JP2010009154A - 設計支援システム、設計支援装置、設計支援プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

設計支援システム、設計支援装置、設計支援プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Toshimitsu Shimizu
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Abstract

【課題】品質を維持しつつ、設計者1人1人のスキルに応じた設計支援を図る設計支援システム、設計支援装置、設計支援プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを主たる目的とする。
【解決手段】製品の開発に係る設計を支援する設計支援システムであって、設計の順序が予め設定された設計データを記憶するタスクデータ記憶部120から、該設計データを抽出し、抽出された設計データを所定の単位で括り、所定の単位に含まれる設計データの数を調整するアプリケーションサーバ110を有することを特徴とを有することを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、製品の開発に係る設計を支援する設計支援システムに関する。
従来、ユーザに作業順を提示するシステム/装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、「製品の製造過程における作業指示に関し」(段落番号0001)、「確認入力が行われた作業要素が作業順に従っていない場合は、作業の進行を禁止する」(段落番号0005)ことによって、「作業順を間違えることを防止する」(段落番号0007)ことを狙いとした「作業指導システム」(発明の名称)が開示されている。
特開2002−224922号公報
上記特許文献1に開示されたシステムは、作業者の中に当該作業に習熟した「熟練者」が存在する場合に作業効率が悪化する可能性がある、という問題を有する。
なぜなら、いわゆる熟練者は、非熟練者と比べて知識や経験が豊富であり、作業順序について独自のノウハウを持っている可能性があるため、予め決められた作業順序以外の順序では作業ができないという制約を課してしまうと、かえって当該熟練者の作業効率を悪化させてしまう可能性があるからである。
また、いわゆる熟練者は、作業ミス発生防止や不良・不具合発生防止についても非熟練者よりも豊富な知識と経験を持っていると考えられるため、熟練者に予め決められた作業順序以外の順序で作業することを許容したとしても、作業ミスや不良・不具合が発生する可能性は、非熟練者の場合と比べて比較的低いと言い得る。
ところで、既述のように、上記特許文献1に開示されたシステムは、もっぱら製造工程で用いられることを前提としたものである。上記特許文献1に開示されたシステムを製造工程以外の工程に適用すると、上記課題は一層顕著となり得る。
この点について、製造工程以外の工程として設計開発工程を例に挙げて説明する。
製造工程においては、各作業のインプット(又は、作業開始の前提条件)及びアウトプット(又は、作業完了の条件)が物理的に存在するものによって決まる場合が比較的多いと言い得る。例えば、加工機を用いて被加工物であるワークに後工程で必要となる穴を開ける加工作業を行なう場合、作業対象ワークを加工機のところに持ってきて段取りする、使用するドリルを加工機に取り付ける、などの作業が完了していなければ、穴開け加工を実行することはできない。そして、この穴開け加工が終わらなければ、当該穴の開いたワークを必要とする後工程も実行することはできない。
他方、設計開発工程においては、各作業のインプット(又は、作業開始の前提条件)及びアウトプット(又は、作業完了の条件)が物理的に存在するものによって決まらない場合が比較的多いと言い得る。例えば、設計している製品の部位Aの高さ寸法aが決まらないと部位Aの厚さ寸法bを決定することができず、部位Aの厚さ寸法bが決まらなければ部位Bの形状が決定できない、という関係があった場合、部位Aの高さ寸法aを(例えば過去の類似機種の寸法値を参照するなどして)仮に○○センチメートルと仮決定し、これに基づいて部位Aの厚さ寸法bを△△ミリメートルと仮決定することによって、部位Bの形状の検討を開始することができる。
このように、設計開発工程においては、作業順序の拘束を製造工程の場合よりも比較的緩やかなものとすることが可能であり、作業者の自由度確保の観点からはむしろ望ましいとすら言い得る。
