JP2009021795A - イヤホン、アンテナ及び携帯型電子機器 - Google Patents

イヤホン、アンテナ及び携帯型電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】近くからノイズが発生している場合でも受信状態の悪化を抑制することが可能なイヤホン、アンテナ及び携帯型電子機器を提供する。
【解決手段】イヤホン2のケーブル31は、アンテナANTを備えている。プラグ32を携帯電話機に接続すると、アンテナANTが受信した電波は、プラグ32を介して携帯電話機のチューナに入力される。ケーブル31の外周面には、1本の金属線51が配設されている。金属線51の途中にローディングコイル52が設けられている。この金属線51は、プラグ32を介して携帯電話機のグランドに接続される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気信号を音に変換する電気−音響変換器としてのイヤホン等に関するものである。
携帯型の受信情報機器、例えば携帯電話機は、通話機能のみならず、技術の発達と共にメールやインターネット等の通信機能が付加されている。そして、その便利さや手軽さ等のため、携帯電話機は世界的に急速に普及している。
そのような携帯電話機の普及に伴い、通話機能や通信機能以外の様々な機能を有する携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1では、音楽再生機能を有する携帯電話機が開示されている。このため、携帯電話機及び携帯電話機に接続されるイヤホン(ヘッドホン)に対して高音質化という要求があり、各種の技術を用いてその要求に対応している。このように、携帯電話機に音楽再生機能をもたせることにより、専用の音楽再生機を用いて所望の音楽を聴いていた従来のスタイルから、携帯電話機だけを持ち歩いて携帯電話機で音楽再生するというスタイルに変わりつつある。
また、特許文献1では、ラジオやテレビ等の受信機能を有する携帯電話機も開示されている。ここで、携帯電話機に専用のアンテナを内蔵すると携帯電話機の小型化や軽量化の妨げになることから、チューナを携帯電話機に内蔵すると共に、携帯電話機に接続されるヘッドホンのケーブル(コード)にアンテナ機能をもたせた構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。すなわち、特許文献2には、ヘッドホンのケーブルをコネクタを介してチューナに接続し、これにより、ヘッドホンのケーブルを外部アンテナとして用いていると共に、ヘッドホンのコネクタが携帯電話機に接続されると、音声信号の出力先がスピーカからヘッドホンへと切り替わる構成が開示されている。
特開2002−101164号公報 実開平3−2708号公報
ここで、携帯電話機からはノイズが発せられており、そのノイズの入力によりアンテナの受信状態が悪化してしまう。アンテナの受信感度を高めることも考えられるが、ノイズに関しても感度が高まり、受信状況を改善することが困難である。また、携帯電話機等に接続して用いられる機器に対して小型化のニーズがあり、従来から提案されている種々の技術を用いても、このような小型化のニーズに応えることが困難である。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、近くからノイズが発生している場合でも受信状態の悪化を抑制することが可能なイヤホン、アンテナ及び携帯型電子機器を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるイヤホンは、複数の信号線を備えるケーブルと、前記ケーブルに設けられ、前記複数の信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、前記ケーブルに内設され、前記プラグによって前記外部装置に電気的に接続されるアンテナ線と、前記ケーブルの外周に配置され、前記プラグによって前記外部装置のグランドに接続される金属線と、を含むものである。
ここで、前記金属線は、前記ケーブルの長さ方向に沿って螺旋状に巻かれていることを特徴とすることができる。また、前記金属線は、前記プラグに内蔵されていることを特徴とすることができる。また、前記金属線に取り付けられ、当該金属線の同調周波数を変更する変更素子を更に含むことを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用されるアンテナは、チューナを有する携帯型電子機器に接続されるとモノポールアンテナとして又は半波長ダイポールアンテナの片側として作用し、受信した電波を当該チューナに入力するアンテナであって、信号又は電気が通る導通路を備えるケーブルと、前記ケーブルに設けられ、前記携帯型電子機器に接続されるプラグと、前記ケーブルが備える導通路と共に当該ケーブルに内設され、前記プラグを介して前記携帯型電子機器に電気的に接続される第1のアンテナ線と、前記第1のアンテナ線に近接して配置され、前記プラグを介して前記携帯型電子機器のグランドに接続される第2のアンテナ線と、を含むものである。
