JP2003207604A - 型を用いて成型されるレンズ - Google Patents

型を用いて成型されるレンズ

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JP2003207604A
JP2003207604A JP2002004069A JP2002004069A JP2003207604A JP 2003207604 A JP2003207604 A JP 2003207604A JP 2002004069 A JP2002004069 A JP 2002004069A JP 2002004069 A JP2002004069 A JP 2002004069A JP 2003207604 A JP2003207604 A JP 2003207604A
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lens
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lens array
small
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Hidekiyo Yamakawa
秀精 山川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型を用いて成型されるレンズおよびレンズア
レイに関し、製造時における歩留まりを向上させる。 【解決手段】 偏心レンズ500Aは、成型型600A
を用いて成型される。この偏心レンズ500Aは、レン
ズから射出される射出光について、周辺領域の照度が中
央領域の照度よりも弱い照度分布を有する条件下で使用
される。偏心レンズ500Aは、射出光の照度が弱い周
辺レンズ部510Aを備えており、周辺レンズ部510
Aは、成型型600Aと接する側の内角θe1、θe2
が鈍角となる形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型を用いて成型さ
れるレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタは、照明光学系から射出さ
れた光を、液晶ライトバルブなどによって画像信号に応
じて変調し、変調された光をスクリーン上に投写するこ
とによって画像を表示する。
【0003】図10は、従来の照明光学系の概略構成を
示す説明図である。照明光学系は、光源装置4120
と、第1のレンズアレイ4130と、第2のレンズアレ
イ4140と、偏光変換光学系4150と、重畳レンズ
4160とを備えている。光源装置4120から射出さ
れた光線束は、第1のレンズアレイ4130に備えられ
た複数の小レンズ4132によって複数の部分光線束に
分割される。この複数の部分光線束は、第2のレンズア
レイ4140が備える複数の小レンズ4142を通過し
た後に、偏光変換光学系4150によって直線偏光光に
変換され、重畳レンズによって照明領域4180上で重
畳される。このような照明光学系を用いることにより、
液晶ライトバルブを照射する光の強度分布をほぼ均一に
することができる。
【0004】第1および第2の4130、4140は、
一般に、型を用いて成型される。従来、レンズアレイ4
130、4140の各小レンズ4132、4142に
は、球面形状を有する平凸レンズ(同心レンズ)が用い
られていた。近年では、光源装置4120から射出され
る光線束を効率的に利用するために、レンズアレイの小
レンズに、偏心レンズが用いられる場合もある。このよ
うな技術は、例えば、特開2000−194068号公
報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図11は、平凸状の偏
心レンズを光軸Oaxと平行に切断したときの断面形状
を示す断面図である。偏心レンズでは、光軸Oaxとレ
ンズの外形の中心を通る軸Gaxとが一致しない。図示
するように、光軸Oaxと中心軸Gaxとのずれが大き
な偏心レンズは、図示した断面形状において、レンズ面
Lと側面Sとのなす角度θeが鋭角となるエッジ部分E
を有している。このような偏心レンズを有するレンズア
レイを型によって成型する場合、離型時にエッジ部分E
aが欠ける場合があることや、エッジ部分Eaへの光学
材料の充填不足が生じる場合があることなどによって、
製造における歩留まりが悪くなるという問題があった
(図12)。
【0006】上述した課題は、プロジェクタの照明光学
系に用いられるレンズアレイに限られず、型によって成
型されるレンズおよびレンズアレイに共通の課題だっ
た。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、型を用いて成型されるレンズおよび
レンズアレイに関し、製造時における歩留まりを向上さ
せることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、以下の構成を採用した。本発明のレンズは、所定の
型を用いて成型されるレンズであって、該レンズから射
出される射出光は、周辺領域の照度が中央領域の照度よ
りも弱い照度分布を有する光であり、前記射出光の照度
が強い有効レンズ部と、前記射出光の照度が弱い周辺レ
ンズ部と、を備え、前記周辺レンズ部は、光学的要求に
関わらず、前記型成型上の制約を考慮した形状を有する
ことを要旨とする。
【0009】通常、レンズは、光学的に理想的な形状で
設計され製造される。そして、レンズは、型を用いて成
型される場合がある。一般に、レンズを型を用いて成型
する場合、型からの離型のし易さや、歩留まりを考慮し
