2の駆動源である図示しない真空ポンプと接続された中継路8cが設けられている。中継路8cの途中にはエアフィルタ17が挿入されるエアフィルタ挿入孔8dが設けられている。いずれかの吸着ノズル2により電子部品を吸着する場合には、対応するバルブ8iをオンすることで、当該吸着ノズル2により電子部品を吸着把持することができる。
さらに、外側部8bの下面には円筒状の第2嵌合部8fが鉛直下方、すなわち吸着ノズル2の進出方向との角度が約30度(度数法)となる方向に突設されている。第2嵌合部8fは、第1嵌合部15bよりも上方、つまり吸着ノズル2の退避方向に位置している。また、第2嵌合部8fの中心軸と第1嵌合部15bの中心軸は同一平面に位置し、第2嵌合部8fは、第1嵌合部15bのほぼ真上の第1嵌合部15bよりも若干、昇降軸3が並ぶ2列の外側に位置するように設けられている。そして、中継路8cは、第2嵌合部8fの中空部8gを介して第2嵌合部8fの先端部において開口している。
そして、支持部8の中継路8cと回転継手13の連絡路13aとは、チューブ18を介して連通している。チューブ18は、吸着ノズル2の進出方向、つまり鉛直下方もしくは略鉛直下方に向かって凸に湾曲する冗長部18aを形成するように、第1嵌合部15bに一端部が嵌合され、第2嵌合部8fに他端部が嵌合される。冗長部18aの大きさ、つまりチューブ18の長さは、昇降軸3を最下位まで下降させたときにもチューブ18から回転継手13に掛かる力が大きくならず、且つ昇降軸3を最上位まで上昇させたときにチューブ18が横方向に大きく張り出さない範囲で調節される。ここで、第2嵌合部8fは、例えば吸着ノズル2の進出方向との角度が60度以内となる方向に突設されるのが好ましい。なお、実施の形態1では、第2嵌合部8fは、外側部8bの下面に位置しているがこれに限定するものではなく、外側部8bの側方であってもよい。また、第2嵌合部8fは鉛直下方、すなわち吸着ノズル2の進出方向との角度が約30度(度数法)となる方向に突設されているが、これに限定するものではなく、重力方向もしくは、重力斜め方向に突設されていればよい。
次に、エアフィルタを説明する。図5に示すように、エアフィルタ17は、丸棒状のフィルタ本体17aと、その長手方向に延設された把持部17bとから構成されている。フィルタ本体17aは、内部に多数の微細な空隙を有する燒結金属などの多孔質材料から構成されており、把持部17bを把持し、フィルタ本体17aを先にして、長い丸孔からなるエアフィルタ挿入孔8dにエアフィルタ17を挿入することにより中継路8cの途中にエアフィルタ17が介在される。
また、把持部17bには、環状の凹部17cが設けられており、これと対応する部位のエアフィルタ挿入孔8dの隔壁に、止め部材装着孔8hが設けられている。止め部材装着孔8hには、凹部17cと先端が係合するように図示しない付勢部材に付勢された短釘状の止め部材19が装着される。エアフィルタ17がエアフィルタ挿入孔8dに装着された場合には、密閉状態を保つことができる。これにより、バルブ8iをオンすることで、連通した中継路8c、フィルタ本体17a、中空部8g、チューブ18、中空部15a、連絡路13a、および流体通路3d等を通して吸着ノズル2の先端に設けられた孔より真空吸引して、電子部品を吸着すべき吸着ノズル2により、電子部品を吸着把持できるようになっている。この構成によれば、止め部材19のつまみ部19aを把持して、止め部材19を止め部材装着孔8hから引き出す方向に引っ張った状態で、エアフィルタ17をエアフィルタ挿入孔8dに対して抜き差しする簡単な操作で、エアフィルタ17を着脱することができる。したがって、エアフィルタ17のメンテナンスが非常に容易となる。
ここで、フィルタ本体17aの直径は例えば5mm、長さは例えば30mmとすることができる。エアフィルタ挿入孔8dは、そのフィルタ本体17aに対応する丸孔であり、そのような丸孔を支持部8に穿設するだけで、エアフィルタ17の取り付けスペースを確保することができる。したがって、実装ヘッド4のコンパクト化をさらに容易にすることができる。
〈実施の形態2〉
次に、図7を参照して本発明の実施の形態2を説明する。図7は、実施の形態2の回動機構を模式化した平面図である。本実施の形態2は、実施の形態1の電子部品実装装置の回動機構を改変したものであり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、以下、実施の形態1とは異なる部分のみを説明する。
