JP6078956B2 - プロジェクター及びレンズアレイ - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクター及びレンズアレイに関するものである。
近年、プロジェクターの高性能化に関して、均一で明るい照明を確保することが可能な技術の要求が高まっている。
このようなプロジェクターにおいては、光源、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ、及び重畳光学系が設けられている。第1レンズアレイは、光源から射出された光束を複数の部分光束に分割する。第2レンズアレイは、第1レンズアレイと対になり、第1レンズアレイから射出された複数の部分光束が入射する。重畳光学系は、第2レンズアレイから射出される部分光束を被照明領域にて重畳させる。
ところで、光源から射出される光束はある光量分布を有している。そのため、第1レンズアレイで前記光束が分割されると、分割された場所によって第2レンズアレイに入射する部分光束の照明領域の形状が異なる。仮に、第2レンズアレイを構成する複数の第2要素レンズが互いに同一形状からなる場合、第2レンズアレイに入射する照明領域の形状と第2要素レンズとの形状とのずれが大きくなる。そのため、被照明領域における部分光束の重畳状態にばらつきが生じてしまう。その結果、均一で明るい照明を確保することが困難となる。
このような問題を解決するための方法としては、レンズアレイを構成する各要素レンズのレンズ面の外形形状を調整する方法が考えられる。しかしながら、当該外形形状を調整すると、個々の要素レンズの外形形状が異なるため、個々の要素レンズの端と端とが合わなくなる。これにより、各要素レンズの間の境界部分に段差が生じる領域ができる。このようなレンズアレイは一般に成形金型により作成されるため、各要素レンズの端部にテーパーを設ける必要があり、光のロスが生じる。金型を各要素レンズごとに分割した金型部分を連結したものを使用した場合には、各金型部分の金型組み立て時の誤差が生じ、さらに光のロスが大きいものとなる。これらにより、照明が局所的に暗くなり、均一で明るい照明を確保することが困難となる。
そこで、各要素レンズの間の境界部分に段差が生じることを抑制するとともに、均一で明るい照明を確保することが可能な技術の要求が高まっている。
この要求に対して、例えば特許文献1では、第2レンズアレイを構成する少なくとも一つの第2要素レンズが、隣接する第2要素レンズのうち一つ以上と異なる形状を有している。少なくとも一つの第2要素レンズのレンズ曲面と、隣接する複数の第2要素レンズのレンズ曲面との交線によって形成される複数の領域を有している。
特開2010−14925号公報
このような構成によれば、被照明領域を高輝度で照明することができることが記載されている。そのためには、光源から射出される光束の光量が多い第2レンズアレイの中心領域で段差を無くす必要がある。しかしながら、第2要素レンズのレンズ曲面と、隣接する複数の第2要素レンズのレンズ曲面との交線によって境界を形成しているため、境界線が曲線となり、設計が難しく、各金型部分の外形を曲線にしなければならなく、金型の製造が困難である上、製造管理も非常に困難であるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、各要素レンズの境界部分での段差をレンズアレイ全体で小さく抑制するとともに、均一で明るい照明を確保することが可能なプロジェクター及びレンズアレイを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のプロジェクターは、光源と、複数の第1要素レンズを有し、前記光源から射出された光束を前記複数の第1要素レンズによって複数の部分光束に分割する第1レンズアレイと、複数の第2要素レンズを有し、前記第1レンズアレイから射出された前記複数の部分光束の状態を前記複数の第2要素レンズによって調整する第2レンズアレイと、を含み、前記光源から射出された前記光束の光軸が、前記第1レンズアレイの中心を通過するとともに前記第2レンズアレイの中心を通過するよう構成されており、前記複数の第2要素レンズのうち前記第2レンズアレイの中心領域に配置された少なくとも一つの第2要素レンズは、前記少なくとも一つの第2要素レンズに隣接して配置された複数の第2要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記少なくとも一つの第2要素レンズと、前記隣接して配置された複数の第2要素レンズとによって形成される複数の境界を有し、前記光軸に平行な方向から見て、前記複数の境界によって形成された前記少なくとも一つの第2要素レンズの輪郭形状が八角形形状であることを特徴とする。
この構成によれば、第2レンズアレイの中心領域の少なくとも一つの第2要素レンズと当該第2要素レンズに隣接する複数の第2要素レンズとによって複数の境界が形成されている。そのため、中心領域の少なくとも一つの第2要素レンズと隣接する複数の第2要素レンズとの間の境界部分での段差を小さく抑制するとともに、境界を直線で形成することができる。さらに、第2レンズアレイの中心領域の少なくとも一つの第2要素レンズの輪郭形状が、八角形形状となっているため、部分光束の照明領域に概ね適合した形状となる。つまり、当該第2要素レンズにおいて部分光束の照明領域の大部分を補完することができる。そのため、均一で明るい照明を得ることができる。したがって、各要素レンズの境界部分での段差を第2レンズアレイ全体で小さく抑制するとともに、均一で明るい照明を確保することができる。
前記プロジェクターにおいて、前記複数の第2要素レンズが行列状に配置されていてもよい。
この構成によれば、行単位または列単位で成形用の金型を準備することができる。そのため、安価で組立てが簡単な金型によって第2レンズアレイを成形することができる。