ここで、前記第1のアンテナ線のアンテナ長が、前記第1のアンテナ線による所定の放送波の受信に影響しない長さで、かつ、前記携帯型電子機器からのノイズが当該第1のアンテナ線に入力するのを抑制する長さであることを特徴とすることができる。
更に本発明を別の観点から捉えると、本発明が適用される携帯型電子機器は、チューナ及び画像表示部を有する携帯型電子機器本体と、前記携帯型電子機器本体に接続されるアンテナ付きイヤホンと、を含み、前記アンテナ付きイヤホンは、ケーブルと、前記ケーブルに内設されたアンテナ線と、前記アンテナ線と共に前記ケーブルに内設された信号線と、前記ケーブルに設けられ、前記アンテナ線及び前記信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、前記アンテナ線に近接して配置され、前記プラグによって前記携帯型電子機器本体のグランドに接続される金属製のグランド線と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記グランド線は、前記アンテナ線の長さ方向での前記画像表示部の長さと略同一のアンテナ長を有することを特徴とすることができる。
本発明によれば、近くからノイズが発生している場合でも受信状態の悪化を抑制することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るイヤホン2とイヤホン2が用いられる携帯電話機1とを示す概略構成図である。
図1に示す携帯電話機(外部装置、携帯型電子機器、携帯型電子機器本体)1は、イヤホン(ヘッドホン)2が接続されるジャック11と、各種の文字や画像を表示する液晶画面(画像表示部)12と、を有する。また、携帯電話機1は、FMラジオ放送、VHFテレビ放送、UHFテレビ放送及び地上デジタル放送、デジタルラジオ放送(3セグ)等を受信する図示しないチューナを有する。そして、ユーザが所望の放送を視聴するときには、後述する受信アンテナを備えるイヤホン2を携帯電話機1のジャック11に接続する。
イヤホン2がジャック11に接続されると、携帯電話機1の図示しない内蔵スピーカからの音出力が遮断され、ユーザは、イヤホン2を通じて放送の内容を聴くことができる。なお、イヤホン2がジャック11に接続されると、イヤホン2及び図示しない内蔵スピーカを通じて放送の内容を聴くことができるように構成することも考えられる。
なお、本実施の形態では、受信した放送は、音声出力のみならず映像出力も可能に構成されているが、音声出力のみを可能にする構成の場合にも同様に適用することができる。また、FMラジオ放送のみならず、AMラジオ放送も受信可能に携帯電話機1を構成することも可能である。
また、携帯電話機1は、図示しない内部メモリ又は外部メモリに、例えばMP3形式の所定のデータ形式で予め記録された音楽を再生する音楽再生機能を有する。なお、ここにいう外部メモリとは、携帯電話機1に脱着可能に装着できる記憶媒体をいい、例えばSDメモリカード等をいう。
イヤホン2は、携帯電話機1に接続される操作部3と、操作部3に接続される音出力部4と、を備える。操作部3は、携帯電話機1に対するユーザからの指示内容を電気信号で携帯電話機1に出力する。また、音出力部4は、操作部3を介して携帯電話機1からの電気信号に対応する音を出力する。
なお、本実施の形態では、イヤホン2として、操作部3と音出力部4とがコネクタ類によって分離可能に構成されているものを用いているが、そのような分離が不可能に構成されているものを用いることもできる。また、ここにいうイヤホン2は、操作部3と音出力部4とを含んで構成されているが、例えば操作部3のみをイヤホン2と考えることもできる。
操作部3は、複数の信号線(芯線)を内蔵するケーブル31と、ケーブル31の一端に設けられ、携帯電話機1のジャック11に接続される10極のプラグ32と、ケーブル31の他端に設けられ、ユーザが携帯電話機1に対して指示を行う際に操作するリモコン33と、を有する。ケーブル31に内蔵されている複数の信号線は、電気信号を伝達するためのものであるが、光信号等の他の信号を伝達するように構成している場合にも本実施の形態を適用することができる。
ここで、リモコン33は、ユーザの声が入力されるマイクロホン331と、音量の調整や受信周波数の調整を行ったり、音楽再生の際にユーザが操作したりするための各種のボタン332と、が配設されている。また、リモコン33には、音出力部4を接続するための出力端子333がケーブル31とは逆側に設けられている。なお、リモコン33における出力端子333の位置は、本実施の形態の場合に限られず、ケーブル31とは逆側以外であってもよい。
