JP2010018139A - ハイブリッド車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両駆動軸にクラッチを備えるハイブリッド車両において振動騒音を低減する。
【解決手段】エンジンと、車両駆動用の複数のモータジェネレータと、エンジンの出力トルクを所定のトルク分配比で各モータジェネレータに分配して出力する動力分配機構と、各モータジェネレータのトルク指令値を変化させる制御部と、を含み、車両停止中にエンジンと各モータジェネレータとが回転自在となるハイブリッド車両であって、制御部は、車両停止中にエンジンによって各モータジェネレータを駆動して発電する際に、エンジンの燃焼サイクルによるエンジン出力トルクTeの変化を予測するエンジン出力トルク変化予測手段と、エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力トルクTeの変化分に応じて各モータジェネレータのトルク指令値T1,T2を変化させるトルク指令値変化手段を備える。
【選択図】図4
【解決手段】エンジンと、車両駆動用の複数のモータジェネレータと、エンジンの出力トルクを所定のトルク分配比で各モータジェネレータに分配して出力する動力分配機構と、各モータジェネレータのトルク指令値を変化させる制御部と、を含み、車両停止中にエンジンと各モータジェネレータとが回転自在となるハイブリッド車両であって、制御部は、車両停止中にエンジンによって各モータジェネレータを駆動して発電する際に、エンジンの燃焼サイクルによるエンジン出力トルクTeの変化を予測するエンジン出力トルク変化予測手段と、エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力トルクTeの変化分に応じて各モータジェネレータのトルク指令値T1,T2を変化させるトルク指令値変化手段を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、ハイブリッド車両の構造に関する。
車両用ハイブリッドシステムは、エンジンとモータの2種類の動力源を組み合わせて走行するもので、動力分配装置によってエンジンの出力を第1、第2の2つのモータジェネレータへの駆動力に分配し、第1モータジェネレータを発電機として駆動し、その発電電力を車両駆動用の二次電池に蓄電し、分配されたエンジン出力の一部で車両駆動軸に接続されている第2モータジェネレータの出力軸を駆動するとともに、二次電池からの電力によって第2モータジェネレータをモータとして駆動する方法が用いられることが多い。このようなハイブリッド車両は、その走行状態や、二次電池の残存容量の変化に応じて、エンジンと第1、第2モータジェネレータの出力配分を切り替え、エンジンの出力のみで走行したり、二次電池の電力のみによって走行したりすることができる。
動力分配装置には遊星歯車装置を用いたものが使われる。この遊星歯車装置を用いた動力分配装置は、第1、第2モータジェネレータに分配されるエンジンのトルクは遊星歯車装置のギヤ比によって定まり、各軸の回転数はいずれか2つの回転数が決まると残りの1つの軸の回転数が決まるという特性を持っている。
このようなハイブリッド車両のモータジェネレータの制御においては、例えば、車両の走行状態から走行に必要なエネルギを計算し、そのエネルギに必要なエンジンの最適回転数と最適トルクをエンジンの目標トルク、目標回転数として設定する。そして、エンジンのトルクの内、動力分配装置によって第1モータジェネレータに分配されるトルクを遊星歯車装置のギヤ比から計算し、第1モータジェネレータに分配さるトルクと同一の大きさで方向が反対のトルクを第1モータジェネレータに掛け、トルクのバランスが取れるように第1モータジェネレータのトルクを制御する。また、車両駆動軸に接続されている第2モータジェネレータは、エンジントルクから分配されるトルクと車両駆動に必要なトルクの差のトルク分だけ、エンジンから分配されるトルクと同じ方向にトルクが掛かるように制御し、エンジンから分配されるトルクと第2モータジェネレータが出力するトルクの合計が車両駆動に必要なトルクとなってトルクのバランスが取れるように制御されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、多くの車両に用いられているレシプロエンジンは、吸気、圧縮、爆発、排気の燃焼サイクルの各工程において、出力トルクが変動している。この出力トルクの変動はエンジンのクランクシャフト、第1、第2モータジェネレータや動力分配機構の回転体などの各回転体のイナーシャによって吸収され、外部には大きな振動として現れて来ないように構成されている。
また、ハイブリッド車両では、二次電池の残存容量が少ない場合には、車両が停止している間にエンジンを起動して、二次電池の充電を行なう場合がある。
特許文献1に記載された従来技術のハイブリッド車両は、第2モータジェネレータは車両駆動軸に直結されているので、停止中には第2モータジェネレータは回転しない構造となっている。このため、車両が停止中にエンジンを起動して二次電池への充電を行なう場合には、エンジンによって第1モータジェネレータのみを回転させて二次電池の充電を行う。この場合、エンジンの燃焼サイクルに起因する振動を吸収することのできるイナーシャはエンジンのクランクシャフトと第1モータジェネレータの回転部とになり、振動を吸収するイナーシャが小さくなってしまう。このため、特許文献1に記載されたような従来技術のハイブリッド車両において、停止中にエンジンを起動させて二次電池の充電を行なう場合には、振動や騒音が問題になる場合があった。特に、停止中は走行中よりも車室内の騒音レベルが低いので、少しの振、騒音の増加でも乗員の気になる場合が多かった。
