JP6444791B2 - 移植機 - Google Patents

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Description

本発明は、圃場への苗の植付を行う植付装置を備えた移植機に関する。
圃場への苗の植付作業を行う植付装置と、エンジンから植付作業機側に伝動される動力を断続する植付クラッチと、該植付クラッチから伝動された動力を複数の植付装置側へ分岐する分岐部とを備え、前記植付クラッチを構成する回転体に切欠部を形成し、該切欠部の範囲以外に位置する場合には植付クラッチの切断作動を規制する規制体を設けたことにより、植付クラッチを切断作動した際に、植付装置が所定の収容範囲内で停止するように構成した特許文献1に記載の移植機が従来公知である。
特開2011−50310号公報
上記文献によれば、植付クラッチを切断作動させた際に、簡易な構成で前記植付装置を所定の収容位置で停止させることができるものであるが、その一方で、植付クラッチを切断作動させた際に伝動下流側に残留した駆動力によって回転体の切欠部の端部側と前記規制体との間に発生する摺動抵抗により、植付クラッチを接続作動する際に回転体が規制体に引っ掛り、植付クラッチの接続がスムーズにいかない場合があるという課題があった。
本発明は、植付クラッチが切断作動した際に、植付装置を設定された所定の収容範囲外で停止することを規制する規制体を設けた移植機において、植付クラッチによる断続作動をスムーズにできる移植機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1に、圃場への苗の植付作業を行う植付装置18と、エンジン7から植付装置18側に伝動される動力を断続する植付クラッチ52と、該植付クラッチ52から伝動された動力を複数の植付装置18側へ分岐する分岐部56とを備え、前記植付クラッチ52を構成する回転体66に切欠部65を形成し、該切欠部65の範囲以外に位置する場合には植付クラッチ52の切断作動を規制する規制体68を設けた移植機において、前記植付クラッチ52の伝動下流側であって、且つ前記分岐部56の伝動上流側に、正逆回転付与機構53を設け、植付クラッチ52が切断作動した際に前記回転体66に逆回転を付与するように構成し、前記植付クラッチ52は、前記切欠部65の径方向に伸びる端部側である切欠部端部65a,65bの角部分と、前記規制体68とが線接触するように構成したことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の移植機によれば、植付クラッチが切断作動されると、前記正逆回転機構によって、回転体に逆回転が付与されることにより、残留した駆動力によって前記回転体の切欠部の正回転側端部と、前記規制体との間に発生する摺動抵抗を抑制し、植付クラッチの入切操作をスムーズにできる。
また、前記植付クラッチは、回転体の切欠部の端部側と、前記規制体とが線接触するように構成したものによれば、植付クラッチが切断作動した際に、規制体が回転体の切欠部側と噛み合って植付クラッチを接続操作する際に、規制体に対する回転体の摺動抵抗を低く構成できるため、回転体が規制体側に引っ掛ることを防止し、植付クラッチの入切操作がよりスムーズになる。
本発明の移植機を適用した一例である乗用田植機の全体側面図である。 植付部の構成を示した要部側断面図である。 植付作業の最中における植付爪の移動軌跡を示す側面図である。 本乗用田植機の動力伝動系統図である。 (A)及び(B)は、植付クラッチを示した斜視図及び平面図である。 (A)及び(B)は、植付クラッチの入状態を示した平面図及び側面図であり、(C)及び(D)は、植付クラッチの切状態を示した平面図及び側面図である。 (A)及び(B)は、正逆回転付与機構の構成を示した側面図、要部断面図である。 (A)及び(B)は、ストッパ部材を示した斜視図及び側面図である。 (A)及び(B)は、植付クラッチの接続状態を示した底面図、正面図である。 (A)及び(B)は、規制ピンが正回転方向に駆動して切欠部に接触した状態を示した底面図、正面図である。 (A)及び(B)は、規制ピンが正回転方向に駆動して切欠部に接触した状態を示した斜視図、要部拡大図である。 (A)及び(B)は、規制ピンが逆回転方向に駆動して切欠部に接触した状態を示した底面図、正面図である。 (A)及び(B)は、規制ピンが逆回転方向に駆動して切欠部に接触した状態を示した斜視図、要部拡大図である。