音出力部4は、複数の信号線を内蔵し、一端から他端に向かう途中で二股に分かれるケーブル41と、ケーブル41の一端に設けられ、操作部3の出力端子333に挿入されるプラグ(接続部品)42と、ケーブル41の他端に設けられ、ユーザの片耳ずつにセットされる右スピーカ43a及び左スピーカ43bと、を有する。右スピーカ43a及び左スピーカ43bは、プラグ42及びケーブル41を介して送られてきた電気信号を音に変換して出力する。
なお、本実施の形態では、携帯電話機1にイヤホン2を接続する場合を説明したが、イヤホン2の代わりに、図示しない電源コードを接続する場合にも同様に適用することができる。この電源コードは、電気配線されているコンセントから携帯電話機1に電気を供給するためのものであり、そのために、電力線、電源線、導線等の電気供給路を内蔵している。
また、携帯電話機1のほかに、図示しない携帯用ラジオ受信機にイヤホン2や図示しない電源コードを接続する場合にも適用することができる。
〔第1の実施の形態〕
図2は、第1の実施の形態に係るイヤホン2の構成を説明する図である。
図2に示すように、イヤホン2のケーブル31は、アンテナ(第1のアンテナ線)ANTを備えている。また、ケーブル31は、図示しない各種の信号線を備えている。具体的に説明すると、ケーブル31は、音出力部4(図1参照)の右スピーカ43aに信号を伝えるための信号線と、音出力部4の左スピーカ43bに信号を伝えるための信号線と、を備える。その他に、ケーブル31は、操作部3(図1参照)のリモコン33に配設されたマイクロホン331のための信号線と、リモコン33に配設されたボタン332のための信号線と、ステレオ検出のための信号線と、グランドのための信号線と、を備えることができる。
このアンテナANTは、アンテナとして機能する信号線で構成されている。プラグ32を携帯電話機1のジャック11に接続すると、アンテナANTが受信した電波は、プラグ32及びジャック11を介して携帯電話機1の図示しないチューナに入力される。
また、ケーブル31の外周面には、1本の金属線(第2のアンテナ線、グランド線)51が配設されている。この金属線51は、ケーブル31の長さ方向に直線状に延びるように配設されている。そして、金属線51は、プラグ32及びジャック11を介して携帯電話機1のグランドに接続される。なお、金属線51としては、抵抗値の低い材質例えば銅線を用いることが考えられる。
更に説明すると、金属線51の途中にローディングコイル52が設けられている。このローディングコイル52は、同調周波数ないしはアンテナの共振周波数を下げるための素子であり、中心周波数fcを下げる作用をする。すなわち、ローディングコイル52を金属線51に用いると、金属線51のアンテナ長が長くなり、その結果として、金属線51の長さ寸法を短くすることができる。ローディングコイル52としては、例えば、チップインダクタを用いることが考えられる。
なお、設計条件によっては、ローディングコイル52の代わりに、図示しない短縮コンデンサを用いる場合も考えられる。この短縮コンデンサは、同調周波数ないしはアンテナの共振周波数を上げるための素子であり、中心周波数fcを上げる作用をする。すなわち、短縮コンデンサを金属線51に用いると、金属線51のアンテナ長が短くなり、その結果として、金属線51の長さ寸法を長くすることになる。
アンテナANTを備えるケーブル31と金属線51とは、熱収縮のチューブ32aで互いに一体に固定されている。すなわち、金属線51の長さとプラグ32の大きさとの関係で、金属線51の一部がプラグ32から突出しているので、チューブ32aでケーブル31と金属線51とを一体にしている。
次に、イヤホン2の受信感度の評価について説明する。
図3は、測定条件を説明するための概略構成図である。
図3に示すように、テストアンテナRXと、ノイズを発生するノイズ発生部TXと、を互いに略平行となるように配設している。このテストアンテナRXは、イヤホン2に相当するものであり、図示省略のアンテナANT及び図示省略の金属線(図2の金属線51を参照)を備えている。
この金属線は、グランドGに電気的に接続することが可能に構成されている。すなわち、金属線とグランドGとが互いに接続した状態と両者が非接続の状態とを切り換えられるように構成されている。
また、テストアンテナRXとノイズ発生部TXとが相対的に平行移動できるように構成されている。このため、テストアンテナRXとノイズ発生部TXとの間の距離Lを任意の値に設定することができる。
更に説明すると、テストアンテナRXには、測定器としての図示しないスペクトラムアナライザを接続し、ノイズ発生部TXには、図示しないSSG(Standard Signal Generator、標準信号発生器)を接続している。すなわち、ノイズ発生部TXから電波を出力し、その電波をテストアンテナRXで受信し、その受信状態をスペクトラムアナライザで測定するように構成されている。
なお、テストアンテナRXの長さは38cm、ノイズ発生部TXの長さは8cmである。また、グランドGとしては、40mm×80mmの銅板を用いている。
