JP2010016577A - 受信装置、アンテナ及び中継ケーブル - Google Patents

受信装置、アンテナ及び中継ケーブル Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、例えばテレビジョン放送を受信可能な携帯電話に適用して、近傍周波数帯域の無線通信波等を十分に抑圧することができるようにする。
【解決手段】本発明は、多芯同軸ケーブル10の芯線LL、LR、LGによりオーディオ信号SAL、SAR等を伝送し、被覆線SSによりアンテナを構成する場合に、芯線LL、LR、LG及び被覆線SS間のインピーダンスを調整し、アンテナ利得のNULL点を近傍周波数帯域の無線通信波等の帯域に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受信装置、アンテナ及び中継ケーブルに関し、例えばテレビジョン放送を受信可能な携帯電話に適用することができる。本発明は、多芯同軸ケーブルの芯線によりオーディオ信号等を伝送し、被覆線によりアンテナを構成する場合に、芯線及び被覆線間のインピーダンスを調整し、アンテナ利得のNULL点を近傍周波数帯域の無線通信波等の帯域に設定することにより、この近傍周波数帯域の無線通信波等を十分に抑圧することができるようにする。
従来、テレビジョン放送等を受信可能な携帯電話は、内蔵アンテナ又は外部アンテナで放送波を受信している。ここで内蔵アンテナは、携帯電話のデザインを損なわない長所がある。しかしながら内蔵アンテナは、外部アンテナに比して感度が劣り、内部ノイズの影響を受け易い等の欠点がある。
これに対して外部アンテナには、ロッドアンテナ、イヤホンアンテナ等がある。ここでロッドアンテナは、内蔵アンテナに比して感度等が優れる特徴がある。しかしながらロッドアンテナは、携帯電話のデザインを損ない、さらにはアンテナが突出する等の欠点がある。これに対してイヤホンアンテナは、例えば特開2007−104591号公報等に開示されているように、イヤホンのケーブルをアンテナとして使用するものである。イヤホンアンテナは、携帯電話のデザインを損なうことなく、感度の劣化、内部ノイズの影響を防止することができる。
特開2007−104591号公報
ところで携帯電話では、放送波の受信中に、放送波に近接した周波数帯域で各種のデータを送受する場合がある。従来の携帯電話では、このデータ送受に係る無線通信波が放送波受信用のアンテナで受信され、十分に減衰されることなくチューナーに入力される問題がある。
すなわち図12は、UHF帯域の周波数アロケーションを示す特性曲線図である。UHF帯域は、周波数470〜770〔MHz〕の帯域がテレビジョン放送に割り当てられる。またテレビジョン放送用の周波数帯域に近接した周波数810〔MHz〕以上の周波数帯域が携帯電話に割り当てられる。なおここでこの図12において、MCAは、Multi Channel Access System に割り当てられた周波数帯域である。
その結果、この場合、携帯電話では、携帯電話の無線通信波による妨害により、テレビジョン放送の放送波を正常に受信できなくなる。またGSM(Global System for Mobile Communications)の場合には、送信電力が大きいことにより、チューナー入力が過大となり、チューナーが破損する恐れもある。
このため従来の携帯電話では、チューナーの入力段に多段のフィルタを配置し、放送用のアンテナで受信した無線通信波を十分に抑圧するように構成されている。なおこの多段のフィルタは、例えば表面弾性波フィルタによるバンドパスフィルタと、LC回路構成によるフィルタとである。
しかしながらこの方法では携帯電話の構成が複雑になる問題がある。またこの多段のフィルタによる損失により、放送波の受信感度が低下する問題もある。
このような無線通信波と放送波との関係は、2つのチューナーでそれぞれ放送波を受信する場合にも発生する。具体的には、アナログ放送用のチューナーとディジタル放送用のチューナーとでテレビジョン方法を受信する場合に、一方の帯域の放送波が、他方の帯域の放送波の受信に影響を与える場合である。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、近傍周波数帯域の無線通信波、放送波等を十分に抑圧することができる受信装置、アンテナ及び中継ケーブルを提案しようとするものである。
