JP2010022233A - 移植機 - Google Patents

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JP2010022233A
JP2010022233A JP2008184944A JP2008184944A JP2010022233A JP 2010022233 A JP2010022233 A JP 2010022233A JP 2008184944 A JP2008184944 A JP 2008184944A JP 2008184944 A JP2008184944 A JP 2008184944A JP 2010022233 A JP2010022233 A JP 2010022233A
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Takashi Funo
隆 布野
Keisuke Watari
圭介 渡里
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Abstract

【課題】整備性及び組立性が良くかつ、低コストな植付部を備えた移植機を提供する。
【解決手段】植付部7の入力ケース21は、植付駆動軸11の機体左右方向に所定間隔をあけて取付けられた複数のプランタケース12のうち、機体右端のプランタケース12よりも機体外側に配置されている。この入力ケース21には、苗載せ台10の横送りを変速する横送り変速機構25と、株間変速機構26と、不等速変速機構27と、植付クラッチ66と、横送り変速機構駆動系及び植付機構駆動系に動力を分岐する分岐部67,47,72とが内装されており、株間変速機構26が分岐部67,47,72よりも伝動上流側に配置され、この株間変速機構26及び分岐部67,47,72との間に植付クラッチ66が配置される。
【選択図】図9

Description

本願発明は、走行機体の後方で苗載せ台から苗を掻きとって圃場へと移植する植付部を有する移植機に係り、詳しくは植付部の伝動構造に関する。
従来、走行機体のエンジンからの動力が入力される植付部の入力ケースを植付フレームの機体左右方向中間部(左右中間部)に設け、この入力ケースに入力された動力を、植付機構へと伝達すると共に、伝動軸を介して機体側方に設けられた横送り変速ケースに分岐する移植機が案出されている(特許文献1参照)。
特開2004−180562号公報
移植機の植付部は、昇降リンク(リフタ)によって昇降自在に支持されていると共に、苗載せ台を横送り及び縦送り駆動させながら圃場に苗を移植するため、その機体左右方向中間部には、昇降リンクの取付け部、苗載せ台の横送り及び縦送りの伝動軸など、多数の部材が配置されている。
そのため、引用文献1記載の移植機のように、一定の大きさを持った植付部の入力ケースを機体左右方向中間部に配置するにはスペース的に狭く、多数の部材が密集し、配置構造も複雑となっていた。また、入力ケースが機体左右方向中央部にあると整備や組立などの作業性も良くなかった。
更に、横送り変速機構を内装する横送り変速ケースを別途設けているため、植付部の伝動構造全体が大きくなると共に、部品点数も多くなりコスト高になってしまっていた。
そこで本願発明は、植付部の入力ケースに横送り変速機構を内装し、この入力ケースを機体外側端のプランタケースのどちらか一方よりも機体外側に配置することによって、上記課題を解決した移植機を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、エンジン(22)を搭載した走行機体(5)の後方に、昇降リンク(6)を介して植付部(7)を昇降自在に支持し、該植付部(7)に前記エンジン(22)からの動力を植付PTOドライブ軸(20)によって伝達すると共に、前記植付部(7)は、前記植付PTOドライブ軸(20)からの動力が、横送り変速機構(25)を介し伝達されて横送り駆動する苗載せ台(10)と、植付駆動軸(11)、及び該植付駆動軸(11)の機体左右方向に所定間隔をあけて複数個配置されたプランタケース(12)を介し伝達されて駆動する植付機構(13)と、を有し、該植付機構(13)により前記苗載せ台(10)から苗を掻き取り、圃場に移植してなる移植機(1)において、
前記植付PTOドライブ軸(20)からの動力が伝達され、かつ該植付PTOドライブ軸(20)と交差する方向に延びる植付伝動軸(29)と、該植付伝動軸(29)の先端に配置される入力ケース(21)と、を備え、