前記プロジェクターにおいて、前記複数の第2要素レンズが奇数行奇数列に配置され、前記第2レンズアレイの前記中心領域には1つの第2要素レンズが配置されており、前記1つの第2要素レンズは、前記1つの第2要素レンズに隣接して配置された複数の第2要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記1つの第2要素レンズと、前記隣接して配置された複数の第2要素レンズとによって形成される複数の境界を有し、前記光軸に平行な方向から見て、前記複数の境界によって形成された前記1つの第2要素レンズの輪郭形状が八角形形状であることが好ましい。
この構成によれば、第2レンズアレイの中心領域に1つの第2要素レンズが配置される場合において、第2レンズアレイの中心領域での要素レンズの境界部分での段差を小さく抑制するとともに、均一で明るい照明を確保することができる。
前記プロジェクターにおいて、前記複数の第2要素レンズが偶数行偶数列に配置され、前記第2レンズアレイの前記中心領域には4つの第2要素レンズが2行2列に配置されており、前記4つの第2要素レンズは、前記4つの第2要素レンズに隣接して配置された複数の第2要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記4つの第2要素レンズと、前記隣接して配置された複数の第2要素レンズとによって形成される複数の境界を有し、前記光軸に平行な方向から見て、前記複数の境界によって形成された前記4つの第2要素レンズの輪郭形状が八角形形状であることが好ましい。
この構成によれば、第2レンズアレイの中心領域に4つの第2要素レンズが配置される場合において、第2レンズアレイの中心領域での要素レンズの境界部分での段差を小さく抑制するとともに、均一で明るい照明を確保することができる。
前記プロジェクターにおいて、前記少なくとも一つの第2要素レンズと、前記隣接する複数の第2要素レンズとは、互いに等しい曲率半径を有していてもよい。
この構成によれば、第2レンズアレイの設計が簡易なものとなる。よって、成形用の金型の構造も簡易なものとなる。
前記プロジェクターにおいて、前記少なくとも一つの第2要素レンズと、前記隣接する複数の第2要素レンズとは、互いに異なる曲率半径を有していてもよい。
この構成によれば、各部分光束の集光状態などの調整を精密に行うことができる。よって、照明系の性能向上を図ることができる。
前記プロジェクターにおいて、前記第2レンズアレイから射出された前記複数の部分光束を重畳する重畳レンズと、前記重畳レンズから射出された光束を各色の光束に分離する色分離導光光学系と、前記色分離導光光学系から射出された各色の光束を画像情報に応じてそれぞれ変調する各色の光変調装置と、前記各色の光変調装置から射出された各色の変調光を合成する光合成光学系と、前記光合成光学系から射出された画像光を投射する投射光学系と、をさらに含む。
本発明のレンズアレイは、複数の要素レンズが配列されたレンズアレイであって、前記複数の要素レンズのうち前記レンズアレイの中心領域に配置された少なくとも一つの要素レンズは、前記少なくとも一つの要素レンズに隣接して配置された複数の要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記少なくとも一つの要素レンズと、前記隣接して配置された複数の要素レンズとによってそれぞれ形成される複数の境界を有し、前記光軸に平行な方向から見て、前記複数の境界によって形成された前記少なくとも一つの要素レンズの輪郭形状が八角形形状であることを特徴とする。
この構成によれば、レンズアレイの中心領域の少なくとも一つの要素レンズと当該要素レンズに隣接する複数の要素レンズとによって複数の境界が形成されている。そのため、中心領域の少なくとも一つの要素レンズと隣接する複数の要素レンズとの間の境界部分での段差を小さく抑制するとともに、境界を直線で形成することができる。さらに、レンズアレイの中心領域の少なくとも一つの要素レンズの輪郭形状が、八角形形状となっているため、部分光束の照明領域に概ね適合した形状となる。つまり、当該要素レンズにおいて部分光束の照明領域の大部分を補完することができる。そのため、均一で明るい照明を得ることができる。したがって、各要素レンズの境界部分での段差をレンズアレイ全体で小さく抑制するとともに、均一で明るい照明を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す模式図である。 第2レンズアレイの平面図である。 (A)〜(C)第2レンズアレイの製造プロセスを順に示す工程図である。 (A)、(B)第2レンズアレイに入射する部分光束の照明領域を示す図である。 (A)、(B)第2レンズアレイの中心領域を拡大した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る第2レンズアレイの平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクター100の光学系を示す模式図である。このプロジェクター100は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するものである。
図1に示すように、プロジェクター100は、光源装置10(光源)と、照明光学系20と、色分離導光光学系30と、光変調部40と、クロスダイクロイックプリズム50(光合成光学系)と、投射光学系60と、を備えている。
ここで、光変調部40は、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ40a,40b,40cを含む。各液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、異なる色光をそれぞれ変調する液晶表示装置である。
