JP2007173980A - イヤホン付きアンテナ及びイヤホン - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルをアンテナとして利用するイヤホンの受信感度を向上させることにある。
【解決手段】ケーブルと、ケーブルに内設されたアンテナ線ANTと、アンテナ線ANTと共にケーブルに内設された信号線R,Lと、ケーブルに設けられ、アンテナ線ANT及び信号線R,Lを電気的に携帯電話機1に接続させるためのプラグ32と、ケーブルにプラグ32と離間して設けられたリモコン33と、リモコン33に内蔵され、信号線R,Lに配設されている高周波減衰素子5Cと、リモコン33に内蔵され、高周波減衰素子5Cに隣接してアンテナ線ANTに配設されている高周波減衰素子5Bと、を含む。高周波減衰素子5B,5Cは、リモコン33のプラグ32寄りに位置している。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気信号を音に変換する電気−音響変換器としてのイヤホン等に関するものである。
携帯型の受信情報機器、例えば携帯電話機は、通話機能のみならず、技術の発達と共にメールやインターネット等の通信機能が付加されている。そして、その便利さや手軽さ等のため、携帯電話機は世界的に急速に普及している。
そのような携帯電話機の普及に伴い、通話機能や通信機能以外の様々な機能を有する携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1では、音楽再生機能を有する携帯電話機が開示されている。このため、携帯電話機及び携帯電話機に接続されるイヤホン(ヘッドホン)に対して高音質化という要求があり、各種の技術を用いてその要求に対応している。このように、携帯電話機に音楽再生機能をもたせることにより、専用の音楽再生機を用いて所望の音楽を聴いていた従来のスタイルから、携帯電話機だけを持ち歩いて携帯電話機で音楽再生するというスタイルに変わりつつある。
また、特許文献1では、ラジオやテレビ等の受信機能を有する携帯電話機も開示されている。ここで、携帯電話機に専用のアンテナを内蔵すると携帯電話機の小型化や軽量化の妨げになることから、チューナを携帯電話機に内蔵すると共に、携帯電話機に接続されるヘッドホンのケーブル(コード)にアンテナ機能をもたせた構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。すなわち、特許文献2には、ヘッドホンのケーブルをコネクタを介してチューナに接続し、これにより、ヘッドホンのケーブルを外部アンテナとして用いていると共に、ヘッドホンのコネクタが携帯電話機に接続されると、音声信号の出力先がスピーカからヘッドホンへと切り替わる構成が開示されている。
特開2002−101164号公報 実開平3−2708号公報
しかしながら、ヘッドホンないしはイヤホンのケーブルを外部アンテナとする場合には、従来の構造では、受信感度の面で問題がある。すなわち、受信感度の向上を効果的に図ることが困難である。当然ながら、ヘッドホン等について種々の改良が行われているものの、性能的に十分ではなかったりコストが多くかかり過ぎてしまったりして、課題の解決には至っていない。また、ヘッドホン等が接続される携帯電話機についても、受信感度を向上させる改良が行われているが、高機能化等に伴い、受信感度を向上させる手段を携帯電話機側に内蔵するのは困難になりつつある。
ここで、携帯電話機のインターフェイスコネクタに接続され、そのインターフェイスコネクタのアンテナ端子に電気的に接続されるアンテナ接続端子を有するコネクタ部とアンテナ接続端子に電気的に接続されるアンテナエレメントを有する外部アンテナ部とを備えた携帯電話機用アンテナについての提案もある。この提案によると、アンテナエレメントが、導波素子、放射素子及び反射素子を有することにより、携帯電話機の送受信可能な距離を長くすることができる。ところが、このような構成をヘッドホンに適用するのは困難である。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ケーブルをアンテナとして利用するイヤホンの受信感度を向上させることにある。
また別の目的は、そのようなイヤホンが接続される装置本体のコンパクト化に寄与することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるイヤホンは、アンテナ線を含む複数の信号伝達路を備えるケーブルと、ケーブルが備える複数の信号伝達路の各々に対応する端子を有し、端子を通じて複数の信号伝達路の各々を外部装置に接続させるためのプラグと、プラグに内蔵され、ケーブルが備える複数の信号伝達路のうちアンテナ線を除く信号伝達路に配置された高周波減衰素子と、を含むものである。
プラグは基板を内蔵し、高周波減衰素子は、この基板に取り付けられていることを特徴とすることができる。また、高周波減衰素子は、チップビーズまたはインダクタであることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用されるイヤホン付きアンテナは、ケーブルと、ケーブルに内設されたアンテナ線と、アンテナ線と共にケーブルに内設された信号線と、ケーブルに設けられ、アンテナ線及び信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、プラグに内蔵され、信号線に配設されている第1の高周波減衰素子と、第1の高周波減衰素子と離間して信号線に配設されている第2の高周波減衰素子と、第2の高周波減衰素子に隣接してアンテナ線に配設されている第3の高周波減衰素子と、を含むものである。
ケーブルに設けられ、第2の高周波減衰素子及び第3の高周波減衰素子が配設されている中間部を更に含むことを特徴とすることができる。また、ケーブルは、接続部品を備える複数のケーブル部分から構成され、ケーブル部品のうちプラグが設けられたケーブル部品に配設され、第2の高周波減衰素子及び第3の高周波減衰素子が配設されている中間部を更に含むことを特徴とすることができる。
ケーブルに設けられたリモコンを更に含み、第2の高周波減衰素子及び第3の高周波減衰素子がリモコンに配設されていることを特徴とすることができる。また、ケーブルに設けられたリモコンと、リモコンに挿入されるジャックと、を更に含み、第2の高周波減衰素子及び第3の高周波減衰素子がリモコンに配設されていることを特徴とすることができる。
更に本発明を別の観点から捉えると、本発明が適用されるアンテナは、チューナを有する携帯型電子機器に接続されるとモノポールアンテナとして又は半波長ダイポールアンテナの片側として作用し、受信した電波をチューナに入力するアンテナであって、信号又は電気が通る導通路を備えるケーブルと、ケーブルが備える導通路と共にケーブルに内設されているアンテナ線と、ケーブルに設けられ、携帯型電子機器に接続されるプラグと、プラグに内蔵され、ケーブルが備える導通路に配置された高周波減衰素子と、を含むものである。
アンテナ線に設けられ、このアンテナ線のアンテナ長を規定するための高周波吸収素子を更に含むことを特徴とすることができる。この場合には、アンテナ長を規定するための高周波吸収素子の近傍に設けられ、ケーブルが備える導通路に配置された別の高周波吸収素子を更に含むことを特徴とすることができる。