また、ハイブリッド車両では、エンジンを始動するための始動用のモータを設けず、モータジェネレータを回転させることによってエンジンを始動することが行われている。エンジンと第1、第2モータジェネレータは遊星歯車を用いた動力分配装置を介して接続されているので、第1、第2の何れかのモータジェネレータによってエンジンをクランク回転させようとすると、何れか一方のモータジェネレータの回転をロックし、もう一方のモータジェネレータによってエンジンをクランク回転することが必要となる。特許文献1に記載された従来技術のハイブリッド車両では、第2モータジェネレータの回転軸は車両駆動軸に直結されており、車両停止中には第2モータジェネレータは回転しないよう構成されている。このため、エンジンを起動する際には、第1モータジェネレータのみを回転させてエンジンを始動するため、エンジン始動の際に必要な最大電力が大きくなり、二次電池の残存容量、二次電池の温度による出力制限などがある場合にエンジンが始動できなくなる場合があるという問題があった。
本発明は、ハイブリッド車両の振動低減を目的とする。また、本発明の他の目的は、エンジン始動の際の最大電力を低減することにある。
本発明のハイブリッド車両は、エンジンと、車両駆動用の複数のモータジェネレータと、エンジンの出力トルクを所定のトルク分配比で各モータジェネレータに分配して出力する動力分配機構と、各モータジェネレータのトルク指令値を変化させる制御部と、を含み、車両停止中にエンジンと各モータジェネレータとが回転自在となるハイブリッド車両であって、制御部は、車両停止中にエンジンによって各モータジェネレータを駆動して発電する際に、エンジンの燃焼サイクルによるエンジン出力トルクの変化を予測するエンジン出力トルク変化予測手段と、エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力トルクの変化分に応じて各モータジェネレータのトルク指令値を変化させるトルク指令値変化手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両において、制御部のトルク指令値変化手段は、エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力のトルク変化分の各モータジェネレータへの各トルク分配比に応じた割合だけ各モータジェネレータの各トルク指令値を変化させること、としても好適であるし、制御部のトルク指令値変化手段は、各モータジェネレータとの各トルク指令値を変化させる際に、トルク分配比の一番大きいモータジェネレータのトルク指令値の変化分をトルク分配比に応じた割合の変化分よりも大きくし、残余のモータジェネレータのトルク指令値の変化分をトルク分配比の割合に応じた変化分よりも小さくすること、としても好適である。
また、本発明のハイブリッド車両において、制御部のトルク指令値変化手段は、エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力のトルク変化分だけいずれか1つのモータジェネレータのトルク指令値を変化させ、エンジン出力のトルク変化のピークごとにトルク指令値を変化させるモータジェネレータを順次変更すること、としても好適であるし、各モータジェネレータに電力を供給すると共に各モータジェネレータによって発電された電力を蓄電する二次電池と、を含み、制御部のトルク指令値変化手段は、二次電池の残存容量が所定値以上の際に、1つのモータジェネレータによって発電した電力を残余のモータジェネレータによって消費させるとともに、エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力のトルク変化分だけ1つのモータジェネレータのトルク指令値を変化させること、としても好適である。
本発明のハイブリッド車両は、エンジンと、車両駆動用の2つのモータジェネレータと、エンジンの出力トルクを所定のトルク分配比で各モータジェネレータに分配して出力する動力分配機構と、各モータジェネレータの回転を変化させると共にエンジンの始動を行う制御部と、を含み、車両停止中にエンジンと各モータジェネレータとが回転自在となるハイブリッド車両であって、制御部は、エンジンを停止した状態で一方のモータジェネレータをエンジンの回転方向に所定の回転数で空転させ、他方のモータジェネレータをエンジンの回転方向と逆方向にエンジン始動開始回転数で空転させた後、各モータジェネレータへのトルク指令値をエンジン回転方向のトルクの指令値とし、一方のモータジェネレータの回転数を保持しつつ他方のモータジェネレータのエンジンの回転方向と逆方向の回転数を低下させてエンジンを始動するエンジン始動手段を有すること、を特徴とする。
本発明のハイブリッド車両において、エンジン始動手段のエンジン始動開始回転数は、空転の際の各モータジェネレータに貯えられる慣性エネルギがエンジンの回転を停止から自転可能回転数まで上昇させるために必要なエネルギとなる回転数とすること、としても好適であるし、他方のモータジェネレータは、回転の慣性モーメントの大きい方のモータジェネレータとすること、としても好適であるし、各モータジェネレータに電力を供給すると共に各モータジェネレータによって発電された電力を蓄電する二次電池と、を含み、