光源装置10は、放電発光型の発光管11と、楕円面型のリフレクタ12と、球面型の副鏡13と、平行化レンズ14と、を備えている。発光管11から周囲に放射された光束は、リフレクタ12で直接反射されて収束光束となる。もしくは、発光管11から周囲に放射された光束は、副鏡13で反射された後にリフレクタ12でさらに反射されて収束光束となる。この収束光束は、平行化レンズ14によって平行光束とされる。この平行光束は、照明光学系20の第1レンズアレイ23に入射する。
なお、楕円面型のリフレクタ12に代えて、放物面等の各種凹面鏡を用いることができる。放物面の凹面鏡を用いた場合、リフレクタ12の後段に平行化レンズ14等を設けなくとも、光源装置10から平行光束を射出させることが可能となる。
照明光学系20は、均一化された照度の照明光を光変調部40に供給する。この照明光学系20は、第1レンズアレイ23と、第2レンズアレイ24と、重畳レンズ25と、偏光変換装置27と、を備えている。
第1レンズアレイ23は、複数の第1要素レンズ23aを有している。複数の第1要素レンズ23aは、光軸SAに直交する面内で行列状に配置されている。ここで、「光軸SA」とは、光源装置10から射出された光束の光軸である。第1レンズアレイ23は、平行化レンズ14から射出された光束を、複数の第1要素レンズ23aによって複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ24は、複数の第2要素レンズ24aを有している。複数の第2要素レンズ24aは、光軸SAに直交する面内で行列状に配置されている。第2レンズアレイ24は、第1レンズアレイ23から射出された複数の部分光束を、所定の発散角で射出する。なお、第2レンズアレイ24の詳細な説明については後述する。
重畳レンズ25は、第2レンズアレイ24から射出され、偏光変換装置27を経た複数の部分光束を全体として収束させて、後段の液晶ライトバルブ40a,40b,40cの被照明領域(表示領域)で重畳させる。第1レンズアレイ23、第2レンズアレイ24、及び重畳レンズ25は、照明光を均一化するためのインテグレータ光学系として機能している。
偏光変換装置27は、PBSアレイにより形成されている。偏光変換装置27は、第2レンズアレイ24から射出された複数の部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える機能を有する。この偏光変換装置27は、4つのプリズム要素27aをX方向に配列した構造を有するプリズムアレイである。各プリズム要素27aは、偏光分離膜、反射膜、及び位相差板を備えている。
色分離導光光学系30は、第1ダイクロイックミラー31aと、第2ダイクロイックミラー31bと、反射ミラー32aと、反射ミラー32bと、反射ミラー32cと、フィールドレンズ33aと、フィールドレンズ33bと、フィールドレンズ33cと、を備えている。色分離導光光学系30は、照明光学系20から射出された照明光を赤(R)、緑(G)、及び青(B)の3色に分離するとともに、各色光を後段の液晶ライトバルブ40a,40b,40cへ導く。
第1ダイクロイックミラー31aは、RGBの3色のうちR光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイックミラー31bは、GBの2色のうちG光を反射し、B光を透過させる。
第1ダイクロイックミラー31aで反射されたR光は、反射ミラー32aを経てフィールドレンズ33aに入射する。第1ダイクロイックミラー31aを透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は、フィールドレンズ33bに入射する。第2ダイクロイックミラー31bを通過したB光は、リレーレンズLL1、反射ミラー32b、リレーレンズLL2、反射ミラー32cを経て、フィールドレンズ33cに入射する。
光変調部40において、各液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、光変調装置として、入射した照明光の空間的強度分布を変調する。
液晶ライトバルブ40aは、液晶パネル41aと、第1偏光フィルタ42aと、第2偏光フィルタ43aと、を備えている。第1偏光フィルタ42aは、液晶パネル41aの光入射側に配置されている。第2偏光フィルタ43aは、液晶パネル41aの光射出側に配置されている。液晶ライトバルブ40aは、色分離導光光学系30から射出された赤色光によって照明される。
液晶ライトバルブ40bは、液晶パネル41bと、第1偏光フィルタ42bと、第2偏光フィルタ43bと、を備えている。第1偏光フィルタ42bは、液晶パネル41bの光入射側に配置されている。第2偏光フィルタ43bは、液晶パネル41bの光射出側に配置されている。液晶ライトバルブ40bは、色分離導光光学系30から射出された緑色光によって照明される。
液晶ライトバルブ40cは、液晶パネル41cと、第1偏光フィルタ42cと、第2偏光フィルタ43cと、を備えている。第1偏光フィルタ42cは、液晶パネル41cの光入射側に配置されている。第2偏光フィルタ43cは、液晶パネル41cの光射出側に配置されている。液晶ライトバルブ40cは、色分離導光光学系30から射出された青色光によって照明される。
第1ダイクロイックミラー31aで反射されたR光は、反射ミラー32a、フィールドレンズ33aを介して液晶ライトバルブ40aに入射し、液晶パネル41a上の表示領域を照明する。第1ダイクロイックミラー31aを透過し、第2ダイクロイックミラー31bで反射されたG光は、フィールドレンズ33bを介して液晶ライトバルブ40bに入射し、液晶パネル41b上の表示領域を照明する。第1ダイクロイックミラー31a及び第2ダイクロイックミラー31bの双方を透過したB光は、リレーレンズLL1、反射ミラー32b、リレーレンズLL2、反射ミラー32c、フィールドレンズ33cを介して液晶ライトバルブ40cに入射し、液晶パネル41c上の表示領域を照明する。