ユーザに音を出力するスピーカ部を更に含み、ケーブルが備える導通路は、スピーカ部に信号を送るためのものであることを特徴とすることができる。また、ケーブルが備える導通路は、携帯型電子機器に電気を供給する電気供給路であることを特徴とすることができる。
更に本発明をまた別の観点から捉えると、本発明が適用されるアンテナは、チューナを有する携帯型電子機器に接続されるとモノポールアンテナとして又は半波長ダイポールアンテナの片側として作用し、受信した電波をチューナに入力するアンテナであって、電気を供給するための電気供給路を備える電源ケーブルと、電源ケーブルが備える電気供給路と共に電源ケーブルに内設されているアンテナ線と、電源ケーブルに設けられ、携帯型電子機器に対して電気供給を行う際に携帯型電子機器に接続されるプラグと、プラグに内蔵され、電源ケーブルが備える電気供給路に配置された高周波減衰素子と、を含むものである。
アンテナ線に設けられ、アンテナ線のアンテナ長を規定するための高周波吸収素子を更に含むことを特徴とすることができる。この場合には、アンテナ長を規定するための高周波吸収素子の近傍に設けられ、電源ケーブルが備える電気供給路に配置された別の高周波吸収素子を更に含むことを特徴とすることができる。
本発明によれば、ケーブルをアンテナとして利用するイヤホンの受信感度を向上させることが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るイヤホン2と当該イヤホン2が用いられる携帯電話機1とを示す概略構成図である。
図1に示す携帯電話機(受信機、外部装置、携帯型電子機器)1は、イヤホン(ヘッドホン)2が接続されるジャック11を有する。また、携帯電話機1は、FMラジオ放送、VHFテレビ放送及びUHFテレビ放送等を受信する受信機能としてのチューナ12(図2参照)を有する。そして、ユーザが所望の放送を受信するときには、アンテナとして機能するイヤホン2を携帯電話機1のジャック11に接続する。
イヤホン2がジャック11に接続されると、イヤホン2は携帯電話機1の放送受信用外部アンテナとして機能する。また、イヤホン2がジャック11に接続されると、携帯電話機1の図示しない内蔵スピーカからの音出力が遮断され、ユーザは、イヤホン2を通じて放送の内容を聴くことができる。
なお、本実施の形態では、受信した放送は、音声出力のみとしているが、音声出力のみならず映像出力も可能に構成されている携帯電話にも同様に適用することができる。また、FMラジオ放送のみならず、AMラジオ放送も受信可能に携帯電話機1を構成することも可能である。
また、携帯電話機1は、図示しない内部メモリ又は外部メモリに、例えばMP3形式の所定のデータ形式で予め記録された音楽を再生する音楽再生機能を有する。なお、ここにいう外部メモリとは、携帯電話機1に脱着可能に装着できる記憶媒体をいい、例えばSDメモリカード等をいう。
イヤホン2は、携帯電話機1に接続される操作部3と、操作部3に接続される音出力部4と、を備える。操作部3は、携帯電話機1に対するユーザからの指示内容を電気信号で携帯電話機1に出力する。また、音出力部4は、操作部3を介して携帯電話機1からの電気信号に対応する音を出力する。
なお、本実施の形態では、イヤホン2として、操作部3と音出力部4とがコネクタ類によって分離可能に構成されているものを用いているが、そのような分離不可能に構成されているものを用いることもできる。また、ここにいうイヤホン2は、操作部3と音出力部4とを含んで構成されているが、例えば操作部3のみをイヤホン2と考えることもできる。また、携帯電話機1に接続される操作部3をラジオ放送やテレビ放送を受信するためのアンテナと考えることもできる。
操作部3は、複数の信号線(芯線)を内蔵するケーブル(ケーブル部分)31と、ケーブル31の一端に設けられ、携帯電話機1のジャック11に接続されるプラグ32と、ケーブル31の他端に設けられ、ユーザが携帯電話機1に対して指示を行う際に操作するリモコン(中間部)33と、を有する。ケーブル31に内蔵されている複数の信号線は、電気信号を伝達するためのものであるが、光信号等の他の信号を伝達するように構成している場合にも本実施の形態を適用することができる。
ここで、リモコン33は、ユーザの声が入力されるマイクロホン(音入力部)331と、音量の調整や受信周波数の調整を行ったり、音楽再生の際にユーザが操作したりするための各種のボタン332と、が配設されている。また、リモコン33には、音出力部4を接続するための出力端子333がケーブル31とは逆側に設けられている。なお、リモコン33における出力端子333の位置は、本実施の形態の場合に限られず、ケーブル31とは逆側以外であってもよい。
音出力部4は、複数の信号線を内蔵し、一端から他端に向かう途中で二股に分かれるケーブル(ケーブル部分)41と、ケーブル41の一端に設けられ、操作部3の出力端子333に挿入されるプラグ(接続部品)42と、ケーブル41の他端に設けられ、ユーザの片耳ずつにセットされる右スピーカ(スピーカ部)43a及び左スピーカ(スピーカ部)43bと、を有する。右スピーカ43a及び左スピーカ43bは、プラグ42及びケーブル41を介して送られてきた電気信号を音に変換して出力する。
なお、本実施の形態では、携帯電話機1にイヤホン2を接続する場合を説明したが、イヤホン2の代わりに、図示しない電源コードを接続する場合にも同様に適用することができる。この電源コードは、電気配線されているコンセントから携帯電話機1に電気を供給するためのものであり、そのために、電力線、電源線、導線等の電気供給路を内蔵している。
また、携帯電話機1のほかに、図示しない携帯用ラジオ受信機にイヤホン2や図示しない電源コードを接続する場合にも適用することができる。
〔第1の実施の形態〕
図2は、第1の実施の形態に係るイヤホン21の操作部3が携帯電話機1に接続されている状態を説明するための概略構成図である。図3は、操作部3のプラグ32の内部の構造を説明するための概略構成図であり、同図の(a)は、プラグ32の正面図であり、(b)はプラグ32の右側面図である。
図2に示すように、操作部3のケーブル31は、アンテナとして機能する信号線(アンテナ線)ANTと、音出力部4(図1参照)の右スピーカ43aに信号を伝えるための信号線Rと、音出力部4の右スピーカ43aに信号を伝えるための信号線Lと、を備えている。その他に、操作部3のリモコン33に配設されたマイクロホン331のための信号線及びリモコン33に配設されたボタン332のための信号線もケーブル31は備えている。なお、本実施の形態では、ケーブル31が5本の信号線(信号伝達路、導通路、電気供給路)を備えているが、更に他の信号線を備えるように構成することも可能である。例えば、ステレオ検出のための信号線やグランドのための信号線等である。また、マイクロホン331のための信号線をシールド線にて被覆してノイズ対策を施すことも考えられる。
操作部3のプラグ32は、チップビーズ5Aを内蔵している。すなわち、プラグ32において、信号線ANT以外の信号線にチップビーズ5Aが配設されている。言い換えると、プラグ32において、信号線R、信号線L、マイクロホン331のための信号線及びボタン332のための信号線にチップビーズ5Aが配設されている。
