JP2008020511A - 照明装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光源装置を用いた場合であっても、重畳レンズのサイズを従来よりも小さくすることが可能な照明装置を提供する。
【解決手段】光源装置10,20と、複数の第1小レンズ122を有する第1レンズアレイ120と、第2小レンズ132を有する第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130からのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光に変換する偏光変換素子140と、偏光変換素子140からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズ150とを有する照明装置100。第1レンズアレイ120及び第2レンズアレイ130はともに、行方向(x軸方向)に沿った長さが列方向(y軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有し、偏光変換素子140は、第2小レンズ132から射出される光束を第2レンズアレイ130における短辺方向(y軸方向)に沿って偏光分離するように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】光源装置10,20と、複数の第1小レンズ122を有する第1レンズアレイ120と、第2小レンズ132を有する第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130からのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光に変換する偏光変換素子140と、偏光変換素子140からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズ150とを有する照明装置100。第1レンズアレイ120及び第2レンズアレイ130はともに、行方向(x軸方向)に沿った長さが列方向(y軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有し、偏光変換素子140は、第2小レンズ132から射出される光束を第2レンズアレイ130における短辺方向(y軸方向)に沿って偏光分離するように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明装置及びプロジェクタに関する。
従来より高輝度のプロジェクタが求められており、その要求に応えるものとして2つの光源装置を備えるプロジェクタ(いわゆる2灯式のプロジェクタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような従来の2灯式のプロジェクタによれば、照明装置として、2つの光源装置を有する照明装置を用いているため、従来より高輝度のプロジェクタを構成することができる。
また、従来の2灯式のプロジェクタによれば、2つの光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、第1レンズアレイの各第1小レンズに対応する第2小レンズを有する第2レンズアレイとを備えるため、各光源装置からの照明光束をより均一な強度分布を有する光に変換することが可能となる。
また、従来の2灯式のプロジェクタによれば、第2レンズアレイからの各部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光に変換する偏光変換素子を備えるため、照明装置から射出される光の偏光方向を略1種類の偏光方向に揃えることが可能となり、液晶装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置を用いたプロジェクタにおいて特に好適なものとなる。
ところで、従来の2灯式のプロジェクタにおいては、2つの光源装置を用いたことに起因して、行方向(横方向)に沿った長さが列方向(縦方向)に沿った長さよりも長い形状を有する第1レンズアレイ及び第2レンズアレイを用いている。
このとき、偏光変換素子は、第2レンズアレイにおける第2小レンズから射出される光束を行方向(横方向)に沿って偏光分離するように構成されているため、偏光変換素子における横方向に沿った長さが第2レンズアレイにおける横方向に沿った長さよりもさらに長い、横長形状の偏光変換素子となってしまう。このため、このような偏光変換素子の形状に合うサイズの重畳レンズを用いるとなると、比較的大きなサイズの重畳レンズを用いる必要があるという問題がある。
比較的大きなサイズの重畳レンズを用いた場合には、電気光学変調装置の画像形成領域に入射する光の入射角度が大きくなるため、投写画像のコントラストの低下や照度むらの増加を招くことになり好ましくない。
なお、比較的大きなサイズの重畳レンズを用いる必要があるという問題は、2灯式のプロジェクタのみに見られる問題ではなく、3組以上の光源装置を備えるプロジェクタ(いわゆる多灯式のプロジェクタ)においても共通して見られる問題である。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、複数の光源装置を用いた場合であっても、重畳レンズのサイズを従来よりも小さくすることが可能な照明装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の照明装置は、複数の光源装置と、前記複数の光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイの各第1小レンズに対応する第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイからのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光に変換する偏光変換素子と、前記偏光変換素子からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズとを有する照明装置であって、前記第1レンズアレイ及び前記第2レンズアレイはともに、列方向に沿った長さ及び行方向に沿った長さのうちいずれか一方が他方よりも長い形状を有し、前記偏光変換素子は、前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿った一方側略半分の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束について第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第1の偏光分離面と、前記第1の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第1の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第1の反射面と、前記第1の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第1の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿った他方側略半分の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束について第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第2の偏光分離面と、前記第2の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第2の反射面と、前記第2の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第2の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板とを有することを特徴とする。
このため、本発明の照明装置によれば、偏光変換素子が第2レンズアレイにおける短辺方向に沿って偏光分離するように構成されているため、偏光変換素子における、第2レンズアレイの長辺方向に沿った長さ(すなわち、第2レンズアレイが横長形状である場合には、偏光変換素子における横方向に沿った長さ。第2レンズアレイが縦長形状である場合には、偏光変換素子における縦方向に沿った長さ。)を従来よりも短くすることが可能となる。その結果、重畳レンズのサイズを従来よりも小さくすることが可能となる。
本発明の照明装置をプロジェクタに用いた場合において、重畳レンズのサイズを従来よりも小さくすることが可能となることにより、電気光学変調装置の画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを小さくすることが可能となるため、投写画像のコントラストの向上を図ることができるという優れた効果がある。また、電気光学変調装置の画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを小さくすることが可能となることにより、マイクロレンズアレイ付きの液晶装置を用いることが可能となるという優れた効果がある。
また、上記した偏光変換素子によって第2レンズアレイにおける短辺方向に沿って偏光分離することにより、縦横の長さがほぼ同じで、かつ、システム光軸を中心として縦方向及び横方向に対称的な照明光束が重畳レンズに入射するため、電気光学変調装置の画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを均一にすることが可能となり、照度むらや色むらの低減を図ることが可能となるという優れた効果がある。
また、上記した偏光変換素子によって第2レンズアレイにおける短辺方向に沿って偏光分離することにより、縦横の長さがほぼ同じで、かつ、システム光軸を中心として縦方向及び横方向に対称的な照明光束が重畳レンズに入射するため、電気光学変調装置の画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを均一にすることが可能となり、照度むらや色むらの低減を図ることが可能となるという優れた効果がある。
