JP2010023949A - 自動給送装置、該自動給送装置を備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動給送装置において、戻し手段による被記録材の戻し動作の確実性を向上させる。
【解決手段】 押動部材23は、ホッパ71へ向けて記録紙Pを押動するための部材である。コイルばね25は、押動部材23をホッパ71へ向けて付勢する。記録紙Pと接する先端部分には、従動ローラ24が回転自在に軸支されている。記録紙P2の先端が分離レバー76の分離斜面762を抜ける直前まで逆送されたところで、記録紙P1と記録紙P2との接触圧が一定未満に低下すると、コイルばね25のばね力で押動部材23が符号Fで示した方向へ進出し、記録紙P1及び記録紙P2がホッパ71へ向けて押動される。記録紙P2は、コイルばね25のばね力で弾き出されるようにホッパ71へ確実に押し戻され(符号G)、ホッパ71に載置された状態となる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、載置面に載置された被記録材を給送する給送手段と、給送されるべき被記録材とともに給送経路に進入した他の被記録材を当該給送されるべき被記録材から分離して係止する分離装置と、分離装置に係止された当該他の被記録材を載置面へ戻すための戻し手段とを備えた自動給送装置、該自動給送装置を備えた電子機器に関する。
用紙等の被記録材を一ずつ自動給送する自動給送装置を備えた電子機器が公知である。例えば、被記録材の記録面に文字や画像等の記録を実行する手段を備えたインクジェットプリンタやレーザプリンタ等の記録装置、記録実行済みの被記録材の記録面に記録されている文字や画像等を読み取る手段を備えたファクシミリ、コピー機、スキャナ装置等である。このような電子機器に搭載される自動給送装置においては、給送された被記録材が電子機器の搬送手段で搬送されていく際に、その給送された記録材に接している他の被記録材が、その給送された記録材の搬送に引きずられるようにして給送されてしまうことがある。いわゆる連れ給送と呼ばれる現象である。
この連れ給送を防止可能な従来技術の一例としては、給送されるべき被記録材から分離装置によって分離されて係止された他の被記録材を載置面へ戻すための戻し手段を備えた自動給送装置が公知である。このような自動給送装置においては、給送された被記録材が電子機器内部において記録等が実行される前に、分離装置によって分離されて係止された他の被記録材を戻し手段で載置面へ戻すことによって、前記の連れ給送を防止することができる。そして、この戻し手段の従来技術の一例としては、被記録材を載置面へ戻す方向へ回動可能に給送経路に配設された戻しレバーが公知である。被記録材を載置面へ戻す方向へ戻しレバーを回動させ、給送されるべき被記録材から分離装置で分離されて係止された他の被記録材の先端を戻しレバーで押し戻すことによって、当該他の被記録材を載置面へ戻すことができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−254151号公報
例えば載置面が給送方向へ下り傾斜面となっている自動給送装置においては、戻し手段で戻される被記録材の給送方向の先端が当接する部分に、接触面の摩擦係数と被記録材の自重とによる摩擦力が作用する。そのため、従来は、戻し手段で被記録材を載置面へ戻し切る手前で、給送経路の入口と載置面との境界近傍や戻しレバー等にその被記録材の先端が引っ掛かってしまい、その被記録材を完全に載置面へ戻し切れない虞があった。そして、戻し手段で被記録材を完全に載置面へ戻し切れない場合、戻し手段による戻し動作後にその被記録材が自重で給送経路に再度進入して連れ給送が生じてしまう可能性があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、自動給送装置において、戻し手段による被記録材の戻し動作の確実性を向上させることにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、載置面に載置された被記録材を給送する給送手段と、給送されるべき被記録材とともに給送経路に進入した他の被記録材を当該給送されるべき被記録材から分離して係止する分離装置と、前記分離装置に係止された当該他の被記録材を前記載置面へ戻すための戻し手段と、を備えた自動給送装置において、前記給送経路の入口より給送方向の上流側で前記載置面へ向けて被記録材を押動する押動装置を備えている、ことを特徴とした自動給送装置である。
