JP4120178B2 - 駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法及び車輪用駆動ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、独立懸架式サスペンションに支持された駆動輪{FF車(前置エンジン前輪駆動車)の前輪、FR車(前置エンジン後輪駆動車)及びRR車(後置エンジン後輪駆動車)の後輪、4WD車(四輪駆動車)の全輪}を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、上記駆動輪を回転駆動する為に利用する駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法及びこの駆動輪用転がり軸受ユニットを組み込んだ車輪用駆動ユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為に、外輪と内輪とを転動体を介して回転自在に組み合わせた駆動輪用転がり軸受ユニットが、各種使用されている。又、独立懸架式サスペンションに駆動輪を支持すると共に、この駆動輪を回転駆動する為の駆動輪用転がり軸受ユニットは、車輪側等速ジョイントと結合自在な構造である必要がある。この車輪側等速ジョイントは、駆動輪の変位やこの駆動輪に付与された舵角に拘らず、駆動力を伝達する為の伝達軸の回転を上記駆動輪に対して円滑に(等速性を確保して)伝達する為に必要である。図6は、この様な目的で駆動輪用転がり軸受ユニット1と車輪側等速ジョイント2とを組み合わせた、従来から一般的に実施されている構造を示している。
【0003】
このうちの駆動輪用転がり軸受ユニット1は、外輪3の内径側にハブ4及び内輪5を、複数個の転動体6、6を介して回転自在に支持して成る。このうちの外輪3は、その外周面に設けた第一のフランジ7により懸架装置を構成するナックル8(本発明の実施の形態を示す図1、5参照)に結合固定した状態で、使用時にも回転しない。又、上記外輪3の内周面には複列の外輪軌道9、9を設けて、この外輪3の内径側に上記ハブ4及び内輪5を、この外輪3と同心に、回転自在に支持している。
【0004】
このうちのハブ4は、外周面の軸方向外端(軸方向に関して外とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側となる側で、図1、5〜9の左側、図2〜4の下側。本明細書全体で同じ。)寄り部分に、車輪を支持する為の第二のフランジ10を設けている。又、上記ハブ4の外周面の中間部に第一の内輪軌道11を形成し、同じく軸方向内端(軸方向に関して内とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向中央側となる側で、図1、5〜9の右側、図2〜4の上側。本明細書全体で同じ。)部に形成した、請求項1に記載した嵌合円筒面部に相当する小径段部12に、その外周面に第二の内輪軌道13を形成した上記内輪5を、締り嵌めにより外嵌固定している。又、上記ハブ4の中心部には、スプライン孔14を設けている。尚、上記第一の内輪軌道11を上記ハブ4の軸方向中間部外周面に直接形成するのに代えて、第一の内輪軌道を外周面に形成した別体の内輪を、ハブ4の軸方向中間部に外嵌する場合もある。
【0005】
一方、前記車輪側等速ジョイント2は、等速ジョイント用外輪15と、等速ジョイント用内輪16と、複数のボール17、17と、スプライン軸18とを備える。上記等速ジョイント用外輪15はこのスプライン軸18の軸方向内端部に、このスプライン軸18と同心に設けられている。この様な等速ジョイント用外輪15の内周面の円周方向複数個所には外径側係合溝19、19を、それぞれこの円周方向に対し直角方向に形成している。又、上記等速ジョイント用内輪16は、中心部に第二のスプライン孔20を、その外周面で上記各外径側係合溝19、19と整合する部分に内径側係合溝21、21を、それぞれ円周方向に対し直角方向に形成している。そして、これら各内径側係合溝21、21と上記各外径側係合溝19、19との間に上記各ボール17、17を、保持器22により保持した状態で、これら各係合溝19、21に沿う転動自在に設けている。尚、上記車輪側等速ジョイント2の構成各部の形状等に就いては、周知のツェッパ型或はバーフィールド型の等速ジョイントの場合と同様であり、本発明の要旨とは関係しないので、詳しい説明は省略する。