本発明の照明装置においては、前記第1レンズアレイは、前記第1レンズアレイの長辺方向の両端部に位置する2つのレンズアレイ部と、前記2つのレンズアレイ部に挟まれたレンズアレイ部とを備え、前記第2レンズアレイは、前記第2レンズアレイの長辺方向の両端部に位置する2つのレンズアレイ部と、前記2つのレンズアレイ部に挟まれたレンズアレイ部とを備え、前記第1レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部には、複数の第1小レンズがそれぞれ複数列配列されており、前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部には、複数の第2小レンズが一列ずつ配列されており、前記第1レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部の複数の第1小レンズは、当該第1小レンズから射出される部分光束が前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部の対応する第2小レンズに入射するように偏心しており、前記偏光変換素子は、前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部のうち一方のレンズアレイ部の第2小レンズから射出される光束について、第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける長辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第3の偏光分離面と、前記第3の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第3の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第3の反射面と、前記第3の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第3の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第3の位相差板と、前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部のうち他方のレンズアレイ部の第2小レンズから射出される光束について、第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける長辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第4の偏光分離面と、前記第4の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第4の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第4の反射面と、前記第4の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第4の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第4の位相差板とをさらに有し、前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部に挟まれたレンズアレイ部は、当該レンズアレイ部の第2小レンズのうち、前記短辺方向に沿った一方側の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束が前記第1の偏光分離面に入射し、前記短辺方向に沿った他方側の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束が前記第2の偏光分離面に入射するように構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、第1レンズアレイの長辺方向の両端部に位置する2つのレンズアレイ部はそれぞれ2列からなるのに対して、第2レンズアレイの長辺方向の両端部に位置する2つのレンズアレイ部はそれぞれ1列からなるため、第2レンズアレイにおける長辺方向(行方向)に沿った長さを短くすることが可能となる。このため、偏光変換素子における、第2レンズアレイの長辺方向に沿った長さを従来よりも短くすることが可能となるため、重畳レンズのサイズを従来よりも小さくすることが可能となる。
また、本発明の照明装置によれば、第2レンズアレイの行方向に沿った長さを一旦短くしていることから、第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部から射出される照明光束を行方向に沿って偏光分離したとしても、重畳レンズのサイズをそれほど大きくすることもない。
本発明の照明装置においては、前記第2レンズアレイの大きさは、前記第1レンズアレイの大きさと略同一であることが好ましい。
このように構成することにより、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイとして偏心のない又は偏心の小さいレンズアレイを用いることが可能となるため、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイの製造が容易となる。
本発明の照明装置においては、前記第2レンズアレイの大きさは、前記第1レンズアレイの大きさよりも小さいことが好ましい。
このように構成することにより、偏光変換素子の大きさを従来よりも小さくすることが可能となるため、重畳レンズのサイズを従来よりもさらに小さくすることが可能となる。
本発明の照明装置においては、前記複数の光源装置として、第1の光軸を中心軸とする照明光束を射出する第1の光源装置と、前記第1の光軸と交差する第2の光軸を中心軸とする照明光束を射出する第2の光源装置とを備え、前記第1の光源装置から射出される照明光束の光路の両側にそれぞれ配置される2つの反射素子とを備え、前記2つの反射素子のうち一方の反射素子は、前記第2の光源装置から射出される照明光束のうち一方側略半分の領域から射出される照明光束を反射するように構成され、前記2つの反射素子のうち他方の反射素子は、前記第2の光源装置から射出される照明光束のうち他方側略半分の領域から射出される照明光束を反射するように構成され、前記2つの反射素子で反射された前記第2の光源装置からの照明光束が、それぞれ前記第1の光源装置からの照明光束の両側に位置した状態で前記第1レンズアレイに入射するように構成されていることが好ましい。
このように構成することにより、照明光束の射出方向が互いに異なる方向となるように第1の光源装置及び第2の光源装置を配置するとともに、2つの反射素子を用いることにより第1の光源装置及び第2の光源装置から射出される照明光束の射出方向を一方方向に揃える構成としているため、コンパクトな照明装置を構成することができる。
本発明のプロジェクタは、上記した本発明の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、上記した優れた照明装置を備えているため、複数の光源装置を用いた場合であっても、重畳レンズのサイズを従来よりも小さくすることが可能なプロジェクタとなる。
以下、本発明の照明装置及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る照明装置100及びプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図1(a)は、照明装置100及びプロジェクタ1000の光学系を上から見た図であり、図1(b)は照明装置100及びプロジェクタ1000の光学系を横から見た図である。図2は、実施形態1に係る照明装置100の要部(反射プリズム30,34)の斜視図である。なお、図2において、第1レンズアレイ120の図示は省略している。
図1は、実施形態1に係る照明装置100及びプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図1(a)は、照明装置100及びプロジェクタ1000の光学系を上から見た図であり、図1(b)は照明装置100及びプロジェクタ1000の光学系を横から見た図である。図2は、実施形態1に係る照明装置100の要部(反射プリズム30,34)の斜視図である。なお、図2において、第1レンズアレイ120の図示は省略している。
図3は、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から射出される照明光束の流れを模式的に示す図である。図4は、第1レンズアレイ120の正面図である。なお、図4においては、照明光束L1,L21,L22の輪郭も併せて示している。図5は、第2レンズアレイ130の正面図である。図6は、偏光変換素子140の光射出側端面をシステム光軸OC方向から見た図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1(a)におけるシステム光軸OC方向)、x軸方向(図1(a)における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図1(a)における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1に示すように、いわゆる2灯式の照明装置100と、照明装置100からの照明光束を3つの色光に分離して被照明領域に導光する色分離導光光学系200と、色分離導光光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つの液晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置400R,400G,400Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えたプロジェクタである。
実施形態1に係る照明装置100は、図1〜図6に示すように、略平行な照明光束を射出する第1の光源装置10と、略平行な照明光束を射出する第2の光源装置20と、第1の光源装置10からの照明光束の光路の両側に配置される2つの反射素子としての反射プリズム30,34と、第1の光源装置10からの照明光束及び第2の光源装置20から射出され2つの反射プリズム30,34で反射された照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズ122を有する第1レンズアレイ120と、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122に対応する第2小レンズ132a,132bを有する第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130からのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光に変換する偏光変換素子140と、偏光変換素子140からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズ150とを有する照明装置である。2つの反射プリズム30,34の間における第1の光源装置10からの照明光束の光路には、透光性部材40が配置されている。