前記の通り、給送されるべき被記録材から分離手段により分離された他の被記録材を戻し手段で載置面へ戻すときには、その被記録材が載置面へ戻り切る手前で、給送経路の入口と載置面との境界近傍等にその被記録材の先端が引っ掛かった状態になってしまうことがある。このとき、その被記録材は、押動装置によって、給送経路の入口より給送方向の上流側で載置面へ向けて押動されるので、載置面へ向けて確実に押し戻されることになる。それによって、載置面へ戻り切る手前で給送経路の入口と載置面との境界近傍等に先端が引っ掛かった状態の被記録材を完全に載置面へ戻し切ることができる。
これにより、本発明の第1の態様に記載の自動給送装置によれば、戻し手段による被記録材の戻し動作の確実性を向上させることができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の自動給送装置において、前記押動装置は、前記載置面へ向けて被記録材を押動するための押動部材と、前記給送経路の入口より給送方向の上流側で前記押動部材を変位可能に支持する支持部と、前記押動部材を前記載置面へ向けて付勢する付勢部材とを有している、ことを特徴とした自動給送装置である。
このように、給送経路の入口より給送方向の上流側で押動部材を変位可能に支持し、その押動部材を載置面へ向けて付勢することによって、給送手段による被記録材の給送動作が押動装置によって妨げられることがない状態を確保しつつ、給送経路の入口より給送方向の上流側で載置面へ向けて被記録材を押動することができる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様に記載の自動給送装置において、前記押動部材は、被記録材と接する部分に回転自在に回転体が支持されている、ことを特徴とした自動給送装置である。
このような特徴によれば、給送されるべき被記録材又は給送後の被記録材に押動部材が接したときに作用する搬送負荷(バックテンション)を低減させることができる。また、被記録材の押動部材が接する部分に傷等が付いてしまう虞を低減させることができる。
本発明の第4の態様は、前述した第1〜第3の態様のいずれかに記載の自動給送装置において、前記戻し手段は、前記分離装置より前記給送方向の下流側で給送されるべき被記録材に係合して当該給送されるべき被記録材を前記給送方向と逆方向へ搬送可能な逆送手段と、給送されるべき被記録材とともに前記給送経路に進入した他の被記録材に当該給送されるべき被記録材を付勢する従動回転体とを有している、ことを特徴とした自動給送装置である。
給送されるべき被記録材を他の被記録材に付勢することによって、その給送されるべき被記録材と他の被記録材との接触面に一定以上の摩擦力を作用させることができる。したがって、その状態では、給送されるべき被記録材を逆送手段で逆送することによって、その給送されるべき被記録材に接している他の被記録材に逆送方向の搬送力を間接的に作用させることができる。それによって、給送されるべき被記録材から分離された他の被記録材を逆送して載置面へ戻すことができる。
このような構成の戻し手段は、公知の戻しレバーによる戻し手段と比較して、機械的な騒音や被記録材の摺動音がほとんど生じない、自動給送装置の駆動力源の負荷を低減させることができる、給送すべき被記録材に傷等が生じる虞が少ない、といったメリットがある。また、当該戻し手段は、自動給送装置が搭載される電子機器の搬送装置を逆送手段として利用することが可能である。したがって、戻し手段の部品点数の削減及び占有スペースの縮小が可能になるので、本発明に係る自動給送装置のコストダウン及び小型化を実現できるというメリットもある。
本発明の第5の態様は、前述した第1〜第4の態様のいずれかに記載の自動給送装置において、前記押動装置は、待機時に、前記載置面に積重された被記録材を前記載置面に押圧する、ことを特徴とした自動給送装置である。
このような特徴によれば、待機時に、載置面に積重された被記録材に反りや変形等が生ずる虞を低減させることができる。したがって、本発明の第5の態様に記載の自動給送装置によれば、この自動給送装置を搭載した電子機器において、被記録材の反りや変形等に起因した記録精度の低下や紙ジャム等が生ずる虞を低減させることができる。
本発明の第6の態様は、前述した第1〜第5の態様のいずれかに記載の自動給送装置と、前記自動給送装置により給送された被記録材に記録を実行する手段又は前記自動給送装置により給送された被記録材に記録されている情報を読み取る手段と、を備えた電子機器である。
本発明の第6の態様に記載の電子機器によれば、自動給送装置により給送された被記録材に記録を実行する手段又は自動給送装置により給送された被記録材に記録されている情報を読み取る手段を備えた電子機器において、前述した第1〜第5の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<インクジェットプリンタの概略構成>