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の移植機を適用した一例である乗用田植機の全体側面図であり、図2は、植付部の構成を示した要部側断面図であり、図3は、植付作業の最中における植付爪の移動軌跡を示す側面図である。図示する乗用田植機は、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2を有する走行機体3と、該走行機体3の後端部に昇降リンク4を介して昇降自在に連結された植付作業機6とを備えている。
上記走行機体3におけるエンジン7を収容したボンネット8の後方には、オペレータが乗込む操縦部9が設置されている。該操縦部におけるオペレータが着座する座席11の前方には、操向操作を行うステアリングハンドル12が配置され、座席11の側方には、前後揺動操作によって植付作業機6への動力を断続操作する操作具である植付操作レバーが支持されている。
前記植付作業機6は、前方に向って上方に急傾斜して背面側に苗載せ面16が形成された苗乗せ台17と、該苗乗せ台の直下に配置された植付部(植付装置)18とを有している。該植付部18は、前後方向に延びて植付作業機6のフレーム部側に支持固定されたプランタケース19と、プランタケース19の後端部に位置する左右方向の軸回りに回転駆動可能に中心側が支持されたロータリケース21と、該ロータリケース21の両端側で出力軸を介して回転する植付アーム23と、該植付アーム23に支持された植付爪24とを有している(図2参照)。
前記ロータリケース21は、エンジン7側からの動力が入力される駆動軸22回りに回転駆動する太陽ギヤ26と、該太陽ギヤ26に噛合する一対の中間ギヤ27,27と、両中間ギヤ27に噛合する遊星ギヤ28,28からなる不等速ギヤ列が収容されており、これによって植付アーム23に支持された植付爪24の姿勢がコントロールされるように構成されている。
また、該ロータリケース21内には、該中間ギヤ27の軸回りに回動するブレーキアーム31と、遊星ギヤ28の軸回りに設けられたブレーキカム32と、ブレーキアーム31をブレーキカム32側に当接させるように付勢する弾性体33とからなるブレーキ機構が設けられている。該ブレーキ機構により、前記植付爪24の軌道を不等速にすることができるとともに、ロータリケース21内の不等側ギヤ列に生じるバックラッシュを吸収できるように構成されている。
該構成の植付部18は、駆動軸22の回転に連動するロータリケース21の回転によって、太陽ギヤ26の周りを中間ギヤ27が公転しながら自転し、さらに、遊星ギヤ28が逆周りに自転しながら公転することよって、植付アーム23を回転駆動させる駆動軸34が回動する。該駆動軸34の回転と、ロータリケース21の回転作動によって、植付アーム23に支持された前記植付爪24は、図3に示されるように、姿勢を変化させながら一定の植付軌跡Xを描いて作動するように構成されている。
具体的には、前記植付爪24の先端側は、ロータリケース21及び植付アーム23の回転に伴って、環状の移動軌跡Xを描きながら、苗載せ台17上の苗を掻き取って圃場に植付ける。この移動軌跡Xは、上下方向に長い環状をなし、この移動軌跡X中における前側の軌跡は、前側に山形に盛上がる円弧状の軌跡になり、この移動軌跡X中における後側の軌跡は、上下方向に鉛直方向に延びる軌跡になる。
上記植付爪24は、移動軌跡Xの上端側で苗乗せ台から苗を掻取る掻取姿勢から圃場へ苗を植付ける植付姿勢への切換過程において移動軌跡Xの前部を下降して通過し、この際の途中の所定範囲は植付爪が収容された状態(格納姿勢)となる下降側収納範囲R1となる一方で、植付爪24は、植付姿勢から掻取姿勢への切換過程において移動軌跡Xの後部を上昇して通過し、この際の途中の所定範囲は植付爪24が収納された状態(格納姿勢)となる上昇側収納範囲R2となる。
また、該植付爪24は、前記ブレーキ機構によって下降側収納範囲R1と、上昇側収納範囲R2の近辺でブレーキがかかるとともに、植付爪24が掻取姿勢時と、植付姿勢時の前後に位置するタイミングでブレーキが解除されて高速になる。これにより安定して圃場への植付作業が行われるように構成されている。
上述の植付部18は、後述の植付クラッチによってエンジン7からの動力が断続操作されており、該植付クラッチは、動力の切断作動がされた場合には、ロータリケース21の両端側に設けた植付爪24が上記格納姿勢で停止させる規制機構が設けられている。詳しくは後述する。
次に、図4に基づき本乗用田植機の動力伝動構成について説明する。