第1の光源装置10は、図1〜図3に示すように、楕円面リフレクタ14と、楕円面リフレクタ14の第1焦点近傍に発光中心を有する第1の発光管12と、第1の発光管12から被照明領域側に向けて射出される光を第1の発光管12に向けて反射する第1の反射手段としての第1の副鏡16と、楕円面リフレクタ14からの集束光を略平行光として射出する凹レンズ18とを有する。第1の光源装置10は、第1の光軸10axを中心軸とする光束を射出する。
第2の光源装置20は、放物面リフレクタ24と、放物面リフレクタ24の焦点近傍に発光中心を有する第2の発光管22と、第2の発光管22から被照明領域側に向けて射出される光を第2の発光管22に向けて反射する第2の反射手段としての第2の副鏡26とを有している。第2の光源装置20は、第1の光軸10axと交差する第2の光軸20axを中心軸とする光束を射出する。
第1の発光管12及び第2の発光管22は、管球部と、管球部の両側に延びる一対の封止部とを有している。管球部は、球状に形成された石英ガラス製であって、この管球部内に配置された一対の電極と、管球部内に封入された水銀、希ガス及び少量のハロゲンとを有する。第1の発光管12及び第2の発光管22としては、種々の発光管を採用でき、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を採用できる。
楕円面リフレクタ14は、第1の発光管12の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、第1の発光管12から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有する。
第1の副鏡16は、第1の発光管12の管球部の略半分を覆い、楕円面リフレクタ14の反射凹面と対向して配置される反射手段である。第1の副鏡16は、第1の発光管12の他方の封止部に挿通・固着されている。第1の副鏡16は、第1の発光管12から放射された光のうち楕円面リフレクタ14に向かわない光を第1の発光管12に戻し楕円面リフレクタ14に入射させる。
凹レンズ18は、楕円面リフレクタ14の被照明領域側に配置されている。そして、楕円面リフレクタ14からの光を透光性部材40に向けて射出するように構成されている。
放物面リフレクタ24は、第2の発光管22の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、第2の発光管22から放射された光を被照明領域側に向けて反射する反射凹面とを有する。放物面リフレクタ24から射出される光は略平行光となる。
第2の副鏡26は、第2の発光管22の管球部の略半分を覆い、放物面リフレクタ24の反射凹面と対向して配置される反射手段である。第2の副鏡26は、第2の発光管22の他方の封止部に挿通・固着されている。第2の副鏡26は、第2の発光管22から放射された光のうち放物面リフレクタ24に向かわない光を第2の発光管22に戻し放物面リフレクタ24に入射させる。
反射プリズム30,34は、第1の光源装置10からの照明光束の光路の両側に配置された反射素子である。反射プリズム30は、当該光路の第2の光源装置20側の所定位置に配置され、反射プリズム34は、当該光路の第2の光源装置20とは反対側の所定位置に配置されている。反射プリズム30は、断面台形状からなるプリズムの一面に反射面32が形成されたプリズムである。反射プリズム34は、三角柱プリズムの一面に反射面36が形成されたプリズムである。
反射プリズム30は、第2の光源装置20から射出される照明光束のうち放物面リフレクタ24の開口面における一方側略半分の領域(図3に示す符号R1の領域)から射出される照明光束を光軸10ax(システム光軸OC)に沿った方向に向けて反射する。また、反射プリズム34は、第2の光源装置20から射出される照明光束のうち放物面リフレクタ24の開口面における他方側略半分の領域(図3に示す符号R2の領域)から射出される照明光束を光軸10ax(システム光軸OC)に沿った方向に向けて反射する。
このように構成された反射プリズム30,34により、第1の光源装置10からの照明光束を反射せずそのまま通過させるとともに第2の光源装置20からの照明光束を光軸10ax(システム光軸OC)に沿った方向に向けて反射することが可能となる(図3参照。)。これにより、図4に示すように、2つの反射プリズム30,34で反射された第2の光源装置20からの照明光束L21,L22が、それぞれ第1の光源装置10からの照明光束L1のx軸方向の両側に位置した状態で第1レンズアレイ120に入射することとなる。
ここで、「放物面リフレクタ24の開口面における一方側略半分の領域」とは、放物面リフレクタ24の開口面を、第1の光源装置10の光軸10axに直交し第2の光源装置20の光軸20axを含む仮想平面で分割したときの、透光性部材40側から見て右側略半分の領域(図3に示す符号R1の領域)のことをいう。また、「放物面リフレクタ24の開口面における他方側略半分の領域」とは、放物面リフレクタ24の開口面を上記の仮想平面で分割したときの、透光性部材40側から見て左側略半分の領域(図3に示す符号R2の領域)のことをいう。
透光性部材40は、2つの反射プリズム30,34の間における第1の光源装置10からの照明光束の光路に配置されている。透光性部材40は、例えば、直方体又は立方体のガラスブロックからなる。
第1レンズアレイ120は、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有する。第1レンズアレイ120は、図4に示すように、複数の第1小レンズ122がz軸に垂直な面内に6行・8列のマトリクス状に配列され、行方向(x軸方向)に沿った長さが列方向(y軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有する。
各第1小レンズ122の輪郭形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。実施形態1に係る照明装置100においては、各第1小レンズ122は、「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する。
第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ130は、図5に示すように、複数の第2小レンズ132a,132bがz軸に垂直な面内に6行・8列のマトリクス状に配列され、行方向(x軸方向)に沿った長さが列方向(y軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有する。
第2小レンズ132aは、第2レンズアレイ130における短辺方向(y軸方向)に沿った上側略半分の領域A1に3行・8列のマトリクス状に配列されている。第2小レンズ132bは、第2レンズアレイ130における短辺方向(y軸方向)に沿った下側略半分の領域A2に3行・8列のマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子140は、図1に示すように、第1の偏光分離面142aと、第1の反射面144aと、第1の位相差板としての第1のλ/2板146aと、第2の偏光分離面142bと、第2の反射面144bと、第2の位相差板としての第2のλ/2板146bとを有する。
第1の偏光分離面142aは、図5に示す第2レンズアレイ130におけるy軸(+)側の領域A1(図5参照。)に配列された第2小レンズ132aから射出される照明光束について、P偏光成分(第1の偏光成分)に係る照明光束を透過しS偏光成分(第2の偏光成分)に係る照明光束をy軸(+)方向に沿ってかつシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射する機能を有する。
第1の反射面144aは、第1の偏光分離面142aで反射されたS偏光成分に係る照明光束を第1の偏光分離面142aを透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第1の位相差板としての第1のλ/2板146aは、第1の偏光分離面142aを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第2の偏光分離面142bは、第2レンズアレイ130におけるy軸(−)側の領域A2に配列された第2小レンズ132bから射出される照明光束について、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束をy軸(−)方向に沿ってかつシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射する機能を有する。
第2の反射面144bは、第2の偏光分離面142bで反射されたS偏光成分に係る照明光束を第2の偏光分離面142bを透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第2の位相差板としての第2のλ/2板146bは、第2の偏光分離面142bを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第2レンズアレイ130におけるy軸(+)側の領域A1に配列された第2小レンズ132aから射出される部分光束群のうち、第1の偏光分離面142aを透過した部分光束群は、図6に示すように、偏光変換素子140の領域B11から射出され、第1の偏光分離面142aで反射された部分光束群は、偏光変換素子140の領域B12から射出される。また、第2レンズアレイ130におけるy軸(−)側の領域A2に配列された第2小レンズ132bから射出される部分光束群のうち、第2の偏光分離面142bを透過した部分光束群は、偏光変換素子140の領域B21から射出され、第2の偏光分離面142bで反射された部分光束群は、偏光変換素子140の領域B22から射出される。このように、横長形状の第2レンズアレイ130(図5参照。)から射出される複数の部分光束を、システム光軸OCを中心として対称となるように第1の偏光分離面142a及び第2の偏光分離面142bによってy軸方向に偏光分離することにより、偏光変換素子140から射出される照明光束は、全体として、図6に示すように、x軸方向に沿った長さとy軸方向に沿った長さとがほぼ同じ長さのものとなる。