制御部のエンジン始動手段は、エンジン始動の際の各モータジェネレータを停止から所定の回転数または始動開始回転数まで上昇させる際に消費する電力量が、各モータジェネレータの回転開始前の二次電池の残存容量からエンジン始動の際に各モータジェネレータにエンジン回転方向のトルク出力のために供給する合計最大電力を出力することのできる残存容量を引いた電力量よりも小さくなるようにすること、としても好適である。
制御部のエンジン始動手段は、エンジン始動の際の各モータジェネレータを停止から所定の回転数または始動開始回転数まで上昇させる際に消費する電力量が、各モータジェネレータの回転開始前の二次電池の残存容量からエンジン始動の際に各モータジェネレータにエンジン回転方向のトルク出力のために供給する合計最大電力を出力することのできる残存容量を引いた電力量よりも小さくなるようにすること、としても好適である。
本発明は、ハイブリッド車両の振動を低減することができるという効果を奏する。又、本発明は、エンジン始動の際の最大電力を低減することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態のハイブリッド車両10は、エンジン11と、第1モータジェネレータ16と、第2モータジェネレータ21と、動力分配機構20およびクラッチ25を備えている。エンジン11は、例えば四気筒などの複数の気筒を持つ車両駆動用のレシプロエンジンである。第1、第2モータジェネレータ16,21は、ハイブリッド車両10に搭載された二次電池37の電力によってモータとして動力を各ロータ17,22に接続された各回転軸18,23に出力することができると共に各回転軸18,23から入力された動力によって各ロータ17,22を回転させて発電を行ない、発電した電力を二次電池37に出力する発電機としても動作することができるものである。動力分配機構20は、キャリア20cと、キャリア20cに回転自在に取り付けられたピニオンギヤ20pと、動力分配機構20の回転中心側でピニオンギヤ20pと噛みあうサンギヤ20sと、動力分配機構20の外周側でピニオンギヤ20pと噛みあうリングギヤ20rとを備えている。ピニオンギヤ20pとサンギヤ20sとリングギヤ20rとは遊星歯車装置(プラネタリーギヤ)を構成している。キャリア20cはエンジン11のクランク軸12に接続され、サンギヤ20sは第1モータジェネレータ16の回転軸18に接続され、リングギヤ20rは第2モータジェネレータ21の回転軸23に接続されている。
動力分配機構20は、サンギヤ20sの歯数のリングギヤ20rの歯数に対する比率でエンジン11のクランク軸12の出力トルクを第1モータジェネレータ16の回転軸18と第2モータジェネレータ21の回転軸23に分配する分配比率が決まる。サンギヤ20sの歯数のリングギヤ20rの歯数に対する比率をρとし、エンジンの出力トルクをTeとすると、サンギヤ20sに接続されている第1モータジェネレータ16の回転軸18に分配されるトルクTsと第2モータジェネレータ21の回転軸23に分配されるトルクTrは次のようになる。
ρ =(サンギヤの歯数)/(リングギヤの歯数) (式1)
Ts=Te×ρ/(1+ρ) (式2)
Tr=Te×1/(1+ρ) (式3)
ρ =(サンギヤの歯数)/(リングギヤの歯数) (式1)
Ts=Te×ρ/(1+ρ) (式2)
Tr=Te×1/(1+ρ) (式3)
また、エンジン11と、第1モータジェネレータ16と、第2モータジェネレータ21と、動力分配機構20とはハイブリッド駆動機構50を構成し、第2モータジェネレータ21の回転軸23はハイブリッド駆動機構50の動力をハイブリッド車両10に出力する動力出力軸となっている。
第2モータジェネレータ21の回転軸23はクラッチ25を介して車両駆動軸31に接続され、車両駆動軸31はディファレンシャル33を介して車輪34に接続されている。クラッチ25は車両駆動軸31とハイブリッド駆動機構50との動力の伝達を開閉するもので、例えば、乾板式クラッチでもよいし、流体式クラッチでもよい。クラッチ25と車両駆動軸31との間には、ハイブリッド車両10が停止している際に車輪34が回転してハイブリッド車両が移動することがないように車両駆動軸31の回転をロックするパーキングロック26が設けられている。
ハイブリッド車両10には、充放電可能な二次電池37の直流電力を各モータジェネレータ16,21駆動用の交流電力に変換すると共に、各モータジェネレータ16,21の交流の発電電力を二次電池37に充電するために直流電力に変換するインバータ35と、二次電池37からの電圧を駆動用電圧に昇圧すると共に発電電圧を二次電池37への充電電圧に降圧するDC/DCコンバータ36と、が設けられている。
エンジン11と第1モータジェネレータ16、第2モータジェネレータ21のクランク軸12、回転軸18,23には各軸の回転数を検出する回転数センサ42,45,46が取り付けられている。また、エンジン11のクランク軸12にはクランク軸12の回転角度であるクランク角度を検出する角度センサ41が取り付けられている。エンジン11に燃料を供給する燃料管13にはエンジン11への供給燃料の流量を計測する燃料流量センサ43が設けられ、エンジン11に燃焼用の空気を供給する吸気管14には吸い込み空気流量を計測する空気流量センサ44が取り付けられている。
