JP2010015043A - 積層光学フィルム、その製造方法及びそれを用いた光学デバイス - Google Patents

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祐治 堀田
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Abstract

【課題】少なくとも1枚の凹凸構造を有する第一光学フィルムが、他の第二光学フィルムと一体化して積層している積層光学フィルムであって、かつ第一光学フィルムの凹凸構造に係る光学特性を満足することができる積層光学フィルムを提供すること。
【解決手段】光の進行方向を変化させる光学特性を有する第一光学フィルムおよび第二光学フィルムが少なくとも積層されている積層光学フィルムであって、第一光学フィルムは第一マイクロレンズフィルムであり、当該第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面に、80℃での貯蔵弾性率が、1.1×10〜5×10Paである第一接着剤層を介して、第二光学フィルムが、前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と、前記第一接着剤層とが空気層を形成するように積層されていることを特徴とする積層光学フィルム。
【選択図】図1

Description

本発明は、光の進行方向を変化させる光学特性を有する、少なくとも2枚の光学フィルムが接着剤層を介して積層されている積層光学フィルムに関する。本発明の積層光学フィルムは、各種の光学デバイスの表面に適用されて、光学デバイスの種類に応じて、光の取り出し効率を向上させたり、光学デバイス表面の反射を防止したりすることができる。
光学デバイスにおいて、光をマネジメントするための光学フィルムとして、マイクロレンズフィルム等の表面に凹凸構造を有する光学フィルムが用いられている。また、マイクロレンズフィルム等の光学フィルムは、2枚を重ねて用いたり、他の光学フィルムに積層したりして用いられている。一般に、前記マイクロレンズフィルム等の光学フィルムは、単に、重ねることによって積層されている。
しかし、マイクロレンズフィルム等の光学フィルムを単に積層する場合には、当該積層構造を光学デバイス上に組み立てる際に、積層するフィルムの枚数に応じて、フィルム単独での打ち抜き加工、検査、梱包等が必要であり、さらには組み立て時の工程数がフィルムの枚数に応じて増える等の問題がある。
一方、前記マイクロレンズフィルム等の光学フィルムは、これらを積層した積層光学フィルムとして用いることができる。例えば、第1の拡散シート、第1のプリズムシート、第2のプリズムシートを積層して光学シートのモジュールとして用いることが開示されている(特許文献1)。当該特許文献1の積層光学シートにおいては、前記各シートの端部を接合部によって接合することで積層光学フィルムを一体化している。しかし、前記積層光学シートにおける各シートの端部は接合部のみで接合されているため、当該積層光学シートを裁断した後には、各シートは積層されない状態になるため、組み立て時の工程数を減少できるものではない。
また、例えば、凸レンズ板の凸レンズパターンが形成された面に、マイクロレンズフィルムのマイクロレンズパターンが形成されていない側の面を、接着部材によって貼り合せた一体型光学板が開示されている(特許文献2)。当該特許文献2に記載の一体型光学板は、液晶表示装置におけるバックライトアセンブリとして用いられている。
特開2007−155941号公報 特開2008−3604号公報
上記特許文献2のように、凸レンズ板の凸レンズパターンが形成された面に、接着部材によって、マイクロレンズフィルムを貼り合せる場合には、凸レンズの凸レンズパターンが高いため、接着部材によって、凸レンズの凸レンズパターンが埋まってしまうおそれはない。一方、上記マイクロレンズフィルム等の光学フィルムについても、各光学フィルムの全面を接着剤層を介して積層して、積層光学フィルムとして用いることが考えられる。しかし、接着剤層を介して前記光学フィルムを積層する場合には、接着剤層によって、マイクロレンズフィルムのレンズパターンが埋まってしまい、レンズパターンの凹凸構造による光学機能の発現が損なわれて、レンズとしての機能を発揮する部分が少なくなってしまうといった問題がある。即ち、接着剤層が、レンズパターンを埋めると、レンズ材料の屈折率と同様の屈折率を有する接着剤層によって、接着剤層中に埋まったレンズ先端部分は、レンズとしては充分に機能しなくなる。
