JP2010005476A - メダルゲーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メダルとは別種の転動する遊技媒体を用いた新たなメダルゲーム装置を提供すること。
【解決手段】プッシャーテーブル8の前端面の左右両端に、プッシャーテーブル8から落下・転動する特別遊技媒体100bを、固定テーブル6の中央方向に案内する落下案内プレート70と、プッシャーテーブル8の前進に伴って固定テーブル6に載置されている特別遊技媒体100cを押して固定テーブル6の中央方向に案内する転動案内プレート72とを設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技媒体としてメダルを用いたゲームを実行するメダルゲーム装置に関する。
従来、プッシャー型とよばれるメダルゲーム装置が知られている。
プッシャー型メダルゲームのゲーム装置は、筐体の遊技空間に、前端がメダル落下口の上方に向かって延設された固定テーブルと、固定テーブル後方に設けられた筐体の挿通孔(出入口)から固定テーブルの上面を滑るようにして、上面に沿ってメダル落下口方向に前後動するプッシャーテーブルとが備えられている。そして、固定テーブルの上面並びにプッシャーテーブルの上面に、それら上面を概ね覆う程度に多数のメダルが載置される。プッシャーテーブルの前端は、固定テーブル上面との間に隙間がない、或いは、隙間があったとしてもメダル厚さよりも小さい隙間となるような形状を有しており、プッシャーテーブルの前端面で固定テーブル上に載置されたメダルを押すことができるようになっている。
遊技者が新たなメダルをゲーム装置に挿入すると、挿入されたメダルと同数のメダルが遊技空間に投入されてプッシャーテーブルの上面に載置される。プッシャーテーブルが固定テーブルに沿ってスライドしながら後進すると、プッシャーテーブルは筐体の挿通孔(出入口)に引っ込む格好になる。プッシャーテーブルの引き込みに伴って、プッシャーテーブルの上面後ろ側に載置されているメダルは挿通孔の端部に当たって相対的に前方に押されることになる。すると、プッシャーテーブルの上面に載置されていた他のメダルは次々に玉突き状に前方側に押され、プッシャーテーブルの前端側に載置されていたメダルが、プッシャーテーブルが後進してできた固定テーブルの上面の空き領域に落下する。
そして次に、プッシャーテーブルが固定テーブル上をスライドして前進すると、新たに固定テーブル上に落下したメダルがプッシャーテーブルの前端面によって前方に押される。すると今度は固定テーブルの上面に載置されたメダルが次々に連鎖的に前方側に押される格好となる。そして、載置されていたメダルの一部が固定テーブルの前端からメダル落下口に落下し、落下したメダルはメダル払出口から払い出される。
しかし、固定テーブルの前端には上方に屈曲した傾斜面が形成されており、この傾斜面を超えなければメダルはメダル落下口に落ちないようになっている。つまり、傾斜面がメダルの移動の抵抗となり、メダルが容易にメダル落下口に落下するのを抑制するように作用する。この傾斜面によって、例えば遊技者がメダルを一枚挿入したとして、新たに投入されたメダルによってプッシャーテーブル上から固定テーブルにメダルを落とし、さらに新たに固定テーブル上に落ちたメダルが既に固定テーブル上に載置されていたメダルを押したとしても、一枚のメダルも固定テーブルから落ちずに傾斜面で折り重なるようにして堆積するケースが生じる。ところが、メダルの堆積にも限界がある。したがって、固定テーブルに落下したメダルの位置如何によっては、プッシャーテーブルによって十分にメダルが堆積した部分を押し出し、たった一枚のメダルで大量のメダルを取得できる場合も起り得ることとなり、射幸性の高いゲームが実現される。
近年では、メダルとは別種の遊技媒体としてボールを固定テーブル上に供給するものも知られている(例えば、特許文献1を参照。)。こうしたメダルゲーム装置では、固定テーブル上に供給されたボールが固定テーブル上に載置されたメダルとともに運ばれてメダル落下口に落下すると、メダルと仕分けされて回収機構及び搬送機構によって抽選装置に搬送されて抽選の媒体とされる構成となっている。メダルとは形状の異なるボールを加えて視覚的に変化を持たせるとともに、このボールを抽選の媒体として抽選を実行することで、単にメダルをテーブルから落とすだけでは得られないより射幸性に富んだメダルゲームを実現している。
特開2002−253842号公報
ところで、メダルとは別種の遊技媒体を用いる場合、その別種の遊技媒体が1種類であれば問題ないが、複数種類あるのであれば、各種類を判別するための機構が必要になってくる。
また、メダルとは別種の遊技媒体としてボールを用いる場合、次のような問題が発生する。図11は、従来のメダルゲーム装置の一例の正面外観図である。同図に示すように、固定テーブル6の前端部つまりメダル落下端部の横幅が、プッシャーテーブル8の横幅より大きく作られている場合は、プッシャーテーブル8によって固定テーブル6上のメダルMが押されると、メダルMはメダル落下口4に向かう一方で左右に流れ広がるように移動する。この結果、当初満遍なく配置されていたボールBも、メダルMの上に載って移動するために上述のような左右に広がるメダルの流れに乗って左右に偏る。こうした偏りは、特に固定テーブルの拡幅部分の側面に、傾斜部を有しない側部メダル落下口11を設けた場合に顕著となる。
そもそもこの種のメダルゲーム装置では、固定テーブル6のメダル落下端の様々なところでメダルMの落下やボールBの落下が起きるところが遊技中の楽しみの一つとなるのであるが、ボールBが偏ることでほとんどのボールBが固定テーブルの左右の両端に偏り、そのまま両端部付近から落ちることとなる。この結果、別種の遊技媒体を加えたわりには視覚的な多様性が生まれず、効果が十分に得られないといった問題がある。
