JP2010014925A - プロジェクタ、並びにレンズアレイ及びその製造方法 - Google Patents

プロジェクタ、並びにレンズアレイ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクタ等の照明系を厚みを増加させないで明るくすることができるレンズ
アレイ等を提供すること。
【解決手段】均一化光学系20の第2レンズアレイ24がマトリクス状に配列された要素
レンズ24aを含み、各要素レンズ24aの境界が、特定の要素レンズ24aのレンズ曲
面と、隣接する要素レンズ24aのレンズ曲面との交線によってそれぞれ形成される。よ
って、各要素レンズ24aの厚み等を含む形状を無理に修正することなく、これらの境界
を段差のないものとすることができ、第2レンズアレイ24の成形を簡易に精密にするこ
とができ、均一化光学系20による液晶ライトバルブ40a,40b,40cの照明を損
失の少ない明るいものとすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶パネル等の光変調装置によって形成した画像をスクリーン上に投射する
プロジェクタ、並びにプロジェクタへの組み込みに適したレンズアレイ及びその製造方法
に関する。
プロジェクタとして、例えば、発光管からの光を反射するリフレクタと、リフレクタか
らの光束を均一化する第1及び第2レンズアレイと、両レンズアレイを経た光束の偏光方
向を揃える偏光変換素子と、両レンズアレイを経た光束を重畳させるための重畳レンズと
を備えるものが存在する(特許文献1参照)。
以上のようなレンズアレイが同一形状の小レンズからなるとした場合、レンズアレイに
よって分割された部分光束の照明位置における照明光のサイズや重畳状態が通常ばらつく
。このため、例えば第2レンズアレイを構成する各小レンズのレンズ面の曲率半径や偏芯
量を個別に調整することによって、均一で効率的な照明を確保することが行われており、
例えば各小レンズの厚みを調整して境界部における段差を軽減することも提案されている
(特許文献2参照)。
特開2005−250239号公報 特開2007−114263号公報
しかしながら、各小レンズのレンズ面の偏芯量や厚みを適切に調整した場合、小レンズ
間に段差を設けざるを得なくなり、段差に形成される稜線部のダレによって、小レンズの
有効サイズが小さくなって照明系が暗くなるという問題がある。なお、各小レンズの厚み
を調整して段差を軽減した場合、レンズアレイの厚みを制御できず結果的に厚みが増加し
てしまう。
また、上記のように小レンズ間に段差を設ける場合、レンズアレイの成形金型は、通常
小レンズごとに分割した多数の金型部分を連結したものになる。この場合、各小レンズの
厚みや偏芯量に関して金型組立時の誤差が追加されるので、照明位置おけるマージンをよ
り大きくとる必要が生じ、照明系を暗くせざるを得なくなる。
そこで、本発明は、プロジェクタ等の照明系を厚みを増加させないで明るくすることが
できるレンズアレイ、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記のようなレンズアレイを組み込んだプロジェクタを提供すること
を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクタは、(a1)光源と、(a2)複
数の第1要素レンズを有し、光源から射出された光束を複数の第1要素レンズによって複
数の部分光束に分割する第1レンズアレイと、(a3)複数の第2要素レンズを有し、第
1レンズアレイから射出された複数の部分光束の状態を複数の第2要素レンズによって個
別に調整する第2レンズアレイとを備え、(b)第2レンズアレイを構成する少なくとも
一つの第2要素レンズは、隣接する複数の第2要素レンズのうち一つ以上と比較して異な
る形状を有し、少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、隣接する複数の第2要
素レンズのレンズ曲面との交線によってそれぞれ形成される複数の境界を有する。ここで
、第2要素レンズについて形状とは、レンズ面の曲率半径、光軸の偏芯量、厚み等によっ
て特定される外形を意味するものとする。
上記プロジェクタによれば、少なくとも一つの第2要素レンズが、そのレンズ曲面と、
隣接する第2要素レンズのレンズ曲面との交線によってそれぞれ形成される複数の境界を
有するので、上記少なくとも一つの第2要素レンズやこれに隣接する第2要素レンズの厚
み等を含む形状を無理に修正することなく、これらの境界を段差のないものとすることが
できる。これにより、第2レンズアレイの成形を簡易に精密にすることができ、照明系を
明るくすることができる。
また、本発明の具体的な態様又は側面によれば、上記プロジェクタにおいて、第2レン
ズアレイは、行列状に配列された第2要素レンズを有し、行及び列の一方に関して隣接す
る第2要素レンズ間の境界は、隣接する第2要素レンズのレンズ曲面の交線によって形成
される。この場合、例えば行単位又は列単位で成形用の金型を準備することができ、比較
的安価で組立が簡単な金型によって第2レンズアレイを成形することができる。
本発明の別の態様によれば、第2レンズアレイの局所的領域内において、隣接する第2
要素レンズ間の境界が、当該隣接する第2要素レンズのレンズ曲面の交線によって形成さ
れる。ここで、局所的領域が、第2レンズアレイの中心領域である場合と、局所的領域が
、第2レンズアレイの外周領域である場合とが考えられる。中心領域を局所領域として境
界の段差をなくした場合、光源光束の中心側を無駄なく利用して明るさを効率的に高める
ことができる。一方、外周領域を局所領域として境界の段差をなくした場合、一般的に周