ハイブリッド車両10は、エンジン11の出力と各モータジェネレータ16,21の回転数、トルクを制御する制御部90を備えている。制御部90は内部にCPUとメモリ等の記憶装置とを備えるコンピュータである。そして、エンジン11、第1、第2モータジェネレータ16,21、クラッチ25、回転数センサ42,45,46、エンジン11のクランク軸12の角度センサ41、燃料流量センサ43、空気流量センサ44、インバータ35、DC/DCコンバータ36、二次電池37は、それぞれ制御部90に接続され、二次電池37の残存容量(SOC)、各センサ41〜46の検出信号は制御部90に入力され、エンジン11及び第1、第2モータジェネレータ16,21は制御部90の指令によって回転数、トルクの制御が行なわれるよう構成されている。また、クラッチ25も制御部90の指令によって車両駆動軸31と車輪34との間の動力伝達の開閉を行うよう構成されている。なお、図1の一点鎖線は信号線を示している。
以上のように構成されたハイブリッド車両10が停止している際に、エンジン11によって各モータジェネレータ16,21を駆動して二次電池37に充電する場合の動作について説明する。
停止中には、パーキングロック26によって車輪34の回転はロックされ、クラッチ25が開となってハイブリッド駆動機構50と車両駆動軸31との間の動力の伝達は遮断された状態となっている。クラッチ25が開となっているので、車両駆動軸31がロックされてもエンジン11と第1、第2モータジェネレータ16,21とは回転することがきる状態となっている。
制御部90は、二次電池37から残存容量を所得し、その残存容量から充電に必要な充電エネルギPbを求め、制御部90のメモリに格納しているエンジン11の動作マップから、充電エネルギPbのために最適なエンジン回転数とエンジン出力トルクを目標エンジン回転数Ne*,目標エンジン出力トルクTe*として設定する。動力分配機構20によって第1、第2モータジェネレータ16,21に分配される分配トルクTe1 *,Te2 *はサンギヤ20sの歯数のリングギヤ20rの歯数に対する比率をρとして以下の様に設定される。
Te1 *=Te*×ρ/(1+ρ) (式4)
Te2 *=Te*×1/(1+ρ) (式5)
Te1 *=Te*×ρ/(1+ρ) (式4)
Te2 *=Te*×1/(1+ρ) (式5)
制御部90はエンジンから各モータジェネレータ16,21に分配される分配トルクTe1 *,Te2 *が各モータジェネレータ16,21の発電に必要なトルクと同等となるように、各モータジェネレータ16,21の各目標トルク指令値T1 *,T2 *を分配トルクTe1 *,Te2 *と方向が逆で同じ大きさに設定する。この指令によって、例えば、インバータ35による各モータジェネレータ16,21の各コイルの励磁電流を制御して、各モータジェネレータ16,21の発電に必要なトルクが各分配トルクTe1 *,Te2 *となるようにしてもよい。この際、各モータジェネレータの目標トルク指令値T1 *,T2 *は、T1 *=−Te1 *、T2 *=−Te2 *、となる。
また、制御部90は、たとえば内部のメモリのマップから各モータジェネレータ16,21の各目標トルク指令値T1 *,T2 *において第1、第2モータジェネレータ16,21の発電効率が最適となるように各目標回転数N1 *,N2 *を設定する。
図2に示すように、制御部90は、エンジン11を目標エンジン回転数Ne*,目標エンジン出力トルクTe*で駆動し、第1モータジェネレータ16を目標回転数N1 *、目標トルク指令値T1 *で運転し、第2モータジェネレータ21を目標回転数N2 *、目標トルク指令値T2 *で運転する。図2の共線図において、エンジン11の回転方向が正の回転方向、エンジンの回転方向と逆方向の回転方向が負の回転方向であり、上方向の矢印は、正回転方向のトルクである正方向のトルクを示し、下方向の矢印は負回転方向のトルクである負方向のトルクを示している。図2に示すように、エンジン11は正回転で正方向トルクとなっているので、正方向の回転で動力を出力しており、第1、第2モータジェネレータ16,21は、正回転、負トルクとなっているので、エンジン11と同一方向に回転しながらエンジン11の出力した動力によって発電し、電気エネルギを出力している。エンジン11の出力した動力と、第1、第2モータジェネレータ16,21が発電のために消費する動力とは、略バランスしている。
制御部90は、図2の共線図に示すような発電運転モードによってエンジン11と各モータジェネレータ16,21との運転を開始すると、図3のステップS101に示すようにエンジン11の運転パラメータを取得し、図3のステップS102に示すように、エンジン11の出力トルクの変化を予測する。
制御部90は、エンジン11のクランク軸12のクランク角度を角度センサ41によって取得するとともに、エンジン11の回転数を回転数センサ42によって検出する。そして、制御部90は、どのタイミングでエンジン11のクランク軸12の出力トルクが増大するかを計算によって予測する。通常、4気筒、4サイクルのレシプロエンジンでは、クランク角度が360°回転する間に2つの気筒が爆発工程となるため、クランク角度が360°の間に2回トルクの増大するタイミングがある。制御部90は、角度センサ41によってクランク角度を検出して、トルクが増大するまでのクランク角度の回転角度を求めると共に、回転数センサ42によって取得したクランク軸12の回転速度によってトルクが増大するタイミングまでの時間を取得する。また、制御部90は、燃料流量センサ43と空気流量センサ44とから燃料の爆発工程によって増大するトルクの大きさを計算する。そして、制御部90は、どのタイミングでどの程度トルクが増大するかを予測する。