このように、上記特許文献1に開示されたシステムを設計開発工程に従事する設計者に適用すると、上記課題は一層顕著となり得る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、品質を維持しつつ、設計者1人1人のスキルに応じた設計支援を図る設計支援システム、設計支援装置、設計支援プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを主たる目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の第一の態様は、製品の開発に係る設計を支援する設計支援システムであって、設計の順序が予め設定された設計データを記憶する記憶手段から、該設計データを抽出する抽出手段と、抽出手段から抽出された設計データを所定の単位で括る括り手段と、所定の単位に含まれる設計データの数を調整する調整手段と、を有することを特徴とする設計支援システムである。
上記第一の態様によれば、予め設計の順序が設定された設計データが所定の単位で括られるとともに、所定の単位に含まれる設計データの数が調整される。
また、本発明の第二の態様は、抽出手段により抽出された設計データのうち、括り手段によって括られた所定の単位の各々に属する設計データについて順序に関する設定を解除するか否かを選択させる選択手段と、選択手段において解除が選択された場合に、順序に関する設定を解除する解除手段と、をさらに含むことを特徴としている。
上記第二の態様によれば、ユーザの選択に応じて、所定の単位の各々に属する設計データに対する順序の設定が解除されるようになる。
また、本発明の第三の態様は、設計データは、自己の前の順序に相当する設計データを含んでいることを特徴としている。
上記第三の態様によれば、設計データには、自己の前の順序に相当する設計データが含まれている。
また、本発明の第四の態様は、設計データを順序付けて表示させる表示制御手段をさらに含むことを特徴としている。
上記第四の態様によれば、設計データの順序が表示されるようになる。
また、本発明の第五の態様は、解除手段は、設定を、設計者に関する設計者データ又はシステム管理者に関する管理者データからの指示に基づいて、少なくとも一度で解除することを特徴としている。
上記第五の態様によれば、設計者やシステム管理者が順序付けを1つづつでも、複数まとめてでも解除されるようになる。
本発明の第六の態様は、製品の開発に係る設計を支援する設計支援装置であって、設計の順序が予め設定された設計データを記憶する記憶手段から、該設計データを抽出する抽出手段と、抽出手段から抽出された設計データを所定の単位で括る括り手段と、所定の単位に含まれる設計データの数を調整する調整手段と、を有することを特徴とする設計支援装置である。
本発明の第七の態様は、製品の開発に係る設計を支援する設計支援プログラムであって、コンピュータによって実行されたときに、当該コンピュータを、設計の順序が予め設定された設計データを記憶する記憶手段から、該設計データを抽出する抽出手段、抽出手段から抽出された設計データを所定の単位で括る括り手段と、所定の単位に含まれる設計データの数を調整する調整手段として機能させることを特徴とする設計支援プログラムである。
本発明の第八の態様は、上述した設計支援プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
本発明によれば、設計経験の比較的浅い設計者等と熟練した設計者等の双方に対し、設計支援の形態について切り分けが可能となり、双方とも製品の品質を維持しつつ、効率的な設計が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る設計支援システムの構成図である。設計支援システムは、図1に示すように、端末10、アプリケーションサーバ110(以下、単にサーバという。)及びタスクデータ記憶部120等がLAN、WAN等のネットワーク40によって互いに接続されて構成される。尚、サーバ110とタスクデータ記憶部120とを一体とした設計支援装置100としてもよい。
端末10は、例えば、キーボード、マウス等の入力手段、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示手段、これらを制御するコンピュータ等の制御手段(いわゆるPC(Personal Computer))で構成される。プロジェクタを利用してもよい。携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等であってもよい。端末10は、同図に示すように、複数台で構成されてもよいし、1台であってもよい。
タスクデータ記憶部120は、設計の内容に関する種々のデータ(以下、タスクデータという。)を記憶する。タスクデータは、製品や製品を構成する部品ごとに定義付けされている。例えば、携帯電話を構成する部品の1つであるアンテナのタスクデータであれば、アンテナに対する指向性制御、寸法決め、重量決め、材料決め、強度決め、色決め等がタスクデータに該当する。また、このタスクデータは、順序付けがなされてタスクの工程(以下、タスクフローという。)を構成する。すなわち、タスクフローに従わない後続のタスクは処理されないように予め設定により制限がかけられている。この制限は、例えば、一のタスクデータに対して1つ前のタスクデータを指定することにより行われている。この指定は、一のタスクデータに対して1つ後のタスクデータを指定するようにしてもよい。尚、このタスクデータのタスクデータ記憶部120への登録処理は、設計者が行ってもよいし、本システムを管理する管理者等により予め行うようにしてもよい。