辺で大きくなりやすい段差を無くして、全体として段差の少ない金型による第2レンズア
レイの成形が可能になる。
本発明のさらに別の態様によれば、少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、
隣接する複数の第2要素レンズのレンズ曲面とは、共通する曲率半径を有する。この場合
、第2レンズアレイの設計が簡易なものとなり、その成形用の金型の構造も簡易なものと
なる。
本発明のさらに別の態様によれば、少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、
隣接する複数の第2要素レンズのレンズ曲面とは、異なる曲率半径を有する。この場合、
各部分光束の集光状態等の調整が精密になり、照明系の性能向上を図ることができる。
本発明のさらに別の態様によれば、少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、
隣接する複数の第2要素レンズのレンズ曲面とは、光軸方向の厚みが異なる。この場合、
各部分光束の集光状態等の調整が精密になる。
なお、以上のプロジェクタは、一般的には、第1及び第2レンズアレイとともにインテ
グレータ光学系を構成し部分光束を被照明領域に重畳入射させる重畳レンズと、照明光を
各色の光束に分離する色分離導光光学系と、各色の光束を画像情報に応じてそれぞれ変調
する各色の光変調装置と、各色の変調光を合成する光合成光学系と、合成された画像光を
投射する投射光学系とをさらに備える。
本発明に係るレンズアレイは、入射光束の状態を個別に調整する複数の要素レンズを配
列したレンズアレイであって、複数の要素レンズのうち少なくとも一つの要素レンズは、
隣接する複数の要素レンズのうち一つ以上と比較して互いに異なる形状を有し、少なくと
も一つの要素レンズのレンズ曲面と、隣接する複数の要素レンズのレンズ曲面との交線に
よってそれぞれ形成される複数の境界を有する。
上記レンズアレイによれば、少なくとも一つの要素レンズが、そのレンズ曲面と、隣接
する複数の要素レンズのレンズ曲面との交線によってそれぞれ形成される複数の境界を有
するので、上記少なくとも一つの要素レンズやこれに隣接する要素レンズの厚み等を含む
形状を無理に修正することなく、これらの境界を段差のないものとすることができる。こ
れにより、レンズアレイの成形を簡易に精密にすることができる。よって、かかるレンズ
アレイをインテグレータに組み込んだ場合、明るい照明が可能になる。
本発明に係るレンズアレイの製造方法は、複数の要素レンズを配列したレンズアレイの
製造方法であって、複数の要素レンズに対応する複数の光学転写面を有する金型を用いて
成形を行う工程を有し、複数の光学転写面のうち少なくとも一つの光学転写面は、隣接す
る複数の光学転写面のうち一つ以上と比較して互いに異なる形状を有し、少なくとも一つ
の光学転写面に対応するレンズ曲面と、隣接する複数の光学転写面に対応するレンズ曲面
との交線によってそれぞれ形成される複数の境界を有する。
上記製造方法によれば、少なくとも一つの光学転写面は、少なくとも一つの光学転写面
に対応するレンズ曲面と隣接する複数の光学転写面に対応するレンズ曲面との交線によっ
てそれぞれ形成される複数の境界を有するので、上記少なくとも一つの光学転写面やこれ
に隣接する光学転写面の形状を変更することなく、これらの境界を段差のないものとする
ことができる。つまり、このような金型によって得られるレンズアレイにおいても、上記
少なくとも一つの光学転写面に対応して得られる一つの要素レンズやこれに隣接する要素
レンズの厚み等を含む形状を無理に修正することなく、これらの境界を段差のないものと
することができる。これにより、レンズアレイの成形を簡易に精密にすることができ、か
かるレンズアレイをインテグレータに組み込んだ場合、明るい照明が可能になる。
また、本発明の具体的な態様によれば、上記製造方法において、各光学転写面間の境界
が、各光学転写面に対応するレンズ曲面の交線上にそれぞれ形成される。この場合、各光
学転写面の境界に段差が形成されず、金型の構造を簡単にでき、各要素レンズの境界に段
差のないレンズアレイを簡易に形成することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの光学系の構成を説明する概念図で
ある。
このプロジェクタ100は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学
像を形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するための光学機器である。プロジェ
クタ100は、光源装置10と、均一化光学系20と、色分離導光光学系30と、光変調
部40と、クロスダイクロイックプリズム50と、投射レンズ60とを備える。ここで、
光源装置10及び均一化光学系20は、照明装置を構成する。また、光変調部40は、3
つの液晶ライトバルブ40a,40b,40cを含む。各液晶ライトバルブ40a,40
b,40cは、異なる色光をそれぞれ変調する液晶表示装置である。
上記プロジェクタ100において、光源装置10は、放電発光型の発光管11と、楕円
面型のリフレクタ12と、球面型の副鏡13と、平行化レンズ14とを備える。発光管1
1から周囲に放射された光束は、リフレクタ12で直接反射され、或いは副鏡13で反射
された後にリフレクタ12でさらに反射されて収束光束となる。この収束光束は、平行化
レンズ14によって平行光束とされて、前方側すなわち均一化光学系20の第1レンズア
レイ23に入射する。なお、上述した楕円面型のリフレクタ12に代えて、放物面等の各