図3のステップS103及び図4に示すように、制御部90は、エンジン11の燃焼サイクルにおけるトルクの変化を予測したら、エンジン11の出力トルクの増大が予想されるタイミングに合わせて、各モータジェネレータ16,21のトルク指令値を増大させる指令を出力する。エンジン11のトルクがΔTeだけ大きくなった場合には、第1モータジェネレータ16に分配されるトルクはΔT1=ΔTe×ρ/(1+ρ)だけ大きくなり、第2モータジェネレータ21に分配されるトルクはΔT2=ΔTe×1/(1+ρ)だけ大きくなる。したがって、制御部90は、第1モータジェネレータ16へのトルク指令値T1を目標トルク指令値T1 *からΔT1=ΔTe×ρ/(1+ρ)だけ変化させ、第2モータジェネレータ21へのトルク指令値T2を目標トルク指令値T2 *からΔT2=ΔTe×ρ/(1+ρ)だけ変化させる。つまり、第1、第2モータジェネレータ16,21の各トルク指令値T1,T2を各モータジェネレータ16,21へのトルク分配比に応じた分だけそれぞれ変化させる。これによって、図5に示すように、エンジン11の燃焼サイクルによって発生するトルク変動ΔTeを各モータジェネレータ16,21のトルク変化によって相殺し、エンジン11の振動、騒音を低減することができるという効果を奏する。そして、ハイブリッド車両10の停止中において、エンジン11によって二次電池37を充電する際にハイブリッド車両10の振動騒音を効果的に低減することができるという効果を奏する。
以上説明した動作においては、第1、第2モータジェネレータ16,21の各トルク指令値T1,T2を各モータジェネレータ16,21へのトルク分配比に応じた分だけそれぞれ変化させることによってエンジン11の燃焼サイクルによるトルク変動を相殺して振動を低減することとして説明したが、エンジン11の燃焼サイクルによって発生するトルク変動ΔTeと第1、第2モータジェネレータ16,21のトルク指令値T1,T2の変化分ΔT1,ΔT2の合計とをバランスさせることができれば(ΔTe=ΔT1+ΔT2)、第1、第2モータジェネレータ16,21への各トルク指令値T1,T2はトルク分配比に応じた分だけ変化させるのではなく、例えば、容量の大きい第2モータジェネレータ21の変化量ΔT2を容量の少ない第1モータジェネレータ16の変化量ΔT1よりも少なくするようにしても良い。この場合、第2モータジェネレータ21のトルク指令値T2の変化量は、ΔT2+αとし、第1モータジェネレータ16のトルク指令値T1の変化量は、ΔT1−αとする。また、第1モータジェネレータ16の方が容量が大きい場合には、上記と逆に第1モータジェネレータ16のトルク指令値の変化量を大きくし、第2モータジェネレータ21のトルク指令値の変化量を小さくするようにしてもよい。
制御部90は内部にCPUを含むコンピュータであり、エンジン11のトルク変動の予測、各モータジェネレータ16,21へのトルク指令値T1,T2の変化は、例えば、1秒間に100回の時間サイクル毎に行っている。したがって、図6に示すように、実際の各モータジェネレータ16,21へのトルク指令値T1,T2の変化はこのサイクルタイムΔt毎に行われ、各トルク指令値T1,T2は階段状に変化する。サイクルタイムΔtは制御部90のコンピュータのタイミング周波数によって定まる時間であり、エンジン11の回転数にかかわらず一定となっている。このため、エンジン11の回転数が高速となると、エンジン11のトルク変動ΔTeの時間変化に対して相対的にサイクルタイムΔtが大きくなり、各トルク指令値T1,T2がエンジン11のトルク変動ΔTeの時間変化に応じた変化とならず、時には、エンジン11のトルク変化のピークと各トルク指令値T1,T2のピークの時間とがずれてしまい、効率的にエンジン11の振動、騒音を低減することができない場合がある。
そこで、図7に示すように、第1モータジェネレータ16のトルク指令値T1の変化によってエンジン11のトルク変動を相殺するクランク角度と、第2モータジェネレータ21のトルク指令値T2の変化によってエンジン11のトルク変動を相殺するクランク角度と別々に、たとえば180度ずらして設定し、第1モータジェネレータ16と第2モータジェネレータ21の各トルク指令値T1,T2の変化のサイクルタイムが見掛け上、1/2となるようにして、エンジン11の回転数が高くなった場合でも各トルク指令値T1,T2の変化がエンジン11のトルク変化に対して追従することができるようにする。このため、エンジン11の回転数が高い場合にも各モータジェネレータ16,21のトルク変化によってエンジン11の振動騒音を低減することができるという効果を奏する。ただし、この場合には、エンジン11のトルク変化によって増大した各トルク指令値T1,T2のピークは、各モータジェネレータ16,21の許容最大トルクを超えない範囲であることが必要である。
以上、ハイブリッド車両10の停止中にエンジン11を起動して第1、第2モータジェネレータ16,21によって発電し、二次電池37の充電を行う際に、第1,第2モータジェネレータ16,21への各トルク指令値T1,T2を変化させて、エンジン11のトルク変化によって発生する振動、騒音の低減を図る動作について説明したが、二次電池37の残存容量が大きく、各モータジェネレータ16,21での発電が必要ない場合がある。このような場合には、先に説明した動作では、各モータジェネレータ16,21によるエンジン11の振動抑制を行うことができなくなる。
