JP2010019327A - 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 - Google Patents

回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量・コンパクト化と共に、低コスト化を図った回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外方部材5の複列の外側転走面5a間に装着された回転速度センサ10を備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、回転速度センサ10に所定の径方向すきまを介して対峙し、凹凸部からなるパルサ部12がハブ輪1の肩部1eの外周面に鍛造工程で同時に形成されると共に、パルサ部12の凹凸部の溝径dpが、内輪2の小径部の外径diよりも大径に設定されているので、部品点数を削減できると共に、従来のように、パルサリングをハブ輪に圧入固定する工程を削減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承すると共に、この車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御するため、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知られている。中でも、回転速度センサとパルサリングとのエアギャップ調整作業の煩雑さを解消すると共に、よりコンパクト化を狙って、最近では、回転速度センサをも軸受に内蔵した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が提案されている。
このような回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一例として図5に示すような構造が知られている。この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、ハブ輪51と内輪52とからなる内方部材53と、この内方部材53に複列のボール54、54を介して外挿された外方部材55とを備えている。
ハブ輪51は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ56を一体に有し、この車輪取付フランジ56の円周等配位置にハブボルト56aが植設されている。また、外周に内側転走面51aと、この内側転走面51aから軸方向に延びる円筒状の小径段部51bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション51cが形成されている。小径段部51bには外周に内側転走面52aが形成された内輪52が圧入され、小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部51dによってハブ輪51に対して軸方向に固定されている。
外方部材55は、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ55bを一体に有し、内周に前記複列の内側転走面51a、52aに対向する複列の外側転走面55a、55aが一体に形成されている。そして、外方部材55の外側転走面55a、55aと、これらに対向する複列の内側転走面51a、52a間には複列のボール54、54が収容され、保持器57、57によって転動自在に保持されている。また、外方部材55の端部にはシール58、59が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
外方部材55の複列の外側転走面55a、55a間にはセンサ挿入孔61が径方向に貫通して形成され、このセンサ挿入孔61に回転速度センサ60が挿入されている。また、ハブ輪1の外周に平歯車状のパルサリング62が固定され、回転速度センサ60に対峙している。
外方部材55のセンサ取付部65はフライス加工により平坦面に形成され、その後、ローレット加工により表面に微小な凹凸面が形成されている。この微小な凹凸面により、センサ取付部65と回転速度センサ60の非挿入部60bとの摩擦係数を高めることができる。また、この凹凸面の凸部は、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されることにより、容易に非挿入部60bに食い込ませることができ、良好な食い込み性を確保することができる。したがって、回転速度センサ60のセンサ取付部65への固定力を高めることができると共に、弾性リング64によって、センサ挿入孔61に対して回転速度センサ60の挿入部60aが偏心するのを防止し、長期間に亘って回転速度センサ60の取付部65の密封性を維持することができる。
特開2007−205410号公報
然しながら、この従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、別体のパルサリング62がハブ輪51の外周に固定されているため、部品点数が増え、パルサリング62をハブ輪51に圧入固定する工程が増えると共に、さらに軸受組立時にパルサリング62と外方部材55とが干渉しないように慎重に作業をしなければならなかった。これでは、作業工数が嵩み、製造コストが高騰するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量・コンパクト化と共に、低コスト化を図った回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、外周にナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から肩部を介して軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の複列の外側転走面間に装着された回転速度センサとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記回転速度センサに所定の径方向すきまを介して対峙し、凹凸部からなるパルサ部が前記ハブ輪の肩部の外周面に直接形成されている。
このように、外方部材の複列の外側転走面間に装着された回転速度センサを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、回転速度センサに所定の径方向すきまを介して対峙し、凹凸部からなるパルサ部がハブ輪の肩部の外周面に直接形成されているので、従来のように、別体のパルサリングをハブ輪に圧入する必要がなく、部品点数を削減できると共に、パルサリングをハブ輪に圧入固定する工程を削減することができる。さらには軸受組立時にパルサ部と外方部材との干渉を考慮する必要がないので、組立作業性が格段に向上する。