て、レンズの周辺部に抜き勾配を設けることが行われ
る。しかし、光学的に理想的な形状を維持したままレン
ズの周辺部に抜き勾配を設けると、必然的にレンズの外
形形状が大きくなる。このレンズの大型化は許容されな
い場合がある。本願発明者は、レンズの使用条件によっ
ては、必ずしも光学的に理想的な形状が要求されない場
合があることに着目した。
【0010】本発明のレンズは、レンズから射出される
射出光について、周辺領域の照度が中央領域の照度より
も弱い照度分布を有する。かかる周辺レンズ部では、そ
の形状が光学的に理想的な形状からずれたとしても、光
学特性に与える影響は比較的小さい。本発明のレンズで
は、周辺レンズ部が、光学的要求に関わらず、型成型上
の制約を考慮した形状を有するので、レンズの大型化を
招くことなく、型からの離型を容易に行うことができ、
製造時の歩留まりを向上させることができる。
【0011】本発明のレンズにおいて、周辺レンズ部が
有する型成型上の制約を考慮した形状には、種々の態様
がある。例えば、前記周辺レンズ部は、前記型から離型
する離型方向と平行に切断したときの断面において、前
記型と接する側の内角が直角または鈍角であるようにす
ることができる。
【0012】図8(a)は、レンズ500Aと成型型6
00Aについて、離型方向と平行に切断したときの断面
形状を示す断面図である。図から分かるように、レンズ
500Aの周辺レンズ部510Aは、成型型600Aと
接する側の内角θe1、θe2が鈍角となる形状を有し
ている。こうすることによって、成型型600Aからの
離型を容易に行うことができ、製造時の歩留まりを向上
させることができる。
【0013】また、前記周辺レンズ部は、前記型から離
型する離型方向と平行に切断したときの断面において、
前記型と接する側の内角のうち、光学的要求によれば鋭
角となるべき角の少なくとも一部が滑らかな曲線となっ
ているようにしてもよい。
【0014】図8(b)は、レンズ500Bと成型型6
00Bについて、離型方向と平行に切断したときの断面
形状を示す断面図である。図から分かるように、レンズ
500Bの周辺レンズ部510Bは、成型型600Bと
接する側の内角のうち、光学的要求によれば鋭角となる
べき角(破線で表した部分)が滑らかな曲線形状を有し
ている。こうすることによっても、成型型600Bから
の離型を容易に行うことができ、製造時の歩留まりを向
上させることができる。
【0015】なお、本発明は、凹レンズなど、光学的に
理想的な形状が鋭角となる部分を有する種々のレンズに
適用可能であり、例えば、偏心レンズに適用可能であ
る。
【0016】偏心レンズは、型から離型する離型方向と
平行に切断したときの断面形状において、光学的に理想
的な形状が鋭角となる部分を有する場合が多い。従っ
て、偏心レンズに本発明を適用すると、特に効果的であ
る。
【0017】本発明は、複数のレンズを配置したレンズ
アレイの発明として構成することもできる。即ち、本発
明のレンズアレイは、画像を投写するプロジェクタの照
明光学系に用いられるレンズアレイであって、前記照明
光学系は、所定の光学装置の光入射面を照明領域として
照明する照明光学系であって、非偏光な光を射出する光
源と、前記光源から射出された光を複数の部分光線束に
分割する分割光学系と、非偏光な前記複数の部分光線束
をそれぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光にほぼ
変換して射出する偏光変換光学系と、を備えており、前
記分割光学系は、M列(Mは2以上の整数)の小レンズ
列を有する第1のレンズアレイと、N列(NはMよりも
小さな1以上の整数)の小レンズ列を有する第2のレン
ズアレイとを備えており、前記分割光学系は、更に、前
記第1のレンズアレイ内の複数の小レンズ列で形成され
た複数列の部分光線束を、より少ない列にまとめて前記
第2のレンズアレイに入射させることによって、前記第
1のレンズアレイのM列の小レンズ列で分割された部分
光線束が前記第2のレンズアレイのN列の小レンズ列に
入射するように構成されていることを特徴とする照明光
学系であり、前記第1および第2のレンズアレイの少な
くとも一部を構成する小レンズは、所定の型を用いて成
型される小レンズであって、該小レンズから射出される
射出光は、周辺領域の照度が中央領域の照度よりも弱い
照度分布を有する光であり、前記射出光の照度が強い有
効レンズ部と、前記射出光の照度が弱い周辺レンズ部
と、を備え、前記周辺レンズ部は、光学的要求に関わら
ず、前記型成型上の制約を考慮した形状を有する、小レ
ンズを含むことを要旨とする。
【0018】上記照明光学系は、先に例示した特開20
00−194068号公報に開示されている照明光学系
である。この照明光学系では、第1のレンズアレイのM
列の小レンズ列で分割された部分光線束を第2のレンズ
アレイのN列の小レンズ列に入射させることによって、
偏光変換光学系に入射する光の入射効率を向上させ、光
の利用効率の向上を実現している。このような照明光学
系に用いられるレンズアレイに本発明を適用することに
よって、先に説明したレンズの発明と同様に、レンズア
レイの製造時における歩留まりを向上させることができ
る。
【0019】本発明のレンズアレイにおいて、前記照明
光学系は、前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レ
ンズ列は2列の小レンズ列であり、前記2列の小レンズ
列は、前記2列の小レンズ列のうちの外側の1列の各小
レンズの位置が、列の方向に沿って、内側の1列の各小
レンズの位置からずれて配列されており、前記第1のレ
ンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応する前記第2
のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前記第1のレン
ズアレイの前記外側の1列の小レンズに対応する第1の
小レンズと、前記内側の1列の小レンズに対応する第2
の小レンズとが交互に配列されている照明光学系である
ものとしてもよい。
【0020】上記照明光学系が備える第2のレンズアレ
イは、第1のレンズアレイの2列分の小レンズが1列に
配列されるため、この列における小レンズは他の列の小
レンズよりも小さくなる。本願発明者は、このような配
列の第2のレンズアレイにおいて、特に歩留まりが低下
することを実験的に見出した。上記第2のレンズアレイ
に本発明を適用すると、特に効果的である。
【0021】また、本発明は、レンズの設計方法の発明
として構成することもできる。即ち、本発明のレンズの
設計方法は、型を用いて成型されるレンズの設計方法で
あって、(a)前記レンズの光学的に理想的な形状を決
定する工程と、(b)前記レンズから射出される射出光
の照度分布を特定する工程と、(c)前記照度が所定値
以下の周辺領域において、前記レンズの少なくとも一部
の形状を前記型成型上の制約を満足するように修正する
工程と、を備えることを要旨とする。
【0022】このようにレンズを設計することによっ
て、レンズの型からの離型を容易にし、製造時の歩留ま
りを向上させることができる。なお、本発明のレンズの
設計方法は、先述したレンズアレイの設計方法として構
成することもできる。
【0023】また、レンズアレイ、設計方法の発明にお
いても、先にレンズの発明で示した種々の付加的要素を
適用することが可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順で説明する。 A.プロジェクタの構成: B.照明光学系: C.レンズアレイ: D.レンズアレイの成型: E.変形例:
【0025】A.プロジェクタの構成:図1は、本発明
を適用したプロジェクタの一例を示す概略構成図であ
る。プロジェクタ1000は、照明光学系100と、色
光分離光学系200と、リレー光学系220と、3つの
液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、ク
ロスダイクロイックプリズム320と、投写光学系34
0とを備えている。
【0026】プロジェクタ1000は、照明光学系10
0から射出された光を、色光分離光学系200で赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離し、分
離された各色光を液晶ライトバルブ300R,300
G,300Bを通して画像情報に応じて変調し、変調さ
れた各色光をクロスダイクロイックプリズム320で合
成して、投写光学系340を介してスクリーンSC上に
画像を表示する。なお、照明光学系100以外の各部の
構成および機能については、本明細書において詳細な説
明は省略する。
【0027】B.照明光学系:図2は、照明光学系10
0の概略構成を示す説明図である。照明光学系100
は、光源装置20と、分割光学系30と、偏光変換光学
系60と、重畳光学系(重畳レンズ)70と、を備えて
いる。これらの各光学要素20,30,60,70は、
それぞれの中心軸が照明光学系100のシステム光軸1
00axに一致するように配置されている。
【0028】光源装置20は、放射状の光線を射出する
放射光源としての光源ランプ22と、光源ランプ22か
ら射出された放射光をほぼ平行な光線束として射出する
凹面鏡24とを有している。光源ランプ22としては、
通常、メタルハライドランプや超高圧水銀灯などの高圧
放電灯が用いられる。本実施例では、凹面鏡24とし
て、放物面鏡を用いている。放物面鏡の代わりに、楕円
面鏡や球面鏡などを用いることもできる。
【0029】分割光学系30は、第1のレンズアレイ4
0と、第2のレンズアレイ50とを備えている。第1の
レンズアレイ40と、第2のレンズアレイ50とは、ほ
ぼ同じ大きさの幅および高さを有している。第1のレン
ズアレイ40は、光源装置20から射出されたほぼ平行
な光を、複数の部分光線束に分割するとともに、それぞ
れの部分光線束を集光して第2のレンズアレイ50およ
び偏光変換光学系60の近傍に集光像を形成する機能を
有している。この機能については、第2のレンズアレイ
50の機能とともに後述する。
【0030】偏光変換光学系60は、第1の偏光変換光
学系60Aと、第2の偏光変換光学系60Bとを備えて
いる。第1の偏光変換光学系60Aには、システム光軸
100axを中心として第2のレンズアレイ50の+x
軸方向側から射出される各部分光線束が入射する。第2
の偏光変換光学系60Bには、システム光軸100ax
を中心として第2のレンズアレイ50の−x軸方向側か
ら射出される各部分光線束が入射する。
【0031】図3は、第1の偏光変換光学系60Aの構
成を示す説明図である。図3(A)は、第1の偏光変換
光学系60Aの斜視図であり、図3(B)は、第1の偏
光変換光学系60Aをy方向から見たときの平面図であ
る。第1の偏光変換光学系60Aは、遮光板62と、偏
光ビームスプリッタアレイ64と、選択位相差板66と
を備えている。第2の偏光変換光学系60Bについても
同様である。
【0032】偏光ビームスプリッタアレイ64は、図示
するように、それぞれ断面が平行四辺形の柱状の複数の
透光性板材64aが、交互に貼り合わされた形状を有し
ている。透光性板材64aの界面には、偏光分離膜64
