JP2010016029A - Led光源 - Google Patents
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Abstract
【課題】LED素子と蛍光体を組み合わせて白色光を出射するLED光源において、樹脂内での蛍光体の分布や蛍光体の粒子サイズなどの要因により白色LED光源の色度がばらついてしまい、容易でかつ有効な色度補正方法が望まれている。
【解決手段】LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材とを有するLED光源において、封止材を硬化した後のLED光源の表面に透明薄膜を配置することにより、透明薄膜の膜厚に応じてLED光源の色度を変化させることができ、LED光源の色度補正が可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材とを有するLED光源において、封止材を硬化した後のLED光源の表面に透明薄膜を配置することにより、透明薄膜の膜厚に応じてLED光源の色度を変化させることができ、LED光源の色度補正が可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明はLED光源に関し、特にLEDからの発光の一部が蛍光体によって波長変換されるLED光源における色度補正に関するものである。
近年、LED光源はその高輝度化などに伴い、様々な分野で利用されてきている。特に青色発光LED素子が開発されたことにより実現可能となった白色LED光源においては、LED光源の低消費電力、長寿命という利点も加わり、現在一般照明やインテリアライトなどで使用されている蛍光灯、白熱灯に代わる新たな照明として利用されてきている。
ここで、一般的な白色LED光源の断面図を図10に示す。図10において、LED素子201は基板202上に配置される。基板202は基材203上にLEDに電力を供給するための配線導体204がパターン形成されたものである。基材203としては絶縁性、耐熱性を持ったものが望まれ、素材として例えば、ガラスエポキシ、セラミックス、BTレジンなどが用いられる。LED素子201は基板202上に実装する際に、ダイボンドペースト、Agペーストなどを使用して実装する。また、LED素子201と基板202の配線導体204はボンディングワイヤ205を用いて電気的に接続される。ボンディングワイヤ205としてはAu、Alなどが用いられる。LED素子201は配線導体204、ボンディングワイヤ205を介して外部より電力を供給され、発光するものである。
また、LED素子201の周囲にはLED素子201を保護するための封止材206を形成する。封止材206はエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などの透明樹脂と蛍光体が混ぜ合わさったものである。蛍光体はLED素子201からの発光の一部を吸収し波長変換して発光するものである。ここで例えば、LED素子201に青色光を発光する窒化物系化合物半導体を用い、蛍光体にセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体を用いた場合、LED素子201からの青色光と蛍光体からの黄色光が混ざり合って擬似白色光を出射するものである。あるいは、蛍光体として赤蛍光体や緑蛍光体を組み合わせることで、LED素子201からの青色光と蛍光体からの赤色、緑色が混ざり合って擬似白色光を出射するものである。また、封止材206内にはLED素子201からの光線を均一に分散させるための散乱材も含まれる場合もある。また、封止材206の外側には反射枠207を配置することが多い。反射枠207はLED素子201や蛍光体からの発光を効率的に前面に照射させるためのものであり、樹脂、セラミック、金属材料など、表面反射率の高いものが用いられる。
この様な、LED素子と蛍光体を組み合わせて擬似白色光を出射するLED光源においては、例えば上述の窒化物系化合物半導体とYAG系蛍光体の組み合わせの場合、青色光と黄色光の比率を一定にしないとLED光源毎に色度がばらついてしまう。しかし、ばらつきの要因であると考えられる、樹脂内での蛍光体の分散ばらつきや蛍光体の粒子サイズのばらつき、樹脂量のばらつきなどを完全に抑えることは困難で、白色LED光源の量産時には色度にある程度のばらつき幅を持っているのが現状であり、容易でかつ有効な色度補正方法が望まれている。
そこで、例えば特許文献1によれば、硬化後の封止樹脂層における上部の透明領域の厚みを研磨や塗布等によって変化させることで、LED素子からの光線の経路を変化させ、色度補正を行う方法が挙げられている。