本発明は、少なくとも1枚の第一光学フィルム(第一マイクロレンズフィルム)が、他の第二光学フィルムと一体化して積層している積層光学フィルムであって、かつ第一マイクロレンズフィルムが、マイクロレンズとしての機能を満足することができる積層光学フィルムおよびその製造方法を提供することを目的とする。さらには、本発明は積層光学フィルムを用いた光学デバイスを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討した結果、下記の積層光学フィルム等により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、光の進行方向を変化させる光学特性を有する第一光学フィルムおよび第二光学フィルムが少なくとも積層されている積層光学フィルムであって、
第一光学フィルムは第一マイクロレンズフィルムであり、
当該第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面に、
80℃での貯蔵弾性率が、1.1×10〜5×10Paである第一接着剤層を介して、
第二光学フィルムが、前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と、前記第一接着剤層とが空気層を形成するように積層されていることを特徴とする積層光学フィルム、に関する。
上記積層光学フィルムにおいて、前記第一接着剤層の厚さが、前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンのレンズ高さの0.5〜4倍であることが好ましい。
上記積層光学フィルムにおいて、第二光学フィルムとしては、例えば、第二マイクロレンズフィルムが好適に用いられる。当該第二マイクロレンズフィルムは、そのレンズパターンが、第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンとは異なるレンズパターンであることが好ましい。
上記積層光学フィルムは、前記第一マイクロレンズフィルムの前記レンズパターンが設けられていない側の面に、第二接着剤層を有することができる。
また本発明は、光の進行方向を変化させる光学特性を有する第一光学フィルムおよび第二光学フィルムが少なくとも積層されている前記積層光学フィルムの製造方法であって、
第一光学フィルムは第一マイクロレンズフィルムであり、
当該第一マイクロレンズフィルムと、
第二光学フィルムの片面に、80℃での貯蔵弾性率が、1.1×10〜5×10Paである第一接着剤層が設けられている接着型第二光学フィルムを、
前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と、前記接着型第二光学フィルムの第一接着剤層とが、空気層を形成するように貼り合わす工程を有することを特徴とする積層光学フィルムの製造方法、に関する。
また本発明は、光学デバイスの表面に、前記積層光学フィルムが、第一光学フィルムよりも第二光学フィルムが光学デバイスに対して外側になるように設けられていることを特徴とする積層光学フィルム付き光学デバイス、に関する。当該積層光学フィルム付き光学デバイスにおいて、光学デバイスとしては、有機EL発光体への適用が好適である。
本発明の積層光学フィルムは、第一光学フィルムである第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面に、第一接着剤層を介して、第二光学フィルムが設けられおり、第一光学フィルムと第二光学フィルムが、フィルム面において一体化しているおり、積層光学フィルムとして、打ち抜き加工、検査、梱包等を容易に行うことができる。また、本発明の積層光学フィルムはフィルム全体が一体化されているため、当該積層光学フィルムをデバイスの組み立て時においても、当該積層光学フィルムを一つの部材として用いることができ、デバイスの組み立て時の工程数を低減することができる。
また、本発明の積層光学フィルムは、第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と第二光学フィルムを貼り合せている第一接着剤層は、所定の貯蔵弾性率に制御されており、前記凹凸構造を有する面との密着性がよく、また、凹凸構造を有する面に貼り合せた場合にも、第一接着剤層はその形状を略維持できるため、凹凸構造が接着剤によって殆ど埋まることはなく、第一接着剤層と凹凸構造によって空気層が形成されて、凹凸構造としての機能を殆ど損なうことはない。即ち、本発明の積層光学フィルムは、凹凸構造を有する面は第一接着剤層との密着性よく、かつ、第一接着剤層との間に介在する空気層を十分に存在させることができ、第一マイクロレンズフィルムに第二光学フィルムを積層した場合においても、第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面は、第一接着剤層との密着性がよく、かつ、空気層との接触領域によって、レンズ効果に必要な屈折を生じさせることができ、マイクロレンズの光学的機能を維持することができる。