各液晶パネル41a〜41cは、入射した照明光の偏光方向の空間的分布を変調する。各液晶パネル41a〜41cにそれぞれ入射した3色の光は、画素単位で偏光状態が調節される。この際、第1偏光フィルタ42a〜42cによって、各液晶パネル41a〜41cに入射する照明光の偏光方向が調整される。第2偏光フィルタ43a〜43cによって、各液晶パネル41a〜41cから射出される変調光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。以上により、各液晶ライトバルブ40a,40b,40cは、それぞれに対応する各色の変調光すなわち像光を形成する。
クロスダイクロイックプリズム50は、各液晶ライトバルブ40a,40b,40cからの各色の像光を合成する。クロスダイクロイックプリズム50は、4つの直角プリズムを貼り合わせて構成されている。クロスダイクロイックプリズムは、Y軸に平行な方向から見て正方形形状となっている。直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対の誘電体多層膜51a,51bが形成されている。第1誘電体多層膜51aはR光を反射する。第2誘電体多層膜51bはB光を反射する。クロスダイクロイックプリズム50は、液晶ライトバルブ40aからのR光を第1誘電体多層膜51aで反射して投射光学系60に向けて射出させる。クロスダイクロイックプリズム50は、液晶ライトバルブ40bからのG光を誘電体多層膜51a,51bを介して直進・射出させる。クロスダイクロイックプリズム50は、液晶ライトバルブ40cからのB光を第2誘電体多層膜51bで反射して投射光学系60に向けて射出させる。このようにして、クロスダイクロイックプリズム50によりR光、G光及びB光が合成され、カラー画像による画像光である合成光が形成される。
投射光学系60は、クロスダイクロイックプリズム50を経て形成された合成光による画像光を所望の拡大率で拡大してスクリーン(不図示)上にカラーの画像を投射する。
図2は、第1実施形態に係る第2レンズアレイ24の平面図である。
図2に示すように、第2レンズアレイ24を構成する第2要素レンズ24aは、光軸SA(図1参照)が通過する第2レンズアレイの中心CPの周りにおいて、直交するx軸及びy軸に関して対称となるようにマス目状に配置されている。本実施形態においては、第2レンズアレイ24は、7行5列の第2要素レンズ24aで構成されている。すなわち、第2レンズアレイ24は、7×5個の計35個の第2要素レンズ24aを有している。図2においては、各第2要素レンズ24aを識別するため、各第2要素レンズ24aに対して、行列的な配置に対応して符号Emn(m=1〜7、n=1〜5)が付されている。
各第2要素レンズEmnは、複数の第2要素レンズEmnと隣接している。各第2要素レンズEmnは、複数の第2要素レンズEmnのうち少なくとも1つ以上と比較して異なる形状を有している。ここで、対比する一対の第2要素レンズEmnの形状が異なるとは、第2レンズアレイ24を光軸方向から見た境界線の形状が互いに異なることを意味する。なお、隣接する一対の複数の第2要素レンズEmnの曲率半径は互いに同じである。
本実施形態において、第2レンズアレイ24の中心領域AR1には、1つの第2要素レンズE43が配置されている。第2要素レンズE43の形状は、平面視において八角形形状となっている。
第2要素レンズE43は、上側(+Y側)の第2要素レンズE33に隣接して配置されている。第2要素レンズE33の形状は、縦長の長方形形状となっている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE33との間には、境界B1が形成されている。境界B1は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズE43は、右上側(+X+Y側)の第2要素レンズE34に隣接して配置されている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE34との間には、境界B2が形成されている。境界B2は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
第2要素レンズE43は、右側(+X側)の第2要素レンズE44に隣接して配置されている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE44との間には、境界B3が形成されている。境界B3は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズE43は、右下側(+X−Y側)の第2要素レンズE54に隣接して配置されている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE54との間には、境界B4が形成されている。境界B4は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
第2要素レンズE43は、下側(−Y側)の第2要素レンズE53に隣接して配置されている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE53との間には、境界B5が形成されている。境界B5は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズE43は、左下側(−X−Y側)の第2要素レンズE52に隣接して配置されている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE52との間には、境界B6が形成されている。境界B6は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
第2要素レンズE43は、左側(−X側)の第2要素レンズE42に隣接して配置されている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE42との間には、境界B7が形成されている。境界B7は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズE43は、左上側(−X+Y側)の第2要素レンズE32に隣接して配置されている。第2要素レンズE43と第2要素レンズE32との間には、境界B8が形成されている。境界B8は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