【0006】
上述の様な車輪側等速ジョイント2と前述の様な駆動輪用転がり軸受ユニット1とは、上記スプライン軸18を上記ハブ4のスプライン孔14に、軸方向内側から外側に向け挿通する。そして、上記スプライン軸18の軸方向外端部で上記ハブ4の軸方向外端面から突出した部分に設けた雄ねじ部23にナット24を螺合し、更に緊締する事により、互いに結合固定する。この状態で、前記内輪5の軸方向内端面は上記等速ジョイント用外輪15の軸方向外端面に当接するので、この内輪5が前記小径段部12から抜け出る方向に変位する事はない。同時に、前記各転動体6、6に適正な予圧が付与される。
【0007】
更に、自動車の懸架装置への組み付け状態では、前記等速ジョイント用内輪16の中心部に設けた第二のスプライン孔20に、伝達軸25の軸方向外端部に設けた雄スプライン部26をスプライン係合させて、この伝達軸25を上記等速ジョイント用内輪16に、回転力の伝達自在に結合する。又、この伝達軸25の軸方向内端部は、デファレンシャルギヤの出力軸部に設けた、トリポード型のデファレンシャル側等速ジョイント27の出力部であるトラニオン28(後述する図9参照)の中心部に結合固定する。従って、自動車の走行時に上記伝達軸25は、等速回転する。
【0008】
又、特開平11−5404号公報には、図7に示す様に、ハブ4aの内端部で小径段部12に外嵌した内輪5よりも軸方向内方に突出した部分に存在する円筒部を直径方向外方にかしめ広げて形成したかしめ部29により、上記内輪5を上記小径段部12の段差面30に向け抑え付ける構造が記載されている。この従来構造の第2例の場合には、上記かしめ部29による抑え付け力により、各転動体6、6に予圧を付与する。尚、上記公報に記載された構造の場合には、駆動輪用転がり軸受ユニット1aと車輪側等速ジョイント2との結合は、上述した従来構造の第1例の場合と同様に、スプライン軸18の外端部に設けた雄ねじ部23とナット24との螺合・緊締により行なっている。特開2000−87979号公報にも、同様の構造が記載されている。
【0009】
但し、上記図7に示す様に、上記内輪5を上記ハブ4aに対し固定する為にかしめ部29を使用する構造の場合には、このかしめ部29の形成により、上記各転動体6、6への予圧付与は完了する。従って、上記雄ねじ部23とナット24とを省略し、駆動輪用転がり軸受ユニットと車輪側等速ジョイントとを結合して成る車輪駆動用転がり軸受ユニットの小型・軽量化を図る事も可能である。図8は、この様な観点で構成した車輪駆動用転がり軸受ユニット31の1例を示している。
【0010】
この車輪駆動用転がり軸受ユニット31は、ハブ4bの中心部に形成したスプライン孔14内に挿入したスプライン軸18の抜け止めを、弾性材製の止め輪32により図っている。この為に、上記スプライン孔14の軸方向外端部に係止段部33等の外径側係止部を、上記スプライン軸18の外端部外周面に係止溝34等の内径側係止部を、それぞれ設けている。そして、ばね鋼製の線材を欠円環状に形成する事により直径を弾性的に拡縮自在とした、上記止め輪32を、上記係止段部33と上記係止溝34との間に掛け渡している。この様に、止め輪32により上記スプライン孔14からの上記スプライン軸18の抜け止めを図り、駆動輪用転がり軸受ユニット1bと車輪側等速ジョイント2とを結合する事により、雄ねじ部とナットとを省略する構造によれば、車輪駆動用転がり軸受ユニット31の小型・軽量化を図れる。
【0011】
