JP2006287720A - イヤホンアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】コードの一部又は全てをテレビやラジオ等の電波を受信するアンテナ線として良好に機能させ、受信した電波の高周波信号の減衰を抑え、微弱な電波であっても効率良く受信できるイヤホンアンテナを提供する。
【解決手段】コネクタ部6とスピーカ部7とを接続するコード10の中間にマイクロホン回路を搭載した中継部5を有して、コネクタ部6を介して音響信号入出力機能を有した機器に接続されるイヤホンマイクロホンであって、中継部5とスピーカ部7との間のコード10を放送電波を受信するアンテナATNとすると共に、中継部5にアンテナATNによって受信した高周波信号を増幅する増幅手段A1を備え、増幅後の高周波信号をコネクタ部6を介して機器へ入力する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、一方の端部にコネクタ部を、他方の端部に音響出力部を備え、両端部を接続するコードの一部又は全てをテレビやラジオ等の電波信号を受信するアンテナ線として機能させるイヤホンアンテナに関する。
一般的に、イヤホンやヘッドホンなどは、電話機や無線機といった通信機器や、音響機器などに接続され、例えば、外部に音を出すことができないような場所や、騒音下などの環境において、音声や音楽等の音響信号を聞くために使用されている。また、ポータブル音響機器などを身に付け、移動を伴いながら音楽を聞くために使用される場合もある。これらの機器にテレビやラジオなどの機能が備わっている場合には、放送される電波信号を受信するアンテナが必要となる。このアンテナは機器に備えられる場合もあるが、特に携帯電話機やポータブル音響機器においては、このアンテナによって機器の小型化が損なわれたり、必要な感度を得られなかったりするなどの問題がある。
そこで、常時、外部に出ていて電波を受信し易いところにアンテナを設けることが好ましく、例えば、ヘッドホンにアンテナを設けたアンテナ内蔵型ヘッドホンの技術が下記示す特許文献1に示されている。このアンテナ内蔵型ヘッドホンは、無線信号(電波信号)の受信に使用される長さが異なる複数本のアンテナを、左右の音響ユニットを結ぶバンド部に内蔵して、幅広い周波数の電波を安定して受信できるようにしたものである。
また、下記に示す特許文献2には、ヘッドホンコードをアンテナとしてFM電波を受信するものが示されている。これによると、ヘッドホンコードのプラグとヘッドホンとの間に配置されたリモコン操作部と、プラグとの間のコード部分を受信したいFM周波数の約1/4波長の長さとする。リモコン操作部には、リモコン操作部とプラグとの間のコード部分をヘッドホン(音響ユニット)側から高周波的に分離する高周波チョークコイルを設けている。このようにして、リモコン操作部からプラグへのコード部分が、FM放送の受信用アンテナとして適切に作用するようにしている。
特開2003−274477号公報(第2〜12段落、第1図) 特開平9−331209号公報(第9〜15段落、第1図)
特許文献1に示されたアンテナ内蔵型のヘッドホンが接続される外部機器としては、ポータブルAV(オーディオ・ビジュアル)機器などが考えられる。近年では、ポータブルAV機器よりもさらに携帯性に優れた携帯電話機にも電話機能のみならず、デジタルカメラ機能やインターネット接続機能、テレビやラジオのチューナ機能など、様々な機能が付加されてきている。携帯電話機は、かばん等を持たないような場合であっても携行されることが多く、このような場合には、収納性の悪いヘッドホンタイプよりも、簡単に束ねることのできるイヤホンタイプの方が携帯性に優れている。また、携帯電話機に用いるイヤホンは、通話に用いるために、単に受話音声を聞くのみではなく、送話音声を集音する機能が必要である。通話機能を備えたイヤホンは、携帯電話機に接続して、受話音声をイヤホンより出力し、送話音声をマイクロホンより入力するイヤホンマイクロホン装置として、すでに実用化されている。
