JP2016067207A - 移植機 - Google Patents

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智幸 益田
Tomoyuki Masuda
智幸 益田
芝田 哲男
Tetsuo Shibata
哲男 芝田
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Abstract

【課題】株間変速機構と伝動切換機構との連動構成を簡略化するとともに、連動操作を容易にする。
【解決手段】株間変速機構28の変速操作に連動して伝動切換機構46を切換操作する連結ワイヤ66とを備え、第1株間変速レバー35が連結ワイヤ66を引っ張る方向に操作されたときは、第1ばね64の引っ張り付勢力で揺動アーム61を第1の方向に揺動させ、第1株間変速レバー35が連結ワイヤ66を緩める方向に操作されたときは、第2ばね65の引っ張り付勢力で揺動アーム61を第2の方向に揺動させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、乗用田植機などの移植機に関する。
近年、乗用田植機などの移植機においては、植え付けた苗の成育条件(日照、通気など)を考慮し、植付株間を広げる試みがあるが、植付機構の植付爪軌跡は、標準的な植付株間を基準にして設定されているため、植付株間を広げるべく植付機構の動作速度(走行速度に対する相対的な動作速度)を遅くすると、機体進行に伴う植付爪の前方移動量が土中で大きくなり、植え付けた苗が引き摺られる虞がある。
そこで、植付機構の植付周期を変えることなく、一周期中の植付動作速度に変化を生じさせることにより、植付爪の土中動作速度を速くし、苗の引き摺りを防止することが提案されている。例えば、特許文献1に記載される移植機は、植付動力の伝動を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換える伝動切換機構を備え、株間変速に応じて等速伝動状態と不等速伝動状態とを切換えることにより、苗の引き摺りなどを防止している。
特許第4274969号公報
しかしながら、特許文献1に記載される移植機では、株間変速機構の変速操作に連動して伝動切換機構を切換操作するにあたり、ロッド部材を介して株間変速機構と伝動切換機構とを連結しているので、株間変速機構と伝動切換機構との間に障害となる装置(例えば、ペースト施肥装置)が配置されている機種では、ロッド部材の配置が困難になり、実施できない虞があった。
また、伝動切換機構が噛合式の変速機構で構成されている場合、株間変速操作具を操作しても、伝動切換機構が直ちに噛み合わないことがあり、このようなケースでは、伝動切換機構が噛み合うまで株間変速操作具を操作し続ける必要があるので、株間変速の操作性を低下させる虞があった。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、株間をあけて苗を植え付ける植付機構を備えた移植機であって、前記植付機構に作業動力を伝動する植付動力伝動経路と、植付動力伝動経路に設けられ、走行速度に対する植付動力の相対速度を複数の変速段にわたって変速する株間変速機構と、株間変速機構を所定の保持力をもって各変速段に保持するデテント機構と、デテント機構の保持力に抗して株間変速機構を変速操作可能な株間変速操作具と、植付動力伝動経路に設けられ、植付動力の伝動を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換える伝動切換機構と、伝動切換機構を切換操作する揺動アームと、揺動アームを互いに背反する第1方向及び第2方向に引っ張り付勢可能な第1ばね及び第2ばねと、第1ばねを介して揺動アームと株間変速操作具とを連結させ、株間変速機構の変速操作に連動して伝動切換機構を切換操作する連結ワイヤとを備え、第2ばねは、第1ばねよりもばね定数が小さいものであって、揺動アームと機体の固定部との間に介設され、株間変速操作具が連結ワイヤを引っ張る方向に操作されたときは、第1ばねの引っ張り付勢力で揺動アームを第1の方向に揺動させ、株間変速操作具が連結ワイヤを緩める方向に操作されたときは、第2ばねの引っ張り付勢力で揺動アームを第2の方向に揺動させることを特徴とする。