種凹面鏡を用いることができる。放物面の凹面鏡を用いた場合、リフレクタ12の後段に
平行化レンズ14等を設けなくとも、光源装置10から平行光束を射出させることが可能
となる。
均一化光学系20は、均一化された照度の照明光を光変調部40に供給する。この均一
化光学系20は、光源装置10から射出された光束を適当な状態に分割する第1及び第2
レンズアレイ23,24と、両レンズアレイ23,24を経た複数の光束を重畳させる重
畳レンズ25と、重畳レンズ25に入射する光束の偏光方向を揃える偏光変換装置27と
を備える。第1及び第2レンズアレイ23,24は、それぞれシステム光軸SAに直交す
る面内で2次元的にマトリクス状に配置された複数の要素レンズ23a,24aからなる
。このうち、第1レンズアレイ23を構成する要素レンズ(第1要素レンズ)23aによ
って、平行化レンズ14を経た光束は複数の部分光束に分割される。また、第2レンズア
レイ24を構成する要素レンズ(第2要素レンズ)24aによって、第1レンズアレイ2
3からの各部分光束は適当な発散角で射出される。重畳レンズ25は、第2レンズアレイ
24から射出され偏光変換装置27を経た部分光束を全体として適宜収束させて、後段の
液晶ライトバルブ40a,40b,40cの被照明領域すなわち表示領域で重畳させる。
つまり、第1及び第2レンズアレイ23,24と、重畳レンズ25とは、照明光を均一化
するためのインテグレータ光学系として機能している。偏光変換装置27は、PBSアレ
イで形成された偏光変換部であり、第1レンズアレイ23により分割され第2レンズアレ
イ24を経た各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。この偏光
変換装置27は、同様の構造をそれぞれ有しY方向にそれぞれ延びる4つのプリズム要素
27aをX方向に配列した構造を有するプリズムアレイである。各プリズム要素27aは
、プリズムの斜面を利用してシステム光軸SAに対して傾斜した状態で配置される偏光分
離膜及び反射膜と、システム光軸SAに対して垂直なプリズムの射出面に固定される位相
差板とを備えている。なお、各プリズム要素27aが延びる長手方向は、第1方向に相当
するY方向となっており、各プリズム要素27aの横方向は、第2方向に相当するX方向
となっている。
図2(A)は、第2レンズアレイ24の構造を説明する平面図である。なお、図2(B
)は、比較のため従来型の第2レンズアレイ124を説明する平面図である。
第2レンズアレイ24を構成する要素レンズ24aは、図1に示すシステム光軸SAが
通過するレンズ中心Pのまわりにおいて、直交するx軸及びy軸に関して対称となるよう
にマス目状に配置されている。図2(A)に示す例では、第2レンズアレイ24は、8行
4列すなわち8×4個の要素レンズ24aで構成されるものとしている。ここでは、各要
素レンズ24aを識別するため、各要素レンズ24aに対して、行列的な配置に対応して
符号Emn(m=1〜8、n=1〜4)が付されている。
要素レンズEmnは、上記のようにマス目状に配列されているが、要素レンズEmn間
の境界線は、厳密には直線の格子状ではなく、各要素レンズEmnの形状を反映して、図
2(B)に示すような旧来型の基本的な位置から僅かにシフトした位置に僅かに変形した
状態で設けられている。また、各要素レンズEmnは、複数の要素レンズEmnと隣接し
ているが、そのうち少なくとも1つ以上と比較して異なる形状を有している。ここで、対
比する一対の要素レンズEmnの形状が異なるとは、そのレンズ面の曲率半径、光軸の偏
芯量、厚み等によって特定される外形が互いに異なることを意味する。本実施形態では、
例えば隣接する一対の複数の要素レンズEmn(具体的には、E11,E12等)の曲率
半径を互いに異なるものとしている。また、隣接する一対の複数の要素レンズEmnの曲
率半径を互いに同じにして偏芯量に差を設けることもできる。なお、光軸の偏芯量は、第
1レンズアレイ23を基準としてのものとなる。
以下では、第2レンズアレイ24の第1象限である右上領域Iについて説明する。右上
領域Iは、第2象限である左上領域IIとの間に第1〜第4行の左端に対応して境界VB
12、VB22、VB32、VB42を有する。これらの境界は、後述するようにそれぞ
れ円弧であるが、平面視でy軸に沿って延びている。また、右上領域Iは、第4象限であ
る右下領域IVとの間に第4行の下端に対応して境界HB43、HB44を有する。これ
らの境界は、それぞれ円弧であるが、平面視でx軸に沿って延びている。
右上領域I内において、第1行の要素レンズE13,E14間には、境界VB13が形
成されており、第2行の要素レンズE23,E24間には、境界VB23が全体的に形成
されている。また、第3行の要素レンズE33,E34間には、境界VB33が全体的に
形成されており、第4行の要素レンズE43,E44間には、境界VB43が全体的に形
成されている。
また、右上領域I内において、第1行の要素レンズE13,E14と第2行の要素レン
ズE23,E24と間には、境界HB13,HB14が全体的に形成されており、第2行
の要素レンズE23,E24と第3行の要素レンズE33,E34と間には、境界HB2
3,HB24が全体的に形成されており、第3行の要素レンズE33,E34と第4行の
要素レンズE43,E44との間には、境界HB33,HB34が全体的に形成されてい
る。
図3(A)は、図2(A)に示す第2レンズアレイ24の部分領域PAを説明する拡大
図である。この場合、4つの要素レンズE33,E34,E43,E44の境界を拡大し
ている。図からも明らかなように、左右に隣接する一対の要素レンズE33,E34は、
境界VB33を挟んで隣接して配置されており、左右に隣接する一対の要素レンズE43