しかし、前述の従来技術では以下に示す問題を有している。従来技術においては、透光性樹脂がLED光源の最表面に平坦な状態で出ている構成となっているために、透光性樹脂を研磨したり均一に塗布したりすることが可能と考えられるが、それ以外の構成では研磨や均一な塗布は困難である。これは例えば、反射枠の凹部における下部領域に樹脂が配置されている場合などは、研磨や塗布時に反射板へ傷などのダメージを与えてしまうことが考えられる。また更に、LED光源における封止樹脂は硬度の低いものを用いる事が多いことが知られている。これは高硬度の樹脂を用いると加熱時などにボンディングワイヤが切れてしまうことがあり、これを防ぐためとされる。このような封止樹脂が柔らかい場合においてはその表面の研磨などをすること自体が困難であり、また、作業時に封止樹脂に触れることによりボンディングワイヤでダメージを与えてしまうため、柔らかい樹脂のLED光源には用いることができない方法であると考えられる。
また更に、色度補正にあたり、色温度を上げる際には樹脂を研磨し、色温度を下げる際には樹脂を塗布するという異なる工程を加えなければならず、製造工程の複雑化を招くものであり、また、研磨と塗布ではLED光源の外形自体が変化するため、配光特性などの光特性が大きく異なるものとなってしまうことが考えられる。
そこで、本発明では上述した従来技術による問題点を解消し、LED光源にダメージを与えることなく、色温度のどちらの方向にも色度補正が可能なLED光源を提供することを目的とする。
これらの課題を解決するために本発明によるLED光源は、下記に記載の手段を採用する。すなわち本発明のLED光源は、LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材と、を有し、封止材はLED素子の周辺部に配置されるLED光源であって、封止材の表面に封止材の屈折率とは異なる屈折率を備える透明薄膜を有することを特徴とする。
また、本発明における透明薄膜の膜厚は、封止材を硬化した後に測定する色度と目標色度との差により異なることが好ましい。
また、本発明における透明薄膜の屈折率は透明樹脂の屈折率よりも小さいことが好ましい。
また、本発明におけるLED素子は青色光を発光し、蛍光体は青色光を吸収し黄色光を発光する蛍光体であることが好ましい。
また、本発明におけるLED素子は青色光を発光し、蛍光体は青色光を吸収し緑光を発光する蛍光体または赤色を発光する蛍光体であることが好ましい。
また、本発明における透明薄膜はスパッタ法または蒸着法によって成膜することが好ましい。
また、本発明における透明薄膜は複層構造であることが好ましい。
(作用)
LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材とを有するLED光源において、封止材を硬化した後のLED光源の封止材表面に透明薄膜を形成しその膜厚を所定の値となるように制御することで、透明薄膜の膜厚に応じてLED光源の色度を変化させることが可能である。
LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材とを有するLED光源において、封止材を硬化した後のLED光源の封止材表面に透明薄膜を形成しその膜厚を所定の値となるように制御することで、透明薄膜の膜厚に応じてLED光源の色度を変化させることが可能である。
以上の説明のように、本発明のLED光源においては、下記に記載する効果を有する。
LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材とを有し、封止材はLED素子の周辺部に配置されるLED光源において、封止材上に透明樹脂と異なる屈折率の透明薄膜を形成することで、LED光源の色度を変化させることができる。従って、作製したLED光源の色度と目標色度が異なる場合、その色度差に応じた膜厚の透明薄膜を形成することで、LED光源の色度を目標色度にすることが可能となる。また、透明薄膜を用いるため発光強度を低下させることなく色度補正が可能である。
更に、透明薄膜を複層構造とすることで、例えば透明薄膜と透明樹脂の屈折率差がほとんどない場合においても色度補正が可能となる。また、本実施形態においては、スパッタ法や蒸着法などを用いて透明薄膜の形成が可能であるため、色度補正工程においてLED光源へダメージを与えることがないものである。
以下、図面を用いて本発明を利用したLED光源の最適な実施形態を説明する。