以下、本発明の積層光学フィルム等を図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の積層光学フィルムAは、図1に示すように、第一光学フィルム1と第二光学フィルム2が、第一接着剤層31を介して貼り合せられている。第一光学フィルム、第二光学フィルムは、いずれも、光の進行方向を変化させる光学特性を有するものであり、かつ、第一光学フィルムは、第一マイクロレンズフィルム1である。図1では、第二光学フィルム2として第二マイクロレンズフィルム2を用いた場合が例示されている。第一接着剤層31は、所定の貯蔵弾性率に制御されている。
上記積層光学フィルムAにおいて、第一マイクロレンズフィルム1のレンズ層12を有する面と、前記第二光学フィルム2(第二マイクロレンズフィルム)が、第一接着剤層31を介して積層されることによって、レンズ層12と第一接着剤層31の間に空気層aが形成されている。
なお、図1では、積層光学フィルムを構成するフィルムとして、第一光学フィルムと第二光学フィルムの2枚を用いた場合が例示されているが、本発明の積層光学フィルムは、第一光学フィルムと第二光学フィルムに加えて、第三光学フィルム、第四光学フィルム等の任意の光学フィルムをさらに積層して用いることができる。これら第三光学フィルム、第四光学フィルム等の任意の光学フィルムも、第一光学フィルムと第二光学フィルムと同様の光の進行方向を変化させる光学特性を有するものが用いられる。なお、第三光学フィルム、第四光学フィルム等は、第二光学フィルム上に、順次に接着剤層を介して、または、単に積層して用いることができる。第三光学フィルム、第四光学フィルムを積層する対象(第二光学フィルム等)の表面が凹凸構造を有する場合(例えば、図1のように第二光学フィルム2が第二マイクロレンズフィルム2である場合のレンズ層22の場合)には、第一光学フィルムと第二光学フィルムの積層に用いた第一接着剤層と同様の接着剤層を用いて、第三光学フィルム、第四光学フィルムを積層することが好ましい。
図2は、図1に記載の積層光学フィルムAに、第二接着剤層32が設けられている場合である。第二接着剤層は、第一マイクロレンズフィルムの前記レンズパターンが設けられていない側の面に設けられる。図1でいえば、第一マイクロレンズフィルム1のレンズ層12が設けられていない透明基材フィルム11の片側に第二接着剤層32が設けられている。なお、図示していないが、図2の第二接着剤層32には、セパレータを設けることができる。なお、第二接着剤層32の形成にあたっては、UV吸収性、帯電防止性を付与したり、別途、UV吸収層、帯電防止層を形成したりすることができる。
図3は、光学デバイス4の表面に、積層光学フィルムAが設けられている積層光学フィルム付き光学デバイスである。積層光学フィルムAは、第一光学フィルム1(第一マイクロレンズフィルム1)よりも、第二光学フィルム2(第二マイクロレンズフィルム2)が光学デバイス4に対して外側になるように設けられている。なお、図3では、図2に示す積層光学フィルムAが、第二接着剤層32を介して光学デバイス4に設けられているが、図1に示すような、積層光学フィルムAを、そのまま光学デバイス4の表面に設けることもできる。
本発明の積層光学フィルムに用いられる第一光学フィルムおよび第二光学フィルムは、いずれも、光の進行方向を変化させる光学特性を有するものである。第一光学フィルムとしては、レンズパターンが設けられているマイクロレンズフィルム(第一マイクロレンズフィルム)が用いられる。
前記マイクロレンズフィルムは、フィルム表面に、レンズ層を有する各種のものを用いることができる。マイクロレンズフィルムは、フィルム表面に、レンズ層を有する各種のものを用いることができる。レンズ層は、砲弾状、球状、半球状、ピラミッド状、カマボコ状、プリズム状等の各種の形状のものがあげられる。なお、前記砲弾状、球状、半球状、ピラミッド状等のレンズ層は、規則的にまたはランダムに配置することができる。一方、カマボコ状、プリズム状等のレンズ層は、通常、各レンズ層が平行に配置される。マイクロレンズフィルムの製造は、マイクロレンズフィルムの種類に応じて適宜に選択される。
上記マイクロレンズフィルムの全体の厚さは、通常、10〜500μm程度であり、好ましくは20〜100μmである。前記レンズ層の高さは、通常、1〜50μm程度であり、好ましくは3〜45μm、さらに好ましくは3〜20μm、さらに好ましくは3〜15μm、さらに好ましくは3〜10μmであり、通常、均一な加工処理が施されている。なお、レンズ層の高さは、レンズ層の頂上部とマイクロレンズフィルムのレンズ側の平面部(レンズの最下部)との長さである。
上記マイクロレンズフィルムの材料としては、各種の熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体等があげられる。