,E44は、境界VB43を挟んで隣接して配置されている。また、上下に隣接する一対
の要素レンズE33,E43は、境界HB33を挟んで隣接して配置されており、上下に
隣接する一対の要素レンズE34,E44は、境界HB34を挟んで隣接して配置されて
いる。さらに、左上の要素レンズE33と右下の要素レンズE44とは、短い境界SBを
挟んで配置されている。以上において、平面視で縦に延びる境界VB33,VB43は、
厳密にはy軸に平行に延びておらず僅かに傾いている。また、平面視で横に延びる境界H
B33,HB34は、厳密にはx軸に平行に延びておらず僅かに傾いている。さらに、こ
れらの境界VB33,VB43,HB33,HB34は、図3(A)に点線で示す従来型
の第2レンズアレイ124(図2(B)参照)の境界OBからずれた位置に配置されてい
る。なお、この従来型の境界OBは、平面視でx軸やy軸に平行な方向に延びている。
図3(B)は、図2(A)に示す第2レンズアレイ24のAA断面図である。この場合
、第4行の要素レンズE41,E42,E43,E44の断面が示されている。図からも
明らかなように、第4行の要素レンズE41,E42,E43,E44間には、段差が形
成されていない。このように段差が形成されない理由を、一対の要素レンズE43,E4
4に関して説明する。一方の要素レンズE43の表面LS1は、例えば球面である仮想的
なレンズ曲面OS1に沿って形成されており、他方の要素レンズE44の表面LS2は、
例えば球面である仮想的なレンズ曲面OS2に沿って形成されている。そして、両要素レ
ンズE43,E44間の境界VB43は、2つのレンズ曲面OS1,OS2の交線の円弧
上に形成されているので、段差の存在しない状態となっている。なお、図示の例では、両
レンズ曲面OS1,OS2の曲率半径が異なる値に設定されており、両レンズ曲面OS1
,OS2の光軸X1,X2も、第1レンズアレイ23側の光軸X0を基準として、それぞ
れ異なる量だけずれた状態で配置されている。さらに、平坦面24cから両レンズ曲面O
S1,OS2の頂点位置までの距離、すなわち要素レンズE43の厚みd1と要素レンズ
E44の厚みd2も互いに異なるものとなっている。
図3(C)は、横並びの要素レンズE43,E44間の境界部分を説明する拡大断面図
である。この断面は、図2(A)に示す断面L1に沿ったものである。図3(B)でも説
明したように、両要素レンズE43,E44間の境界VB43は、表面LS1,LS2が
直接交わる位置に形成されており、段差の存在しない状態となっている。参考のため、図
2(B)に示す従来型の第2レンズアレイ124の境界OBを点線で示している。従来型
の第2レンズアレイ124の場合、その境界OBを紙面に垂直なシステム光軸SA方向に
延長した境界面B0は、本実施形態の境界VB43をシステム光軸SA方向に延長した境
界面Baよりも要素レンズE44寄りで距離dだけ右側に偏った位置に設けられており、
境界OBが段差面SSを有する。このように、境界OBが段差面SSを有する場合、成形
が容易でなく、成形時に型崩れしやすい。
以上は、主に第4行の要素レンズE43,E44の説明であったが、他の行内の要素レ
ンズE13,E14,E23,E24,E33,E34間の境界VB13,VB23,V
B33も同様に、対応する一対のレンズ曲面の交線によって形成されており、段差の存在
しない状態となっている。
図3(D)は、縦並びの要素レンズE33,E43間の境界部分を説明する拡大断面図
である。この断面は、図2(A)に示す断面L2に沿ったものである。両要素レンズE3
3,E43間の境界HB33は、表面LS3,LS4が直接交わる位置に形成されており
、段差の存在しない状態となっている。参考のため、図2(B)に示す従来型の第2レン
ズアレイ124の境界OBを点線で示している。従来型の第2レンズアレイ124の場合
、その境界OBをシステム光軸SA方向に延長した境界面B0は、本実施形態の境界HB
33を紙面に垂直なシステム光軸SA方向に延長した境界面Baよりも要素レンズE33
寄りで上側に偏った位置に設けられており、境界OBが段差面SSを有する。境界OBが
段差面SSを有する場合、成形が容易でなく、成形時に型崩れしやすいことは既に説明し
たとおりである。
以上は、第3列の要素レンズE33,E43の説明であったが、第3列内の要素レンズ
E13,E23,E33間の境界HB13,HB23も同様に、対応する一対のレンズ曲
面の交線によって形成されており、段差の存在しない状態となっている。さらに、第4列
内の要素レンズE14,E24,E34,E44間の境界HB14,HB24,HB34
も同様に、対応する一対のレンズ曲面の交線によって形成されており、段差の存在しない
状態となっている。
このように、第1象限の右上領域I内において、要素レンズE13,E14,E23,
E24,E33,E34,E43,E44間の境界は、いずれも段差を有していない。同
様に、詳細な説明を省略するが、第2象限の左上領域II内において、要素レンズE11
,E12,E21,E22,E31,E32,E41,E42間の境界は、いずれも段差
を有していない。同様に、第3象限の左下領域III内において、要素レンズE51,E
52,E61,E62,E71,E72,E81,E82間の境界は、いずれも段差を有
していない。同様に、第4象限の左下領域IV内において、要素レンズE53,E54,
E63,E64,E73,E74,E83,E84間の境界は、いずれも段差を有してい
ない。さらに、各象限領域I,II,III,IVの境界も、段差を有していない状態と
なっている。
図4(A)〜4(C)は、図2(A)に示す第2レンズアレイ24の製造方法を説明す
る断面図である。