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態を示す図であり、本発明の第一の実施形態におけるLED光源の断面図である。図1におけるLED光源において、LED素子101は基板102上に配置される。基板102は基材103上にLED素子101に電力を供給するための配線導体104がパターン形成されたものである。基材103としては絶縁性、耐熱性が要求され、例えば、ガラスエポキシ、セラミックス、BTレジン、シリコーンなどが用いられる。また、LED素子101からの発光は全方位に向かって起こるため、反射率が高いことも同時に求められる。また、配線導体104は導電性と、基材103と同様に高反射率が求められ、最表面に反射率の高いAg、Al、Auなど配置した金属や導電ペーストを焼成したものが用いられる。ここで、LED素子101を基板102上に実装する際は、ダイボンドペーストなどを用いて実装するものである。
図1は本発明の第一の実施形態を示す図であり、本発明の第一の実施形態におけるLED光源の断面図である。図1におけるLED光源において、LED素子101は基板102上に配置される。基板102は基材103上にLED素子101に電力を供給するための配線導体104がパターン形成されたものである。基材103としては絶縁性、耐熱性が要求され、例えば、ガラスエポキシ、セラミックス、BTレジン、シリコーンなどが用いられる。また、LED素子101からの発光は全方位に向かって起こるため、反射率が高いことも同時に求められる。また、配線導体104は導電性と、基材103と同様に高反射率が求められ、最表面に反射率の高いAg、Al、Auなど配置した金属や導電ペーストを焼成したものが用いられる。ここで、LED素子101を基板102上に実装する際は、ダイボンドペーストなどを用いて実装するものである。
また、LED素子101と基板102の配線導体104はボンディングワイヤ105を用いて電気的に接続される。ここで、ボンディングワイヤ105としてはAuワイヤ、Alワイヤなどが用いられ、LED素子101上のボンディング用パッドと配線導体104とを接続する。LED素子101は配線導体104、ボンディングワイヤ105を介して外部より電力を供給され、発光するものである。ここで、本実施形態においては、LED素子101はInGaNなどの窒化物系化合物半導体であり、青色光を発光するものとする。
また、LED素子101の周囲にはLED素子101やボンディングワイヤ105を保護するための封止材106を配置する。封止材106は透光性のある透明樹脂と、蛍光体が混合されたものである。ここで、透明樹脂はエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などであり、加熱やUV照射により硬化するものである。また、蛍光体はLED素子101からの青色発光の一部を吸収し波長変換して黄色光を発光するもので、本実施形態においてはセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体であるも
のとする。更に、封止材106はLED素子101からの青色光を効率良く蛍光体に入射させるために散乱材などを含む場合もある。このような、透明樹脂、蛍光体、散乱材などによって構成される封止材106は、撹拌され、所望の形をした型などに流し込んだ後、透明樹脂を硬化することで固定されるものである。LED光源としてはLED素子101からの青色光と封止材106内の蛍光体からの黄色光が混ざり合って擬似白色光を出射するものである。また、LED光源の外周には反射枠107を配置する。反射枠107はLED素子101や蛍光体からの発光を効率的に前面に照射させるためのものであり、樹脂、セラミック、金属材料など表面の反射率が高いものが用いられる。例えば、LED素子101から横方向に出射した光線は反射枠107によって反射し、前面方向に出射するものである。
のとする。更に、封止材106はLED素子101からの青色光を効率良く蛍光体に入射させるために散乱材などを含む場合もある。このような、透明樹脂、蛍光体、散乱材などによって構成される封止材106は、撹拌され、所望の形をした型などに流し込んだ後、透明樹脂を硬化することで固定されるものである。LED光源としてはLED素子101からの青色光と封止材106内の蛍光体からの黄色光が混ざり合って擬似白色光を出射するものである。また、LED光源の外周には反射枠107を配置する。反射枠107はLED素子101や蛍光体からの発光を効率的に前面に照射させるためのものであり、樹脂、セラミック、金属材料など表面の反射率が高いものが用いられる。例えば、LED素子101から横方向に出射した光線は反射枠107によって反射し、前面方向に出射するものである。