まず、本発明に係る「電子機器」としてのインクジェットプリンタ50の概略構成について、図1を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の概略構成を図示した要部側面図である。
インクジェットプリンタ50は、「被記録材」としての記録紙Pをインクジェットプリンタ50の内部へ給送するための自動給送装置70を備えている。また、インクジェットプリンタ50は、プラテン53に支持されている記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する手段として、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52を備えている。さらに、インクジェットプリンタ50は、プラテン53に支持されている記録紙Pの記録面にインクを噴射して記録を実行する手段として記録ヘッド62を備えている。さらに、インクジェットプリンタ50は、記録実行後の記録紙Pを搬送方向Yへ搬送し排出する手段として、排出駆動ローラ54及び排出従動ローラ55を備えている。
自動給送装置70は、ホッパ71、エッジガイド72、給送用ローラ74及び給送経路75を備えている。
記録紙Pが積重されて載置される「載置面」を構成するホッパ71は、給送用ローラ74へ向けて揺動可能に自動給送装置70の基体に軸支されている。エッジガイド72は、幅方向X(搬送方向Yと交差する方向)へ摺動可能にホッパ71に支持されており、ホッパ71に載置された記録紙Pのサイズに応じて幅方向Xにおける載置位置を規制する。給送用ローラ74は、自動給送装置70の基体に軸支された給送用ローラ軸741に一体に形成されており、図示していない給送用モータの回転駆動力で給送用ローラ軸741が回転することによって回転する。
ホッパ71に載置された記録紙Pは、給送用ローラ74へ向けてホッパ71が揺動することによって、給送用ローラ74の外周面に当接した状態となる。そして、記録紙Pは、給送用ローラ74の回転によって、給送経路75を通じて、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とが当接する部分へ向けて給送される(給送手段)。
搬送駆動ローラ51は、表面に高摩擦被膜が施されており、図示していない搬送用モータの回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラ52は、従動回転可能に軸支され、図示していないばね等の付勢手段によって、搬送駆動ローラ51の外周面に当接した状態で付勢されている。自動給送装置70により給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転によりプラテン53上を搬送方向Yへ搬送される。
記録ヘッド62は、キャリッジ61の底部に配設されている。記録ヘッド62のヘッド面には、インクを噴射するための多数の噴射ノズル(図示せず)が配設されている。キャリッジ61は、記録ヘッド62のヘッド面とプラテン53上の記録紙Pの記録面とが略平行となる状態を維持しつつ幅方向Xへ往復動可能に、キャリッジガイド軸56に支持されている。キャリッジ61は、図示していないキャリッジ駆動用モータの回転軸に配設された駆動プーリ(図示せず)と従動プーリ(図示せず)との間に掛架された無端ベルト(図示せず)が連結されており、キャリッジ駆動用モータの回転駆動力が無端ベルトを介して伝達されて幅方向Xへ往復動する。
プラテン53は、記録紙Pの搬送方向Yに沿って形成された多数のプラテンリブを有している。プラテン53上を搬送される記録紙Pは、このプラテンリブの頂面で裏面側から支持される。記録紙Pは、このプラテン53に支持された領域において、記録ヘッド62のヘッド面からのインク噴射により記録面にドットが形成されて記録が実行される。記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pの記録面との間隔は、プラテンリブの頂面によって適正な間隔に規定される。
プラテン53上を搬送される記録紙Pは、キャリッジ61が幅方向Xへ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送駆動ローラ51の駆動回転により所定の搬送量で搬送方向Yへ搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、記録面への記録が実行される。インク噴射後の記録紙Pは、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持され、排出駆動ローラ54の駆動回転により搬送方向Yへ搬送されて排出される。これらの一連の記録制御は、マイコン制御回路を有する制御装置(図示せず)により実行される。