まず、図4(A)に示すような金型80を準備する。この金型80は、第1型部分81
と第2型部分82とを備える。第1型部分81は、図3(B)等に示す第2レンズアレイ
24の主に平坦面24c側を成形するための平坦な第1転写面81aを有する。また、第
2型部分82は、第2レンズアレイ24の主に凹凸面24d側を成形するための立体的な
第2転写面82aを有する。第2型部分82の第2転写面82aは、第2レンズアレイ2
4の各要素レンズ24aに対応してマトリクス状に配列される光学転写面MSを有する。
各光学転写面MSは、光学設計上の光学面に相当するレンズ曲面上に形成されている。複
数の光学転写面MSのうち隣接する一対の光学転写面MS間の境界VBaは、両光学転写
面MSに対応する一対のレンズ曲面の交線によってそれぞれ画定されている。この結果、
これら光学転写面MS間の境界VBaには段差が存在しない状態となっている。なお、図
示の例では、第1転写面81aを構成する光学転写面MSのうち列間の境界VBaのみを
示しているが、行間の境界も同様に、段差が存在しない状態となっている。
次に、図4(B)に示すように、金型80を閉じてキャビティCVを形成する。つまり
、第1型部分81の第1転写面81aと第2型部分82の第2転写面82aとを突き合わ
せた状態で型締めし、キャビティCV中に流体の樹脂MRを充填する。その後、キャビテ
ィCV中で樹脂MRを硬化させ、第1転写面81aに対応する平坦面24cと、第2転写
面82aに対応する凹凸面24dとを有する第2レンズアレイ24を形成する。
次に、図4(C)に示すように、金型80を開いて第2レンズアレイ24を第2型部分
82から取り出す。これにより、第2レンズアレイ24の製造を完了する。このようにし
て得られた第2レンズアレイ24は、マトリクス状に配列される多数の要素レンズ24a
を有しており、これら要素レンズ24aのうち任意の隣接する一対の要素レンズ24aの
表面LS間の境界VBは、両表面LSに対応する一対のレンズ曲面の交線によってそれぞ
れ画定されている。この結果、これら表面LS間の境界VBには段差が存在しない状態と
なっている。なお、図示の例では、第2レンズアレイ24の列間の境界VBのみを示して
いるが、行間の境界も同様に、段差が存在しない状態となっている。
図1に戻って、色分離導光光学系30は、第1及び第2ダイクロイックミラー31a,
31bと、反射ミラー32a,32b,32cと、3つのフィールドレンズ33a,33
b,33cとを備え、均一化光学系20から出射した照明光を赤(R)、緑(G)、及び
青(B)の3色に分離するとともに、各色光を後段の液晶ライトバルブ40a,40b,
40cへ導く。より詳しく説明すると、まず、第1ダイクロイックミラー31aは、RG
Bの3色のうちR光を反射しG光及びB光を透過させる。また、第2ダイクロイックミラ
ー31bは、GBの2色のうちG光を反射しB光を透過させる。この色分離導光光学系3
0において、第1ダイクロイックミラー31aで反射されたR光は、反射ミラー32aを
経て入射角調節用のフィールドレンズ33aに入射する。また、第1ダイクロイックミラ
ー31aを透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は、入射角調節用
のフィールドレンズ33bに入射する。さらに、第2ダイクロイックミラー31bを通過
したB光は、リレーレンズLL1,LL2及び反射ミラー32b,32cを経て入射角調
節用のフィールドレンズ33cに入射する。
光変調部40において、各液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、非発光型の光
変調装置として、入射した照明光の空間的強度分布を変調する。液晶ライトバルブ40a
,40b,40cは、色分離導光光学系30から射出された各色光に対応してそれぞれ照
明される3つの液晶パネル41a,41b,41cと、各液晶パネル41a,41b,4
1cの入射側にそれぞれ配置される3つの第1偏光フィルタ42a,42b,42cと、
各液晶パネル41a,41b,41cの射出側にそれぞれ配置される3つの第2偏光フィ
ルタ43a,43b,43cとを備える。
この光変調部40において、第1ダイクロイックミラー31aで反射されたR光は、第
2光路OP2上のフィールドレンズ33a等を介して液晶ライトバルブ40aに入射し、
液晶ライトバルブ40aを構成する液晶パネル41a上の表示領域を照明する。第1ダイ
クロイックミラー31aを透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は
、第1光路OP1上のフィールドレンズ33b等を介して液晶ライトバルブ40bに入射
し、液晶ライトバルブ40bを構成する液晶パネル41b上の表示領域を照明する。第1
及び第2ダイクロイックミラー31a,31bの双方を透過したB光は、第3光路OP3
上のフィールドレンズ33c等を介して液晶ライトバルブ40cに入射し、液晶ライトバ
ルブ40cを構成する液晶パネル41c上の表示領域を照明する。各液晶パネル41a〜
41cは、入射した照明光の偏光方向の空間的分布を変調し、各液晶パネル41a〜41
cにそれぞれ入射した3色の光は、画素単位で偏光状態を調節される。この際、第1偏光
フィルタ42a〜42cによって、各液晶パネル41a〜41cに入射する照明光の偏光
方向が調整されるとともに、第2偏光フィルタ43a〜43cによって、各液晶パネル4
1a〜41cから射出される変調光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。以上に
より、各液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、それぞれに対応する各色の変調光