上記の課題を解決するため請求項1の発明は、受信装置に適用して、外部機器との間で所望の信号を伝送し、内蔵のチューナーにより放送波を受信する本体装置と、一端が前記本体装置に接続され、他端が前記外部機器に接続され、芯線により前記信号を伝送し、前記芯線を囲む被覆線の前記外部機器側端が開放端とされ、前記被覆線の前記本体装置側が前記チューナーのアンテナ入力端に接続された中継ケーブルとを有し、前記中継ケーブルの前記芯線と前記被覆線との間のインピーダンスの設定により、前記被覆線によるアンテナの利得のNULL点が、前記チューナーの受信周波数帯域の近傍周波数帯域に設定される。
また請求項8の発明は、アンテナに適用して、一端が本体装置に接続され、他端が外部機器に接続され、芯線により前記本体装置及び外部機器間の信号を伝送し、前記芯線を囲む被覆線の前記外部機器側端が開放端とされ、前記被覆線の前記本体装置側が前記本体装置に設けられたチューナーのアンテナ入力端に接続され、前記芯線と前記被覆線との間のインピーダンスの設定により、前記被覆線によるアンテナの利得のNULL点が、前記チューナーの受信周波数帯域の近傍周波数帯域に設定される。
また請求項9の発明は、中継ケーブルに適用して、一端がコネクタを介して本体装置に接続され、他端がコネクタを介してイヤホンに接続され、芯線により前記本体装置から出力されるオーディオ信号を前記イヤホンに伝送し、前記芯線を囲む被覆線の前記外部機器側端が開放端とされ、前記被覆線の前記本体装置側が前記本体装置に設けられたチューナーのアンテナ入力端に接続され、前記芯線と前記被覆線との間のインピーダンスの設定により、前記被覆線によるアンテナの利得のNULL点が、前記チューナーの受信周波数帯域の近傍周波数帯域に設定される。
請求項1、請求項8、又は請求項9の構成により、被覆線の一端を開放端とし、被覆線の他端をチューナーのアンテナ入力端に接続すれば、被覆線がアンテナとして機能して種々の放送波を受信することができる。しかしながらこの場合、被覆線と芯線との容量結合により、被覆線に誘起された高周波信号が芯線に漏出し、その結果、芯線側がアンテナのスタブとして機能することになる。その結果、このスタブの電気長で決まる特定周波数でアンテナの特性が劣化する場合が発生する。そこで芯線と被覆線との間のインピーダンスの設定により、被覆線によるアンテナの利得のNULL点を、チューナーの受信周波数帯域の近傍周波数帯域に設定すれば、近傍周波数帯域の無線通信波等を十分に抑圧することができる。
本発明によれば、近傍周波数帯域の無線通信波等を十分に抑圧することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図2は、本発明の実施例1の携帯電話システムを示す斜視図である。この携帯電話システム1は、中継ケーブル2及びイヤホン3によるイヤホンアンテナによりテレビジョン放送を受信する。このため携帯電話システム1は、中継ケーブル2を介して、イヤホン3が本体装置である携帯電話4に接続される。
ここでイヤホン3は、ケーブル6の一端にプラグ7が接続され、ケーブル6の他端に右チャンネル用及び左チャンネル用のスピーカ8R及び8Lが接続される。また中継ケーブル2は、ケーブル10の一端に、イヤホン3のプラグ7を接続するジャック11が設けられ、ケーブル10の他端に、プラグ12が設けられる。携帯電話4は、側面に、プラグ12を接続するジャック13が設けられる。
ここで図1に示すように、イヤホン3は、右チャンネル用及び左チャンネル用のスピーカ8R及び8Lからそれぞれ延長する平行2線式のケーブルが、右チャンネル及び左チャンネルのオーディオ信号でアースを共通化した3線式のフラットケーブルに接続される。イヤホン3は、この3線式のフラットケーブルの他端が3ピンのプラグ7の各端子7L、7R、7Gに接続される。なおイヤホン3は、右チャンネル側のケーブルに比して左チャンネル側のケーブルが長くなるように形成される。
中継ケーブル2のケーブル10は、多芯同軸ケーブルであり、3本の芯線ケーブルLL、LR、LGを網線による被覆線SSで囲って形成される。中継ケーブル2は、この3本の芯線ケーブルLL、LR、LGが、それぞれジャック11の対応する端子11L、11R、11Gに接続され、芯線ケーブルLL、LR、LGがそれぞれ左チャンネルオーディオ信号のホット側、右チャンネルオーディオ信号のホット側、左チャンネルオーディオ信号及び右チャンネルオーディオ信号に共通のアースに割り当てられる。被覆線SSは、イヤホン3に接続されることなく、ジャック11側端が開放端とされる。