該入力ケース(21)に、前記横送り変速機構(25)と、前記植付伝動軸(29)からの動力を該横送り変速機構(25)及び前記植付機構(13)へ分岐する分岐部(29,29b,31,67,47,72)とを内装すると共に、
前記入力ケース(21)を、前記複数のプランタケース(12)のうちの機体外側端のいずれか一方のプランタケース(12)よりも機体外側に配置した、
ことを特徴とする移植機(1)にある。
請求項2に係る発明は、前記入力ケース(21)内における前記分岐部(29,29b,31,67,47,72)よりも伝動上流側に、苗の植付間隔を変更する株間変速機構(26)を配置した、
請求項1記載の移植機(1)にある。
請求項3に係る発明は、前記株間変速機構(26)と、前記分岐部(67,47,72)との間に植付クラッチ(66)を配置した、
請求項2記載の移植機(1)にある。
請求項4に係る発明は、前記植付駆動軸(11)へ不等速に動力伝達する不等速変速機構(27)を、前記入力ケース(21)に内装した、
請求項1乃至3記載の移植機にある。
なお、括弧内の符号等は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る発明によると、植付部の入力ケースに横送り変速機構を内装し、この入力ケースを機体外側に配設したことによって、入力ケースの組立性及び整備性が向上すると共に、横送り変速ケースと入力ケースとを一体化してコンパクトかつ、部品点数を少なく構成することができる。また、植付伝動軸の中途部ではなく機体外側端部から動力を伝達できるので、植付駆動軸を略々1本の伝動軸によって形成することができ、わざわざオルダムジョイントなどを植付駆動軸に設ける必要がなくなり、コストを低く抑えることができる。
請求項2に係る発明によると、入力ケースに株間変速機構を内装することにより、株間の仕様変更などを機体側でなく植付部側ですることができると共に、入力ケースが機体外側に設けられているため、作業性も良好で作業効率を向上させることができる。また、株間変速機構を分岐部よりも上流側に配置したことによって、苗載せ台を植付機構に同期して駆動させることができる。
請求項3に係る発明によると、植付クラッチを分岐部と株間変速機構との間に配設したことによって、定位置停止クラッチである植付クラッチの調整を植付クラッチの伝動後流側だけで行えばよく、組立性や整備性を向上させることができる。
請求項4に係る発明によると、不等速変速機構によって土中における植付機構の駆動を速くして、疎植にしても苗を引きずらずに圃場に移植することができる。
以下に、本願発明の実施形態に係る移植機としての乗用田植機1について図面に基づいて説明をする。
<第1の実施形態>
図1に示すように、乗用田植え機1は、前輪2,2及び後輪3,3に支持された走行機体5を有し、該走行機体5の後方にアッパーリンク6a及びロアリンク6bからなる昇降リンク6を介して植付部7を支持しており、この植付部7は昇降リンク6に取付けられている油圧シリンダ9が伸縮することによって、昇降自在に構成されている。
上記植付部7には、前高後低に構成されマット苗を載置する苗載せ台10が設けられており、この苗載せ台10は作業の進行に合わせて機体幅方向に移動する横送り駆動と、この横送り駆動の周期に合わせて載置されたマット苗を縦方向に送り出す縦送り駆動とをする。
この苗載せ台10に載置されている苗は、機体左右方向に延設された植付駆動軸11と、植付条数に応じた複数のプランタケース12を介して動力伝達される植付機構13によって圃場に移植され、この植付機構13はプランタケース12の先端両側に回転自在に取付けられたロータリケース15と、ロータリケース15の両端に設けられたプランタアーム16と、プランタアーム16に設けられ回転しながら苗載せ台から苗を掻き取るフォーク(植付杆)17とから構成されている。
上記植付部7は、これら苗載せ台10及び植付機構13の他にプランタケース12の下方に設けられたフロート19など多数の部材によって構成されており、植付PTO軸24(図5参照)と連結した植付PTOドライブ軸20を介して入力ケース21にエンジン22からの動力が入力され、この入力ケース21から植付部7の各装置へと動力が分岐されている。