また、前記伝動切換機構は、植付動力の伝動を等速伝動状態、不等速伝動状態及び非伝動状態に切換可能に構成され、前記連結ワイヤは、インナワイヤ及びアウタワイヤを備え、アウタワイヤを固定する固定部材は、ワイヤ固定位置を2箇所に有し、その一方は、伝動切換機構を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換えるためのワイヤ固定位置とし、他方は、伝動切換機構を非伝動状態に保持するためのワイヤ固定位置としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、株間変速機構と伝動切換機構とを連動させるにあたり、両機構を連結ワイヤを介して連結したので、両機構間に他の装置が配置されていても、これを柔軟に回避して両機構を連結させることが可能になる。しかも、伝動切換機構の揺動アームをばねの付勢力で揺動させるので、伝動切換機構が直ちに噛み合わない状況でも、株間変速操作具の操作を許容するとともに、その後、伝動切換機構が噛み合い可能となった時点で伝動切換機構の切換えを実行することができる。
また、請求項2の発明によれば、ワイヤ固定部材を利用して伝動切換機構を非伝動状態に保持することができる。そして、植付作業機への動力伝動を断つと、植付作業機の伝動系統を人力で動かすことが可能になるので、植付爪の交換等のメンテナンス作業が容易になる。
乗用田植機の側面図である。 乗用田植機の動力伝動構成を示す伝動図である。 植付爪の静止軌跡(走行停止時の先端運動軌跡)を示す説明図である。 植付爪のランニング軌跡(走行時の先端運動軌跡)を示す説明図である。 ミッションケースの要部展開断面図である。 伝動切換機構の側面図である。 伝動切換機構の側断面図である。 伝動切換機構のA−A断面図である。 (A)は伝動切換機構の等速伝動状態を示す側断面図、(B)は伝動切換機構の中立状態(非伝動状態)を示す側断面図、(C)は伝動切換機構の不等速伝動状態を示す側断面図である。 株間変速機構と伝動切換機構との連結構成(等速・不等速切換状態)を示す側面図である。 株間変速機構と伝動切換機構との連結構成(中立保持状態)を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田植機(移植機)の走行機体であって、該走行機体1は、機体前部のエンジン搭載部2と、エンジン動力を変速するミッションケース3と、フロントアクスルケース4で支持される左右一対の前輪5と、リヤアクスルケース6で支持される左右一対の後輪7とを備える。エンジン動力は、静油圧式の無段変速機構8を介してミッションケース3に入力され、ここで変速された動力がフロントアクスルケース4、リヤアクスルケース6及び作業PTO軸9に出力される。
走行機体1の後部には、昇降リンク機構10を介して植付作業機11が連結されている。植付作業機11は、昇降リンク機構10にローリング自在に連結される作業部フレーム12と、該作業部フレーム12の上方に左右往復動自在に設けられる苗載台13と、作業部フレーム12の左右中間部に設けられる入力軸14と、作業部フレーム12から後方に延出する複数の植付伝動ケース15と、該植付伝動ケース15の後端部に設けられる植付機構16と、植付伝動ケース15の下方に上下揺動自在に設けられるフロート17とを備えて構成される。
図2に示すように、入力軸14は、ミッションケース3の作業PTO軸9から出力される作業動力を入力し、この動力を、植付伝動軸18を介して各植付伝動ケース15に伝動する。さらに、植付伝動ケース15に伝動された動力は、植付伝動ケース15内のチェン伝動機構19を介して植付機構16に伝動される。