なお、偏光変換素子140は、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する第1の偏光分離面142a及び第2の偏光分離面142bを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面に代えることも可能である。この場合は、第1の反射面144a及び第2の反射面144bで反射されたP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に第1のλ/2板146a及び第2のλ/2板146bが配置される。これにより、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束をS偏光成分に係る照明光束に揃えて射出することが可能となる。
また、偏光変換素子140は、第1のλ/2板146a及び第2のλ/2板146bを、単一のλ/2板に代えることも可能である。
重畳レンズ150は、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び偏光変換素子140を経た複数の部分光束を集光して液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ150の光軸と照明装置100のシステム光軸OCとが略一致するように、重畳レンズ150が配置されている。なお、重畳レンズ150は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー230,240,250と、入射側レンズ260と、リレーレンズ270とを有する。色分離導光光学系200は、重畳レンズ150から射出される照明光束を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置400R,400G,400Bに導く機能を有する。
液晶装置400R,400G,400Bの光路前段には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。
液晶装置400R,400G,400Bは、画像情報に応じて照明光束を変調するものであり、照明装置100の照明対象となる。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bとしては、画像形成領域が「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する液晶装置を用いている。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bとしては、画像形成領域が「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する液晶装置を用いている。
また、ここでは図示を省略したが、集光レンズ300R,300G,300Bと各液晶装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これら入射側偏光板、液晶装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
以上のように構成された実施形態1に係る照明装置100によれば、偏光変換素子140が、第2レンズアレイ130におけるy軸(+)側の領域A1に配列された第2小レンズ132aから射出される部分光束群をy軸(+)方向に偏光分離し、第2レンズアレイ130におけるy軸(−)側の領域A2に配列された第2小レンズ132bから射出される部分光束群をy軸(−)方向に偏光分離するように構成されているため、偏光変換素子140におけるx軸方向に沿った長さを従来よりも短くすることが可能となる。このため、重畳レンズ150のサイズを従来よりも小さくすることが可能となる。その結果、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを小さくすることが可能となり、投写画像のコントラストの向上を図ることが可能となる。また、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを小さくすることが可能となることにより、マイクロレンズアレイ付きの液晶装置を用いることが可能となる。
また、実施形態1に係る照明装置100によれば、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束を合成した照明光束は、第1レンズアレイ120に入射した時点では全体としてy軸方向に沿った長さよりもx軸方向に沿った長さの方が長い横長形状の照明光束であるけれども、上記した偏光変換素子140によってy軸方向に沿って偏光分離することにより、偏光変換素子140から射出される時点では全体としてx軸方向に沿った長さとy軸方向に沿った長さとがほぼ同じ長さの照明光束となる。これにより、x軸方向に沿った長さとy軸方向に沿った長さとがほぼ同じ長さで、かつ、システム光軸OCを中心としてx軸方向及びy軸方向に対称的な照明光束が重畳レンズ150に入射するため、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを均一にすることが可能となる。その結果、照度むらや色むらの低減を図ることが可能となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、図1(a)に示すように、システム光軸OCに沿った方向から見たときの第2レンズアレイ130の大きさは、システム光軸OCに沿った方向から見たときの第1レンズアレイ120の大きさと略同一である。これにより、第1レンズアレイ120及び第2レンズアレイ130として偏心のない又は偏心の小さいレンズアレイを用いることが可能となるため、第1レンズアレイ120及び第2レンズアレイ130の製造が容易となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1の光源装置10として楕円面リフレクタ及び凹レンズからなる光源装置を用いている。そして、2つの反射プリズム30,34の間の距離を比較的短くして、第1の光源装置10及び第2の光源装置20から射出される照明光束の射出方向を一方方向に揃えている。このため、互いの光軸が交差するように第1の光源装置10及び第2の光源装置20を配置したとしても、照明装置100全体としてはコンパクトな照明装置を維持することが可能となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、2つの反射プリズム30,34で反射された第2の光源装置20からの照明光束L21,L22が、それぞれ第1の光源装置10からの照明光束L1の両側に位置した状態で第1レンズアレイ120に入射するように構成されている。これにより、第1レンズアレイ120に入射する照明光束が、図4に示すように、システム光軸OCを中心としてx軸対称及びy軸対称な照明光束となるため、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域を照明する光をより均一なものとすることが可能となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、第2レンズアレイ130の第2小レンズ132a,132bから射出される複数の部分光束を、第2小レンズ132aから射出される部分光束群及び第2小レンズ132bから射出される部分光束群の2組の部分光束群に分けて、各部分光束群ごとに偏光分離及び偏光変換している。これにより、各第2小レンズ132aのアーク像又は各第2小レンズ132bのアーク像が互いに密接している場合であっても、光を損失することなく偏光分離及び偏光変換することが可能である。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1の発光管12には上記した第1の副鏡16が設けられ、第2の発光管22には上記した第2の副鏡26が設けられているため、第1の発光管12及び第2の発光管22の被照明領域側端部まで覆うような大きさに楕円面リフレクタ14及び放物面リフレクタ24の大きさを設定することを必要とせず、楕円面リフレクタ14及び放物面リフレクタ24の小型化を図ることができ、結果としてコンパクトな照明装置を実現することが可能となる。さらに、楕円面リフレクタ14及び放物面リフレクタ24の小型化を図ることができることにより、光路後段に配置される光学要素の大きさを小さくすることができるため、さらにコンパクトな照明装置となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、第1の光源装置10として、照明光束の中心部分において発光管及び副鏡による影の領域(面内光強度分布が極端に小さな領域)を無くすることが可能な、楕円面リフレクタ及び凹レンズからなる光源装置を用いているため、照明光束の中心部分において発光管及び副鏡による影の領域が存在することに起因して被照明領域における面内光強度分布が不均一になってしまうのを抑制することが可能となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、第2の光源装置20として照明光束の平行度が高い放物面リフレクタからなる光源装置を用いているため、第2の光源装置20から各反射プリズム30,34までの距離がそれぞれ異なることに起因して被照明領域における面内光強度分布が不均一になってしまうのを抑制することが可能となる。
実施形態1に係る照明装置100においては、2つの反射プリズム30,34及び透光性部材40を構成する媒質の屈折率は空気の屈折率よりも大きいため、2つの反射プリズム30,34及び透光性部材40部分を通過する照明光束の光路長を比較的短いものにすることが可能となる。その結果、照明装置100をよりコンパクトなものとすることが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、上記した優れた照明装置100を備えているため、上述した照明装置100の効果を奏するプロジェクタとなる。
[実施形態2]
図7は、実施形態2に係る照明装置102及びプロジェクタ1002の光学系を示す図である。図7(a)は、照明装置102及びプロジェクタ1002の光学系を上から見た図であり、図7(b)は照明装置102及びプロジェクタ1002の光学系を横から見た図である。なお、図7において、図1と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、第1レンズアレイ124の第1小レンズ126及び第2レンズアレイ134の第2小レンズ136a,136bについては、レンズの偏心を捨象して示している。