<本発明に係る自動給送装置70の第1実施例>
つづいて、本発明に係る自動給送装置70の第1実施例について、図2〜図7を参照しながら説明する。
まず、第1実施例の自動給送装置70の構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。
図2は、第1実施例の自動給送装置70の要部斜視図であり、図3は、その要部側断面図である。
第1実施例の自動給送装置70は、前記の構成要素(ホッパ71、エッジガイド72、給送用ローラ74及び給送経路75)の他に、抑えローラ73、分離レバー76、ばね掛止部77、コイルばね78及び押動装置20を備えている。
「分離装置」としての分離レバー76は、給送用ローラ74の回転により給送されるべき記録紙Pとともに給送経路75に進入した他の記録紙Pを給送されるべき記録紙Pから分離して係止するためのものである。分離レバー76は、軸部761を揺動軸として揺動可能に自動給送装置70の基体に支持されている。コイルばね78は、自動給送装置70の基体に固設されたばね掛止部77と分離レバー76の凸部763との間に掛着されている。分離レバー76は、このコイルばね78のばね力によって、給送用ローラ74の外周面へ向けて付勢される。
分離レバー76の分離斜面762は、給送経路75の入口近傍に位置している。給送用ローラ74の回転により給送されるべき記録紙Pとともに給送経路75に進入した他の記録紙Pは、給送用ローラ74の外周面と分離レバー76の分離斜面762との間に挟持されたときに、分離斜面762で係止される。それによって、給送されるべき記録紙Pだけが給送経路75を通じて給送されるので、記録紙Pの重送が防止される。
抑えローラ73は、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52とともに、分離レバー76の分離斜面762に係止された記録紙Pをホッパ71へ戻すための「戻し手段」を構成する。抑えローラ73は給送経路75に配設された「従動回転体」である。この抑えローラ73は、給送されるべき記録紙Pとともに給送経路75に進入して分離斜面762に係止された他の記録紙Pに、給送されるべき記録紙Pを付勢するためのローラである。また、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52は、本来的にはインクジェットプリンタ50の構成要素であって、記録実行中に記録紙Pを搬送方向Yへ搬送するために設けられているものであるが、記録紙Pの給送時には、給送されるべき記録紙Pを給送方向と逆方向へ搬送する「逆送手段」としても機能する。
このような構成の「戻し手段」は、抑えローラ73によって、給送されるべき記録紙Pと分離斜面762に係止された他の記録紙Pとの接触面に一定以上の摩擦力が作用する。
そして、その状態から搬送駆動ローラ51を逆回転させ、給送されるべき記録紙Pを逆送することによって、その給送されるべき記録紙Pに接している他の記録紙Pに逆送方向の搬送力を間接的に作用させることができる。それによって、給送されるべき記録紙Pから分離された他の記録紙Pを逆送してホッパ71へ戻すことができる。
押動装置20は、給送経路75の入口より給送方向の上流側でホッパ71へ向けて記録紙Pを押動するための装置である。押動装置20は、図示の如くホッパ71に対面する位置に設けられたインクジェットプリンタ50の筐体フレーム11に配設されている。押動装置20は、本体21の背面部分で筐体フレーム11に取り付けられている。本体21に一体的に設けられた支持部22は、給送経路75の入口より給送方向の上流側で押動部材23を変位可能に支持する。
押動部材23は、ホッパ71へ向けて記録紙Pを押動するための部材である。「付勢部材」としてのコイルばね25は、押動部材23をホッパ71へ向けて付勢する。押動部材23は、記録紙Pと接する先端部分に、「回転体」としての従動ローラ24が回転自在に軸支されている。この従動ローラ24は、本発明に必須の構成要素ではないが、押動部材23が記録紙Pと接したときに、記録紙Pに作用する搬送負荷(バックテンション)や記録紙Pに傷等が付いてしまう虞を低減させることができるという点で設ける方が好ましい。