植付機構16は、回転駆動する回転ケース20と、その両端部に設けられる一対の植付爪支持ケース21とを備えて構成される。植付爪支持ケース21は、先端部に備える植付爪22が所定の軌跡を描くように、回転ケース20に内装される偏芯ギヤ列やブレーキ機構によって姿勢がコントロールされる。つまり、回転ケース20が回転すると、図3に示すように、植付爪22が苗載台13の下端部から苗を掻取った後、前方に膨らむ円弧を描きながら土中の植付位置に達し、その後、直線的に上昇するという半月状の静止軌跡(走行停止時の先端運動軌跡)を描くように構成されている。これにより、回転ケース20が1回転する毎に2回の植付けが実行される。
植付機構16の植付動作速度は、車速に連動しており、車速に対する相対的な植付動作速度を変速することによって、植付機構16の植付株間が調節される。また、植付機構16の植付爪軌跡は、標準株間を基準に設定されており、植付株間を広げるべく植付作動速度を遅くすると、機体進行に伴う植付爪22の前方移動量が土中で大きくなり、植え付けた苗が引き摺られてしまう(図4のランニング軌跡R1参照)。そのため、植付株間を広げる場合には、植付機構16の植付周期を変えることなく、一周期中の植付動作速度に変化を生じさせる不等速変速を行うことにより、植付爪22の土中動作速度を速くし、苗の引き摺りを防止する必要がある(図4のランニング軌跡R2参照)。
図2に示すように、ミッションケース3には、無段変速機構8から動力を入力する入力軸23と、入力軸23が入力した動力を前輪動力出力軸24及び後輪動力出力軸25に伝動する走行動力伝動経路26と、入力軸23の動力を作業PTO軸9に伝動する作業動力伝動経路27(植付動力伝動経路)とを備えている。
図2及び図5に示すように、作業動力伝動経路27には、株間変速操作に応じて作業動力を変速する株間変速機構28と、植付機構16の負荷に応じて作業動力を入り/切りするトルクリミッタ29と、作業機クラッチ操作具の操作に応じて作業動力を入り/切りする作業機クラッチ30とが介設されている。
本実施形態の株間変速機構28は、作業動力の2段階の変速に基いて株間を「標準株間」、「広株間」の2段階に切換える第1株間変速部31と、作業動力の3段階の変速に基いて株間を「大」、「中」、「小」の3段階に切換える第2株間変速部32とをそれぞれ直列状に配置して構成されており、第1株間変速部31による変速と第2株間変速部32による変速の組み合わせで、6段階の株間調節が可能になる。そして、第1株間変速部31を「広株間」とした場合に、前述した不等速変速が必要となる。
株間変速機構28には、第1株間変速部31を変速操作するための第1株間変速操作機構33と、第2株間変速部32を変速操作するための第2株間変速操作機構34とが設けられている。
第1株間変速操作機構33は、揺動操作される第1株間変速レバー35(株間変速操作具)と、第1株間変速レバー35の操作に応じてスライドする第1変速ロッド36と、第1変速ロッド36に設けられる第1シフタ37とを備えており、第1シフタ37は、第1株間変速部31の第1変速ギヤ38に係合されている。したがって、第1株間変速レバー35を揺動操作すると、第1変速ロッド36、第1シフタ37及び第1変速ギヤ38が一体的にスライドし、第1株間変速部31が「標準株間」、「広株間」の2段階に変速される。
第2株間変速操作機構34は、揺動操作される第2株間変速レバー39と、第2株間変速レバー39の操作に応じてスライドする第2変速ロッド40と、第2変速ロッド40に設けられる第2シフタ41とを備えており、第2シフタ41は、第2株間変速部32の第2変速ギヤ42に係合されている。したがって、第2株間変速レバー39を揺動操作すると、第2変速ロッド40、第2シフタ41及び第2変速ギヤ42が一体的にスライドし、第2株間変速部32が「大」、「中」、「小」の3段階に変速される。
また、第1株間変速操作機構33及び第2株間変速操作機構34には、それぞれ各株間変速部31、32を所定の保持力をもって各変速段に保持するデテント機構43が設けられている。デテント機構43は、変速位置に対応するように変速ロッド36、40に形成される複数のデテント溝36a、40aと、デテント溝36a、40aに係合するデテントボール44と、デテントボール44を係合側に付勢するデテントばね45とを備えて構成されており、デテントばね45の付勢力でデテント機構43の保持力が規定される。