また図12は、従来のメダルゲーム装置の一例における固定テーブル6及びプッシャーテーブル8周りの縦断面図である。前述のように、固定テーブル6のメダル落下端部には、傾斜面を有する傾斜部9が形成されておりメダルMが堆積し易いようになっている。ところが、堆積したメダルMは当然のことながら傾斜姿勢となる。そのため、メダルの上に載って移動してきたボールBも、メダルMが傾斜姿勢になることによって自然と転動してメダル落下口4から遠ざかることになる。遊技者にとってみれば、ようやくボールBをメダル落下口4の近くまで移動させたにもかかわらず、その目前で後退するといった残念な事態となる。
このことはまた、結果として、固定テーブル6のメダル落下端部から僅か後方の位置にボールBが偏って配置されてしまうといった状況を生む。また、ボールというメダルMとは別種の遊技媒体を用いたにもかかわらず、遊技を進めていくうちにいつの間にか同じようなところにボールが偏って載置された状態となっては、視覚的演出効果も十分得られないことになる。更には、単独でも問題となるところであるが、更に先のボールが固定テーブルの左右に偏る事象と相互に影響して、固定テーブルの左右側部にボールが溜まってメダル落下口に落ち難い状況を作り出してしまう。
上記の課題を解決するための第1の形態は、多数のメダルと、形状及び外径寸法が同じ複数種類の転動体(例えば、図7の特別遊技媒体100,110)とが載置されるメダル載置部(例えば、図7の固定テーブル6)と、前記メダル載置部上でメダル落下端部に向けて押出動作及び退行動作の往復運動を繰り返し、押出動作の際に前記メダル載置部上のメダルを押し出すプッシャー部(例えば、図7のプッシャーテーブル8)と、前記メダル載置部或いは前記プッシャー部上に前記転動体を供給する供給部(例えば、図7の特別遊技媒体供給部66)と、前記転動体を貯留するストック部(例えば、図7のストック部64)と、前記ストック部に貯留された転動体を前記供給部に搬送する搬送部(例えば、図7の補充部68)と、前記メダル落下端部から落下したメダル及び転動体のうち、転動体を捕捉して前記ストック部に案内するストレーナ部(例えば、図7のストレーナ60)と、を備えるとともに、前記転動体には当該転動体の種類を識別するための種類識別情報が記憶されたアンテナ内蔵型の非接触ICチップ或いはRFIDタグ(以下包括して「無線ICチップ」という)が内蔵されており、前記ストレーナ部により捕捉された転動体の前記無線ICチップから前記種類識別情報を読み出すリーダ部(例えば、図7のリーダ63)を更に備え、前記リーダ部により読み出された種類識別情報に基づいて前記メダル落下端部から落下した転動体の種類を判別し、当該種類に従った特典付与用の処理を実行する、ことを特徴とするメダルゲーム装置である。
第1の形態によれば、メダルとは別種の複数種類の転動体を用いたメダルゲーム装置を実現できる。
第2の形態は、多数のメダルと傾斜によって自然転動する全高が前記メダルの厚さの2倍以上の長さを有する転動体(例えば、図3の特別遊技媒体100)とが載置されるメダル載置面を有するメダル載置部(例えば、図3の固定テーブル6)と、前記メダル載置面のメダル落下端部に向けて前記メダル載置面に沿った押出動作及び退行動作の往復運動を繰り返し、押出動作の際に前記メダル載置面上のメダルを押出部で押し出すプッシャー部(例えば、図3のプッシャーテーブル8)と、を備え、前記プッシャー部の上面に載置された転動体の前記メダル載置面への落下・転動方向を前記押出部の左右端側から内方へ案内する落下方向案内部(例えば、図3の落下案内プレート70)が、前記押出部の左右端部位置に設けられたメダルゲーム装置である。
第2の形態によれば、プッシャー部の上面に載置された転動体がメダル載置面に落下する際に、その落下方向を、押出部の左右端側から内方へ案内することができる。したがって、転動体がメダル載置部の左右(外方)に偏ることを抑制することができる。
また、第3の形態は、多数のメダルと傾斜によって自然転動する全高が前記メダルの厚さの2倍以上の長さを有する転動体(例えば、図3の特別遊技媒体100)とが載置されるメダル載置面を有するメダル載置部(例えば、図3の固定テーブル6)と、前記メダル載置面のメダル落下端に向けて前記メダル載置面に沿った押出動作及び退行動作の往復運動を繰り返し、押出動作の際に前記メダル載置面上のメダルを押出部で押し出すプッシャー部(例えば、図3のプッシャーテーブル8)と、を備え、前記メダル載置面からの高さが前記メダルの厚さ方向の長さより高い前記押出部の左右端部位置に、押出動作の際に接触した転動体を当該押出部の左右端側から内方へ案内する転動方向案内部(例えば、図3の転動案内プレート72)が設けられたメダルゲーム装置である。
第3の形態によれば、プッシャー部の押出動作の際に接触した転動体を押出部の左右端側から内方へ案内することができる。したがって、転動体がメダル載置部の左右(外方)に偏ることを抑制することができる。しかも、転動方向案内部はメダル載置面からの高さがメダルの厚さ方向の長さより高い位置に設けられているので、メダル載置面上のメダルには触れずに転動体のみを案内できる。
第4の形態は、前記転動方向案内部が、前記往復運動方向を基準にして前記メダル載置面の中央側を向いた接触部(例えば、図4の第3の辺72c)を有し、該接触部で前記転動体を案内する第3の形態のメダルゲーム装置である。
第4の形態によれば、第3の形態と同様の効果を奏するとともに、より確実にメダル載置面の中央側へ向けて転動体を押し動かすことができる。
第5の形態は、前記転動方向案内部が、前記往復運動方向の前記押出部からの張り出し長が左右端側で最も長く、中央部に行くに従って徐々に短くなるような形状を有して成る第4の形態のメダルゲーム装置である。
第5の形態によれば、第4の形態と同様の効果を奏するとともに、往復運動方向への張り出し長さを左右端側で最も長く、中央部に行くに従って徐々に短くなるといった単純な形状で転動方向案内部を実現できるので、案内部の製作に、板材の切り落としや、押し出し部との一体成形といった製造コストの低い手法が適用できるようになる。