マイクロレンズフィルムが、マイクロレンズアレイフィルムの場合には、透明基材フィルムの片面に、熱可塑性樹脂によりパターンが形成されたレンズ層を有する。レンズ層の材料としては、前記マイクロレンズフィルムの材料が用いられる。透明基材フィルムの材料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂等の透明樹脂があげられる。なお、透明基材フィルムの厚さは、フィルムの全体の厚さを考慮して決定され、通常、8〜450μm程度、好ましくは15〜90μmである。
なお、図1乃至図3においては、第一光学フィルム1として例示されている、第一マイクロレンズフィルム1は、透明基材フィルム11の片側に、レンズ層12がレンズパターン形成された、マイクロレンズアレイフィルムが例示されているが、第一マイクロレンズフィルム1は、透明基材フィルムとともに、レンズ層が一体成形されてレンズパターンが形成されているものであってもよい。
前記第二光学フィルムの具体例としては、前記第一光学フィルムで例示した、マイクロレンズフィルムを用いることができる他に、片面にミクロンオーダーの凹凸構造が形成された拡散フィルムを用いることができる。当該拡散フィルムとしては、例えば、透明基材フィルム上にミクロンレベルの拡散粒子(平均粒径は1〜100μm程度が好ましく、5〜70μmが好ましい)を含む塗工液により、フィルム表面に、拡散粒子によりミクロンレベルの凹凸構造により光学特性を持たせた塗工層を形成したもの(表面が凹凸構造のフィルム)、透明基材フィルム表面にサンドブラスト方式、エンボス加工方式による粗面化により、ミクロンレベルの凹凸構造により光学特性を持たせたもの(表面が凹凸構造のフィルム)、があげられる。前記透明基材フィルムとしては、マイクロレンズフィルムに例示したものと同様の材料、厚さのものを用いることができる。
また、前記第二光学フィルムの具体例としては、マイクロレンズフィルム、片面にミクロンオーダーの凹凸構造が形成された拡散フィルムの他に、前記光学特性を有し、表面にミクロンオーダーの凹凸構造を有しないものを用いることができる。かかる凹凸構造を有しない光学フィルムとしては、フィルム中にミクロンレベルの拡散粒子(平均粒径は1〜100μm程度が好ましく、5〜70μm程度が好ましい)を分散させた構造の拡散フィルム(平滑な塗工層のなかに拡散粒子が分散された拡散フィルム)や反射防止フィルムを例示できる。反射防止フィルムとしては、サブミクロンレベルのモスアイ構造を有するフィルムや、高屈折率層と低屈折率層を有するフィルム等があげられる。これらの、凹凸構造を有しない光学フィルムの厚さは、通常、5〜100μm程度であり、好ましくは10〜50μmである。
前記第二光学フィルムとしては、マイクロレンズフィルムを用いるのが好ましい。なお、図1乃至図3では、第二光学フィルムとして、第二マイクロレンズフィルム2が例示されている。当該第二マイクロレンズフィルム2は、透明基材フィルム21の片側に、レンズ層22がレンズパターン形成された、マイクロレンズアレイフィルムが例示されているが、第二マイクロレンズフィルム2は、透明基材フィルムとともに、レンズ層が一体成形されてレンズパターンが形成されているものであってもよい。なお、図1乃至図3のように、第二光学フィルム2として、第二マイクロレンズフィルム2を用いる場合には、透明基材フィルム21の側に第一接着剤層31が配置される。
また、第一光学フィルムである第一マイクロレンズフィルムとともに、第二光学フィルムとして第二マイクロレンズフィルムを用いる場合には、第二マイクロレンズフィルムのレンズパターンは、第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンとは異なるレンズパターンであることが好ましい。同じマイクロレンズフィルムを重ねて貼り合せるよりも、異なレンズパターンを有する異種のマイクロレンズフィルムを重ねて貼り合せる方が、光学特性を向上することができ好ましい。例えば、図1に示すように、第一マイクロレンズフィルム1としてレンズパターン(レンズ層12)が半球状のものを用い、第二マイクロレンズフィルム2としてレンズパターン(レンズ層22)がプリズム状のものを用いた場合には、デバイスから発光された光を第一マイクロレンズフィルム1により効率よく取り出し、かつ、第二マイクロレンズフィルム2により、光を正面に効率的に向けることができ、正面光を強くすることができる。
本発明の積層光学フィルムでは、上記第一光学フィルム及び第二光学フィルムの他に、上述の通り、第三光学フィルム、第四光学フィルム等の任意の光学フィルムを積層することができる。これら任意の光学フィルムとしては、上記第一光学フィルム及び第二光学フィルムに例示のマイクロレンズフィルム、拡散フィルム、反射防止フィルム等があげられる。なお、本発明の光学フィルムとして第二光学フィルムまたは第三光学フィルム、第四光学フィルム等の任意の光学フィルムとして反射防止フィルムを用いる場合には、その光学特性上、反射防止フィルムは最上層に配置される。