ケーブル10は、プラグ12の背面に配置された配線基板14を介してプラグ12に接続され、芯線ケーブルLL、LR、LG及び被覆線SSがそれぞれ個別に携帯電話4に接続される。このためプラグ12は、これら芯線ケーブルLL、LR、LG及び被覆線SSをそれぞれ個別に携帯電話4に接続可能に、複数の端子が設けられる。より具体的にこの実施例において、プラグ12は、10ピンの端子が設けられる。なお図1においては、この10ピンの各端子を数字1から10により示す。
すなわちケーブル10は、配線基板14に設けられた高周波遮断回路16及び17をそれぞれ介して、左チャンネルオーディオ信号のホット側、右チャンネルオーディオ信号のホット側がそれぞれ割り当てられた芯線ケーブルLL、LRが、プラグ12の第4及び第5の端子4及び5にそれぞれ接続される。またケーブル10は、配線基板14に設けられた高周波遮断回路18を介して、グランドに割り当てられた芯線ケーブルLGがプラグ12の第3、第6、第10の端子3、6、10に接続される。またケーブル10は、被覆線SSが第1の端子1に接続される。
ここで高周波遮断回路16、17及び18は、ケーブル6、10に誘起された高周波信号の携帯電話4への進入を防止する回路である。従って高周波遮断回路16、17及び18は、周波数の増大によりインピーダンスの増大するインダクタ素子等を適用することができ、この実施例ではチップインダクタにより構成される。また第3、第6の端子3、6は、携帯電話4で中継ケーブル2の接続を検出する接続検出用端子であり、携帯電話4は、これら第3及び第6の端子3及び6に対応するジャック13の端子がグランドに接続されているか否か判定することにより中継ケーブル2の接続を検出する。
中継ケーブル2は、ケーブル10の長さが、UHF帯のテレビジョン放送帯域における中心周波数に対して、ほぼ1/4波長の電気長となるように設定される。これにより中継ケーブル2は、UHF帯のテレビジョン放送を受信する場合には、1/4波長のモノポールアンテナとして機能するように構成される。
これに対してイヤホン3は、中継ケーブル2の長さにケーブル6の長さを加算した長さが、VHF帯のテレビジョン放送帯域における中心周波数に対して、ほぼ1/4波長の電気長となるように設定される。これにより中継ケーブル2及びイヤホン3は、VHF帯のテレビジョン放送を受信する場合に、1/4波長のモノポールアンテナとして機能するように構成される。
中継ケーブル2は、被覆線SS及びグランドに割り当てられた芯線ケーブルLGの配線基板14側端が、中継ケーブル2の芯線ケーブルLR、LL、LGと被覆線SSとの間のインピーダンスを調整するインピーダンス調整素子20を介して接続される。ここでインピーダンス素子は、芯線ケーブルLL、LR、LGと被覆線SSとのインピーダンスを補正し、被覆線SSによるアンテナ利得のNULL点を、チューナー21の受信周波数の近傍周波数帯域に設定する素子である。この実施例では、このインピーダンス調整素子20に、芯線ケーブルと被覆線との間のリアクタンスを調整する素子、より具体的には高周波特性に優れた1〔pF〕のチップコンデンサが適用される。
携帯電話4は、テレビジョン放送の受信機能を有する携帯電話である。携帯電話4は、テレビジョン放送を受信するチューナー21のアンテナ入力端が、ジャック13の第1の端子1に接続される。これにより携帯電話4は、中継ケーブル2の被覆線SSに誘起された高周波信号、被覆線SS及びイヤホン3のケーブル6で誘起された高周波信号がチューナー21に入力される。なおここでイヤホン3のケーブル6で誘起された高周波信号は、被覆線SSと芯線ケーブルLR、LL、LGの結合により被覆線SSを介してチューナー21に入力されることになり、その結果、チューナー21には、被覆線SS及びイヤホン3のケーブル6で誘起された高周波信号が入力されることになる。
ここで中継ケーブル2及びイヤホン3は、上述したように電気長が設定されていることにより、この場合、チューナー21は、UHF帯域のテレビジョン放送を受信する場合は、中継ケーブル2の被覆線SSをモノポールアンテナとして使用して放送波を受信する。またVHF帯域のテレビジョン放送を受信する場合は、中継ケーブル2の被覆線SSとイヤホン3のケーブル6とをモノポールアンテナとして使用して放送波を受信する。
携帯電話4は、このチューナー21から得られる右チャンネル及び左チャンネルのオーディオ信号SAR及びSALをそれぞれ増幅回路22R及び22Lで増幅した後、切替回路23を介して内蔵スピーカ24に入力する。