第6の形態は、前記プッシャー部の上面に載置された転動体の前記メダル載置面への落下・転動方向を前記押出部の左右端側から内方へ案内する落下方向案内部(例えば、図3の落下案内プレート70)が、前記押出部の左右端部位置に設けられた第3〜第5の何れかの形態のメダルゲーム装置である。
第6の形態によれば、第3〜第5の何れかの形態と同様の効果を奏するとともに、プッシャー部の上面に載置された転動体がメダル載置面に落下する際に、その落下方向を、押出部の左右端側から内方へ案内することができる。
なお、第7の形態として、前記落下方向案内部及び前記転動方向案内部が、一体として前記押出部の左右端部に張り出し部として形成されて成り、当該張り出し部の上面が前記落下方向案内部として機能し、当該張り出し部の前端面が前記転動方向案内部として機能するように第6の形態のメダルゲーム装置を構成してもよい。
第8の形態は、前記プッシャー部の上面に載置された転動体の前記押出部側からの落下・転動方向を左右端側から内方へ案内する第2の案内部(例えば、図10の上部接触部90d)が前記プッシャー部の上面の前記押出部寄り左右端部位置に設けられた第3〜第5の何れか一つの形態のメダルゲーム装置である。
第8の形態によれば、第3〜第5の何れか一つの形態と同様の効果を奏するとともに、プッシャー部の上面に載置された転動体が押出部側から落下・転動する方向を、左右端側から内方へ案内することができる。したがって、より一層転動体がメダル載置部の左右(外方)に偏ることを抑制することができる。
第9の形態は、前記メダル載置部が、押出動作時に前記プッシャー部の端部が到達する位置から当該押出動作方向に延長した位置に隆起部(例えば、図4のビス74)を有する第2〜第8の何れかの形態のメダルゲーム装置である。
第9の形態によれば、第2〜第8の何れかの形態と同様の効果を奏するとともに、隆起部を中心としてメダルの盛り上がりを形成することができる。案内部で押される転動は、メダルの盛り上がりのスロープの方向に転動し易くなるので、隆起部を適当な位置に配置することによって案内部による押し出しと相互に作用してより確実に案内することができる。
第10の形態は、前記メダル載置部が、前記載置面の左右幅が一定の規定幅部と、端面に向かって拡幅する拡幅部とを有するとともに、前記隆起部が、前記規定幅部と前記拡幅部との境界近傍に設けられている第9の形態のメダルゲーム装置である。
第10の形態によれば、第9の形態と同様の効果を奏するとともに、プッシャー部の押出部で押されたメダルは、規定幅部と拡幅部との境界から先で左右に広がるように移動するので、隆起部をその近傍に設けることで転動体が左右に広がるメダルの流に載らないようにして、メダル載置部の左右の端に転動体が偏るのを抑制することができる。
第11の形態は、前記隆起部が、前記載置面からの突出寸法を可変する突出寸法可変部(例えば、図4のビス74のネジ部)を有する第10の形態のメダルゲーム装置である。
第11の形態によれば、第10の形態と同様の効果を奏するとともに、隆起部の突出量を自在に可変できるので、隆起部が起因となって形成されるメダルの盛り上がりの程度を可変して、転動体の案内の程度を調整することができる。
第1本実施形態におけるメダルゲーム装置の構成の一例を示す正面外観図。 第1本実施形態における特別遊技媒体を示す図。 第1実施形態における特別遊技媒体の循環機構の概要を説明するための斜視透視図。 第1実施形態における落下案内プレートと転動案内プレートの構成例を示す図。 第1実施形態における特別遊技媒体の動きを説明するための概念図。 図5の断面B−Bにおける縦断面図。 第2実施形態における特別遊技媒体の循環機構の概要を説明するための斜視透視図。 第2実施形態におけるメダルゲーム装置の正面外観図。 特別遊技媒体の変形例を示す図。 落下案内プレート及び転動案内プレートと同様の機能を果たす案内部の例を示す図。 従来のメダルゲーム装置の一例の正面外観図。 従来のメダルゲーム装置の一例における固定テーブル及びプッシャーテーブル周りの縦断面図。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しながら、本発明を適用した第1実施形態について説明する。本実施形態では、遊技媒体として金属製のメダルを用いるプッシャータイプのメダルゲーム装置を例に挙げて説明する。
[装置の構成]
図1は、本実施形態におけるメダルゲーム装置1000の構成の一例を示す正面外観図である。
図1に示すように、本実施形態におけるメダルゲーム装置1000は、透明カバーガラス2で囲まれた遊技空間GSを画成し、この遊技空間GS内に前端がメダル落下口4の上方に向かって延設された固定テーブル6と、この固定テーブル6の上面に沿って延設されるとともにその上面に沿って周期的に往復動されるプッシャーテーブル8とを備えた、所謂「プッシャー型」と称されるメダルゲーム装置に分類される基本構成を有している。通常は、遊技開始前に、遊技装置1000の管理人らによって固定テーブル6並びにプッシャーテーブル8の上面に多数のメダルMが予め載置される。なお、以下では、上下・左右方向を、図1に向かっての上下・左右方向として説明する。すなわち、メダルゲーム装置をプレイする遊技者にとっての上下・左右方向と同じである。しかし、前後方向については、図1に向かって奥方を後方、手前方を前方として説明する。すなわち、固定テーブル6を基準として、メダル落下口4の方向を前方、その逆方を後方として説明する。
遊技者がメダル挿入口10に新たなメダルを入れると、挿入されたメダルがメダル収容部12に収容される途中で通過センサ14によってメダルの通過が検出され、メダル挿入口10から入れられたのと同数のメダルMが、遊技空間GSの天井部内に設けられたメダル貯留部16のメダル射出装置18から射出される。射出されたメダルは、新規メダル投入口20から排出され、遊技空間GS内に落下・投入される。遊技空間GS内に投入されたメダルMは、遊技盤22とカバーガラス24との間に立設された釘26などに当りながら流下し、やがてプッシャーテーブル8の上面に落ちる。