本発明では、前記上記第一光学フィルム及び第二光学フィルムを、第一接着剤層を介して積層している。前記第一接着剤層は、第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と十分に密着できる粘着力を有し、かつ、前記第一マイクロレンズフィルムのレンズ層との間に十分な空気層を形成できるように、80℃での貯蔵弾性率が1.1×10〜5×10Paの範囲にあるものを用いる。前記貯蔵弾性率は、1.2×10〜4×10Paであるのが好ましく、さらには1.5×10〜3×10Paであるのが好ましい。前記貯蔵弾性率が大きくなりすぎると、密着性が十分でなく、部分的な浮きが発生して、光の取り出し効率の点で好ましくなく、十分な密着をしている場合に比べて輝度が低下したりする。また、経時的には、密着性がより悪化して、第二光学フィルムが剥離したりする。一方、前記貯蔵弾性率が小さくなりすぎると、経時的に、特に高温下において、接着剤層が流動して、レンズ層を埋めてしまうおそれがあり、硬化状態を維持している接着剤層に比べて輝度が低下したりする。
第一接着剤層を形成する接着剤としては、各種接着剤を用いることができるが、感圧接着剤(粘着剤)を用いるのが、積層光学フィルムの生産性の点から好適である。感圧接着剤(粘着剤)としては、例えば、アクリル系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体、天然ゴム系粘着剤、ポリイソブチレン、ブチルゴム、スチレン−ブチレン−スチレン共重合体、スチレン−インプレン−スチレンブロック共重合体等の合成ゴム系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤などの各種粘着剤があげられる。なお、第一接着剤層は、空気層の屈折率1に近くなるように、屈折率が低いものが好ましく、例えば、屈折率1.4〜1.5であるものが好ましい。
前記感圧接着剤(粘着剤)の中でも透明性が高く、かつ透明フィルムとの良好な密着特性等の点から、アクリル系粘着剤が好適に用いられる。
アクリル系粘着剤は、アルキル基の平均炭素数は3〜9程度の(メタ)アクリル酸アルキルエステルのモノマーユニットを主骨格とする(メタ)アクリル系ポリマーをベースポリマーとする。(メタ)アクリル系ポリマーには、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマーや、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル等のヒドロキシル基含有モノマー、その他、官能基を有するモノマーを共重合モノマーとして共重合することができる。
また、前記接着剤(粘着剤)は架橋剤を含有することができる。架橋剤としては、ポリイソシアネート系、ポリアミン系、メラミン系、尿素系、エポキシ系等の各種架橋剤があげられる。架橋剤の配合量は、ベースポリマー100重量部に対して、1〜5重量部が好ましく、さらには1.2〜4重量部、さらには1.3〜2重量部が好ましい。第一接着剤層の貯蔵弾性率は、例えば、接着剤に配合する架橋剤の配合量を制御することにより行うことができる。前記架橋剤によって、接着剤層に架橋構造が付与されて、硬化して流動性がなくなった状態の粘着剤層を形成できる。
上記接着剤(粘着剤)には、その他の公知の添加剤を含有していてもよく、たとえば、加硫剤、粘着付与剤、着色剤、顔料などの粉体、染料、界面活性剤、可塑剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、無機または有機の充填剤、金属粉、粒子状、箔状物などを使用する用途に応じて適宜添加することができる。また、制御できる範囲内で、還元剤を加えてのレドックス系を採用してもよい。
前記第一接着剤層は、通常、第二光学フィルムの片面に設けられ、前記第二光学フィルムは、当該第一接着剤層が設けられた接着型第二光学フィルムとして用いられる。第二光学フィルムが、その片面に前記凹凸構造を有する場合(例えば、マイクロレンズフィルムを用いる場合)には、前記凹凸構造のない側に第一接着剤層が設けられる。
第一接着剤層の形成方法は、前記接着剤をセパレータなどに塗布し、溶媒などを乾燥除去して接着剤層を形成することにより行うことができる。前記セパレータに形成した接着剤層は第二光学フィルムに転写される。または第二光学フィルムに前記接着剤を塗布し、溶媒などを乾燥除去して接着剤層を透明フィルムに、直接、形成する方法などを採用できる。