すなわち像光を形成する。
クロスダイクロイックプリズム50は、像光用の光合成光学系として、各液晶ライトバ
ルブ40a,40b,40cからの各色の像光を合成する。より詳しく説明すると、クロ
スダイクロイックプリズム50は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状
をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対の誘電体多層
膜51a,51bが形成されている。一方の第1誘電体多層膜51aは、R光を反射し、
他方の第2誘電体多層膜51bは、B光を反射する。クロスダイクロイックプリズム50
は、液晶ライトバルブ40aからのR光を誘電体多層膜51aで反射して進行方向左側に
射出させ、液晶ライトバルブ40bからのG光を誘電体多層膜51a,51bを介して直
進・射出させ、液晶ライトバルブ40cからのB光を誘電体多層膜51bで反射して進行
方向右側に射出させる。このようにして、クロスダイクロイックプリズム50によりR光
、G光及びB光が合成され、カラー画像による画像光である合成光が形成される。
投射レンズ60は、投射光学系であり、クロスダイクロイックプリズム50を経て形成
された合成光による画像光を所望の拡大率で拡大してスクリーン(不図示)上にカラーの
画像を投射する。
本実施形態のプロジェクタ100においては、均一化光学系20の第2レンズアレイ2
4がマトリクス状に配列された要素レンズ24aを含み、各要素レンズ24aの境界が、
特定の要素レンズ24aのレンズ曲面と、隣接する要素レンズ24aのレンズ曲面との交
線によってそれぞれ形成される。よって、各要素レンズ24aの厚み等を含む形状を無理
に修正することなく、これらの境界を段差のないものとすることができ、第2レンズアレ
イ24の成形を簡易に精密にすることができる。つまり、第2レンズアレイ24を構成す
る要素レンズ24aの外周に稜線のダレが形成されにくくなり、その有効サイズを大きく
することができるので、要素レンズ24a間の境界近傍で遮光が生じて照明光量が減少す
ることを防止できる。よって、均一化光学系20を介しての各液晶ライトバルブ40a,
40b,40cの照明を損失の少ない明るいものとすることができる。また、本実施形態
の製造方法では、第1型部分81や第2金型部分82を一体ものとできるので、第2レン
ズアレイ24を構成する要素レンズ24aの高さや偏芯量の公差を低減することができる
。よって、各液晶ライトバルブ40a,40b,40c上の被照明領域を表示領域よりも
広く確保する照明マージンを小さく設定することができ、この面でも、各液晶ライトバル
ブ40a,40b,40cの照明を損失の少ない明るいものとすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、図5を参照して、第2実施形態における第2レンズアレイについて説明する。な
お、本実施形態の第2レンズアレイは、第1実施形態のプロジェクタ100に組み込まれ
ている第2レンズアレイ24を変形したものであり、特に説明しない部分は第1実施形態
と同様であるものとする。
この場合、第2レンズアレイ224は、局所的領域として、外周領域OAと中心領域C
Aとに分けて見ることができる。外周領域OAは、第1実施形態の第2レンズアレイ24
と略同様の形状を有しており、第2レンズアレイ224を構成する要素レンズ24a間の
境界(第一象限の場合、境界VB12,VB13,HB14,HB24,HB34,HB
44)には、段差が存在しない状態となっている。一方、中心領域CAは、旧来型の形状
を有しており、第2レンズアレイ224を構成する要素レンズ24a間の境界(第一象限
の場合、境界HB13,HB23,HB33,HB43)には、通常段差が存在する状態
となっている。なお、外周領域OAと中心領域CAとの境界には、結果的に段差が形成さ
れることになる。
本実施形態のように、外周領域OAで要素レンズ24a間の段差をなくした場合、全体
として段差の少ない第2レンズアレイ24を提供することができる。つまり、一般的には
、外周領域OA内の要素レンズ24aの変形が大きくなる傾向があり、外周領域OAに比
較して中心領域CAで段差を小さくできるので、外周領域OA内の段差をなくせば、第2
レンズアレイ24中の最大段差を小さくすることができる。
〔第3実施形態〕
以下、図6を参照して、第3実施形態における第2レンズアレイについて説明する。な
お、本実施形態の第2レンズアレイは、第1実施形態の第2レンズアレイ24を変形した
ものであり、特に説明しない部分は第1実施形態と同様であるものとする。
この場合、第2レンズアレイ324は、局所的領域として、外周領域OAと中心領域C
Aとを有する。中心領域CAは、第1実施形態の第2レンズアレイ24と略同様の形状を
有しており、第2レンズアレイ324を構成する要素レンズ24a間の境界(第一象限の
場合、境界VB22,VB32,VB42,HB23,HB33,HB43)には、段差
が存在しない状態となっている。一方、外周領域OAは、旧来型の形状を有しており、第
2レンズアレイ324を構成する要素レンズ24a間の境界(第一象限の場合、VB12
,VB13,HB14,HB24,HB34,HB44)には、通常段差が存在する状態
となっている。なお、外周領域OAと中心領域CAとの境界には、結果的に段差が形成さ
れることになる。
本実施形態のように、中心領域CAで要素レンズ24a間の段差をなくした場合、光源
装置10及び均一化光学系20による照明輝度を高めることができる。すなわち、光量の
多い中心領域CAで段差をなくせば、照明光の損失を低減でき、各液晶ライトバルブ40