上述の様な車輪駆動用転がり軸受ユニット31は、図9に示す様に伝達軸25及びデファレンシャル側等速ジョイント27と組み合わせて、車輪用駆動ユニット35を構成する。このうちのデファレンシャル側等速ジョイント27は、自動車への組み付け状態では、図示しないデファレンシャルギヤの出力部に結合する。又、上記伝達軸25は、上記デファレンシャル側等速ジョイント27の出力部であるトラニオン28の基端部に軸方向内端部を、車輪側等速ジョイント2の入力部である等速ジョイント用内輪16に軸方向外端部を、それぞれ結合している。この様な車輪用駆動ユニット35により、上記デファレンシャルギヤの出力部からハブ4bに支持した駆動輪に回転力を伝達し、この駆動輪を回転駆動する。
【0012】
上述の図7〜9に示す様な、かしめ部29によりハブ4a、4bに対し内輪5を固定する構造の場合には、図6に示す構造から雄ねじ部23及びナット24を省略する事により、コスト低減を図れるだけでなく、車輪駆動用転がり軸受ユニット31、延いては車輪用駆動ユニット35の小型・軽量化を図れる。このうちの車輪駆動用転がり軸受ユニット31は、懸架装置に組み込んだばねよりも車輪側に存在する、所謂ばね下荷重になる為、少しの軽量化も乗り心地や走行安定性を中心とする走行性能の向上に寄与する。
【0013】
従来は、駆動輪用転がり軸受ユニットと車輪側等速ジョイントとの結合固定を、図6〜7に示す様に雄ねじ部23とナット24とにより行なう構造にしても、図8〜9に示す様に止め輪32により行なう構造にしても、ハブ4、4a、4bの中心部にスプライン孔14を形成する作業は、これら各ハブ4、4a、4bと内輪5とを組み合わせる以前に行なっていた。即ち、上記スプライン孔14の内周面の雌スプライン部を形成すべく、このスプライン孔14にブローチ加工等を施した後、上記各ハブ4、4a、4bの軸方向内端部に設けた小径段部12に上記内輪5を、締り嵌めで外嵌していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来の様に、スプライン孔14の加工後に小径段部12に内輪5を外嵌すると、このスプライン孔14の軸方向内端部の直径が僅かとは言え縮まる。即ち、上記内輪5は上記小径段部12に、例えば30μm程度の締め代により外嵌する為、外嵌した状態では比較的薄肉である上記小径段部12部分に、径方向内方に向いた大きな力が全周に亙って作用する。そして、この力に基づいて上記小径段部12の直径が、例えば20μm程度縮まる。そして、上記スプライン孔14の軸方向内端部が径方向内方に変形して内径が縮まり、上記スプライン孔14内にスプライン軸18を挿入しにくくなって、車輪駆動用転がり軸受ユニット31の組立作業を行ないにくくなる。特に、図8〜9に示す様に駆動輪用転がり軸受ユニット1bと車輪側等速ジョイント2との結合固定を止め輪32により行なう構造の場合には、上記スプライン孔14内にスプライン軸18を挿入する作業を手で行なう場合が多く、その場合には組み立て作業が著しく困難になる。
【0015】
上記スプライン孔14の変形に拘らず、上記スプライン孔14内へのスプライン軸18の挿入作業を容易に行なえる様にする為には、このスプライン孔14の内径寸法をスプライン軸18の外径寸法よりも十分に大きくする事が考えられる。但し、スプライン孔14の内径寸法を大きくすると、このスプライン孔14と上記スプライン軸18とのスプライン係合部のバックラッシュが増大し、自動車の運転時に著しい異音が発生する原因ともなる為、好ましくない。尚、上記外径寸法及び内径寸法を厳密に規制して、前記内輪5の内径側に位置する上記スプライン孔14の軸方向内端部と、上記スプライン軸18との嵌合部のがたつきをなくしても、この部分よりも軸方向外側部分にはこの部分よりも大きな隙間が存在する事になる為、上記異音の発生を十分に防止する事はできない。
本発明の駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法及び車輪用駆動ユニットは、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法及び車輪用駆動ユニットのうち、請求項1に記載した製造方法により造る駆動輪用転がり軸受ユニットは、前述した従来から知られている駆動輪用転がり軸受ユニットと同様に、外輪と、ハブと、内輪と、複数の転動体とを備える。