図4は、本乗用田植機の動力伝動系統図である。エンジン7からの動力は、油圧式無段階変速装置であるHST36にベルト伝動され、無段階変速された後、ミッションケース37内の第1伝動軸38に出力される。
第1伝動軸38に伝動された動力は、走行側ギヤ39を介して走行伝動軸41側(走行系)に伝動される。該走行伝動軸41に伝動された動力は、ギヤの噛合いを変更することにより変速切換を行う走行変速装置42を介して、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2に伝動され、本乗用田植機を走行駆動させる。
また、第1伝動軸38に伝動された動力は、植付側ギヤ43を介して植付伝動軸44側(植付系)に伝動され、前記植付作業機6側へと伝動される。該植付伝動軸44に伝動された動力は、ギヤの噛合いを変更することにより変速切換を行う株間変速機構46を介して、第2植付伝動軸47に伝動され、該動力がトルクリミッタ48に伝動される。
トルクリミッタ48側に伝動された動力は、該トルクリミッタ48側の主動ベベルギヤ49と噛合う従動ベベルギヤ51を介して、植付クラッチ52側へと伝動される。動力の断続を操作する植付クラッチ52側に伝動された動力は、該植付クラッチ52が接続操作されている場合には、トランスミッション37側から突出した取出軸62に伝動される。
該取出軸62に伝動された動力は、ギヤケース54内に収容された後述の正逆回転付与機構53に入力され、該ギヤケース54から後方側に突出する前後方向の出力軸71に出力される。この出力軸71に伝動された動力は、ベベルギヤからなる分岐部56を介して、分岐軸57へと伝動され、該分岐軸57に伝動された動力は、複数設置された前記植付部18へと伝動される。
前記植付クラッチ52は、前記植付操作レバーを介して動力を伝動させる接続状態と、動力を切断する切断状態とに切換操作(入切操作)を行うことができるように構成されており、該植付クラッチが接続操作されている場合に、植付部18側へエンジン動力を伝動させることができる。
また、該植付クラッチ52と、植付部18(分岐部)との間に設けたられた前記正逆回転付与機構53により、前記植付操作レバーによる植付クラッチ52の入切作動がより確実に行われるように構成されている。該植付クラッチ52及び正逆回転付与機構53の詳細については後述する。
次に、図5及び図6に基づき、前記植付クラッチの構成について説明する。図5(A)及び(B)は、植付クラッチを示した斜視図及び平面図であり、図6(A)及び(B)は、植付クラッチの入状態を示した平面図及び側面図であり、図6(C)及び(D)は、植付クラッチの切状態を示した平面図及び側面図である。
前記植付クラッチ52は、前記従動ベベルギヤ51と一体的に形成されて該従動ベベルギヤ51と一体回転するように取出軸に回転自在に外装された筒状の伝動体61と、軸方向にスライド可能に取出軸62に支持されて該取出軸62と一体回転する筒状の切換体63と、伝動体61及び切換体63の互いの対向端部側にそれぞれ形成されて相互に噛合うクラッチ爪61a,63aと、取出軸62に外装されて切換体63を伝動体側に弾性的に付勢するコイル状の圧縮スプリング等からなる弾性部材64とを備えている。
そして、圧縮スプリング64の付勢力によって切換体63が伝動体61側にスライド移動すると、上記一対のクラッチ爪61a,63aが噛合い、植付クラッチ52が接続状態となって、取出軸62が伝動体61と一体回転する一方で、圧縮スプリング64の弾性力に抗して伝動体61から離間する側に切換体63をスライド移動させると、上記一対のクラッチ爪61a,63aが互いに離間して噛合いが解除され、植付クラッチ52が切断状態となって、伝動体61が取出軸62に対して遊転状態となる。
ちなみに、植付クラッチ52の断続操作は、切換体63のクラッチ爪63a側端部に一体的に延設された円形状のフランジ66と、先端側が伝動体61に対して離間・近接する側に揺動可能となるように基端部がミッションケース37側に支持されて、前記植付操作レバーによって該揺動が操作されるシフタアーム67とにより行われる。
具体的には、該シフタアーム67を伝動体61から離間する側に揺動作動させることにより、切換体63(フランジ66)がシフタアーム67の先端部によって切断側に押圧されて植付クラッチ52が切断操作される(図6(C)及び(D))。その一方で、該シフタアーム67を伝動体61に近接する側に揺動作動させることによりシフタアーム67の先端部による切換体63(フランジ66)の切断側への押圧が解除され、圧縮スプリング64の弾性力によって植付クラッチ52が接続操作される(図6(A)及び(B))。
