JP2010023098A - 電極ユニット及び抵抗溶接装置 - Google Patents

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貴裕 國知
Yoshiki Morishita
良樹 森下
Takeomi Okimitsu
武臣 沖光
Akihiko Koshido
彰彦 越戸
Hiromi Sato
寛己 佐藤
Go Yadosato
剛 宿里
Daisuke Sato
大輔 佐藤
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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、多数の溶接箇所に均一な接圧及び接触状態を確保して同時に溶接することを可能にする。
【解決手段】電極ユニット32は、第1筐体部52及び第2筐体部54を備える。第1筐体部52には、段付き孔部56が複数形成されており、各段付き孔部56には、電極ピン58が摺動自在に配設される。電極ピン58の頭部58bには、加圧力調整機構を構成する樹脂ボール60が配置される。第2筐体部54には、各段付き孔部56と同軸上にねじ孔62が形成され、各ねじ孔62には、電極ピン58の押出量を調整するための押出量調整機構を構成するイモねじ64が螺合する。
【選択図】図5

Description

本発明は、正負一対の電極を備え、前記電極により被溶接物を加圧通電して溶接を行う抵抗溶接装置に用いられる電極ユニット及び抵抗溶接装置に関する。
通常、2以上の金属材料同士を互いに積層した状態で、電流を流すことによりジュール熱を発生させ、前記金属材料を溶解させるとともに、該金属材料を加圧することによって接続する抵抗溶接が採用されている。
例えば、ボタン電池等の電池の集電タブと集電体とを溶接する際や、回路基板の端子等を溶接する際には、複数箇所を溶接する必要がある。また、燃料電池を構成するセパレータは、2枚以上の金属プレートを複数箇所で溶接することにより、一体に接合する作業が行われている。
この種の溶接作業では、特に被溶接物の表面に凹凸(例えば、エンボス)や段差が設けられている場合に、溶接強度のばらつきを低減するとともに、溶接工程に係る時間を短縮することが望まれている。
そこで、例えば、特許文献1に開示された電池の導電接続部材の溶接装置及び溶接方法が知られている。この溶接装置は、図13に示すように、2本の負極である加圧側溶接電極1a、1bを備えており、前記加圧側溶接電極1a、1bは、それぞれ独立して加圧力の調整が可能な加圧力調整手段2a、2bを有した電極保持手段3a、3bに取り付けられている。加圧側溶接電極1a、1bは、電源4の一方の電極に接続されている。
一方、部材5a、5bからなる被溶接体5の他方の面には、正極である固定側溶接電極6が配設されており、この固定側溶接電極6は、電源4の他方の電極に接続されている。
これにより、加圧側溶接電極1a、1bを介して2箇所の溶接を同時に行うとともに、各加圧側溶接電極1a、1bは、加圧力調整手段2a、2bの作用によって、両加圧側溶接電極1a、1bに作用する加圧力を等しくすることができ、均一なナゲットが形成される、としている。
特開2002−35945号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、被溶接体5に2点の溶接を行うために、それぞれ加圧側溶接電極1a、1b、加圧力調整手段2a、2b及び電極保持手段3a、3bを個別に設ける必要がある。このため、構造が複雑化し、溶接装置全体を小型化することができないという問題がある。
しかも、被溶接体5の溶接箇所が3箇所以上の場合には、加圧側溶接電極1a、1bで3箇所以上に同時に行うことができない。これにより、各溶接点に対して均一に加圧することが困難であるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、多数の溶接箇所に均一な接圧及び接触状態を確保して同時に溶接することが可能な電極ユニット及び抵抗溶接装置を提供することを目的とする。
本発明は、正負一対の電極を備え、前記電極により被溶接物を加圧通電して溶接を行う抵抗溶接装置に用いられる電極ユニットに関するものである。
電極ユニットは、一方の電極と被溶接物との間に配設される筐体を有し、前記筐体には、前記被溶接物に接触して電流を流すとともに、前記被溶接物に対して個別に進退自在な複数の電極ピンと、各電極ピンを前記被溶接物に押圧する加圧力を個別に調整するための加圧力調整機構と、各電極ピンの前記被溶接物に向かう押し出し量を個別に調整するための押し出し量調整機構とが設けられている。
また、筐体は、少なくとも一部が導電性材料で形成されることが好ましい。このため、一方の電極から筐体及び複数の電極ピンを介して被溶接物の複数の溶接箇所に確実に電流を流すことができる。