図4〜図8は、距離L=0〜4cmの場合のテストアンテナRXの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、各図の(a)の縦軸は強さで横軸が周波数(MHz)であり、各図の(b)の縦軸は、本実施の形態のアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。また、図9は、距離L=38cmの場合のテストアンテナRXの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、(a)の縦軸が強さで横軸が周波数(MHz)、(b)の縦軸がアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。また、各図の(a)における実線は、本実施の形態の場合の測定値であり、破線は従来の場合の測定値である。
図4〜図8の各々の(a)に示すように、デジタルラジオ放送の周波数帯域(デジタルラジオ帯域)で、本実施の形態の場合と従来の場合との強さの差が大きいことが分かる。また、図4〜図8の各々の(b)に示すように、本実施の形態のアンテナは、デジタルラジオ帯域で、従来のアンテナよりも優れたVSWR特性を有している。
なお、図9の(a)に示すように、距離L=38cmのときには、本実施の形態の場合と従来の場合との強さの差がほとんどないことが分かる。
図10は、図4〜図8に示すグラフに基づき距離Lと改善度との関係を示すグラフであり、縦軸は改善度(dB)であり、横軸は距離L(cm)である。なお、この改善度とは、本実施の形態の構成が従来の構成に対して何デシベル落ちているかを示す度合いをいう。言い換えると、改善度とは、図2に示す金属線51がグランドG(図3参照)に接続した状態のテストアンテナRXでの測定値の、図2に示す金属線51がグランドG(図3参照)に非接続の状態のテストアンテナRXでの測定値に対する比率をいう。また、受信電波としては、デジタルラジオ放送の周波数帯域(デジタルラジオ帯域)の188.5MHz、193.5MHz及び198.5MHzである。
図10に示すように、距離Lが小さいと改善度が高く、距離Lが大きくなると改善度が小さくなるという傾向がある。言い換えると、テストアンテナRXにノイズ発生部TXが近づいていくと改善度が高くなり、テストアンテナRXからノイズ発生部TXが遠ざかっていくと改善度が低くなる。テストアンテナRXにノイズ発生部TXが近づいていくと効果がある。
したがって、テストアンテナRXの近くにノイズ発生部TXが位置する場合には、本実施の形態の構成(図2に示す金属線51と図3に示すグランドGとが互いに接続した状態)の方が、従来の構成(金属線とグランドGとが非接続の状態)よりも、ノイズ源に対して感度が下がるという傾向がある。その一方で、ノイズ発生部TXがテストアンテナRXの遠くに位置する場合には、本実施の形態の構成と従来の構成とでの感度の差が小さくなる傾向がある。図10では、距離Lが0〜4cmまでの場合の改善度を示しているが、図9に示す距離Lが38cmの場合には、本実施の形態の場合と従来の場合との差異が更に小さくなっている。このことから、距離Lが更に大きいと改善度は、いずれの周波数であっても、0に収束していくと考えられる。
このため、本実施の形態の構成を採用すると、近くのノイズ源に対しては受信感度を下げる一方で、遠くのノイズ源に対しては受信感度に影響がないと言える。図2に示す本実施の形態の構成に当てはめてみると、金属線51及びローディングコイル52のアンテナ長S5により、アンテナANTの近位で発生するノイズをキャンセルすることができる一方で、遠くの放送局から放送されるデジタルラジオ放送の受信レベルには影響しない。
更に説明すると、図1に示す携帯電話機1の液晶画面12からノイズが発生しており、イヤホン2の放送受信レベルに悪影響を与えてしまうことが懸念される。すなわち、液晶画面12がノイズ源となっている。
このような懸念に、受信感度を高くする技術を用いることで対応することも考えられる。しかしながら、近位のノイズ源からのノイズの受信感度も上がってしまう。そのため、近くにノイズ源があると、感度を高くしても、ノイズが入ってしまう。したがって、かかる対応では、根本的に解決を図ることが困難である。
そこで、図2に示す本実施の形態では、ノイズキャンセル用アンテナとしての金属線51及びローディングコイル52を備えているので、所望の放送の受信レベルを低下させることなく、液晶画面12からのノイズがアンテナANTへ入らないようになる。その結果、アンテナANTの例えばデジタルラジオ放送の受信状態を向上させることが可能になる。すなわち、放送受信レベルに影響せずに、アンテナANT近傍のノイズ源に対して感度を下げることが可能になる。