なお、この植付クラッチ52には、前記フランジ66の回転位置(位相)が所定範囲(切断範囲)L以外にある場合には植付クラッチ52の切断作動を規制する規制機構60が設けられている。この規制機構60は、植付爪24が移動軌跡Xの下降側収納範囲R1又は上昇側収納範囲R2以外の範囲に位置している場合には、植付クラッチ52の切断作動を規制するように構成されている。
この規制機構60は、具体的には、切換体63のフランジ66の周縁部に切抜形成された切欠部65と、ミッションケース37側から切換体63側に突設された規制ピン(規制体)68とにより構成されている。切換体63のフランジ66側まで突出した規制ピン68がフランジ66の切欠部65以外の箇所に位置している場合には、規制ピン68とフランジ66との当接によって、切換体63の伝動体61から離間する側へのスライド移動が規制され、植付クラッチ52の切断作動が規制される一方で、規制ピン68がフランジ66の切欠部65に位置している場合には、フランジ66が切欠部65を介して規制ピン68を抜け、植付クラッチ52の切断作動が許容される。
すなわち、切換体63のフランジ66における切欠部65の形成位置及び形成範囲を適宜調整して上記切断範囲Lの設定を行うことにより、植付爪24が移動軌跡Xの下降側収納範囲R1又は上昇側収納範囲R2以外の範囲に位置している場合における植付クラッチ52の切断作動を規制するため、植付クラッチ52の切断操作時、植付爪24が下降側収納範囲R1又は上昇側収納範囲R2に位置した所定姿勢で停止される。これにより、植付クラッチ52が切断作動した場合に、植付爪24が掻取姿勢や植付姿勢の状態で駆動停止されることで、路上走行等、非作業走行の妨げになる事態を確実に防止できる。
ちなみに、上述の構成の植付クラッチ52が切断作動されると、前記切欠部65内に規制ピン68が位置した切換体63が、残留した駆動力によって回転し、規制ピン68と、切欠部65の端部側とが当接した状態となることがある。このとき、特に低速回転駆動時に植付クラッチの切断作動を行うと、規制ピン68と切欠部65の当接箇所の摺動抵抗が高くなり、その後の植付クラッチ52の接続操作が阻害される場合がある。
具体的に説明すると、例えば、通常の植付作業時に走行を停止し、その後に植付クラッチの切断操作をした場合には、フランジの切欠部65内に規制ピン68が収容された状態でフランジ66が正回転方向に回転し、フランジ66の正回転側端部65aと規制ピン68とが当接することがある(図10参照)。また、植付クラッチ52を切断操作した直後若しくは略同時に、後進走行を開始すると、前記切換体63のスライド移動が規制ピン68によって規制され、規制体63側に逆転動力が若干伝動した後に、植付クラッチ52の切断作動が許容される場合があり、この場合には、フランジ66の切欠部65内に規制ピン68が収容された状態でフランジ66が逆回転方向に回転し、フランジ66の逆回転側端部65bと規制ピン68とが当接することがある(図12参照)。これに対し、前記正逆回転付与機構53によって、上記によって発生する摺動抵抗を抑制するとともに、規制ピン68がフランジ66との線接触させることで接触時の摺動抵抗を小さくしている。以下、正逆回転付与機構53及び、規制ピン68の詳細について説明する。
次に、図4及び図7に基づき、前記正逆回転付与機構の構成について説明する。図7(A)及び(B)は、正逆回転付与機構の構成を示した側面図、要部断面図である。ギヤケース54内に収容された前記正逆回転付与機構53は、前記植付クラッチ52の切断作動時に、動力伝動経路を第1経路から第2経路へ切換えることによって、切断作動直前の回転方向と逆方向の回転を、上流側に配置された植付クラッチ(の切換体)側に付与することができるように構成されている。
具体的に説明すると、該正逆回転付与機構53は、同一軸心となる上記取出軸62と、出力軸71と、該取出軸52及び出力軸71と平行にギヤケース54内で並列配置された伝動軸である迂回軸72と、軸回りに相対回転可能(具体的には、遊転自在)に前記取出軸62に軸支された入力ギヤ73と、軸回りに同調回転(具体的には、一体回転)するように前記迂回軸72に支持固定された迂回側ギヤ74と、軸回りに同調回転(具体的には、一体回転)するように前記迂回軸に支持固定された迂回側出力ギヤ76と、軸回りに同調回転(具体的には、一体回転)するように前記出力軸71に支持固定されて該迂回側出力ギヤ76と常時噛合う伝動ギヤである出力ギヤ77と、切換軸である取出軸62と一体回動するとともに該軸方向にスライド自在に外装された接続スリーブ78と、前記迂回軸72の外周側に一体的に設けられたブレーキカム79と、該回転するブレーキカム79に付勢力を作用させることで逆回転を付与する付与機構とを備えている(図4及び図7参照)。