チップビーズ5Aは、必要な信号を通過させる一方で、それ以上の所望する高周波数帯域にある不必要な信号(ノイズ)を全て通過させないように作用する電子部品である。そして、チップビーズ5Aは、広い周波数帯域にわたって信号の吸収特性を有するものである。チップビーズ5Aは、高周波を減衰させるための素子であり、高周波減衰素子や高周波吸収素子と呼ばれる。また、高周波減衰素子としては、インダクタないしはチョークコイルがあり、これらを代用することも可能である。なお、チップビーズ5Aとしては、使用される条件に応じて決定された所定のインピーダンスを有するものが用いられる。
ここで、図3に示すように、プラグ32には、所定のパターンが形成されている基板321が内蔵されている。そして、そのような基板321に4個のチップビーズ5Aが実装されている。すなわち、図2では、すべての信号線を直線で図示しているが、実際には、信号線の各々は、基板321を介して電気的に接続されている。なお、このプラグ32は、携帯電話用接続コードの平型プラグであり、10ピンのステレオ音声対応タイプである。
図2に戻って説明を続ける。操作部3のプラグ32が携帯電話機1のジャック11に挿入されると、操作部3と携帯電話機1とが電気的に接続され、これにより、信号線ANTは、携帯電話機1に内蔵されているチューナ12に接続される。他の信号線は、携帯電話機1内の図示しない回路に接続される。そして、信号線ANT以外の信号線には、チップビーズ5Aが配設されているので、外部からの高周波(受信した放送電波)は、チップビーズ5Aにより減衰される。
このようにして、外部からの高周波は、信号線ANTのみから携帯電話機1の内部に入力され、携帯電話機1のチューナ12へ損失が少なく高周波成分を取り込むことができる。言い換えると、信号線ANTが受信した放送電波は、信号線ANT以外の信号線を介して携帯電話機1の内部に入力されず、そのほとんどは、信号線ANTを介して携帯電話機1のチューナ12に入力される。したがって、イヤホン21により放送電波が受信されるときの受信感度が低下することを防止できる。
ここで、携帯電話機1の内部にチップビーズ5Aを配設して、信号線ANT以外の信号線による高周波を減衰させるようにした携帯電話機1についても、本実施の形態のイヤホン21を用いることができる。更に説明すると、近年の高機能化多機能化の要求に対応するために、携帯電話機1の内部に配置されている図示しない基板は、例えば6層や8層等の多層基板であり、しかも、各種の電子部品が高密度実装されている。そして、信号線ANT等の信号線は、チップビーズ5Aが配設されている多層基板に接続されている。このように構成された多層基板において、信号線ANT以外の信号線からの高周波はチップビーズ5Aによって減衰される。しかしながら、多層基板において高周波を減衰するので、チップビーズ5Aに減衰される前に、高周波が多層基板の他の層のパターンに入力されてしまうことがあり得る。このため、チップビーズ5Aが内蔵されている携帯電話機1の場合には、信号線ANT以外の信号線からの高周波が完全には減衰されずに多層基板に入力されてしまい、受信感度の低下や多層基板への悪影響等の懸念がある。
ところが、チップビーズ5Aが内蔵されている携帯電話機1に、本実施の形態のイヤホン21を用いると、操作部3のプラグ32に配設されたチップビーズ5Aによって、信号線ANT以外の信号線からの高周波を減衰することができる。すなわち、信号線ANT以外の信号線の高周波を携帯電話機1の外部で減衰するので、信号線ANTの高周波のみを携帯電話機1の内部に入力させることができる。このため、チップビーズ5Aが内蔵されている携帯電話機1について本実施の形態のイヤホン21を用いると、イヤホン21のチップビーズ5Aにて高周波を減衰することができるので、受信感度の向上を期待することができる。
また、本実施の形態のイヤホン21を用いると、携帯電話機1はチップビーズ5Aを内蔵する必要が無くなる。すなわち、携帯電話機1に内蔵されている図示しない基板に実装する部品を減らすことができる。このため、携帯電話機1の基板設計における条件が緩和され、基板設計を容易化することに寄与すると共に、携帯電話機1の製造コストを下げることができる。また、携帯電話機1の軽量化や薄形化にも寄与することができる。また、更なる高機能化を実現することが可能になる。
このように、本実施の形態のイヤホン21は、携帯電話機1にチップビーズ5Aが内蔵されているか否かを問わず、用いることができる。この意味において、本実施の形態のイヤホン21は、汎用性に富むものである。そして、チップビーズ5Aが内蔵されている携帯電話機1に本実施の形態のイヤホン21を用いると、受信感度が向上する。
また、携帯電話機1にチップビーズ5Aを内蔵する必要が無くなるので、携帯電話機1の基板の設計条件の緩和やコストダウンを実現することができる。また、携帯電話機1の軽量化や薄形化、高機能化を実現することが容易になる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係るイヤホン22が携帯電話機1に接続されている状態を説明するための概略構成図である。なお、第2の実施の形態に係るイヤホン22は、第1の実施の形態に係るイヤホン21と同一の構成についてはその説明を省略する。
図4に示すイヤホン22では、操作部3のプラグ32にチップビーズ(第1の高周波減衰素子)5Aが内蔵されていると共に、操作部3のリモコン33にチップビーズ(第3の高周波減衰素子)5B及びチップビーズ(第2の高周波減衰素子)5Cが内蔵されている。すなわち、リモコン33において、信号線ANTにチップビーズ5Bが配設されている。また、リモコン33において、信号線R,L、マイクロホン331のための信号線及びボタン332のための信号線にチップビーズ5Cが配設されている。
このように、リモコン33において、信号線ANTを含めた信号線のすべてについて高周波が減衰するように構成されている。
更に説明すると、信号線ANTは、リモコン33に内蔵されたチップビーズ5Bにより、チップビーズ5Bと携帯電話機1のチューナ12との間の距離がアンテナ長となる。すなわち、信号線ANTのアンテナ長に相当する部分で、放送電波を受信する。このように、リモコン33から延びるケーブル41(図1参照)をアンテナとして用いていない。したがって、所定の放送電波を受信するのに最適なアンテナ長となるようにチップビーズ5Bを配置することで、最適なアンテナ効果を得ることができる。
また、信号線ANTと共にケーブル31に内設されている信号線R,L等の他の信号線は、操作部3のプラグ32のチップビーズ5Aとリモコン33のチップビーズ5Cとが配設されている。このため、信号線ANT以外の他の信号線は、両端で高周波の減衰が行われる。そして、リモコン33において、チップビーズ5Bとチップビーズ5Cは隣接して配設されている。したがって、信号線ANTのアンテナ長に相当する部分へ高周波が入力されることを回避でき、設計どおりの受信感度とすることが可能になる。