通常、携帯電話機には、通話用のアンテナが備えられているが、テレビやラジオの放送電波の周波数と、携帯電話機の搬送波周波数とは大きく異なるため、携帯電話機に備えられた通話用のアンテナをテレビやラジオの放送電波の受信アンテナとして使用することは好ましくない。また、通話用のアンテナとは別のアンテナを備えることは、装置の小型化にとって好ましくない。そこで、電話機として使用する際には通話のための受話器として機能するイヤホンマイクロホンにアンテナ機能を持たせると好適である。そして、このアンテナ機能付きのイヤホンマイクロホンには、感度良く広い周波数帯の電波信号を受信すると共に、低コストでアンテナ機能を付加することが求められる。
例えば、携帯電話機からスピーカ部までの音響出力信号線等を利用して、これをアンテナとして作用させる。しかし、イヤホンマイクロホンには、マイクロホンで集音した音響を携帯電話機へ伝達する音響入力信号線や、電話の着信時のオンフック信号を伝達する制御信号線等もある。これらの信号は、イヤホンマイクロホンの同一のハーネス内に隣接して収納されている。このため、受信した電波による高周波信号が他の信号線に重畳されることがある。この際、高周波信号は他の信号線にエネルギーを与えて減衰することとなり、他の信号線は不要な高周波信号によりクロストークノイズを受けることとなる。このように、アンテナとして作用する信号線、その他の信号線、共に好ましくない状況が発生する。
本願発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、コードの一部又は全てをテレビやラジオ等の電波を受信するアンテナ線として良好に機能させ、受信した電波の高周波信号の減衰を抑え、微弱な電波であっても効率良く受信できるイヤホンアンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るイヤホンマイクロホンの特徴構成は、
一方の端部にコネクタ部を、他方の端部にスピーカ部を備え、両端部を接続するコードの中間にマイクロホン回路を搭載した中継部を備え、前記コネクタ部を介して音響信号入出力機能を有した機器に接続されるものであって、
前記コードは、前記コネクタ部を介して接続される機器からの音響出力信号を前記スピーカ部へ伝達する音響出力信号線と、前記中継部からの音響入力信号を前記機器へ伝達する音響入力信号線と、前記中継部から前記機器を制御する制御信号を伝達する制御信号線と、を有し、前記音響入力信号線と前記制御信号線とは、前記中継部と前記コネクタ部とにおいて各信号線に直列にインダクタを備え、前記音響出力信号線をアンテナとして放送電波を受信し、この放送電波を前記機器へ入力する点にある。
本発明のアンテナ機能付きのイヤホンマイクロホンを接続される機器には、受信した放送電波を分離する給電分岐回路が備えられている。そして、この機器には本発明に係るイヤホンマイクロホン以外にも、マイクロホン機能を有しないイヤホンアンテナ等を接続できることが汎用性の面で好ましい。従って、最もシンプルなイヤホンが備えている信号線をアンテナとして機能させ、これに対応した給電分岐回路を機器に備えると好ましい。上記のようにイヤホンマイクロホンのコードが、音響出力信号線と音響入力信号線と制御信号線とを有する場合には、最もシンプルなイヤホンが有する音響出力信号線をアンテナとして機能させることが好ましい。また、音響入力信号線と制御信号線とは、中継部とコネクタ部との間を接続するものであるが、音響出力信号線は、中継部を経由してスピーカ部とコネクタ部とを接続するので、長い信号線である。従って、より低周波(長い波長)の放送電波の受信を行うような場合にも好適である。
放送電波は、音響信号の周波数(おおよそ0〜20k(キロ)Hz)に比べて、高周波(おおよそ数10M(メガ)Hz以上)である。イヤホンマイクロホンのコードが、音響出力信号線と音響入力信号線と制御信号線とを有し、この内の音響出力信号線をアンテナとして用いる場合、受信した放送電波の高周波信号が他の信号線に影響する。つまり、音響入力信号線と制御信号線とは、高周波信号によりクロストークノイズを受ける。音響出力信号線(アンテナ)にとっては、受信した高周波信号のエネルギーが他の信号線に流出するので信号が減衰する。これは、ノイズを受ける側の音響入力信号線と制御信号線とにとっても、信号が減衰する音響出力信号線にとっても、不都合である。本特徴構成によれば、音響入力信号線と制御信号線とが、中継部とコネクタ部とにおいて各信号線に直列にインダクタを有する。高周波信号にとっては、インピーダンスが高くなるので、音響信号線と制御信号線とに流出する高周波信号を抑制することができる。