前記接続スリーブ78の外周には、前記植付操作レバーの操作に応じて揺動するシフタアーム86に連動して、取出軸62(出力軸71)方向にスライド移動する作動体87が取付けられており、該板状の作動体87を介して、接続スリーブ78が軸方向にスライド移動される。また、該接続スリーブ78には、出力軸71側又は出力ギヤ73側に接続するための爪クラッチ機構75が形成されている。すなわち、この接続スリーブ78と作動体87によって、ギヤケース54内の伝動経路を第1経路と第2経路の何れかに切換える経路切換ユニットを構成している。
具体的に、該経路切換ユニットは、植付操作レバーによって前記植付クラッチ52の接続操作がされた場合には、シフタアーム86に連動する前記作動体87を介して接続スリーブ78を出力軸71側にスライド移動することによって、接続スリーブ78と出力軸71側との間に形成された爪クラッチ機構75を接続する。これにより、取出軸62に伝動された動力を、出力軸71側に等速伝動する動力経路である第1経路側に切換えられる。このとき、前記入力ギヤ73は遊転している。
一方で、植付操作レバーによって、前記植付クラッチ52の切断操作がされた場合には、シフタアーム86に連動する前記作動体87を介して接続スリーブ78が取出軸62側にスライド移動されることによって、前記爪クラッチ機構75の接続を解除し、入力ギヤ73を取出軸62と一体回転させることで、取出軸62に伝動された動力を前記入力ギヤ73から迂回側ギヤに動力伝動されるように接続する。これにより、取出軸62に伝動された動力を、入力ギヤ73→迂回側ギヤ74→迂回軸72→迂回側出力ギヤ76→出力ギヤ77を介して、出力軸71側に伝動する動力経路である第2経路側に切換えられる。
なお、該経路切換ユニットによる第1経路と、第2経路の切換操作を行う前記植付操作レバーに代えて、別途に正逆転付与機構の伝動経路を切換える操作レバーを設けた構成としても良い。
前記付与機構は、ギヤケース内において迂回軸72と一体回転するブレーキカム79の周縁に対して離間・近接するように揺動軸85回りに揺動する揺動アーム81と、ギヤケース外において該揺動アーム81と同一の軸心を揺動軸85として揺動される操作アーム82と、該操作アーム82の先端が描く揺動軌跡に沿って直線状に延びて支持固定されるサポート軸83と、該サポート軸83に外装され且つ揺動アーム82をブレーキカム79の周縁側に揺動させる側に上記操作アーム82を付勢する圧縮スプリングなどの弾性部材84とを備えている。このとき、ブレーキカム79側に付勢される揺動アーム82の先端側にはブレーキカム79側との当接部となる当接部材80が設けられている。
上記構成により、正逆回転付与機構53は、前記植付クラッチ52が切断作動された場合には、上流側の植付クラッチ52側からの動力伝動が切断されるとともに、上記経路切換ユニットにより、ギヤケース54内の伝動経路が第2経路に切換えられ、前記付与機構が、植付クラッチ52下流側に残留する駆動力によって、残留した駆動力の回転方向と逆方向の微小な回転力を、迂回軸72側に付与するように構成されている。
具体的に説明すると、植付クラッチ52の切断作動時に残留した駆動力により第2伝動経路を伝動する動力は、ブレーキカム79側に付勢される揺動アーム81によって迂回軸72側にブレーキ力が与えられる。これあたり、ブレーキカム79の形状を、残留した駆動力によって迂回軸72が回転した際に、揺動アーム81がブレーキカム79の支点越えをしないように構成することで、揺動アーム81のブレーキカム79側への付勢力によって迂回軸72を若干逆方向に回転させることができる。
これにより、前記植付クラッチ52が切断作動された場合に、正逆回転付与機構53によって取出軸62側に、植付クラッチ切断作動時の回転方向と逆方向の微小な回転力を付与することによって、植付クラッチ52の切断作動時に残留した駆動力によってフランジ66(切換体63)が規制ピンに接触すること、或いはフランジ66が規制ピン68側に強く当接することを防止することができる。