図7は、実施形態2に係る照明装置102及びプロジェクタ1002の光学系を示す図である。図7(a)は、照明装置102及びプロジェクタ1002の光学系を上から見た図であり、図7(b)は照明装置102及びプロジェクタ1002の光学系を横から見た図である。なお、図7において、図1と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、第1レンズアレイ124の第1小レンズ126及び第2レンズアレイ134の第2小レンズ136a,136bについては、レンズの偏心を捨象して示している。
実施形態2に係る照明装置102は、基本的には実施形態1に係る照明装置100とよく似た構成を有するが、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイの構成が実施形態1に係る照明装置100とは異なっている。
すなわち、実施形態2に係る照明装置102においては、図7に示すように、第1レンズアレイとして、各小レンズから射出される部分光束の主光線がシステム光軸OC寄りに傾くように偏心量が調整された第1小レンズ126を有する第1レンズアレイ124を用いている。また、第2レンズアレイとして、各小レンズから射出される部分光束の主光線がシステム光軸OCに略平行となるように偏心量が調整された第2小レンズ136a,136bを有する第2レンズアレイ134を用いている。第2レンズアレイ134は、システム光軸OCに沿った方向から見たときの大きさが第1レンズアレイ124よりも小さい。なお、このような構成の第1レンズアレイ124及び第2レンズアレイ134を用いたことに伴い、実施形態1で説明した偏光変換素子140よりも小さなサイズの偏光変換素子141を用いている。
偏光変換素子141は、偏光変換素子140よりもサイズが小さいだけであって、偏光変換素子141を構成する第1の偏光分離面143a、第1の反射面145a及び第1のλ/2板147a並びに第2の偏光分離面143b、第2の反射面145b及び第2のλ/2板147bについては、
偏光変換素子140を構成する第1の偏光分離面142a、第1の反射面144a及び第1のλ/2板146a並びに第2の偏光分離面142b、第2の反射面144b及び第2のλ/2板146と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
偏光変換素子140を構成する第1の偏光分離面142a、第1の反射面144a及び第1のλ/2板146a並びに第2の偏光分離面142b、第2の反射面144b及び第2のλ/2板146と同様の機能を有するため、詳細な説明は省略する。
このように構成された実施形態2に係る照明装置102によっても、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様に、第2レンズアレイ134における短辺方向(y軸方向)に沿って偏光分離するように構成された偏光変換素子141を有しているため、偏光変換素子141におけるx軸方向に沿った長さを従来よりも短くすることが可能となる。その結果、重畳レンズ150のサイズを従来よりも小さくすることが可能となる。
また、実施形態2に係る照明装置102においては、システム光軸OCに沿った方向から見たときの第2レンズアレイ134の大きさは、システム光軸OCに沿った方向から見たときの第1レンズアレイ120の大きさよりも小さいため、偏光変換素子141の大きさを従来よりも小さくすることが可能となり、重畳レンズ152のサイズを従来よりもさらに小さくすることが可能となる。
実施形態2に係る照明装置102は、第2レンズアレイの構成以外の点では、実施形態1に係る照明装置100と同様の構成を有するため、実施形態1に係る照明装置100の場合と同様の効果を有する。
[実施形態3]
図8は、実施形態3に係る照明装置104における第1レンズアレイ160、第2レンズアレイ170、偏光変換素子180及び重畳レンズ190を示す図である。図8(a)は、上記光学部品の上面図であり、図8(b)は上記光学部品の側面図である。なお、図8においては、偏光変換素子180における中心部分(第2レンズアレイ170におけるレンズアレイ部170aに対応する部分)の側面構造を示している。図9は、第1レンズアレイ160の正面図である。なお、図9においては、照明光束L1,L21,L22の輪郭も併せて示している。図10は、第2レンズアレイ170の正面図である。図11は、偏光変換素子180の光射出側端面をシステム光軸OC方向から見た図である。
図8は、実施形態3に係る照明装置104における第1レンズアレイ160、第2レンズアレイ170、偏光変換素子180及び重畳レンズ190を示す図である。図8(a)は、上記光学部品の上面図であり、図8(b)は上記光学部品の側面図である。なお、図8においては、偏光変換素子180における中心部分(第2レンズアレイ170におけるレンズアレイ部170aに対応する部分)の側面構造を示している。図9は、第1レンズアレイ160の正面図である。なお、図9においては、照明光束L1,L21,L22の輪郭も併せて示している。図10は、第2レンズアレイ170の正面図である。図11は、偏光変換素子180の光射出側端面をシステム光軸OC方向から見た図である。
なお、実施形態3において、図8に示す光学部品以外の光学部品(第1の光源装置10、第2の光源装置20、反射プリズム30,34、透光性部材40、色分離導光光学系200、液晶装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500、及び投写光学系600)については、実施形態1と同様であるため、ここでの詳細な説明及び図示を省略する。また、図8において、第1レンズアレイ160の第1小レンズ162a,162b,162c及び第2レンズアレイ170の第2小レンズ172a,172b,172cについては、レンズの偏心を捨象して示している。
実施形態3に係る照明装置104は、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子の構成が実施形態1に係る照明装置100の場合とは異なっている。
すなわち、実施形態3に係る照明装置104においては、図8〜図11に示すように、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子として、3つのレンズアレイ部160a,160b,160cを有する第1レンズアレイ160と、3つのレンズアレイ部170a,170b,170cを有する第2レンズアレイ170と、偏光変換素子180とを有する。なお、実施形態3に係る照明装置104においては、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ及び偏光変換素子の構成が異なることに伴い、実施形態1で説明した重畳レンズ150とは大きさの異なる重畳レンズ190を用いている。
第1レンズアレイ160は、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、図9に示すように、第1の光源装置10からの照明光束L1の光路に配置されたレンズアレイ部160aと、第2の光源装置20から射出され反射プリズム30で反射された照明光束L21の光路に配置されたレンズアレイ部160bと、第2の光源装置20から射出され反射プリズム34で反射された照明光束L22の光路に配置されたレンズアレイ部160cとの3つのレンズアレイ部から構成されている。そして、第1レンズアレイ160は、行方向(x軸方向)に沿った長さが列方向(y軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有する。
レンズアレイ部160aは、図9に示すように、複数の第1小レンズ162aがz軸に垂直な面内に6行・4列のマトリクス状に配列された構成を有する。レンズアレイ部160bは、第2の光源装置からの一方側略半分の領域の照明光束L21の形状(半円形状)に応じて、複数の第1小レンズ162bがz軸に垂直な面内に5行・1列と6行・1列との2列に配列された構成を有する。レンズアレイ部160cは、第2の光源装置からの他方側略半分の領域の照明光束L22の形状(半円形状)に応じて、複数の第1小レンズ162cがz軸に垂直な面内に5行・1列と6行・1列との2列に配列された構成を有する。
各第1小レンズ162a,162b,162cの輪郭形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。実施形態3に係る照明装置104においては、各第1小レンズ162a,162b,162cは、「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する。
第2レンズアレイ170は、重畳レンズ190とともに、第1レンズアレイ160の各第1小レンズ162a,162b,162cの像を液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ170は、第1レンズアレイ160と略同様な構成を有し、図8及び図10に示すように、第1の光源装置10からの照明光束の光路に配置されたレンズアレイ部170aと、反射プリズム30で反射された照明光束の光路に配置されたレンズアレイ部170bと、反射プリズム34で反射された照明光束の光路に配置されたレンズアレイ部170cとの3つのレンズアレイ部から構成されている。そして、第2レンズアレイ170は、行方向(x軸方向)に沿った長さが列方向(y軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有する。
レンズアレイ部170aは、図10に示すように、複数の第2小レンズ172a1,172a2がz軸に垂直な面内に6行・4列のマトリクス状に配列された構成を有する。レンズアレイ部170bは、平面形状の大きさが異なる複数の第2小レンズ172bがz軸に垂直な面内に11行・1列に配列された構成を有する。レンズアレイ部170cは、平面形状の大きさが異なる複数の第2小レンズ172cがz軸に垂直な面内に11行・1列に配列された構成を有する。
第2小レンズ172a1は、第2レンズアレイ170のレンズアレイ部170aにおける短辺方向(y軸方向)に沿った上側略半分の領域A3に3行・4列のマトリクス状に配列されている。第2小レンズ172a2は、第2レンズアレイ170のレンズアレイ部170aにおける短辺方向(y軸方向)に沿った下側略半分の領域A4に3行・4列のマトリクス状に配列されている。