続いて、上述したサーバ110の詳細について説明する。
図2は、サーバ110の要部構成を例示する機能ブロック図である。尚、サーバ110はCPUやRAM、ROM等のコンピュータで構成される。
サーバ110は、図2に示すように、データ抽出部111、解除選択部112、制限解除部113、表示制御部114及び制御部115等を含んで構成される。
これらの各部111〜114は、制御部115がログイン処理を行った後に、端末10からの指示(例えば依頼、要求又はコマンド等)、又は、他の機能の処理結果等を受信すると、制御部115が各部111〜114を稼動させる。また、必要な処理が終了すると、制御部115がこれを検出し、処理結果を端末10に提供する。尚、制御部115のログイン処理は、設計者等ごとに割り当てられた識別データとパスワード等を用いて行えばよい。
データ抽出部111は、端末10から送信されたタスクデータの抽出要求に基づいて稼動し、タスクデータ記憶部120からタスクデータを抽出する。例えば、端末10における表示手段の画面上で一の部品が選択された場合に、その部品に関するタスクデータを抽出する。タスクデータが複数ある場合には、そのすべてを抽出する。
解除選択部112は、データ抽出部111によって抽出されたタスクデータにタスクフローが付加されている場合に、タスクフローを解除するか否かを選択させる画面を端末10に表示する。また、抽出されたタスクデータうち、後述する括り部によって括られた所定の単位の各々に属するタスクデータについて順序に関する設定を解除するか否かを選択させる。これらにより、設計者は、自己の開発経験やノウハウ等に基づいて、タスクフローの制限を受けるか否かを選択できる。
制限解除部113は、解除選択部112によりタスクフローの解除が選択されたと判定された場合に、タスクデータに対する順序に関する設定を解除する解除処理を行う。この解除処理は、例えば、上述した一のタスクデータに対して指定されていた1つ前のタスクデータを削除することにより行われる。別の例としては、タスクデータに対し、解除されたことを示す識別フラグを付すようにしてもよい。
表示制御部114は、タスクデータを端末10の画面上に表示する。タスクデータにタスクフローが関連付けられている場合には、該タスクフデータを順序付けて表示する。タスクフローのタスクデータに対する関連付けは、解除選択部112の選択結果により行われる場合と行われない場合とがある。したがって、タスクフローがない場合には、タスクフローを外したタスクデータを表示する。この際、タスクデータを整列して表示するようにしてもよい。尚、表示制御部114に代えて、タスクフローが表示されたこと、外されたことを音声で知らせる音声制御部を構成し、スピーカー等の音声出力手段から音声で確認できるようにしてもよい。
続いて、設計支援システムの動作について説明する。
まず、タスクのフロー表示の解除がされなかった場合について、図3から図8を参照して説明する。
図3は、サーバ110の動作の一例を示すフローチャート、図4は、検討部品選択画面の一例、図5は、タスクフローデータの一例、図6は、タスクのフロー表示解除選択画面の一例、図7は、タスクのフロー表示を説明するため概念図である。
サーバ110の制御部115は、図3に示すように、端末10からのログイン要求を受信して、ログイン処理を行う(ステップS1)。ログイン処理は、上述したように、識別データとパスワードで行ってもよいし、例えば、指紋認証等の生体認証により行うようにしてもよい。
制御部115は、ステップS1の処理において、ログイン処理を完了すると、次いで、部品選択画面を端末10に表示する(ステップS2)。この部品選択画面は、図4に示すように、例えば、ラジオボタン等の選択部Rbtと、選択が完了したことを確定するための完了ボタンBtとを含んで構成される。同図では、携帯電話を構成する部品を示している。したがって、設計者等は、端末10の画面上に表示された部品選択画面上の一の部品に相当する選択部Rbtを選択し、完了ボタンBtをポインタPtにより押下する。これにより、部品の選択がなされた旨の指示がサーバ110に向けて送信される。制御部115は、上記指示を受信することでデータ抽出部111及び解除選択部112を稼動する。
データ抽出部111は、制御部111からの稼動要求に基づいて、タスクデータ記憶部120から上記指示に応じたタスクデータを抽出する。タスクデータは、図5に示すように、部品識別情報、部品名、タスク名、タスクが処理済であるか否かを示す済/未済フラグ、当該タスクの1つ前に順序付けされたタスク(前タスク)等を含んで構成される。同図に示すように、抽出されたタスクデータには、タスクフローが関連付けられている。