プッシャーテーブル8は、固定テーブル上にスライド移動可能に載置されており、遊技盤22の下方に設けられた挿通口28(出入口)から出入するように、遊技盤22の背面側に搭載された公知の往復動機構(不図示)によって装置前後方向に周期的に往復運動する。
プッシャーテーブル8が、固定テーブル6上をスライドするようにして後進(退行)すると、その上面に載置されているメダルも載置されたまま一緒に後進する。プッシャーテーブル8が後進に伴って挿通孔28に引き込まれると、後進した分だけプッシャーテーブル8の延出長が短くなり、プッシャーテーブル8の上面後方に載置されていたメダルが挿通孔28の周縁に当って相対的に前方に押される格好になる。すると、プッシャーテーブル8に載置されていた他のメダルも玉突き状に連鎖的に前方へ押され、ついには前端側に載っているメダルが固定テーブル6上に落下する。
そして、プッシャーテーブル8の前進(押出動作)に伴ってその前方端面が押出部として機能し、固定テーブル6の上面に落下して固定テーブル6に載置されたメダルは前方に押される(プッシュされる。)。すると今度は、固定テーブル8に載置されているメダルが玉突き状に前方へ押される。
固定テーブル6の前端部には、上方に傾いた傾斜部9が設けられており、前方に押されるメダルはこの傾斜部9に沿って登ることとなり、その間、メダルMは固定テーブル6の上面に対して傾斜姿勢となる。メダルMが、更に前方に押されて傾斜部9の傾斜を乗り越えるに至るとメダル落下口4に落下する。そして、メダル落下口4に落下したメダルMは、所定の収容部(不図示)及び搬送機構(不図示)を経て、取得メダル払出口30からメダル受皿32に払い出される。
また、固定テーブル6は、前端すなわちメダル落下端部の横幅がプッシャーテーブル8の横幅よりも広く設定されており、プッシャーテーブル8の前進限界位置近傍から左右に拡幅する形状を成している。そして、拡幅部分の左右側壁部にそれぞれメダルMのみが進入可能な側部メダル落下口11が設けられており、この側部メダル落下口11に落下したメダルMは、所定のメダル蓄積部(不図示)に蓄積される。
さて、本実施形態におけるメダルゲーム装置1000は抽選機能を有し、抽選で特別ボーナスに当選すると、特典として特別払出口40からボーナスとしてのメダルが所定枚数だけプッシャーテーブル8上に排出される。そして、本実施形態ではメダルMとは別種の特別遊技媒体100を用いて抽選実行のタイミングを決定する。
図2は、本実施形態における特別遊技媒体100を示す図である。図2(a)に示すように、特別遊技媒体100は、光透過性の樹脂から形成された略球形の形状をした多面体であり、傾斜によって自然転動する全高がメダルMの厚さの2倍以上の長さの転動体である。本実施形態の転動体は転動面全周が多数の三角形平面102で覆われている。この三角形平面102は、当該平面を接地面とした場合、水平から静止限界角度θまでの範囲の斜面に載置しても自重で転動を開始せずに静止した状態を維持するように設定されている。つまり、水平から静止限界角度θまでの範囲が、自然転動しない非転動傾斜角度範囲となる。
そして、本実施形態では、この静止限界角度θは、図2(b)に示すように、固定テーブル8の傾斜部9によってメダルMが傾斜した状態にされる傾斜面角度θmよりも大きくなるように設定されている。つまり、傾斜部9で堆積したメダルの上に特別遊技媒体100を載置しても自然に転動しないように設定されている。勿論、特別遊技媒体100が載置される面が静止限界角度θより大きい角度θnを成している場合には、図2(c)に示すように、傾斜面を自然と転動して下ることになる。
尚、特別遊技媒体100の三角形平面102の数は適宜設定することができる。また、平面形状も三角形に限るものではなく、五角形や六角形などその他の多角形でも良いし円でも良い。
こうして設定された特別遊戯媒体100を、本実施形態では図1に示すように、遊技空間GS内に設けた特別遊技媒体供給部66からプッシャーテーブル8の上面に排出・供給する。特別遊技媒体供給部66から排出された特別遊戯媒体100は、プッシャーテーブル8の上面に直接載るか、またはプッシャーテーブル8の上面に載置されていたメダルMに載った状態となる。そして、特別遊技媒体100がプッシャーテーブル8の前後動に伴って固定テーブル6に押し出され、さらに固定テーブル6からメダル落下口4に落下すると、落下した特別遊技媒体100を検出して制御ユニット50で抽選処理を実行する。
制御ユニット50には、CPU(中央演算装置)52やICメモリ54などの電子・電気部品が実装されており、ICメモリ54に予め記憶されていたプログラムに従ってCPU52が各種演算処理を実行してメダルゲーム装置1000の各部の制御を実行する。抽選処理では、例えば遊技盤22に埋め込まれた液晶ディスプレイ44に3連スロットが回転する画面を表示制御するとともに、抽選の結果に応じた出目を表示させる。そして、抽選の結果、特別ボーナスに当選した場合には、例えば「777」のように3つ同種の図柄(この場合「7」)を揃えて表示制御する。更に特別ボーナスに当選した場合には、メダル貯留部16のメダル射出装置19を作動させて、該メダル射出装置から連通する特別払出口40より所定数のメダルを排出させるように制御する。
[特別遊技媒体の循環機構の説明]
図3は、本実施形態における特別遊技媒体100の循環機構の概要を説明するための斜視透視図である。同図に示すように、本実施形態のメダルゲーム装置1000は、特別遊技媒体の循環機構として、メダル落下口4に落下した特別遊技媒体100とメダルMとを仕分けし、特別遊技媒体100のみを捕捉するストレーナ60と、ストレーナ60で捕捉された特別遊技媒体100の通過を検出する通過センサ62と、捕捉された後の特別遊技媒体100を貯留するストック部64と、ストック部64に貯留されている特別遊技媒体100を特別遊技媒体供給部66に搬送する搬送部としての役割を担う補充部68とを備える。