ここで、第1レンズアレイ160のレンズアレイ部160bにおける第1小レンズ162bと第2レンズアレイ170のレンズアレイ部170bにおける第2小レンズ172bとの関係、及び第1レンズアレイ160のレンズアレイ部160cにおける第1小レンズ162cと第2レンズアレイ170のレンズアレイ部170cにおける第2小レンズ172cとの関係について説明する。
レンズアレイ部160bに2列に配置された第1小レンズ162bは、各第1小レンズ162bから射出される部分光束が第2小レンズ172bに入射するようにそれぞれ偏心している。この際、第1小レンズ162bは、レンズアレイ部160bにおける5行の列に配置された第1小レンズ162bから射出される部分光束のアーク像(図10に示すドット模様で描かれたアーク像)と6行の列に配置された第1小レンズ162bから射出される部分光束のアーク像(図10に示す斜線模様で描かれたアーク像)とがレンズアレイ部172bにおいて交互に並ぶ様に偏心量が調整されている。また、レンズアレイ部170bに1列に配置された第2小レンズ172bは、各第2小レンズ172bから射出される部分光束の主光線がシステム光軸OCと略平行となるように偏心量が調整されている。
レンズアレイ160cに2列に配置された第1小レンズ160cについても、上記第1小レンズ160bの場合と同様に、各第1小レンズ162cから射出される部分光束が第2小レンズ172cに入射するようにそれぞれ偏心しており、レンズアレイ部160cにおける5行の列に配置された第1小レンズ162cから射出される部分光束のアーク像(図10に示すドット模様で描かれたアーク像)と6行の列に配置された第1小レンズ160cから射出される部分光束のアーク像(図10に示す斜線模様で描かれたアーク像)とがレンズアレイ部172cにおいて交互に並ぶ様に偏心量が調整されている。また、レンズアレイ部170cに1列に配置された第2小レンズ172cは、各第2小レンズ172cから射出される部分光束の主光線がシステム光軸OCと略平行となるように偏心量が調整されている。
偏光変換素子180は、第1レンズアレイ160により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子180は、大きく分けて4つの構成からなり、図8に示すように、第1の偏光分離面182a1、第1の反射面184a1及び第1の位相差板としての第1のλ/2板186a1と、第2の偏光分離面182a2、第2の反射面184a2及び第2の位相差板としての第2のλ/2板186a2と、第3の偏光分離面182b、第3の反射面184b及び第3の位相差板としての第3のλ/2板186bと、第4の偏光分離面182c、第4の反射面184c及び第4の位相差板としての第4のλ/2板186cとを有する。
第1の偏光分離面182a1は、図8(b)に示すように、第2レンズアレイ170の中央部のレンズアレイ部170aにおけるy軸(+)側の領域A3に配列された第2小レンズ172a1から射出される光束について、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束をy軸(+)方向に沿ってかつシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射する機能を有する。
第1の反射面184a1は、第1の偏光分離面182a1で反射されたS偏光成分に係る照明光束を第1の偏光分離面182a1を透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第1のλ/2板186a1は、第1の偏光分離面182a1を透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第1の反射面184a1は、第1の偏光分離面182a1で反射されたS偏光成分に係る照明光束を第1の偏光分離面182a1を透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第1のλ/2板186a1は、第1の偏光分離面182a1を透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第2の偏光分離面182a2は、第2レンズアレイ170の中央部のレンズアレイ部170aにおけるy軸(−)側の領域A4に配列された第2小レンズ172a2から射出される光束について、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束をy軸(−)方向に沿ってかつシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射する機能を有する。
第2の反射面184a2は、第2の偏光分離面182a2で反射されたS偏光成分に係る照明光束を第2の偏光分離面182a2を透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第2のλ/2板186a2は、第2の偏光分離面182a2を透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第2の反射面184a2は、第2の偏光分離面182a2で反射されたS偏光成分に係る照明光束を第2の偏光分離面182a2を透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第2のλ/2板186a2は、第2の偏光分離面182a2を透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第3の偏光分離面182bは、図8(a)に示すように、第2レンズアレイ170におけるx軸(−)側の端部に位置するレンズアレイ部170b(領域A5)に配列された第2小レンズ172bから射出される光束について、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束をx軸(−)方向に沿ってかつシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射する機能を有する。
第3の反射面184bは、第3の偏光分離面182bで反射されたS偏光成分に係る照明光束を第3の偏光分離面182bを透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第3のλ/2板186bは、第3の偏光分離面182bを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第3の反射面184bは、第3の偏光分離面182bで反射されたS偏光成分に係る照明光束を第3の偏光分離面182bを透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第3のλ/2板186bは、第3の偏光分離面182bを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第4の偏光分離面182cは、第2レンズアレイ170におけるx軸(+)側の端部に位置するレンズアレイ部170c(領域A6)に配列された第2小レンズ172cから射出される光束について、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束をx軸(+)方向に沿ってかつシステム光軸OCから遠ざかる方向に向けて反射する機能を有する。
第4の反射面184cは、第4の偏光分離面182cで反射されたS偏光成分に係る照明光束を第4の偏光分離面182cを透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第4のλ/2板186cは、第4の偏光分離面182cを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
第4の反射面184cは、第4の偏光分離面182cで反射されたS偏光成分に係る照明光束を第4の偏光分離面182cを透過したP偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する機能を有する。
第4のλ/2板186cは、第4の偏光分離面182cを透過したP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、P偏光成分に係る照明光束をS偏光成分に係る照明光束に変換する機能を有する。
レンズアレイ部170aにおけるy軸(+)側の領域A3に配列された第2小レンズ172a1から射出される部分光束群のうち、第1の偏光分離面182a1を透過した部分光束群は、図11に示すように、偏光変換素子180の領域B31から射出され、第1の偏光分離面182a1で反射された部分光束群は、偏光変換素子180の領域B32から射出される。また、レンズアレイ部170aにおけるy軸(−)側の領域A4に配列された第2小レンズ172a2から射出される部分光束群のうち、第2の偏光分離面182a2を透過した部分光束群は、偏光変換素子180の領域B41から射出され、第2の偏光分離面182a2で反射された部分光束群は、偏光変換素子180の領域B42から射出される。また、レンズアレイ部170b(領域A5)に配列された第2小レンズ172bから射出される部分光束群のうち、第3の偏光分離面182bを透過した部分光束群は、偏光変換素子180の領域B51から射出され、第3の偏光分離面182bで反射された部分光束群は、偏光変換素子180の領域B52から射出される。また、レンズアレイ部170c(領域A6)に配列された第2小レンズ172cから射出される部分光束群のうち、第4の偏光分離面182cを透過した部分光束群は、偏光変換素子180の領域B61から射出され、第4の偏光分離面182cで反射された部分光束群は、偏光変換素子180の領域B62から射出される。このように、横長形状の第2レンズアレイ170(図10参照。)から射出される複数の部分光束を、システム光軸OCを中心として対称となるように第1の偏光分離面182a1及び第2の偏光分離面182a2によってy軸方向に偏光分離し、第3の偏光分離面182b及び第4の偏光分離面1824によってx軸方向に偏光分離することにより、偏光変換素子180から射出される照明光束は、全体として、図11に示すように、x軸方向に沿った長さとy軸方向に沿った長さとがほぼ同じ長さのものとなる。
なお、偏光変換素子180は、P偏光成分に係る照明光束を透過しS偏光成分に係る照明光束を反射する第1〜第4の偏光分離面182a1,182a2,182b,182cを、S偏光成分に係る照明光束を透過しP偏光成分に係る照明光束を反射する偏光分離面に代えることも可能である。この場合は、第1〜第4の反射面184a1,184a2,184b,184cで反射されたP偏光成分に係る照明光束が通過する位置に第1〜第4のλ/2板186a1,186a2,186b,186cが配置される。これにより、第1レンズアレイ160により分割された各部分光束をS偏光成分に係る照明光束に揃えて射出することが可能となる。