このうちの外輪は、外周面に懸架装置に結合固定する為の第一のフランジを、内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ有する。
又、上記ハブは、中心部にスプライン孔を、外周面の外端寄り部分に駆動輪を支持固定する為の第二のフランジを、外周面の中間部に直接又は別体の内輪を介して第一の内輪軌道を、外周面の内端寄り部分に嵌合円筒面部を、それぞれ有する。
又、上記内輪は、外周面に第二の内輪軌道を有し、上記嵌合円筒面部に締り嵌めで外嵌固定されたものである。
更に、上記各転動体は、上記複列の外輪軌道と上記第一、第二の内輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ転動自在に設けられているものである。
特に、本発明の駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法に於いては、上記ハブの中心部に上記スプライン孔を構成する為の雌スプライン部を形成する作業を、このハブに、上記外輪及び上記各転動体を組み付ける以前の状態で、且つ、上記嵌合円筒面部に上記内輪を締り嵌めで外嵌した状態での、上記ハブの軸方向内端部の弾性変形分を補償すべく、このハブの軸方向内端部の内径を縮めた状態で行なう。
【0017】
又、請求項2に記載した車輪用駆動ユニットは、やはり前述した従来から知られている車輪用駆動ユニットと同様に、デファレンシャルギヤの出力部に結合されるデファレンシャル側等速ジョイントと、このデファレンシャル側等速ジョイントの出力部に軸方向内端部を結合された伝達軸と、この伝達軸の軸方向外端部に入力部を結合された車輪側等速ジョイントと、この車輪側等速ジョイントの出力部に結合された駆動輪用転がり軸受ユニットとから成る。
特に、本発明の車輪用駆動ユニットに於いては、この駆動輪用転がり軸受ユニットが請求項1に記載した製造方法により造られた駆動輪用転がり軸受ユニットであり、この駆動輪用転がり軸受ユニットを構成するハブに設けたスプライン孔と、上記車輪側等速ジョイントの出力部に設けたスプライン軸とをスプライン係合させている。
【0018】
【作用】
上述の様に構成する本発明の駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法及び車輪用駆動ユニットによれば、特にスプライン孔の内径寸法を大きくしなくても、このスプライン孔へのスプライン軸の挿入作業を容易に行なえる。
即ち、このスプライン孔を形成する際に、雌スプライン部を、嵌合円筒面部に上記内輪を締り嵌めで外嵌した状態での弾性変形分を補償した状態で形成できる。
この結果、上記スプライン孔の内径を、このスプライン孔に挿入すべきスプライン軸の外径に比べて必要以上に大きくする必要がなくなり、これらスプライン孔とスプライン軸とのスプライン係合部のがたつき(バックラッシュ)を、このスプライン部の全長に亙って同じ様に小さく抑える事ができる。そして、上記バックラッシュを抑えて異音の発生を防止し、しかも上記スプライン孔へのスプライン軸の挿入作業を容易に行なえる構造を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、ハブ4bの軸方向内端部に形成した小径段部12に内輪5を外嵌した状態で、このハブ4bの中心部に形成したスプライン孔14の寸法が適正になる様に、このスプライン孔14の加工方法を工夫した点にある。車輪駆動用転がり軸受ユニット31の基本的な構造自体は、前述の図8〜9に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する説明は省略若しくは簡略にし、以下、先に説明しなかった部分並びに本発明の製造方法に就いて説明する。
【0020】