このような構成の自動給送装置70は、図示の如く、ホッパ71の記録紙Pが載置される面が給送方向へ下り傾斜面となっている。そのため、ホッパ71に載置された記録紙Pは、その給送方向の先端が当接面701に当接した状態で支持される。そして、給送用ローラ74へ向けてホッパ71を揺動させることによって、ホッパ71に載置された記録紙Pは給送用ローラ74の外周面に当接した状態となる。その状態から給送用ローラ74を回転させることによって、給送用ローラ74の外周面に接している最上位の記録紙Pは、給送経路75を通じて、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とが当接する部分へ向けて給送される。このとき押動装置20は、上記構成であることによって、ホッパ71の揺動変位及び給送用ローラ74の回転による記録紙Pの給送動作を妨げることなく、給送経路75の入口より給送方向の上流側でホッパ71へ向けて記録紙Pを押動することができる。
つづいて、第1実施例の自動給送装置70の動作について、図4〜図7を参照しながら説明する。
図4〜図7は、第1実施例の自動給送装置70の一部を拡大図示した側断面図である。
図4は、給送後の記録紙Pが搬送駆動ローラ51の正回転により搬送方向Yへ搬送される状態を図示したものである。
給送されるべき記録紙P1(以下、単に「記録紙P1」という。)は、給送用ローラ74の回転により給送経路75を通じて搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52と当接部分に先端が到達し、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持される。記録紙P1は、搬送駆動ローラ51が正転方向へ回転することによって符号Aで示した方向へ進行可能な状態となる。このとき、押動部材23の先端部に軸支された従動ローラ24は、コイルばね25のばね力によって記録紙P1に当接し、符号Aで示した方向への記録紙P1の進行に従動して回転する(符号B)。他方、記録紙P1に重なった状態で給送されようとした他の記録紙P2(以下、単に「記録紙P2」という。)は、分離レバー76の分離斜面762によって、記録紙P1から分離されるとともに、その先端の一部が給送経路75に進入した位置で係止された状態となる。
図5は、給送後の記録紙Pを搬送駆動ローラ51の逆回転により逆送している状態を図示したものである。
記録紙P1は、搬送駆動ローラ51を逆回転させることによって、符号Cで示した方向へ逆送される。このとき、押動部材23の先端部に軸支された従動ローラ24は、その記録紙P1の逆送に従動して回転する(符号E)。また、記録紙P2は、一定以上の接触圧で記録紙P1が接している間、記録紙P1を介して逆送方向Cへの搬送力が間接的に作用してホッパ71へ向けて逆送されることになる(符号D)。
ここで押動装置20が設けられていないと仮定した場合、記録紙P2は、その先端が分離レバー76の分離斜面762を抜ける直前まで逆送されたところで、抑えローラ73による記録紙P1との接触圧が一定未満に低下して逆送方向Cへの搬送力がほとんど作用しなくなる。その結果、記録紙P1の逆送によってはそれ以上記録紙P2を逆送することができない状態となって、図示の如く分離レバー76の分離斜面762の上端部に記録紙P2の先端が当接して引っ掛かった状態となり、記録紙P2をホッパ71に戻し切れない状態となることがある。
図6及び図7は、押動装置20により記録紙P2がホッパ71へ押動される状態を図示したものである。
記録紙P2の先端が分離レバー76の分離斜面762を抜ける直前まで逆送されたところで、抑えローラ73による記録紙P1と記録紙P2との接触圧が一定未満に低下すると、押動装置20は、コイルばね25(図3)のばね力で押動部材23が符号Fで示した方向へ進出し、記録紙P1及び記録紙P2がホッパ71へ向けて押動される(図6)。
それによって、記録紙P2は、コイルばね25のばね力で弾き出されるようにホッパ71へ確実に押し戻され(符号G)、ホッパ71に載置された状態となる。すなわち、ホッパ71へ戻り切る手前で分離レバー76の分離斜面762の上端部に先端が引っ掛かった状態の記録紙P2は、押動装置20によって、完全にホッパ71へ戻し切ることができる。そして、その後に搬送駆動ローラ51を再び正転方向へ回転させることによって、記録紙P1は再び符号Aで示した方向へ進行し、従動ローラ24は符号Bで示した回転方向へ従動回転することとなる(図7)。
以上説明したように、本発明に係る自動給送装置70によれば、「戻し手段」による記録紙Pの戻し動作の確実性を向上させることができる。
<本発明に係る自動給送装置70の第2実施例>
つづいて、本発明に係る自動給送装置70の第2実施例について、図8〜図12を参照しながら説明する。
図8は、第2実施例の自動給送装置70の要部側断面図である。