上記目的を達成するための本発明に係るイヤホンマイクロホンの別の特徴構成は、
一方の端部にコネクタ部を、他方の端部にスピーカ部を備え、両端部を接続するコードの中間にマイクロホン回路を搭載した中継部を備え、前記コネクタ部を介して音響信号入出力機能を有した機器に接続されるものであって、
前記コードは、前記コネクタ部を介して接続される機器からの音響出力信号を前記スピーカ部へ伝達する音響出力信号線を有し、この音響出力信号線の前記中継部と前記スピーカ部との間を放送電波を受信するアンテナとすると共に、前記中継部に前記アンテナによって受信した高周波信号を増幅する増幅手段を備え、増幅後の前記高周波信号を前記機器へ入力する点にある。
この特徴構成によれば、中継部に増幅手段を備えているので、アンテナによって受信した高周波信号が微弱であったとしても、これを適切な電力へと増幅することができる。中継部には、マイクロホン回路が搭載されているため、一定の大きさを確保することができ、ここに増幅手段を備えることができる。また、イヤホンマイクロホンが接続される機器より、マイクロホン回路等へ供給される電源を分与してもらうことも容易であり、改めて電源を備えることなく、増幅手段を追加することができる。
ここで、前記音響出力信号線は、前記中継部において、前記音響出力信号線に直列に接続されたインダクタと、このインダクタと並列に接続された迂回路とを備え、この迂回路に前記増幅手段を備えると好適である。
音響出力の信号線を放送電波を受信するアンテナとして利用し、上述の増幅手段をこの音響出力の信号線上に直列的に備えた場合には、機器よりスピーカに向けて出力される音響出力の妨げとなる場合がある。そこで、上記特徴構成のように、迂回路を設けてこの迂回路に増幅手段を備えると、スピーカに向けて出力される音響出力信号とは別の経路上で、機器へ向かう高周波信号を増幅できる。その結果、この増幅回路が音響出力の妨げとなることを防止できる。また、音響出力信号線は、通常0〜20kHz程度の低周波数の信号である音響信号には低インピーダンスであり、高周波信号には高インピーダンスとなるインダクタを備えている。従って、高周波信号を円滑に増幅回路を有する迂回路へと誘導することができる。
また、前記迂回路は、前記音響出力信号線を構成する各信号線から前記増幅手段へ前記高周波信号を伝達する第一共振回路と、前記増幅手段から前記音響出力信号線へ増幅後の前記高周波信号を伝達する第二共振回路と、を備えると好適である。
第一共振回路、第二共振回路は、通常0〜20kHz程度の低周波数の信号である音響信号には高インピーダンスであり、高周波信号には低インピーダンスである。従って、増幅手段を備える迂回路への音響信号の流入を抑制すると共に、高周波信号を良好に増幅手段に誘導することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るイヤホンマイクロホンを利用した携帯電話システムの一例を示す概略構成図である。携帯電話4(本発明の機器に相当する。)は、テレビやラジオの受信機能(チューナ機能)を搭載したものである。テレビやラジオの放送電波の受信に際しては、携帯電話4に取り付けるイヤホンマイクロホン1をアンテナとして用いる。
イヤホンマイクロホン1は、一方の端部に携帯電話4と接続されるコネクタ部6を、他方の端部に一対のスピーカ部7を備え、両端部を接続するコード(図2の符号10参照)の中間にマイクロホン回路を搭載した中継部5を有している。本実施形態では、図1に示すようにスピーカ部7としてインナーホンを用いているが、勿論、ヘッドホン等他の形態のスピーカであってもよい。図1に示すコネクタ部6Aは、携帯電話4の側面に接続される場合のコネクタ部6の一例である。コネクタ部6Bは、携帯電話4の下部の一般に充電用端子として使用される部分を利用したコネクタ部6の一例である。このように、コネクタ部6は携帯電話4と物理的に接続できれば、様々な形態を採ることができる。