解除選択部112は、制御部111からの稼動要求に基づいて、端末10の画面上にタスクフロー解除選択画面を表示する(ステップS3)。タスクのフロー表示解除選択画面は、図6に示すように、タスクのフロー表示を解除するか否かを選択させる画面である。これにより、データ抽出部111により抽出されたタスクデータの制限を解除するか否かを設計者等に選択させる。同図によれば、設計者等は、ポインタPtで「いいえ」ボタンBtを選択することにより、タスクのフロー表示を解除しない旨を制御部115に送信できる。
制御部115は、タスクのフロー表示を解除しない旨を端末10から受信した場合、制限解除部113を稼動させずに、表示制御部114を稼動する。
表示制御部114は、タスクのフロー表示を解除しない旨の指示を制御部115から受信した場合には、抽出されたタスクデータをフロー表示する(ステップS4)。
例えば、端末10の画面上には、タスクに関する表示領域(以下、タスクウィンドウという。)が表示される。尚、端末10の画面上には、一のタスクウィンドウが表示され、タスクA〜タスクCに関するタスクウィンドウが表示されることはない。
タスクウィンドウは、そのタスクの個々の内容とこれに関連付けられたチェックボックスとから構成される。このチェック項目は、タスクに対してチェック(確認)すべき項目である。チェック項目はタスクに対して1つ関連付けてもよいし、複数関連付けてもよい。例えば、タスクAが携帯電話のアンテナに関するタスクであれば、アンテナの重さや部材、色等をチェック項目とすることができる。設計者等は、タスクがフロー表示された画面を確認し、チェック項目が完了する度に該当するチェック項目をポインタPtにより指示する。これにより、タスクAのチェックボックスにチェックが表示される。
また、タスクのフロー表示が解除されていない場合には、図7に示すように、タスクは工程(フロー)となって関連付けられている。したがって、図7に示すように、タスクに関連付けられたチェック項目のすべてがチェックされることで、次順のタスクに移行・提示されることとなる。設計者等は、タスクAがチェック済となっているため、タスクB又はタスクCについて選択により処理が可能となる。
表示制御部114は、ここで、最先タスクに関連付けられたすべてのチェック項目がチェックされたか否かを判定する(ステップS5)。最先タスクは、タスクフロー画面内における出発点となり得るタスクをいい、タスクAが該当する。また、タスクAがチェック済となると、最先タスクは、次順のタスクに移行する。タスクAがチェック済となるのは、タスクAに割り当てられたチェック項目のすべてがチェックされた場合である。このため、タスクに関連付けられたチェック項目にチェック漏れがある場合には、次順のタスクに移行されない、又は、提示されないことになる。
表示制御部114は、ステップS5の処理において、最先タスクに関連付けられたすべてのチェック項目がチェックされたと判定した場合には、次のタスクがあるか否かを判定する(ステップS6)。図8によれば、タスクAは処理済であるものの、タスクB以降が残されているため、ステップS4の処理に戻る。このようにして、設計者等はタスクをフロー表示に基づいて終了させていく。次のタスクが存在しないと判定した場合には、その旨を制御部115に送信する。
制御部115は、設計支援システムからログアウトするための画面を端末10に表示し、ログアウトをする旨を端末10から受信した場合、処理を終了し、キャンセルする旨を受信した場合には、ステップS2の処理に戻る(ステップS7)。
このように、タスクのフロー表示の解除がなされない場合には、タスクの処理は、フロー表示に基づいて行われることとなる。このため、設計経験の比較的浅い設計者等であっても、フロー表示に基づいてタスクを終了させていけば、設計する製品、部品等の品質を維持しつつ、効率的な設計が可能となる。
次に、上述したステップS3の処理において、タスクのフロー表示の解除がされた場合について、図4及び図8及び図9を参照して説明する。尚、既に説明したステップS1及びS2の処理については、省略する。
図8は、タスクのフロー表示解除選択画面の他の一例、図9は、タスクのフロー表示がなされていない場合を説明するため図である。
図4に示すステップS3の処理において、解除選択部112が、制御部111からの稼動要求に基づいて、端末10の画面上にタスクのフロー表示解除選択画面を表示し、データ抽出部111により抽出されたタスクデータの制限を解除するか否かを設計者等に選択させる。ここで、図8に示すように、設計者等は、ポインタPtで「はい」ボタンBtを選択することにより、タスクのフロー表示を解除する旨を制御部115に送信できる。
制御部115は、タスクのフローを解除する旨を端末10から受信した場合、制限解除部113を稼動させる。