第2実施例の自動給送装置70は、「戻し手段」及び「分離手段」が第1実施例と異なる。より具体的には、第2実施例の自動給送装置70は、「戻し手段」として戻しレバー12を備えているとともに、「分離手段」として分離パッド79を備えている。尚、これ以外の構成については、第1実施例の自動給送装置70と同様であるため、共通する部分の説明は省略する。
分離パッド79は、給送経路75に配設されており、所定の摩擦係数の分離面を有する部材である。給送用ローラ74の外周面と分離パッド79の分離面とで2枚以上の重なった状態の記録紙Pを挟持したときには、給送用ローラ74の外周面と記録紙Pとの接触面に作用する摩擦力より小さく記録紙Pと記録紙Pとの接触面に作用する摩擦力より大きい摩擦力が、分離パッド79の分離面と記録紙Pとの接触面に作用する。それによって、最上位にある記録紙Pは給送用ローラ74の回転により給送され、他の記録紙Pは分離パッド79の分離面に係止され、それによって記録紙Pの重送が防止される。
戻しレバー12は、軸部121を揺動軸として、符号Hで示した揺動方向へ揺動可能に自動給送装置70の基体に支持されている。戻しレバー12は、給送経路75の分離パッド79が配設された部分近傍から進退するように、給送用ローラ74の回転に連動して揺動する。
以下、第2実施例の自動給送装置70の動作について、図9〜図12を参照しながら説明する。図9〜図12は、第2実施例の自動給送装置70の一部を拡大図示した側断面図である。
図9は、給送後の記録紙Pが搬送駆動ローラ51の正回転により搬送方向Yへ搬送される状態を図示したものである。
給送されるべき記録紙P1は、搬送駆動ローラ51が正転方向へ回転することによって符号Aで示した方向へ進行可能な状態となる。このとき、押動部材23の先端部に軸支された従動ローラ24は、コイルばね25のばね力によって記録紙P1に当接し、記録紙P1の符号Aで示した方向への進行に従動して回転する(符号B)。他方、記録紙P1に重なった状態で給送されようとした他の記録紙P2は、分離パッド79の分離面によって、記録紙P1から分離されるとともに、分離パッド79の分離面に先端が係止された状態となる。
図10及び図11は、給送後の記録紙Pをホッパ71へ向けて戻しレバー12で押し戻している状態を図示したものである。
戻しレバー12は、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで記録紙P1が挟持された後に給送経路75から進出する(符号H1)。記録紙P1は、搬送駆動ローラ51の正回転により搬送され、符号Aで示した方向へ給送経路75を進行する。他方、分離パッド79の分離面に先端が係止されていた記録紙P2は、戻しレバー12が給送経路75に進出しながらホッパ71へ向けて変位することによって、その先端が戻しレバー12に押動されながらホッパ71へ押し戻される(符号J)。ここで押動装置20が設けられていないと仮定した場合、記録紙P2は図示の如く、その先端が戻しレバー12に当接し、その当接面に作用する摩擦力によって引っ掛かった状態となってホッパ71に戻し切れない状態となることがある(図11)。
図12は、押動装置20により記録紙P2がホッパ71へ押動される状態を図示したものである。
記録紙P1及び記録紙P2は、コイルばね25(図3)のばね力で押動部材23が符号Fで示した方向へ進出する力によって、ホッパ71へ向けて押動される。このとき記録紙P1は、引き続き、搬送駆動ローラ51の正回転により搬送され、符号Aで示した方向へ給送経路75を進行する。他方、先端が戻しレバー12に当接して引っ掛かった状態になった記録紙P2は、コイルばね25のばね力で押動部材23が符号Fで示した方向へ進出する力によって、弾き出されるようにホッパ71へ確実に押し戻され(符号G)、ホッパ71に載置された状態となる。すなわち、押動装置20によって、ホッパ71へ戻り切る手前で先端が戻しレバー12に引っ掛かった状態の記録紙P2を完全にホッパ71へ戻し切ることができる。
<本発明に係る自動給送装置70の他の実施例>
本発明に係る自動給送装置70の他の実施例としては、上記の第1実施例又は第2実施例において、待機時に、ホッパ71に積重された記録紙Pが押動装置20の押動部材23でホッパ71に押圧されるようにしても良い。より具体的には、ホッパ71に直接当接する位置まで変位可能に押動部材23の変位幅やコイルばね25のばね力等を設定すれば良い。それによって、ホッパ71に積重された記録紙Pに反りや変形等が生ずる虞を低減させることができるので、インクジェットプリンタ50において、記録紙Pの反りや変形等に起因した記録精度の低下や紙ジャム等が生ずる虞を低減させることができる。