ここで、アンテナ長の設定について説明する。アンテナ長は、波長をλとすると、基本的にはλ/4にする。そして、扱う周波数が多数の場合には、各帯域のセンタがnλ/4(nは奇数)になるようにアンテナ長を設定する。ただし、すべての帯域を満足しないときには、感度の低い帯域を感度の高い帯域よりも優先する必要がある。
本実施の形態では、周波数が76〜90MHzのFM放送と、90〜108MHz(1CH〜3CH)及び170〜222MHz(4CH〜12CH)のVHFのテレビ放送と、470〜770MHz(13CH〜62CH)のUHFのテレビ放送と、が受信帯域としている。FM放送の場合には、λ=3.95〜3.33mであり、VHFの場合には、λ=3.33〜2.78m及び、λ=1.76〜1.35mである。UHFの場合には、λ=64〜39cmである。
そして、各帯域のセンタがnλ/4となるようなアンテナ長を設定する。その設定されたアンテナ長で受信状態を測定する実験を行い、各帯域の周波数の受信レベルを得る。その感度の程度を調べてアンテナ長を合わせ込んでいく。
〔第3の実施の形態〕
図5は、第3の実施の形態に係るイヤホン23が携帯電話機1に接続されている状態を説明するための概略構成図である。なお、第3の実施の形態に係るイヤホン23は、第1の実施の形態に係るイヤホン21と同一の構成についてはその説明を省略する。
図5に示すイヤホン23では、図4に示すイヤホン22とは異なり、音出力部4のプラグ42にチップビーズ5B,5Cが内蔵されている。すなわち、プラグ42において、信号線ANTにチップビーズ5Bが配設され、また、信号線R,Lにチップビーズ5Cが配設されている。
更に説明すると、プラグ42からケーブル41(図1参照)へと延びる信号線は、5本の信号線のうち信号線ANT,R,Lのみである。このため、操作部3のリモコン33にチップビーズ5Cを内蔵する場合よりも、音出力部4のプラグ42にチップビーズ5Cを内蔵する場合の方がチップビーズ5Cの数を減らすことができる。したがって、イヤホン23の製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態では、音出力部4のプラグ42にチップビーズ5B,5Cを内蔵しているが、イヤホン23のリモコン33における出力端子333の近傍に設けることも考えられる。すなわち、出力端子333の近傍であれば、信号線ANT,R,Lは、マイクロホン331のための信号線及びボタン332のための信号線からの影響を受け難い。このため、出力端子333の近傍にチップビーズ5B,5Cを設けることができる。
次に、イヤホン2の受信感度の評価について説明する。
図6は、測定条件を説明するための概略構成図である。
図6に示すように、テストアンテナ60を吊るした状態で設置すると共に、テストアンテナ60から所定距離L1(例えば50cm)離間した位置にリード線70を吊るした状態で設置している。そして、テストアンテナ60には、測定器としてのスペクトラムアナライザ(以下、スペアナともいう)61を接続し、リード線70にはSSG(Standard Signal Generator、標準信号発生器)71を接続している。すなわち、リード線70から電波を出力し、その電波をテストアンテナ60で受信し、その受信状態をスペクトラムアナライザ61で測定するように構成されている。なお、ネットワークアナライザを使用する測定方法もある。
具体的に説明すると、テストアンテナ60のスピーカ60aが上側になるように図示しない保持具を用いてテストアンテナ60を吊るしている。そして、下側に位置するテストアンテナ60のプラグ60bに、同軸ケーブル62の一端に設けられたコネクタ62aを接続している。また、同軸ケーブル62の他端をスペクトラムアナライザ61に接続している。このようにして、テストアンテナ60をスペクトラムアナライザ61に電気的に接続している。
リード線70は、所定の長さL2(例えば50cm)に設定されている。図示しない保持具を用いてリード線70がテストアンテナ60と平行になるように吊るされている。そして、リード線70の下端に同軸ケーブル72の一端を接続している。そして、同軸ケーブル72の他端をSSG71に接続している。このようにして、リード線70をSSG71に電気的に接続している。
図7は、評価に用いたテストアンテナ60を説明するための説明図である。このテストアンテナ60は、プラグ60b側の操作部Pとスピーカ60a側の音出力部Sとからなる2分割タイプである。そして、同図の(a)は、操作部Pの外観図であり、(b)は、操作部Pと音出力部Sとをつなげた状態の外観図である。
すなわち、図7の(a)及び(b)に示す操作部Pは、プラグ60bとリモコン60dとをケーブルで互いに電気的に接続して構成されている。また、図7の(b)に示す音出力部Sは、スピーカ60aとプラグ60cとをケーブルで互いに電気的に接続して構成されている。そして、図7の(b)に示すように、音出力部Sのプラグ60cは操作部Pのリモコン60dに挿入されて音出力部Sと操作部Pとが互いに電気的に接続される。プラグ60cはリモコン60dに対して挿脱可能である。
ここで、本実施の形態についてのテストアンテナ60としては、上述したイヤホン2,21,22,23と同様の構成のものを用いている。すなわち、操作部Pのプラグ60bは、チップビーズ5Aが内設されたプラグ32(図2、図4又は図5参照)に相当するものである。操作部Pのリモコン60d及び音出力部Sのプラグ60cは、チップビーズ5B,5Cが内設されたリモコン33又はプラグ42に相当するものである。
なお、本実施の形態に対する比較例として、これらチップビーズ5A,5B,5Cが内設されていないプラグ60b、リモコン60d及びプラグ60cを用いて実験を行っている。また、比較例として、操作部Pのリード線長及び音出力部Sのリード線長が異なる寸法のものを用いて実験を行っている。
図8及び図9は、図6に示す測定条件で測定した結果を示すグラフであり、いずれも、横軸はリード線70(図6参照)から発した周波数(MHz)であり、縦軸は、テストアンテナ60が受信した電波をスペクトラムアナライザで測定したレベル(dBμ)である。なお、リード線70に接続されたSSG71(図6参照)の出力レベルは、100dBμである。
図8では、実施形態品A,Bの測定結果を示すと共に、比較例としての市販品C,Dの測定結果を示している。ここにいう実施形態品A,Bは、テストアンテナ60(図6参照)として本実施の形態に係るイヤホンを指すものである。更に説明すると、実施形態品Aでは、1608タイプのチップビーズを用いている。実施形態品Bは、1005タイプのチップビーズを用いている。なお、1005、1608という数字は、外形寸法を示している。
また、ここにいう市販品C,Dには、図7の(b)に示すような操作部Pと音出力部Sとが電気的に一体となるように互いに接続された状態のものを用いているが、チップビーズがまったく内設されていない。また、市販品Cは、全長が144mmであり、市販品Dは、全長が107mmである。このため、市販品Cのアンテナ長は144mmであり、市販品Dのアンテナ長は107mmである。