bと反射膜64cとが交互に形成されている。偏光分離
膜64bとしては、誘電体多層膜が用いられる。また、
反射膜64cとしては、誘電体多層膜や金属膜が用いら
れる。
【0033】遮光板62は、図3(A)に示すように、
複数の遮光面62aと複数の開口面62bとがストライ
プ状に配列されて構成されている。遮光面62aと開口
面62bとは、それぞれ偏光分離膜64bと反射膜64
cとに対応して設けられている。この構成によって、第
1のレンズアレイ40(図2)から射出された部分光線
束は、開口面62bを介して偏光ビームスプリッタアレ
イ64の偏光分離膜64bのみに入射し、反射膜64c
には入射しないようにしている。
【0034】第1のレンズアレイ40から射出された各
部分光線束の主光線(中心軸)は、図3(B)に実線で
示すように、システム光軸100axとほぼ平行に遮光
板62の開口面62bに入射する。開口面62bを通過
した部分光線束は、偏光分離膜64bにおいて、s偏光
の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離される。p
偏光の部分光線束は、偏光分離膜64bを透過して、偏
光ビームスプリッタアレイ64から射出される。一方、
s偏光の部分光線束は、偏光分離膜64bで反射され、
反射膜64cにおいて更に反射された後に、偏光ビーム
スプリッタアレイ64から射出される。
【0035】選択位相差板66は、偏光分離膜64bを
通過した光の射出面部分にはλ/2位相差層66aを有
しており、反射膜64cで反射された光の射出面部分に
はλ/2位相差層が形成されていない開口層66bを有
している。偏光分離膜64bを透過したp偏光光は、λ
/2位相差層66aによってs偏光光に変換されて射出
する。この結果、第1の偏光変換光学系60Aに入射し
た非偏光な光のほとんどは、s偏光光に変換されて射出
する。
【0036】第1のレンズアレイ40から射出された複
数の部分光線束は、上述したように、偏光変換光学系6
0によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分離
されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種類
の直線偏光光に変換される。
【0037】重畳光学系70は、偏光方向の揃った複数
の部分光線束を、照明領域LA上に重畳する。分割光学
系30および重畳光学系70は、照明領域LAの有効照
明領域ELAをほぼ均一に照明するためのインテグレー
タ光学系を構成している。
【0038】C.レンズアレイ:図4は、第1のレンズ
アレイ40を示す説明図である。図4(A)は、光の入
射面側から見た正面図を示している。第1のレンズアレ
イ40は、ほぼ矩形形状の輪郭を有する平凸状の第1の
小レンズ42が複数行複数列に配列された構成を有して
いる。但し、各列の行数(各列に含まれる小レンズの
数)は必ずしも同じである必要はない。ここで、光軸4
0axを通りy軸方向に沿った線を基準線40yとし、
光軸40axを通りx軸方向に沿った線を基準線40x
とする。複数の第1の小レンズ42は、基準線40yを
中心として左右両方向(±x軸方向)に4列ずつ配列さ
れている。左側第1〜第3列目の各列には、基準線40
xを中心として上下方向に10個の第1の小レンズ42
が配列されており、左側第4列目の列には9個の第1の
小レンズ42が配列されている。左側第4列目の列の各
行の第1の小レンズ42は、左側第3列目の列の各行の
第1の小レンズ42のちょうど行間に配列されている。
なお、右側の各列は、左側の各列と同様である。
【0039】各第1の小レンズ42のz方向から見た外
形形状は、有効照明領域の形状とほぼ相似形をなすよう
に設定されている。即ち、例えば、照明領域として液晶
パネルを想定し、有効照明領域である画像の形成領域の
アスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3である場
合には、第1の小レンズ42のアスペクト比も4:3に
設定される。
【0040】図4(A)に示す+印は、各第1の小レン
ズ42の光軸を示している。各第1の小レンズ42の光
軸のy軸方向の位置は、それぞれレンズの中心となるよ
うに設定されている。一方、x軸方向の位置は、配列さ
れている列に応じて異なった位置に設定されている。
【0041】図4(B)は、図4(A)のB−B断面図
を示し、図4(C)は、図4(A)のC−C断面図を示
している。なお、図4(B)は、図4(A)のレンズア
レイの中央の2行以外の行(「周辺行」と呼ぶ)の断面
図であり、図4(C)は、図4(A)の中央の2行
(「中央行」と呼ぶ)の断面図である。図4(B)に示
すように、x軸方向に沿って基準線40yよりも左側に
並ぶ各第1の小レンズ42は、各列毎に異なった偏心レ
ンズ42a,42b,42c,42dで構成されてい
る。基準線40yよりも右側に並ぶ各第1の小レンズ4
2は、これらの小レンズ42a〜42dと、それぞれ対
称な偏心レンズ42a’,42b’,42c’,42
d’で構成されている。
【0042】また、図4(B)と図4(C)との比較か
らわかるように、偏心レンズ42eの光軸の位置は、偏
心レンズ42aよりも+x方向にずれており、偏心レン
ズ42e’の光軸の位置は、偏心レンズ42a’よりも
−x方向にずれている。即ち、図4(C)の中央に配置
されている2つの偏心レンズ42e,42e’は、図4
(B)の中央に配置されている偏心レンズ42a,42
a’とは異なる形状の偏心レンズで構成されている。こ
のように、同じ列内で異なる偏心レンズが設けられてい
るのは、以下の理由による。即ち、中央行の偏心レンズ