中継部5は、マイクロホン回路を搭載した基板(図2の符号50参照)を有しており、イヤホンマイクロホン1と携帯電話4とで、ハンズフリーセットが構成される。基板50には、エレクトレットマイクロホン(図2の符号52a参照)を用いたマイクロホン回路の他、ハンズフリー通話の際にオンフックやオフフックの制御を行うスイッチ回路や、制御回路(図2の符号53a参照)などが搭載されている。この基板は、ケース内に格納されており、マイクロホン52aへ音響振動を伝えるために音孔52としての貫通孔が設けられている。また、ケースには、ハンズフリー通話の際にオンフックやオフフックの制御を行うスイッチ(図2の符号51a参照)へ操作を伝達するスイッチ操作部51も設けられている。
〔第一実施形態〕
上述したように、携帯電話4は、テレビやラジオの受信機能(チューナ機能)を搭載している。図2は、本発明の第一実施形態に係るイヤホンマイクロホンの一例を示す配線図である。コード10は、スピーカ部7からコネクタ部6までの信号線(10)としての音響出力信号線11と、中継部5からコネクタ部6までの信号線20としての音響入力信号線22と、同じく信号線20としての制御信号線23とを有している。音響出力信号線11は、左右の音響信号に対応して携帯電話4から中継部5を介してスピーカ7へ音響信号を伝達する信号線である。音響入力信号線22は、中継部5に備えたマイクロホン52aで集音した音響を携帯電話4へ伝達する信号線である。制御信号線23は、オンフックやオフフックの制御を行うスイッチ回路51aと協働する制御回路53aと携帯電話4との間で制御信号を伝達する信号線である。
本実施形態において、携帯電話4は音響信号の出力に、平衡方式(ディファレンシャル;differential)と称される方式を採用している。平衡方式は、その名称が示すように左右夫々の音響信号の差動を取って音響信号を表す。従って、図2に示すように音響出力信号線21は、左右夫々の音響信号がプラスとマイナスとの2本の信号線を有して構成されている。そして、左右夫々の信号線対は、互いを螺旋状に巻きつかせたツイストペアを形成している。平衡方式は、GNDを介在しないために後述する不平衡方式に比べて、ノイズが乗りにくいという長所があるが、このようにツイストペアの構造を採ることにより、さらに耐ノイズ性を向上させている。
一方、不平衡方式(シングルエンド;single ended)と呼ばれるものもある。これは、左右夫々の音響信号とグラウンド(以下、GND)との電位差によって音響信号を表す。GNDが共通であるから、信号線は、合計3本となる。イヤホンマイクロホン1の全体として、携帯電話4からスピーカ7まで良好に音響信号を伝達できるものであれば、どのような方式であってもよい。
本実施形態においては、音響入力信号線22についても、ツイストペアを採用している。理由については、上記音響出力信号線と同様であるので、説明を省略する。一方、図2に示した例では、制御信号線23は並行線で、ツイストペアを採用していない。図2に示した例では、制御信号線23として、電源VCC、グラウンドGND、信号SIGの3種類のみを示したために、この3線でツイストペアを形成することが好ましくなかったことによる。しかし、よく知られているように、電源VCCとグラウンドGNDとをツイストペアとし、信号SIGを単線、又はもう1本設けたグラウンドとのツイストペアとするように構成してもよい。
ここで、音響出力信号線11を放送電波を受信するアンテナATNとして機能させる。この場合、アンテナATNは、モノポールアンテナとして機能し、その長さは、よく知られているように受信対象の放送電波の波長λの1/2波長、1/4波長とすることが好ましい。電磁波の波長λは真空中においては、
λ=真空中の光速度c/周波数f・・・〔式1〕
で、示される。例えば、対象とする周波数fを97MHzとすると、波長λ1は、
λ1≒3090[mm]
となり、1/2波長、1/4波長は、それぞれ、1545mm、773mmとなる。従って、実用的にはアンテナとして作用する部分(アンテナATN)を773mm前後の長さとすればよい。