前記第一接着剤層の厚さは、通常、2〜20μm程度であり、2.5〜15μmであるのが好ましく、さらには3〜10μmであるのが好ましい。また、前記第一接着剤層の厚さは、第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンのレンズ高さの0.5〜4倍、さらには0.75〜3倍、さらには1〜2倍になるように設計するのが、第一マイクロレンズフィルムのレンズ層との間に、十分な空気層を形成できる点から好ましい。
本発明の積層光学フィルムは、前記第一マイクロレンズフィルムと、接着型第二光学フィルムを、前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と、前記接着型第二光学フィルムの第一接着剤層を貼り合せることにより得られる。得られた積層光学フィルムは、第一接着剤層が所定の貯蔵弾性率を有することから、第一マイクロレンズフィルムのレンズ層と密着性よく、かつ、貼り合わせ後においても貼り合わせ前と同様の状態を維持することができ、第一接着剤層は前記第一マイクロレンズフィルムのレンズ層を殆ど埋めることなく、空気層が形成される。
前記積層光学フィルムには、前記第一マイクロレンズフィルムの前記レンズパターンが設けられていない側の面に、他部材と接着するための図2に示すような、第二接着剤層を設けることができる。第二接着剤層は、前記積層光学フィルムを製造する前に、前記第一マイクロレンズフィルムの前記レンズパターンが設けられていない側の面に予め設けておくことができる。
第二接着剤層を形成する接着剤は特に制限されないが、例えばアクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテル、フッ素系やゴム系などのポリマーをベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。第二接着剤層を形成する接着剤としては、積層光学フィルムの貼り付け作業性の点から感圧接着剤(粘着剤)を用いるのが好適である。特に、アクリル系接着剤の如く光学的透明性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と接着性の粘着特性を示して、耐候性や耐熱性などに優れるものが好ましく用いうる。
第二接着剤層の形成は、前記第一接着剤層の形成方法と同様の方法を採用できる。第二接着剤層は、異なる組成又は種類等のものの重畳層として設けることもできる。第二接着剤層の厚さは、使用目的や接着力などに応じて適宜に決定でき、一般には3〜30μmであり、3〜20μmが好ましく、特に5〜10μmが好ましい。
光学デバイスの表面に、前記積層光学フィルムを、第二接着剤層を介して貼り合わせる場合には、単に前記積層光学フィルムを載せる場合に生じていた薄い空気層(屈折率が1)の存在により光のロスが少なくなる。さらには、第二接着剤層の屈折率を、光学デバイス表面の屈折率より高くなるように設計(通常、屈折率を1.5以上高くするのが好ましい)することで、光のロスがほとんどなくなり、光を効率よく出射させることができる。
光学デバイスとしては、光源、導光体、光源ユニットなどの発光デバイスがあげられる。上記光源としては、例えば、PDP蛍光体、LED蛍光体、有機EL発光体、冷極管、レーザー光源などがあげられる。導光体、光源ユニットは、通常、前記光源と組み合わされて用いられる。発光デバイスは、例えば、液晶表示装置内部に用いられるバックライトシステムや、室内、室外における各所の照明に用いられる。また、光学デバイスとしては、また、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、PDP等の画像表示デバイスの視認側の表面において用いられる。その他、光学デバイスとしては、太陽電池、光学センサー等の受光デバイス等があげられる。本発明の積層光学フィルムは、前記光学デバイスのなかでも、発光デバイス、特に、有機EL発光体の表面に適用する場合に好適である。例えば、有機EL発光体を、室内、室外の照明に用いる場合には照明光の取り出し効率を向上させ、かつ、有機EL発光体で問題とされている表面反射を防止することができる。
以下、本発明の実施例等について説明するが、本発明は、これら実施例に限られるものではない。なお、実施例等における評価項目は下記のようにして行った。
<貯蔵粘弾性の測定>
貯蔵粘弾性の測定は以下の条件で行った。
・装置:ティー・エイ・インスツルメント社製 ARES
・変形モード:ねじり
・測定周波数:一定周波数1Hz
・昇温速度:5℃/分
・測定温度:接着剤のガラス転移温度付近から160℃でまで測定
・形状:パラレルプレート 8.0mmφ
・試料厚さ:0.5〜2mm(取り付け初期)
80℃での貯蔵弾性率(G’)を読み取った。
<屈折率の測定>
25℃の雰囲気下で、ナトリウムD線(589nm)を照射し、アッベ屈折率計(ATAGO社製、DR=M4)を用いて屈折率の測定をおこなった。
実施例1
(第一光学フィルム:マイクロレンズアレイフィルム)