ここで、上述の構成のLED光源を作製した後LED光源の色度測定を行い、目標色度と異なるものに関しては色度補正を加える。ここで、色度補正は封止材106の光出射面側に透明薄膜108を形成することによって行うものである。透明薄膜108は例えば、スパッタ法や蒸着法などを用いることで、LED光源に直接触れることなく形成することが可能なものである。透明薄膜108はLED光源の輝度を低下させないために高い透明性を持つもので、本実施形態においては透明薄膜108はSiO2薄膜とした。図2に図1における透明薄膜108付近の拡大図を示す。ここで、封止材106を構成する透明樹脂の屈折率をn1、透明薄膜108の屈折率をn2、空気層の屈折率をn0とすると、n1とn2の値が異なる場合、封止材106側から出射する光線Aは封止材106と透明薄膜108の界面と、透明薄膜108と空気層の界面でそれぞれ反射する。ここで、封止材106と透明薄膜108の界面での反射光を光線Bとし、透明薄膜108と空気層の界面での反射光を光線Cとすると光線Bと光線Cはある条件下において光干渉を起こすものである。
ここで、図2中に示すようにn1=1.53、n2=1.48、n0=1.0の場合を仮定し、透明薄膜108の厚みをdとすると、封止材106側から空気層に界面に垂直に出射する光線の反射率は図3に示すものとなる。ここで、屈折率の波長依存性は考慮しないものとする。このとき、透明薄膜108がない場合、反射率は波長に依存せず一定であるが、透明薄膜108が存在する場合は反射率が波長依存性を持つものである。これは上述の光干渉によるもので、例えば、図3において透明薄膜108の厚みdが304nmの場合、450nm付近の青色光に関しては反射率は透明薄膜108がない場合とほぼ同じ値であるのに対し、550nm付近の黄色光では反射率が低下する現象が見られる。また、dが380nmの場合は、450nm付近の青色光では反射率が低下するのに対し、550nm付近の黄色光では反射率は変化せず高いままである。本実施形態においてはこの様な反射率の波長依存性を用いてLED光源の色度を変化させるものである。
図4はCIE色度図を示すものであるが、例えば実際に、作製したLED光源の色度がaの値であり、目的の色度範囲がbの範囲である場合を仮定する。このとき、LED光源の色度を目的の色度範囲内に収めるために、CIEx、CIEyともに減少する方向、すなわち、青色方向に色度を変化させる必要がある。これは、図5に示すLED光源のスペクトルにおいて、LED光源のスペクトルAの450nm付近にピークのある青色光を増加させ、550nm付近にピークのある黄色光を減少させてスペクトルBのように変化させることによって可能となる。
そこで、作製したLED光源の光出射面側にSiO2薄膜を形成する。このとき、SiO2薄膜の膜厚を380nmとした場合、青色光の反射率は低下し、黄色光の反射率は変化しないため、LED光源からは青色光がより出射され易くなるものである。また、空気層との界面において反射せずそのまま出射される青色光が増えるために、青色光によって励起される蛍光体からの黄色光は減少することとなる。従って、透明薄膜を形成すること
により、LED光源の色度を青色よりに変化させることが可能となる。
により、LED光源の色度を青色よりに変化させることが可能となる。
また同様に、図6はCIE色度図を示すものであるが、例えば作製したLED光源の色度がcの値であり、目的の色度範囲がbの範囲である場合を仮定する。このとき、LED光源の色度を目的の色度範囲内に収めるために、CIEx、CIEyともに増加する方向、すなわち、黄色方向に色度を変化させる必要がある。これは、図7に示すLED光源のスペクトルにおいて、LED光源のスペクトルAの450nm付近にピークのある青色光を減少させ、550nm付近にピークのある黄色光を増加させてスペクトルCのように変化させることによって可能となる。
そこで、作製したLED光源の光出射面側にSiO2薄膜を形成する。このとき、SiO2薄膜の膜厚を304nmとした場合、青色光の反射率はそのまま変化せず、黄色光の反射率は低下するため、LED光源からは黄色光がより出射され易くなるものである。従って、相対的に青色光に対する黄色光の比率が増加するため、LED光源の色度を黄色よりに変化させることが可能となる。
ここで形成する透明薄膜の膜厚は上述の実施形態の値に限らず、作製したLED光源の色度と目標とする色度範囲との差に応じて変化させることで、より広い範囲の色度補正が可能となるものである。