42e,42e’を通過する光軸40ax付近の光によ
る集光像は、周辺行の偏心レンズ42a,42a’を通
過する光の集光像に比べて基準線40y側に偏る傾向に
ある。そこで、上記のような異なる偏心レンズを用いる
ことによって、各列の第1の小レンズ42を通過する光
の集光像がほぼ一列に並ぶように、偏りを補正してい
る。
【0043】図5は、第2のレンズアレイ50を示す説
明図である。図5(A)は、光の入射面側から見た正面
図を示している。図5(B)は、底面図を示し、図5
(C)は、側面図を示している。また、図5(D)は、
図5(A)のD−D断面図を示し、図5(E)は、図5
(A)のE−E断面図を示し、図5(F)は、図5
(A)のF−F断面図を示している。
【0044】第2のレンズアレイ50は、ほぼ矩形形状
の輪郭を有する平凸状の第2の小レンズ52が複数行複
数列に配列された構成を有している。第2のレンズアレ
イ50は、第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ4
2のそれぞれに対応するように、第1の小レンズ42と
同じ数の第2の小レンズ52を有している。但し、以下
に説明するように、第1のレンズアレイ40の第3列目
と第4列目の小レンズに対応する第2のレンズアレイ5
0の小レンズは、第3列目のみに、即ち1列に並べられ
ている。第2のレンズアレイ50の縦方向の高さH50
および横方向の長さL50は、第1のレンズアレイ40
の縦方向の高さH40(図4(A))および横方向の長
さL40にほぼ等しい。ここで、レンズアレイの大きさ
とは、複数行複数列に配列された小レンズ全体の大きさ
をいい、それ以外の部分を含まない。なお、光軸50a
xを通りy軸方向に沿った線を基準線50yとし、光軸
50axを通りx軸方向に沿った線を基準線50xとす
る。
【0045】複数の第2の小レンズ52は、基準線50
yを中心として左右両方向(±x軸方向)に3列ずつ配
列されている。左側第1、第2列目の各列には、第1の
レンズアレイ40の左側第1および第2列目の各列に配
列されている第1の小レンズ42(図2(A))と同じ
数の第2の小レンズ52が配列されている。即ち、基準
線50xを中心として上下両方向にそれぞれ5行の第2
の小レンズ52が配列されている。左側第3列目の列に
は、第1のレンズアレイ40の左側第3および第4列目
に配列された第1の小レンズ42の数の和と同じ数、即
ち、19個の第2の小レンズ52が配列されている。左
側第3列目の列の奇数行に配置されている第2の小レン
ズ52は、第1のレンズアレイ40の左側第3列目に配
置されている第1の小レンズ42に対応している。ま
た、偶数行の第2に配置されている小レンズ52は、第
1のレンズアレイ40の左側第4列目に配置されている
第1の小レンズ42に対応している。
【0046】左側各列のy軸方向の全体の長さは同じに
設定されている。但し、各第2の小レンズ52のz方向
から見た外形形状は、対応する第1のレンズアレイ40
の第1の小レンズ42によって形成される集光像をほぼ
含む大きさとなるようにそれぞれ調整されている。ま
た、左側第3列目の列に配列された各第2の小レンズ5
2は、他の列の第2の小レンズ52に比べてy軸方向の
大きさが小さい。なお、第2のレンズアレイ50の右側
の各第2の小レンズ52も左側と同様である。
【0047】図5(A)に示す+印は、各第2の小レン
ズ52の光軸を示している。各第2の小レンズ52の光
軸の位置は、図5(B)〜図5(F)に示すように、配
列されている位置に応じて異なった位置に設定されてい
る。
【0048】図6は、第1のレンズアレイ40と第2の
レンズアレイ50と第1の偏光変換光学系60Aとの配
置関係を示す説明図である。図6は、システム光軸10
0axから+x軸方向側の上面側から見た平面図であ
る。第2のレンズアレイ50は、第1のレンズアレイ4
0とほぼ同じ大きさを有しているが、図4および図5に
示したように第1のレンズアレイ40の列数に比べて1
列少ない。従って、第2のレンズアレイ50の第2の小
レンズ52(52a〜52d)は、第1のレンズアレイ
40の第1の小レンズ42(42a〜42d)に比べ
て、個々の小レンズのx軸方向の幅が大きい。このた
め、第1のレンズアレイ40の第1〜第4列目の第1の
小レンズ42a〜42dは、対応する第2のレンズアレ
イ50の第2の小レンズ52a〜52dに各部分光線束
をそれぞれ入射させるように、それぞれ異なった位置に
光軸を有する偏心レンズで構成されている。また、第1
のレンズアレイ40の第3列目に対応する第2の小レン
ズ52cと第4列目に対応する第2の小レンズ52d
は、上述したように、第2のレンズアレイ50の第3列
目を構成するように、第2の小レンズ52dと第2の小
レンズ52cとが交互に配列されている。
【0049】第1のレンズアレイ40の各列の小レンズ
42a〜42dは、それぞれの光軸42aax〜42d
axが第2のレンズアレイ50の対応する第2の小レン
ズ52a〜52dの外形の中心を通る中心軸52acx
〜52dcxに一致するように配置されている。
【0050】第2のレンズアレイ50の第1列目の第2
の小レンズ52aの中心軸52acxは、偏光変換光学
系60Aの第1列目の偏光分離膜64b1のx軸方向の
中心をほぼ通るように設定されている。第2列目の第2
の小レンズ52bの中心軸52bcxは、偏光変換光学
系60Aの第2列目の偏光分離膜64b2のx軸方向の
中心をほぼ通るように設定されている。第3列目の第2
の小レンズ52cの中心軸52ccxは、偏光変換光学
系60Aの第3列目の偏光分離膜64b3のx軸方向の
中心をほぼ通るように設定されている。また、第3列目