したがって、軽量・コンパクト化と共に、低コスト化を図った回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記パルサ部が前記ハブ輪の鍛造工程で同時に形成されていれば、加工工数を一層削減することができ、低コスト化を達成することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記パルサ部が切削加工によって形成されていれば、検出精度を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記パルサ部の凹凸部の溝径が、前記内輪の小径部の外径よりも大径に設定されていれば、凹凸部の端面が内輪の小端面に干渉せず、精度良くすきま管理ができると共に、小径段部の隅部に過大な応力が発生してもこの凹凸部に応力が集中するのを緩和することができ、ハブ輪の耐久性を確保することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記凹凸部の表面に高周波焼入れにより硬化処理が施されていれば、凹凸部に応力が集中してもハブ輪の耐久性を確保することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、外周にナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から肩部を介して軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の複列の外側転走面間に装着された回転速度センサとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記回転速度センサに所定の径方向すきまを介して対峙し、凹凸部からなるパルサ部が前記ハブ輪の肩部の外周面に直接形成されているので、従来のように、別体のパルサリングをハブ輪に圧入する必要がなく、部品点数を削減できると共に、パルサリングをハブ輪に圧入固定する工程を削減することができる。さらには軸受組立時にパルサ部と外方部材との干渉を考慮する必要がないので、組立作業性が格段に向上する。したがって、軽量・コンパクト化と共に、低コスト化を図った回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
外周にナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から肩部を介して軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材の複列の外側転走面間に装着された回転速度センサとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記回転速度センサに所定の径方向すきまを介して対峙し、凹凸部からなるパルサ部が前記ハブ輪の肩部の外周面に鍛造工程で同時に形成されると共に、当該パルサ部の凹凸部の溝径が、前記内輪の小径部の外径よりも大径に設定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の回転速度センサを示す一部断面正面図、図3(a)は、図1のIII−III線矢視図、(b)は、(a)のB−B線に沿った断面図、(c)は、(a)のC−C線に沿った断面図、図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は駆動輪用の第3世代と称され、ハブ輪1と内輪2とからなる内方部材3と、この内方部材3に複列の転動体(ボール)4、4を介して外挿された外方部材5とを備えている。
ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にハブボルト6aが植設されている。また、外周には一方(アウター側)の内側転走面1aと、この内側転走面1aから肩部1eを介して軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成され、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)1cが形成されている。小径段部1bには外周に他方(インナー側)の内側転走面2aが形成された内輪2が所定のシメシロを介して圧入されている。さらに、小径段部1bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部1dによって、所定の予圧が付与された状態で、ハブ輪1に対して内輪2が軸方向に固定されている。
外方部材5はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、外周に懸架装置を構成するナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ5bを一体に有し、内周に前記複列の内側転走面1a、2aに対向する複列の外側転走面5a、5aが一体に形成されている。これら外側転走面5a、5aは高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。そして、この外方部材5の外側転走面5a、5aと、これらに対向する複列の内側転走面1a、2a間には複列の転動体4、4がそれぞれ収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。また、外方部材5の端部にはシール8、9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、アウター側のシール8のシールランド部となる基部6bから内側転走面1aおよび小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。これにより、車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bは耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪1の耐久性が向上する。一方、内輪2および転動体4はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
ここで、回転速度センサ10は、外方部材5の複列の外側転走面5a、5a間に、径方向に貫通して形成されたセンサ挿入孔11に挿入されている。この回転速度センサ10は、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子と、この磁気検出素子の出力波形を整える波形成形回路が組み込まれたICとからなり、合成樹脂を射出成形によって一体にモールドされている。そして、図2に示すように、センサ挿入孔11に挿入される軸状の挿入部10aと、外方部材5の外部に位置する非挿入部10bとを有している。挿入部10aの外周には環状溝13が形成され、この環状溝13にOリング等からなる弾性リング14が装着されている。また、非挿入部10bは、外方部材5のセンサ取付部15に着座する形状に形成され、側方に延びる取付片16が設けられ、この取付片16にボルト挿通孔16aが形成されている。
また、図3(a)〜(c)に示すように、外方部材5のセンサ取付部15には、センサ挿入孔11と、このセンサ挿入孔11の近傍に、前記ボルト挿通孔16aに対応して、タップ孔17が形成されている。そして、センサ挿入孔11に弾性リング14を介して挿入部10aが挿入され、ボルト挿通孔16aに挿通したボルト(図示せず)をこのタップ孔17に螺合することにより、回転速度センサ10が外方部材5に緩みなく固定される。
外方部材5のセンサ取付部15は、図3(a)に示すように、フライス加工により平坦面に形成され、その後、ローレット加工により表面に微小な凹凸面15aが形成されている。この微小な凹凸面15aにより、センサ取付部15と回転速度センサ10の非挿入部10bとの摩擦係数を高めることができる。また、この凹凸面15aの凸部は、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されることにより容易に非挿入部10bに食い込んで良好な食い込み性を確保することができ、回転速度センサ10のセンサ取付部15への固定力を高めることができる。さらに、図3(b)、(c)に示すように、センサ取付部15に肩部18が形成され、ボルト挿通孔16aに挿通されたボルトをタップ孔17に螺合させる際、センサ取付部15に対して、回転速度センサ10がボルトを支点にボルト回転方向にずれるのを防止することができる。したがって、センサ挿入孔11に対して、この回転速度センサ10のずれによって挿入部10aが偏心するのを防止し、弾性リング14によって長期間に亘って回転速度センサ10の取付部15の密封性を維持することができる。