そこで、図9に示すように、エンジンを目標エンジン回転数Ne*、目標エンジン出力トルクTe*によって回転させる。この場合の目標エンジントルクTe*は、エンジン11の回転を維持するために必要なトルクである。これによって、エンジン11は目標エンジン回転数Ne*によってアイドル回転をする。制御部90は、第1、第2モータジェネレータ16,21へのトルク指令値T1,T2を略ゼロとし、第1モータジェネレータ16の回転数をエンジン11の回転方向と逆の負方向に回転させ、第2モータジェネレータ21をエンジン11と同方向の正方向に回転させる。各モータジェネレータ16,21の目標回転数はそれぞれN1 *,N2 *である。
制御部90は、先に説明した動作と同様に、エンジン11の角度センサ41、回転数センサ42によってクランク角度とクランク軸12の回転数とを検出してエンジン11の燃焼サイクルによるトルク変化のタイミングを予測し、燃料流量センサ43と空気流量センサ44とによって燃料流量と吸い込み空気流量を検出してトルク変化の大きさを予測する。
制御部90は、エンジン11のトルク変化を予測したら、エンジン11の出力トルクの増大が予想されるタイミングに合わせて、第2モータジェネレータ21のトルク指令値を増大させる指令を出力する。エンジン11のトルクがΔTeだけ大きくなった場合には、第2モータジェネレータ21のトルク指令値T2を目標トルク指令値T2 *よりΔTeだけ大きくする。すると、第2モータジェネレータ21はこのトルク指令値T2に見合った大きさだけ発電を行い、電力をインバータ35に出力する。一方、制御部90は、第1モータジェネレータ16のトルク指令値T1が負となるように、第1モータジェネレータ16へのトルク指令値T1を変化させる。この場合、図8に示すように、第1モータジェネレータ16は負方向のトルクがかかり負方向に回転しているので、モータとして動作することとなる。そして、制御部90は、第2モータジェネレータ21のトルク指令値T2の増加によって第2モータジェネレータ21によって発電した電力を、第1モータジェネレータ16をモータとして駆動することによって消費させることによって、第2モータジェネレータ21によって発電した電力を二次電池37に蓄電させることなく、第2モータジェネレータ21のトルク指令値T2を変化させてエンジン11のトルク変化を抑制することができる。この際、第1モータジェネレータ16によって第2モータジェネレータ21での発電電力を消費しきれない場合には、抵抗器などによって電力を消費させるようにしてもよい。
以上、本実施形態では、第2モータジェネレータ21を発電機として動作させてエンジン11のトルク変化を第2モータジェネレータ21の発電電力として出力させ、第1モータジェネレータ16をモータとして動作させることによってその発電電力を消費させ、エンジン11の振動、騒音の抑制を図ることとして説明したが、第1モータジェネレータ16を発電機として動作させてエンジン11のトルク変化を発電電力として出力し、第2モータジェネレータ21をモータとして動作させてその発電電力を消費させることによってエンジン11の振動、騒音を抑制することとしてもよい。
次に、図1を参照して説明したハイブリッド車両10のエンジン11を始動させる際の動作について説明する。図10に示すように、制御部90は、エンジン11を停止させた状態で、第2モータジェネレータ21を所定の正方向の回転数Ns2に上昇させる。また、第1モータジェネレータ16の回転数を負回転方向にエンジン始動開始回転数Ns1まで上昇させる。この際、各モータジェネレータ16,21には各モータジェネレータ16,21の回転上昇に必要なトルクTs1,Ts2を各モータジェネレータ16,21へのトルク指令値T1,T2として出力する。そして、各モータジェネレータ16,21の回転数がそれぞれNs2,Ns1に上昇すると、各モータジェネレータ16,21と動力分配機構20の各ギヤは所定の回転数で空転し、各回転部材の持っている慣性モーメントと回転数に応じてそれぞれ慣性エネルギを蓄積する。
制御部90は、第1モータジェネレータ16と第2モータジェネレータ21のトルク指令値T1,T2にそれぞれ正方向のトルクTs1,Ts2を出力する。第1モータジェネレータ16は負回転で正方向のトルク指令値となるため、発電機として動作し、回転数が低下してくる。エンジン11は停止状態となっているので、第2モータジェネレータ21に何のトルクもかけなければ、第1モータジェネレータ16の回転数の低下した分だけ第2モータジェネレータ21の回転数は低下してくる。ところが、第2モータジェネレータ21には正方向のトルクが掛っているため、第2モータジェネレータ21はモータとして動作し、第1モータジェネレータ16の回転数の低下にしたがってその回転数は低下せず、第1モータジェネレータ16の回転数の低下によってエンジン11の回転数を上昇させることとなる。この際、第1モータジェネレータ16で発電された電力は第2モータジェネレータ21の回転数を維持するための電力として用いられる。