携帯電話4は、中継ケーブル2が接続されると、コントローラ25により切替回路23の動作を切り換え、内蔵スピーカ24へのオーディオ信号SAR及びSALの出力を中止すると共に、これらオーディオ信号SAR及びSALをジャック13の第4及び第5の端子4、5に出力する。これにより携帯電話4は、中継ケーブル2が接続されると、内蔵スピーカ24に代えてイヤホン3によりオーディオ信号SAL、SARをユーザーに提供する。
なおここで携帯電話4では、ジャック13の第10の端子10がグランドに接続される。コントローラ25は、中継ケーブル2によりこの第10の端子10に接続される第3又は第6の端子3、6の電位を監視し、この第3又は第6の端子3、6がグランド電位となると中継ケーブル2が接続されたと判定して切替回路23の動作を切り換える。
(2)実施例の動作
以上の構成において、この携帯電話システム1(図1及び図2)では、ユーザーの操作に応動してチューナー21が動作を立ち上げ、このチューナー21で受信されたオーディオ信号SAL及びSARが内蔵スピーカ24から出力される。また中継ケーブル2が携帯電話4に接続されると、この中継ケーブル2の接続がコントローラ25で検出され、オーディオ信号SAL及びSARが内蔵スピーカ24に代えて中継ケーブル2に出力される。
携帯電話システム1では、このオーディオ信号SAL及びSARが中継ケーブル2の芯線ケーブルLL及びLRを介してイヤホン3のケーブル6に供給され、これによりこのオーディオ信号SAL及びSARによりイヤホン3のスピーカ8L及び8Rが駆動される。携帯電話システム1では、これにより中継ケーブル2を介してイヤホン3にオーディオ信号SAL、SARが伝送され、チューナー21で受信した放送波の音声がイヤホン3によりユーザーに提供される。
携帯電話システム1では、このようにして中継ケーブル2を介してイヤホン3にオーディオ信号SAL、SARを伝送している状態で、中継ケーブル2のケーブル10、イヤホン3のケーブル6に各種の高周波信号が誘起されることになる。
ここで携帯電話システム1では、このオーディオ信号SAL及びSARを伝送する中継ケーブル2のケーブル10が被覆線SSにより囲まれた多芯同軸ケーブルとされ、この被覆線SSがイヤホン3側で開放端とされ、この被覆線SSが携帯電話4側でチューナー21のアンテナ入力端に接続されていることにより、イヤホン3のケーブル6に誘起された高周波信号は、このケーブル10の芯線ケーブルLR、LL、LGと被覆線SSとの結合により、ケーブル10の被覆線SSに伝送され、この被覆線SSを介してチューナー21のアンテナ入力端に入力されることになる。
その結果、この場合は、イヤホン3と中継ケーブル2とによりモノポールアンテナが構成され、このモノポールアンテナに誘起された放送波をチューナー21で受信することになる。
ここで携帯電話システム1では、このイヤホン3と中継ケーブル2とによるモノポールアンテナが、VHF帯域のテレビジョン放送波に対応する長さに設定され、これによりVHF帯域のテレビジョン放送波を受信する場合には、イヤホン3と中継ケーブル2とによるモノポールアンテナでテレビジョン放送を受信する。
これに対して携帯電話システム1では、中継ケーブル2の被覆線SSがイヤホン3側で開放端とされ、この中継ケーブル2のケーブル10が、UHF帯域のテレビジョン放送波に対応する長さに設定されていることにより、UHF帯域のテレビジョン放送波を受信する場合、中継ケーブル2の被覆線SSがモノポールアンテナとして機能し、この被覆線SSによるモノポールアンテナによりテレビジョン放送波を受信することになる。
しかしながらUHF帯域を受信する場合、ケーブル10の芯線ケーブルLR、LL、LGと被覆線SSとの結合により、被覆線SSに誘起された高周波信号が芯線ケーブルLR、LL、LGに漏出することになる。その結果、この漏出した高周波信号により被覆線SSに高周波信号を誘起する電界が打ち消され、被覆線SSが十分にアンテナとして機能しなくなる。その結果、近傍周波数帯域の無線通信波を十分に抑圧することができなくなり、またこの無線通信波の周波数帯域に近接した周波数帯域でアンテナ利得が低下する。