本実施の形態では、このような効果を簡易な構成で実現するものであり、イヤホン2をコンパクトな外形で構成することができる。また、本実施の形態では、ノイズキャンセル機能をイヤホン2に持たせるものであり、携帯電話機1の基板設計における条件が緩和され、基板設計を容易化することに寄与すると共に、携帯電話機1の製造コストを下げることができる。また、携帯電話機1の軽量化や薄形化にも寄与することができる。また、更なる高機能化を実現することが可能になる。
〔第2の実施の形態〕
図11は、第2の実施の形態に係るイヤホン2の構成を説明する図である。なお、本実施の形態に係るイヤホン2は、第1の実施の形態の場合と基本的な構成が同じものゆえ、共通する内容については省略することがある。
図11に示すように、ケーブル31は、アンテナANTを内蔵している。そして、ケーブル31の外周面には、巻き線61が配設されている。すなわち、巻き線61の一部がケーブル31の外周面に巻かれている。このため、巻き線61は、プラグ32内に収容されており、巻き線61がプラグ32から突出していない。
この巻き線61は、図2に示す金属線51に相当するものであり、金属線51と同じ材質を用いて構成されている。また、巻き線61の途中にローディングコイル62が設けられている。このローディングコイル62は、図2に示すローディングコイル52に相当するものである。
〔第3の実施の形態〕
図12は、第3の実施の形態に係るイヤホン2の構成を説明する図である。なお、本実施の形態に係るイヤホン2は、第1の実施の形態の場合と基本的な構成が同じものゆえ、共通する内容については省略することがある。
図12に示すように、ケーブル31は、アンテナANTを内蔵している。このアンテナANTは、アンテナ長S8を規定するチップビーズ8を有する。このチップビーズ8は、必要な信号を通過させる一方で、それ以上の所望する高周波数帯域にある不必要な信号を全て通過させないように作用する電子部品である。そして、チップビーズ8は、広い周波数帯域にわたって信号の吸収特性を有するものである。チップビーズ8は、高周波を減衰させるための素子であり、高周波減衰素子や高周波吸収素子と呼ばれる。また、高周波減衰素子としては、インダクタないしはチョークコイルがあり、これらを代用することも可能である。なお、チップビーズ8としては、使用される条件に応じて決定された所定のインピーダンスを有するものが用いられる。
このように、本実施の形態では、アンテナANTが所定の放送電波を受信するのに最適なアンテナ長S8となるようにチップビーズ8を配置することで、最適なアンテナ効果を得ることができる。
ここで、アンテナANTのアンテナ長S8の設定について説明する。アンテナ長S8は、波長をλとすると、基本的にはλ/4にする。そして、扱う周波数が多数の場合には、各帯域のセンタがnλ/4(nは奇数)になるようにアンテナ長S8を設定する。ただし、すべての帯域を満足しないときには、感度の低い帯域を感度の高い帯域よりも優先する必要がある。なお、デジタルラジオ放送の周波数帯域(デジタルラジオ帯域)は、例えば188.5MHz〜198.5MHzであり、その場合には中心周波数fc=193.5MHzである。
また、金属線71の途中に、ローディングコイル72及びコンデンサ73が設けられている。
また、金属線71のアンテナ長S7としては、所望の放送波の受信に影響を与えないで、かつ、ノイズを落とせるような値を採用する。更に説明すると、アンテナ長S7としては、アンテナANTの長さ方向におけるノイズ源の長さ寸法と略同一長さの値を採用することができる。また、遠方からの放送電波を受信するためのアンテナANTのアンテナ長S8と、近位のノイズ源からのノイズをキャンセルするための金属線71のアンテナ長S7との比率として、5:1の値を採用することができる。
本実施の形態に係るイヤホンとイヤホンが用いられる携帯電話機とを示す概略構成図である。 第1の実施の形態に係るイヤホンの構成を説明する図である。 測定条件を説明するための概略構成図である。 テストアンテナの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、(a)の縦軸は強さで横軸が周波数(MHz)であり、(b)の縦軸は、本実施の形態のアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。 テストアンテナの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、(a)の縦軸は強さで横軸が周波数(MHz)であり、(b)の縦軸は、本実施の形態のアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。 テストアンテナの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、(a)の縦軸は強さで横軸が周波数(MHz)であり、(b)の縦軸は、本実施の形態のアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。 