制限解除部113は、タスクデータに付与されたタスクフローを解除する。これにより、タスクデータに一定の括りの情報が付与されている場合には、チェック項目を括りの情報ごとに行えるようにする。括りの情報としては、例えば、一定のタスクのまとまりをフェーズごとに管理する情報等がある。
表示制御部114は、タスクフローを解除した旨の指示を制御部115から受信した場合には、タスクフローを除外して、抽出された最先フェーズに含まれるタスクデータをタスク一覧として表示する(ステップS8)。
具体的に図9を参照して説明すると、最先フェーズに含まれるタスクの一覧表示は、フェーズ1であれば、抽出された複数のタスクA〜Eで構成される。すなわち、タスクA〜タスクEがひとまとまりに括られている。このフェーズ1においては、フローによる制限は行われない。このため、設計者等は、タスクBから始めてもよいし、タスクEから始めてもよい。設計者等は、各タスクにおける内容をチェックすると、フェーズ1に関連付けられたチェック項目をチェックする。
尚、各タスクは、タスクフローが解除されていない状態での配置構成となっているが、この配置構成は特に限定されることはなく、例えば、縦方向、横方向、斜め方向に整列して配置したり、サークル状に配置したり、無秩序に配置したりするようにしてもよく、行と列に分けて配置するようにしてもよい。
表示制御部114は、ここで、現在のフェーズに関連付けられたすべてのチェック項目がチェックされたか否かを判定する(ステップS9)。チェックされていない場合には、フェーズ内のチェックが完了するまで待機する。このチェック項目のすべてがチェックされたか否かの判定にあたっては、別途、判定を行うためのゲート管理部が行うようにしてもよい。
表示制御部114は、ステップS9の処理において、現在のフェーズに関連付けられたすべてのチェック項目がチェックされたと判定した場合には、次のフェーズがあるか否かを判定する(ステップS10)。図9によれば、フェーズ2以降が残されているため、ステップS8の処理に戻る。このようにして、フェーズ内においては、設計者等はタスクフローに制限や拘束されることなくチェックすることができる。次のフェーズが存在しいと判定した場合には、その旨を制御部115に送信する。
制御部115は、設計支援システムからログアウトするための画面を端末10に表示し、ログアウトをする旨を端末10から受信した場合、処理を終了し、キャンセルする旨を受信した場合には、ステップS2の処理に戻る(ステップS7)。
このように、タスクフローの解除がなされた場合には、タスクの処理は、タスクフローの制限や拘束を受けずに行われることとなる。このため、設計経験の長い、熟練した設計者等であれば、タスクフローに基づかずにタスクを終了させていけば、設計する製品、部品等の品質を維持しつつ、効率的な設計が可能となる。尚、フローによる制限を、設計者に関する設計者データ又はシステム管理者に関する管理者データからの指示に基づいて、少なくとも一度で解除するようにしてもよい。これにより、フローを個別に解除したり、ある程度まとめて解除したりすることができる。
以上、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。例えば、本発明のプログラムを通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
また、上述した実施形態では、設計支援システムの対象として携帯電話を一例として用いて説明したが、携帯電話に限られず、自動車、産業機械、電車、船舶、家電機器、ソフトウェア開発等、種々の製品、部品に適用できる。
さらに、上述した図4に示すフローチャートにおいて、次のタスクが存在する場合に、タスクに関する画面(タスクをフロー表示した画面等)に戻るようにしたが、ステップS2とS3との間まで戻り、タスクのフロー表示の解除を選択させる画面を端末10に表示させるようにしてもよい。タスクのフロー表示に従っていた設計経験の比較的浅い設計者等が、フロー表示の途中から経験済みのフロー表示に移行した場合、タスクのフロー表示に従わないほうが効率的に設計等を行うことができる。逆に、タスクのフロー表示に従っていない熟練の設計者等が、フロー表示の途中から未経験のフロー表示に移行した場合、タスクのフロー表示に従ったほうが効率的に設計等を行うことができる。
さらに、熟練者や開発経験の比較的浅い開発者の区別は、識別データごとに区別に関する区別フラグ等を付すようにしてもよい。これにより、タスクフロー解除に係る選択の手間が省けるようになる。さらに、フロー表示について、設計者等が任意に切り替えられないようにすることもできる。
さらに、本実施形態では、一例として、若手向けのタスク単位とベテラン向けのフェーズ単位の2つのモードを切り替え可能としたが、ベテラン、中堅、若手の3段階に括り方の粒度を分けるようにしてもよい。