すなわち図3(A)は、このアンテナ利得の低下、近傍周波数帯域の無線通信波の影響を示す特性曲線図である。この図3(A)において、符号LH及びLVは、それぞれ水平偏波及び垂直偏波のアンテナ入力特性である。また図3(B)及び(C)は、この垂直偏波及び水平偏波の特性を詳細に示す図表である。なおこの図3に示す特性は、図1との対比により図4に示すように、インピーダンス調整素子20に代えてチップインダクタによる高周波遮断回路32を配置した場合の特性である。この図4の携帯電話システム31において、図1の携帯電話システム1と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明を省略する。
この場合、周波数470〜770〔MHz〕のテレビジョン放送の帯域において、周波数770〔MHz〕付近で利得が低下していることが判る。また水平偏波におけるNULL点が周波数890〔MHz〕近傍となっており、十分に、携帯電話の無線通信波を抑圧できないことが判る。これによりこの場合、図4に示す例では、チューナー21のアンテナ入力端に多段のフィルタ33を設けることが必要になる。
この近傍周波数帯域における抑圧特性の劣化は、図5に示すように、ケーブル10の芯線ケーブルLR、LL、LGと被覆線SSとの容量結合により、UHF帯域で芯線ケーブルLR、LL、LGとイヤホン3のケーブル6とが被覆線SSによるモノポールアンテナのスタブとして機能することにより発生するものである。なお図5では、この容量結合による容量を符号Cにより示す。
そこでこの実施例では、図5との対比により図6に示すように、インピーダンス調整素子20により芯線ケーブルLR、LL、LG及び被覆線SSの携帯電話4側端を接続し、このインピーダンス調整素子20により芯線ケーブルLR、LL、LG及び被覆線SS間のインピーダンス成分を調整し、スタブの電気長を補正する。
ここで図7(A)〜(C)は、図3(A)〜(C)との対比により、この実施例に係るアンテナ入力特性を示す特性曲線図及び図表である。この図7の例では、インピーダンス調整素子20にコンデンサを適用すると、NULL点を周波数の低い側に移動できることが判る。なおこの図7は、この実施例によるアンテナ入力特性であることから、インピーダンス調整素子20は、1〔pF〕のコンデンサである。またこの図7の例では、周波数770〔MHz〕付近において、アンテナ利得が増大していることが判る。また水平偏波におけるNULL点が周波数810〔MHz〕近傍となっており、十分に、携帯電話の無線通信波を抑圧できることが判る。従って、図4の例では必要であった多段のフィルタ33を省略し、又は構成を簡略化することができる。なお例えば多段のフィルタを構成する表面弾性波フィルタを省略した場合、フィルタによる損失を5〜10〔dB〕程度軽減することができ、その結果、テレビジョン放送波の受信感度を向上することができる。
これに対して図8(A)〜(C)は、図3(A)〜(C)及び図7(A)〜(C)との対比により、インピーダンス調整素子20に33〔nH〕のインダクタを適用した場合を示す特性曲線図及び図表である。この場合、NULL点を周波数の高い側に移動できることが判る。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、多芯同軸ケーブルの芯線によりオーディオ信号を伝送し、被覆線によりアンテナを構成する場合に、芯線及び被覆線間のインピーダンスを調整し、アンテナ利得のNULL点を近傍周波数帯域の無線通信波の帯域に設定することにより、この近傍周波数帯域の無線通信波を十分に抑圧することができる。従ってこの近傍周波数帯域の無線通信波による妨害を低減して受信性能を向上することができる。またチューナーのアンテナ入力段の構成を簡略化し、さらにはチューナーの耐性を向上することができる。またこの無線通信波に近接する周波数帯域において、アンテナ利得を向上することができる。
またインピーダンス調整素子により芯線及び被覆線間のインピーダンスを調整することにより、このインピーダンス調整素子のインピーダンスを種々に設定してアンテナ利得のNULL点を自由に設定することができ、これによりアンテナの特性を高い自由度で設定することができる。
またこのインピーダンス調整素子にコンデンサを適用することにより、低い周波数の側にアンテナ利得のNULL点を移動させることができる。
この実施例の携帯電話システムは、インピーダンス調整素子20にインダクタが適用される。すなわちこの実施例の携帯電話システムは、中継ケーブルの長さの設定により、インピーダンス調整素子20を設けない場合におけるUHF帯域のNULL点が、テレビジョン放送波の帯域内となるように設定する。またインピーダンス調整素子20にインダクタを適用して、近傍周波数帯域の無線通信波の帯域にこのNULL点を移動させる。