の第2の小レンズ52dの中心軸52dcxも、偏光変
換光学系60Aの第3列目の偏光分離膜64b3のx軸
方向の中心をほぼ通るように設定されている。ただし、
第2の小レンズ52cと52dとは、それぞれの中心軸
52ccxと52dcxとがy軸方向で互いにずれてい
る。なお、図6では、2つの中心軸52ccx,52d
cxを区別できるように、中心軸52ccxが中央から
外れた位置に描かれている。
【0051】第1のレンズアレイ40の各第1の小レン
ズ42a〜42dから射出された各部分光線束は、各レ
ンズの光軸42aax〜42daxの位置に応じて屈折
し、それぞれ対応する各第2の小レンズ52a〜52d
に入射する。各第2の小レンズ52a〜52dの光軸5
2aax〜52daxは、それぞれに入射した各部分光
線束の中心軸がシステム光軸100axにほぼ平行とな
るように設定されている。
【0052】図7は、第1のレンズアレイ40によって
偏光分離膜64bの近傍に形成される集光像を示す説明
図である。図7(A)は、基準線40xよりも+y軸方
向および基準線40yよりも+x軸方向側の第1のレン
ズアレイ40によって分割された複数の部分光線束の集
光像(複数の閉曲線図形)と、これらの部分光線束が入
射する偏光変換光学系60Aの偏光分離膜64bとの関
係を示している。破線で示された図形は、第2のレンズ
アレイ50の各小レンズの位置を示している。
【0053】なお、各集光像の外側の領域の照度は、画
像の投写光にほとんど寄与しない程度に弱い。破線で示
した第2のレンズアレイ50の各小レンズにおいて、集
光像の内側が本発明の有効レンズ部に相当し、集光像の
外側が本発明の周辺レンズ部に相当する。
【0054】図7(B)は、従来の照明光学系におい
て、第1のレンズアレイ40’によって偏光分離膜64
b’の近傍に形成される集光像を示している。ここで、
「従来の照明光学系」とは、第1のレンズアレイ40’
(図示省略)および第2のレンズアレイ50’として、
偏心レンズではなく、同心レンズを図4(A)に示す配
列に並べたものを用いた光学系を意味している。破線で
示された図形は、第2のレンズアレイ50’の各小レン
ズの位置を示している。偏光変換光学系60A’は、第
1のレンズアレイ40’の小レンズの列数に等しい偏光
分離膜64b1’〜64b4’を備えている。
【0055】なお、図7(A)に示す本発明の第2のレ
ンズアレイ50と偏光変換光学系60とは、通常、密接
して配置されるので、第2のレンズアレイ50の射出面
における集光像は、偏光変換光学系60の入射面におけ
る集光像とほぼ等しい。従って、偏光変換光学系60の
偏光分離膜64bのx軸方向の幅に対する各集光像のx
軸方向の幅が、偏光変換光学系60への各部分光線束の
光の入射効率と考えることができる。図7(B)におい
ても同様である。
【0056】ここで、偏光変換光学系における光の利用
効率を比較するため、偏光変換光学系60A’のx軸方
向の幅Wxaと、偏光変換光学系60Aのx軸方向の幅
Wxとがほぼ等しいものとする。また、第1のレンズア
レイ40’は、構成する小レンズが同心レンズであるこ
とを除いて、第1のレンズアレイ40と同じであるもの
とする。また、第1のレンズアレイ40’によって形成
される各集光像と第1のレンズアレイ40によって形成
される各集光像とは、ほぼ同じ形状(大きさ)を有する
ものとする。図7(A)と図7(B)との比較から分か
るように、偏光変換光学系60A’は、4列の偏光分離
膜64b1’〜64b4’を備えているのに対して、偏
光変換光学系60Aは、3列の偏光分離膜64b1〜6
4b3を備えている。従って、偏光変換光学系60Aの
偏光分離膜64b1〜64b3のx軸方向の幅Wpは、
偏光変換光学系60A’の偏光分離膜64b1’〜64
b4’のx軸方向の幅Wpaよりも広くすることができ
る。この結果、偏光変換光学系60Aの各偏光分離膜6
4b1〜64b3には、偏光変換光学系60A’の各偏
光分離膜64b1’〜64b4’よりも多くの光が入射
するので、偏光変換光学系60Aは、より多くの光を偏
光変換して射出することができる。
【0057】D.レンズアレイの成型:上述した偏心レ
ンズを備えるレンズアレイは、成型型を用いて成型され
ている。本実施例では、レンズ用の光学材料として、溶
融プラスチックを用いるものとした。レンズ用の光学材
料として、溶融ガラスを用いるものとしてもよい。
【0058】先に図7を用いて説明したように、第2の
レンズアレイ50から射出される射出光は、周辺レンズ
部の照度が中央部の照度よりも弱い。この照度の弱い光
は、投写光にほとんど寄与しないので、各小レンズ52
は、必ずしも光学的に理想的な形状を有する必要はな
い。従って、本実施例では、小レンズ52の周辺レンズ
部は、成型型からの離型を考慮した形状で設計されてい
る。
【0059】図8は、第2のレンズアレイ50を構成す
る小レンズ(偏心レンズ)の成型について示す説明図で
ある。ここでは、説明を容易にするために、1つの小レ
ンズについて示したが、実際には、第2のレンズアレイ
50は、1つの成型型で一体的に成型される。図8
(a)および図8(b)に、小レンズの2つの態様を示
した。なお、図中には、偏心レンズの光学的に理想的な
形状を破線で示している。
【0060】図8(a)は、偏心レンズ500Aと成型
型600Aについて、離型方向と平行に切断したときの
断面形状を示す断面図である。図から分かるように、偏
心レンズ500Aの周辺レンズ部510Aは、成型型6
00Aと接する側の内角θe1、θe2が鈍角となる形
状を有している。
【0061】図8(b)は、偏心レンズ500Bと成型
