JP2010023686A

JP2010023686A - 自動車のバンパブラケット取付構造

Info

Publication number: JP2010023686A
Application number: JP2008187818A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Asahi; 雅博朝日
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2008-07-18
Filing date: 2008-07-18
Publication date: 2010-02-04
Anticipated expiration: 2028-07-18
Also published as: JP5228665B2

Abstract

【課題】ヘッドランプをバンパブラケットおよびフェンダパネルの取付部に高精度に位置決めして取り付けることができる取付構造の実現。
【解決手段】自動車のフェンダパネル１に車幅方向外側８ａが取り付けられたヘッドランプ３に近接して配置され、バンパ２を保持するバンパブラケット４の取付構造において、前記バンパブラケットは、前記ヘッドランプの車幅方向内側から車幅方向外側にかけて連続して構成され（７ａ）、前記バンパブラケットは、その車幅方向内側４ｂが第１締結部材４ｃによりヘッドランプハウジングに取り付けられ、且つ、その車幅方向外側４ａが当該ヘッドランプハウジング８の位置決め部８ｃに位置決めされ、前記バンパブラケットの車幅方向外側４ａは、前記ヘッドランプハウジング８と前記フェンダパネル１の少なくともいずれかに第２締結部材１２により締結されている。
【選択図】図３

Description

本発明は、自動車のバンパを車体に保持するためのバンパブラケットの取付構造に関する。

自動車のヘッドランプには、バンパを車体に保持するためのバンパブラケットが取り付けられ、フェンダパネルやシュラウドによって保持されている。

例えば、特許文献１には、バンパ表皮が、ヘッドランプに近接して配置されたバンパ表皮固定用のブラケットを介して車体ボディに取り付けたバンパ構造が記載されている。
特開２００５−１１９３５７号公報

ところで、ヘッドランプを車体に取り付ける場合、ヘッドランプに対するバンパブラケットの取り付け精度を高め、ヘッドランプの取付部をフェンダパネルの取付部に位置決めして取り付ける必要があるが、近年のヘッドランプユニットの大型化に伴い、このヘッドランプの位置決め作業や取付作業が困難となっている。

本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、ヘッドランプに対するバンパブラケットの取り付け精度を高め、ヘッドランプをフェンダパネルの取付部に高精度に位置決めして取り付けることができる取付構造を実現することである。

上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る第１の形態は、自動車のフェンダパネルに車幅方向外側が取り付けられたヘッドランプに近接して配置され、バンパを保持するバンパブラケットの取付構造において、前記バンパブラケットは、前記ヘッドランプの車幅方向内側から車幅方向外側にかけて連続して構成され、前記バンパブラケットは、その車幅方向内側が第１締結部材によりヘッドランプハウジングに取り付けられ、且つ、その車幅方向外側が当該ヘッドランプハウジングの位置決め部に位置決めされ、前記バンパブラケットの車幅方向外側は、前記ヘッドランプハウジングと前記フェンダパネルの少なくともいずれかに第２締結部材により締結されている。この形態によれば、ヘッドランプに対するバンパブラケットの取り付け精度を高め、ヘッドランプをフェンダパネルの取付部に高精度に位置決めして取り付けることができる。

また、本発明に係る別の形態は、前記ヘッドランプの取り付け時に、前記ヘッドランプハウジングの車幅方向内側を下方から上方に移動させて車体部材に取り付け、前記ヘッドランプハウジングの車幅方向外側を略水平方向に移動させて前記フェンダパネルの取付部に取り付ける。この形態によれば、ランプハウジングの車幅方向外側を略水平方向に案内しながらフェンダパネルの取付部に位置決めできるので、ヘッドランプを取り付ける際に、ヘッドランプユニットとバンパリテーナおよびフェンダパネルとの干渉を回避しつつ取付作業を行うことができる。

本発明に係る別の形態は、前記ヘッドランプハウジングの位置決め部は車幅方向に突出したピン部であり、前記ヘッドランプの取り付け時に前記ピン部を前記バンパブラケットの車幅方向外側に配置されるフェンダパネルに形成されたスリット部に係合させて前記ヘッドランプと前記フェンダパネルとを位置決めする。この形態によれば、ランプハウジングの位置決め部でフェンダパネルとの位置決め（特に、鉛直方向）を行うことができる。