図2乃至4に示すように、植付部7の入力ケース21は、上下方向に長く構成され、その上部は苗載せ台10の裏面に位置し、その下部の機体内側からはプランタケース12が機体後方へと延設しており、図4(a)に示すように、この複数のプランタケース12・・・は植付フレーム23の機体左右方向に所定間隔をあけて固定されている。
上記入力ケース21は、機体幅方向右端部に設けられたプランタケース12よりも機体外側に位置しており、苗載せ台10の横送り速度を変速する横送り変速機構25と、植付機構13の苗の植付間隔を変更する株間変速機構26と、フォーク17の1周期中の回転速度を場所によって変速させる不等速変速機構27とを内装している。
この入力ケース21は、走行機体5から植付部7の中央部に延設された植付PTOドライブ軸20と交差する方向に延設された植付伝動軸29の先端に配置されており、植付伝動軸29にはベベルギヤ20a、29aの噛合によって植付PTO軸20からの動力が伝達されている。植付伝動軸29には入力ケース内において、横送り変速軸30にスプライン嵌合したギヤ30aと噛合するギヤ29bが固設されていると共に、植付伝動軸29にスプライン嵌合するスライドギヤ31及び回転自在に遊嵌している偏芯ギヤ32が設けられている。
上記横送り変速軸30には、上述した横送り変速機構25を構成する複数のスプロケット25aと、株間変速機構26及び不等速変速機構27を構成するそれぞれ歯数の異なる円形ギヤ33及び偏芯ギヤ35とが設けられており、横送り変速機構25は、このスプロケット25aとスクリューシャフト37の端部に設けられた複数のスプロケット25bとの間にそれぞれチェーン25cを巻着して構成されている。
また、横送り変速機構25は、入力ケース21の右側面から突出した横送り変速軸30の突出部に設けられた変速レバー36によって変速操作されるように構成されおり、横送り変速軸30からの動力をスクリューシャフト37に変速して伝達している。
上記スクリューシャフト37には、ガイドピース39が回転に合わせて左右に移動自在に取付けられており、このガイドピース39の左右の移動に合わせてスライドバー(不図示)及び苗載せ台10が機体幅方向に移動(横送り駆動)する。
更に、スクリューシャフト37の機体内側端部には、縦送り駆動カム40が設けられており、苗載せ台10の横送りに合わせて縦送りレバー41を間欠的に叩き上げ、縦送り駆動機構42を駆動させて適性量の苗を送り出している。
一方、株間変速機構26及び不等速変速機構27は、上記横送り変速軸30に遊嵌した円形ギヤ33及び偏芯ギヤ35と、上述した植付伝動軸29にスプライン嵌合している円形のスライドギヤ31及び同軸上に設けられた偏芯ギヤ32とが噛合して構成されている。また、スライドギヤ31と偏芯ギヤ32の対向した面には爪クラッチ43が設けられており、この爪クラッチ43は入力ケース21の右側面から突出して設けられた等速・不等速切替えノブ45がシフター46を介してスライドギヤ31を移動させることによって断接される。
上記偏芯ギヤ32にはスプロケット47が一体に設けられており、このスプロケット47と、植付駆動軸11の右端部に設けられたスプロケット49の間にはチェーン50が入力ケース21に覆われて巻着されている。この植付駆動軸11には複数のプランタケース12が取付けられており、植付駆動軸11はプランタケース間を一本の伝動軸によって連結している。
プランタケース12は、植付駆動軸11に設けられたスプロケット49と、ロータリ駆動軸51に設けられたスプロケット52との間に巻着されたチェーン53を内装しており、これによって植付機構13へと動力が伝達されている。
上述したように、入力ケース21は植付伝動軸29に固設されたギヤ29bによって横送り変速駆動系に動力を分岐し、スライドギヤ31によって植付機構駆動系に動力を分岐しており、これらギヤ29b、スライドギヤ31及び植付伝達軸29が植付部7の動力伝達の分岐部となっている。
なお、トランスミッション内に株間変速機構26を配置し、入力ケース21には、不等速変速機構27のみを内装した構成にしてもよく、株間変速機構は、トランスミッションに内装された第1の株間変速機構と、入力ケース21に内装され密植、疎植用の第2の株間変速機構26に分割して構成してもよい。
また、株間変速機構26及び不等速変速機構27を構成する偏芯ギヤ35,32は、非円形ギヤでもよい。更に、株間変速機構26を横送り変速機構25よりも機体外側に配設して移植ピッチの変更をより容易に構成したが、図4(b)に示すように横送り変速機構25を株間変速機構26よりも機体外側に配設して、横送り変速機構のスプロケットの交換作業を容易に出来るように構成しても良い。