また、本発明に係る自動給送装置の適用範囲は、特にインクジェットプリンタに限定されるものではなく、自動給送装置を搭載する「電子機器」の全てに適用することができるのは言うまでもない。例えば、レーザプリンタ、ドットインパクトプリンタ等、自動給送装置を備えた記録装置の全てにおいて、本発明の実施は可能であり、本発明による作用効果を得ることができる。さらに、自動給送装置により給送される記録紙に記録されている情報を読み取る手段を備えたスキャナ装置、コピー機、ファクシミリ等の電子機器においても、本発明の実施は可能であり、本発明による作用効果を得ることができる。
尚、本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
インクジェットプリンタの概略構成を図示した要部側面図。 第1実施例の自動給送装置の要部斜視図。 第1実施例の自動給送装置の要部側断面図。 第1実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。 第1実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。 第1実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。 第1実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。 第2実施例の自動給送装置の要部側断面図。 第2実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。 第2実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。 第2実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。 第2実施例の自動給送装置の一部を拡大図示した側断面図。
符号の説明
20 押動装置、21 押動装置の本体、22 押動部材の支持部、23 押動部材、24 従動ローラ、25 コイルばね、50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、70 自動給送装置、71 ホッパ、72 エッジガイド、73 抑えローラ、74 給送用ローラ、75 給送経路、76 分離レバー、79 分離パッド、P 記録紙、X 幅方向、Y 搬送方向

Claims (6)

  1. 載置面に載置された被記録材を給送する給送手段と、
    給送されるべき被記録材とともに給送経路に進入した他の被記録材を当該給送されるべき被記録材から分離して係止する分離装置と、
    前記分離装置に係止された当該他の被記録材を前記載置面へ戻すための戻し手段と、を備えた自動給送装置において、
    前記給送経路の入口より給送方向の上流側で前記載置面へ向けて被記録材を押動する押動装置を備えている、ことを特徴とした自動給送装置。
  2. 請求項1に記載の自動給送装置において、前記押動装置は、前記載置面へ向けて被記録材を押動するための押動部材と、前記給送経路の入口より給送方向の上流側で前記押動部材を変位可能に支持する支持部と、前記押動部材を前記載置面へ向けて付勢する付勢部材とを有している、ことを特徴とした自動給送装置。
  3. 請求項2に記載の自動給送装置において、前記押動部材は、被記録材と接する部分に回転自在に回転体が支持されている、ことを特徴とした自動給送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動給送装置において、前記戻し手段は、
    前記分離装置より前記給送方向の下流側で給送されるべき被記録材に係合して当該給送されるべき被記録材を前記給送方向と逆方向へ搬送可能な逆送手段と、
    給送されるべき被記録材とともに前記給送経路に進入した他の被記録材に当該給送されるべき被記録材を付勢する従動回転体とを有している、ことを特徴とした自動給送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動給送装置において、前記押動装置は、待機時に、前記載置面に積重された被記録材を前記載置面に押圧する、ことを特徴とした自動給送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動給送装置と、
    前記自動給送装置により給送された被記録材に記録を実行する手段又は前記自動給送装置により給送された被記録材に記録されている情報を読み取る手段と、を備えた電子機器。
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