図2に示すように、作業PTO軸9から植付作業機11に至る植付動力伝動経路には、植付作業機11の動力を等速状態と不等速状態とに切換える伝動切換機構46が介設されている。伝動切換機構46の変速操作位置には、植付作業機11に等速動力を伝動する等速位置と、植付作業機11に不等速動力を伝動する不等速位置とが含まれており、植付株間を広げる場合には、不等速位置に操作すれば、植付機構16の植付周期を変えることなく、一周期中の植付動作速度に変化を生じさせて、植付爪22の土中動作速度を速くし、苗の引き摺りを防止することが可能となる。
さらに、伝動切換機構46の変速操作位置には、植付作業機11への動力伝動を断つ中立位置が含まれている。この中立位置は、主にメンテナンス時に利用されるものであり、植付作業機11への動力伝動を断つと、植付作業機11の伝動系統を人力で動かすことが可能になるので、植付爪22の交換等のメンテナンス作業が容易になる。以下、伝動切換機構46の具体的な構成について、図6〜図9を参照して説明する。
これらの図に示すように、伝動切換機構46は、ケーシング47と、作業動力を入力する入力軸48と、入力軸48と同心状に配置され、植付作業機11に対して動力を出力する出力軸49と、入力軸48及び出力軸49に対して並列状に配置される中間軸50と、入力軸48に遊転自在に外嵌する第1偏芯ギヤ51と、中間軸50に一体的に外嵌し、第1偏芯ギヤ51と常時噛合する第2偏芯ギヤ52と、中間軸50に一体的に外嵌する第1平ギヤ53と、出力軸49に一体的に外嵌し、第1平ギヤ53と常時噛合する第2平ギヤ54と、入力軸48にスプライン嵌合し、第1偏芯ギヤ51のクラッチ爪51a又は第2平ギヤ54のクラッチ爪54aに選択的に噛み合うクラッチ体55とを備える。
そして、クラッチ体55を第2平ギヤ54のクラッチ爪54aと噛み合う位置、つまり前述した等速位置に操作すると、図9の(A)に示すように、入力軸48の動力は、偏芯ギヤ51、52を経由することなく、クラッチ体55及び第2平ギヤ54を介して出力軸49に伝動されるので、出力軸49から植付作業機11に対して等速の動力が出力される。
また、図9の(C)に示すように、クラッチ体55を第1偏芯ギヤ51のクラッチ爪51aと噛み合う位置、つまり前述した不等速位置に操作すると、入力軸48の動力は、クラッチ体55、第1偏芯ギヤ51、第2偏芯ギヤ52、中間軸50、第1平ギヤ53及び第2平ギヤ54を介して出力軸49に伝動されるので、出力軸49から植付作業機11に対して不等速の動力が出力される。
また、図9の(B)に示すように、クラッチ体55をいずれのクラッチ爪51a、54aとも噛み合わない位置、つまり前述した中立位置に操作すると、入力軸48の動力は、出力軸49に伝動されないので、植付作業機11に対する動力伝動が断たれる。
さらに、本実施形態の伝動切換機構46は、中間軸50に一体的に外嵌するブレーキカム56と、ブレーキカム56の外周に当接するローラ57と、ローラ57をブレーキカム56の離接方向に移動自在に指示するアーム58と、ローラ57がブレーキカム56を押圧するようにアーム58を付勢するばね59とからなるブレーキ機構60を備えている。このブレーキ機構60は、植付動力伝動系における機械的な集積ガタを除去するガタ取り機構として機能させる。
また、本実施形態では、クラッチ体55とクラッチ爪51a、54aが一回転中の一箇所でのみ噛み合うように構成されており、この噛み合い位置は、ブレーキ機構60による停止位置と対応している。このようにすると、クラッチ体55の切換操作前後における回転角のズレを防止することができる。
また、伝動切換機構46の上部には、揺動自在な揺動アーム61が設けられている。この揺動アーム61は、一体的に揺動するアーム部材61aや、スライド自在なロッド62及びシフタ63を介してクラッチ体55と連係されており、その揺動操作に基いてクラッチ体55を前述した等速位置、不等速位置及び中立位置に移動させることができる。
つぎに、株間変速機構28と伝動切換機構46との連結構成について、図6〜図11を参照して説明する。