図7に示すように、実施の形態2においては、回動機構12Gのラック35Gは、2列に並ぶ昇降軸3のそれぞれのピニオンギア12bと列の外側から噛合するように、2列の歯列35aを互いに平行に対向配置して構成されている。ここで、2列の歯列35aは、互いに平行に配設される棒状平板の歯形成部36A、36Bにそれぞれ形成されている。また、ラック駆動モータ32の駆動ギア32bは、歯形成部36A、36Bを支持する直方体形状の基部35bに設けられた被駆動ギア35cと噛合している。被駆動ギア35cは、2つの歯列35aと平行に基部35bに設けられている。
以上の構成において、ラック駆動モータ32により基部35bを水平方向に移動させることによって、例えば図の上側の列の昇降軸3が右回りに回転駆動されるときには、図の下側の列の昇降軸3は左回りに回転駆動される、というように、各列の昇降軸3は互いに逆向きに回転駆動される。したがって、昇降軸3の列毎に、ラック駆動モータ32の回転の方向を変えるように制御する必要が生じる。しかしながら、各列の昇降軸3の間隔は互いに干渉しない範囲で最小とすることができる。したがって、昇降軸3の配置の自由度が増大する。
〈実施の形態3〉
次に、図8を参照して本発明の実施の形態3を説明する。図8は、実施の形態3の回動機構を模式化した平面図である。本実施の形態3は、実施の形態1の電子部品実装装置の回動機構を改変したものであり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、以下、実施の形態1とは異なる部分のみを説明する。
図8に示すように、実施の形態3においては、回動機構12Hのラック35Hは、2列に並ぶ昇降軸3のそれぞれのピニオンギア12bと列の内側から噛合するように、2列の歯列35aを棒状平板の歯形成部36Cの両側に配置して構成されている。また、ラック駆動モータ32の駆動ギア32bは、歯形成部36Cを支持する直方体形状の基部35bに設けられた被駆動ギア35cと噛合している。被駆動ギア35cは、2列の歯列35aと互いに平行に基部35bに設けられている。
以上の構成において、ラック駆動モータ32により基部35bを水平方向に移動させることによって、例えば図の上側の列の昇降軸3が右回りに回転駆動されるときには、図の下側の列の昇降軸3は左回りに回転駆動される、というように、各列の昇降軸3は互いに逆向きに回転駆動される。したがって、昇降軸3の列毎に、ラック駆動モータ32の回転の方向を変えるように制御する必要が生じる。しかしながら、各列の昇降軸3の間隔は、歯形成部36Cの厚みを調節することによって小さくすることが可能となる。したがって、昇降軸3の配置の自由度が増大する。
〈実施の形態4〉
次に、図9Aおよび9Bを参照して本発明の実施の形態4を説明する。図9Aは、実施の形態4の回動機構を模式化した平面図である。図9Bは、図9AのI−I線の断面図である。本実施の形態4は、実施の形態1の電子部品実装装置の回動機構を改変したものであり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、以下、実施の形態1とは異なる部分のみを説明する。
図9Aおよび9Bに示すように、実施の形態4においては、回動機構12Iのラック35Iは、2列に並ぶ昇降軸3のそれぞれのピニオンギア12bと列の内側から噛合するように、2列の歯列35aを、図9Bに示すように、上下に並ぶ2本の棒状平板の歯形成部36D、36Eに設けて構成されている。すなわち、図9Bに示すように、本実施の形態4においては、ピニオンギア12bが昇降軸3に取り付けられる上下方向(軸方向)の位置が、列毎に異なるとともに、それと対応して、歯列35aが形成された2本の歯形成部36D、36Eを、基部35bに上下方向の異なる位置に設けている。
そして、2本の歯形成部36D、36Eは、平面視において一部または全部が重なり合うように、基部35bに設けられている。また、ラック駆動モータ32の駆動ギア32bは、歯形成部36D、36Eを支持する直方体形状の基部35bに設けられた被駆動ギア35cと噛合している。被駆動ギア35cは、2列の歯列35aと平行に基部35bに設けられている。