本発明に係る別の形態は、前記バンパブラケットの車幅方向外側は、前記ヘッドランプの取り付け時に前記フェンダパネルと摺接して当該バンパブラケットの車幅方向外側を前記フェンダパネルの車幅方向内側に案内するガイド部を備え、前記フェンダパネルにおける前記バンパブラケットの取付部の車幅方向外側にバンパを配置した。この形態によれば、ガイド部によって、バンパブラケットをフェンダパネルの取付部に取り付ける際に、フェンダパネルがバンパブラケットの車幅方向内側へ潜り込むことによる誤組付けを防止でき、バンパの取り付け不良を解消できる。

本発明に係る別の形態は、前記第２締結部材は、前記ヘッドランプハウジングと前記バンパブラケットの車幅方向外側と前記フェンダパネルとを共通に締結する。この形態によれば、共締めにより締結部材の数を削減し、取付剛性を高めることができる。

本発明によれば、ヘッドランプに対するバンパブラケットの取り付け精度を高め、ヘッドランプをフェンダパネルの取付部に高精度に位置決めできる取付構造を実現できる。

以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。

尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。

［バンパブラケットの取付構造］
図１は、本発明に係る実施形態の自動車のフロントフェンダ部分の外観図である。図２は、図１からバンパとラジエータシュラウドを取り除いた状態を示す外観図である。図３は、図２からバンパリテーナを取り除いた状態のバンパブラケットの取付構造を拡大して示す図である。図４は、本実施形態のバンパリテーナとヘッドランプユニットとの取付構造を示すヘッドランプユニットを後方から見た外観図である。図５は、図４の構成を位置決め部の軸方向に沿ってカットした状態を示す図である。図６は、ヘッドランプユニットの車幅方向内側の構成を示す図である。図７は、ヘッドランプユニットの車幅方向外側の構成を示す図である。図８は、フェンダパネルとラジエータシュラウドとの接続構成を示す図である。図９は、図８のＩ部の拡大図である。図１０は、ヘッドランプユニットの車幅方向外側とフェンダパネルとバンパリテーナとの位置関係を示す断面図である。図１１は、ヘッドランプユニットの車幅方向外側とフェンダパネルとバンパリテーナとの位置関係を示す車幅方向外側から見た透視図（ａ）および第２ガイド部と第２受け部の構成を示す斜視図（ｂ）である。

なお、以下の説明では、右フロントフェンダ部分のみを一例に説明するが、左フロントフェンダ部分も同様の構成を有することは言うまでもない。

図１ないし図３に示すように、本実施形態の自動車のフロントフェンダ部分は、フェンダパネル１、バンパ２、ヘッドランプユニット３が互いに近接して配置され、バンパ２を保持するバンパブラケット４をヘッドランプユニット３およびフェンダパネル１に取り付けるための特徴的な構造を有している。

フェンダパネル１の車幅方向内側１ｂは、車幅方向中央でラジエータ（不図示）を支持する矩形状のラジエータシュラウド５（図８参照）に取り付けられ、これ以外に数箇所で車体に取り付けられている。

バンパブラケット４の車幅方向外側４ａは、フェンダパネル１の車幅方向外側に形成されたフェンダ側取付部１ａに取り付けられる。フェンダ側取付部１ａには、バンパ２の車幅方向外側を保持するバンパリテーナ６が取り付けられる。

ヘッドランプユニット３は、レンズ部を構成するランプ本体７と、このランプ本体７を支持するランプハウジング８とを備える。ランプハウジング８は、その車幅方向外側８ａがフェンダ側取付部１ａに取り付けられ、その車幅方向内側８ｂがラジエータシュラウド（車体部材）５に取り付けられる。

バンパブラケット４は、上記ランプ本体７の下縁部７ａに近接して配置され、ランプ本体７の下縁部７ａに沿って車幅方向内側ＩＮから外側ＯＵＴにかけて連続して構成されている。