揺動アーム61には、互いに背反する第1方向(例えば、前方)及び第2方向(例えば、後方)に揺動アーム61を引っ張り付勢可能な第1ばね64及び第2ばね65が連係されている。そして、揺動アーム61は、第1ばね64及び連結ワイヤ66を介して第1株間変速レバー35に連結されるとともに、第2ばね65を介して走行機体1の固定部1aに連結されている。
本実施形態の第1ばね64及び第2ばね65は、いずれも引っ張りコイルスプリンで構成されており、第2ばね65としては、第1ばね64よりもばね定数が小さいものが用いられる。このようにすると、第1株間変速レバー35が連結ワイヤ66を引っ張る方向に操作されたときは、第1ばね64の引っ張り付勢力で揺動アーム61を第1の方向(例えば、前方)に揺動させ、第1株間変速レバー35が連結ワイヤ66を緩める方向に操作されたときは、第2ばね65の引っ張り付勢力で揺動アーム61を第2の方向(例えば、後方)に揺動させる。これにより、伝動切換機構46が直ちに噛み合わない状況でも、第1株間変速レバー35の操作を許容するとともに、その後、伝動切換機構46が噛み合い可能となった時点で伝動切換機構46の切換えを実行することができる。なお、第1株間変速レバー35が連結ワイヤ66を引っ張る方向に操作された場合における第1ばね64の引っ張り付勢力は、デテント機構43の保持力を超えないものとする。
連結ワイヤ66は、インナワイヤ66a及びアウタワイヤ66bを備え、アウタワイヤ66bの後端は、固定部材67に固定されている。本実施形態の固定部材67は、ワイヤ固定位置を2箇所に有するZ型のブラケット部材であり、その一方の固定位置67aは、伝動切換機構46の揺動アーム61を等速位置と不等速位置とに切換えるためのワイヤ固定位置とし、他方の固定位置67bは、伝動切換機構46の揺動アーム61を中立位置に保持するためのワイヤ固定位置とする。つまり、伝動切換機構46の揺動アーム61を中立位置に保持する場合は、アウタワイヤ66bの後端を固定部材67の一方の固定位置67aから外し、他方の固定位置67bに付け換える。このようにすると、株間変速機構28と伝動切換機構46との連結構成を複雑にすることなく、アウタワイヤ66bの固定部材67を利用して伝動切換機構46を中立状態に保持することが可能になる。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、株間をあけて苗を植え付ける植付機構16を備えた乗用田植機であって、植付機構16に作業動力を伝動する植付動力伝動経路と、植付動力伝動経路に設けられ、走行速度に対する植付動力の相対速度を複数の変速段にわたって変速する株間変速機構28と、株間変速機構28を所定の保持力をもって各変速段に保持するデテント機構43と、デテント機構43の保持力に抗して株間変速機構28を変速操作可能な第1株間変速レバー35と、植付動力伝動経路に設けられ、植付動力の伝動を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換える伝動切換機構46と、伝動切換機構46を切換操作する揺動アーム61と、揺動アーム61を互いに背反する第1方向及び第2方向に引っ張り付勢可能な第1ばね64及び第2ばね65と、第1ばね64を介して揺動アーム61と第1株間変速レバー35とを連結させ、株間変速機構28の変速操作に連動して伝動切換機構46を切換操作する連結ワイヤ66とを備え、第2ばね65は、第1ばね64よりもばね定数が小さいものであって、揺動アーム61と走行機体1の固定部1aとの間に介設され、第1株間変速レバー35が連結ワイヤ66を引っ張る方向に操作されたときは、第1ばね64の引っ張り付勢力で揺動アーム61を第1の方向に揺動させ、第1株間変速レバー35が連結ワイヤ66を緩める方向に操作されたときは、第2ばね65の引っ張り付勢力で揺動アーム61を第2の方向に揺動させるので、伝動切換機構46が直ちに噛み合わない状況でも、第1株間変速レバー35の操作を許容するとともに、その後、伝動切換機構46が噛み合い可能となった時点で伝動切換機構46の切換えを実行することができる。また、株間変速機構28と伝動切換機構46とを連動させるにあたり、両機構28、46を連結ワイヤ66を介して連結したので、両機構28、46間に他の装置が配置されていても、これを柔軟に回避して両機構28、46を連結させることが可能になる。これに対して、両機構28、46をロッド部材を介して連結する場合は、両機構28、46間に存在する他の装置を回避することが難しく、また、仮に回避できたとしても、ロッド部材同士を連結させるアーム部材などが必要になり、連結に要するスペースや部品点数が増加するという問題があるが、本発明によれば、このような問題を解消することが可能になる。