さらに、電極ピンは、被溶接物に接触する接触端とは反対側に頭部を設け、前記頭部にスリット部が形成される一方、筐体は、前記電極ピンが軸方向に摺動可能な開口部を有し、前記開口部の内壁面には、前記頭部の径方向に延在するスリット状開口部が形成されるとともに、前記スリット部及び前記スリット状開口部には、屈曲乃至湾曲形状を有し、前記電極ピンの頭部を前記内壁面に押圧するための金属弾性体が一体に配設されることが好ましい。
従って、加工誤差により電極ピンと開口部の内壁面との間に隙間が設けられる際にも、前記電極ピンのがたつきを抑制することができ、前記電極ピンと前記内壁面との摺動部分の接触抵抗を一定値に維持することが可能になる。これにより、各電極ピンから被溶接物への通電を確実に行うことができる。
さらにまた、加圧力調整機構は、電極ピンに当接して加圧力を調整可能な弾性部材を備えることが好ましい。このため、簡易な構成で、加圧力を良好に調整することが可能になる。
また、加圧力調整機構は、電極ピンに当接して加圧力を調整可能なばね部材を備えることが好ましい。従って、簡易な構成で、加圧力を良好に調整することができる。
さらに、押し出し量調整機構は、電極ピンに当接して押し出し量を調整可能なねじ部材を備えることが好ましい。これにより、簡易な構成で、電極ピンの押し出し量(ストローク)を調整することが可能になる。
さらにまた、電極ピン、ねじ部材及びばね部材は、銅又は銅合金により構成されることが好ましい。このため、導電率の高い銅又は銅合金を用いることにより、通電ロスを良好に抑制することができる。
また、加圧力調整機構及び押し出し量調整機構は、ボールプランジャーを備えることが好ましい。従って、加圧力調整機構及び押し出し量調整機構は、単一の部品で兼用することが可能になり、構成が一層簡素化される。
さらに、本発明は、正負一対の電極を備え、前記電極により被溶接物を加圧通電して溶接を行う抵抗溶接装置に関するものである。
抵抗溶接装置は、一方の電極に対して加圧力を付与する加圧機構部と、一方の前記電極に電気的に接続される電極ユニットとを備え、前記電極ユニットは、一方の前記電極と被溶接物との間に配設される筐体を有し、前記筐体には、前記被溶接物に接触して電流を流すとともに、前記被溶接物に対して個別に進退自在な複数の電極ピンと、各電極ピンを前記被溶接物に押圧する加圧力を個別に調整するための加圧力調整機構と、各電極ピンの前記被溶接物に向かう押し出し量を個別に調整するための押し出し量調整機構とが設けられている。
さらにまた、一方の電極は、電極ユニットに接触する先端部が半球状に形成されることが好ましい。これにより、一方の電極に加圧力が付与される際、一方の前記電極は、電極ユニットを確実に加圧することができ、電極ピンと被溶接物との接触を確実に維持することが可能になる。
本発明では、一方の電極の押圧作用下に、筐体に設けられている複数の電極ピンを介して複数点の溶接が同時に行われる。その際、各電極ピンは、被溶接物に押圧する加圧力及び前記被溶接物に向かう押し出し量がそれぞれ個別に調整されている。このため、被溶接物の表面構造(凹凸形状、例えば、エンボス)に影響されることがなく、簡単且つコンパクトな構成で、多数の溶接箇所に均一な接圧及び接触状態を確保して高品質な溶接を良好に行うことが可能になる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る抵抗溶接装置10の概略側面図であり、図2は、前記抵抗溶接装置10の概略斜視図である。
抵抗溶接装置10は、基台12を備え、この基台12上に本体部14が取り付けられる。本体部14には、昇降ホルダ16を介して上部電極(一方の電極)18が装着されるとともに、基台12には、前記上部電極18に同軸上に対向して下部電極20が装着される。
本体部14には、手動操作又はアクチュエータを介して昇降ホルダ16を上下方向(矢印A方向)に移動させることにより、上部電極18に対して加圧力を付与する加圧機構部22が設けられる。
下部電極20上には、ベースプレート24が配置されるとともに、前記ベースプレート24は、バックアップ部材26を介して支持される。ベースプレート24は、銅又は銅合金、例えば、無酸素銅(OFCu)、タフピッチ銅(TCu)等で形成されており、後述するセパレータ28の形状に対応する凹部30を設ける。このベースプレート24上には、上部電極18に電気的に接続される電極ユニット32が配置される。
セパレータ28は、例えば、固体酸化物型燃料電池(SOFC)、固体高分子型燃料電池(SPFC)、リン酸型燃料電池(PAFC)又は溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)等に使用され、電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設したMEA34を挟持するバイポーラプレートとして機能する(図3参照)。