バンパブラケット４は、その車幅方向内側４ｂが第１締結部４ｃ，４ｄによりランプハウジング８の車幅方向内側に取り付けられ、且つ、その車幅方向外側４ａがランプハウジング８に形成された位置決め部８ｃに位置決めされる。

上記位置決め部８ｃは、車幅方向に突出して形成されたピン部として構成される。ヘッドランプユニット３をフェンダ側取付部１ａに取り付ける際には、上記ピン部８ｃをフェンダ側取付部１ａに形成された水平方向に開口するスリット部１ｃに係合させてランプハウジング８（ピン部８ｃ）とフェンダパネル１（スリット部１ｃ）とが位置決めされる。さらに、バンパブラケット４の車幅方向外側４ａの上部にも上記ピン部８ｃに係合するスリット部４ｅが形成されていて、バンパブラケット４をフェンダパネル１およびランプハウジング８に取り付ける際にランプハウジング８のピン部８ｃにバンパブラケット４のスリット部４ｅを係合させる。このようにして、ランプハウジング８に対して、バンパブラケット４の車幅方向外側４ａとフェンダ側取付部１ａとを（特に、鉛直方向に）高精度に位置決めして取り付けることができる。

また、図４および図５に示すように、バンパブラケット４の車幅方向外側４ａにおけるスリット４ｅには、バンパブラケット４を取り付ける際に、フェンダパネル１のスリット部１ｃの周辺部分に摺接してフェンダ側取付部１ａを車幅方向内側ＩＮに案内するガイド部１１が形成されている。ガイド部１１は、バンパブラケット４の車幅方向外側４ａ（スリット部４ｅ）から後方に延び、この延びた部分が車幅方向内側ＩＮに湾曲した形状を有する。そして、フェンダ側取付部１ａにおけるバンパブラケット４が取り付けられる部位（スリット部１ｃや後述する第２締結部材１２）の車幅方向外側にバンパ２が配置される。このガイド部１１によって、バンパブラケット４をフェンダ側取付部１ａに取り付ける際に、フェンダパネル１がバンパブラケット４の車幅方向内側へ潜り込むことによる誤組付けを防止でき、バンパ２の取り付け不良を解消できる。

バンパブラケット４の車幅方向外側４ａは、ランプハウジング８とフェンダ側取付部１ａの少なくともいずれかに第２締結部材１２により締結される。図示の例では、一対の第２締結部材１２のうち、下側の締結部材がバンパブラケット４の車幅方向外側４ａの下端部をフェンダ側取付部１ａに固定し、上側の締結部材がランプハウジング８の車幅方向外側上部８ａをフェンダ側取付部１ａに固定している。

さらに、第２締結部材１２のうち、下側の締結部材はランプハウジング８の車幅方向外側８ａとバンパブラケット４の車幅方向外側下部４ａとフェンダ側取付部１ａとを共通のビスなどで締結する。このように、共締めすることにより、締結部材の数を削減しつつ取付剛性を高めることができる。

上記構成によれば、ランプハウジング８の車幅方向外側８ａをバンパブラケット４およびフェンダ側取付部１ａに高精度に位置決めして取り付けることができる。

ヘッドランプユニット３をフェンダパネル１に取り付ける際には、図６ないし図１１に示すように、ランプハウジング８の車幅方向内側８ｂに形成された第１ガイド部１３を、ラジエータシュラウド５に形成された傾斜するリブ部１４に摺接させることで下方から上方に案内移動させて、ランプハウジング８の車幅方向内側８ｂの取付部９をラジエータシュラウド５の取付部５ａに位置決めする。なお、両取付部５ａ，９は第３締結部材１０により締結される。さらに、ランプハウジング８の車幅方向外側８ａに形成された略水平のリブ部１５を、バンパリテーナ６に形成された位置決めピン１６に当接させることで略水平方向に案内移動させる。

このように、第２ガイド部１５を第２受け部１６に対して後方１６から前方１６’に相対的に移動させ（図１１参照）、ランプハウジング８の車幅方向外側８ａを略水平方向に案内しながらフェンダ側取付部１ａに位置決めできるので、ヘッドランプユニット３を取り付ける際に、ヘッドランプユニット３とバンパリテーナ６およびフェンダパネル１との干渉を回避しつつ取付作業を行うことができる。なお、１８はバンパリテーナ６とランプハウジング８の車幅方向外側８ａとをフェンダ側取付部１ａに対して共締めするビスなどの締結部材である。