また、伝動切換機構46は、植付動力の伝動を等速伝動状態、不等速伝動状態及び非伝動状態に切換可能に構成され、連結ワイヤ66は、インナワイヤ66a及びアウタワイヤ66bを備え、アウタワイヤ66bを固定する固定部材67は、ワイヤ固定位置を2箇所に有し、その一方は、伝動切換機構46を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換えるためのワイヤ固定位置とし、他方は、伝動切換機構46を非伝動状態に保持するためのワイヤ固定位置としたので、ワイヤ固定部材67を利用して伝動切換機構46を非伝動状態に保持することができる。
1 走行機体
3 ミッションケース
11 植付作業機
16 植付機構
22 植付爪
27 作業動力伝動経路
28 株間変速機構
31 第1株間変速部
32 第2株間変速部
33 第1株間変速操作機構
34 第2株間変速操作機構
35 第1株間変速レバー
39 第2株間変速レバー
43 デテント機構
46 伝動切換機構
61 揺動アーム
64 第1ばね
65 第2ばね
66 連結ワイヤ
66a インナワイヤ
66b アウタワイヤ
67 固定部材

Claims (2)

  1. 株間をあけて苗を植え付ける植付機構を備えた移植機であって、
    前記植付機構に作業動力を伝動する植付動力伝動経路と、
    植付動力伝動経路に設けられ、走行速度に対する植付動力の相対速度を複数の変速段にわたって変速する株間変速機構と、
    株間変速機構を所定の保持力をもって各変速段に保持するデテント機構と、
    デテント機構の保持力に抗して株間変速機構を変速操作可能な株間変速操作具と、
    植付動力伝動経路に設けられ、植付動力の伝動を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換える伝動切換機構と、
    伝動切換機構を切換操作する揺動アームと、
    揺動アームを互いに背反する第1方向及び第2方向に引っ張り付勢可能な第1ばね及び第2ばねと、
    第1ばねを介して揺動アームと株間変速操作具とを連結させ、株間変速機構の変速操作に連動して伝動切換機構を切換操作する連結ワイヤとを備え、
    第2ばねは、第1ばねよりもばね定数が小さいものであって、揺動アームと機体の固定部との間に介設され、
    株間変速操作具が連結ワイヤを引っ張る方向に操作されたときは、第1ばねの引っ張り付勢力で揺動アームを第1の方向に揺動させ、
    株間変速操作具が連結ワイヤを緩める方向に操作されたときは、第2ばねの引っ張り付勢力で揺動アームを第2の方向に揺動させることを特徴とする移植機。
  2. 前記伝動切換機構は、植付動力の伝動を等速伝動状態、不等速伝動状態及び非伝動状態に切換可能に構成され、
    前記連結ワイヤは、インナワイヤ及びアウタワイヤを備え、
    アウタワイヤを固定する固定部材は、ワイヤ固定位置を2箇所に有し、その一方は、伝動切換機構を等速伝動状態と不等速伝動状態とに切換えるためのワイヤ固定位置とし、他方は、伝動切換機構を非伝動状態に保持するためのワイヤ固定位置としたことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019208384A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 井関農機株式会社 移植機

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