次に、図8乃至図13に基づき、前記規制体について説明する。図8(A)及び(B)は、ストッパ部材を示した斜視図及び側面図であり、図9(A)及び(B)は、植付クラッチの接続状態を示した底面図、正面図であり、図10(A)及び(B)、図11(A)及び(B)は、規制ピンが正回転方向に駆動して切欠部に接触した状態を示した底面図、正面図、斜視図、要部拡大図であり、図12(A)及び(B)、図13(A)及び(B)は、規制ピンが逆回転方向に駆動して切欠部に接触した状態を示した底面図、正面図、斜視図、要部拡大図である。
前記規制ピン68は、基端側はミッションケース37側にボルト固定するための一対の固定孔101aが穿設された取付プレート101が形成され、その先端側は前記フランジ66の切欠部端部側65a,65bと当接する当接部102が形成されている。該当接部102は、規制ピン68によって、前記切換体63のスライド移動を規制する際にフランジ66側と当接する規制面102cと、該規制面102cの一端側を切欠くようにして形成された、正回転接触面102aと、逆回転接触面102bとから構成されている(図8参照)。
前記規制面102cは、スライド移動する切換体63のフランジ66の面と対抗した状態で平行となるように配置され、植付クラッチ52の切断作動を規制する際に、フランジ66と面接触するように構成されている(図9参照)。
前記正回転接触面102aは、上記規制面102cに対して規制ピン68の軸方向に沿って切欠き形成した傾斜面であって、正回転駆動時に植付クラッチ52を切断作動し、残留した駆動力によって切換体63が正回転側に回転した場合に、フランジ66の切欠部65の一端(以下、正回転側端部65a)側と当接する。このとき、該正回転接触面102aは、当接する切欠部65の正回転側端部65aに対して傾斜しているため、該正回転側端部65aの角部分と線接触するように構成されている(図10、図11参照)。該正回転接触面102aの線接触部分Aを図8に示す。
前記逆回転接触面102bは、前記規制面102cに対して傾斜するように切欠き形成された傾斜面であって、逆回転駆動時に植付クラッチ52を切断作動し、残留した駆動力によって切換体63が逆回転側に回転した場合に、フランジ66の切欠部65の一端(以下、逆回転側端部65b)側と当接する。このとき、該逆回転接触面102bは、当接する切欠部65の逆回転側端部65bに対して傾斜しているため、該逆回転側端部65bの角部分と線接触Bするように構成されている(図12、図13参照)。該逆回転接触面102aの線接触部分Bを図8に示す。
該構成によれば、特に逆回転駆動時のように、低速駆動状態から植付クラッチの切断作動した際に、残留した駆動力によるフランジの回転によって、切欠部の端部側と規制ピンの当接部側とが強く当接した場合であっても、切欠部の正(逆)回転側端部側と、規制ピンの正(逆)回転接触面とが線接触するように構成されているため、切欠部と規制ピンの接触時に発生する摺動抵抗が抑制され、その後の植付クラッチ接続作動(フランジのスライド移動)をスムーズ且つ確実に行うことができる。
なお、前記規制ピン68の当接部102を、切欠部65の端部側と点接触するように構成しても良い。
6 植付作業機
7 エンジン
18 植付部(植付装置)
52 植付クラッチ
53 正逆回転付与機構
56 分岐部
65 切欠部
66 フランジ(回転体)
68 規制ピン(規制体)

Claims (1)

  1. 圃場への苗の植付作業を行う植付装置(18)と、
    エンジン(7)から植付装置(18)側に伝動される動力を断続する植付クラッチ(52)と、
    該植付クラッチ(52)から伝動された動力を複数の植付装置(18)側へ分岐する分岐部(56)とを備え、
    前記植付クラッチ(52)を構成するフランジ状の回転体(66)の周縁部に切欠部(65)を形成し、該切欠部(65)の範囲以外に位置する場合には植付クラッチ(52)の切断作動を規制する規制体(68)を設けた移植機において、
    前記植付クラッチ(52)の伝動下流側であって、且つ前記分岐部(56)の伝動上流側に、正逆回転付与機構(53)を設け、植付クラッチ(52)が切断作動した際に前記回転体(66)に逆回転を付与するように構成し
    前記植付クラッチ(52)は、前記切欠部(65)の径方向に伸びる端部側である切欠部端部(65a,65b)の角部分と、前記規制体(68)とが線接触するように構成した
    移植機。
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