この実施例のように、インピーダンス調整素子にインダクタを適用しても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図9は、図6との対比により本発明の実施例3の携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム41は、インピーダンス調整素子20にバリキャップ42が適用される。携帯電話システム41は、バリキャップ42の被覆線SS側に、高周波信号を遮断するインダクタ43を介して、可変電源44から出力される直流電圧が印加される。これにより携帯電話システム41は、データ通信の周波数、テレビジョン放送の受信周波数に応じて、この可変電源44から出力される直流電圧を可変してバリキャップ42の容量を変更する。これによりこの携帯電話システム41は、データ通信の周波数、テレビジョン放送の受信周波数に応じて、NULL点を適切な周波数に設定し、一段とアンテナの性能を向上する。
この実施例のように、インピーダンス調整素子にバリキャップを適用しても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
またこの実施例では、データ通信の周波数、テレビジョン放送の受信周波数に応じて、バリキャップの容量を可変してNULL点を適切な周波数に設定し、一段とアンテナの性能を向上することができる。
図10は、図6との対比により本発明の実施例4の携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム51は、中継ケーブル2に設けられるケーブル10の容量の設定により、近傍周波数帯域の無線通信波の帯域にNULL点を設定する。
すなわち同軸ケーブルの単位長の容量Cは、芯線ケーブルの直径d、被覆線の内径D、芯線ケーブル及び被覆線間の絶縁体の誘電率εを用いて、C=2πε/log (D/d)により表される。従ってこの実施例では、芯線ケーブルの直径d、被覆線の内径D、絶縁体の誘電率εの全部、又は一部を可変してNULL点を設定する。
この実施例のように、中継ケーブルを構成する多芯同軸ケーブルの静電容量の調整により芯線及び被覆線間のインピーダンスを調整しても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図11は、図6との対比により本発明の実施例5の携帯電話システムを示す接続図である。この携帯電話システム61は、スイッチ回路62及び63による接続の切り換えにより、インピーダンス調整素子20が、コンデンサ64とインダクタ65とで切り換えられる。
携帯電話システム61は、データ通信の周波数、テレビジョン放送の受信周波数に応じて、インピーダンス調整素子20が、コンデンサ64とインダクタ65とで切り換えられ、これによりデータ通信の周波数、テレビジョン放送の受信周波数に応じて、NULL点を適切な周波数に設定し、一段とアンテナの性能を向上する。
この実施例のように、インピーダンス調整素子を切り換えるようにしても、実施例3と同様な効果を得ることができる。
なお上述の実施例においては、テレビジョン放送波を受信する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種放送波を受信する場合等に広く適用することができる。
また上述の実施例においては、コネクタを使用して着脱可能に中継ケーブルを接続し、さらにはイヤホンを接続する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、いわゆる作り付けにより着脱困難に中継ケーブル及び又はイヤホンを接続する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施例においては、イヤホンのケーブルをアンテナとして使用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、信号伝送用のケーブルを介して各種の外部機器にオーディオ信号、ビデオ信号等の各種信号を伝送する場合、さらには電源伝送用のケーブルを介して外部機器との間で電源を伝送する場合等に広く適用することができる。
また上述の実施例においては、本発明を携帯電話システムに適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、放送波の受信機能を備えた携帯音楽プレイヤー等、種々の受信装置に広く適用することができる。