このように本実施形態の第2レンズアレイ24においては、複数の境界B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8によって形成された1つの第2要素レンズE43の輪郭形状が八角形形状となっている。
なお、第2レンズアレイ24の中心領域AR1の外側の外周領域AR2においても、複数の第2要素レンズEmn(E11,E12等)が配置されている。これら各第2要素レンズ間には境界が形成されている。第2レンズアレイ24の外周領域AR2における複数の第2要素レンズEmnの間の境界は、平面視でx軸やy軸に平行な直線となっている。
(第2レンズアレイの製造方法)
以下、本実施形態に係る第2レンズアレイ24の製造方法について説明する。
図3(A)〜(B)は、第2レンズアレイ24の製造プロセスを順に示す工程図である。
まず、図3(A)に示すような金型80を準備する。この金型80は、第1型部分81と第2型部分82とを有する。第1型部分81は、第2レンズアレイ24の平坦面24b側(図3(C)参照)を成形するための平坦な第1転写面81aを有する。また、第2型部分82は、第2レンズアレイ24の第2要素レンズ24a側を成形するための第2転写面82aを有する。第2型部分82の第2転写面82aは、第2レンズアレイ24の各第2要素レンズ24aに対応してマトリクス状に配列されている。
次に、図3(B)に示すように、金型80を閉じる。つまり、第1型部分81の第1転写面81aと第2型部分82の第2転写面82aとを当接させた状態で型締めし、内部に流体の樹脂を充填する。その後、樹脂を硬化させ、第1転写面81aに対応する平坦面24bと、第2転写面82aに対応する第2要素レンズ24aとを有する第2レンズアレイ24を形成する。
次に、図3(C)に示すように、金型80を開いて第2レンズアレイ24を第2型部分82から取り出す。
以上の工程により、本実施形態の第2レンズアレイ24を製造することができる。
図4は、第2レンズアレイに入射する部分光束の照明領域を示す図である。
図4(A)は、比較例の第2レンズアレイ1024に入射する部分光束の照明領域を示す図である。
図4(B)は、本実施形態の第2レンズアレイ24に入射する部分光束の照明領域を示す図である。
なお、図4(A)、(B)のそれぞれにおいて、便宜上、第2レンズアレイを構成する複数の第2要素レンズを灰色で示し、部分光束の照明領域を白色で示している。
図4(A)に示すように、第2レンズアレイ1024の各第2要素レンズにおいて、部分光束の照明領域の形状が異なっている。この理由は、光源から射出される光束がある光量分布を有していることによる。光源から射出された光束が第2レンズアレイ1024の前段の第1レンズアレイ(図示略)の方で分割されると、分割された場所によって第2レンズアレイ1024に入射する部分光束の照明領域の形状も異なるようになる。
一般に、光源から射出される光束の光量は、第1レンズアレイの中心領域で最も多くなる。同様に、第2レンズアレイ1024に入射する部分光束の光量は、第2レンズアレイ1024の中心領域で最も多くなる。部分光束の照明領域の形状は、第2レンズアレイ1024の中心領域において、略円形形状となる。一方、部分光束の照明領域の形状は、第2レンズアレイ1024の外周領域において、縦長や横長、若しくは斜めに伸びた形状となる。
仮に、第2レンズアレイを構成する複数の第2要素レンズが互いに同一形状とした場合、第2レンズアレイに入射する照明領域の形状と第2要素レンズとの形状とのずれが大きくなる。そのため、被照明領域における部分光束の重畳状態にばらつきが生じてしまう。その結果、均一で明るい照明を確保することが困難となる。
そのため、比較例の第2レンズアレイ1024においては、各第2要素レンズのレンズ面の外形形状を調整している。比較例の第2レンズアレイ1024において、各第2要素レンズの形状は、部分光束の照明領域の形状に対応した形状となっている。
第2レンズアレイ1024の外周領域の第2要素レンズの形状は、縦長や横長の長方形形状となっている。これにより、縦長や横長、若しくは斜めに伸びた形状の部分光束の照明領域にある程度適合した形状となっている。
第2レンズアレイ1024の中心領域の第2要素レンズの形状は、平面視において略正方形形状となっている。そのため、比較例においては、第2レンズアレイ1024の中心領域の第2要素レンズと当該中心領域の第2要素レンズに隣接する第2要素レンズとの間の境界部分に段差が形成されてしまう。なお、段差については後述する。
前記中心領域の第2要素レンズの形状が平面視において略正方形形状であるため、当該第2要素レンズの角部において略円形形状の部分光束の照明領域と重ならない部分が存在している。そのため、略円形形状の部分光束の照明領域と重ならない部分において照明光量が減少する場合がある。そのため、照明が局所的に暗くなる場合がある。
これに対し、本実施形態の第2レンズアレイ24の中心領域の第2要素レンズの形状は、平面視において八角形形状となっている。そのため、部分光束の照明領域に概ね適合した形状となっている。つまり、当該第2要素レンズにおいて部分光束の照明領域の大部分を補完することができる。そのため、均一で明るい照明を得ることができる。
図5は、第2レンズアレイの中心領域を拡大した斜視図である。
図5(A)は、比較例における第2レンズアレイ1024の中心領域AR1を拡大した斜視図である。
図5(B)は、本実施形態における第2レンズアレイ24の中心領域AR1を拡大した斜視図である。
図5(A)に示すように、比較例における第2レンズアレイ1024の中心領域の要素レンズX43と当該要素レンズX43に隣接する要素レンズX44との間には、段差1024Xが形成されている。同様に、要素レンズX43と要素レンズX42との間にも、段差が形成されている。