a,40b,40cを高輝度で照明することができる。
〔第4実施形態〕
以下、図7を参照して、第4実施形態における第2レンズアレイについて説明する。な
お、本実施形態の第2レンズアレイは、第1実施形態の第2レンズアレイ24を変形した
ものであり、特に説明しない部分は第1実施形態と同様であるものとする。
この場合、第2レンズアレイ424は、局所的領域として、第1列領域A1と、第2列
領域A2と、第3列領域A3と、第4列領域A4とを有する。各列領域A1〜A4は、第
1実施形態の第2レンズアレイ24と略同様の形状を有しているが、各列領域A1〜A4
間の境界は、直線状に延びている。よって、第2レンズアレイ424の各列領域A1〜A
4内の隣接する要素レンズ24a間の境界には、段差が存在しない状態となっている。例
えば、第1及び第2象限の場合、第3列領域A3内の要素レンズ24a(E13,E23
,E33,E43,E53,E63,E73,E83)間の境界HB13,HB23,H
B33,HB43,HB53,HB63,HB73には、段差が存在しない状態となって
いる。また、第4列領域A4内の要素レンズ24a(E14,E24,E34,E44,
E54,E64,E74,E84)間の境界HB14,HB24,HB34,HB44,
HB54,HB64,HB74には、段差が存在しない状態となっている。
本実施形態のように、第1〜第4列領域A1〜A4に分けた場合、第2レンズアレイ4
24の凹凸面24d側の第2型部分82(図4(A)参照)は、例えば各列領域A1〜A
4に対応して4分割されたものとする。
なお、図7の例では、第2レンズアレイ424を列単位に分けて段差のないものにした
が、第2レンズアレイ424を行単位に分けて段差のないものにすることもできる。
この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である
例えば、上記実施形態では、第1レンズアレイ23や第2レンズアレイ24,224,
324,424を構成する要素レンズ23a,24aがマトリクス状に配列されるとした
が、これらの要素レンズ23a,24aをハニカム等の他の配列とすることができる。
また、上記実施形態では、各象限領域を構成する要素レンズ24aが互いに異なる曲率
半径を有することを前提としているが、各象限領域を構成する要素レンズ24aが全て同
じ曲率半径を有していてもよい。要素レンズ24aが互いに異なる曲率半径を有する場合
、各要素レンズ24aを通過する光束の状態制御が正確になり、性能が向上するといえる
。一方、要素レンズ24aが同一の曲率半径を有する場合、要素レンズ24aすなわち第
2レンズアレイ24の設計が容易になり、第2レンズアレイ24の製造コストを抑えやす
くなる。
また、上記実施形態では、第2レンズアレイ24,224,324,424をプロジェ
クタ100の均一化光学系20に組み込む場合について説明したが、第1レンズアレイ2
3、第2レンズアレイ24,224,324,424、及び重畳レンズ25を備えるオプ
ティカルインテグレータをプロジェクタ100以外の別の用途の照明装置に組み込むこと
もできる。
また、上記実施形態の光源装置10に用いるランプとしては、高圧水銀ランプやメタル
ハライドランプ等種々のものが考えられる。また、光源装置10は、副鏡13を有しない
タイプの光源とすることができる。
また、上記実施形態では、透過型のプロジェクタに本発明を適用した場合の例について
説明したが、本発明は、反射型プロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「
透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプであることを
意味しており、「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであることを意
味している。なお、光変調装置は液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用い
た光変調装置であってもよい。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェ
クタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがある
が、図1等に示すプロジェクタの構成は、いずれにも適用可能である。
また、上記実施形態では、3つの液晶パネル41a〜41cを用いたプロジェクタ10
0の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、4つ以
上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
本発明の第1実施形態のプロジェクタについて説明する平面図である。 (A)は、プロジェクタに組み込まれる第2レンズアレイの構造を説明する図であり、(B)は、従来型の第2レンズアレイを説明する図である。 (A)は、第2レンズアレイの部分領域を説明する拡大図であり、(B)は、第2レンズアレイのAA断面図である。(C)は、横に並ぶ一対の要素レンズ間の境界を説明する拡大断面図であり、(D)は、縦に並ぶ一対の要素レンズ間の境界を説明する拡大断面図である。 (A)〜(C)は、第2レンズアレイの製造方法を説明する図である。 第2実施形態における第2レンズアレイの図である。 第3実施形態における第2レンズアレイの図である。 第4実施形態における第2レンズアレイの図である。
符号の説明
10…光源装置、 12…リフレクタ、 20…均一化光学系、 23…第1レンズア