セパレータ28は、例えば、ステンレス合金等の板金で構成される2枚のプレート36、38を備え、これらが抵抗溶接(スポット溶接)により一体化される。プレート36、38の中央部には、燃料ガス供給連通孔40を形成する燃料ガス供給部42が設けられ、前記燃料ガス供給部42から放射状に延在する橋架部44には、前記燃料ガス供給連通孔40に連通する燃料ガス供給通路46が形成される。
燃料ガス供給通路46は、プレート36、38間に放射状に8方向に延在するとともに、それぞれの終端縁部近傍には、前記プレート38に形成される燃料ガス供給孔部48が連通する。
プレート38には、各燃料ガス供給孔部48を中心にして、MEA34に接する複数の凸部50が膨出形成される。プレート36、38は、凸部50の間の平坦部分で互いにスポット溶接されるものであり、各MEA34が配置されるMEA挟持部位51には、複数箇所の溶接点51aを有する。
電極ユニット32は、図4及び図5に示すように、第1筐体部52と第2筐体部54とを備える。第1筐体部52と第2筐体部54とは、円板状を有し、同一の導電性材料、例えば、銅又は銅合金で構成されることが好ましい。
第1筐体部52には、複数の段付き孔部56が形成されるとともに、各段付き孔部56には、被溶接物であるセパレータ28に接触して電流を流すとともに、前記セパレータ28に対して個別に進退自在な電極ピン58が配設される。電極ピン58の数は、被溶接物に必要な溶接点数に対応して設定される。具体的には、各MEA挟持部位51の溶接点51aと同等に設定される。
電極ピン58は、銅、銅合金、銅タングステン(CuW)、クロム銅(CrCu)、ベリリウム銅合金(Cu−Be)又はアルミナ分散強化銅(Al23Cu)等で構成される。電極ピン58は、段付き孔部56の小径部に挿入されてセパレータ28に接触する接触端58aと、前記接触端58aとは反対側に設けられ、前記段付き孔部56の大径部側に摺動自在に配置される頭部58bとを有する。
段付き孔部56の大径部側には、電極ピン58の頭部58bに当接してセパレータ28に押圧する加圧力を調整するための弾性体、例えば、シリコンゴム製の樹脂ボール(加圧力調整機構)60が配設される。
第2筐体部54には、第1筐体部52の各段付き孔部56と同軸上に複数のねじ孔62が形成される。各ねじ孔62には、電極ピン58のセパレータ28に向かう押出量を調整するためのねじ部材、例えば、イモねじ(押出量調整機構)64がねじ込まれる。イモねじ64は、例えば、樹脂系材料で形成される。
第1筐体部52と第2筐体部54とは、ねじ66により一体に締め付け保持される。第1筐体部52には、例えば、ベークライト等で形成される絶縁板68が固着される。絶縁板68のセパレータ28に向かう面には、各MEA挟持部位51に設けられている複数の凸部50を嵌合して電極ユニット32を前記MEA挟持部位51に対し位置決めするための矩形状凹部70が形成される。上部電極18は、電極ユニット32に接触する先端部18aが半球状に形成される。
このように構成される電極ユニット32及び抵抗溶接装置10の動作について、以下に説明する。
先ず、図2に示すように、ベースプレート24に設けられている凹部30にセパレータ28を構成するプレート36が位置決め配置される。このプレート36上には、プレート38が配置されるとともに、前記プレート38上には、所定のMEA挟持部位51に対応して電極ユニット32が位置決め配置される。
次いで、抵抗溶接装置10を構成する加圧機構部22が操作され、昇降ホルダ16と一体に上部電極18が下方向に移動する。このため、上部電極18は、電極ユニット32を構成する第2筐体部54上に当接し、この電極ユニット32をベースプレート24側に加圧する。
このため、電極ユニット32では、各電極ピン58の接触端58aがプレート38の溶接点51aに接触する(図6参照)。上部電極18は、所定の加圧力に至るまで下方向に加圧される一方、各電極ピン58は、プレート38からその反力を受ける(図7中、矢印参照)。その際、各電極ピン58の頭部58b側には、樹脂ボール60が配置されており、前記電極ピン58に付与される反力は、前記樹脂ボール60の弾性変形を介して調整され、前記電極ピン58の加圧力が個別に調整される。
次いで、抵抗溶接装置10では、正負一対の電極である上部電極18と下部電極20とにおいて、前記上部電極18及び電極ユニット32を通じて各電極ピン58に電流が供給される。
このように、第1の実施形態では、上部電極18の押圧作用下に、電極ユニット32に設けられている複数の電極ピン58を介して、プレート38、36の複数の溶接点51aの溶接が同時に行われている。従って、単一の制御系を用いて複数点の溶接が可能になる。