このように段差が形成される理由は、第2レンズアレイを構成する各要素レンズのレンズ面の外形形状を調整すると、個々の第2要素レンズの外形形状が異なるため、個々の要素レンズの端と端とが合わなくなることによる。各第2要素レンズの間の境界部分に段差が生じると、各要素レンズの端が使えなくなり、光のロスが生じる。そのため、照明が局所的に暗くなり、均一で明るい照明を確保することが困難となる。
これに対し、図5(B)に示すように、本実施形態においては、第2レンズアレイ24の中心領域の要素レンズE43と当該要素レンズE43に隣接する要素レンズとの間の段差が小さく抑えられている。
第2要素レンズE43と第2要素レンズE33との間、第2要素レンズE43と第2要素レンズE34との間、第2要素レンズE43と第2要素レンズE44との間、第2要素レンズE43と第2要素レンズE54との間、第2要素レンズE43と第2要素レンズE53との間、第2要素レンズE43と第2要素レンズE52との間、第2要素レンズE43と第2要素レンズE42との間、第2要素レンズE43と第2要素レンズE32との間の段差が小さく抑えられている。
このように、本実施形態における第2レンズアレイ24の中心領域の要素レンズE43と当該要素レンズE43に隣接する要素レンズとの間の境界B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8は、いずれも段差を小さく抑えることができる。
このように、本実施形態によれば、各要素レンズの境界部分で生じる段差を小さく抑えることができるとともに、要素レンズE43の外形形状が曲線ではなく、直線の組み合わせで構成することができるとともに、均一で明るい照明を確保することができる。
[第2実施形態]
以下、図6を参照して、第2実施形態における第2レンズアレイ124について説明する。なお、本実施形態の第2レンズアレイ124は、第1実施形態のプロジェクター100に組み込まれている第2レンズアレイ24を変形したものであ、特に説明しない部分は第1実施形態と同様であるものとする。
図6は、図2に対応した、第2実施形態に係る第2レンズアレイ124の平面図である。
図6に示すように、第2レンズアレイ124を構成する第2要素レンズ124aは、光軸SA(図1参照)が通過する第2レンズアレイの中心CPの周りにおいて、直交するx軸及びy軸に関して対称となるようにマス目状に配置されている。本実施形態においては、第2レンズアレイ124は、8行6列の第2要素レンズ124aで構成されている。すなわち、第2レンズアレイ124は、8×6個の計48個の第2要素レンズ124aを有している。図6においては、各第2要素レンズ124aを識別するため、各第2要素レンズ124aに対して、行列的な配置に対応して符号Fmn(m=1〜8、n=1〜6)が付されている。
各第2要素レンズFmnは、複数の第2要素レンズFmnと隣接している。各第2要素レンズFmnは、複数の第2要素レンズFmnのうち少なくとも1つ以上と比較して第2レンズアレイ124を光軸方向から見た境界線の形状が互いに異なる形状を有している。
本実施形態において、第2レンズアレイ124の中心領域AR1には、4つの第2要素レンズF43,F44,F54,F53が配置されている。4つの第2要素レンズF43,F44,F54,F53の輪郭形状は、平面視において八角形形状となっている。
第2要素レンズF43は、左側(−X側)の第2要素レンズF42に隣接して配置されている。第2要素レンズF43と第2要素レンズF42との間には、境界B72が形成されている。境界B72は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF43は、左上側(−X+Y側)の第2要素レンズF32に隣接して配置されている。第2要素レンズF43と第2要素レンズF32との間には、境界B8が形成されている。境界B8は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
第2要素レンズF43は、上側(+Y側)の第2要素レンズF33に隣接して配置されている。第2要素レンズF43と第2要素レンズF33との間には、境界B11が形成されている。境界B11は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF44は、上側(+Y側)の第2要素レンズF34に隣接して配置されている。第2要素レンズF44と第2要素レンズF34との間には、境界B12が形成されている。境界B12は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
なお、境界B11と境界B12とにより境界B1が形成されている。境界B1は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF44は、右上側(+X+Y側)の第2要素レンズF35に隣接して配置されている。第2要素レンズF44と第2要素レンズF35との間には、境界B2が形成されている。境界B2は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
第2要素レンズF44は、右側(+X側)の第2要素レンズF45に隣接して配置されている。第2要素レンズF44と第2要素レンズF45との間には、境界B31が形成されている。境界B31は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF54は、右側(+X側)の第2要素レンズF55に隣接して配置されている。第2要素レンズF54と第2要素レンズF55との間には、境界B32が形成されている。境界B32は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