ストレーナ60は、メダル落下口4内の左右に張られた3本のロッドによって形成されている。ストレーナ60を前後の断面で見ると、3本のロッドは下向き三角形の各頂点に配置されており、両サイドのロッドとメダル落下口4との間隙及び両サイドのロッドと中央のロッドとの間隙は、メダルMが通過するのには十分であるが特別遊技媒体100が通過できない幅に設定されている。したがって、メダル落下口4にメダルMと特別遊技媒体100が落下すると、メダルMはストレーナ60をすり抜けて落下を続け、所定の収容部(不図示)に収容され、この収容部から搬送機構(不図示)によって取得メダル払出口30に連通する連通口61に搬送される。一方、特別遊技媒体100は、ストレーナ60が形成する下向き三角形の樋で捕捉される。
そして、ストレーナ60を正面から見ると特別遊技媒体100の静止限界角度θより大きい角度で右側下がりの傾斜を成している。捕捉された特別遊技媒体100はストレーナ60内を右方向に自然に転動し、固定テーブル6の右下内部に設けられたストック部64に導かれる。
ストック部64は、静止限界角度θより大きい角度で後方に向かって傾斜して形成された前後方向に長い箱状空間であり、ストック部64内には所定数の特別遊技媒体100が貯留されている。ストック部64の傾斜下方側は、補充部68につながっており、貯留されている特別遊技媒体100が自然転動してストック部64内を下ることによって常に補充部68に特別遊技媒体100が供給される。
また、ストック部64の傾斜上流部分には、ストレーナ60で捕捉されストック部64に進入する特別遊技媒体100の通過を検出する通過センサ62が設けられている。
通過センサ62は、物体の通過を検出する手段であって、例えば投光素子と受光素子とを組み合わせ遮光によって物体の通過を検出するセンサや、超音波の反射時間から距離を計測する距離センサなどによって実現できる。或いは、転動する特別遊技媒体100の力で揺動する揺動スイッチなどでも良い。そして、通過センサ62の検出信号は制御ユニット50に出力され、特別遊技媒体100の通過を検出したことを契機にして制御ユニット50が抽選処理を実行する。
補充部68は、モータ68aによって駆動される偏心カム68bと、上下方向に配置された直動器68cのスライダに固定されて、偏心カム68bの回転に伴って上下方向に往復動される特別遊技媒体プッシャー68dと、特別遊技媒体100の位置を保持する落下防止片68eとを備えている。
モータ68aは、制御ユニット50によって動作が制御され、例えばメダル挿入口10から挿入されたメダルが所定枚数(例えば、50枚)カウントされる都度動かされ、偏心カム68bを一回転させる。
偏心カム68bが最小リフトの状態では、特別遊技媒体プッシャー68dの上面はストック部64の底面とほとんど同じ高さ又はそれ以下の位置にあり、ストック部64の傾斜によって自然転動した特別遊技媒体100が特別遊技媒体プッシャー68d上に導かれる。
落下防止片68eは、特別遊技媒体プッシャー68dの左右の固定位置にそれぞれ設けられた弾性片であり、上端が特別遊技媒体プッシャー68dの側に向けて屈曲しており、特別遊技媒体プッシャー68dの上に導かれた特別遊技媒体100の左右の位置ズレを抑制することができる。つまり、偏心カム68bのリフトが増すと、特別遊技媒体プッシャー68dは特別遊技媒体100を上面に乗せたまま直動器68cの設置方向(上下方向)に沿ってスライドし、特別遊技媒体100を押し上げる。この際、特別遊技媒体100の押し上げに伴って落下防止片68eは各々外向きに押し広げられた格好となる。更に特別遊技媒体100が押し上げられて落下防止片68eの先端が特別遊技媒体100の下面側に回ると、押し上げられていた先端が弾性によって元の姿勢に戻る。すると、左右双方の落下防止片68eの先端部が互いに向き合うようにして閉じた格好となり、押し上げられた特別遊技媒体100を下から支えて落下を防止するように機能する。尚、特別遊技媒体プッシャー68dは、偏心カム68bのリフトが減少すると自重によって下方に移動する。
特別遊技媒体プッシャー68dの直上には、特別遊技媒体供給部66の円筒通路66aの下端が配置されており、特別遊技媒体プッシャー68dによって押し上げられた特別遊技媒体100は円筒通路66a内に挿入され、挿入された特別遊技媒体100は落下防止片68eによって落下が防止される。
円筒通路66a内には、所定数の特別遊技媒体100しか収容されないので、特別遊技媒体プッシャー68dによって新たな特別遊技媒体100が下から挿入されると、既に収容さていた特別遊技媒体100が一つ上部開口端より外に押し出される。
特別遊技媒体供給部66の上端、すなわち円筒通路66aの上端は、遊技空間GSのプッシャーテーブル8の横に突出しており、その先端には円筒通路66aの開口端から押し上げられた特別遊技媒体100をプッシャーテーブル8上に落下させるようにガイドする供給ガイド66bが設けられている。したがって、収容されていた特別遊技媒体100が上部開口端より外に押し出されると、供給ガイド66bにガイドされながら転動・落下し、プッシャーテーブル8上に供給される。したがって、メダル挿入口10から所定枚数だけメダルが挿入される都度、新たな特別遊技媒体100がプッシャーテーブル8上に供給されることになる。
[特別遊技媒体の案内構造の説明]
本実施形態におけるプッシャーテーブル8は、固定テーブル6の上面へ落下する特別遊技媒体100を固定テーブル6の中央方向に向けて案内する落下方向案内部である落下案内プレート70と、固定テーブル6に載置されている特別遊技媒体100を押し動かして固定テーブル6の中央方向に向けて転動させる転動方向案内部である転動案内プレート72とを備えている。