また、偏光変換素子180は、第1のλ/2板186a1及び第2のλ/2板186a2を、単一のλ/2板に代えることも可能である。
重畳レンズ190は、第1レンズアレイ160、第2レンズアレイ170及び偏光変換素子180を経た複数の部分光束を集光して液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ190の光軸と照明装置102のシステム光軸OCとが略一致するように、重畳レンズ190が配置されている。
以上のように構成された実施形態3に係る照明装置104によれば、第1レンズアレイ160におけるレンズアレイ部160b,160cはそれぞれ2列からなるのに対して、第2レンズアレイ170におけるレンズアレイ部170b,170cはそれぞれ1列からなるため、第2レンズアレイ170における長辺方向(x軸方向)に沿った長さを短くすることが可能となる。このため、偏光変換素子180におけるx軸方向に沿った長さを従来よりも短くすることが可能となるため、重畳レンズ190のサイズを従来よりも小さくすることが可能となる。
また、実施形態3に係る照明装置104によれば、第1レンズアレイ160が4列及び2列からなる3つのレンズアレイ部160a,160b,160cを有し、第2レンズアレイ170が4列及び1列からなる3つのレンズアレイ部170a,170b,170cを有することにより、被照明領域における面内光強度分布をある程度均一化しつつ、各小レンズの大きさをある程度以上の大きさにすることができる。これにより、各第1小レンズ162a,162b,162cの大きさが極端に小さくなってしまうことがなくなるため、第1レンズアレイ160の各第1小レンズ162a,162b,162cの像が、対応する第2レンズアレイ170の各第2小レンズ172a1,172a2,172b,172cに良好にのみ込まれるようになり、良好な光利用効率を得ることが可能となる。
実施形態3に係る照明装置104によれば、第1の光源装置10及び第2の光源装置20からの照明光束を合成した照明光束は、第1レンズアレイ160に入射した時点では全体としてy軸方向に沿った長さよりもx軸方向に沿った長さの方が長い横長形状の照明光束であるけれども、上記した偏光変換素子180によってy軸方向及びx軸方向に沿って偏光分離することにより、偏光変換素子180から射出される時点では全体としてx軸方向に沿った長さとy軸方向に沿った長さとがほぼ同じ長さの照明光束となる。これにより、x軸方向に沿った長さとy軸方向に沿った長さとがほぼ同じ長さで、かつ、システム光軸OCを中心としてx軸方向及びy軸方向に対称的な照明光束が重畳レンズ190に入射するため、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域に入射する光の入射角度のばらつきを均一にすることが可能となる。その結果、照度むらや色むらの低減を図ることが可能となる。
実施形態3に係る照明装置104においては、第2レンズアレイ170の行方向(x軸方向)に沿った長さを一旦短くしていることから、レンズアレイ部170b,170cから射出される照明光束を行方向(x軸方向)に沿って偏光分離したとしても、重畳レンズ190のサイズをそれほど大きくすることもない。
実施形態3に係るプロジェクタ1004は、上記した優れた照明装置104を備えているため、上述した照明装置104の効果を奏するプロジェクタとなる。
以上、本発明の照明装置及びプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態の照明装置100〜104においては、(ア)光源装置として、楕円面リフレクタ及び凹レンズからなる第1の光源装置10と、放物面リフレクタからなる第2の光源装置20を用い、(イ)照明光束の射出方向が互いに異なる方向となるように第1の光源装置10及び第2の光源装置20を配置し、(ウ)2つの反射プリズム30,34を用いることにより第1の光源装置10及び第2の光源装置20から射出される照明光束の射出方向を一方方向に揃える構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、(ア)光源装置として、楕円面リフレクタ及び凹レンズからなる2つの光源装置を用い、(イ)2つの光源装置の光軸がシステム光軸に直交し、かつ、2つの光源装置の光軸が平行となるように(すなわち、2つの光源装置が対向するように)配置して、(ウ)2つの光源装置からの照明光束を2つの反射ミラーで第1レンズアレイに向けて反射する構成としてもよい。また、(ア)光源装置として、放物面リフレクタからなる2つの光源装置を用い、(イ)2つの光源装置の光軸がシステム光軸と平行となるように、2つの光源装置をx軸方向に並べて配置して、(ウ)反射プリズムを用いずに2つの光源装置を第1レンズアレイに対向するように配置した構成としてもよい。
(2)上記各実施形態の照明装置100〜104においては、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイとして、行方向(x軸方向)に沿った長さが列方向(y軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有する第1レンズアレイ120,124,160及び第2レンズアレイ130,134,170を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、列方向(y軸方向)に沿った長さが行方向(x軸方向)に沿った長さよりも長い形状を有する第1レンズアレイ及び第2レンズアレイを用いてもよい。この場合、偏光変換素子としては、第2小レンズから射出される光束を第2レンズアレイにおける短辺方向(x軸方向)に沿って偏光分離するように構成された偏光変換素子を用いることが好ましい。
(3)上記各実施形態の照明装置100〜104においては、発光管に配設される反射手段として副鏡を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射手段として反射膜を用いることも好ましい。また、上記各実施形態の照明装置100〜104においては、発光管に反射手段としての副鏡が配設された照明装置を例示して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、副鏡が配設されていない照明装置に本発明を適用することも可能である。
(4)上記各実施形態の照明装置100〜104においては、第1の光源装置10として楕円面リフレクタ及び凹レンズからなる光源装置を用い、第2の光源装置20として放物面リフレクタからなる光源装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。第1の光源装置として放物面リフレクタからなる光源装置を用いることもできるし、第2の光源装置として楕円面リフレクタ及び凹レンズからなる光源装置を用いることもできる。
(5)上記各実施形態の照明装置100〜104においては、透光性部材40と、反射プリズム30,34と、凹レンズ18と、第1レンズアレイ120とが接着層を介してそれぞれ接着されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各部材がそれぞれ離隔して配置されていてもよい。
(6)上記各実施形態の照明装置100〜104においては、2つの反射プリズム30,34の間における第1の光源装置10からの照明光束の光路に透光性部材40が配置されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、透光性部材が配置されていなくてもよい。
(7)上記各実施形態の照明装置100〜104においては、2つの反射素子として、反射プリズム30,34を用いた場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射ミラーを用いてもよい。
(8)上記各実施形態のプロジェクタ1000〜1004においては、液晶装置として、画像形成領域が「短辺:長辺=3:4の長方形」の平面形状を有する液晶装置400R,400G,400Bを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成領域が「短辺:長辺=9:16の長方形」の平面形状を有するワイドビジョン用の液晶装置を用いることもできる。この場合、第1レンズアレイとしては、各第1小レンズにおける短辺方向(y軸方向)に沿って7行に分割された第1レンズアレイを用いることが好ましい。
(9)上記各実施形態のプロジェクタ1000〜1004は透過型のプロジェクタであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶装置のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタと同様の効果を得ることができる。
(10)上記各実施形態のプロジェクタ1000〜1004においては、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
(11)上記各実施形態のプロジェクタ1000〜1004においては、電気光学変調装置として液晶装置を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。電気光学変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを用いてもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(12)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