なお、境界B31と境界B32とにより境界B3が形成されている。境界B3は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF54は、右下側(+X−Y側)の第2要素レンズF65に隣接して配置されている。第2要素レンズF54と第2要素レンズF65との間には、境界B4が形成されている。境界B4は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
第2要素レンズF54は、下側(−Y側)の第2要素レンズF64に隣接して配置されている。第2要素レンズF54と第2要素レンズF64との間には、境界B51が形成されている。境界B51は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF53は、下側(−Y側)の第2要素レンズF63に隣接して配置されている。第2要素レンズF53と第2要素レンズF63との間には、境界B52が形成されている。境界B52は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
なお、境界B51と境界B52とにより境界B5が形成されている。境界B5は、平面視でX軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF53は、左下側(−X−Y側)の第2要素レンズF62に隣接して配置されている。第2要素レンズF53と第2要素レンズF62との間には、境界B6が形成されている。境界B6は、平面視でX軸に斜めに交差する直線となっている。
第2要素レンズF53は、左側(−X側)の第2要素レンズF52に隣接して配置されている。第2要素レンズF53と第2要素レンズF52との間には、境界B71が形成されている。境界B71は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
第2要素レンズF53は、左側(−X側)の第2要素レンズF52に隣接して配置されている。第2要素レンズF53と第2要素レンズF52との間には、境界B71が形成されている。境界B71は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
なお、境界B71と境界B72とにより境界B7が形成されている。境界B7は、平面視でY軸に平行な直線となっている。
このように本実施形態の第2レンズアレイ124においては、複数の境界B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8によって形成された4つの第2要素レンズF43,F44,F54,F53の輪郭形状が八角形形状となっている。
本実施形態においても、第2レンズアレイ124の中心領域での要素レンズの境界部分で段差小さく抑えることができるとともに、均一で明るい照明を確保することができる。また、要素レンズの境界線が曲線とならず、直線で構成されているため、第2レンズアレイ124の成形を簡易に精密にすることができる。
なお、上記実施形態では、第2レンズアレイを構成する第2要素レンズが互いに異なる曲率半径を有していてもよい。
第2要素レンズが互いに異なる曲率半径を有する場合、各第2要素レンズを通過する光束の状態制御が正確になり、照明系の性能向上を図ることができる。一方、第2要素レンズが同一の曲率半径を有する場合、第2要素レンズすなわち第2レンズアレイの設計が容易になる。これにより、第2レンズアレイの製造コストを抑えやすくなる。
また、上記実施形態では、第2レンズアレイの中心領域に配置される第2要素レンズの配置数が1つまたは4つの場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第2レンズアレイの中心領域に配置される第2要素レンズの配置数は、2つ、3つ、5つ以上であってもよい。すなわち、第2レンズアレイの中心領域には少なくとも一つ以上の第2要素レンズが配置されていればよい。
また、上記実施形態では、第2レンズアレイを例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1レンズアレイについても本発明を適用することができる。光源から射出される光束がある光量分布を有していることは、上述した通りである。この光量分布に基づいて第1レンズアレイについて本発明を適用すれば、第2レンズアレイに入射する部分光束の光量を調整することができる。
例えば、第1レンズアレイの中心領域の少なくとも一つの第1要素レンズを隣接する複数の第1要素レンズよりも小さい形状とする。これにより、第2レンズアレイの中心領域に入射する部分光束の光量を少なくすることができる。そのため、第2レンズアレイの各第2要素レンズにより均一に部分光束を入射させることができる。
また、上記実施形態の光源装置10に用いるランプとしては、高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等種々のものが考えられる。また、光源装置10は、副鏡13を有しないタイプの光源とすることができる。
また、上記実施形態では、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプであることを意味している。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであることを意味している。なお、光変調装置は液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラーを用いた光変調装置であってもよい。
また、上記実施形態では、3つの液晶パネル41a〜41cを用いたプロジェクター100の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも適用可能である。
本発明は、投射画像を観察する側から投射するフロント投射型プロジェクターに適用する場合にも、投射画像を観察する側とは反対の側から投射するリア投射型プロジェクターに適用する場合にも、適用することができる。