型600Bについて、離型方向と平行に切断したときの
断面形状を示す断面図である。図から分かるように、レ
ンズ500Bの周辺レンズ部510Bは、成型型600
Bと接する側の内角のうち、光学的要求によれば鋭角と
なるべき角が滑らかな曲線形状を有している。
【0062】このようにすることによって、偏心レンズ
500A,500Bの成型型600A,600Bからの
離型を容易に行うことができ、製造時の歩留まりを向上
させることができる。なお、本実施例では、第2のレン
ズアレイ50に本発明を適用したが、第1のレンズアレ
イ40についても同様に適用するものとしてもよい。
【0063】第2のレンズアレイ50は、以下に示す工
程で設計されている。図9は、第2のレンズアレイ50
の設計工程を示す説明図である。まず、光学的に理想的
な形状の設計を行う(ステップS100)。この際、照
明領域LAや、照明光学系100における他の光学要素
の特性が考慮される。次に、理想形状の第2のレンズア
レイ50から射出される射出光の照度分布を特定する
(ステップS110)。そして、照度が所定値以下の周
辺レンズ部の形状を、型成型を考慮して修正する(ステ
ップS120)。第2のレンズアレイ50は、これらの
工程を経て設計され、型成型される。
【0064】以上で説明した本実施例のプロジェクタ1
000では、照明光学系100において、偏光変換光学
系60に入射する光の入射効率を向上させることができ
るので、偏光変換光学系の光の利用効率を向上させるこ
とができる。
【0065】また、照明光学系100に用いられ、型に
よって成型されるレンズアレイは、射出光の照度が弱い
周辺レンズ部において、型成型上の制約を考慮して、光
学的に理想的な形状を修正した形状を有しているので、
レンズアレイ全体の大型化を招くことなく、製造時の歩
留まりを向上させることができる。
【0066】E.変形例:以上、本発明の実施の形態に
ついて説明したが、本発明はこのような実施の形態にな
んら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲内において種々なる態様での実施が可能である。例え
ば、以下のような変形例が可能である。
【0067】E1.変形例1:上記実施例では、本発明
を3つの液晶パネル(液晶ライトバルブ)を用いてカラ
ー画像を投写するプロジェクタに適用した場合を説明し
たが、これに限られない。例えば、1枚の液晶パネルを
用いてモノクロ画像やカラー画像を投写するプロジェク
タにも適用可能である。また、先に説明した条件下で使
用されるレンズアレイを備える他の光学装置にも適用可
能である。
【0068】E2.変形例2:上記実施例では、2つの
レンズアレイ40,50の複数の小レンズ42,52
は、ほぼマトリクス状に配列されているが、これに限ら
れない。複数の小レンズは、例えば、ハニカム状などの
他の形状に配列されていてもよい。
【0069】E3.変形例3:上記実施例では、プロジ
ェクタ1000は、透過型の液晶パネルを備えている
が、この代わりに、反射型の液晶パネルを備えるように
してもよい。また、液晶パネルの代わりに、マイクロミ
ラー型光変調装置を備えるようにしてもよい。マイクロ
ミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタ
ル・マイクロミラー・デバイス)(商標)を用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプロジェクタの一例を示す概
略構成図である。
【図2】照明光学系100の概略構成を示す説明図であ
る。
【図3】第1の偏光変換光学系60Aの構成を示す説明
図である。
【図4】第1のレンズアレイ40を示す説明図である。
【図5】第2のレンズアレイ50を示す説明図である。
【図6】第1のレンズアレイ40と第2のレンズアレイ
50と第1の偏光変換光学系60Aとの配置関係を示す
説明図である。
【図7】第1のレンズアレイ40によって偏光分離膜6
4bの近傍に形成される集光像を示す説明図である。
【図8】第2のレンズアレイ50を構成する小レンズ
(偏心レンズ)の成型について示す説明図である。
【図9】第2のレンズアレイ50の設計工程を示す説明
図である。
【図10】従来の照明光学系の概略構成を示す説明図で
ある。
【図11】平凸状の偏心レンズを光軸Oaxと平行に切
断したときの断面形状を示す断面図である。
【図12】偏心レンズのエッジ部分が離型時に欠けた様
子を示す説明図である。
【符号の説明】
20・・・光源装置 22・・・光源ランプ 24・・・凹面鏡 30・・・分割光学系 40・・・第1のレンズアレイ 42・・・第1の小レンズ 42a〜42e、42a’〜42e’・・・偏心レンズ 50・・・第2のレンズアレイ 52・・・第2の小レンズ 52a〜52d、52a’〜52d’・・・偏心レンズ 60・・・偏光変換光学系 60A、60A’・・・第1の偏光変換光学系 60B・・・第2の偏光変換光学系 62・・・遮光板 62a・・・遮光面 62b・・・開口面 64・・・偏光ビームスプリッタアレイ 64a・・・透光性板材 64b、64b’・・・偏光分離膜 64b1〜64b3・・・偏光分離膜 64b1’〜64b4’・・・偏光分離膜 64c・・・反射膜 66・・・選択位相差板 66a・・・λ/2位相差層 66b・・・開口層 70・・・重畳光学系(重畳レンズ) 80・・・照明領域 100・・・照明光学系 1000・・・プロジェクタ 200・・・色光分離光学系 202・・・第1のダイクロイックミラー 204・・・第2のダイクロイックミラー 208・・・反射ミラー 220・・・リレー光学系 222・・・入射側レンズ 224,228・・・反射ミラー 