図4は、本実施形態における落下案内プレートと転動案内プレートの構成例を示す図であって、(a)は上面図、(b)は断面A−Aにおける横断面図に相当する。尚、固定テーブル6並びにプッシャーテーブル8は左右対称形をしているので(a)の上面図では、その対称部分の左側部分のみ表している。また、図4(a)は、プッシャーテーブル8が最も前進した位置にある状態を図示したものである。
同図に示すように、落下案内プレート70は、プッシャーテーブル8の左右両端に設けられた板状部材であって、上から見ると三角形を成している。三角形の第1の辺(図4(a)においては上下方向の辺)は前後方向に沿っておりプッシャーテーブル8の側端近傍に位置し、第2の辺(図4(a)においては左右方向の辺)はプッシャーテーブル8の前端面に沿っている。残る第3の辺70cは斜め前方を向いている。つまり、プッシャーテーブル8の前端からの前方への張り出し長が、プッシャーテーブル8の左右端側で最も長く、中央部に行くに従って徐々に短くなるような上面視形状を有している。そして、落下案内プレート70は、正面から見ると、プッシャーテーブル8の上面中央に向けて取り付けられていると言える。また、落下案内プレート70は、プレート面が、プッシャーテーブル8の上面中央に向かって下向きに傾斜するように取り付けられており、その傾斜角度が、静止限界角度θより大きい角度になるように取り付けられている。
本実施形態では、プッシャーテーブル8の厚さはメダルMの厚さより十分大きい厚さを有しており、プッシャーテーブル8の前端面8aにおいて、落下案内プレート70が上側に、転動案内プレート72が下側に固定されている。また、落下案内プレート70は、プレート面がプッシャーテーブル8の上面中央方向に向かって緩やかに傾斜するように固定されているが、転動案内プレート72は、プレート面が略水平に固定されている。
転動案内プレート72は、プッシャーテーブル8の左右両端、落下案内プレート70の下方に設けられた板部材であって、上から見ると落下案内プレート70よりもやや大きな三角形を成している。三角形の第1の辺(図4(a)においては上下方向の辺)は前後方向に沿っておりプッシャーテーブル8の側端近傍に位置し、第2の辺(図4(a)においては左右方向の辺)はプッシャーテーブル8の前端面に沿っている。残り第3の辺72cは斜め前方を向いている。また、転動案内プレート72の下方には、メダルMの厚さ以上のスペースSが確保されており、固定テーブル6の上面に載置されたメダルMは、このスペースSの下をくぐりプッシャーテーブル8の前端面8aによって押される。
また、本実施形態の固定テーブル6には、上面に隆起を形成するためのビス74が、上面に穿設された取り付け穴76内に突出寸法が調整可能に螺着されている。
ビス74の位置は、上から見ると(すなわち、図4(a)において)固定テーブル6の横幅が拡大する拡幅部6aと左右幅が一定の規定幅部6bとの境界78近傍であって、且つ、プッシャーテーブル8が最も前進した位置における転動案内プレート72の位置よりも前方に設けられている。より具体的には、ビス74は転動案内プレート72の正面前方に有り、且つ転動案内プレート72の左右中央よりも外側に設置されている。尚、固定テーブル8の上面からのビス74の突出寸法は適宜設定可能であるが、メダルMの端部が当該ビスに乗り上げた状態で、特別遊技媒体100の静止限界角度θを超えない程度を目安とすると良い。
[作用の説明]
図5は、本実施形態における特別遊技媒体100の動きを説明するための概念図であって、固定テーブル6並びにプッシャーテーブル8周りの上面図に相当する。同図5において左下側が装置前方、図の上側が装置後方に当る。図6は、図5の断面B−Bにおける縦断面図である。また、図5は、プッシャーテーブル8が最も前進した位置にある状態を図示したものである。
特別遊技媒体供給部66からプッシャーテーブル8上に供給された特別遊技媒体100は、プッシャーテーブル8上に載置されたメダルMに載った状態、或いはプッシャーテーブル8の上面に直接載った状態となる。この状態からプッシャーテーブル8が後進すると、プッシャーテーブル8の後方に載置されていたメダルMが挿通孔28の周縁に当たって相対的に前方に押され、その前方側に載置されている他のメダルMを玉突き状態にしながら押し動かす。特別遊技媒体100はこれらのメダルMが前方に押し出されるのと一緒に前方に移動し、やがて前端から固定テーブル6の上面へ落下する。
この際、プッシャーテーブル8の前端中央付近から落下する特別遊技媒体100aはそのまま落下するが、左右端部から落下する特別遊技媒体100bは落下案内プレート70の上面が静止限界角度θより傾斜のある傾斜面となっていることから、落下案内プレート70上を転動し、落下案内プレート70を設けない場合に比べて固定テーブル6の中央寄りに載置されることになる。固定テーブル6に載置されたメダルは、固定テーブル6の前端部には傾斜部9が設けられているが、側部メダル落下口11には傾斜部が設けられていないこと等の影響により、前方に押されつつ左右に広がる流れを形成する。しかし、落下案内プレート70からの転動・落下により、特別遊技媒体100bは中央寄りに載置されるため、固定テーブル6の左右側部に偏り難くなる。
また、落下案内プレート70によって固定テーブル6の中央へ向けて転動されたとしても、メダルMの動きによっては必ずしも固定テーブル6の中央近傍に位置するとは限らず、やはり固定テーブル6の左右端に寄る場合が起こり得るとも考えられる。
しかし、本実施形態では、プッシャーテーブル8が前進するのに伴って転動案内プレート72がそうした左右端に寄った特別遊技媒体100cを固定テーブル6の中央方向に向けて押すことでこれを解消することができる。すなわち、プッシャーテーブル8が前進して、転動案内プレート72の前方端面(図4の第3の辺72cに該当)が特別遊技媒体100cに接触すると該前方端面の面の向いた方向、すなわち固定テーブル6の中央方向に向けて特別遊技媒体100cを転動させ載置位置を中央寄りに補正することができる。