上記各実施形態においては、本発明の光源装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本発明の光源装置を他の光学機器(例えば、自動車のヘッドランプ、照明機器等)に適用することも可能である。
10…光源装置(光源)、23…第1レンズアレイ、23a…第1要素レンズ、24…第2レンズアレイ、24a…第2要素レンズ、25…重畳レンズ、30…色分離導光光学系、40a,40b,40c…液晶ライトバルブ(光変調装置)、50…クロスダイクロイックプリズム(光合成光学系)、60…投射光学系、100…プロジェクター、AR1…第2レンズアレイの中心領域、境界…B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8
CP…第2レンズアレイの中心、SA…光束の光軸

Claims (7)

  1. 光源と、
    複数の第1要素レンズを有し、前記光源から射出された光束を前記複数の第1要素レンズによって複数の部分光束に分割する第1レンズアレイと、
    複数の第2要素レンズを有し、前記第1レンズアレイから射出された前記複数の部分光束の状態を前記複数の第2要素レンズによって調整する第2レンズアレイと、を含み、
    前記光源から射出された前記光束の光軸が、前記第1レンズアレイの中心を通過するとともに前記第2レンズアレイの中心を通過するよう構成されており、
    前記複数の第2要素レンズが奇数行奇数列に配置され、前記第2レンズアレイの中心領域には1つの第2要素レンズが配置されており、
    前記中心領域に配置された1つの第2要素レンズは、前記中心領域に配置された1つの第2要素レンズに隣接して配置された複数の第2要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記中心領域に配置された1つの第2要素レンズと、前記隣接して配置された複数の第2要素レンズとによって形成される複数の境界を有し、
    前記光軸に平行な方向から見て、前記複数の境界によって形成された前記中心領域に配置された1つの第2要素レンズの輪郭形状が八角形形状であるプロジェクター。
  2. 光源と、
    複数の第1要素レンズを有し、前記光源から射出された光束を前記複数の第1要素レンズによって複数の部分光束に分割する第1レンズアレイと、
    複数の第2要素レンズを有し、前記第1レンズアレイから射出された前記複数の部分光束の状態を前記複数の第2要素レンズによって調整する第2レンズアレイと、を含み、
    前記光源から射出された前記光束の光軸が、前記第1レンズアレイの中心を通過するとともに前記第2レンズアレイの中心を通過するよう構成されており、
    前記複数の第2要素レンズが偶数行偶数列に配置され、前記第2レンズアレイの中心領域には4つの第2要素レンズが2行2列に配置されており、
    前記中心領域に配置された4つの第2要素レンズは、前記中心領域に配置された4つの第2要素レンズに隣接して配置された複数の第2要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記中心領域に配置された4つの第2要素レンズと、前記隣接して配置された複数の第2要素レンズとによって形成される複数の境界を有し、
    前記光軸に平行な方向から見て、前記複数の境界によって形成された前記中心領域に配置された4つの第2要素レンズの輪郭形状が八角形形状であるプロジェクター。
  3. 前記中心領域に配置された第2要素レンズと、前記隣接する複数の第2要素レンズとは、互いに等しい曲率半径を有する請求項1または2に記載のプロジェクター。
  4. 前記中心領域に配置された第2要素レンズと、前記隣接する複数の第2要素レンズとは、互いに異なる曲率半径を有する請求項1または2に記載のプロジェクター。
  5. 前記第2レンズアレイから射出された前記複数の部分光束を重畳する重畳レンズと、
    前記重畳レンズから射出された光束を各色の光束に分離する色分離導光光学系と、
    前記色分離導光光学系から射出された各色の光束を画像情報に応じてそれぞれ変調する各色の光変調装置と、
    前記各色の光変調装置から射出された各色の変調光を合成する光合成光学系と、
    前記光合成光学系から射出された画像光を投射する投射光学系と、をさらに含む請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  6. 複数の要素レンズが奇数行奇数列に配置され、中心領域に1つの要素レンズが配置されたレンズアレイであって、
    前記1つの要素レンズは、前記1つの要素レンズに隣接して配置された複数の要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記1つの要素レンズと、前記隣接して配置された複数の要素レンズとによってそれぞれ形成される複数の境界を有し、
    記複数の境界によって形成された前記1つの要素レンズの輪郭形状が八角形形状であり、
    前記1つの要素レンズと、前記隣接して配置された複数の要素レンズとは、互いに等しい曲率半径を有するレンズアレイ。
  7. 複数の要素レンズが偶数行偶数列に配置され、中心領域に4つの要素レンズが2行2列に配置されたレンズアレイであって、
    前記4つの要素レンズは、前記4つの要素レンズに隣接して配置された複数の要素レンズのうち一つ以上と比較して異なる形状を有し、前記4つの要素レンズと、前記隣接して配置された複数の要素レンズとによってそれぞれ形成される複数の境界を有し、
    記複数の境界によって形成された前記4つの要素レンズの輪郭形状が八角形形状であり、
    前記4つの要素レンズと、前記隣接して配置された複数の要素レンズとは、互いに等しい曲率半径を有するレンズアレイ。
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