しかも、各電極ピン58には、加圧力調整機構として樹脂ボール60が用いられている。樹脂ボール60には、例えば、シリコンゴムやウレタンゴム等の高弾性体を用いることにより、省スペースに設定される段付き孔部56内でも、広範囲の圧力調整を行うことができるという利点がある。特に、溶接点51aが不揃いに配列されている場合においても、各電極ピン58に対して均一な圧力調整が可能になる。
さらに、第1の実施形態では、第2筐体部54には、各電極ピン58に対応して押出量調整機構を構成するイモねじ64が螺合している。従って、各電極ピン58毎にイモねじ64を調整するだけで、各電極ピン58のストローク調整が個別に且つ確実に行われるという利点がある。このため、溶接点51aが均一な平面上にない場合においても、各溶接点51aに対して良好且つ確実な溶接処理が遂行されるという効果がある。
なお、各電極ピン58のストローク調整は、予めサンプルとなるセパレータ28に溶接を行い、前記電極ピン58毎に溶接状態を検出することによって行うことができる。
これにより、第1の実施形態では、セパレータ28の表面構造(凹凸形状)に影響されることがなく、簡単且つコンパクトな構成で、多数の溶接点51aに均一な接圧及び接触状態を確保して高品質な溶接を良好に行うことが可能になるという利点がある。
しかも、単一の制御系を用いることができるため、各電極ピン58毎にシリンダやトランス等が不要になり、抵抗溶接装置10全体の小型及び軽量化が容易に図られる。
また、第1の実施形態では、第1筐体部52及び第2筐体部54は、銅又は銅合金等の導電性材料で形成されている。従って、上部電極18、第2筐体部54、第1筐体部52及び電極ピン58を介して、セパレータ28に通電することができる。その上、加圧力調整機構として樹脂ボール60を用いるとともに、押出量調整機構としてイモねじ64を用いている。このため、電極ユニット32は、構成が簡素化し且つ経済的であるという効果が得られる。
また、上部電極18の先端部18aは、半球形状に形成されている。これにより、上部電極18に加圧力が付与される際、先端部18aの角度の影響を受けずに前記先端部18aと電極ユニット32との接触状態を常に保つことができる。従って、上部電極18は、電極ユニット32を確実に加圧することができ、各電極ピン58とセパレータ28との接触を確実に維持することが可能になる。
さらにまた、第1の実施形態では、被溶接物としてセパレータ28に代えて、例えば、図8に示すように、2枚の円板状金属プレート72、74を溶接する場合に用いることができる。その際、ベースプレート76は、金属プレート72、74の形状に対応して、例えば、円形状の凹部78を有する。
金属プレート72は、平坦状を有する一方、金属プレート74は、凹凸状のエンボス部80を設けており、前記金属プレート72、74は、前記エンボス部80を避けた平面上に複数の溶接点51aを設けて接合される。
一方、電極ユニット32では、金属プレート72、74同士の溶接点51aに対応した本数の電極ピン58を備えていればよい。このため、抵抗溶接装置10を用いて金属プレート72、74の溶接処理が単一の制御系で容易且つ確実に遂行される。
なお、金属プレート72、74の形状は、円形状の他、種々の形状にも対応することができる。少なくとも一方の金属プレート74にエンボス部80等の凹凸形状部を有する2枚の被溶接物同士を、複数の溶接点51aで溶接する際に良好に用いることが可能になる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る電極ユニット90の一部断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る電極ユニット32と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3及び第4の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
電極ユニット90は、第1筐体部92と第2筐体部54とを備えるとともに、前記第1筐体部92は、銅又は銅合金等の導電性材料の他、樹脂製材料で構成してもよい。第1筐体部92に設けられる複数の段付き孔部56には、それぞれ電極ピン58が個別に進退自在に配置されるとともに、前記電極ピン58の頭部58b側には、加圧力調整機構94が設けられる。
加圧力調整機構94は、ばね部材、例えば、スプリング96と、前記スプリング96の上下両端に配置される台座98a、98bとを備える。スプリング96及び台座98a、98bは、導電性材料、例えば、銅又は銅合金で形成される。
このように構成される第2の実施形態では、電極ピン58の加圧力を調整するためにスプリング96の弾性変形を用いており、樹脂ボール60を用いる上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