また、植付伝動軸29は、必ずしも機体左右方向に延びる一本の軸である必要はなく、機体左右方向に延設された軸と、機体前後方向に延設された軸とを組合わせて構成してもよい。
次に本実施形態の作用について説明する。図5に示すように、エンジン22によって発生した動力は、出力軸55に設けたプーリ55aを介してベルト56によってHST57の入力軸57aに伝達され、トランスミッション59へと出力される。トランスミッション59へ動力が入力されると、メインクラッチ60を介してギヤ61,62によって植付伝動系と走行伝動系とに分岐され、走行伝動系に分岐された動力はそれぞれ前輪2,2及び後輪3,3へと変速されて出力される。
一方、植付伝動系へと分岐された動力は、第1中間軸63及び第2中間軸65を介して植付PTO軸24へと伝達され、該植付PTO軸24と連結した複数の軸部材がユニバーサルジョイントによって接合された植付PTOドライブ軸20によって植付部7へと出力される。前記植付PTO軸24のミッションケース側の端部には植付クラッチ66が取付けられていると共に、植付PTOドライブ軸20の植付部側の先端にはベベルギヤ20aが設けられており、このベベルギヤ20aと植付伝動軸29のベベルギヤ29aとが噛合して植付部7の入力ケース21に動力が入力される。
植付伝動軸29によって入力ケース21へ動力が入力されると、ギヤ29bによって横送り変速駆動系へ、スライドギヤ31によって植付機構駆動系へとそれぞれ分岐され、横送り変速駆動系に分岐された動力は、横送り変速機構25によって変速されてスクリューシャフト37へと出力される。スクリューシャフト37が回転すると、苗載せ台10が横送り駆動をすると共に、スクリューシャフト37の先端に設けられた縦送り駆動カム40が縦送り駆動機構42を作動させて苗を縦方向に送り出す。
また、作業者は、苗の横送り速度を変えてフォーク17の移植ピッチを変更する場合、植付部7の入力ケース21の右側面に設けられている横送り変速レバー36を操作し、苗載せ台10の横送り速度を変速させる。
植付伝動系に分岐された動力は、植付伝動軸29にスプライン嵌合しているスライドギヤ31と横送り変速軸30の円形ギヤ33とが噛合すると共に、この円形ギヤ33と一体に形成された偏芯ギヤ35と、植付伝動軸29の偏芯ギヤ32とが噛合することによって、スプロケット47を介して植付駆動軸11へと不等速に伝達される。
植付駆動軸11に伝達された動力は、プランタケース12を介してロータリケース15に出力され、ロータリケース15が回転してフォーク17によって苗載せ台10の苗が圃場に移植される。この時、不等速変速機構27を介して動力が伝達されているため、フォーク17が土中にある際には回転速度が速くなり、苗は引きずられることなく疎植されていく。
また、作業者は、疎植から通常の株間に戻したいときは株間変速ノブ(等速・不等速切替えノブ)45を操作し、爪クラッチ43を係合させ、スライドギヤ31から直接、偏芯ギヤ32及びスプロケット47に動力を伝達することによって、通常株間で苗を圃場に移植する。
上述したように乗用田植え機1を構成したことによって、入力ケース21を多数の部材が配置される植付部7の機体左右方向中央部に配置する必要がなく、組立性が向上すると共に、入力ケース21が機体左右方向右側に配置されているため、整備性も向上する。
また、入力ケース21に横送り変速機構25を内装し、横送り変速ケースと入力ケース21を一体化したことにより、部品点数を少なくすることが出来ると共に、植付部7の伝動構造をコンパクトにすることが出来る。
更に、従来仕様の変更などにより、株間変速機構26及び不等速変速機構27のギヤ31,32,33,35を変更する場合、機体側に設けられた大きなトランスミッション59を開けなければならなかったが、入力ケース21にこれら株間変速機構26及び不等速変速機構27を内装したことによって、容易にギヤ31,32,33,35の交換が出来ると共に、組立時の仕様変更も容易となった。
また、植付駆動軸11の右端部から動力伝達することができるため、植付駆動軸11を長い略々一本の軸によって構成することができ、軸の折損防止のために介在させていたオルダムジョイントを介在させる必要がなくなり、ケースの一体化とも相俟ってコストを削減することができる。