テストアンテナの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、(a)の縦軸は強さで横軸が周波数(MHz)であり、(b)の縦軸は、本実施の形態のアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。 テストアンテナの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、(a)の縦軸は強さで横軸が周波数(MHz)であり、(b)の縦軸は、本実施の形態のアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。 テストアンテナの受信電波を変えて測定した結果を示すグラフであり、(a)の縦軸は強さで横軸が周波数(MHz)であり、(b)の縦軸は、本実施の形態のアンテナのVSWR値で横軸が周波数(MHz)である。 図4〜図8に示すグラフに基づき距離と改善度との関係を示すグラフであり、縦軸は改善度(dB)であり、横軸は距離L(cm)である。 第2の実施の形態に係るイヤホンの構成を説明する図である。 第3の実施の形態に係るイヤホンの構成を説明する図である。
符号の説明
1…携帯電話機、11…ジャック、12…液晶画面、2…イヤホン、3…操作部、31…ケーブル、32…プラグ、32a…チューブ、51,71…金属線、52,62,72…ローディングコイル、61…巻き線、73…コンデンサ、8…チップビーズ、ANT…アンテナ、S5,S7,S8…アンテナ長

Claims (8)

  1. 複数の信号線を備えるケーブルと、
    前記ケーブルに設けられ、前記複数の信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、
    前記ケーブルに内設され、前記プラグによって前記外部装置に電気的に接続されるアンテナ線と、
    前記ケーブルの外周に配置され、前記プラグによって前記外部装置のグランドに接続される金属線と、
    を含むイヤホン。
  2. 前記金属線は、前記ケーブルの長さ方向に沿って螺旋状に巻かれていることを特徴とする請求項1に記載のイヤホン。
  3. 前記金属線は、前記プラグに内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載のイヤホン。
  4. 前記金属線に取り付けられ、当該金属線の同調周波数を変更する変更素子を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のイヤホン。
  5. チューナを有する携帯型電子機器に接続されるとモノポールアンテナとして又は半波長ダイポールアンテナの片側として作用し、受信した電波を当該チューナに入力するアンテナであって、
    信号又は電気が通る導通路を備えるケーブルと、
    前記ケーブルに設けられ、前記携帯型電子機器に接続されるプラグと、
    前記ケーブルが備える導通路と共に当該ケーブルに内設され、前記プラグを介して前記携帯型電子機器に電気的に接続される第1のアンテナ線と、
    前記第1のアンテナ線に近接して配置され、前記プラグを介して前記携帯型電子機器のグランドに接続される第2のアンテナ線と、
    を含むアンテナ。
  6. 前記第1のアンテナ線のアンテナ長が、前記第1のアンテナ線による所定の放送波の受信に影響しない長さで、かつ、前記携帯型電子機器からのノイズが当該第1のアンテナ線に入力するのを抑制する長さであることを特徴とする請求項5に記載のアンテナ。
  7. チューナ及び画像表示部を有する携帯型電子機器本体と、
    前記携帯型電子機器本体に接続されるアンテナ付きイヤホンと、
    を含み、
    前記アンテナ付きイヤホンは、
    ケーブルと、
    前記ケーブルに内設されたアンテナ線と、
    前記アンテナ線と共に前記ケーブルに内設された信号線と、
    前記ケーブルに設けられ、前記アンテナ線及び前記信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、
    前記アンテナ線に近接して配置され、前記プラグによって前記携帯型電子機器本体のグランドに接続される金属製のグランド線と、
    を備えることを特徴とする携帯型電子機器。
  8. 前記グランド線は、前記アンテナ線の長さ方向での前記画像表示部の長さと略同一のアンテナ長を有することを特徴とする請求項7に記載の携帯型電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102076761B1 (ko) * 2018-11-26 2020-02-12 한양대학교 산학협력단 케이블을 활용한 이중 대역 안테나 장치

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