以上の構成において、ラック駆動モータ32により基部35bを水平方向に移動させることによって、例えば図の上側の列の昇降軸3が右回りに回転駆動されるときには、図の下側の列の昇降軸3は左回りに回転駆動される、というように、各列の昇降軸3は互いに逆向きに回転駆動される。したがって、昇降軸3の列毎に、ラック駆動モータ32の回転の方向を変えるように制御する必要が生じる。しかしながら、2列の歯列35aを2本の歯形成部36D、36Eにそれぞれ形成した上で歯形成部36D、36Eを上下方向の異なる位置に設けたことから、平面視で歯形成部36D、36Eが重なり合うように設けることが可能となる。これにより、各列の昇降軸3の間隔は、歯形成部36D、36Eが十分な強度を有するよう歯形成部36D、36Eの厚みを大きくした場合にも、1本分の歯形成部の厚みに対応する間隔となるように小さくすることが可能となる。したがって、昇降軸3の配置の自由度が増大する。
〈実施の形態5〉
次に、図10を参照して本発明の実施の形態5を説明する。図10は、実施の形態5の回動機構を模式化した平面図である。本実施の形態5は、実施の形態1の電子部品実装装置の回動機構を改変したものであり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、以下、実施の形態1とは異なる部分のみを説明する。
図10に示すように、実施の形態5においては、回動機構12Jのラック35Jは、2列に並ぶ昇降軸3のそれぞれのピニオンギア12bと列の同じ側から噛合するように、2列の歯列35aを2本の棒状平板の歯形成部36F、36Gの同じ側に配置して構成されている。また、ラック駆動モータ32の駆動ギア32bは、歯形成部36F、36Gを支持する直方体形状の基部35bに設けられた被駆動ギア35cと噛合している。被駆動ギア35cは、2列の歯列35aと互いに平行に基部35bに設けられている。
以上の構成において、ラック駆動モータ32により基部35bを水平方向に移動させることによって、例えば図の上側の列の昇降軸3が右回りに回転駆動されるときには、図の下側の列の昇降軸3も右回りに回転駆動される、というように、各列の昇降軸3は同一の方向に回転駆動される。したがって、全ての昇降軸3が同じ方向に回転するために、1つの昇降軸3の吸着ノズル2により吸着された電子部品を実装した後で、別の昇降軸3の吸着ノズル2により吸着された電子部品を実装するときに、昇降軸3の回転を行わなくても電子部品を実装し得る場合が増大する。したがって、生産性を高めることが可能となる。
以上、本発明を実施の形態により説明したが、本発明は、種々改変が可能である。例えば、上記各実施の形態においては、エアシリンダ5の支持部6を、リニアガイド7aに沿って上下にスライドするスライダ7bに取り付けるものとしたが、図11に示すように、エアシリンダ(図示しない)の支持部6Gを、カム機構により上下動させるものとしてもよい。このカム機構は、上下駆動モータ31Gの回転軸23aに取り付けられた、偏芯した楕円形のカム板23、カム板23の周面と摺接する摺接部材24、並びに摺接部材24を支持部6Gに固定する固定部材25から構成されている。支持部6Gは図示しない付勢部材により上方に付勢されており、カム板23の回転に追従して支持部6Gが上下動し、これにより、昇降軸3Gが一括して上下動するように構成されている。
また、昇降軸3は、2列に設けられる場合に限らず、特に図10に示す構成であれば、基部35bに設ける歯形成部の数を増加させることによって、昇降軸3の列数を3列、4列、・・・と増加させた場合にも対応することができる。また、図7の構成と図8または図9Aおよび図9Bの構成を組み合わせることによって、昇降軸3の列数を3列以上の奇数列とした場合にも対応することができる。また、図7〜図9Bの構成を複数組設けることによって、昇降軸3の列数を4列以上の偶数列とした場合にも対応することができる。
また、昇降軸3は、吸着ノズル2が先端に一体的に設けられている構成のものに限られない。多種の電子部品の吸着に対応し得るように、昇降軸3を様々な形状の吸着ノズルが脱着可能とされた構成とすることも可能である。
また、ラック35は、ラック受け12cによりガイドする構成に限らず、図12に示すように、リニアガイド37により両側面に歯列35aが形成された歯形成部36Iをガイドするものとしてもよい。
また、本発明は、実施形態のエアシリンダ5と上下駆動機構7に代えて、各昇降軸3を独立に上下移動させることができるリニアモータ等の上下駆動機構を昇降軸3毎に備えるようにした場合に適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明の電子部品実装装置によれば、2列に設けられた吸着ノズルを1つの駆動モータにより、安定的に一括して回転させることができる。