更に、入力ケース21に不等速変速機構27を内装したことによって、土中における植付機構の駆動を速くして、疎植にしても苗を引きずらずに圃場に移植することができる。また、株間変速機構26をトランスミッション59に内装し、不等速変速機構27のみ入力ケース21に内装した場合、従来の機構を活かしつつ、整備性、組立性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
図6乃至9は、本願発明の第2の実施形態の移植機としての乗用田植機1の植付部7を示すものであり、植付部7の入力ケース21に植付クラッチ66を追加して内装すると共に、その内部の配置構造を変更したものである。以下に第1の実施形態と相違する部分について、図面に基づいて説明をする。なお、第1の実施形態と対応する部材については同一符号を使用する。
図8に示すように、植付PTOドライブ軸20からの動力は、ベベルギヤ20a,29aの噛合によって植付伝動軸29へと出力されており、この植付伝動軸29によって入力ケース21に動力が入力されている。入力ケース21の内部において、植付伝動軸29には株間変速機構26及び不等速変速機構27を構成するスライドギヤ31及び偏芯ギヤ32が設けられており、上記スライドギヤ31は、植付伝動軸29にスプライン嵌合していると共に、偏芯ギヤ32は植付伝動軸29に遊嵌して設けられている。
これらスライドギヤ31及び偏芯ギヤ32の対向する側面には爪が設けられ、この爪によって爪クラッチ43が形成されており、入力ケース21の右側面から突出する株間変速ノブ(等速・不等速切替えノブ)45を操作してシフター46によりスライドギヤ31を左右に移動させて断接するように構成されている。
これらスライドギヤ31及び偏芯ギヤ32は、動力分配軸67に遊嵌された円形ギヤ33及び偏芯ギヤ35と噛合しており、これらのギヤ31,32,33,35及び爪クラッチ43によって株間変速機構26及び不等速変速機構27が構成されている。
また、動力分配軸67には植付クラッチ66が設けられており、該植付クラッチ66は、側面にクラッチ爪が設けられた円形ギヤ33と、動力分配軸67にスプライン嵌合し、該円形ギヤ33に向けてスプリング69によって付勢されているクラッチ体70と、クラッチ体70をスプリング69の付勢力に抗して移動させる植付クラッチワイヤ71によって構成されている。
動力分配軸67の植付クラッチ66の伝動後流には、スプロケット47と、ギヤ72とが固設されており、上記スプロケット47は、植付駆動軸11のスプロケット49との間にチェーン50を巻着して植付機構駆動系に動力を分岐していると共に、上記ギヤ72は、横送り変速軸30のギヤ30aと噛合して横送り変速駆動系に動力を分岐している。このため、上記動力分配軸67、スプロケット47及びギヤ72は、横送り変速機構25へ動力を伝達する横送り変速駆動系と、植付機構13へ動力を伝達する植付機構駆動系とに動力を分配する分岐部となっている。
なお、偏芯ギヤ32,35は、非円形ギヤによって構成してもよいと共に、第1の実施形態のように株間変速機構26及び不等速変速機構27を構成するギヤ列31,32,33,35よりも横送り変速機構25を機体外側に配設して、スプロケット25a,25bの交換が容易な構成にしてもよい。
図9に示すように、走行機体に搭載されたエンジン22からの動力は植付PTO軸24へ分岐され、植付PTOドライブ軸20、植付伝動軸29を介して植付部7の入力ケース21に入力される。入力ケース21に入力された動力は、スライドギヤ31及び円形ギヤ33の噛合によって植付クラッチ66を介し動力分配軸67へと出力され、スプロケット47によって植付機構駆動系に動力を分配すると共に、ギヤ72によって横送り変速駆動系に動力を分配する。
なお、作業者は、植付クラッチ操作レバー(不図示)を操作してクラッチ体70及び円形ギヤ33との係合を切断することができると共に、等速・不等速切替えノブ45を操作して爪クラッチ43を係合させ、偏芯ギヤ32,35の噛合により植付伝動軸29からの動力を不等速に変速して、動力分配軸67へと出力することができる。
植付機構駆動系に出力された動力は、植付駆動軸11へと伝達され、植付駆動軸11に複数配置されたプランタケース12・・・に内装されたチェーン53・・・を介して植付機構13へと伝達される。また、横送り変速駆動系に出力された動力は、横送り変速機構25によって変速されてスクリューシャフト37へと出力され、苗載せ台10を横送り駆動させる。