レイ、 24…第2レンズアレイ、 23a,24a…要素レンズ、 24c…平坦面、
24d…凹凸面、 25…重畳レンズ、 27…偏光変換装置、 30…色分離導光光
学系、 31a,31b…ダイクロイックミラー、 40…光変調部、 40a,40b
,40c…液晶ライトバルブ、 41a,41b,41c…液晶パネル、 42a〜42
c…第1偏光フィルタ、 43a〜43c…第2偏光フィルタ、 50…クロスダイクロ
イックプリズム、 60…投射レンズ、 80…金型、 81…第1型部分、 82…第
2型部分、 100…プロジェクタ、 CA…中心領域、 OA…外周領域、 Emn…
各要素レンズ、 I,II,III,IV…各象限領域、 LS1,LS2,LS3,L
S4…表面、 MS…光学転写面、 OB…境界、 OS1,OS2…レンズ曲面、 S
A…システム光軸、 VB,SB…境界、 SS…段差面

Claims (12)

  1. 光源と、
    複数の第1要素レンズを有し、前記光源から射出された光束を前記複数の第1要素レン
    ズによって複数の部分光束に分割する第1レンズアレイと、
    複数の第2要素レンズを有し、前記第1レンズアレイから射出された前記複数の部分光
    束の状態を前記複数の第2要素レンズによって個別に調整する第2レンズアレイと、を備
    え、
    前記第2レンズアレイを構成する少なくとも一つの第2要素レンズは、隣接する複数の
    第2要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記少なくとも一つの第2
    要素レンズのレンズ曲面と、前記隣接する複数の第2要素レンズのレンズ曲面との交線に
    よってそれぞれ形成される複数の境界を有する、
    プロジェクタ。
  2. 前記第2レンズアレイは、行列状に配列された第2要素レンズを有し、行及び列の一方
    に関して隣接する第2要素レンズ間の境界は、前記隣接する第2要素レンズのレンズ曲面
    の交線によって形成される、請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 前記第2レンズアレイの局所的領域内において、隣接する第2要素レンズ間の境界は、
    当該隣接する第2要素レンズのレンズ曲面の交線によって形成される、請求項1記載のプ
    ロジェクタ。
  4. 前記局所的領域は、前記第2レンズアレイの中心領域である、請求項3記載のプロジェ
    クタ。
  5. 前記局所的領域は、前記第2レンズアレイの外周領域である、請求項3記載のプロジェ
    クタ。
  6. 前記少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、前記隣接する複数の第2要素レ
    ンズのレンズ曲面とは、共通する曲率半径を有する、請求項1から請求項5までのいずれ
    か一項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、前記隣接する複数の第2要素レ
    ンズのレンズ曲面とは、異なる曲率半径を有する、請求項1から請求項5までのいずれか
    一項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、前記隣接する複数の第2要素レ
    ンズのレンズ曲面とは、光軸方向の厚みが異なる、請求項1から請求項7までのいずれか
    一項に記載のプロジェクタ。
  9. 前記第2レンズアレイを経た前記複数の部分光束を対象とする被照明領域に重畳して入
    射させる重畳レンズと、
    前記重畳レンズから射出された光束を各色の光束に分離する色分離導光光学系と、
    前記色分離導光光学系から射出された各色の光束を画像情報に応じてそれぞれ変調する
    各色の光変調装置と、
    前記各色の光変調装置から射出された各色の変調光を合成する光合成光学系と、
    前記光合成光学系を経て合成された画像光を投射する投射光学系とをさらに備える、
    請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  10. 入射光束の状態を個別に調整する複数の要素レンズを配列したレンズアレイであって、
    前記複数の要素レンズのうち少なくとも一つの要素レンズは、隣接する複数の要素レン
    ズのうち一つ以上と比較して互いに異なる形状を有し、前記少なくとも一つの要素レンズ
    のレンズ曲面と、前記隣接する複数の要素レンズのレンズ曲面との交線によってそれぞれ
    形成される複数の境界を有する、
    レンズアレイ。
  11. 複数の要素レンズを配列したレンズアレイの製造方法であって、
    前記複数の要素レンズに対応する複数の光学転写面を有する金型を用いて成形を行う工
    程を有し、
    前記複数の光学転写面のうち少なくとも一つの光学転写面は、隣接する複数の光学転写
    面のうち一つ以上と比較して互いに異なる形状を有し、前記少なくとも一つの光学転写面
    に対応するレンズ曲面と、前記隣接する複数の光学転写面に対応するレンズ曲面との交線
    によってそれぞれ形成される複数の境界を有する、
    レンズアレイの製造方法。
  12. 各光学転写面間の境界は、各光学転写面に対応するレンズ曲面の交線上にそれぞれ形成
    される、請求項11に記載のレンズアレイの製造方法。
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JP2011129448A (ja) 照明装置及びプロジェクター

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