制御部90は、第2モータジェネレータ21の回転数を所定の回転数Ns2に保持できるように、第2モータジェネレータ21へのトルク指令値T2を変化させるとともに、エンジン11の起動に必要な回転上昇率となるように第1モータジェネレータ16のトルク指令値T1を変化させて第1モータジェネレータ16の回転数を低下させる。これによって、エンジン11の回転数が次第に上昇し、エンジン11が自転可能回転数に達するとエンジン11が始動される。この際、第1、第2モータジェネレータ16,21及び動力分配機構20の各ギヤなどは、エンジン11の回転方向に向かう慣性エネルギを蓄積しているので、エンジン11始動の際に必要なエネルギは、各モータジェネレータ16,21が停止している状態からエンジン11を起動する場合よりも各モータジェネレータ16,21や動力分配機構20に蓄積されている慣性エネルギ分だけ少なくすることができる。このため、エンジン11を始動する際に必要な最大電力を低減することができ、たとえば冬季など、二次電池37の出力に制限があるような場合にも容易にエンジン11を始動することができる。
特に、第1モータジェネレータ16をエンジン始動開始回転数Ns1まで上昇させる時間と、第2モータジェネレータ21を所定の回転数Ns2まで上昇させる時間とを長くすることによって慣性エネルギを蓄えるために二次電池37から出力する電力が低く抑えられることから、二次電池37の残存容量の低下を抑えることができる。このため、特に冬季などで二次電池37の出力が制限される場合などには、二次電池37にエンジン11始動の際に第1、第2モータジェネレータ16,21に出力する電力余裕を残すことができ、よりエンジン11の始動を容易に行うことができるという効果を奏する。
つまり、エンジン11始動の際の各モータジェネレータ16,21を停止から所定の回転数または始動開始回転数まで上昇させる際に消費する電力量が、各モータジェネレータ16,21の回転開始前の二次電池37の残存容量からエンジン11始動の際に各モータジェネレータ16,21にエンジン回転方向のトルク出力のために供給する合計最大電力を出力することのできる残存容量を引いた電力量よりも小さくなるように、第1、第2モータジェネレータ16,21の回転上昇の際に各モータジェネレータ16,21に供給する電力を制限することによって、より確実にエンジン11の始動を行うことができる。
第1モータジェネレータ16は、エンジン11の始動前には、エンジン始動開始回転数Ns1まで回転数を上昇させるが、このエンジン始動開始回転数Ns1は、エンジン11が始動した際に第1モータジェネレータ16の蓄積している慣性エネルギがゼロとなる回転数、すなわち、エンジン11が始動した際に第1モータジェネレータ16の回転数が略ゼロとなるような回転数とすると、エンジン11を始動するために第1、第2モータジェネレータ16,21等に蓄積する慣性エネルギが最少となって、最も効率よくエンジン11を始動することができる。つまり、エンジン始動開始回転数Ns1は、空転の際の各モータジェネレータ16,21に貯えられる慣性エネルギがエンジンの回転を停止から自転可能回転数まで上昇させるために必要なエネルギとなる回転数とすることとすればよい。
以上の説明では、第2モータジェネレータ21の回転数を保持し、第1モータジェネレータ16の回転数を低下させることによってエンジン11を始動することとして説明したが、逆に第1モータジェネレータ16を所定の回転数に上昇させ、第2モータジェネレータ21の回転数をエンジン始動開始回転数になるよう負方向に回転させて、第1モータジェネレータ16の回転数を保持し、第2モータジェネレータ21の負方向の回転数を低下させることによってエンジン11を始動することとしてもよい。また、第1、第2モータジェネレータ16,21の内、慣性モーメントの大きな方のモータジェネレータを回転数を低下させる側のモータジェネレータとしてもよい。この場合には、エンジン始動開始回転数において、保持する慣性エネルギが大きくなるため、エンジン11の始動の際に必要な最大電力をより低減することができる。
以上説明したように、本実地形態のハイブリッド車両10は、エンジン11始動の際に必要な最大電力を低減することができ、二次電池37の残存容量、温度による出力制限などがある場合でも効果的にエンジンを始動することができるという効果を奏する。
以上説明した実施形態では、ハイブリッド車両10は第1、第2の2つのモータジェネレータ16,21を備えるものとして説明したが、本発明は、2つ以上のモータジェネレータが搭載されているハイブリッド車両10にも適用することができる。
10 ハイブリッド車両、11 エンジン、12 クランク軸、13 燃料管、14 吸気管、16 第1モータジェネレータ、17,22 ロータ、18,23 回転軸、20 動力分配機構、20c キャリア、20s サンギヤ、20p ピニオンギヤ、20r リングギヤ、21 第2モータジェネレータ、25 クラッチ、26 パーキングロック、31 車両駆動軸、33 ディファレンシャル、34 車輪、35 インバータ、36 DC/DCコンバータ、37 二次電池、41 角度センサ、42,45,46 回転数センサ、43 燃料流量センサ、44 空気流量センサ、50 ハイブリッド駆動機構、90 制御部、N1 *,N2 * 目標回転数、Ne* 目標エンジン回転数、Ns1 エンジン始動開始回転数、Ns2 所定の回転数、Pb 充電エネルギ、T1,T2 トルク指令値、T1 *,T2 * 目標トルク指令値、Te エンジン出力トルク、Te* 目標エンジン出力トルク、Te1 *,Te2 * 分配トルク、Tr,Ts,Ts1,Ts2 トルク、Δt サイクルタイム、ΔTe トルク変動。