226・・・リレーレンズ 230・・・フィールドレンズ(射出側レンズ) 232,234・・・フィールドレンズ 300R,300G,300B・・・液晶ライトバルブ 320・・・クロスダイクロイックプリズム 321・・・赤色光反射ダイクロイック面 322・・・青色光反射ダイクロイック面 340・・・投写光学系 500A,500B…偏心レンズ 510A,510B…周辺レンズ部 600A,600B…成型型 4120・・・光源装置 4130・・・第1のレンズアレイ 4132・・・小レンズ 4140・・・第2のレンズアレイ 4142・・・小レンズ 4150・・・偏光変換光学系 4152・・・偏光分離膜 4154・・・反射膜 4160・・・重畳レンズ 4180・・・照明領域 ELA・・・有効照明領域 LA・・・照明領域 SC・・・スクリーン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の型を用いて成型されるレンズであ
    って、 該レンズから射出される射出光は、周辺領域の照度が中
    央領域の照度よりも弱い照度分布を有する光であり、 前記射出光の照度が強い有効レンズ部と、 前記射出光の照度が弱い周辺レンズ部と、を備え、 前記周辺レンズ部は、光学的要求に関わらず、前記型成
    型上の制約を考慮した形状を有する、レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズであって、 前記周辺レンズ部は、前記型から離型する離型方向と平
    行に切断したときの断面において、前記型と接する側の
    内角が直角または鈍角である、レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレンズであって、 前記周辺レンズ部は、前記型から離型する離型方向と平
    行に切断したときの断面において、前記型と接する側の
    内角のうち、光学的要求によれば鋭角となるべき角の少
    なくとも一部が滑らかな曲線となっている、レンズ。
  4. 【請求項4】 偏心レンズであることを特徴とする請求
    項1記載のレンズ。
  5. 【請求項5】 画像を投写するプロジェクタの照明光学
    系に用いられるレンズアレイであって、 前記照明光学系は、 所定の光学装置の光入射面を照明領域として照明する照
    明光学系であって、 非偏光な光を射出する光源と、 前記光源から射出された光を複数の部分光線束に分割す
    る分割光学系と、 非偏光な前記複数の部分光線束をそれぞれ偏光方向の揃
    った一種類の直線偏光光にほぼ変換して射出する偏光変
    換光学系と、を備えており、 前記分割光学系は、M列(Mは2以上の整数)の小レン
    ズ列を有する第1のレンズアレイと、N列(NはMより
    も小さな1以上の整数)の小レンズ列を有する第2のレ
    ンズアレイとを備えており、 前記分割光学系は、更に、前記第1のレンズアレイ内の
    複数の小レンズ列で形成された複数列の部分光線束を、
    より少ない列にまとめて前記第2のレンズアレイに入射
    させることによって、前記第1のレンズアレイのM列の
    小レンズ列で分割された部分光線束が前記第2のレンズ
    アレイのN列の小レンズ列に入射するように構成されて
    いることを特徴とする照明光学系であり、 前記第1および第2のレンズアレイの少なくとも一部を
    構成する小レンズは、 所定の型を用いて成型される小レンズであって、 該小レンズから射出される射出光は、周辺領域の照度が
    中央領域の照度よりも弱い照度分布を有する光であり、 前記射出光の照度が強い有効レンズ部と、 前記射出光の照度が弱い周辺レンズ部と、を備え、 前記周辺レンズ部は、光学的要求に関わらず、前記型成
    型上の制約を考慮した形状を有する、 レンズアレイ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のレンズアレイであって、 前記照明光学系は、 前記第1のレンズアレイ内の前記複数の小レンズ列は2
    列の小レンズ列であり、 前記2列の小レンズ列は、前記2列の小レンズ列のうち
    の外側の1列の各小レンズの位置が、列の方向に沿っ
    て、内側の1列の各小レンズの位置からずれて配列され
    ており、 前記第1のレンズアレイの前記2列の小レンズ列に対応
    する前記第2のレンズアレイの1列の小レンズ列は、前
    記第1のレンズアレイの前記外側の1列の小レンズに対
    応する第1の小レンズと、前記内側の1列の小レンズに
    対応する第2の小レンズとが交互に配列されている照明
    光学系である、 レンズアレイ。
  7. 【請求項7】 型を用いて成型されるレンズの設計方法
    であって、 (a)前記レンズの光学的に理想的な形状を決定する工
    程と、 (b)前記レンズから射出される射出光の照度分布を特
    定する工程と、 (c)前記照度が所定値以下の周辺領域において、前記
    レンズの少なくとも一部の形状を前記型成型上の制約を
    満足するように修正する工程と、 を備える設計方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014925A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Seiko Epson Corp プロジェクタ、並びにレンズアレイ及びその製造方法

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