また、本実施形態では、高さ方向において、固定テーブル6の上面よりもビス74の頭が突出しているので、ビス74上をスライドして通過しようとするメダルMはビス74を乗り上げる格好となる。このため、ビス74の周辺領域80のメダルMは傾斜姿勢となり、わずかに盛り上がる。そして、本実施形態では、ビス74は転動案内プレート72の正面にあり、且つ転動案内プレート72の左右中央よりも外側に設置されているので、周辺領域80のメダルの盛り上がりは、どちらかというと固定テーブル6の中央側のスロープが広く形成される。したがって、先に述べたように特別遊技媒体100cが転動案内プレート72によって斜め前方(固定テーブル6の中央方向)に押されると、周辺領域80のメダル盛り上がりの中央側スロープに沿った移動を余儀なくされるため、特別遊技媒体100cは、このスロープを転動する格好となる。このため、より確実に固定テーブル6の中央へ寄せることが可能になる。
さて、固定テーブル6の拡幅領域まで押された特別遊技媒体100cは、やがて固定テーブル6のメダル落下端まで押され、特別遊技媒体100dの状態になる。メダル落下端には傾斜部9が形成されているので、メダルMは傾斜を乗り越えなければならなくなる。傾斜を乗り越えるための抵抗が生まれて、メダルMは傾斜姿勢となり、後ろから次々に折り重なるように堆積する。しかし、特別遊技媒体100dは、転動面に多数の面を有し静止限界角度θまでの傾斜では自然転動しないように設定されている。別の言い方をすると、傾斜部9付近に堆積したメダルの上面の成す角度が静止限界角度θに達しないように、傾斜部9の傾斜面の前後方向の幅とメダルの径との関係から「メダルが取り得る傾斜角度」<「静止限界角度θ」の条件を満たすように設定されているともいえる。
したがって、傾斜部9でメダルMが傾斜姿勢で堆積したとしても、特別遊技媒体100dは自然転動で後退することなくメダルMに載ったままとなり、やがて堆積したメダル群とともにメダル落下口4に落下し、ストレーナ60で捕捉されることになる。
また、本実施形態における特別遊技媒体100は、光透過性を有し、更に転動面に多数の平面を有する。したがって、外部からの照明光を多数の平面で乱反射させながら透過するので、視覚的にきらびやかで好感のもてる存在とすることができ、従来のように単にボールを配置する場合に比べて遥かに視覚的な演出効果が高い。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。本実施形態は基本的に第1実施形態と同様の構成を有しているが、複数種類の特別遊技媒体を用いる点を特徴として有する。尚、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して説明は省略することとし、特徴点についてのみ述べる。
図7は、本実施形態における特別遊技媒体の循環機構の概要を説明するための斜視透視図である。同図に示すように、本実施形態では外形寸法は同じであるが色及び光透過性の異なる2種類の特別遊技媒体100と、110とが用いられている。特別遊技媒体100及び110には、アンテナ内蔵型の非接触ICチップ或いはRFIDタグが内蔵されており、特別遊技媒体100および特別遊技媒体110は、その外観の色の他に、非接触ICチップ或いはRFIDタグに記憶される情報の違いによって識別される。
そして、本実施形態では、第1実施形態の通過センサ62の代わりに、非接触ICチップ或いはRFIDタグのリーダ63が設けられており、通過する特別遊技媒体100,110の非接触ICチップ或いはRFIDタグから記憶されている情報を読み出す。
リーダ63は、非接触ICチップ或いはRFIDタグから読み出した情報を、制御ユニット50に出力する。制御ユニット50では、非接触ICチップ或いはRFIDタグから読み出した情報が特別遊技媒体100であることを示す情報であると判定した場合には第1の抽選処理を実行し、特別遊技媒体110であることを示す情報であると判定した場合には第2の抽選処理を実行する。例えば、第1の抽選処理は、第1実施形態と同様の3連スロットの抽選であり、第2の抽選処理は、第1の抽選処理において特別ボーナスに当選する確率を、所定回数第1の抽選処理を実行する間だけ高くさせる(いわゆる確変)か否かを決定するルーレットによる抽選である。
そして、図8に示すように、制御ユニット50は遊技盤22に設けられた液晶ディスプレイ44の画像表示範囲上部に、第1の抽選に係る画像44a、例えば3連スロットが回転して出目を表示する一連の画像を表示制御する。また、液晶ディスプレイ44の画像表示範囲下部に、第2抽選に係る画像44b、例えばルーレットが回転して停止するまでの一連の画像を表示制御する。
以上、本実施形態によれば、複数種類の特別遊技媒体を用いて複数種類の抽選を実行し、各抽選に応じて異なる特典を付与することができる。
[変形例の説明]
以上、本発明を適用した第1及び第2実施形態について説明したが、本発明の実施形態がこれらに限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜構成要素の追加、変更、削除を行っても良い。
例えば、特別遊技媒体100として転動面を多数の平面で覆った形態を例に挙げたが、例えば、図9(a)の特別遊技媒体100fのように、転動面(表面)に多数の凹部104(例えばディンプル)を設けても良い。この場合、凹部104の周縁に囲まれる領域が第1実施形態の特別遊技媒体100の平面に相当し、静止限界角度θの傾斜面に載置したときに、重心から下ろした垂線が、当該領域内に入るように凹部の大きさを適当に設定する。
また、図9(b)の特別遊技媒体100gのように、転動面(表面)に多数の凸部106を設ける形態としても良い。この場合、接地点となった凸部106を結んで定義される平面が、第1実施形態の特別遊技媒体100の平面に相当する。或いは接地点となった凸部106と、転動面の接地点とを結んで定義される平面であっても同様である。更には、凸部106は点状に限らず、畝状に形成され、転動面全体をネット状にして畝で覆うようにしても良い。