図9では、実施形態品A,Bの測定結果を示すと共に、チップビーズがまったく内設されていない比較例としての従来品E,Fの測定結果を示している。ここにいう従来品Eは、図7の(a)に示すような操作部Pからなるものである。また、従来品Fは、図7の(b)に示すような操作部Pと音出力部Sとが電気的に一体となるように互いに接続された状態のものである。このため、従来品Fの方が、音出力部Sの長さだけ従来品Eよりも長い。すなわち、従来品Eと従来品Fとは、アンテナ長の長さが互いに異なっている。なお、従来品E,Fの各々の全長は、実施形態品A,Bの全長に合わせている。
そして、図8及び図9に示すように、リード線70(図6参照)から発せられる電波の周波数を変えて測定している。具体的には、76MHz、92MHz、108MHz、170MHz、196MHz、222MHz、470MHz、620MHz及び770MHzの周波数で測定した。
測定結果について具体的に説明すると、図8に示すように、実施形態品A,Bは、市販品C,Dよりも受信レベルが全般的に高い。すなわち、実施形態品A,Bは、市販品C,Dよりも受信感度がよい。
図10は、図8に示す実施形態品A,Bによる測定結果の市販品Cの測定結果に対する比較を示すグラフであり、横軸は周波数(MHz)であり、縦軸は改善度(dB)である。
図10に示すように、実施形態品Aの受信状態については、620MHzを除いて市販品Cの受信状態に対して改善されている。また、実施形態品Bの受信状態については、108MHzを除いて市販品Cの受信状態に対して改善されている。このような改善効果は、受信した電波が確実にチューナ12(図2参照)に入力されていることに起因すると考えられる。すなわち、実施形態品A,Bでは、プラグ60bにチップビーズ5A(図2参照)が内設されているため、受信した電波のすべてがチューナ12(図2参照)に送られる。このため、受信電波の損失を抑制することができ、市販品C,Dに比べて受信状態が向上しているものである。
図9に戻って説明を続ける。同図に示すように、実施形態品A,Bは、従来品E,Fよりも受信レベルが全般的に高い。すなわち、実施形態品A,Bは、従来品E,Fよりも受信感度がよい。また、従来品Eと従来品Fとの測定結果を比較すると、受信レベルが変わっている。すなわち、音出力部Sを接続する場合と接続しない場合とでアンテナ長が変わってしまい、受信感度が変化してしまう。言い換えると、操作部Pに接続される音出力部Sのケーブルの長さによって受信感度が変化してしまう。アンテナ設計の際には、広帯域の受信感度が良好になるように調整して最終的な仕様を決定する。したがって、受信感度が容易に変化してしまうのは、好ましくない。
この点で、実施形態品A,Bには、チップビーズ5A,5B,5Cが内設され、これにより、アンテナ長が決定されている。このため、操作部Pに接続される音出力部Sのケーブル長がどのような寸法であっても、アンテナ長が変わることはない。したがって、アンテナ設計により合わせ込まれた性能が維持され、ユーザは、広帯域に良好な受信感度を有する設計どおりの性能で使用することができる。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、携帯電話機1のチューナ12に受信電波が入力される際の損失を抑制することができ、これにより、受信感度を向上させることができる。また、予め定められたアンテナ長で受信することができ、受信感度が変化することを回避することができる。
本実施の形態に係るイヤホンと当該イヤホンが用いられる携帯電話機とを示す概略構成図である。 第1の実施の形態に係るイヤホンの操作部が携帯電話機に接続されている状態を説明するための概略構成図である。 操作部のプラグの内部の構造を説明するための概略構成図である。 第2の実施の形態に係るイヤホンが携帯電話機に接続されている状態を説明するための概略構成図である。 第3の実施の形態に係るイヤホンが携帯電話機に接続されている状態を説明するための概略構成図である。 測定条件を説明するための概略構成図である。 評価に用いたテストアンテナを説明するための説明図である。 図6に示す測定条件で測定した結果を示すグラフである。 図6に示す測定条件で測定した結果を示すグラフである。 図8に示す実施形態品による測定結果の市販品の測定結果に対する比較を示すグラフである。
符号の説明
1…携帯電話機、11…ジャック、12…チューナ、2,21,22,23…イヤホン、3…操作部、31,41…ケーブル、32,42…プラグ、321…基板、33…リモコン、331…マイクロホン、332…ボタン、333…出力端子、4…音出力部、43a…右スピーカ、43b…左スピーカ、5A,5B,5C…チップビーズ
かかる目的のもと、本発明が適用されるイヤホン付きアンテナは、ケーブルと、ケーブルに内設されたアンテナ線と、アンテナ線と共にケーブルに内設された信号線と、ケーブルに設けられ、アンテナ線及び信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、ケーブルにプラグと離間して設けられたリモコンと、プラグに内蔵され、信号線に配設されている第1の高周波減衰素子と、リモコンに内蔵され、信号線に配設されている第2の高周波減衰素子と、リモコンに内蔵され、第2の高周波減衰素子に隣接してアンテナ線に配設されている第3の高周波減衰素子と、を含み、第2の高周波減衰素子及び第3の高周波減衰素子は、リモコンのプラグ寄りに位置することを特徴とするものである。
ケーブルは、接続部品を備える複数のケーブル部分から構成され、リモコンは、ケーブル部品のうちプラグが設けられたケーブル部品に配設されていることを特徴とすることができる。また、リモコンに挿入されるジャックを更に含むことを特徴とすることができる。
また、第2の高周波減衰素子は、アンテナ線のアンテナ長を規定することを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用されるイヤホンは、アンテナ線を含む複数の信号伝達路を備えるケーブルと、ケーブルが備える複数の信号伝達路の各々に対応する端子を有し、端子を通じて複数の信号伝達路の各々を外部装置に接続させるためのプラグと、ケーブルにプラグと離間して設けられたリモコンと、リモコンに内蔵され、リモコンのプラグ寄りに位置し、ケーブルが備えるアンテナ線を含む複数の信号伝達路に配置された高周波減衰素子と、を含むものである。
本発明は、電気信号を音に変換する電気−音響変換器としてのイヤホン付きアンテナ等に関するものである。
携帯型の受信情報機器、例えば携帯電話機は、通話機能のみならず、技術の発達と共にメールやインターネット等の通信機能が付加されている。そして、その便利さや手軽さ等のため、携帯電話機は世界的に急速に普及している。
そのような携帯電話機の普及に伴い、通話機能や通信機能以外の様々な機能を有する携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1では、音楽再生機能を有する携帯電話機が開示されている。このため、携帯電話機及び携帯電話機に接続されるイヤホン(ヘッドホン)に対して高音質化という要求があり、各種の技術を用いてその要求に対応している。このように、携帯電話機に音楽再生機能をもたせることにより、専用の音楽再生機を用いて所望の音楽を聴いていた従来のスタイルから、携帯電話機だけを持ち歩いて携帯電話機で音楽再生するというスタイルに変わりつつある。