本発明は、例えばテレビジョン放送を受信可能な携帯電話に適用することができる。
本発明の実施例1の携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の実施例1の携帯電話システムを示す斜視図である。 図1の携帯電話システムにおけるアンテナの特性劣化の説明に供する図である。 図3の説明に供した携帯電話システムを示す接続図である。 図4の携帯電話システムにおけるアンテナの説明に供する接続図である。 図5との対比により、図1の携帯電話システムにおけるアンテナの説明に供する接続図である。 図1の携帯電話システムにおけるアンテナの特性を示す図である。 インピーダンス調整素子にインダクタを適用した場合のアンテナの特性を示す図である。 本発明の実施例3の携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の実施例4の携帯電話システムを示す接続図である。 本発明の実施例5の携帯電話システムを示す接続図である。 UHF帯域の周波数アロケーションを示す特性曲線図である。
符号の説明
1、31、41、51、61……携帯電話システム、2……中継ケーブル、3……イヤホン、4……携帯電話、6、10……ケーブル、7、12……プラグ、8R、8L……スピーカ、11、13……ジャック、20……インピーダンス調整素子、21……チューナー、42……バリキャップ、43、65……インダクタ、64……コンデンサ、LL、LR、LG……芯線ケーブル、SS……被覆線

Claims (9)

  1. 外部機器との間で所望の信号を伝送し、内蔵のチューナーにより放送波を受信する本体装置と、
    一端が前記本体装置に接続され、他端が前記外部機器に接続され、芯線により前記信号を伝送し、前記芯線を囲む被覆線の前記外部機器側端が開放端とされ、前記被覆線の前記本体装置側が前記チューナーのアンテナ入力端に接続された中継ケーブルとを有し、
    前記中継ケーブルの前記芯線と前記被覆線との間のインピーダンスの設定により、前記被覆線によるアンテナの利得のNULL点が、前記チューナーの受信周波数帯域の近傍周波数帯域に設定された
    受信装置。
  2. 前記本体装置側端の前記芯線及び前記被覆線間に、前記中継ケーブルの前記芯線と前記被覆線との間のインピーダンスを補正するインピーダンス調整素子が設けられた
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記インピーダンス調整素子が、コンデンサである
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記インピーダンス調整素子が、インダクタである
    請求項2に記載の受信装置。
  5. 前記外部機器がイヤホンであり、
    前記信号が、前記イヤホンを駆動するオーディオ信号である
    請求項1に記載の受信装置。
  6. 前記中継ケーブルがコネクタにより着脱可能に前記本体装置に接続された
    請求項1に記載の受信装置。
  7. 前記外部機器がコネクタにより着脱可能に前記中継ケーブルに接続された
    請求項1に記載の受信装置。
  8. 一端が本体装置に接続され、
    他端が外部機器に接続され、
    芯線により前記本体装置及び外部機器間で信号を伝送し、
    前記芯線を囲む被覆線の前記外部機器側端が開放端とされ、
    前記被覆線の前記本体装置側が前記本体装置に設けられたチューナーのアンテナ入力端に接続され、
    前記芯線と前記被覆線との間のインピーダンスの設定により、前記被覆線によるアンテナの利得のNULL点が、前記チューナーの受信周波数帯域の近傍周波数帯域に設定された
    アンテナ。
  9. 一端がコネクタを介して本体装置に接続され、
    他端がコネクタを介してイヤホンに接続され、
    芯線により前記本体装置から出力されるオーディオ信号を前記イヤホンに伝送し、
    前記芯線を囲む被覆線の前記外部機器側端が開放端とされ、
    前記被覆線の前記本体装置側が前記本体装置に設けられたチューナーのアンテナ入力端に接続され、
    前記芯線と前記被覆線との間のインピーダンスの設定により、前記被覆線によるアンテナの利得のNULL点が、前記チューナーの受信周波数帯域の近傍周波数帯域に設定された
    中継ケーブル。
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