Claims (9)
- エンジンと、車両駆動用の複数のモータジェネレータと、エンジンの出力トルクを所定のトルク分配比で各モータジェネレータに分配して出力する動力分配機構と、各モータジェネレータのトルク指令値を変化させる制御部と、を含み、車両停止中にエンジンと各モータジェネレータとが回転自在となるハイブリッド車両であって、
制御部は、
車両停止中にエンジンによって各モータジェネレータを駆動して発電する際に、エンジンの燃焼サイクルによるエンジン出力トルクの変化を予測するエンジン出力トルク変化予測手段と、
エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力トルクの変化分に応じて各モータジェネレータのトルク指令値を変化させるトルク指令値変化手段と、
を備えることを特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
制御部のトルク指令値変化手段は、
エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力のトルク変化分の各モータジェネレータへの各トルク分配比に応じた割合だけ各モータジェネレータの各トルク指令値を変化させること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項2に記載のハイブリッド車両であって、
制御部のトルク指令値変化手段は、
各モータジェネレータとの各トルク指令値を変化させる際に、トルク分配比の一番大きいモータジェネレータのトルク指令値の変化分をトルク分配比に応じた割合の変化分よりも大きくし、残余のモータジェネレータのトルク指令値の変化分をトルク分配比の割合に応じた変化分よりも小さくすること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
制御部のトルク指令値変化手段は、
エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力のトルク変化分だけいずれか1つのモータジェネレータのトルク指令値を変化させ、エンジン出力のトルク変化のピークごとにトルク指令値を変化させるモータジェネレータを順次変更すること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
各モータジェネレータに電力を供給すると共に各モータジェネレータによって発電された電力を蓄電する二次電池と、を含み、
制御部のトルク指令値変化手段は、
二次電池の残存容量が所定値以上の際に、1つのモータジェネレータによって発電した電力を残余のモータジェネレータによって消費させるとともに、エンジン出力トルク変化予測手段によって予測したエンジン出力のトルク変化分だけ1つのモータジェネレータのトルク指令値を変化させること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - エンジンと、車両駆動用の2つのモータジェネレータと、エンジンの出力トルクを所定のトルク分配比で各モータジェネレータに分配して出力する動力分配機構と、各モータジェネレータの回転を変化させると共にエンジンの始動を行う制御部と、を含み、車両停止中にエンジンと各モータジェネレータとが回転自在となるハイブリッド車両であって、
制御部は、
エンジンを停止した状態で一方のモータジェネレータをエンジンの回転方向に所定の回転数で空転させ、他方のモータジェネレータをエンジンの回転方向と逆方向にエンジン始動開始回転数で空転させた後、各モータジェネレータへのトルク指令値をエンジン回転方向のトルクの指令値とし、一方のモータジェネレータの回転数を保持しつつ他方のモータジェネレータのエンジンの回転方向と逆方向の回転数を低下させてエンジンを始動するエンジン始動手段を有すること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項6に記載のハイブリッド車両であって、
エンジン始動手段のエンジン始動開始回転数は、空転の際の各モータジェネレータに貯えられる慣性エネルギがエンジンの回転を停止から自転可能回転数まで上昇させるために必要なエネルギとなる回転数とすること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項6または7に記載のハイブリッド車両であって、
他方のモータジェネレータは、回転の慣性モーメントの大きい方のモータジェネレータとすること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項6から8に記載のハイブリッド車両であって、
各モータジェネレータに電力を供給すると共に各モータジェネレータによって発電された電力を蓄電する二次電池と、を含み、
制御部のエンジン始動手段は、
エンジン始動の際の各モータジェネレータを停止から所定の回転数または始動開始回転数まで上昇させる際に消費する電力量が、各モータジェネレータの回転開始前の二次電池の残存容量からエンジン始動の際に各モータジェネレータにエンジン回転方向のトルク出力のために供給する合計最大電力を出力することのできる残存容量を引いた電力量よりも小さくなるようにすること、
を特徴とするハイブリッド車両。
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