上述のように、LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材とを有し、封止材はLED素子の周辺部に配置されるLED光源において、封止材上に透明樹脂と異なる屈折率の透明薄膜を形成することで、LED光源の色度を変化させることができる。従って、作製したLED光源の色度と目標色度が異なる場合、その色度差に応じた膜厚の透明薄膜を形成することで、LED光源の色度を目標色度にすることが可能となる。また、透明薄膜を用いることで発光強度を低下させることなく色度補正が可能である。更に、上述の色度補正方法をLED光源の製造工程に加えることにより、同一製品における色度ばらつきを大幅に低減することが可能となり、LED光源の高付加価値化に繋がるものである。
また、本実施形態においては、スパッタ法や蒸着法などによって色度補正が可能であるため、色度補正工程においてLED光源へダメージを与えることがないものである。
ここで、本実施形態においては、透明薄膜としてSiO2薄膜を用いているが、これに限るものではなく、透明樹脂と屈折率が異なるものであれば有効である。また、透明薄膜の屈折率としては封止材内の透明樹脂の屈折率よりも小さい値とすることが好ましい。これは透明樹脂と空気層の間の屈折率の場合、界面での反射率を下げる方向に変化させることができ、LED光源の光取り出し効率が向上するためである。
また、本実施形態においては、青色発光のLED素子と黄色発光の蛍光体の組み合わせを用いているが、これに限るものではなく、例えば、青色発光のLED素子と緑色発光の蛍光体、赤色発光の蛍光体を組み合わせた場合、紫外発光のLED素子と青色発光の蛍光体、緑色発光の蛍光体、赤色発光の蛍光体を組み合わせたLED光源の場合にも同様の効果が得られるものである。任意の色の光において、広範囲に色度補正をすることも可能となる。
(第二の実施形態)
次に第二の実施形態について説明する。図8は本発明の第二の実施形態を示す図であり、本発明の第二の実施形態におけるLED光源の断面図である。第一の実施形態と同様、図8におけるLED光源において、LED素子101は基板102上に配置される。基板
102は基材103上にLED素子101に電力を供給するための配線導体104がパターン形成されたものである。LED素子101を基板102上に実装する際は、ダイボンドペーストなどを用いて実装するものである。
次に第二の実施形態について説明する。図8は本発明の第二の実施形態を示す図であり、本発明の第二の実施形態におけるLED光源の断面図である。第一の実施形態と同様、図8におけるLED光源において、LED素子101は基板102上に配置される。基板
102は基材103上にLED素子101に電力を供給するための配線導体104がパターン形成されたものである。LED素子101を基板102上に実装する際は、ダイボンドペーストなどを用いて実装するものである。
また、LED素子101と基板102の配線導体104はボンディングワイヤ105を用いて電気的に接続される。LED素子101は配線導体104、ボンディングワイヤ105を介して外部より電力を供給され、発光するものである。ここで、本実施形態においては、LED素子101はInGaNなどの窒化物系化合物半導体であり、青色光を発光するものとする。
また、LED素子101の周囲にはLED素子101やボンディングワイヤ105を保護するための封止材106を配置する。封止材106は透光性のある透明樹脂と、蛍光体が混合されたものである。蛍光体はLED素子101からの青色発光の一部を吸収し波長変換して黄色光を発光するもので、本実施形態においてはセリウムで付活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体であるものとする。LED光源としてはLED素子101からの青色光と封止材106内の蛍光体からの黄色光が混ざり合って擬似白色光を出射するものである。また、LED光源の外周には反射枠107を配置する。反射枠107はLED素子101や蛍光体からの発光を効率的に前面に照射させるためのものであり、樹脂、セラミック、金属材料など表面の反射率が高いものが用いられる。
ここで、上述の構成のLED光源を作製した後LED光源の色度測定を行い、目標色度と異なるものに関しては色度補正を加える。ここで、色度補正は封止材106の光出射面側に第一の透明薄膜801と第二の透明薄膜802を形成することによって行うものである。ここで、第一の透明薄膜801の屈折率と第二の透明薄膜802の屈折率は異なるものとする。図9に図8におけるLED光源と空気層の界面付近の拡大図を示す。ここで、封止材106を構成する透明樹脂の屈折率をn1、第一の透明薄膜801の屈折率をn3、第二の透明薄膜802の屈折率をn2、空気層の屈折率をn0とすると、n1とn2の値が異なる場合、封止材106側から出射する光線Aは封止材106と第二の透明薄膜802の界面と、第二の透明薄膜802と第一の透明薄膜801の界面と、第一の透明薄膜801と空気層の界面でそれぞれ反射する。このとき、これらの反射光は光干渉を起こすため、第一の透明薄膜801の膜厚d1と第二の透明薄膜の膜厚d2を変化させることにより、青色光や黄色光の反射率をそれぞれ変化させることができ、LED光源より出射する光線の色度を変化させることが可能となる。