この第2の実施形態では、イモねじ64が、例えば、銅又は銅合金等の導電性材料で構成されることにより、第2筐体部54、前記イモねじ64、台座98b、スプリング96及び台座98aを介して電極ピン58に通電を行うことができる。従って、特に、第1筐体部92を樹脂系材料で構成することが可能になる他、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る電極ユニット100の一部断面説明図である。
電極ユニット100は、第1筐体部102及び第2筐体部104を備え、前記第1筐体部102及び前記第2筐体部104は、それぞれ銅又は銅合金等の導電性材料で形成される。第1筐体部102の段付き孔部56には、電極ピン58が進退自在に配置される一方、第2筐体部104に設けられるねじ孔106には、加圧力調整機構及び押出量調整機構の機能を兼用するボールプランジャー108が螺合する。
ボールプランジャー108は、ねじ孔106に螺合する筒状ねじ部110と、この筒状ねじ部110内に配置されるスプリング112と、前記筒状ねじ部110の先端に配置されるボール114とを備え、前記ボール114が電極ピン58の頭部58bに当接する。
このため、スプリング112の弾性変形によって、電極ピン58の加圧力が調整されるとともに、筒状ねじ部110の螺回作用下に、前記電極ピン58のストローク量の調整が行われる。
従って、第3の実施形態では、加圧力調整機構及び押出量調整機構が、単一の部品であるボールプランジャー108により兼用することが可能になり、構成が一層簡素化されるという効果がある。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る電極ユニット120の要部斜視説明図であり、図12は、前記電極ユニット120の要部平面説明図である。なお、第4の実施形態は、実質的に第1〜第3の実施形態に適宜用いることができる。
電極ユニット120は、第1筐体部122を備え、この第1筐体部122には、電極ピン58が軸方向に摺動可能な開口部、すなわち、段付き孔部124が形成される。この段付き孔部124の内壁面には、電極ピン58の頭部58bの径方向に延在するスリット状開口部126が形成される。
電極ピン58の頭部58bには、スリット部128が形成され、前記スリット部128及びスリット状開口部126には、屈曲乃至湾曲形状を有する金属弾性体、例えば、板ばね130が配設される。
板ばね130は、導電性材料、例えば、銅又は銅合金等で形成されており、中央の屈曲部位130aが頭部58bのスリット部128を形成する内壁面に当接する一方、両端縁部の各屈曲部位130bは、スリット状開口部126を構成する壁面に当接する。これにより、電極ピン58の頭部58bは、第1筐体部122の段付き孔部124の内壁面に、常時、押圧される。
このように構成される第4の実施形態では、第1筐体部122及び板ばね130は、銅又は銅合金で構成されている。このため、電極ピン58のスリット部128の内壁と、第1筐体部122のスリット状開口部126の内壁とに接する板ばね130を介して、前記電極ピン58に通電することができる。
しかも、電極ピン58が段付き孔部124内を進退する際には、板ばね130が、常時、第1筐体部122と前記電極ピン58とに電気的に接触している。従って、摺動部分の接触抵抗を一定値に維持することが可能になり、各電極ピン58からの通電を確実に行うことができるという利点がある。
なお、金属弾性体としては、上記の板ばね130の他、棒状のばね部材を屈曲乃至湾曲形成したもの等、種々の構成を採用することができる。
また、第1〜第4の実施形態では、上部電極18と下部電極20との間に被溶接物を挟持して多点溶接を行う構成を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、正負一対の電極を被溶接物の同一面側に当接させて多点溶接(シリーズ溶接)する場合にも、適用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る抵抗溶接装置の概略側面図である。 前記抵抗溶接装置の概略斜視図である。 前記抵抗溶接装置により溶接されるセパレータの分解斜視説明図である。 前記抵抗溶接装置を構成する電極ユニットの分解斜視説明図である。 前記電極ユニットの斜視説明図である。 前記電極ユニットを構成する電極ピンが溶接点に接触した際の説明図である。 前記電極ピンに反力が付与された際の説明図である。 前記抵抗溶接装置により溶接される金属プレートの分解説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る電極ユニットの一部断面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る電極ユニットの一部断面説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る電極ユニットの要部斜視説明図である。 前記電極ユニットの要部平面説明図である。 特許文献1に開示された溶接装置の説明図である。