また、特許文献1では、ラジオやテレビ等の受信機能を有する携帯電話機も開示されている。ここで、携帯電話機に専用のアンテナを内蔵すると携帯電話機の小型化や軽量化の妨げになることから、チューナを携帯電話機に内蔵すると共に、携帯電話機に接続されるヘッドホンのケーブル(コード)にアンテナ機能をもたせた構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。すなわち、特許文献2には、ヘッドホンのケーブルをコネクタを介してチューナに接続し、これにより、ヘッドホンのケーブルを外部アンテナとして用いていると共に、ヘッドホンのコネクタが携帯電話機に接続されると、音声信号の出力先がスピーカからヘッドホンへと切り替わる構成が開示されている。
特開2002−101164号公報 実開平3−2708号公報
しかしながら、ヘッドホンないしはイヤホンのケーブルを外部アンテナとする場合には、従来の構造では、受信感度の面で問題がある。すなわち、受信感度の向上を効果的に図ることが困難である。当然ながら、ヘッドホン等について種々の改良が行われているものの、性能的に十分ではなかったりコストが多くかかり過ぎてしまったりして、課題の解決には至っていない。また、ヘッドホン等が接続される携帯電話機についても、受信感度を向上させる改良が行われているが、高機能化等に伴い、受信感度を向上させる手段を携帯電話機側に内蔵するのは困難になりつつある。
ここで、携帯電話機のインターフェイスコネクタに接続され、そのインターフェイスコネクタのアンテナ端子に電気的に接続されるアンテナ接続端子を有するコネクタ部とアンテナ接続端子に電気的に接続されるアンテナエレメントを有する外部アンテナ部とを備えた携帯電話機用アンテナについての提案もある。この提案によると、アンテナエレメントが、導波素子、放射素子及び反射素子を有することにより、携帯電話機の送受信可能な距離を長くすることができる。ところが、このような構成をヘッドホンに適用するのは困難である。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ケーブルをアンテナとして利用するイヤホンの受信感度を向上させることにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるイヤホン付きアンテナは、ケーブルと、ケーブルに内設されたアンテナ線と、アンテナ線と共にケーブルに内設された信号線と、ケーブルに設けられ、アンテナ線及び信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、ケーブルにプラグと離間して設けられたリモコンと、リモコンに内蔵され、信号線に配設されている第1の高周波減衰素子と、リモコンに内蔵され、第1の高周波減衰素子に隣接してアンテナ線に配設されている第2の高周波減衰素子と、を含み、第1の高周波減衰素子及び第2の高周波減衰素子は、リモコンのプラグ寄りに位置することを特徴とするものである。
ケーブルは、接続部品を備える複数のケーブル部分から構成され、リモコンは、ケーブル部分のうちプラグが設けられたケーブル部分に配設されていることを特徴とすることができる。リモコンに挿入されるジャックを更に含むことを特徴とすることができる。
第1の高周波減衰素子及び第2の高周波減衰素子は、チップビーズであることを特徴とすることができる。第1の高周波減衰素子及び第2の高周波減衰素子は、インダクタであることを特徴とすることができる。
第2の高周波減衰素子は、アンテナ線のアンテナ長を規定することを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用されるイヤホンは、アンテナ線を含む複数の信号伝達路を備えるケーブルと、ケーブルが備える複数の信号伝達路の各々に対応する端子を有し、端子を通じて複数の信号伝達路の各々を外部装置に接続させるためのプラグと、ケーブルにプラグと離間して設けられた中間部と、中間部に内蔵され、中間部のプラグ寄りに位置し、ケーブルが備えるアンテナ線を含む複数の信号伝達路に配置された高周波減衰素子と、を含むものである。
本発明によれば、ケーブルをアンテナとして利用するイヤホンの受信感度を向上させることが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るイヤホン2と当該イヤホン2が用いられる携帯電話機1とを示す概略構成図である。
図1に示す携帯電話機(受信機、外部装置、携帯型電子機器)1は、イヤホン(ヘッドホン)2が接続されるジャック11を有する。また、携帯電話機1は、FMラジオ放送、VHFテレビ放送及びUHFテレビ放送等を受信する受信機能としてのチューナ12(図2参照)を有する。そして、ユーザが所望の放送を受信するときには、アンテナとして機能するイヤホン2を携帯電話機1のジャック11に接続する。
イヤホン2がジャック11に接続されると、イヤホン2は携帯電話機1の放送受信用外部アンテナとして機能する。また、イヤホン2がジャック11に接続されると、携帯電話機1の図示しない内蔵スピーカからの音出力が遮断され、ユーザは、イヤホン2を通じて放送の内容を聴くことができる。
なお、本実施の形態では、受信した放送は、音声出力のみとしているが、音声出力のみならず映像出力も可能に構成されている携帯電話にも同様に適用することができる。また、FMラジオ放送のみならず、AMラジオ放送も受信可能に携帯電話機1を構成することも可能である。
また、携帯電話機1は、図示しない内部メモリ又は外部メモリに、例えばMP3形式の所定のデータ形式で予め記録された音楽を再生する音楽再生機能を有する。なお、ここにいう外部メモリとは、携帯電話機1に脱着可能に装着できる記憶媒体をいい、例えばSDメモリカード等をいう。
イヤホン2は、携帯電話機1に接続される操作部3と、操作部3に接続される音出力部4と、を備える。操作部3は、携帯電話機1に対するユーザからの指示内容を電気信号で携帯電話機1に出力する。また、音出力部4は、操作部3を介して携帯電話機1からの電気信号に対応する音を出力する。
なお、本実施の形態では、イヤホン2として、操作部3と音出力部4とがコネクタ類によって分離可能に構成されているものを用いているが、そのような分離不可能に構成されているものを用いることもできる。また、ここにいうイヤホン2は、操作部3と音出力部4とを含んで構成されているが、例えば操作部3のみをイヤホン2と考えることもできる。また、携帯電話機1に接続される操作部3をラジオ放送やテレビ放送を受信するためのアンテナと考えることもできる。
操作部3は、複数の信号線(芯線)を内蔵するケーブル(ケーブル部分)31と、ケーブル31の一端に設けられ、携帯電話機1のジャック11に接続されるプラグ32と、ケーブル31の他端に設けられ、ユーザが携帯電話機1に対して指示を行う際に操作するリモコン(中間部)33と、を有する。ケーブル31に内蔵されている複数の信号線は、電気信号を伝達するためのものであるが、光信号等の他の信号を伝達するように構成している場合にも本実施の形態を適用することができる。