本実施形態では、回転速度センサ10に所定の径方向すきま(エアギャップ)を介して対峙するパルサ部(被検出部)12がハブ輪1の外周に直接形成されている(図1参照)。このパルサ部12は肩部1eの外周に形成され、図4に示すように、凹凸部12aからなる平歯車状に形成されている。これにより、ハブ輪1の回転に伴い円周上交互に磁界の方向が変化し、回転速度センサ10を介して車輪の回転速度を検出することができると共に、従来のように、別体のパルサリングをハブ輪に圧入する必要がないので、部品点数を削減することができると共に、パルサリングをハブ輪に圧入固定する工程を削減することができる。さらには軸受組立時にパルサ部12と外方部材5との干渉を考慮する必要がないので、組立作業性が格段に向上する。したがって、回転速度センサ10を外方部材5の複列の外側転走面5a、5a間に配設して検出部を内蔵することにより装置を軽量・コンパクト化をすることができると共に、低コスト化を図った回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
なお、パルサ部12は、ハブ輪1の鍛造工程で同時に形成されているので、加工工数を一層削減することができるが、このパルサ部12を鍛造後に切削加工によって形成することにより、検出精度を高めることができる。
ここで、パルサ部12の凹凸部12aの溝径dpは、内輪2の小径部の外径diよりも大径に設定されている。そして、凹凸部12aの表面に高周波焼入れにより硬化処理が施されている。これにより、凹凸部12aの端面が内輪2の小端面に干渉せず、精度良くすきま管理ができると共に、小径段部1bの隅部に過大な応力が発生してもこの凹凸部12aに応力が集中するのを緩和することができ、ハブ輪1の耐久性を確保することができる。
なお、ここでは、転動体4、4をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。また、本実施形態では、第3世代と称される構造を例示したが、これに限らず、第4世代構造であっても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内輪回転構造において、従動輪側、駆動輪側に拘わらず、ハブ輪の外周に直接内側転走面が形成され、外方部材の複列の外側転走面間に回転速度センサが配設された第3世代または第4世代構造の車輪用軸受装置に適用できる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 同上、回転速度センサを示す一部断面した正面図である。 (a)は、図1のIII−III線矢視図である。 (b)は、(a)のB−B線に沿った断面図である。 (c)は、(a)のC−C線に沿った断面図である。 図1のIV−IV線に沿った断面図である。 従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、2a・・・・・・・・内側転走面
1b・・・・・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・セレーション
1d・・・・・・・・・・・加締部
1e、18・・・・・・・・肩部
2・・・・・・・・・・・・内輪
3・・・・・・・・・・・・内方部材
4・・・・・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・・・・・外方部材
5a・・・・・・・・・・・外側転走面
5b・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
6・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・ハブボルト
7・・・・・・・・・・・・保持器
8、9・・・・・・・・・・シール
10・・・・・・・・・・・回転速度センサ
10a・・・・・・・・・・挿入部
10b・・・・・・・・・・非挿入部
11・・・・・・・・・・・センサ挿入孔
12・・・・・・・・・・・パルサ部
12a・・・・・・・・・・凹凸部
13・・・・・・・・・・・環状溝
14・・・・・・・・・・・弾性リング
15・・・・・・・・・・・センサ取付部
15a・・・・・・・・・・凹凸面
16・・・・・・・・・・・取付片
16a・・・・・・・・・・ボルト挿通孔
17・・・・・・・・・・・タップ孔
51・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a、52a・・・・・・内側転走面
51b・・・・・・・・・・小径段部
51c・・・・・・・・・・セレーション
51d・・・・・・・・・・加締部
52・・・・・・・・・・・内輪
53・・・・・・・・・・・内方部材
54・・・・・・・・・・・ボール
55・・・・・・・・・・・外方部材
55a・・・・・・・・・・外側転走面
55b・・・・・・・・・・車体取付フランジ
56・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
56a・・・・・・・・・・ハブボルト
57・・・・・・・・・・・保持器
58、59・・・・・・・・シール
60・・・・・・・・・・・回転速度センサ
60a・・・・・・・・・・挿入部
60b・・・・・・・・・・非挿入部
61・・・・・・・・・・・センサ挿入孔
62・・・・・・・・・・・パルサリング
64・・・・・・・・・・・弾性リング
65・・・・・・・・・・・センサ取付部
di・・・・・・・・・・・内輪の小径部の外径
dp・・・・・・・・・・・凹凸部の溝径

Claims (5)

  1. 外周にナックルに取り付けるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から肩部を介して軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、
    この内方部材および前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材の複列の外側転走面間に装着された回転速度センサとを備えた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
    前記回転速度センサに所定の径方向すきまを介して対峙し、凹凸部からなるパルサ部が前記ハブ輪の肩部の外周面に直接形成されていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  2. 前記パルサ部が前記ハブ輪の鍛造工程で同時に形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  3. 前記パルサ部が切削加工によって形成されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  4. 前記パルサ部の凹凸部の溝径が、前記内輪の小径部の外径よりも大径に設定されている請求項1乃至3いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  5. 前記凹凸部の表面に高周波焼入れにより硬化処理が施されている請求項1乃至4いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
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