また、メダルを磁性材料とする場合には、図9(c)の特別遊技媒体100hのように、磁石材料を転動面にモールドした形態としても良い。この場合、磁石材料108がメダルに磁力で吸着しようとする力で自然転動を防止するので、静止限界角度θを設計基準として、磁石材料108の種類(大きさ及び磁力)や、特別遊技媒体100hの重量等が決定される。
また、抽選の結果付与されるメダルは、第1実施形態のようにプッシャーテーブル8に供給される形態に限らず、固定テーブル6上に供給する構成を加えても良い。
また、上記実施形態では、落下案内プレート70と転動案内プレート72を別体としたがこれに限らず、両者一体の構成としても良い。
例えば、落下案内プレート70と転動案内プレート72という2枚のプレートではなく、高さ方向の長さが短い略三角柱の形状としてもよい。即ち、落下案内プレート70の上面を上面、転動案内プレート72の下面を下面とする略三角柱の部材を形成し、プッシャーテーブル8の前端面8aの左右端部に、前端面8aの張り出し部として設けるとしてもよい。その場合、当該張り出し部の上面が落下案内プレート70の機能をなし、当該張り出し部の前端面が転動案内プレート72の機能をなす。
その他には、例えば、図10は、落下案内プレート70及び転動案内プレート72と同様の機能を果たす案内部90の例を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は側面図に相当する。同図に示すように、案内部90は、パイプ材を屈曲した一体成形品であり、プッシャーテーブル8の側端近傍から前方に向かって延設された第1延設部90aと、第1延設部90aの先端からプッシャーテーブル8の前端面に向けて屈曲し、固定テーブル6に載置された特別遊技媒体100を押す転動方向案内部となる接触部90bとが一体に形成されている。第1延設部90aと接触部90bとが、第1実施形態における転動案内プレート72と同様の機能を果たす。
そして、案内部90は更に、接触部90bのプッシャーテーブル8の前端面側端部8aより上方にプッシャーテーブル8の上面より上まで延設された第2延設部90cと、第2延設部90cの上端からプッシャーテーブル8の上面に沿って側方へ向けて延設された上部接触部90dとを一体に備える。上部接触部90dは、プッシャーテーブル8の上面からメダルMの厚さより大きい間隙を有した状態で支えられている。上部接触部90dは、プッシャーテーブル8が後退する際、プッシャーテーブル8の上面に載置されていた特別遊技媒体100がメダルと共に前方に押されたときに接触し、特別遊技媒体100の落下・転動方向を案内し、特別遊技媒体100をプッシャーテーブル8の側方から固定テーブル6の中央部方向に落下させるよう落下方向案内部として作用する。すなわち、第2延設部90cと上部接触部90dとで、結果的に落下案内プレート70と同様の機能を果たすことができる。
このように案内部90は一体で、しかもパイプを屈曲させるだけの簡単な構成なので、安価に製造できるといったメリットがある。また、第1延設部90aと接触部90bとでプッシャーテーブル8の端面との間にスペースが形成されるので、第1実施形態のようにメダルMが隠れて見えなくなる部分を生じさせないで済む。また、このスペースを十分大きくなるように第1延設部90aと接触部90bとの寸法を設定するならば、プッシャーテーブル8の上面の左または右端から落下するメダルを、水平方向の位置においてできるだけそのままの位置から固定テーブル6上に落下させることが出来るようになる。
また、上述した実施形態において、隆起部としてビス74を用いることとして説明したが、他の部材を用いてもよいことは勿論である。例えば、樹脂により小山状の隆起部を成形してもよい。
4 メダル落下口
6 固定テーブル
8 プッシャーテーブル
9 傾斜部
60 ストレーナ
66 特別遊技媒体供給部
68 補充部
70 落下案内プレート
72 転動案内プレート
74 ビス
100 特別遊技媒体

Claims (4)

  1. 多数のメダルと、形状及び外径寸法が同じ複数種類の転動体とが載置されるメダル載置部と、
    前記メダル載置部上でメダル落下端部に向けて押出動作及び退行動作の往復運動を繰り返し、押出動作の際に前記メダル載置部上のメダルを押し出すプッシャー部と、
    前記メダル載置部或いは前記プッシャー部上に前記転動体を供給する供給部と、
    前記転動体を貯留するストック部と、
    前記ストック部に貯留された転動体を前記供給部に搬送する搬送部と、
    前記メダル落下端部から落下したメダル及び転動体のうち、転動体を捕捉して前記ストック部に案内するストレーナ部と、
    を備えるとともに、
    前記転動体には当該転動体の種類を識別するための種類識別情報が記憶されたアンテナ内蔵型の非接触ICチップ或いはRFIDタグ(以下包括して「無線ICチップ」という)が内蔵されており、
    前記ストレーナ部により捕捉された転動体の前記無線ICチップから前記種類識別情報を読み出すリーダ部を更に備え、
    前記リーダ部により読み出された種類識別情報に基づいて前記メダル落下端部から落下した転動体の種類を判別し、当該種類に従った特典付与用の処理を実行する、
    ことを特徴とするメダルゲーム装置。
  2. 前記ストレーナ部、前記ストック部、前記搬送部及び前記供給部は、前記転動体を種類不問に同一に扱った循環機構を構成する、請求項1に記載のメダルゲーム装置。
  3. 前記リーダ部は、前記ストレーナ部により転動体が案内される前記ストック部の入口部分に設けられてなる、請求項1又は2に記載のメダルゲーム装置。
  4. 前記ストック部の入口部分は、前記転動体1個分が通過可能なサイズに構成されてなる、請求項3に記載のメダルゲーム装置。
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