図示の例では、上記内輪5の軸方向内端部に、車輪の回転速度を検出する為のエンコーダ36を外嵌固定している。このエンコーダ36は、軟鋼板等の磁性金属板を断面L字形で全体を円環状に形成して成る芯金の軸方向内側面にエンコーダ本体を添着して成る。このエンコーダ本体は、ゴム磁石等の永久磁石で、軸方向に着磁すると共に着磁方向を円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従って上記エンコーダ本体の軸方向内側面には、S極とN極とが、交互に且つ等間隔で配置されている。又、ナックル8の一部に形成した取付孔37に取り付けたセンサ38の検出部を、上記エンコーダ本体の軸方向内側面に近接対向させて、車輪と共に回転する上記ハブ4bの回転速度を検出自在としている。
【0021】
又、このハブ4bの軸方向外端部にはキャップ39を被着して、このハブ4bの軸方向外端開口部を塞いでいる。又、上記ナックル8の取付孔40の内周面軸方向内端部にシールリング41を内嵌固定し、このシールリング41の内周縁を、等速ジョイント用外輪15の外周面に、全周に亙って摺接させている。この様にキャップ39とシールリング41により、上記スプライン孔14とスプライン軸18とのスプライン係合部に雨水等の異物が入り込まない様にして、このスプライン係合部が錆び付く事を防止している。同時に、上記エンコーダ本体に磁性材製の異物が付着するのを防止して、上記車輪の回転速度検出の信頼性が低下する事を防止している。
【0022】
上記スプライン孔14の内周面の雌スプライン部を形成する作業を本例は、図2に示す様に、上記ハブ4bに、外輪3及び各転動体6、6を組み付ける以前の状態で、且つ、このハブ4bの軸方向内端部に形成した小径段部12に内輪5を締り嵌めで外嵌固定した状態で行なう。即ち、互いに組み合わされて駆動輪用転がり軸受ユニット1bを構成するハブ4b及び内輪5自体を、上記スプライン孔14の加工作業に先立って互いに組み合わせる。
【0023】
この際、上記小径段部12に上記内輪5を外嵌するのに先立って上記ハブ4bに、抜き取り用治具42を緩く外嵌しておく。この抜き取り用治具42は、厚肉鋼板等の十分な剛性を有する主体43の中央部に円孔44を形成して成る。この円孔44の内径は、上記内輪5の軸方向外半部の外径よりも大きく、軸方向内半部の外径よりも小さい。又、上記主体43の片面で上記円孔44の周縁部に位置し、上記内輪5の外周面に形成した第二の内輪軌道13に対向する部分には、円環状の当て具45を設置している。この当て具45は、合成樹脂、鉛等、上記内輪5を構成する軸受鋼等の硬質金属よりも十分に軟らかいが適度の圧縮強度を有する材料により造って、上記第二の内輪軌道13に強く押し付けられた場合でも、この第二の内輪軌道13を傷付けない様にしている。
【0024】
上記抜き取り用治具42と上記内輪5とを上記ハブ4bに順番に外嵌したならば、このハブ4bの中心部に形成した素孔46にブローチ47を押し込んで、この素孔46の内周面に雌スプライン部を形成し、この素孔46を上記スプライン孔14とする。上記ブローチ47の押し込みによりこの素孔46をスプライン孔14とする作業は、従来から広く知られているブローチ加工の場合と同様であるから、詳しい図示並びに説明は省略する。
【0025】
但し、本例の場合には、上記素孔46にブローチ47を押し込む状態では、上記ハブ4bの軸方向内端部の内径が、上記小径段部12に上記内輪5を締り嵌めで外嵌する事に伴って縮んでいる。この為、上記ブローチ47の押し込みに伴って上記ハブ4bの中心部に形成されるスプライン孔14の内径寸法は、上記小径段部12に上記内輪5を締り嵌めで外嵌した状態での寸法になる。ブローチ加工によるスプライン孔14の形成作業は高精度で行なえるので、このスプライン孔14の内径寸法を、前記スプライン軸18の外径寸法との関係で厳密に規制し、これらスプライン孔14とスプライン軸18とのスプライン係合部のバックラッシュを極く小さく抑える事ができる。
【0026】