本発明の実施の形態1に係る電子部品実装装置の一部を断面にした斜視図である。 図1の装置の一部を模式化して拡大した断面図である。 図1の装置の全体構成を簡略化して示す平面図である。 図2の回転継手の周辺の拡大図である。 図2のボールスプラインの周辺の拡大図である。 図1の装置の回動機構の基本的な構成を模式化して示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る電子部品実装装置の回動機構を模式化して示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る電子部品実装装置の回動機構を模式化して示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る電子部品実装装置の回動機構を模式化して示す平面図である。 図9AのI−I線の断面図である。 本発明の実施の形態5に係る電子部品実装装置の回動機構を模式化して示す平面図である。 本発明の1つの変形例に係る電子部品実装装置の斜視図である。 本発明の別の変形例に係る電子部品実装装置の回動機構の斜視図である。 従来の電子部品実装装置の一例を示す斜視図である。
符号の説明
2 吸着ノズル
3 昇降軸
4 実装ヘッド
5 エアシリンダ
7 上下駆動機構
12 回動機構
12b ピニオンギア
29A X軸移動機構
29B Y軸移動機構
35 ラック
35a 歯列
36 歯形成部

Claims (7)

  1. 電子部品を吸着する吸着ノズルが先端側に設けられた軸状の電子部品保持部材を、互いに平行に複数の列をなすように配設してなる実装ヘッドと、
    前記吸着ノズルを進退させるように、前記保持部材を軸方向に移動する軸方向移動機構と、
    前記保持部材を軸回りに回動させる回動機構と、
    前記実装ヘッドを前記電子部品の吸着位置と基板上の実装位置とに移動させる実装ヘッド移動機構と、を具備した電子部品実装装置であって、
    前記回動機構は、前記保持部材のそれぞれに同軸に設けられたピニオンギアと、前記保持部材の前記複数の列のそれぞれと1対1に対応して形成された、当該対応する列の全ての前記保持部材の前記ピニオンギアと噛合する歯列を有するラックと、前記ラックを駆動するラック駆動モータとを含む電子部品実装装置。
  2. 前記歯列が、1つの歯形成部の両側に形成され、
    前記歯形成部が2列に並ぶ前記保持部材の列の内側に配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合している請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 前記歯列が、2つの歯形成部に互いに対向するように形成され、
    前記2つの歯形成部が2列に並ぶ前記保持部材の列の外側に配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合している請求項1記載の電子部品実装装置。
  4. 前記歯列が、2つの歯形成部に、歯の突出する方向が反対方向となるように形成され、
    前記2つの歯形成部が前記軸方向において互いに異なる位置に配設され、
    前記2つの歯形成部が2列に並ぶ前記保持部材の列の内側に配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合している請求項1記載の電子部品実装装置。
  5. 前記歯列が、前記保持部材の列数と等しい数の歯形成部に、歯の突出する方向が同一の方向となるように形成され、
    前記歯形成部が、それぞれの歯形成部に形成された前記歯列を前記複数列の保持部材のそれぞれの列に対して同一の方向から当接させるように配設されて、前記歯列がそれぞれ各列の前記保持部材のピニオンギアと噛合している請求項1記載の電子部品実装装置。
  6. 前記ラック駆動モータの出力軸に設けられた駆動ギアが、前記歯列のいずれかと噛合して前記ラックを駆動する請求項1〜5のいずれかに記載の電子部品実装装置。
  7. 前記ラック駆動モータの出力軸に設けられた駆動ギアが、前記歯形成部を支持する基部に設けられた被駆動ギアと噛合して前記ラックを駆動する請求項1〜5のいずれかに記載の電子部品実装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104284523A (zh) * 2014-10-23 2015-01-14 东莞市田津电子科技有限公司 一种贴片机的吸取电阻元件装置及贴片机
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