ところで、式1に示した関係は、電磁波の進む速度が真空中の光速度と一致することを前提としたものである。ここで、真空中の光速度cは、真空の誘電率と真空の透磁率との積の平方根の逆数である。実際には、信号線等の導電体や、導電体周囲の樹脂等の絶縁体の影響により、誘電率が大きくなるので、真空中に比べて電磁波の進む速度は遅くなる。従って、同じ周波数であっても、放送電波を良好に受信するための、アンテナATNの長さは上記に示した波長λ1とは一致しない。そこで、実際には、理論値の計算、コード10の特性インピーダンス等の測定、コード10を発信側アンテナとして作用させて受信した電波の電力を測定して最適値を求める実験等により、この長さを定めるとよい。即ち、上記何れかの方法、又はこれらの組合せにより、波長の短縮率を求め、コード10の長さを定めるとよい。
ところで、コード10は、音響出力信号線11と音響入力信号線22と制御信号線23とを有している。この内の音響出力信号線11をアンテナとして用いる場合、受信した放送電波の高周波信号が他の信号線に影響する。音響入力信号線22と制御信号線23とから見た場合には、高周波信号によりクロストークノイズを受ける。音響出力信号線11から見た場合には、受信した高周波信号が他の信号線に流出しエネルギーが減衰する。これは、ノイズを受ける側の音響入力信号線22と制御信号線23とにとっても、信号が減衰する音響出力信号線11にとっても、不都合である。
このため、図2に示したように、音響入力信号線22と制御信号線23とは、中継部5とコネクタ部6とにおいて各信号線に直列にインダクタを備えている。具体的には、中継部5において、音響入力信号線22の各信号線に直列のインダクタL52を、制御信号線23の各信号線に直列のインダクタL53を備えている。また、コネクタ部6において、音響入力信号線22の各信号線に直列のインダクタL62を、制御信号線23の各信号線に直列のインダクタL63を備えている。これらのインダクタL52、L53、L62、L63は、高周波信号に対しては高インピーダンスとなり、電力の流出を抑制することができる。
〔第二実施形態〕
図3は、本発明の第二実施形態に係るイヤホンマイクロホンの一例を示す配線図である。第一実施形態と同様に、コード10は、スピーカ部7からコネクタ部6までの信号線(10)としての音響出力信号線11と、中継部5からコネクタ部6までの信号線20としての音響入力信号線22と、同じく信号線20としての制御信号線23とを有している。音響出力信号線11は、左右の音響信号に対応して携帯電話4から中継部5を介してスピーカ7へ音響信号を伝達する信号線である。本実施形態では、中継部5からスピーカ部7までの音響出力信号線11がアンテナATNとして機能する。音響入力信号線22は、中継部5に備えたマイクロホン52aで集音した音響を携帯電話4へ伝達する信号線である。制御信号線23は、オンフックやオフフックの制御を行うスイッチ回路51aと協働する制御回路53aと携帯電話4との間で制御信号を伝達する信号線である。
本実施形態においては、中継部5のケース内に格納された基板50には、すでに説明したマイクロホン52aを用いたマイクロホン回路、オンフックやオフフックの制御を行うスイッチ51a、制御回路53aの他、音響出力信号線11と並行する迂回路50Aを備えている。この迂回路50Aの具体的な構成は以下の通りである。
迂回路50Aの設置に伴い、中継部5において、携帯電話4からの音響出力信号をコネクタ部6を介してスピーカ部7へ伝達する音響出力信号線11を構成する各信号線に直列にインダクタL3、L4、L5、L6を接続している。迂回路50Aは、これらのインダクタL3〜L6を迂回して音響出力信号線11と並行するように備えられる。そして、この迂回路50Aには、さらに増幅手段A1が備えられている。
迂回路50Aにおいて、音響出力信号線11を構成する各信号線から増幅手段A1へ高周波信号を伝達するために第一キャパシタ回路が備えられている。第一キャパシタ回路は、中継部5のインダクタL3〜L6よりもスピーカ部7側において、音響出力信号線11を構成する各信号線から、それぞれコンデンサC1、C2、C3、C4を介して増幅手段A1へと高周波信号を伝達するものである。