上記のように乗用田植え機1を構成したことによって、第1の実施形態の効果の他に、植付クラッチ66を入力ケース21に内装したため、定位置停止クラッチである植付クラッチ66の調整を植付クラッチ66の伝動後流側だけで行えばよく、組立性や整備性を向上した。特に、乗用田植え機1は、組立時に植付部7とトランスミッション59との組み立ては別のため、トランスミッション59側に植付クラッチ66が配設されると、フォーク17が土中で止まらないように、その伝動後流側全てを調節しなければならなかったが、その調整作業が大幅に軽減された。
また、株間変速機構26及び不等速変速機構27を動力分岐部67、72、47よりも伝動上流側に設けたことによって、植付機構に同期して苗載せ台10を横送り駆動させることができ、疎植時にフォーク17の回転が苗載せ台10の横送りに比して遅くなって、マット苗を引き摺ることもない。
本願発明に係る移植機の側面図。 本願発明の第1の実施形態に係る移植機の植付部の要部側面図。 本願発明の第1の実施形態に係る移植機の入力ケースの側面図。 (a)本願発明の第1の実施形態に係る移植機の植付部の伝動展開図、(b)本願発明の第1の実施形態に係る別形態の入力ケースの伝動展開図。 本願発明の第1の実施形態に係る移植機の動力伝達図。 本願発明の第2の実施形態に係る移植機の植付部の要部側面図。 本願発明の第2の実施形態に係る移植機の入力ケースの側面図。 本願発明の第2の実施形態に係る移植機の植付部の伝動展開図。 本願発明の第2の実施形態に係る移植機の動力伝達図。
符号の説明
1 乗用田植え機(移植機)
5 走行機体
6 昇降リンク
7 植付部
10 苗載せ台
11 植付駆動軸
12 プランタケース
13 植付機構
20 植付PTO軸
21 入力ケース
22 エンジン
25 横送り変速機構
26 株間変速機構
27 不等速変速機構
29 植付伝動軸
29,29b,31,67,47,72 分岐部
66 植付クラッチ

Claims (4)

  1. エンジンを搭載した走行機体の後方に、昇降リンクを介して植付部を昇降自在に支持し、該植付部に前記エンジンからの動力を植付PTOドライブ軸によって伝達すると共に、前記植付部は、前記植付PTOドライブ軸からの動力が、横送り変速機構を介し伝達されて横送り駆動する苗載せ台と、植付駆動軸、及び該植付駆動軸の機体左右方向に所定間隔をあけて複数個配置されたプランタケースを介し伝達されて駆動する植付機構と、を有し、該植付機構により前記苗載せ台から苗を掻き取り、圃場に移植してなる移植機において、
    前記植付PTOドライブ軸からの動力が伝達され、かつ該植付PTOドライブ軸と交差する方向に延びる植付伝動軸と、該植付伝動軸の先端に配置される入力ケースと、を備え、
    該入力ケースに、前記横送り変速機構と、前記植付伝動軸からの動力を該横送り変速機構及び前記植付機構へ分岐する分岐部とを内装すると共に、
    前記入力ケースを、前記複数のプランタケースのうちの機体外側端のいずれか一方のプランタケースよりも機体外側に配置した、
    ことを特徴とする移植機。
  2. 前記入力ケース内における前記分岐部よりも伝動上流側に、苗の植付間隔を変更する株間変速機構を配置した、
    請求項1記載の移植機。
  3. 前記株間変速機構と、前記分岐部との間に植付クラッチを配置した、
    請求項2記載の移植機。
  4. 前記植付駆動軸へ不等速に動力伝達する不等速変速機構を、前記入力ケースに内装した、
    請求項1乃至3記載の移植機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011193768A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Yanmar Co Ltd 苗植機の株間変更装置及びこれを備えた田植機
JP2011193767A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Yanmar Co Ltd 苗植機の株間変更装置及びこれを備えた乗用型田植機
CN102893734A (zh) * 2011-07-26 2013-01-30 迪尔公司 用于种植机的种植单元驱动装置
JP2013111028A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Yanmar Co Ltd 田植機

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