ここで、リモコン33は、ユーザの声が入力されるマイクロホン(音入力部)331と、音量の調整や受信周波数の調整を行ったり、音楽再生の際にユーザが操作したりするための各種のボタン332と、が配設されている。また、リモコン33には、音出力部4を接続するための出力端子333がケーブル31とは逆側に設けられている。なお、リモコン33における出力端子333の位置は、本実施の形態の場合に限られず、ケーブル31とは逆側以外であってもよい。
音出力部4は、複数の信号線を内蔵し、一端から他端に向かう途中で二股に分かれるケーブル41と、ケーブル41の一端に設けられ、操作部3の出力端子333に挿入されるプラグ(接続部品)42と、ケーブル41の他端に設けられ、ユーザの片耳ずつにセットされる右スピーカ43a及び左スピーカ43bと、を有する。右スピーカ43a及び左スピーカ43bは、プラグ42及びケーブル41を介して送られてきた電気信号を音に変換して出力する。
なお、本実施の形態では、携帯電話機1にイヤホン2を接続する場合を説明したが、イヤホン2の代わりに、図示しない電源コードを接続する場合にも同様に適用することができる。この電源コードは、電気配線されているコンセントから携帯電話機1に電気を供給するためのものであり、そのために、電力線、電源線、導線等の電気供給路を内蔵している。
また、携帯電話機1のほかに、図示しない携帯用ラジオ受信機にイヤホン2や図示しない電源コードを接続する場合にも適用することができる。
図2は、本実施の形態に係るイヤホン21の操作部3が携帯電話機1に接続されている状態を説明するための概略構成図である。
図2に示すように、操作部3のケーブル31は、アンテナとして機能する信号線(アンテナ線)ANTと、音出力部4(図1参照)の右スピーカ43aに信号を伝えるための信号線Rと、音出力部4の右スピーカ43aに信号を伝えるための信号線Lと、を備えている。その他に、操作部3のリモコン33に配設されたマイクロホン331のための信号線及びリモコン33に配設されたボタン332のための信号線もケーブル31は備えている。なお、本実施の形態では、ケーブル31が5本の信号線(信号伝達路、導通路、電気供給路)を備えているが、更に他の信号線を備えるように構成することも可能である。例えば、グランドのための信号線等である。
操作部3のプラグ32が携帯電話機1のジャック11に挿入されると、操作部3と携帯電話機1とが電気的に接続され、これにより、信号線ANTは、携帯電話機1に内蔵されているチューナ12に接続される。他の信号線は、携帯電話機1内の図示しない回路に接続される。
〔第1の実施の形態〕
図3は、第1の実施の形態に係るイヤホン22が携帯電話機1に接続されている状態を説明するための概略構成図である。
図3に示すイヤホン22では、操作部3のリモコン33にチップビーズ(第2の高周波減衰素子)5B及びチップビーズ(第1の高周波減衰素子)5Cが内蔵されている。すなわち、リモコン33において、信号線ANTにチップビーズ5Bが配設されている。また、リモコン33において、信号線R,L、マイクロホン331のための信号線及びボタン332のための信号線にチップビーズ5Cが配設されている。
ここで、チップビーズ5B,5Cは、必要な信号を通過させる一方で、それ以上の所望する高周波数帯域にある不必要な信号(ノイズ)を全て通過させないように作用する電子部品である。そして、チップビーズ5B,5Cは、広い周波数帯域にわたって信号の吸収特性を有するものである。チップビーズ5B,5Cは、高周波を減衰させるための素子であり、高周波減衰素子や高周波吸収素子と呼ばれる。また、高周波減衰素子としては、インダクタないしはチョークコイルがあり、これらを代用することも可能である。なお、チップビーズ5B,5Cとしては、使用される条件に応じて決定された所定のインピーダンスを有するものが用いられる。
このように、リモコン33において、チップビーズ5B,5Cによって、信号線ANTを含めた信号線のすべてについて高周波が減衰するように構成されている。
更に説明すると、信号線ANTは、リモコン33に内蔵されたチップビーズ5Bにより、チップビーズ5Bと携帯電話機1のチューナ12との間の距離がアンテナ長となる。すなわち、信号線ANTのアンテナ長に相当する部分で、放送電波を受信する。このように、リモコン33から延びるケーブル41(図1参照)をアンテナとして用いていない。したがって、所定の放送電波を受信するのに最適なアンテナ長となるようにチップビーズ5Bを配置することで、最適なアンテナ効果を得ることができる。
また、信号線ANTと共にケーブル31に内設されている信号線R,L等の他の信号線は、リモコン33のチップビーズ5Cが配設されている。このため、信号線ANT以外の他の信号線は、リモコン33の側の端で高周波の減衰が行われる。そして、リモコン33において、チップビーズ5Bとチップビーズ5Cは隣接して配設されている。したがって、信号線ANTのアンテナ長に相当する部分へ高周波が入力されることを回避でき、設計どおりの受信感度とすることが可能になる。
ここで、アンテナ長の設定について説明する。アンテナ長は、波長をλとすると、基本的にはλ/4にする。そして、扱う周波数が多数の場合には、各帯域のセンタがnλ/4(nは奇数)になるようにアンテナ長を設定する。ただし、すべての帯域を満足しないときには、感度の低い帯域を感度の高い帯域よりも優先する必要がある。
本実施の形態では、周波数が76〜90MHzのFM放送と、90〜108MHz(1CH〜3CH)及び170〜222MHz(4CH〜12CH)のVHFのテレビ放送と、470〜770MHz(13CH〜62CH)のUHFのテレビ放送と、が受信帯域としている。FM放送の場合には、λ=3.95〜3.33mであり、VHFの場合には、λ=3.33〜2.78m及び、λ=1.76〜1.35mである。UHFの場合には、λ=64〜39cmである。
そして、各帯域のセンタが約nλ/4となるようなアンテナ長を設定する。その設定されたアンテナ長で受信状態を測定する実験を行い、各帯域の周波数の受信レベルを得る。その感度の程度を調べてアンテナ長を合わせ込んでいく。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係るイヤホン23が携帯電話機1に接続されている状態を説明するための概略構成図である。なお、第2の実施の形態に係るイヤホン23は、第1の実施の形態に係るイヤホン22と同一の構成についてはその説明を省略する。
図4に示すイヤホン23では、図3に示すイヤホン22とは異なり、音出力部4のプラグ42にチップビーズ5B,5Cが内蔵されている。すなわち、プラグ42において、信号線ANTにチップビーズ5Bが配設され、また、信号線R,Lにチップビーズ5Cが配設されている。