上述の様にして、上記ハブ4bの中心部に上記スプライン孔14を形成したならば、一度上記内輪5を上記小径段部12から抜き取る。この理由は、外輪3の内周面に形成した複列の外輪軌道9、9とハブ4b及び内輪5の外周面に形成した第一、第二の内輪軌道11、13との間に転動体6、6を設置する際に、上記内輪5が邪魔になる為である。この様に内輪5を上記小径段部12から抜き取る作業は、図3に示す様にして行なう。即ち、前記抜き取り用治具42を筒状の支持台48上に載置し、前記当て具45を上記第二の内輪軌道13に全周に亙って当接させる。この状態で、上記ハブ4bの軸方向内端面を、プレス機等に設置した押圧治具49により下方(軸方向外方)に押圧し、上記ハブ4bを上記内輪5の内径側から押し出す。
【0027】
この様にしてこの内輪5を上記小径段部12から抜き取る際、上記当て具45と上記第二の内輪軌道13とが強く当接するが、この当て具45は合成樹脂等の軟らかい材料により造られているので、上記内輪軌道13に傷等の損傷が発生する事はない。又、上記内輪5を上記小径段部12から抜き取った状態では、上記ハブ4bの軸方向内端部の直径が弾性的に広がる。但し、この部分の直径は、駆動輪用転がり軸受ユニット1bの構成部材を組み立てて上記小径段部12に上記内輪5を再び外嵌した状態で元(ブローチ加工によりスプライン孔14を形成した直後の状態)に戻る。
【0028】
上述の様にして上記内輪5を上記小径段部12から抜き取った後、上記ハブ4bの周囲に前記外輪3及び複数個の転動体6、6等を組み付けた後、上記内輪5を再び上記小径段部12に外嵌する。そして、上記ハブ4bの軸方向内端部に設けた円筒部50を径方向外方に塑性変形させて、図1に示す様なかしめ部29とし、上記内輪5を上記ハブ4bに対し結合固定する。尚、上記円筒部50を塑性変形させて上記かしめ部29とする作業は、比較的小さな荷重で行なえる揺動かしめによる事が好ましい。又、上記かしめ部29の形成作業に伴って上記円筒部50に軸方向外方に加わる大きなアキシアル荷重に拘らず、上記スプライン孔14の軸方向内端部が径方向内方に変位するのを防止する為、このスプライン孔14の少なくとも軸方向内端部に支え治具を挿入した状態で、上記揺動かしめを行なう事が好ましい。
【0029】
尚、上述の説明は、素孔46にブローチ47を押し込んでスプライン孔14の内周面の雌スプライン部を形成する際、前記駆動輪用転がり軸受ユニット1bに組み込む内輪5自体を上記小径段部12に外嵌する様にしていた。これに対して、図4に示す様な、上記内輪5と同等の寸法及び形状を有する治具51を上記小径段部12に締り嵌めで外嵌固定した状態で、上記雌スプライン部の形成作業を行なう事もできる。上記治具51を使用する場合には、この治具51の外周面形状を、上記雌スプライン部を形成した後、上記小径段部12から抜き取り易い形状にする。この様な治具51を使用する場合には、抜き取り用治具に軟質材製の当て具を設ける必要はない。
【0030】
次に、図5は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例は、前述の図6に示した従来構造の第1例の場合と同様に、駆動輪用転がり軸受ユニット1と車輪側等速ジョイント2との結合を、スプライン軸18の先端部に形成した雄ねじ部23とナット24との螺合・緊締により行なう車輪駆動用転がり軸受ユニット31aの構造にも本発明を適用できる事を示している。その他の部分の構造及びハブ4の中心部のスプライン孔14の内周面の雌スプライン部を形成する方法に関しては、上述した第1例の場合と同様であるから、重複する説明を省略する。
尚、図1、図5、何れの構造の車輪駆動用転がり軸受ユニット31、31aも、前述の図9に示す様に、伝達軸25及びデファレンシャル側等速ジョイント27と組み合わせて、車輪用駆動ユニット35を構成する。
【0031】
【発明の効果】
本発明の駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法及び車輪用駆動ユニットは、以上に述べた通り構成され作用するので、バックラッシュが少なく、乗員に不快感を与える事なく、しかも優れた耐久性を有する駆動輪用転がり軸受ユニット及び車輪用駆動ユニットを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例の方法により造った駆動輪用転がり軸受ユニットを組み込んだ車輪駆動用転がり軸受ユニットをナックルに組み付けた状態で示す断面図。