10,20…光源装置、10ax,20ax…光源装置の光軸、12,22…発光管、14…楕円面リフレクタ、16,26…副鏡、18…凹レンズ、24…放物面リフレクタ、30,34…反射プリズム、32,36,144a,144b,145a,145b,184a1,184a2,184b,184c…反射面、40…透光性部材、100,102,104…照明装置、120,124,160…第1レンズアレイ、160a,160b,160c…(第1レンズアレイの)レンズアレイ部、122,126,162a,162b,162c…第1小レンズ、130,134,170…第2レンズアレイ、170a,170b,170c…(第2レンズアレイの)レンズアレイ部、132a,132b,136a,136b,172a1,172a2,172b,172c…第2小レンズ、140,141,180…偏光変換素子、142a,142b,143a,143b,182a1,182a2,182b,182c…偏光分離面、146a,146b,147a,147b,186a1,186a2,186b,186c…λ/2板、150,152,190…重畳レンズ、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250…反射ミラー、260…入射側レンズ、270…リレーレンズ、300R,300G,300B…集光レンズ、400R,400G,400B…液晶装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、1000,1002,1004…プロジェクタ、A1,A2,A3,A4,A5,A6…(第2レンズアレイの)領域、B11,B12,B21,B22,B31,B32,B41,B42,B51,B52,B61,B62…(偏光変換素子の)領域、L1,L21,L22…照明光束、OC…システム光軸、SCR…スクリーン
Claims (6)
- 複数の光源装置と、
前記複数の光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、
前記第1レンズアレイの各第1小レンズに対応する第2小レンズを有する第2レンズアレイと、
前記第2レンズアレイからのそれぞれの部分光束を略1種類の直線偏光成分を有する光に変換する偏光変換素子と、
前記偏光変換素子からのそれぞれの光を被照明領域で重畳させる重畳レンズとを有する照明装置であって、
前記第1レンズアレイ及び前記第2レンズアレイはともに、列方向に沿った長さ及び行方向に沿った長さのうちいずれか一方が他方よりも長い形状を有し、
前記偏光変換素子は、
前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿った一方側略半分の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束について第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第1の偏光分離面と、
前記第1の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第1の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第1の反射面と、
前記第1の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第1の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第1の位相差板と、
前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿った他方側略半分の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束について第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける短辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第2の偏光分離面と、
前記第2の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第2の反射面と、
前記第2の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第2の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第2の位相差板とを有することを特徴とする照明装置。 - 請求項1に記載の照明装置において、
前記第1レンズアレイは、前記第1レンズアレイの長辺方向の両端部に位置する2つのレンズアレイ部と、前記2つのレンズアレイ部に挟まれたレンズアレイ部とを備え、
前記第2レンズアレイは、前記第2レンズアレイの長辺方向の両端部に位置する2つのレンズアレイ部と、前記2つのレンズアレイ部に挟まれたレンズアレイ部とを備え、
前記第1レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部には、複数の第1小レンズがそれぞれ複数列配列されており、
前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部には、複数の第2小レンズが一列ずつ配列されており、
前記第1レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部の複数の第1小レンズは、当該第1小レンズから射出される部分光束が前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部の対応する第2小レンズに入射するように偏心しており、
前記偏光変換素子は、
前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部のうち一方のレンズアレイ部の第2小レンズから射出される光束について、第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける長辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第3の偏光分離面と、
前記第3の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第3の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第3の反射面と、
前記第3の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第3の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第3の位相差板と、
前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部のうち他方のレンズアレイ部の第2小レンズから射出される光束について、第1の偏光成分に係る照明光束を透過し第2の偏光成分に係る照明光束を前記第2レンズアレイにおける長辺方向に沿ってかつシステム光軸から遠ざかる方向に向けて反射する第4の偏光分離面と、
前記第4の偏光分離面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束を前記第4の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束に平行な方向に向けて反射する第4の反射面と、
前記第4の偏光分離面を透過した第1の偏光成分に係る照明光束が通過する位置又は前記第4の反射面で反射された第2の偏光成分に係る照明光束が通過する位置に配置され、第1の偏光成分に係る照明光束を第2の偏光成分に係る照明光束に又は第2の偏光成分に係る照明光束を第1の偏光成分に係る照明光束に変換する第4の位相差板とをさらに有し、
前記第2レンズアレイの両端部に位置する2つのレンズアレイ部に挟まれたレンズアレイ部は、当該レンズアレイ部の第2小レンズのうち、前記短辺方向に沿った一方側の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束が前記第1の偏光分離面に入射し、前記短辺方向に沿った他方側の領域に配置された第2小レンズから射出される照明光束が前記第2の偏光分離面に入射するように構成されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1に記載の照明装置において、
前記第2レンズアレイの大きさは、前記第1レンズアレイの大きさと略同一であることを特徴とする照明装置。 - 請求項1又は2に記載の照明装置において、
前記第2レンズアレイの大きさは、前記第1レンズアレイの大きさよりも小さいことを特徴とする照明装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置において、
前記複数の光源装置として、第1の光軸を中心軸とする照明光束を射出する第1の光源装置と、前記第1の光軸と交差する第2の光軸を中心軸とする照明光束を射出する第2の光源装置とを備え、
前記第1の光源装置から射出される照明光束の光路の両側にそれぞれ配置される2つの反射素子とを備え、
前記2つの反射素子のうち一方の反射素子は、前記第2の光源装置から射出される照明光束のうち一方側略半分の領域から射出される照明光束を反射するように構成され、
前記2つの反射素子のうち他方の反射素子は、前記第2の光源装置から射出される照明光束のうち他方側略半分の領域から射出される照明光束を反射するように構成され、
前記2つの反射素子で反射された前記第2の光源装置からの照明光束が、それぞれ前記第1の光源装置からの照明光束の両側に位置した状態で前記第1レンズアレイに入射するように構成されていることを特徴とする照明装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
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---|---|---|---|
JP2006190088A JP2008020511A (ja) | 2006-07-11 | 2006-07-11 | 照明装置及びプロジェクタ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014080501A1 (ja) | 2012-11-22 | 2014-05-30 | 三菱重工業株式会社 | 電動機付き過給機および電動機付き過給機を備えるエンジン装置 |
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2006
- 2006-07-11 JP JP2006190088A patent/JP2008020511A/ja not_active Withdrawn
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WO2014080501A1 (ja) | 2012-11-22 | 2014-05-30 | 三菱重工業株式会社 | 電動機付き過給機および電動機付き過給機を備えるエンジン装置 |
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