熱可塑性ポリエステル樹脂をトルエンに溶解した溶液を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(38μm厚)上に乾燥後の厚さが0.1μmになるように塗工して、易接着層を形成した。さらに、ポリスチレン樹脂をトルエンで溶解した溶液を、前記易接着層上に、乾燥後に5μm厚になるように塗工して、ポリスチレン層を形成し、PET/ポリスチレン積層フィルムを作製した。前記積層フィルムのPET側に、厚さ10μmのアクリル系接着剤層(屈折率1.53)を転写法にて形成して、マイクロレンズアレイフィルム形成用フィルムを作製した。次いで、前記マイクロレンズアレイフィルム形成用のフィルムのポリスチレン層を、金型を用いて熱プレス成形し、直径10μm、高さ5μmの半球状最密充填のレンズ層を有するマイクロレンズアレイフィルム(レンズ層の反対側に前記アクリル系接着剤層を有する)を作製した。当該マイクロレンズアレイフィルムを表1中で「A1」として表す。
(第二光学フィルム:マイクロレンズアレイフィルム)
第一光学フィルムにおいて、レンズ層を、直径12μm、高さ7μmの半球状最密充填のレンズ層に変えたこと以外は、第一光学フィルムと同様のマイクロレンズアレイフィルムを用いた。当該マイクロレンズアレイフィルムを表1中で「B1」として表す。
(接着型第二光学フィルム)
エチルアクリレート系ポリマー(屈折率は1.47)溶液の固形分100重量部に対して、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(日本ポリウレタン工業社製、コロネートL)1.8重量部を配合した接着剤組成物を調製した。
この接着剤組成物を、セパレータ(シリコーン剥離処理した38μmのPET)に、接着剤層の乾燥厚さが10μmになるように塗布し、120℃で3分乾燥・架橋を行い、80℃での貯蔵弾性率が2×10Pa、屈折率1.47の接着剤層を形成した。当該接着剤層を、上記第二光学フィルムのレンズ層が設けられていない側に転写して、接着型第二光学フィルムを作製した。
(積層光学フィルム)
上記接着型第二光学フィルムの接着剤層を、上記で得られたマイクロレンズアレイフィルムのレンズ側に貼り付け、積層光学フィルムを作製した。
実施例2〜3、比較例1〜2
実施例1において、接着型第二光学フィルムの作製にあたり、架橋剤の配合量を表1に示すように変え、表1に示すように接着剤層の貯蔵弾性率を制御したこと以外は、実施例1と同様にして積層光学フィルムを作製した。
実施例4
実施例1において、接着型第二光学フィルムの作製にあたり、第二光学フィルムとして、拡散フィルム((株)きもと製,100SXE,表1中でB2として表す。)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして積層光学フィルムを作製した。
実施例5
実施例1において、接着型第二光学フィルムの作製にあたり、第二光学フィルムとして、プリズム状等のレンズ層が平行に配置されたレンズシート(住友スリーエム(株)製,BEFII,表1中でB3として表す。)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして積層光学フィルムを作製した。
実施例6、7
表1に示す、第一光学フィルムおよび第二光学フィルムを、第一接着剤層を介することなくそのまま積層することにより積層光学フィルムを得た。
実施例および比較例で得られた積層光学フィルムについて下記評価を行った。結果を表1に示す。評価にあたっては、積層光学フィルムを、アクリル系接着剤層(第一光学フィルムであるマイクロレンズアレイフィルムに予め設けていたもの)により、白色有機ELデバイス(ボトムエミッション型)の表面に貼り合せた、積層光学フィルム付きの有機ELデバイスについて行った比較例3は、積層光学フィルムの代わりに、第一光学フィルムであるマイクロレンズアレイフィルムのみを有機ELデバイスに貼り合せたものについて行った。
<輝度の測定>
輝度計BM−9(TOPCON社製)を用いて、有機ELデバイスと輝度計の距離を350mmとして、20mm角の部分以外を遮光した光源の中心に輝度計を合わせて、暗室内にて正面輝度を測定(cd/cm)した。表1には、有機ELデバイスのみ、即ち、積層光学フィルムを貼り合せていない場合(表1では参考例)についての輝度を100とした相対値を示す。
<外観の評価>
接着型第二光学フィルムの接着剤層と第一光学フィルムであるマイクロレンズアレイフィルムのレンズ層の頂上部の密着性の状態を、目視及び走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製,S‐3400N型)により観察した。目視及び走査型電子顕微鏡による観察において、接着剤層が貼り合わせ前の状態を維持してレンズ層の頂上部と密着している場合を「○」とした。それ以外の場合を「×」とした。目視は、広い範囲(積層光学フィルム全体)のレンズ層と接着剤層の密着性を、浮き等観察し、走査型電子顕微鏡では、個々のレンズ層と接着剤層の密着性を観察した。