符号の説明
10…抵抗溶接装置 16…昇降ホルダ
18…上部電極 20…下部電極
22…加圧機構部 24、76…ベースプレート
28…セパレータ 30、70、78…凹部
32、90、100、120…電極ユニット
36、38…プレート 50…凸部
51…MEA挟持部位 51a…溶接点
52、54、92、102、104、122…筐体部
56、124…段付き孔部 58…電極ピン
58a…接触端 58b…頭部
60…樹脂ボール 62、106…ねじ孔
64…イモねじ 68…絶縁板
72、74…金属プレート 80…エンボス部
94…加圧力調整機構 96、112…スプリング
98a、98b…台座 108…ボールプランジャー
126…スリット状開口部 130…板ばね

Claims (10)

  1. 正負一対の電極を備え、前記電極により被溶接物を加圧通電して溶接を行う抵抗溶接装置に用いられる電極ユニットであって、
    一方の前記電極と前記被溶接物との間に配設される筐体を有し、
    前記筐体には、前記被溶接物に接触して電流を流すとともに、前記被溶接物に対して個別に進退自在な複数の電極ピンと、
    各電極ピンを前記被溶接物に押圧する加圧力を個別に調整するための加圧力調整機構と、
    各電極ピンの前記被溶接物に向かう押し出し量を個別に調整するための押し出し量調整機構と、
    が設けられることを特徴とする電極ユニット。
  2. 請求項1記載の電極ユニットにおいて、前記筐体は、少なくとも一部が導電性材料で形成されることを特徴とする電極ユニット。
  3. 請求項1又は2記載の電極ユニットにおいて、前記電極ピンは、前記被溶接物に接触する接触端とは反対側に頭部を設け、前記頭部にスリット部が形成される一方、
    前記筐体は、前記電極ピンが軸方向に摺動可能な開口部を有し、前記開口部の内壁面には、前記頭部の径方向に延在するスリット状開口部が形成されるとともに、
    前記スリット部及び前記スリット状開口部には、屈曲乃至湾曲形状を有し、前記電極ピンの頭部を前記内壁面に押圧するための金属弾性体が一体に配設されることを特徴とする電極ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極ユニットにおいて、前記加圧力調整機構は、前記電極ピンに当接して前記加圧力を調整可能な弾性部材を備えることを特徴とする電極ユニット。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極ユニットにおいて、前記加圧力調整機構は、前記電極ピンに当接して前記加圧力を調整可能なばね部材を備えることを特徴とする電極ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電極ユニットにおいて、前記押し出し量調整機構は、前記電極ピンに当接して前記押し出し量を調整可能なねじ部材を備えることを特徴とする電極ユニット。
  7. 請求項6記載の電極ユニットにおいて、前記電極ピン、前記ねじ部材及び前記ばね部材は、銅又は銅合金により構成されることを特徴とする電極ユニット。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極ユニットにおいて、前記加圧力調整機構及び前記押し出し量調整機構は、ボールプランジャーを備えることを特徴とする電極ユニット。
  9. 正負一対の電極を備え、前記電極により被溶接物を加圧通電して溶接を行う抵抗溶接装置であって、
    一方の前記電極に対して加圧力を付与する加圧機構部と、
    一方の前記電極に電気的に接続される電極ユニットと、
    を備え、
    前記電極ユニットは、一方の前記電極と前記被溶接物との間に配設される筐体を有し、
    前記筐体には、前記被溶接物に接触して電流を流すとともに、前記被溶接物に対して個別に進退自在な複数の電極ピンと、
    各電極ピンを前記被溶接物に押圧する加圧力を個別に調整するための加圧力調整機構と、
    各電極ピンの前記被溶接物に向かう押し出し量を個別に調整するための押し出し量調整機構と、
    が設けられることを特徴とする抵抗溶接装置。
  10. 請求項9記載の抵抗溶接装置において、一方の前記電極は、前記電極ユニットに接触する先端部が半球状に形成されることを特徴とする抵抗溶接装置。
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