上記構成によれば、大型化したヘッドランプユニット３を取り付ける際に、ランプハウジング８の車幅方向外側８ａおよび車幅方向内側８ｂの夫々の取付部位を、ガイド部１３，１５と受け部１４，１６で案内しながら安定した状態で位置決め作業や取り付け作業を行えるので、ヘッドランプユニット３とフェンダパネル１との干渉による傷付きを防止することができる。

本発明に係る実施形態の自動車のフロントフェンダ部分の外観図である。図１からバンパとラジエータシュラウドを取り除いた状態を示す外観図である。図２からバンパリテーナを取り除いた状態のバンパブラケットの取付構造を拡大して示す図である。本実施形態のバンパリテーナとヘッドランプユニットとの取付構造を示すヘッドランプユニットを後方から見た外観図である。図４の構成を位置決め部の軸方向に沿ってカットした状態を示す図である。ヘッドランプユニットの車幅方向内側の構成を示す図である。ヘッドランプユニットの車幅方向外側の構成を示す図である。フェンダパネルとラジエータシュラウドとの接続構成を示す図である。図８のＩ部の拡大図である。ヘッドランプユニットの車幅方向外側とフェンダパネルとバンパリテーナとの位置関係を示す断面図である。ヘッドランプユニットの車幅方向外側とフェンダパネルとバンパリテーナとの位置関係を示す車幅方向外側から見た透視図（ａ）および第２ガイド部と第２受け部の構成を示す斜視図（ｂ）である。

符号の説明

１フェンダパネル
２バンパ
３ヘッドランプユニット
４バンパブラケット
５ラジエータシュラウド
６バンパリテーナ
７ランプ本体
８ランプハウジング
１１ガイド部
１２第２締結部材
１３第１ガイド部
１４第１受け部
１５第２ガイド部
１６第２受け部

Claims

自動車のフェンダパネルに車幅方向外側が取り付けられたヘッドランプに近接して配置され、バンパを保持するバンパブラケットの取付構造において、
前記バンパブラケットは、前記ヘッドランプの車幅方向内側から車幅方向外側にかけて連続して構成され、
前記バンパブラケットは、その車幅方向内側が第１締結部材によりヘッドランプハウジングに取り付けられ、且つ、その車幅方向外側が当該ヘッドランプハウジングの位置決め部に位置決めされ、
前記バンパブラケットの車幅方向外側は、前記ヘッドランプハウジングと前記フェンダパネルの少なくともいずれかに第２締結部材により締結されていることを特徴とするバンパブラケットの取付構造。
前記ヘッドランプの取り付け時に、前記ヘッドランプハウジングの車幅方向内側を下方から上方に移動させて車体部材に取り付け、前記ヘッドランプハウジングの車幅方向外側を略水平方向に移動させて前記フェンダパネルの取付部に取り付けることを特徴とする請求項１に記載のバンパブラケットの取付構造。
前記ヘッドランプハウジングの位置決め部は車幅方向に突出したピン部であり、
前記ヘッドランプの取り付け時に前記ピン部を前記バンパブラケットの車幅方向外側に配置されるフェンダパネルに形成されたスリット部に係合させて前記ヘッドランプと前記フェンダパネルとを位置決めすることを特徴とする請求項１または２に記載のバンパブラケットの取付構造。
前記バンパブラケットの車幅方向外側は、前記ヘッドランプの取り付け時に前記フェンダパネルと摺接して当該バンパブラケットの車幅方向外側を前記フェンダパネルの車幅方向内側に案内するガイド部を備え、
前記フェンダパネルにおける前記バンパブラケットの取付部の車幅方向外側にバンパを配置したことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載のバンパブラケットの取付構造。
前記第２締結部材は、前記ヘッドランプハウジングと前記バンパブラケットの車幅方向外側と前記フェンダパネルとを共通に締結することを特徴とする請求項１に記載のバンパブラケットの取付構造。