<耐久性評価>
積層光学フィルムを、80℃の雰囲気中で168時間放置した後に、上記同様にして有機ELデバイスの表面に貼り合せて得られた、積層光学フィルム付きの有機ELデバイスについて、上記同様の<輝度の測定>、<外観の評価>、<鉛筆硬度の測定>の評価を行った。
<打ち抜き加工性>
打ち抜き機により積層光学フィルムを打ち抜いた際に、一度の工程で剥離等を生じることなく良好に打ち抜くことができた場合を「○」とした。それ以外の場合を「×」とした。
Figure 2010015043
表1中、*1乃至3は下記の通りである。
*1:レンズ層の頂上部と接着剤層との密着性が悪く、レンズ層上で、接着型第二光学フィルムに部分的な浮きが発生していた。
*2:レンズ層の頂上部と接着剤層との密着性が悪く、レンズ層上で、接着型第二光学フィルムが剥離していた。
*3:接着剤層の流れが発生して、レンズ層を埋めて、レンズ層が透明化していた。
*4:打ち抜く工程は一度に行うことができず、第一光学フィルム、第二光学フィルムを別個に打ち抜く必要があり、工程が2倍になった。
:5:第二光学フィルムとの接着性が悪く、打ち抜く工程で剥離等が生じた。
本発明の積層光学フィルムの一態様を示す断面図である。 本発明の積層光学フィルムの一態様を示す断面図である。 本発明の積層光学フィルム付き光学デバイスの一態様を示す断面図である。
符号の説明
A:積層光学フィルム
1:第一光学フィルム(第一マイクロレンズフィルム)
11:透明基材フィルム
12:レンズ層
2:第二光学フィルム(第二マイクロレンズフィルム)
21:透明基材フィルム
22:レンズ層
31:第一接着剤層
32:第二接着剤層
4:光学デバイス
a:空気層

Claims (8)

  1. 光の進行方向を変化させる光学特性を有する第一光学フィルムおよび第二光学フィルムが少なくとも積層されている積層光学フィルムであって、
    第一光学フィルムは第一マイクロレンズフィルムであり、
    当該第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面に、
    80℃での貯蔵弾性率が、1.1×10〜5×10Paである第一接着剤層を介して、
    第二光学フィルムが、前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と、前記第一接着剤層とが空気層を形成するように積層されていることを特徴とする積層光学フィルム。
  2. 前記第一接着剤層の厚さが、前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンのレンズ高さの0.5〜4倍であることを特徴とする請求項1記載の積層光学フィルム。
  3. 第二光学フィルムが、第二マイクロレンズフィルムであることを特徴とする請求項1または2記載の積層光学フィルム。
  4. 第二マイクロレンズフィルムのレンズパターンが、第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンとは異なるレンズパターンであることを特徴とする請求項3記載の積層光学フィルム。
  5. 前記第一マイクロレンズフィルムの前記レンズパターンが設けられていない側の面に、第二接着剤層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層光学フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の、光の進行方向を変化させる光学特性を有する第一光学フィルムおよび第二光学フィルムが少なくとも積層されている積層光学フィルムの製造方法であって、
    第一光学フィルムは第一マイクロレンズフィルムであり、
    当該第一マイクロレンズフィルムと、
    第二光学フィルムの片面に、80℃での貯蔵弾性率が、1.1×10〜5×10Paである第一接着剤層が設けられている接着型第二光学フィルムを、
    前記第一マイクロレンズフィルムのレンズパターンが設けられている面と、前記接着型第二光学フィルムの第一接着剤層とが、空気層を形成するように貼り合わす工程を有することを特徴とする積層光学フィルムの製造方法。
  7. 光学デバイスの表面に、請求項1〜5のいずれかに記載の積層光学フィルムが、第一光学フィルムよりも第二光学フィルムが光学デバイスに対して外側になるように設けられていることを特徴とする積層光学フィルム付き光学デバイス。
  8. 光学デバイスが、有機EL発光体であることを特徴とする請求項7記載の積層光学フィルム付き光学デバイス。
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