【図2】ハブの中心部にスプライン孔を形成する状態を示す断面図。
【図3】スプライン孔を形成した後、ハブの軸方向内端部から内輪を抜き取る状態を示す断面図。
【図4】内輪の代わりに使用する治具の1例を示す断面図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の図。
【図6】従来構造の第1例を示す断面図。
【図7】同第2例を示す半部断面図。
【図8】この第2例を改良した構造を示す断面図。
【図9】この改良した構造を組み込んだ車輪用駆動ユニットの断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b 駆動輪用転がり軸受ユニット
2 車輪側等速ジョイント
3 外輪
4、4a、4b ハブ
5 内輪
6 転動体
7 第一のフランジ
8 ナックル
9 外輪軌道
10 第二のフランジ
11 第一の内輪軌道
12 小径段部
13 第二の内輪軌道
14 スプライン孔
15 等速ジョイント用外輪
16 等速ジョイント用内輪
17 ボール
18 スプライン軸
19 外径側係合溝
20 第二のスプライン孔
21 内径側係合溝
22 保持器
23 雄ねじ部
24 ナット
25 伝達軸
26 雄スプライン部
27 デファレンシャル側等速ジョイント
28 トラニオン
29 かしめ部
30 段差面
31、31a 車輪駆動用転がり軸受ユニット
32 止め輪
33 係止段部
34 係止溝
35 車輪用駆動ユニット
36 エンコーダ
37 取付孔
38 センサ
39 キャップ
40 取付孔
41 シールリング
42 抜き取り用治具
43 主体
44 円孔
45 当て具
46 素孔
47 ブローチ
48 支持台
49 押圧治具
50 円筒部
51 治具
Claims (2)
- 外輪と、ハブと、内輪と、複数の転動体とを備え、
このうちの外輪は、外周面に懸架装置に結合固定する為の第一のフランジを、内周面に複列の外輪軌道を、それぞれ有するものであり、
上記ハブは、中心部にスプライン孔を、外周面の軸方向外端寄り部分に駆動輪を支持固定する為の第二のフランジを、外周面の軸方向中間部に直接又は別体の内輪を介して第一の内輪軌道を、外周面の軸方向内端寄り部分に嵌合円筒面部を、それぞれ有するものであり、
上記内輪は、外周面に第二の内輪軌道を有し、上記嵌合円筒面部に締り嵌めで外嵌固定されたものであり、
上記各転動体は、上記複列の外輪軌道と上記第一、第二の内輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ転動自在に設けられているものである駆動輪用転がり軸受ユニットを製造する為、上記ハブの中心部に上記スプライン孔を構成する為の雌スプライン部を形成する作業を、
このハブに、上記外輪及び上記各転動体を組み付ける以前の状態で、且つ、上記嵌合円筒面部に上記内輪を締り嵌めで外嵌した状態での、上記ハブの軸方向内端部の弾性変形分を補償すべく、このハブの軸方向内端部の内径を縮めた状態で行なう
駆動輪用転がり軸受ユニットの製造方法。 - デファレンシャルギヤの出力部に結合されるデファレンシャル側等速ジョイントと、このデファレンシャル側等速ジョイントの出力部に軸方向内端部を結合された伝達軸と、この伝達軸の軸方向外端部に入力部を結合された車輪側等速ジョイントと、この車輪側等速ジョイントの出力部に結合された駆動輪用転がり軸受ユニットとから成る車輪用駆動ユニットに於いて、この駆動輪用転がり軸受ユニットが請求項1に記載した製造方法により造られた駆動輪用転がり軸受ユニットであり、この駆動輪用転がり軸受ユニットを構成するハブに設けたスプライン孔と、上記車輪側等速ジョイントの出力部に設けたスプライン軸とをスプライン係合させている事を特徴とする車輪用駆動ユニット。
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