このとき、第一の透明薄膜801と第二の透明薄膜802に屈折率差を持たせることで、例えば、透明樹脂と第二の透明薄膜802の屈折率差がほとんどない場合においても第一の透明薄膜801と第二の透明薄膜802の膜厚を変化させることで反射率を変化させることができ、色度補正が可能である。
ここで、第一の透明薄膜801と第二の透明薄膜802としては例えば、SiO2薄膜、ZnO薄膜、Al2O3薄膜、TiO2薄膜、MgF2薄膜などが考えられる。
上述のように、LED素子と、LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に蛍光体を含む封止材とを有し、封止材はLED素子の周辺部に配置されるLED光源において、複層の透明薄膜を形成することで、LED光源の色度を変化させることができる。従って、作製したLED光源の色度と目標色度が異なる場合、その色度差に応じて透明薄膜の膜厚を補正することで、LED光源の色度を目標色度にすることが可能となる。また、透明薄膜を用いることで発光強度を低下させることなく色度補正が可能である。更に、上述の色度補正方法をLED光源の製造工程に加えることに
より、同一製品における色度ばらつきを大幅に低減することが可能となり、LED光源の高付加価値化に繋がるものである。 また、本実施形態においても、上述の実施形態と同様、LED光源へダメージを与えることなく色度補正が可能なものである。
より、同一製品における色度ばらつきを大幅に低減することが可能となり、LED光源の高付加価値化に繋がるものである。 また、本実施形態においても、上述の実施形態と同様、LED光源へダメージを与えることなく色度補正が可能なものである。
ここで、本実施形態においては、透明薄膜層を二層の複層構造としているが、これにかぎるものではなく、三層以上の複層構造としても同様の効果が得られるものである。
上述の実施形態において、LED素子とは半導体発光素子のことを示し、LED光源とはLED素子等が実装され、パッケージ化された電子部品のことを示すものとする。
101 LED素子
102 基板
103 基材
104 配線導体
105 ボンディングワイヤ
106 封止材
107 反射枠
108、801、802 透明薄膜
102 基板
103 基材
104 配線導体
105 ボンディングワイヤ
106 封止材
107 反射枠
108、801、802 透明薄膜
Claims (7)
- LED素子と、該LED素子からの発光の一部を吸収し波長変換して発光する蛍光体と、透明樹脂内に前記蛍光体を含む封止材とを有し、前記封止材は前記LED素子の周辺部に配置されるLED光源であって、前記封止材の表面に前記封止材の屈折率とは異なる屈折率を備える透明薄膜を有するLED光源。
- 前記透明薄膜の膜厚は、前記封止材を硬化した後に測定する色度と目標色度との差により異なることを特徴とする請求項1に記載のLED光源。
- 前記透明薄膜の屈折率は前記透明樹脂の屈折率よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED光源。
- 前記LED素子は青色光を発光し、前記蛍光体は青色光を吸収し黄色光を発光する蛍光体であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のLED光源。
- 前記LED素子は青色光を発光し、前記蛍光体は青色光を吸収し緑光を発光する蛍光体または赤色を発光する蛍光体であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のLED光源。
- 前記透明薄膜はスパッタ法または蒸着法によって成膜することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のLED光源。
- 前記透明薄膜は複層構造であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のLED光源。
Priority Applications (1)
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