放送電波は、音響信号の周波数(おおよそ0〜20k(キロ)Hz)に比べて、高周波(おおよそ数10M(メガ)Hz以上)である。従って、音響信号は、高インピーダンスとなる第一キャパシタ回路によって遮断され、迂回路50Aには流入しない。音響出力信号線11には、上述したように、インダクタL3〜L6が直列に備えられ、これらは音響信号にとって低インピーダンスとなる。その結果、低周波数の音響信号は、音響出力信号線11を通って、コネクタ部6からスピーカ部7へと、良好に伝達される。
放送電波の受信による高周波信号にとっては、音響出力信号線11に直列に備えられたインダクタL3〜L6が高インピーダンスとなり、第一キャパシタ回路は低インピーダンスとなる。従って、アンテナATNによって受信された高周波信号は、インダクタL3〜L6で遮断され、低インピーダンスの第一キャパシタ回路に導かれて迂回路50Aへ流入し、増幅手段A1へと伝達される。
第一キャパシタ回路を経て増幅手段A1によって増幅された高周波信号は、迂回路50Aから音響出力信号線11を構成する各信号線へ、第二キャパシタ回路を介して伝達される。第二キャパシタ回路は、中継部5のインダクタL3〜L6よりもコネクタ部6側において、増幅手段A1からそれぞれコンデンサC5、C6、C7、C8を介して音響出力信号線11へと高周波信号を伝達するものである。
放送電波の受信による高周波信号にとっては、音響出力信号線11に直列に備えられたインダクタL3〜L6が高インピーダンスとなり、第二キャパシタ回路は低インピーダンスとなる。従って、増幅された高周波信号は、低インピーダンスの第二キャパシタ回路に導かれて迂回路50Aから音響出力信号線10へと導かれ、インダクタL3〜L6で遮断されてスピーカ部7側へ流入することなく、コネクタ部6(携帯電話4)へと伝達される。
以上、説明した第一及び第二キャパシタ回路と、増幅手段A1との間にそれぞれインダクタL1、L2を備え、直列共振回路を構成するとさらに好適である。
即ち、迂回路50Aにおいて、音響出力信号線11を構成する各信号線から増幅手段A1へ高周波信号を伝達するために第一直列共振回路Q1を備え、増幅手段A1で増幅された高周波信号を伝達するために第二直列共振回路Q2を備える。
中継部5のインダクタL3〜L6よりもスピーカ部7側において、音響出力信号線11を構成する各信号線から、それぞれコンデンサC1、C2、C3、C4を介してインダクタL1の一方の端子へ接続し、第一直列共振回路Q1を構成する。そして、インダクタL1の他方の端子から増幅手段A1へと高周波信号を伝達する。
増幅された高周波信号は、迂回路50Aから音響出力信号線11を構成する各信号線へ、第二直列共振回路Q2を介して伝達される。中継部5のインダクタL3〜L6よりもコネクタ部6側において、それぞれコンデンサC5、C6、C7、C8を介してインダクタL2の一方の端子へ接続し、第二直列共振回路Q2を構成する。そして、増幅手段A1で増幅された高周波信号は、インダクタL2の他方の端子へ出力され、第二直列共振回路Q2を経て、音響出力信号線11へと伝達される。
第一及び第二直列共振回路Q1、Q2は、放送電波の受信による高周波信号にとっては、低インピーダンスとなり、音響信号にとっては高インピーダンスとなるように、定数設定される。従って、アンテナATNによって受信された高周波信号は、インダクタL3〜L6で遮断され、低インピーダンスの第一直列共振回路Q1に導かれて迂回路50Aへ流入し、増幅手段A1へと伝達される。そして、増幅された高周波信号は、低インピーダンスの第一直列共振回路Q2に導かれて迂回路50Aから音響出力信号線10へと導かれ、インダクタL3〜L6で遮断されてスピーカ部7側へ流入することなく、コネクタ部6を介して携帯電話4へと伝達される。
図4は、図1から図3に示したコネクタ部6におけるインダクタの取り付け形態の一例を説明する図である。ここでは、コネクタ部6として、図1に示すコネクタ部6Bに音響入力信号線22のインダクタL62と、制御信号線23のインダクタL63とを取り付ける形態について説明する。