更に説明すると、プラグ42からケーブル41(図1参照)へと延びる信号線は、5本の信号線のうち信号線ANT,R,Lのみである。このため、操作部3のリモコン33にチップビーズ5Cを内蔵する場合よりも、音出力部4のプラグ42にチップビーズ5Cを内蔵する場合の方がチップビーズ5Cの数を減らすことができる。したがって、イヤホン23の製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態では、音出力部4のプラグ42にチップビーズ5B,5Cを内蔵しているが、イヤホン23のリモコン33における出力端子333の近傍に設けることも考えられる。すなわち、出力端子333の近傍であれば、信号線ANT,R,Lは、マイクロホン331のための信号線及びボタン332のための信号線からの影響を受け難い。このため、出力端子333の近傍にチップビーズ5B,5Cを設けることができる。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、携帯電話機1のチューナ12に受信電波が入力される際の損失を抑制することができ、これにより、受信感度を向上させることができる。また、予め定められたアンテナ長で受信することができ、受信感度が変化することを回避することができる。
本実施の形態に係るイヤホンと当該イヤホンが用いられる携帯電話機とを示す概略構成図である。 本実施の形態に係るイヤホンの操作部が携帯電話機に接続されている状態を説明するための概略構成図である。 第1の実施の形態に係るイヤホンが携帯電話機に接続されている状態を説明するための概略構成図である。 第2の実施の形態に係るイヤホンが携帯電話機に接続されている状態を説明するための概略構成図である。
符号の説明
1…携帯電話機、11…ジャック、12…チューナ、2,21,22,23…イヤホン、3…操作部、31,41…ケーブル、32,42…プラグ、33…リモコン、331…マイクロホン、332…ボタン、333…出力端子、4…音出力部、43a…右スピーカ、43b…左スピーカ、5B,5C…チップビーズ
他の観点から捉えると、本発明が適用されるイヤホンは、アンテナ線を含む複数の信号伝達路を備えるケーブルと、ケーブルが備える複数の信号伝達路の各々に対応する端子を有し、端子を通じて複数の信号伝達路の各々を外部装置に接続させるためのプラグと、ケーブルにプラグと離間して設けられたリモコンと、リモコンに内蔵され、リモコンのプラグ寄りに位置し、ケーブルが備えるアンテナ線を含む複数の信号伝達路に配置された高周波減衰素子と、を含むものである。

Claims (17)

  1. アンテナ線を含む複数の信号伝達路を備えるケーブルと、
    前記ケーブルが備える複数の信号伝達路の各々に対応する端子を有し、当該端子を通じて当該複数の信号伝達路の各々を外部装置に接続させるためのプラグと、
    前記プラグに内蔵され、前記ケーブルが備える複数の信号伝達路のうちアンテナ線を除く信号伝達路に配置された高周波減衰素子と、
    を含むイヤホン。
  2. 前記プラグは基板を内蔵し、前記高周波減衰素子は、当該基板に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のイヤホン。
  3. 前記高周波減衰素子は、チップビーズであることを特徴とする請求項1に記載のイヤホン。
  4. 前記高周波減衰素子は、インダクタであることを特徴とする請求項1に記載のイヤホン。
  5. ケーブルと、
    前記ケーブルに内設されたアンテナ線と、
    前記アンテナ線と共に前記ケーブルに内設された信号線と、
    前記ケーブルに設けられ、前記アンテナ線及び前記信号線を電気的に外部装置に接続させるためのプラグと、
    前記プラグに内蔵され、前記信号線に配設されている第1の高周波減衰素子と、
    前記第1の高周波減衰素子と離間して前記信号線に配設されている第2の高周波減衰素子と、
    前記第2の高周波減衰素子に隣接して前記アンテナ線に配設されている第3の高周波減衰素子と、
    を含むイヤホン付きアンテナ。
  6. 前記ケーブルに設けられ、前記第2の高周波減衰素子及び前記第3の高周波減衰素子が配設されている中間部を更に含むことを特徴とする請求項5に記載のイヤホン付きアンテナ。
  7. 前記ケーブルは、接続部品を備える複数のケーブル部分から構成され、
    前記ケーブル部品のうち前記プラグが設けられたケーブル部品に配設され、前記第2の高周波減衰素子及び前記第3の高周波減衰素子が配設されている中間部を更に含むことを特徴とする請求項5に記載のイヤホン付きアンテナ。
  8. 前記ケーブルに設けられたリモコンを更に含み、前記第2の高周波減衰素子及び前記第3の高周波減衰素子が当該リモコンに配設されていることを特徴とする請求項5に記載のイヤホン付きアンテナ。
  9. 前記ケーブルに設けられたリモコンと、当該リモコンに挿入されるジャックと、を更に含み、前記第2の高周波減衰素子及び前記第3の高周波減衰素子が当該リモコンに配設されていることを特徴とする請求項5に記載のイヤホン付きアンテナ。
  10. チューナを有する携帯型電子機器に接続されるとモノポールアンテナとして又は半波長ダイポールアンテナの片側として作用し、受信した電波を当該チューナに入力するアンテナであって、
    信号又は電気が通る導通路を備えるケーブルと、
    前記ケーブルが備える導通路と共に当該ケーブルに内設されているアンテナ線と、
    前記ケーブルに設けられ、前記携帯型電子機器に接続されるプラグと、
    前記プラグに内蔵され、前記ケーブルが備える導通路に配置された高周波減衰素子と、
    を含むアンテナ。
  11. 前記アンテナ線に設けられ、当該アンテナ線のアンテナ長を規定するための高周波吸収素子を更に含むことを特徴とする請求項10に記載のアンテナ。
  12. アンテナ長を規定するための高周波吸収素子の近傍に設けられ、前記ケーブルが備える導通路に配置された別の高周波吸収素子を更に含むことを特徴とする請求項11に記載のアンテナ。
  13. ユーザに音を出力するスピーカ部を更に含み、前記ケーブルが備える導通路は、当該スピーカ部に信号を送るためのものであることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ。
  14. 前記ケーブルが備える導通路は、前記携帯型電子機器に電気を供給する電気供給路であることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ。
  15. チューナを有する携帯型電子機器に接続されるとモノポールアンテナとして又は半波長ダイポールアンテナの片側として作用し、受信した電波を当該チューナに入力するアンテナであって、
    電気を供給するための電気供給路を備える電源ケーブルと、
    前記電源ケーブルが備える電気供給路と共に当該電源ケーブルに内設されているアンテナ線と、
    前記電源ケーブルに設けられ、前記携帯型電子機器に対して電気供給を行う際に当該携帯型電子機器に接続されるプラグと、
    前記プラグに内蔵され、前記電源ケーブルが備える電気供給路に配置された高周波減衰素子と、
    を含むアンテナ。
  16. 前記アンテナ線に設けられ、当該アンテナ線のアンテナ長を規定するための高周波吸収素子を更に含むことを特徴とする請求項15に記載のアンテナ。
  17. アンテナ長を規定するための高周波吸収素子の近傍に設けられ、前記電源ケーブルが備える電気供給路に配置された別の高周波吸収素子を更に含むことを特徴とする請求項16に記載のアンテナ。
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