さらに、フェーズ単位の場合、フローベースのようにあるタスクの出力結果(アウトプット)が次のタスクの入力(インプット)になるというロジカルな(論理的)関係でタスクが処理されないため、いわゆるロジカルチェック(論理的な判定)により処理の妥当性を検討することができない。このため、例えばフェーズ単位の場合、○○は△△以内に収まっているか等、任意の順番で処理された結果としてロジカルな(論理的な)関係から逸脱した程度が許容範囲内であるか否かを追加的に確認するようにしてもよい。
さらに、データ抽出部から抽出されたタスクデータを所定の単位で括る括り部と、所定の単位に含まれるタスクデータの数を調整する括り調整部とを、サーバ110に含めるようにしてもよい。これにより、タスクデータは、フェーズごとに括れたり、フェーズより大きな単位で括れたり、小さな単位で括れたりする。これにより、設計者等の設計スキルに応じて適切なタスクを提供できる。
本発明の実施形態に係る設計支援システムの構成図である。 本発明の実施形態に係るサーバの要部構成を例示する機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るアプリケーションサーバの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る検討部品選択画面の一例である。 本発明の実施形態に係るタスクフローデータの一例を示すテーブルである。 本発明の実施形態に係るタスクのフロー表示解除選択画面の一例である。 本発明の実施形態に係るタスクのフロー表示を説明するための概念図である。 本発明の実施形態に係るタスクのフロー表示解除選択画面の他の一例である。 本発明の実施形態に係るタスクのフロー表示がなされていない場合を説明するため概念図である。
符号の説明
10 端末
40 ネットワーク
110 アプリケーションサーバ
111 データ抽出部
112 解除選択部
113 制限解除部
114 表示制御部
115 制御部
116 識別データ判定部
120 タスクデータ記憶部

Claims (8)

  1. 製品の開発に係る設計を支援する設計支援システムであって、
    前記設計の順序が予め設定された設計データを記憶する記憶手段から、該設計データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段から抽出された設計データを所定の単位で括る括り手段と、
    前記所定の単位に含まれる設計データの数を調整する調整手段と、
    を有することを特徴とする設計支援システム。
  2. 前記抽出手段により抽出された設計データのうち、前記括り手段によって括られた前記所定の単位の各々に属する設計データについて前記順序に関する設定を解除するか否かを選択させる選択手段と、
    前記選択手段において解除が選択された場合に、前記順序に関する設定を解除する解除手段と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の設計支援システム。
  3. 前記設計データは、自己の前の順序に相当する設計データを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の設計支援システム。
  4. 前記設計データを順序付けて表示させる表示制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の設計支援システム。
  5. 前記解除手段は、前記設定を、設計者に関する設計者データ又はシステム管理者に関する管理者データからの指示に基づいて、少なくとも一度で解除することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の設計支援システム。
  6. 製品の開発に係る設計を支援する設計支援装置であって、
    前記設計の順序が予め設定された設計データを記憶する記憶手段から、該設計データを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段から抽出された設計データを所定の単位で括る括り手段と、
    前記所定の単位に含まれる設計データの数を調整する調整手段と、
    を有することを特徴とする設計支援装置。
  7. 製品の開発に係る設計を支援する設計支援プログラムであって、
    コンピュータによって実行されたときに、当該コンピュータを、
    前記設計の順序が予め設定された設計データを記憶する記憶手段から、該設計データを抽出する抽出手段、
    前記抽出手段から抽出された設計データを所定の単位で括る括り手段と、
    前記所定の単位に含まれる設計データの数を調整する調整手段
    として機能させることを特徴とする設計支援プログラム。
  8. 請求項7に記載した設計支援プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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