コネクタ部6Bは、図3(b)に示すように、ピン64を基板62に半田付けし、ピン64の突出方向とは反対側の基板面で、各信号線20を接続している。そして、モールドハウジング65の内形状に合わせて、各信号線20と基板62との接続面をモールド加工している。このモールド61にモールドハウジング65をかぶせ、基板62のピン64側よりピンハウジング63をかぶせて、基板62を両面から挟み込んで、コネクタ部6Bを形成している(図3(a)参照)。このとき、図3(c)のように、モールド61側の基板面に面実装タイプのインダクタL62、L63を実装すると、モールド加工の際に、部品が割れる場合がある。そこで、図3(b)に示すように、ピン64を実装する側にインダクタL62、L63を実装して、部品の割れなどの不具合の発生を抑制している。
本発明は、音響を発するスピーカと音響を得るマイクロホンとを備え、アンテナ機能を備えたイヤホンマイクロホンに適用することができる。このイヤホンマイクロホンは、テレビやラジオ等の放送電波を受信するチューナ機能、放送や録音、通信によって得た音響を出力する機能、音響を入力されて録音や通信、制御を行う機能、を有した機器に接続して利用することができる。例えば、携帯電話、録音機能付きオーディオ機器、音声認識制御機能付きの機器等に接続して、利用することができる。
本発明に係るイヤホンマイクロホンを利用した携帯電話システムの一例を示す概略構成図 本発明の第一実施形態に係るイヤホンマイクロホンの一例を示す配線図 本発明の第二実施形態に係るイヤホンマイクロホンの一例を示す配線図 図1及び図2に示したコネクタ部6におけるインダクタの取り付け形態の一例を説明する図 (a)完成図、(b)組立図、(c)組立図(従来例)
符号の説明
4 携帯電話(機器)
5 中継部
6 コネクタ部
7 スピーカ(スピーカ部)
10 コード
ATN アンテナ

Claims (4)

  1. 一方の端部にコネクタ部を、他方の端部にスピーカ部を備え、両端部を接続するコードの中間にマイクロホン回路を搭載した中継部を備え、前記コネクタ部を介して音響信号入出力機能を有した機器に接続されるイヤホンマイクロホンであって、
    前記コードは、前記コネクタ部を介して接続される機器からの音響出力信号を前記スピーカ部へ伝達する音響出力信号線と、
    前記中継部からの音響入力信号を前記機器へ伝達する音響入力信号線と、
    前記中継部から前記機器を制御する制御信号を伝達する制御信号線と、を有し、
    前記音響入力信号線と前記制御信号線とは、前記中継部と前記コネクタ部とにおいて各信号線に直列にインダクタを備え、
    前記音響出力信号線をアンテナとして放送電波を受信し、この放送電波を前記機器へ入力するイヤホンマイクロホン。
  2. 一方の端部にコネクタ部を、他方の端部にスピーカ部を備え、両端部を接続するコードの中間にマイクロホン回路を搭載した中継部を備え、前記コネクタ部を介して音響信号入出力機能を有した機器に接続されるイヤホンマイクロホンであって、
    前記コードは、前記コネクタ部を介して接続される機器からの音響出力信号を前記スピーカ部へ伝達する音響出力信号線を有し、
    この音響出力信号線の前記中継部と前記スピーカ部との間を放送電波を受信するアンテナとすると共に、前記中継部に前記アンテナによって受信した高周波信号を増幅する増幅手段を備え、増幅後の前記高周波信号を前記機器へ入力するイヤホンマイクロホン。
  3. 前記音響出力信号線は、前記中継部において、前記音響出力信号線に直列に接続されたインダクタと、このインダクタと並列に接続された迂回路とを備え、
    この迂回路に前記増幅手段を備える請求項2に記載のイヤホンマイクロホン。
  4. 前記迂回路は、前記音響出力信号線を構成する各信号線から前記増幅手段へ前記高周波信号を伝達する第一共振回路と、
    前記増幅手段から前記音響出力信号線へ増幅後の前記高周波信号を伝達する第二共振回路と、を備える請求項3に記載のイヤホンマイクロホン。
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